モンスター/テツカブラ

Last-modified: 2024-09-03 (火) 06:09:23
種族
両生種(有尾目 鬼蛙亜目 カブラ科)
別名
鬼蛙(おにがえる)
英語表記
Tetsucabra
危険度
MH4・MH4G・MHX・MHXX:★3
登場作品
MH4, MH4G, MHX, MHXX, (MHRise, MHR:S)*1, MHSP, MHST2
狩猟地
地底洞窟, 氷海, 地底火山, 未知の樹海, 古代林, 孤島

目次

生態・特徴

下顎から伸びる一対の巨大な牙と朱色の外殻が特徴的な両生種の大型モンスター。
その厳めしい面構えから《鬼蛙》と通称される。
強靭な脚力で跳躍し、急な斜面や大きな段差も苦にせず縦横無尽に動き回る様はまさに蛙を彷彿とさせるが、
前述の大牙や外殻、短いながらも残された尻尾など、一般的な蛙とは大きく異なる点も多く見られる。
なお、この大牙は厳密に言うと捕食や咀嚼の為の歯牙とは起源の異なる器官であり、
下顎の骨の一部が高密度化するとともに突起状に発達したものである。*2
主に陸地で生活を送るが、両生種だけあって水中に潜んで獲物を狙うこともあり、
更に長距離を移動する際には牙を使って地中を掘り進んでいくなど、行動力はかなり高い。
また、主な生息場所である地底洞窟以外にも、寒冷地である氷海や灼熱の環境である地底火山にも姿を現し、
特に支障なく活動している様子が確認されていることから、高い環境適応力を持っていると思われる。
非常に獰猛且つ食欲旺盛な性格の持ち主で、動くものを見ると即座に獲物と判断して襲い掛かる。
巨大な牙の威力も然る事ながら、岩石をも易々と噛み砕くほどの非常に強い咬力を持ち、
大きな口はジャギィなどの小型モンスターであればそのまま一口で平らげてしまう。
この牙は地面を掘り返す過程や外敵との戦闘などによって削れてしまったとしても、
以前よりも強固なものに生え替わり、より強力な武器として発達していく。
外敵に対しては牙を直接武器として使うだけでなく、
地面に突き入れて岩塊を掘り出し、それを攻撃や防御に利用するといった行動も見せる。
力をつけた個体は顎の力だけで岩を投げ飛ばし、距離を置いた外敵をも薙ぎ倒そうとする。
また、口から吐き出す緑色の粘液は強い異臭を放ち、
それによって浴びた相手の持久力を瞬間的に奪う作用を持っており、
これで獲物の動きを鈍らせてから飛び掛かっていく事もある。
怒りが頂点に達すると凄まじい怒号を上げ、より鋭く、より力強い動きで一気に勝負を決めに掛かる。
跳躍を織り交ぜながらの動きは素早いものの、実際は力任せ且つ直線的な動きが多い。
獰猛な性格と怪力は恐ろしく、決して油断できないモンスターではあるが、
慣れれば動きが読みやすく、大型モンスターの中では危険度は比較的低い部類とされている。
なお、鬼の金棒のような小さな棘の生えた尻尾は、普段は黒ずんでいるが、
一部の行動を取ると膨張し、棘が隠れて白く変色する。
この状態の尻尾は非常に肉質が柔らかくなり、大きな弱点となることが確認されている。
繁殖期になると雄はひたすら大きい穴を掘り、雌が気に入った雄の穴に卵を産む。
するとその卵を雄が口に入れ、孵った子供に足が生えるまで何も食べずに口内で育てるという生態を持つ。
大穴を掘るために岩石などを掘り返すが、これが人々の交通や採掘業の妨げとなってしまうことがあり、
テツカブラの狩猟依頼はこれに起因するものが多い。
また、テツカブラをはじめとした大型の両生種からは人工では生成できない特殊な油が採取されるため、
これを目的とした狩猟依頼が提示される場合もある。
テツカブラから得られる素材は、東方の国では歴戦の豪傑のみが着用を許される伝統の鎧の素材として知られ、
古来より受け継がれる加工技術と共に重用されていた。
最近ではこの鎧や加工技術がハンターズギルドや各地の武具工房にも伝わり、
ハンター用の装備としてアレンジされて開発されるようになっている。
熟練の職人の腕と東方の伝統技術の融合により仕立てられたそれには益荒男の魂が宿るとされており、
一種の芸術品として評価されるものもある。

