モンスター/ヤツカダキ

Last-modified: 2024-01-23 (火) 18:37:38
種族
鋏角種(鋏角目 ヤツカダキ科)
別名
妃蜘蛛(きさきぐも)
異名
火吹き御前
英語表記
Rakna-Kadaki
危険度
MHRise・MHR:S:★7
登場作品
MHRise, MHR:S
狩猟地
砂原, 溶岩洞, 翡葉の砦, 獄泉郷,

目次

生態・特徴

現大陸に生息する大型の鋏角種モンスター。臣蜘蛛ツケヒバキの雌個体が最大限に成長し、大型化した姿。
主に砂漠地帯や火山帯などの高温の地域で活動するが、
通常はごく限られた地域にのみ生息し、人里やその周辺に現れるケースは稀とされる
(例外的に「百竜夜行」の影響により、カムラの里に非常に近い位置にまで進撃してきた事例などはある)。
肉食性で極めて凶暴、モンスターの中でも高い知能を持つ事が確認されており、戦闘力も非常に高い。
大型モンスターの中では華奢な外見でありながら、その危険度は重量級の飛竜などにも比肩すると目されており、
ハンターズギルドでは強く警戒し、狩猟にも厳しい制限を設けている。
4本の歩脚や暗紫色の外殻の一部から先端が鉤状に曲がった大きな棘が生えており、
この「鉤棘」に自分の腹部から産出した糸を引っ掛けるようにして巻き付け、全身を包み込む習性を持つ。
本来の外殻を隠して純白に染まったその姿は、まるで白無垢を纏っているかのようと例えられる。
それに加え、自分の子であるツケヒバキを使役して戦う姿から《妃蜘蛛》とも称される。
巨大に成長してヤツカダキとなるのは雌のみである。
雄は交尾による精子の提供のみの為に存在しており、大きさはツケヒバキとほとんど変わらず、
代わりに交尾のための触肢が発達しており、身体には大量の精子を内包している。
交尾の際に雌の腹部には複数の雄が張り付いて代わる代わる交尾をして精子を提供していき、
そして交尾直後に役目を終えた雄はそのまま死亡してしまう。
なお、交尾前の雄は良質なタンパク質源として雌や他個体のツケヒバキの餌になってしまうこともある。
また、交尾を終えて剥がれ落ちた雄のツケヒバキを食用とする地域もあり、
残された精子のためか白子のような味わいのする珍味だという。*1*2
八ツ火抱姫(ヤツカダキ)*3という名前は、糸に巻かれながら提灯のように朧気に輝く巨大な腹部などを由来とする。
この腹部は「灯腹」と呼ばれており、輝いて見えるのはその内部に溜め込まれている高温の可燃性ガスによるもの。
当然それ自体が非常に高温となっているが、それ故に灯腹を包む糸の塊の内部は
幼体であるツケヒバキにとっては理想的な生活環境となっており、同時に卵の孵化も促進されている。
この高体温を維持するため、ヤツカダキは大量の食料を必要としており、
八つの複眼で縄張りに入った獲物を捕捉すると小型大型を問わず積極的に襲い掛かる。
糸とガスを巧みに活用してツケヒバキを一挙にコントロールしているらしく、
外敵との戦闘時には腹部から頻繁にツケヒバキを召喚して攻撃や自身のサポートを任せている
(一通りの行動を終えたツケヒバキは糸を辿るようにして再び灯腹へ回収される場合が多い)。
巨大な灯腹は見た目通りの重量があり、その質量のためかヤツカダキ自身の動きは比較的鈍重だが、
糸を付けたまま周囲にツケヒバキを放ち、そのツケヒバキに糸ごと引っ張ってもらう事で、
地面を滑るように高速で動き回る事を可能としている。
絡繰り仕掛けの如く無機物めいた独特な挙動に翻弄されるハンターも多いが、
この動き方は糸とツケヒバキに強く依存したものであるため、
移動に利用している糸を断ち切られるとバランスを崩してしまうという。
粘着性の強い糸や体内に溜め込まれているガスも、そのまま外敵に対する武器として扱える。
糸の塊を放出して対象の身動きを封じ、続けて口や腹部からガスを噴き付ける戦法を好む。
本種はこのガスを放出すると同時に口や前脚と後脚の鉤針で着火し、
激しく燃え盛る炎として外敵や獲物へ向けて噴射する。
普段は長い首*4を折り畳むようにして頭部を身体の中心に近い位置に格納しているが、
ガスを吐き出す際にはこれを伸ばし、そのまま大きく動かす事で前方広範囲を一挙に焼き薙ぐ。
また、下腹部からガスを噴出しながら対象に歩み寄る、身体の側面からガスを噴き出す、
真後ろに回り込む相手に対しては灯腹を直接打ち下ろして叩き潰すなど、死角と呼べる場所がほとんど見当たらない。
洞窟などでは糸を利用して天井にぶら下がり、口から火炎放射の如く断続的にガスを吐いて
眼下の一帯を纏めて焼き払うといった行動に出る事もある。
身体の各部に攻撃を受けると次第に纏っている糸が千切れていき、やがては完全に解けて本来の姿を晒す事がある。
灯腹の糸も解けてしまうと、潜んでいた大量のツケヒバキが身の危険を感じて逃走してしまう。
するとヤツカダキは即座に産卵の体勢に入り、改めて糸を紡いでツケヒバキの住処を作り直し始める。
産卵中であろうと大人しくはならず、むしろ自分や子供の脅威となり得る存在への敵意を剥き出しにし、
より激しい攻撃性を見せ始めるため非常に危険。
興奮状態に突入すると絶叫するかのような鋭い咆哮を放ち、口部からガスを漏らしながら一層激しく暴れ狂う。
なお、興奮したヤツカダキは体内のガスの温度を急激に上昇させ、
それに伴ってただでさえ触れた物体を焼き解かすほどの高温を有する腹部の温度を更に引き上げる。
しかし、この高熱によって腹部自体が柔らかくなり、外敵からの攻撃に対しては弱くなってしまう。
ヤツカダキから得られる素材はいずれも強度に富んでおり、
糸は束ねればどんな攻撃も和らげてしまう単衣となり、甲殻は兵器の装甲に使われる程頑丈。
爪はそんな甲殻よりもさらに硬く、なんと飛竜の甲殻をも叩き割ってしまうとさえされ、
事実、この爪によってリオレウスすら退ける姿が目撃されている。
しかし鉤棘はそんな無骨な印象とは裏腹に美麗と評判であり、宝飾に使われることもあるという。
なお、甲殻ら外骨格はカルシウムなどの鉱物質を含んでいるのが強度の一因とされ、
外骨格の形成と維持の為に洞窟の鍾乳石をかじる生態が確認されているという。

概要

白無垢まといて しゃなりしゃなりと 
         彷徨い歩く 八ツ火抱姫
甘えん坊の童を放ち 激越 火の如く
  • MHRiseにて新登場した鋏角種の大型モンスター。
    亜種については下記の記事を参照されたし。
  • ツケヒバキ共々、MH4Gのネルスキュラ亜種から実に6年ぶりの新規の鋏角種モンスターとなる。
    なお、ヤツカダキはネルスキュラと違い巨大な鋏角を用いて攻撃することは無い。
    また、ネルスキュラの通常種は自身の糸で巨大な巣を作り上げる習性があったが、
    ヤツカダキは糸を自身に纏うのみで巣を作るような事はしない徘徊性*5の性質を持つようだ。
  • 2020年9月にMHRise初公開された際のPV1の頃から一瞬だけとは言え姿は公開されており、
    その後東京ゲームショウでMHRiseのディレクターである一瀬泰範氏が「ヤツカダキ」と言う名前を出していた。
    しかし、それから全くと言っていい程音沙汰が無く、正式に紹介されたのは2021年2月のPV4の冒頭となった。
  • 発売前のインタビューではオロミドロと並んでかなり格上のモンスターと明言されており、
    実際に初登場するのは最上位である集会所★7への昇格をかけた緊急クエストで、
    百竜夜行の元凶たる古龍の片割れを撃退した後とかなり終盤になっている。
    同格であるオロミドロは里下位から登場するのを考えると、より強敵として扱われているのがうかがえる。
    ちなみに、幼体であるツケヒバキは下位の砂原から登場する。
    • ツケヒバキの存在を考えると、本種はいわば小型モンスターのボス的な存在と言える。
      そうした立ち位置の大型モンスターがこれほど上位に位置するのは、シリーズを通しても非常に珍しい。
      他に挙げられるのは同じく火山地帯に生息するアグナコトルくらいである。
    • 種こそ違うものの、節足動物がモチーフであること、女王と妃という位の近さから
      かのクイーンランゴスタとの共通点を感じさせる。
      また、一度に一体しか配下を持たないという点は違うものの、*6
      女帝という位を持つゲネル・セルタスにも通じるものがあるかもしれない。
      彼女とは頭部を硬い前脚で守っていると言うところも共通点がある。
  • 蜘蛛らしく糸を用いた技を多用する一方で、
    飛んで火に入る夏の虫という諺があるように虫=火が苦手というイメージとは裏腹に火属性を扱う。*7
    それ故か、灼熱地帯や乾燥地帯を主な生息地としている様子。
    • ただし、ゴコク曰く溶岩洞に現れたのは百竜夜行の影響とされており、
      本来の生息地はオロミドロと同様に更に人里離れた奥地であるらしい。
  • フィールド上ではかなり大きく見えるが、
    実はギルドカードに記録されるサイズはオサイズチなどの鳥竜種並に小柄である。
    と言うのも、どうやらヤツカダキの計測サイズは一切の糸を纏っていない状態で首を格納した際の
    頭~腹までが基準らしく、脚や腹部に大量の糸を纏っているため計測サイズ以上の大柄に錯覚してしまうのである。