概要

  • 二本の大きいがあり、のような皮膚や鋭い爪を持つなど、
    一般の両生類とはかなりかけ離れた見た目で、どちらかというと爬虫類に近い風貌をしている。
    しかし、後ろ足で軽快に跳び回る様子はまさに別名のもとにもなっている蛙そのものである。
    • 現実世界の蛙と同じく食欲が旺盛なようで、動くものなら何でも食べてしまう。
      登場ムービーではハンターに襲い掛かろうとしたジャギィを一口で食べている。
    蛙と称されるテツカブラであるが、実のところ設定上は蛙とは全くの別種であり、
    有尾目というイモリやサンショウウオなどの両生類のカテゴリーに属している。
    ちなみに、これはスクアギル、ザボアザギルも同様である。
  • 顎を利用してを運んだり、その岩を砕いたり飛ばしたりすることでハンターを攻撃する。
    この攻撃は地底洞窟や闘技場、未知の樹海などでは無属性だが、氷海では氷属性攻撃になり、
    被弾すると氷属性やられにされてしまうので注意。
    また、牙で地面を岩盤ごと抉り取って引っくり返し、ハンターからの攻撃の盾とすることもある。
    盾となった岩はその後もしばらくフィールドに残り続けるが、一定時間が経過すると崩壊して消失する。
    なお、崩壊する岩にも強力な攻撃判定があるので、絶対に近づかないように。
    岩を運んでいる最中は顎の肉質が硬化し、生半可な斬れ味では弾き返されてしまう。
  • 口から緑色の粘液を吐くこともあり、遠方にいるハンター目掛けて射出することも可能。
    このブレスに被弾すると、スタミナを大幅に消耗してしまう。
    MH4の登場ムービーでのハンターの反応を見るにこの粘液は相当に臭いらしく、
    それによってスタミナを奪っているようだ。
  • また、大型モンスターのご多聞に漏れず、発覚時や怒り移行時に咆哮する。
    エリア移動時にはジャンプして移動…かと思いきや、獣竜種などのように穴を掘って移動する。
  • 弱点部位は白くなった尻尾。
    岩を持ち上げる、怯んで転ぶなどの行動を取ると尻尾が黒から白に変色し、肉質が非常に柔らかくなる。
    初見のときはここを狙うのがセオリーである。
    加えて特徴である大きな牙はやたら頑強、硬そうな説明がなされているが、実際のところかなり柔らかい。
    打撃・弾では第2弱点、切断でも第2弱点の前脚とほぼ差がない程度(いずれも軟化状態の尻尾を除く)。
  • 蛙をモデルとしているが意外なことに水属性に弱く、有効そうな雷は次点である。
    また、火山にも現れることがあるためか火属性は一切効かない。
  • 部位破壊箇所は牙と後脚と背中。
    牙を破壊すると、抉り取る岩盤の大きさが小さくなるなど弱体化する。
    切れそうな見た目をしてるのにも拘らず、残念ながら尻尾の切断はできない。
    その他、岩を咥えている最中に怯ませると落し物をする。

MH4

  • 攻撃の威力こそ侮れないものの動き自体は直線的な上、
    特定の攻撃動作の後で確定で威嚇を挟むなど、回避や立ち回りがそこまで難しいわけではない。
    危険度も★3とイャンクックやケチャワチャなどと同程度とそこまで高い方ではない。
    立ち位置としては、旧作に於けるダイミョウザザミやボルボロスなどが近いか。
    • クエストを受注できるのはハンター側の武具も強化されてくる頃で、
      パワー対パワーのガチンコ勝負をしてほしい」という狙いで開発されている。
      実際に初期装備をそのまま使っているプレイヤーには限界に感じてくる攻撃力を持つ。
      テツカブラに挑むのは、防具を新しく作るか鎧玉で強化してからにしよう。
      無論、初期防具兼強化無しだとか裸一貫などといった縛りを設ける類いの方々はこの限りではないが。
    • MH4に於けるクックやザザミ、ボロス、ロアルポジションのモンスターだが
      彼らに比べてテツカブラは妙に影が薄いことに定評がある。
      同骨格モンスターと戦うための先生であるため存在感が強いイャンクックとロアルドロスや
      MH3で鬼のような強さを誇ったボルボロス、取り巻きの凶悪さが名高いダイミョウザザミ。
      多くの特徴を持つ彼らと比べるとテツカブラはインパクトのあるような要素を持っていないのである。
      言ってしまうならば評判は普通というべきか。
      武器も無属性の微妙な性能でとりわけ優れているものも無いため、目立ってるとは言い難い。
      とはいえ諸先輩方と同様に乗り越えて作れるようになる防具は序盤の繋ぎとして優秀なため、
      一式を作製するハンターは少なくない。
      • 4Gでは亜種の登場で存在感が増すと思いきや、そちらも取り分け注目される点がなかったため
        空気キャラというポジションはそのままだった。無念。
  • 下位では、攻撃力こそ馬鹿にならないものの、特定の攻撃動作の後で確定で威嚇を挟むため、
    慣れればそこまで苦戦はしない。
    しかし、上位になると一転して威嚇の頻度が激減する上、
    抉り取った岩盤を咥えて投げつける新モーションも習得するなど
    よりアグレッシブに行動するようになるため、下位と同じ感覚で立ち回ると苦戦することになる。
    • ただ、睡眠耐性が異様に低く、また耐性上昇値も高くないため、
      睡眠爆殺戦法を使えば上位も意外とあっさり討伐できたりする。
  • 地底火山にもテツカブラは生息しているが、このフィールドで狩猟対象となることはない。
    何故なら、MH4(G)では環境不安定の時の乱入でしか現れないため。
    何故狩猟対象にならないかは不明だが、地底洞窟の火山活動がピークになって変化する地底火山は、
    リオレウスやグラビモス、果てはテオ・テスカトルといった強豪モンスター達がひしめく、
    超危険地帯となり果てている。
    ギルドも彼らの狩猟の方に忙しく、テツカブラには一々構っていられないのかもしれない。
    • イビルジョーを除くと地底洞窟と地底火山の両方に生息する唯一の大型モンスターである。
      他の面子がマグマに覆われて逃げ出している中残っているのは、根性があるのか単なる出不精か。
    • 氷海にも何食わぬ顔で出てくる辺り、その生息域は非常に幅広いようである。

MH4G

  • 当然のごとく続投し、MH4Gでは亜種が新登場している。
    G級では四股踏みの際に地割れを起こし、岩盤を隆起させるようになった。
    元々大振りなモーションから動き自体は見切りやすいが、範囲が大きく増大しているため、
    至近距離で繰り出されると回避が非常に難しい。
    • なおこの攻撃はテツカブラの身体に当たった場合は受け身の取れない吹っ飛び、
      隆起した岩盤に当たった場合はかち上げとなる。
      どちらがより厄介かはケースバイケースであろう。
  • 更に厄介なことに、岩を咥えていない状態で大ジャンプした後、間髪入れずに3連跳び掛かりに繋げてくる
    大ジャンプは御存知の通り、着地時に震動効果がつく。
    つまり震動を食らってしまったら被弾確定である
    下記の通り攻撃力が非常に高いため、食らったら大ダメージは必至。
    スキル「耐震」を是非発動させておきたい。
  • 大老殿での登場ランクはG級最序盤のG★1だが、
    最序盤であるが故にG級に辿りついて間もないハンターは上位装備である場合が殆ど。
    そのため「たかがG★1だろw」と舐めて掛かるとあっという間にキャンプ送りにされる。
    更に本作での真鎧玉リセットの仕様により、
    ギルドクエストをやり込んだ人でも防御力520~530という、
    ちょっと強化した上位防具程度の防御力で挑むことを余儀なく強制される。
    したがって、破壊力の増大がより身に染みること請け合い。
    これはテツカブラだけでなく、他のG★1モンスターにも言えてしまうことでもある。
    • しかしテツカブラの場合は元々パワータイプであったが故か攻撃力の高さが凄まじく、
      防御力500代後半ででも素早い動きからの岩飛ばしや突進噛み付きで体力をゴリゴリ削ってくる。
      最も攻撃力の高い巨大岩盤に至っては防御力が600代に突入していても致命傷を受ける。
      ランク以前に「たかがテツカブラ」という先入観も捨てた方がいいだろう。
      しかも集会所では2頭同時狩猟のクエストしかなく、地底洞窟の中でも特に狭いエリア2やエリア3で
      合流されたりするととても手に負えなくなるため素早い分断が必要となる。
  • なお、G★2の地底火山素材ツアーでも、狂竜化した個体確定で乱入してくる。
    G級の肉質硬化+狂竜化が合わさった本種は異様に硬く、部位によっては白ゲージでも弾かれる。

MHX(X)