MHRise

戦闘能力

  • 「火吹き御前」の異名の通り、可燃性のガスを用いた火炎放射で攻撃を行う。
    これは首を伸ばしてブレスのようになぎ払いながら吐いてくる時もあるが、
    あくまで腹部のため込んだガスでブレスでは無いという事なのか、体の側面に向かって放射も可能。
    更にバサルモスのように体の周囲に火炎を放った後、
    首を上に伸ばして回転させながら火炎放射を放つという攻撃も行う。
    近寄りがたいが、密着すれば当たらないので最初の火炎を避けて近づけばチャンスになる。
    • 洞窟など天井のあるエリアでは、天井に取り付いてから同様に火炎放射を行うこともある。
      この場合は安全圏にいても攻撃ができない。
    • その上、火炎放射でカバーしきれない後方に対しては腹部を叩きつけて攻撃をする。
    • 側面から噴き出す放射はガードできるが判定が2回存在し、スタミナも2回削られてしまう。
      また、口から吹いてくる火炎放射はガード強化がないとガードできない。
      幸いどのパターンも前振りが長めで分かりやすいので、
      ガード強化がないなら即座に距離を詰めるか納刀して備えよう。
  • 口からは火炎放射だけでなく五連の糸ビームを吐き出してくる事があり、これを喰らうと糸拘束状態になってしまう。
    間隔はかなり狭いが、ヤツカダキの正面付近に陣取っていても、
    後ろに回避して隙間に入れば当たらずに済む。
    疲労状態になるとこのビームは一本だけになってしまい、目に見えて弱体化しているのがわかるだろう。
    • 昨今創作などで口から糸を吐く蜘蛛は少なくないが、
      現実世界ではヤマシログモの仲間など、ごく僅かな種しか行う事が出来ない。
      ヤツカダキはどうかというと、口から糸を吐いているように見えるが
      この時同時に腹から糸を出している様なエフェクトが生じる為、
      糸そのものは腹先から出しているようだ。
      また、このエフェクトが出ている間は腹に攻撃判定があり、当たると糸拘束状態になってしまう。
      腹から出した糸を口で整形して放っている、ということだろうか。
  • 頭部は胴体とほぼ一体化しているような配置だが、実はこれは折り畳まれているだけであり、
    噛みつきやなぎ払い火炎放射、糸を吐く時にかなり伸びているのがわかる。
    また、ダウンした時も首を伸ばして倒れてくれるので攻撃しやすくなる。
    • ちなみにこの形のモチーフとしては、アゴダチグモと呼ばれる仲間のクモが考えられる。
      首の様な長い部位を持ち、高い位置に頭部を持つ事で知られているが、
      こちらは頭から胸まで1パーツとなっており、ヤツカダキのように自在に動かすことは出来ない。
    • 頭の他に爪も折り畳み式になっており、なぎ払い攻撃などを繰り出す際に展開する。
  • ヤツカダキ自身は自らの脚ではあまり歩き回ることは無いが、
    腹部に取り付いているツケヒバキの1体に糸を繋いで遠くに投げ飛ばし、
    ツケヒバキに引っ張ってもらうことで素早くスライドで移動する。
    さらに引っ張られている間、自身は次の攻撃の構えをして位置合わせと攻撃を同時に行うこともある。
    • 他にも、相手との距離が離れているとツケヒバキを複数体一斉に放ち、
      火炎放射を噴かせたり糸弾を吐かせたりする。この糸弾は地面に着弾するとしばらくその場に残り、
      触れると糸拘束状態になって少しの間動けなくなってしまう。
      糸拘束状態だとヤツカダキの火炎によるダメージが増加してしまうので消散剤で解除しよう。
      • ツケヒバキの行動はヤツカダキの攻撃範囲の外や、
        こちらの逃げ道を塞ぐように配置されることが多く、
        その連携の巧みさはオサイズチとイズチの連携を彷彿とさせる。
    • ちなみに、これらの行動で出てくるツケヒバキはアクションを行った後すぐにヤツカダキの腹部へと戻るため、
      イメージとは裏腹に自由に動くツケヒバキが見られることはない。
      また、攻撃しても討伐できない仕様となっており、体力がゼロになると地面に潜って消えてしまう。
      かつてMHFに登場していた、ドスガレオス特異個体が使役していたガレオスのようなものである。
      討伐できていたらフィールドがツケヒバキの死骸で埋め尽くされていたことだろう。
    • ツケヒバキは腹部に貼りついている状態でも当たり判定を持ち体力も設定されており、
      討伐こそできないものの剥がれて地面に潜って逃げ出し減った分ヤツカダキへの援護を減らすことができる。
      ただし、後述のギミックでリセットされてしまうので積極的にツケヒバキを狙うメリットは薄い。
      また、ヤツカダキとツケヒバキが個別に当たり判定を持っているので
      両方に攻撃を当ててしまうと斬れ味を余分に消費する。
    • このスライド移動、相対していると分かりにくいが、
      実は移動方向に向けて火炎放射を同時に放っている。
      ヤツカダキ本体に接触するよりも先にふっ飛ばされるのはこのためであり、
      火属性やられになる原因ともなっている。
    • 原因は不明だが、稀にヤツカダキがツケヒバキと糸を繋げたまま
      エリア移動するバグが発生することがある。
      ツケヒバキはその場から動かず、糸はエリアを跨いでどこまでも伸びていく。
      時間経過か何らかの行動で糸は無くなるが、一匹だけ取り残されたツケヒバキが少し可哀想である。
  • この糸はダメージはないものの当たり判定が存在し、攻撃する事で切断出来る。
    ヤツカダキの脚が地面から離れている状態で糸に攻撃して切断すると転倒でダウンを奪えるが、
    ヤツカダキが移動し始めた後限定で猶予が殆どない上に、タイミングミスすると被弾がほぼ確定と、
    積極的に狙いにいくのが戸惑われる仕様。
    オトモの攻撃等で運よく転んでくれたらラッキー、程度に考えておいた方が良いだろう。
    移動開始前に切断した場合、軽く怯んで攻撃自体をキャンセル出来る。
    • ちゃんと観察していればどの方向にツケヒバキを射出したか目視出来るので、
      ある程度の移動位置の予測は可能。
      射出と引っ張るのがセットと考えると移動自体は遅めのモンスターと言える。
  • 4本の脚にも糸を纏っているのだが、この糸は部位破壊可能。
    どの脚でもいいので2本破壊すると小ダウン、全ての脚の糸が部位破壊として解除されツケヒバキが逃げ出す。
    その後、ヤツカダキは腹部に大量の糸を纏って巨大な糸の塊にする。
    モンスターリストの解説からして新しいツケヒバキを調達すべく、その場で産卵して卵に糸を巻き付けた卵嚢であろう。
    この間はツケヒバキを投げて移動するというような行動を行わなくなる。
    脚の糸がなくなり動きやすくなったのか、自らの足で積極的に動くようになり、
    側面火炎放射を出したままカニ歩きで距離を詰めてきたりする。
    また、卵嚢を背負った腹部による攻撃は重い一撃となり、2連続で叩きつけるなど、攻撃も苛烈になる。
    大事な卵が詰まった卵嚢のはずだが、振り回したり叩きつけたりしていいのだろうか…。
    • この卵嚢を何度も攻撃すれば糸が弾けて大ダウンを取れる。
      つまり、ヤツカダキ戦は脚を2つ部位破壊→腹部を部位破壊して頭部にラッシュ、という流れになる。
      ちなみに、時間経過による形態解除時の大技も持ち合わせているが、
      全方位に火炎ガスを放つだけという至って地味なもの。
      普通に使ってくる大技と違って火炎放射は行わないので、予兆が見えたらある程度距離を取ればOK。
      この技の後は糸吐きモーションを経て全ての脚に糸を纏い直す。
      なお、素早く卵嚢を破壊できたからといってツケヒバキの補充を妨げることはできない。
    • 脚に纏った糸に関しては纏い直す度に耐久値が増えるという仕様があり、
      上限である3回目ともなると初期値の約2倍にまで強化される。
      加えて上述の通りどれか2つを破壊すると4つ全てが連鎖的に破壊されるため、
      一切攻撃しなかった脚の耐久値まで上がってしまう。
    このように部位破壊を行いながら討伐するという性質から、破壊王が非常に役立つ。
    特に一式装備で破壊王Lv3と攻撃Lv7が発動するレウスSシリーズとの相性が良い。
    おあつらえ向きに火耐性も高く、攻略時点なら防御力もトップクラスなのでかなり快適な狩りができる。
    一式装備を作成するにはには火竜の紅玉を要求されるが、
    これまたあつらえ向きに紅玉を使う腰装備には破壊王のスキルポイントがなく、
    攻撃Lv2とヤツカダキの狩猟には関係のない風圧Lv1が設定されているのみであるため、
    ドーベルSバギィSなど、同じく攻撃Lv2を持ち作成難度の低い装備に切り替えられる。
    どちらも狙ったのかというくらいよく燃えるが。
    火耐性も高いジャナフSの腰が同じく攻撃Lv2を持つため一見こちらとの切り替えでうまく機能しそうだが、
    こちらもこちらで狙ったかの如く腰に蛮顎竜の宝玉を使うので手間という意味ではあまり意味をなさない。
    防具作りでレウスと連戦する以上例のアレが発動しない限りどちらを持っているかと問われれば火竜の紅玉の方だろう
    • この形態変化のトリガーは脚の破壊ではなく、あくまで「腹部のツケヒバキが全て逃げ出す」こと。
      脚破壊とツケヒバキの逃走が連動したギミックであるため、
      結果的に脚破壊が形態変化を引き起こしているだけである。
      つまり腹部のツケヒバキを集中攻撃すれば、脚に糸を纏った状態でも繭形態に移行することがある。
      ただし通常状態の腹部は大して肉質が柔らかくない上、前述した通りツケヒバキを攻撃する分、
      余分に斬れ味を消費するだけなので総合的な効率としてはあまりよろしくない。
      ついでに脚に糸を纏っていようが、繭形態になると横移動火炎放射などの攻撃が解禁されるのも変わらない。
  • 弱点の頭部は上述したように普段は脚や爪の奥に収納されており、さらに爪は非常に肉質が硬いので攻撃しづらい。
    糸を纏っている脚は弱点特効が効かないがそれなりに柔らかいため、
    やはり糸を部位破壊してダウンを取り、頭部を攻撃していくのがベターだろう。
    弱点が露出していない場面が多いという都合上、弱点特効スキルはかなり相性が悪い。
    また脚の肉質は43なので緑ゲージでの心眼も機能しないという嫌な肉質の持ち主である。
    • 怒り状態では全体防御率が1.1倍され、ダメージがやや通りやすくなる。
      挑戦者を発動させて行くのも手かもしれない。
    • 弾肉質については腹部は通りが悪いため、ボウガンでは基本的に頭のみを狙っていくのが理想だが、
      頭部が収納されている間は部位自体が消失している扱いとなるため、特定のモーション中を除き、
      どこを狙っても手ごたえがないと攻略に頭を捻ることになる。
      • 貫通弾で頭を通過する軌道を狙うのは効果的…とも言い難い。
        体内に引っ込むのではなくあくまでも消失しているため、貫通弾でもやはり当たらないのである。
        頭周辺は碌にダメージが出ない部分であるため、
        剣士同様に普通に脚を狙いダウン→脚ごと繭化した腹を撃ち大ダウン、
        然る後に露出した頭を貫通弾で撃ち抜く、とした方が頭ばかり狙って戦うより早く狩れる。
        また、左右の厚みが殆どないため、
        正面または後ろから前後に貫くように撃てないとヒット数が激減する。
        大ダウン状態や噛みつき等で見られる首のような部分まで全て頭判定なので、
        きちんと通せばそれはもう素敵なダメージを稼げる。
      • 弾肉質を参照しない斬裂弾や、肉質無視の徹甲榴弾を活用するのも効果的。
        特にヘビィボウガンならば拡散祭りが有効で、面白いように部位が壊れまくる。
    • この頭の判定は他の武器にも少なからず影響を与えている。
      例として頭に剣斧の零距離解放突きを当てて張り付いた場合、
      首が伸びている間は頭を攻撃している判定になるのだが、
      そのまま頭を畳まれると胴を攻撃している判定に変化する。
      同じように特定の部位に対して貼り付ける性質の攻撃を頭部に当てると、
      頭部ではなく胴体に吸われることが頻発してしまう。
      狩猟笛の震打に至っては、刺した部位がクナイ諸共消滅したという扱いになるため衝撃波自体が発生しなくなる。
    • この特性上打撃武器との相性はよろしくないように思われるが、
      頭部の肉質は打撃の方が10%も柔らかい上、他部位は切断と同じなので一方的に優位。
      更に、狩猟笛については腹部のツケヒバキにも判定があるため気炎の旋律のゲージがよく溜まる。
      スタンだけは取りにくいが、特殊ダウン以外にも操竜ダウン、頭部攻撃の隙に差し込むなどチャンスがないわけでもない。
  • 上記のようにクセのある肉質ゆえに元々与えるダメージ自体が低いため気づきにくいが、実は体力も非常に高い
    通常クエストに登場するモンスターで彼女よりも体力が高いのはなんとラスボスのみ。
    そしてそちらは極めて柔らかい部位を高頻度で狙え、固定高ダメージの攻撃手段も豊富であるため、
    事実上本作で最もタフなのはヤツカダキだと言えるだろう。
    • Ver2.0追加の面子に関しても、ヤツカダキより高体力なのは単体クエストのヌシ・タマミツネのみ。
      なんとドス古龍の面々ですらもヤツカダキほどの体力は持っておらず
      いずれも明確で狙いやすい弱点部位もあるため、やはりタフネスではヤツカダキに及ばないという評価が多い。
    • Ver3.0では奇しき赫耀のバルファルクがヤツカダキとほぼ同等の体力を持つ。
      あちらはクラッチクローが恋しくなるほど非常に渋い肉質と、MRに片足を突っ込んでいる攻撃力を持ち、
      攻撃チャンスが少なくなって結果的にヤツカダキ以上にタフだと感じやすい。
      とは言っても、あちらは心眼+鈍器が有効でもあるのだが。
    ここまでタフだと何かしらの状態異常が効きやすいのではないか?と勘ぐりたくなるが、
    これまた厄介なことにヤツカダキの状態異常耐性は高い方であり、特に毒と爆破はほぼ効かない
    なんとか毒状態にしてもすぐに効果が切れてしまうため、大人しく正攻法で攻略するのが良いだろう。
    • 妨害行動は多くないので戦いづらいという声はあまり聞かれないが、
      タフ過ぎて面倒くさいといういつぞやの獣竜種みたいな声はちらほら聞かれる。
  • 弱点属性は氷、次点で水だが、普段は攻撃しづらい頭部や硬い爪以外にはかなり効果が薄い。
    爪の部位破壊を度外視するのであれば物理攻撃力の高い武器を担いでいくのも良いだろう。
  • 飛行しない鋏角種という特徴のため、百竜スキルおよび百竜装飾品による特効は全て対象外。
    該当するのはヤツカダキ(及びその亜種)とMHR:Sのラスボスのみとなっている。
  • あろうことか咆哮まで行う。しかもよりによって【大】である。
    攻撃に繋げてくるパターンこそ無いものの、巨大な蜘蛛が絶叫する姿には凄まじいインパクトがある。
    まぁ、節足動物が咆哮するというのは前例があるけど。
  • 疲労状態になるとフィールド上に存在するリノプロス死骸などを食べたり
    あるいは直接仕留めてから食べる。
    この時は畳んでいた頭を伸ばして食べる為、頭部を攻撃するチャンスにもなる。
    移動速度は結構速いので大抵は捕食中の後ろ姿を見るだけで終わってしまうが……。
  • 討伐時には腹部からツケヒバキがわらわらと出て来て地面に潜る様子を見る事が出来る。
    地面に潜る様子だけならスライド移動の糸が切れた時や、
    脚の部位破壊や肥大化した腹部の破壊によるダウンの時にツケヒバキが大量に放出される際にも見られる。
    討伐はできないのでいくら攻撃しても意味は無い
    この様子はまさに四方八方に逃げるさまを表す慣用句「蜘蛛の子を散らす」である。
  • 百竜夜行にも登場。他には目もくれず柵や関門を攻撃する破壊型のモンスターであり、
    バサルモスよりはマシだが渋い弾肉質に加え、普段は頭を格納しているおかげで
    関門攻撃の火炎放射の時しか気絶が狙えない難敵となっている。
    貫通弾や電撃弾で攻撃も足止めも出来る大砲を使う、速射砲の鉄蟲糸弾で拘束する、
    あるいは状況が許せば撃龍槍や里のツワモノで一網打尽にするなど工夫しないと損害が拡大してしまう。
    関門の前に何匹も群がる姿は、虫嫌いには少々厳しいものがあるかもしれない。
    だからといって速射砲の鉄蟲糸弾で拘束したりするとバインドボイスでハンターの動きを封じてくるため、
    ヤツカダキが複数体いるとしょっちゅう咆哮で邪魔されてしまう。
    彼女が現れるのはほとんどの場合第二波以降であり、強化された狩猟設備で早期の撃退も難しくはないのが幸いだろう。
    • ただ、弱点がないわけではない。閃光玉である。
      閃光やられ中は侵攻を行わなくなる上、その場で頭を展開する攻撃を行うようになるためスタンを狙えるようになり、
      後述するが体躯の大きさで他モンスターの移動も封じられたりと、
      これを知っているかどうかで彼女たちへの対処難易度が大きく変わってくる。
    • もともと大型飛竜並の大きさがあるヤツカダキだが、
      飛竜と違い足元を広く陣取る体型な上複数出てくる事が多いため、
      反撃の狼煙などでハンターが地上にいる場合かなり視界の邪魔になる。
      ヌシ個体は存在しないが、荒くれや大物となると更に巨大になり、威圧感はかなりのもの。
      体長はともかく、存在感だけなら通常大型モンスターの中でもトップクラスである。
      幸い(?)にしてこちらを攻撃してくる事は無いので、兵器や爆弾等も駆使して撃退しよう。
      • なお、その巨大さから百竜夜行では狭い通路でなら他のモンスターの通行を邪魔しやすい。
        罠や閃光玉などで行動不能にするのは勿論のこと、
        後退弾を撃つだけでも渋滞の引き金となるので是非狙っていこう。
        近くに大砲を使っている味方や竹爆弾があれば、
        渋滞を作った所に範囲攻撃を叩き込むという連携プレイも可能。
    • ちなみに、こちらで登場したときも腹部を攻撃するとツケヒバキがぼろぼろ零れ落ちる。
      意味があるのかは不明。