  • MHXにも続投し、新たに古代林や孤島にも進出を果たした。
    亜種は登場しないが、一方で二つ名持ちモンスターの岩穿テツカブラが登場している。
  • 本作では村★3へ上がるための緊急クエストのターゲットとしても抜擢されているほか、
    上位ではR防具解禁のためのクエスト「三頭寄れば獰猛蛙」のターゲットにも抜擢されており、
    要所要所でプレイヤーたちの前に立ちはだかる存在となっている。
  • 基本的な動きはMH4の頃とあまり変わっていないが、
    対処の難しかった四股踏みの頻度が大幅に減少し、やや弱体化している。
    とはいえ高めの攻撃力は相変わらずのため、油断せずに挑みたいところ。
    • だが、上位以降になると四股踏みを行う頻度が上昇する。
      突進をジャストアクションやイナシでやりすごす、引っ掻きを前方に回避する等でテツカブラの側面へ行くと、
      かなりの確率で四股踏みをしてくる。
      ジャンプ攻撃で殴りやすいからと前脚~頭付近でエリアルの踏み付けジャンプを行うと
      四股踏みがカウンター気味に刺さってしまうので、後ろ脚~尻尾あたりを踏んだ方が被弾しにくい。
      獰猛化の場合は威力が非常に高いので特に注意。
    • ちなみに、テツカブラの掘り起こした岩はエア回避で踏み台にできる。
      とはいえ、牙を壊さないと岩がでか過ぎて飛び越えられないのだが。
  • MH4の頃は地底火山を舞台にした狩猟クエストは存在しなかったが、
    MHXでは上位のテツカブラとは基本的に地底火山で戦うことになる。
    MH4の時点で地底火山でのクエストが無かったのは、龍歴院の方にクエストを回していたためだろうか。
    • ちなみに岩を掘り起こす攻撃だが、上記の通り氷海では氷属性を帯びるが、
      では地底火山では火属性を帯びるのかというとそうはならず、何故か無属性のままである。
      この点は同じく岩を掘り起こして攻撃してくるラージャンとは異なる。
  • 本作ではカワズの油の需要が増大し、カブラ・ザボア装備以外でも大量に要求されることが多くなった。
    しかし本作ではザボアザギルの下位個体が存在しないため、カワズの油の入手方法はほぼテツカブラのみとなる。
    しかも上位クエの報酬での『カワズの油x2』の出現率が4系列より下がっているため、数を集めるのはなかなか大変。
    下位で集める場合村に二頭クエがあるので、捕獲を狙って周回すると比較的早く集められる。
    捕獲アイテムを用意するのが面倒であれば、捕獲アイテムの支給される村★3の捕獲クエを利用するという手がある。
    • 続くMHXXでは油の入手経路にテコ入れが入り、
      村★8「ぷくぅーっ!ザボアザギル!」のサブ目標*3の報酬がカワズの殿油×2(40%)、カワズの油×3(15%)
      テツカブラの上位クエをの基本報酬を軽く凌駕する高確率となっており、
      サブクエマラソンで殿油と油を集める→下位の油の不足分を下位テツカブラを捕獲して集める
      …というやり方でストレスなく集めることが出来るようになった。
      余談として、G★2「閃きへの1ピースを求めて」のサブ目標もザボアザギルの頭部破壊と簡単な上に、
      大殿油×2(40%)、殿油×3(15%)と報酬も同等の確率になっている事から、
      上位以降の油集めにおいてはテツカブラの立場は殆ど無くなってしまったのであった…。
  • 上記、R防具解禁クエスト「三頭寄れば獰猛蛙」のためにも避けては通れない獰猛化個体の実力だが、
    単体狩猟で見ても元の体力がそれほど高くは無いために、獰猛化補正で増強されても憶するレベルでは無い*4
    ただし、元々パワフルで重めな一撃を繰り出すモンスターであるため、
    獰猛化個体自体の攻撃力強化補正のおかげで通常攻撃もなかなか痛い。
    さらに、オーラ纏い部位での攻撃は必殺級の威力ともなりうる。
    • 三頭大連続の場合、威力の上がった攻撃を警戒しすぎて攻め手が緩んだり、
      あるいは回復に追われたりしているようでは、時間切れとまではいかずとも長期戦
      (からの回復アイテムや集中力切れ)になりかねないため、油断は禁物。
    • 動き自体に変化はなく、あくまで序盤モンスター相応の動き・攻撃範囲なので、
      通常個体に慣れて被弾を減らせれば極端に難しい相手ではない。
      ただし、上位獰猛化個体の狩猟フィールドは全て悪名高き地底火山であるため、
      クンチュウのちょっかい、地形に足を取られる、通路が狭い、など
      外的要因で攻撃を避けられない局面の方が多いのが最大の難関となる。
    • 突進については、一撃目、二撃目、三撃目と、一回ごとにターゲットを変えて来るため、
      一撃目がオトモ狙いでも、二撃目や三撃目がハンターに飛んで来る事もあるので注意する事。
      また、別のターゲット狙いの突進が勢い余って、延長線上で不意に被弾する事もあるので、そこも注意。
  • MHXXのG級獰猛化汎用素材に「獰猛な重牙」というものがあるのだが、
    これが獰猛化テツカブラのクエストでしか入手できない素材となっている。
    あまり需要の無い素材だが、いざ欲しいときになって全然所持していなかったりする。
    • G級の獰猛な牙系統の素材は重牙がG★2、重鋭牙がG★3、重剛牙がG★4と対応しており*5
      G★2に登場する獰猛化モンスターで牙素材が得られるのがテツカブラのみなので、
      「結果的に限定素材になってしまった」という形である。
  • MHXXでは闘技大会のニャンター部門にも登場する。
    クリアだけならともかく、タイムを縮めるとなると難易度はかなり高い部類で、
    サポート傾向によってはソロSは絶望的。
    また、なぜか弱点でも何でもない氷属性武器を担がされているサポート傾向が2つもある。
    亜種(氷弱点)と間違えたのか?

MHR(:S)

  • 狩猟対象としては登場しないが、ギルドマネージャーのゴコクがテツカブラの幼体に乗っている。
    イオリやフカシギによると、このテツカブラは「テッカちゃん」と呼ばれているらしい。
    幼体ということでオタマジャクシのようなヒレ付きの長い尻尾を有しているなど
    全体的に未熟な外観をしているが、それでも短いながらも太い一対の牙や、
    ごつごつとした質感の橙色の体はまさにテツカブラそのもの。
  • ヒノエとの世間話において、
    「里に残る昔の記録に、ゴコクの狩りの様子が記されており、そこには『鬼蛙の如し』とだけ書かれていた」
    という話を聞くことができる。
    扱う武器すら記載がなかったようだが…?
    • 実は、この記録はコガラシが記したもの。
      彼はゴコクの狩猟について「説明に困る」「凄まじかったとしか説明できない」と評しており、 
      「鬼蛙の如し」は他に表現のしようがなかった故の記載だったとのこと。
      もし単にテツカブラに乗っていたのならそう記すであろうし、
      そもそもゴコクはガルクに乗っていたとハモンが言っているため、結局謎のままである。
      まさかどこぞの古龍級生物のようにでも武器にしていたのだろうか
    テッカちゃんはゴコクの事を父親のように慕っており、その一方で他の人間にはあまり懐かないとのこと。
    幼体とはいえ、あの獰猛なテツカブラが人に懐くとは驚きである。
    過去に刷り込みのような事が起こったのだろうか?
    また団子が大好物のようだが、時折川魚を捕食していることがあるらしい。
    放置しておくと団子を食べたテッカちゃんにゴコクが次の団子を出してくるので、
    その気になればあのヒノエ以上に団子を喰わせる事も可能。

    ヒノエもヒノエで放置しておくと永遠に団子を貪り続けるためおあいこかもしれないが。
    そんな中エルガドにてさらなる好敵手が出現し、食欲戦争は混沌を極め三つ巴状態に。
    考えようによっては百竜夜行に見舞われるカムラの里で
    テッカちゃんが成体になれば重要な防衛戦力にもなると思われるので、
    それを見越した飼育でもあるのかもしれない。
    もっともを討ち果たしたことで百竜夜行は収束に向かったため、
    その点については間に合うことはなさそうだが
  • ちなみに、里にはテツカブラのハリボテ(ねぶた?)が存在している。
    ギルドマネージャーの愛蛙(?)ということで、里内ではマスコット的な扱いをされているのかもしれない。

MHST2

  • 派生作品であるMHST2にも登場。
    メラルー商会のラインナップにてテツカブラのガンランスがあると体験版で確認されていた。
    前作で唯一の両生種だったザボアザギルに続く二体目の大型両生種となる。
    オトモンにできるならばRiseのゴコク気分を味わえる…かもしれなかったが、
    残念ながらそのザボアザギルと異なりオトモンにはなってくれない
  • 戦闘では基本的にパワータイプだが、怒り状態になるとテクニックタイプに変わる。
    また、怒り時におなじみアゴで岩を抱えた状態になり、後輩よろしくこちらのダメージが通りづらくなる。
    …のだが、岩を構えるのは5ターン目と遅めで、かつテツカブラ自体そこまでタフなわけでもないため、
    体験版最大のLv11まで上げたりしていたりするとあっさり倒せてしまう。
    そのため岩を抱えた状態を拝んだことがないライダー達もいるようである。
    • やはり後輩のクルルヤック同様、抱えた岩はハンマーや狩猟笛を使わなくては破壊が難しい。
      破壊してしまえばダウンを奪えるため、抱えたのを見たら早めに壊してしまいたい。
  • また時折パワータイプの減気(げんき)液…ではなく滅気(めっき)液でこちらの絆ゲージを減少させてくる。
    メインシリーズにおける、スタミナを奪うブレス攻撃をMHSTシリーズ仕様に効果を変えたものだが、
    通常の野生モンスター、それも比較的序盤に出てくる相手が絆ゲージそのものに干渉してくるのは前代未聞である。
    前作ではストーリーの節目で戦う一部の大ボスクラスの個体しかこの手の特技は使わなかったため、
    衝撃を受けた前作経験者もいるだろう。
    なおパワータイプのため、スピードタイプの攻撃で真っ向勝負に勝てば絆ゲージの減少は防ぐことができる。
    • 減気を滅気と見間違えて誤読してしまう事例は(MH3で登場してから)プレイヤー間で頻繁に起きていたが、
      こちらが表記ミスかどうかはわからない。一応技の効果としてはそこまで違和感は大きくないが…。
      その後も一部モンスターの鳴き声などと違って修正される様子は一切なかっただけでなく
      公式ガイドブックでも「滅気液」表記であるため、本当に滅気液で正しいと言う可能性が高い。