操竜

  • 操竜時の攻撃はいずれも強力だが、操作難易度は高め。
    特に強攻撃はいずれもクセが強いので注意、逆に弱攻撃の糸吐き攻撃は扱いやすい。
    • 弱攻撃1(X / ↑+X)は2連ひっかき。
      ヤツカダキの技の中では比較的出が早い方だが、威力は高くない。
      ダメージを狙うなら後述の叩き付けをメインに立ち回る方が安定する。
    • 弱攻撃2(→+X / ↓+X)は広範囲への糸レーザー。
      攻撃範囲が広く、かなり遠距離まで届くため、強攻撃より圧倒的に使い勝手が良い。
      放つ糸は5本だが1HITしかしないので、ダメージが入ったら回避でキャンセルしよう。
      ダメージこそ低めだが、テオ・テスカトルなど高速の連続攻撃を得意とする相手には
      この攻撃を連発した方が安定して操竜ゲージを貯める事ができる。
      ちなみに、モンスターを糸で拘束できるわけではないので悪しからず
    • 強攻撃1(A / ↑+A)は前方へ叩き付け。のしかかり攻撃。
      範囲こそ狭いものの比較的素早いため、消去法でメイン技となる。
      基本的にはこの叩きつけを中心に立ち回るといいだろう、
      ラッシュをかけたい時は、叩き付け→回避→叩き付け→回避……で無難にダメージが稼げる。
    • 強攻撃2(→+A / ↓+A)は往復火炎放射。
      向かって右手側から扇状に焼き払う。攻撃後は少し時間を置いて左からもう1回薙ぎ払う。
      ヤツカダキの最高火力技だが、発動動作が非常に大きい上、前方をゆっくりと薙ぎ払うため、
      動きの遅い相手であろうと、ダウンさせておかないと初動を潰されてしまうことも多い。
      特に、2回目の薙ぎ払いは発生がかなり遅いため、余裕がある時以外は撃つべきではない。
      1発当てるだけでも叩き付けよりダメージ量が多いので、
      密着して初段だけ当てて逃げる手もあるが、上記の叩き付けよりもDPSは低くなる。
      広い範囲の敵を火やられにできるので、百竜夜行では強力な兵器となる。
    • 操竜大技(X+A)はは火炎ガスからの全方位火炎放射のコンボ。
      威力がかなり高いので、無理に攻撃するよりさっさとこの技に持ち込もう。
      ただし、長い攻撃モーションを終えるまで操竜状態は解除されないため、
      ダウン中に武器で攻撃できる時間は他モンスターと比べ短くなってしまう点に注意したい。
      百竜夜行では多数のモンスターに火やられとダメージをばら撒くことができる。
      • MHR:Sでは全方位火炎放射の直前にハンターが離脱するようになり、
        攻撃チャンスが大幅に増えたことで解消されている。

MHR:S

  • マスターランクでは新規行動として火炎放射を2種習得。
    • 1つは亜種と同様のツケヒバキがやるような真正面への火炎放射を2連射してくる。
      若干銃口補正も掛けてくる上に糸拘束状態に陥った際によく仕掛けてくるため、
      糸から抜け出す間も無く焼かれてしまうこともある。
      首を目一杯伸ばすため、密着していれば当たらない上に頭部を側面から叩ける。
      打撃武器ならこの隙にスタンを取れればかなりおいしい。
      尚、大技の火炎放射と同様にガード不可性能に加えてノックバック値も非常に大きく、
      2連ヒットにより甚大な削りダメージを貰う。
      ガード強化のレベルが低いとこれで削り殺される可能性も高いためガードしてはいけない。
    • もう1つは地面に火炎放射を撃ちながらツケヒバキに糸で引っ張らせることで本体ごと移動してなぎ払うという荒技。
      移動方向を見誤ると回避不可能といった状況になりかねない上に威力もかなり高いのだが、
      モーションが長いので上手く横を取れた場合は糸を切るチャンスでもある。
      体を引き摺っての攻撃範囲もさることながら、直前の足元に吐くブレスの出がすこぶる早いため、
      ヤツカダキの前脚に張り付いて攻撃しているとこれに当たりやすいのがリーチの短い武器では厄介。
      • この技の後は、距離が近い場合は二連爪攻撃、遠い場合は先述の二連火炎放射を行う。
        距離を上手く調整し、火炎放射を誘発しよう。
  • また、怒り状態で脚に糸を纏っている状態では前方叩きつけ攻撃を二回連続で行うようになった。
    特に、上位の感覚で一回目をカウンターで受け止めようとすると見事に二発目に引っ掛かるので注意しよう。
  • Ver.11より実装されたスキル『闇討ち』の存在により、ヤツカダキの脚破壊は後脚を狙う人が増えた。
    当然同じ脚を狙った方が破壊は早くなるので、ことマルチプレイでは前脚より後脚を狙うように意識すると良いだろう。
    • また、Ver.12以降はヒット数を参照する『剛心』や『粉塵纏』等の登場により、
      敢えて腹部のツケヒバキを巻き込んで攻撃する立ち回りも編み出された。
      ヒット数が純粋に2倍になるため、上記スキルの発動条件を爆速で満たすことができる。
      相変わらず肉質は芳しくないため、スキルが発動したら脚破壊に切り替えると良いだろう。