武具

  • ファミ通ではテツカブラの全身と名前が発表される前から、
    このテツカブラの素材から作られている防具のデザイン画やCGが掲載されていた。
    テツカブラ本体と同様かなりゴツゴツとした外見であり、
    頭部分は、“鬼蛙”の別名通り、鬼や金剛力士像を彷彿とさせる威圧的なデザインとなっている。
    • 剣士は二本角の赤鬼、ガンナーは一本角の青鬼がそれぞれモチーフと思われる。
    • 女性のガンナー用装備は露出度が高い

余談

  • 名前の由来は体が鉄のように硬いことから「テツ」、鏑矢より「カブラ」か。
    鏑(かぶら)とは矢の先端に取り付ける飾りの一種のこと。
    これに穴を空け、笛の原理で音が鳴るようにしたものを蟇目鏑(ひきめかぶら)といい、
    これを用いた矢は古来日本に於いては合戦開始の合図に使われ、現在では縁起物とされている。
    意匠としては漆塗りの赤と黒のカラーリングにサスマタ状の矢じりが付いているものが多く、
    テツカブラの体色、及び牙の特徴とよく似ているため、デザインコンセプト自体がこれの可能性もある。
    また、テツカブラの岩砕きには日本神話の天岩戸伝説に登場する天手力男神(あまのたじからおのかみ)がモチーフの一つになっている。
    ちなみに、蟇目の蟇とはカエルのことである。
    また、高い跳躍力や鋭い牙があることがこのモンスターと一致している
    UMA「チュパカブラ(又はチュパカブラス)*6」とも掛けているのかも知れない。
    • なお、開発インタビューによれば「鬼瓦」「日本甲冑」「歌舞伎」がキーワードとのこと。
      なるほど確かに、上記のキーワードを取り入れた結果、
      何とも和風な姿は上記の三つの要素をそのまま姿に表している他、
      そのうち歌舞伎の隈取りを意識したという顔面のデザインに関しては、
      「見る角度を変えると怒っていたり、おどけていたりと表情が変わるデザインになっています」とのこと。
      機会があれば、狩猟中にじっくり観察してみてはいかがだろうか。
      他にも上記の「日本甲冑」は、MH4Gで追加されたカブラX/Zシリーズのデザインにも一致している。
  • ところで現実の世界のカエルには
    英語でフロッグ(frog)と呼ばれるものとトード(toad)と呼ばれるものの二種類がいることをご存知だろうか。
    フロッグは体表が滑らかで湿っており、ピョコピョコ跳ねる(例:アマガエル)。
    一方、トードはゴツゴツした体表で乾燥しており、あまり動かない代わりに喧しく鳴く(例:ガマガエル)。
    そしてモンハン世界のカエル、テツカブラは体表がゴツゴツでカラカラだがピョコピョコ(?)跳ぶ。
    つまり、テツカブラはこの2種類のカエルのハイブリッドのモンスターということである。
    尤も、テツカブラは”有尾目”の生物であり、厳密に言えば”無尾目”の蛙とは別種で、
    イモリやサンショウウオなどの系統の生物なのだが。
  • 蛙に牙というと違和感を抱く人がいるかもしれないが、
    現実世界でもニューギニア島やインドネシアのスラウェシ島で「牙の生えたカエル」が発見されている*7
    • とはいえ、爬虫類のような甲殻や爪を持つ点は両生類離れした特徴である。
      もっともMH世界はあくまで架空の世界であり、現実世界の法則を当て嵌めすぎるのは野暮であろうが。
    • ちなみに通常種の色づかいはイチゴヤドクガエルと瓜二つ。
      しかし色以外は全く似てないのでモデルにしたとしても色だけだろう。
    • なお上述した『孵った子供を口内で育てる』という設定に関しては、
      これはマウスブルーディングと呼ばれ、実際にこれを行う魚類がいるほか、
      両生類でもダーウィンハナガエルという蛙がマウスブルーディングを行う*8
  • 同じ両生種のザボアザギルには、スクアギルという幼体が存在する。
    テツカブラの幼体も上記の通りMHRiseにて登場したものの、
    スクアギルとは異なりフィールドで狩猟できる野生のモンスターとしては今の所出てきていない。
    恐らく幼生のうちは外界に出てこない(あるいは人の目に触れない)育ち方をしているものと思われる。
    • ちなみにMHSPでは通常種・亜種共に幼体が登場していた。
      外見はそこまで大きな変化はない様子。蛙だが幼体はでっかいオタマジャクシではないらしい
      真面目に考察すると、テツカブラの幼体はエラを備えている時期が極めて短いか、
      水場の少ない地域で生まれたために幼いうちから地上に適応したのだと思われる。
      上記のMHRiseに登場するテツカブラ幼体とはだいぶ外見が異なるため、
      この時点ではまだデザインが固まっていなかった可能性もある。
      • なお、当ゲームのテツカブラはあろう事か同ランクのゲリョスの完全下位互換で弱い。
      • ちなみにクエスト選択画面で放置すると、教官が
        「なんだ、迷っているのか?早くせんか!後ろの人がテツカブラみたいな顔しているぞ!」と言う。
        人によります。
  • 登場ムービーでは地中からジャギィ2匹を強襲して捕食した後、
    満足気に黄色いガス状のゲップをするシーンがあり、このゲップは臭いのかハンターも嫌そうな顔をする。
    しかし実際の戦闘では疲労回復にジャギィを捕食することもなければ、
    悪臭効果のありそうなガスを吐き出すこともない。
    実際に捕食するのはアプトノスや腐肉であり、口から吐き出すのは疲労粘液である。
    穴を掘って移動することもあるが、地中から直接強襲攻撃を仕掛けてくることもない。
    ムービーでの特徴的な行動が実際の狩猟の際に反映されていない変わったモンスターである。
  • 2013年8月のモンハン部限定のMH4先行体験会では、テツカブラのクエストが用意されていた。
  • 討伐後にカメラを調整してテツカブラの口内を覗いてみると、舌の辺りにカブトムシがいるのがわかる。
    要はチャナガブルと同じくスタッフのお遊びである。
  • 2014年配信のロックマンとのコラボクエストにも通常種・亜種が登場。
    このクエストの配信画面は、ブレイブ装備を纏ったハンターが
    テツカブラの通常種・亜種と対峙する…というものになっているのだが、
    ご丁寧にもハンター、テツカブラの双方共にロックマン風に描かれているなど、
    無駄に凝った演出が施されている。
    • 依頼文の「巨大な岩を持ち上げ、岩盤を爆破するその姿は、土地の開拓で活躍した彼らを思わせる」から、
      ロックマン第一作に登場した、ガッツマンとボンバーマンの事を指していると思われる。
      ガッツマンは、他のロボットを上回る腕力と巨体が特徴であり、
      持ち上げた巨大な岩を武器とし、
      ボンバーマンは、体内の装置で精製される爆弾を武器として扱う。
      そして、両者ともその能力を使って未開の土地開拓で活躍していた。
      確かに、巨大な岩を軽々と巨大な牙で持ち上げ、それを投げつけて攻撃する、
      テツカブラの姿は、ガッツマンを思わせる。
      さらに、爆発性の岩石も武器にするテツカブラ亜種は、ボンバーマンを彷彿とさせる。
      この事から、テツカブラの通常種と亜種がコラボクエストの相手に決まったのだろう。
    • なお、ロックマン第四作では、蛙をモチーフにしたロボットである、トードマンが登場する。
      依頼内容とは全く関係無いのだが、テツカブラも蛙がモチーフのモンスターなので、
      これも、今回のコラボクエストの相手に選ばれた要因かも知れない。
  • ハンター大全4にはテツカブラの幼体と思われる生物のイラストが描かれている。
    全体的に丸みを帯びており、尻尾には棘ではなくヒレのようなものが付いていたり、
    細部は似ているがテツカブラほど厳めしくはない。
    テツカブラも一緒に描かれてはいるが、未確認生物群のページに記載されているので、
    正真正銘のテツカブラの幼体であると公式に明言されているわけではない。
  • MHST、MHST2、MH-Rなど、近年では様々なモンスターをオトモンとして仲間に迎え入れ、
    共に戦える外伝作品も増えてきているが、現状どの作品においてもテツカブラはオトモンになってくれない。
    MHRiseのテッカちゃんもゴコク以外にはあまり懐かないらしい。
    ここまでくるとテツカブラはこいつと違って基本的に人間には懐かない部類の生物なのかもしれない。
    ごく限られた範囲とは言え曲がりなりにも(竜)人に懐いたテッカちゃんが特殊なのだろう。
    また、上述したようにテツカブラはオスが口の中で卵を守るという設定のため
    「巣に侵入して卵を入手する」ことが不可能であるという点も考慮されたのかもしれない。
    • MHSPでならテツカブラと共に戦う事も出来たが、現在は終了してしまっている。