傀異化

  • 傀異化した個体も登場。EX★4で「傀異化した爪」を所持する。
    体力、攻撃力の大幅な強化はもちろんのことなのだが、ヤツカダキに関しては1つ別の問題がある。
    それは、傀異核のある部位が見にくいのである。
    よく見ればちゃんと分かるのだが、溶岩洞での明るさ加減とヤツカダキの元々の甲殻の色が合わさり、
    傀異化特有の赤黒い色とよく似ているため、ぱっと見では傀異核がついているのかいないのか分かりにくい。
    加えて、脚に付いた場合はこの上に糸を纏ってしまうため、傀異化のオーラのはみ出した部分くらいしか見えず、
    爪に付いた場合はそもそも肉質が硬いので傀異核を狙おうとするとかえって効率が悪くなる場合がある。
    順序良く部位破壊しないと通常のダメージが稼ぎにくい事も相まって、
    傀異核の破壊は割り切って、素直にいつも通り脚の糸を破壊しにいった方が早いかもしれない。
  • 上記で体力の高さが強調されていたことからもお察しの通り、傀異化個体もEX★4ではトップの体力を誇る
    傀異化モンスター全体で見てもEX★3のリオレイアトビカガチについで3番目であり、
    この3種は強個体を引いた場合に体力が80,000を超えていることが確認されている。
    しかしレイアやカガチは極端に柔らかい肉質に対応して高い体力を与えられていると思しい調整なのだが、
    ヤツカダキは特段肉質が柔らかいわけでもなく、弱点を殴る攻撃チャンスが多いわけでもない
    更に上記のように傀異核の破壊が難しい場面が発生しやすい、にもかかわらずこの有様である。
    事実上傀異化モンスター最高のタフネスを誇り、捕獲も不可能な条件下での過酷なクエストとなる。
    • 幸い溶岩洞でのクエストとなるため、特大の割合ダメージを与える噴出口が使えるのが救い。
      凄まじい体力も相まって、4人マルチでは噴出口で9000を超える大ダメージが入ることも。
      狙える場所であれば積極的に利用したい。
      また操竜中にコダマコウモリをくっつけるのも塵も積もれば山となるくらいには有効である。
    • マルチならば食事の「弱いの来い!」スキルを発動させるのも手。
      詳しくは弱いの来いスキルの項目を参照して欲しいが、傀異化クエストは特殊な仕様で
      モンスターの体力の変動幅が3段階しか無く、かつ振れ幅も小さいため、
      相対的に弱いの来いスキルの恩恵がかなり薄い。
      従ってソロなら殆ど発動する意味は無いのだが、元から体力が高い傀異化ヤツカダキにマルチ補正が加わった場合、
      たとえ2%程度の違いであっても3000以上体力が変わる事になるため、一考の余地はある。
      マルチならクエスト受注者以外はどの道発動する必要が無く受注者1人の食事を使うだけなので、
      その点でも「かける手間」は少ない。
  • Ver.11.0.2で実装された傀異討究クエストにも登場。
    討究の体力補正は傀異調査クエストと異なり基本的にはレベルにより一律であるため
    討究に登場するモンスターの中で基準体力が最も高いヤツカダキとトビカガチがそのまま最高体力となり、
    50分単体クエストではLv.100時点で実に10万弱という値を記録する。
    肉質防御の堅さも考慮すれば事実上傀異討究においても最もタフなモンスターは本種といって差し支えない。
    なお、討究クエストではモンスターの部位破壊等により傀異研究ポイントや新たな傀異討究クエストの入手ができるが、
    ヤツカダキは脚の糸を2部位破壊すると残りの糸もまとめて破壊される特殊仕様を持ち、
    更に復活した後の脚の糸の部位破壊でもポイントやクエストの入手が可能なので
    戦闘中に部位破壊できる回数が格段に多く、傀異討究クエストの入手や傀異研究レベル的に非常に美味しい。
    前述の体力の多さも、この目的であればむしろ部位破壊回数が増えるメリットである。
    • 部位破壊で新たな傀異討究クエストが出るのは傀異化モンスターに限らず
      取り巻きの通常個体や非ターゲットのモンスターでも構わないため、
      クエスト集めが狙いなら取り巻きにヤツカダキが居るクエストを利用したり野良ヤツカダキに喧嘩を売るのも一手である。
  • Ver.15では傀異討究クエストのレベル上限が300まで解放され、さらなる強化個体が出現する特別討究クエストも実装。
    決戦場フィールド50分単体の特別討究クエストにおける本種の体力はおよそ22万*8という驚異の数値を叩き出す。
    25分クエストでも体力20万に迫っており、サンブレイクでは珍しいことに並程度の腕では時間切れも有り得る。
    なお4人マルチではこれが平然と2.4倍され、体力52万超のヤツカダキが降臨することになる。極み吼えるジンオウガかな?

武具

  • ヤツカダキから作られる武器はいずれも火属性を帯びる。
    攻撃力はやや低めだが、近接武器の場合は素白で少々長めの青ゲージ、高い火属性、会心率に優れ、
    いずれも属性特化タイプの一品となっている。
    • 因みに斬れ味の約半分は赤ゲージという特徴的な斬れ味でもある。そこまで火属性にしなくてもいいのに。
    • 発売時点では中途半端な性能で止まっていたが、Ver2.0にて追加されたテオ・テスカトルの素材を使うことで
      最高のレア7へ強化できるようになった。
      攻撃力も改善され、会心率の高い火属性武器として
      カイザー装備のスキルを余さず活かせる相性良好な武器群となっている。
  • デザインも特徴的。和の雰囲気とは打って変わって洋物全開のデザインが多い。
    妃(エンプレス)であることの現れだろうか。
    チャージアックス巨大な鍵と館の錠前がモチーフとなっており、
    発売前に公開された時は色々と注目を集めた。
    武器のこれらのコンセプトは、結婚式場をイメージしていると思われる。
    • 全ての武器が2文字熟語+なるorたる+2つのフランス語の組み合わせで銘がつけられている。
      二つ目のフランス語には武器を象徴する語が入る。
      最終強化銘に共通して入る「ネフィラ」もまた、フランス語でジョロウグモを指す"araignée nephila"、
      またはジョロウグモの学名Nephila clavataから取ったと考えられる。
      ネフィリムシリーズに響きが近いが全く関連性はない。
  • 防具は花婿と花嫁をモチーフにしたようなデザイン。
    ベースは青に近い紫色ながらも糸で作られた白い生地が眩しい。
    白い糸の部分は着彩で変化し、黒いドレスにしたりと大きく印象を変えることもできる。
    ちなみにこちらも白無垢などでは無く洋風である。
    白無垢はすでにあることもあるからだろうか。
    詳しい説明については、防具の項目へ。
  • またオトモ防具も特徴的で、アイルーが司教、ガルクが男女を導く使者という出で立ち。
    ちなみにアイルーの武器は悲恋が書かれた分厚い本で、かなりいいところで本が終わってしまうらしい。