素材

鬼蛙の鱗
テツカブラの鱗。
赤や黒の入り混じった色をしており、住居となる洞窟では迷彩色の役割を果たしているという。
長い年月を経て強固さを増したものは「上鱗」と呼ばれる。
より強固で分厚く、岩と遜色ない硬さを持つものは「厚鱗」と呼ばれる。
また、何らかの影響によって通常よりも獰猛化した個体からはやや黒ずんだ鱗が入手でき、
こちらは「獰猛化鬼蛙鱗」と呼ばれ、通常とは異なる用途に利用される。
亜種や二つ名持ち個体のものは色が異なり、別の素材として扱われる。
鬼蛙の甲殻
硬質ゴムのような硬さと柔軟さを併せ持つテツカブラの甲殻。
その特性故、武具など様々な加工品で需要が高い。
より上質なものは「堅殻」と呼ばれる。
更に硬く柔軟なものは「重殻」と呼ばれる。
亜種・二つ名持ち個体のものは性質が異なり、別素材として区別される。
  • この事からモンハンの世界にも硬質ゴムがある事が分かる。
    なお、テツカブラは比較的雷属性を苦手としている。
    ゴムめいた硬柔さをしているだけで、ゴム質の皮の様な絶縁性は無いのだろう。
鬼蛙の爪
無骨で短いテツカブラの爪。岩盤を容易く砕くほど強固。
より上質なものは「尖爪」と呼ばれ、これで加工された武具は鋭くも傷がつきにくいという。
加工が困難なほど硬質なものは「剛爪」と呼ばれている。
亜種のものは、通常種とは別の素材として扱われる。
鬼蛙の大牙
ショベルのような形状をした巨大なしたテツカブラの牙。
厳密にいうと歯ではなく、下顎の骨が突起状に発達したものであり、
非常に高密度化しており堅い岩盤を穿ち掘り返す事も可能としている。
より上質なものは「巨大牙」と呼ばれている。
この豪壮な牙を使って岩盤を掘り起こすことで戦闘を行う。
また、削れても強固に生え替わるという研究結果が発表されているという。
より頑強に変質した巨木の如き牙は「弩級牙」と呼ばれている。
亜種や岩穿と呼ばれる個体のものは別物として扱われる。
厳めしい頭骨
テツカブラの独特でいびつな形をした頭骨。
テツカブラの頭骨は他の部位と比べて非常に耐久性に優れているという。
異様に発達した印象的なものは「強面な大頭骨」と呼ばれ,
下顎骨の構造と耐久性を研究する者も多い。
通常種と亜種とで質や名称は変わらず、一括して取り扱われる。
カワズの油
人工では生成不能だとされる未知の油で、基本的には落とし物やクエスト報酬から入手する。
特殊な加工に使用したり、加工時に補佐的に使用したりするようだ。
上質なものは「殿油」と呼ばれ、より熱量を上げる効果があるとされる。
最高品質のものは「大殿油」と呼ばれ、加工品の耐久性を大きく高める効果があるらしい。
両生種共通の素材で、ザボアザギルからも入手が可能。
  • テツカブラのモチーフが蛙であることから考えると、元ネタは「ガマの油」であろうか。
    大殿油の「耐久性を大きく高める」という効果も、ガマの油の防護効果を意識している可能性がある。

関連項目

モンスター/テツカブラ亜種
モンスター/岩穿テツカブラ
武器/カブラ武器
防具/カブラシリーズ
クエスト/カプ本・マスコット対決! - イベントクエスト。地底洞窟でのテツカブラ狩猟という一見普通のクエストだが…?
クエスト/大自然に響く狩猟讃歌 - ガララアジャラと闘技場で同時に戦う強化クエスト
アイテム/オオシッポガエル


*1 狩猟対象としては登場しておらず、NPCとしての登場のみ
*2 雑誌『ニンテンドードリーム』及び書籍『モンスターハンター 発想の法則』に掲載のテツカブラの開発秘話に関するインタビュー記事より。
*3 ザボアザギルの頭部破壊
*4 なお、件の三頭大連続では、さらに一体ごとの体力が上位通常個体ぐらいに弱体化されている
*5 厳密にはクエストごとではなくモンスターごとに対応している。例えば「風薫る密林」のような「G★3の獰猛化モンスターが出るG★4クエスト」では重鋭牙が出る。
*6 画像(割と怖いのでリンク先閲覧注意)
*7 下顎に前歯らしき突起物が2本あるだけであり、テツカブラのようにゴッツイものではない
*8 マウスブルーディングを行う生物は『マウスブルーダー』と呼ばれる
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