余談

  • MHRiseで登場したモンスターの中でも特に名前が間違えられやすく、
    ヤツガタキ、ヤツガダキ、ヤツカタギなど、
    特に名前の後半部分がSNS等で様々に間違えられている。
    酷い時はツケヒバキと間違えられることもある。
    わかりやすい覚え方として、ツケヒキとヤツカキの濁点の位置は同じ。
    あるいは登場ムービーの八ツ火抱姫を覚えておけば、間違えずに済むかもしれない。
    • 日本百名山の一つである「八ヶ岳(やつがたけ)」に語感が似ているのも
      誤読の原因となっている可能性がある。
      ヤクザに対する一般人を示す「カタギ」という言葉が存在することも要因か。奴カタギではない
    • なお、同作登場のモンスターで名前を間違えられるモンスターとしてはドラミドロオロミドロもいる。
      里と集会所で、最終盤の緊急クエストのモンスター名が間違えられやすいという謎の繋がりもある。
      • ちなみに今作は不参戦ながら、名前を間違えられるモンスターの元祖(?)としては砂原出身のこいつがいる。
  • 臣下を従える巨大な腹部が特徴的な本種であるが、
    モンスターアイコンは頭部を持ち上げたややスマートなフォルムになっている。
    また頭部のデザインはなにやら被り物をしているようにも見え、
    モデルの絡新婦や防具のブライダルなデザインから、
    和装の花嫁が身につける綿帽子を意識していると思われる。
  • 主な生息地となっている溶岩洞だが、こちらは下位から登場するフィールドである。
    そしてその溶岩洞の先人の遺物を全て集めると、雑貨屋のカゲロウから
    木彫りのヤツカダキのインテリアを報酬として貰うことができる。
    つまり、頑張って手記帳を埋めれば上位後半限定のモンスターの姿をネタバレできる
  • 同ランクの新モンスターであるゴシャハギオロミドロマガイマガドには
    個性あふれる独自のモーションを持つ縄張り争いが与えられているが、ヤツカダキには縄張り争いが一切ない。
    上位限定の難関として鳴り物入りでの登場なだけに、少し寂しい。
    ただヤツカダキは本作でも唯一の大型鋏角種なので、モーションを作るのが難しいのかもしれない。
  • このランク帯の危険度のモンスターには珍しく、特にこれと言ったレア素材や部位破壊限定素材はなく、
    普通に狩猟を重ねれば一通りの素材は揃う。
    竜玉や獣玉のような汎用レア素材すら手に入ることはない。
  • モンハン公式twitter にて、
    ヤツカダキが命令をだしツケヒバキが糸でイソネミクニを拘束する」という驚きの設定イメージ案が発表された。
    勿論ゲーム内で大型モンスターを狩る様な生態行動は見られないものの、
    ヤツカダキとツケヒバキが協力して獲物を狩るという点についてはイメージ案通りの物を見る事が出来る。
    相手がハンターであるということを除けば。
  • モンハンライズ公式Twitterの2021年4月21に公開された
    溶岩洞の初期デザインおよび開発ラフイラスト」を見ると、
    既にヤツカダキの原型と思しき巨大なクモのモンスターとその卵が描かれており、
    火山地帯(イラストでは鍾乳洞ステージと表記)の開発初期から登場が決まっていたことがうかがえる。
    ただ、デザインはヤツカダキとはかなり異なり、人間の頭蓋骨のような頭部をしており、糸も纏っていないなど、
    絡新婦というよりは土蜘蛛のようなデザインとなっている。
    なお実際のヤツカダキも狩猟すると目からハイライトが失われ髑髏そっくりになる、
    という形でこのイメージは引き継がれているようだ。
  • 上位最高ランクから登場する為出番は少ないように見えるが、
    登場以降は通常クエスト内の溶岩洞での多頭クエスト全てに参戦しており、
    全クエストを制覇しようとした場合溶岩洞では頻繁に目にする事になる。
  • 「通常種は白っぽく、亜種は黒っぽい見た目」「生態系の中では上位の存在で危険度は高い」
    「主に火山帯などに生息するが、条件次第では外界にも進出してくる」
    「戦闘では火炎ガスを利用した火属性攻撃を得意とし、状態異常による搦め手(拘束)も扱う」
    「幼体は別のモンスターとして扱われ、その幼体モンスターにも亜種(に該当する)モンスターが存在する」
    「(主目的や頻度などは異なるものの)肉類や鉱物などを食べる」
    「硬い部位はとにかく硬いが、部位の破壊に成功すれば弱点を曝け出す」等々、
    何かと鎧竜グラビモスと共通する特徴が見られる。
    まさかMHRiseにグラビモスが登場しないのは……?
  • 同種を使役する生態、すなわち社会性と見られる生態を有す点から「真社会性」が思い浮かぶ。
    真社会性は「不妊の階級を持つこと」を特徴としており*9、もしこれが当てはまるのであれば、
    成体に使役されるツケヒバキは働きバチのように生涯生殖能力を持つことができないと考えられよう。
    しかし、使役されるツケヒバキが生涯生殖能力を持たないとは明言されていないため、
    社会性を有すからといってそれが真社会性の形態であるとは一概に言い難い。
    • 昆虫には親子が共に生活する「亜社会性」というものがある*10
      親が子を庇護下に置き、また吐き戻しによって餌を与える本種の生態からこちらにより当てはまるとも考えられる。
  • 八つの複眼を持つ点は「種としての基が蜘蛛であることを示している」と言われる*11……
    のだが、現実のクモ類の八つの目はすべて複眼ではなく単眼である。
    モンハン世界のクモは複眼なのだろうか。
    • なお、ヤツカダキは
      爪のある肢が一対、歩行用の肢が二対、そして腹部を支持するように生えた肢が一対あり、
      クモと同じように計四対の肢を有しているように見える。
      しかし、爪のある肢は「触肢」である点*12から、これはクモの第一歩脚と相同ではないようだ。
      よって、ヤツカダキはクモと比較して一対肢を欠いていることになる。
      頭部と胸部が別離した構造であることなどからも考えて、
      やはり鋏角種は現実のクモとは異なる分類の生物であると考えるのが妥当である。
  • 2024年現在、MHR(:S)新規大型モンスターの中で唯一フィギュア化されていない
    しかもほぼ全ての大型モンスターを網羅するCFBでさえもラインナップから外されている
    造形難度や強度と売り上げに問題があったのだろうか…。
    • 同じ鋏角種のネルスキュラは2013年のCFBで一度だけ立体化されているが、
      以降は亜種含め音沙汰が無い状況である。

モチーフについて

  • 本種のモチーフとなった妖怪は、まず名称としては土蜘蛛の別称である「八束脛(やつかはぎ)」、
    行動や習性面では「絡新婦(じょろうぐも)」からとられたものと思われる。
    百竜夜行の名前の元となった実在の画集『百鬼夜行』では
    絡新婦は「炎を吹き出す子グモを使役するクモ女」として描かれており、
    女性のように扱われている点や、ヤツカダキの火炎放射とツケヒバキの使役という特徴と一致する。
    また、ヤツカダシリーズの説明文では悲恋の物語と称して女に化けた蜘蛛の話が語られている。
    アイルー武具のヤツカダネコクエントに記された「悲しい愛の物語」がおそらくこの話だが、
    いいところで終わってしまって続きが気になるらしい。
    • 火+振り袖のように糸を纏ったり自身の体を糸で引っ張って移動をするという点は、
      歌舞伎や人形浄瑠璃の題材として人気を博した「八百屋お七」等が着想元と思われる。
      天和3年に起こった大火事の犯人として逮捕され、火刑に処されたとされているが、
      何しろ江戸時代の事なので本当かどうかは定かではない。
      • この逸話を元にした創作の中でおよそ共通しているのは、
        ①八百屋の娘、お七が火災で家を失い、寺に避難した際に小姓の青年に一目惚れしてしまう
        ②しかし、諸々の障害により2人は結ばれない/青年が切腹を命じられてしまう
        ③お七は会いたい/彼を救いたい一心で重罪と知りながら火を付ける/火の見櫓に登り虚報を発する
        …という筋書き。
      • いずれのパターンでも、愛のために自身の身を省みず行動する少女の姿が描かれる、悲恋を題材にした創作である。
        特にクライマックスの振り袖姿のまま火の見櫓に登り
        自ら半鐘を打ち鳴らすというシーンは「櫓のお七」という通称があり、
        こぞって浮世絵等の題材にされている為、これだけは見たことがあるという人も少なくないかもしれない。
      • 江戸時代には「実録の悲恋譚」という体で取り上げられる事も多く、
        作中でお七の生まれ年が丙午年と説明されている点から「丙午生まれの女は(特に恋愛が絡むと)気性が激しく、
        結婚すれば旦那の寿命を縮める」という俗信が広まる事となった。
        実際にその年生まれの女性が全員獰猛化するような事があったらどえらいことであるが、
        こうした風説から、万が一にでも娘に結婚相手が居なかったら困るという事からか
        丙午の1906年、1966年には大きく出生率が下がったという記録がある(後者では迷信追放運動等も行われた)。
    • 江戸時代にはもう一つ、悲恋譚で火災と関連付けられられる物がある。
      明暦3年に起こり数万人の死傷者が出た「明暦の大火」は別名、「振袖火事」とも言う。
      • こちらでは、
        ①ある少女(名前については諸説ある)が青年に一目惚れし、恋煩いで寝込んでしまう
        ②不憫に思った両親は青年と同じ柄の振り袖を作ってやるが、程なくして少女は死んでしまう
        ③両親は棺に振り袖をかけて弔ったが、寺男たちによって質屋に持ち込まれる*13
        ④その後振り袖は複数の少女の元を渡り歩くが、次々と持ち主が病死し、寺に何度も戻ってくる
        ⑤流石に因果なものを感じた住職と寺男はこの振り袖を焼いて供養してやろうとしたが、
        その時に突如として狂風が巻き起こり、火のついた振り袖が風に舞い建物に引火した
        …という風に大火事の原因を説明している。
      • もっとも、こちらは同じ江戸時代のうちに与太話と一蹴されていたりもする
        それまでは災害が起こると祈祷など、霊的な力で解決しようとする場合が多かったのに対し、
        この火災を受けて区画・避難経路の整備や緊急時マニュアル・法律の整備という至って現実的な対処が行われた。
    • ちなみに妖怪の絡新婦は元々は「女郎蜘蛛」と書いたのだが、
      実在のクモのジョロウグモと区別の為に絡新婦の字を当てるようになったとされる
      • なお、ジョロウグモは家の窓とかに大きな巣を張る造網性のクモであり、
        コガネグモと共によくクモの絵として描かれる「黄色と黒の縞模様のクモ」の一種である。
        コガネグモとは遠縁のクモとされているが、よく似ているため混同されることが多い。
  • もう一つのモチーフである「八束脛」とは、「脛の長さが拳八つ分もある異形の者」という意味で、
    またの名を「土蜘蛛」という。
    • 元は古代日本において支配勢力だった大和朝廷に臣従する事を拒んだ先住民の一族を指す言葉だったが、
      時代が下るにつれ名前通りの異形の妖怪として解釈されるようになった。
    • 特に能の演目の一つ「土蜘蛛」では源家を祟り、最後は源頼光に斬られる狩猟クエスト大蜘蛛の妖怪として
      登場しており、現在では蜘蛛の妖怪としてのイメージが有名になっている。

素材

妃蜘蛛の堅殻
ヤツカダキの硬い甲殻。
硬質でかなりの重量がある。兵器の装甲に使用されることもあるという。
より重厚で質の良いものは「重殻」と呼ばれ、その硬度は女王に相応しく傷とは無縁だと言われる。
妃蜘蛛の絹糸(きぬいと)
ヤツカダキの上質な糸。
柔軟な糸は緻密に束ねられることで、どんな攻撃も緩衝する単衣になる。
最上級の艶やかな糸は「(あで)絹糸」と呼ばれ、これで織られた装飾品は永遠の栄華を感じさせる美しさとなる。
  • 単衣(ひとえ)とは、裏地の無い着物のこと。
妃蜘蛛の灯腹(とうふく)
ヤツカダキの腹にある発光器官。子蜘蛛を狙う外敵を牽制し退ける役割を持つ。
朧気で妖艶な光とは裏腹に、溶けそうな程の高熱を秘めている。
より強い光で爛々と輝くものは「(らん)灯腹」と呼ばれる。
妃蜘蛛の鋭爪
ヤツカダキの鋭い爪。
体の甲殻よりも硬質に発達しており、その爪で放つ打撃は飛竜の甲殻をも叩き割るという。
「鋭い爪」と明記していながら打撃に関する説明がメインという若干の違和感
より剛強なものは「剛爪」と呼ばれ、
弓のように引き絞ってから放つ強烈な一撃で、獲物の弱点を確実に突くという。
妃蜘蛛の鉤棘(こうきょく)
ヤツカダキの上質な棘。
あでやかにねじれた形状が美麗の一言。武具にも宝飾にも用いられる。
より堅牢な棘は「重鉤棘」と呼ばれ、その美しさは魅入られて挑むも二度と帰らぬ者が相次いだほど。

関連項目

モンスター/ヤツカダキ亜種
モンスター/鋏角種
モンスター/ツケヒバキ - 幼体
武器/ヤツカダキ武器
防具/ヤツカダシリーズ
システム/糸拘束状態
システム/環境生物/クグツチグモ - 同期の蜘蛛仲間。
モンスター/ネルスキュラ - 鋏角種の先輩。
モンスター/ナナ・テスカトリ - 別名に「妃」の名を持つ古龍種。別名「炎妃龍」


*1 『モンスターハンターライズ公式設定資料集 百竜災禍秘録』の125ページにおける解説より
*2 なお、生殖器を直接繋ぎ合わせず、それ以外の方法で配偶子をやり取りすることを交接と言い、触肢を用いる本種の生殖行為はこちらにあたる。ただし、『モンスターハンターライズ公式設定資料集 百竜災禍秘録』p125にてこれを交尾と称していたため、本頁では交尾と記載する。
*3 登場ムービー内で使われた表現
*4 一般的な昆虫における「胸」や、蜘蛛の「前体(頭胸部)」と呼ばれる部位に値すると思しき箇所。
*5 ハエトリグモやオオツチグモ(いわゆるタランチュラ)などクモが該当する、巣をつくらず歩いて獲物を探す性質。巣を作る型のクモの性質は造網性(ぞうもうせい)と呼ぶ。
*6 それもシステムの都合というだけの可能性もある。配下は兵であり、亜種にとっては弾でもあるため複数侍らせてもおかしくはない。
*7 熱を操る虫は現実にも存在しており、ゴミムシの仲間は体内で生成した物質を混ぜ合わせて噴射する事で、摂氏100度にも到達する熱を放つ。もっとも、こちらは炎でなくガスなのだが。
*8 決戦場では体力に1.05倍の補正がかかる
*9 参照:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/真社会性
*10 参照:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/社会性昆虫 19行目~
*11 参照:『モンスターハンターライズ公式設定資料集 百竜災禍秘録』p125「食性・行動習性」
*12 参照:『モンスターハンターライズ公式設定資料集 百竜災禍秘録』p125 「特徴的な部位」
*13 当時の風習で、副葬品については寺や寺男達が手間賃として取る事が認められていた