世界観/幼体

Last-modified: 2024-04-17 (水) 17:15:48

生物において、身体的にまだ成熟しきっていない発育途中の個体のこと。
人間でいうところの乳児や幼児にあたる段階。

目次

概要

  • 発育の途中であるために、成体と比べて体格が小さく、身体能力も劣ることがほとんど。
    そのため捕食者からも狙われやすいほか、事故や病気などで命を失うことも多い。
    生物の一生の中において最もデリケートな時期であるといえる。
    そのため、多くの生物は幼体を少しでも多く生き残らせ、子孫を残すために様々な対策を講じるのである。
    成長するまで親や群れの仲間が付きっきりで世話をする種もいれば、他の生物を何らかの形で利用する種、
    逆に親が早々に立ち去ってしまうために、生まれた瞬間から独り立ちせざるをえない種も存在する。
    また、外敵に捕食されやすい種は多少の淘汰はやむ無しととにかく多数産卵や出産を行い、
    純粋に物量で生き残らせる形態を取ることも珍しくない。

MH世界における幼体

  • モンスターも生物である以上、生まれてから成体になる途中の段階=幼体が存在する。
    その一部はゲーム中や設定資料の中で確認することができ、特にゲーム内では成体とは違い、
    討伐可能な小型モンスターとして登場することが多い。
  • 一括りに幼体と言ってもモンスターによってその実力は当然大きく変わっており、大型モンスターを例にとっても
    ギィギやウロコトルのように比較的簡単に倒せるような貧弱な種から、
    バサルモスやゴア・マガラのように幼体の時点で既に相当な実力を備えた種まで千差万別である
    (後者に至っては成体が古龍種に分類される関係上、
    最早一般的な成体モンスターよりも強大な存在であるといえる)。
    • 既述の通り、モンスターハンターの世界では設定上で「幼体」とされる個体であっても、
      ゴア・マガラやバサルモスのように成体に近い体躯を誇るものが存在するが、
      これらのモンスターは、さらに成長することで全く外観を異にするモンスターへと変態を遂げるために
      敢えて(他のモンスターの成体に等しい個体でも)「幼体」と呼称されている。
      ゆえに、幼体と呼ばれるこれらのモンスターに関しても、当然ながら
      世界観上では正規の(亜成体以前の状態を指す)意味での「幼体」が存在すると考えられる。

バサルモス

  • グラビモスの幼体であり、幼体でありながら成体同様大型モンスターとして狩猟対象になっている。
    グラビモスよりも一回りほど小さい体躯と背中の甲殻が岩塊のように発達しているのが特徴。
    成体以上に強固な外殻を持っているものの、体力や身体能力で劣るため、やはり成体よりは格下の存在。
    背中の甲殻を岩に見立てて擬態し外敵をやり過ごす他、捕食対象となる昆虫を油断させる用途も兼ねている。
  • ちなみにバサルモス亜種に関してはグラビモスの幼体なのかは不明。
    グラビモスにも亜種がいるが、そちらは「排熱性に優れたバサルモス」が成長した姿とされる。
    バサルモス亜種は通常種と比べて排熱性が優れている様子は無いため、
    成長すれば必ずグラビモス亜種の幼体になるとは考えにくい。*1

アプトノス

  • 幼体と思われる体躯の小さな個体が成体とともにフィールド上に見られるほか、
    無印のOPムービーではランポスから逃げきれずに捕食されてしまっている。
    足が遅い以外の剥ぎ取り回数や体力は成体のアプトノスと同じだったが、攻撃した時の反応は異なる。
    殆どの場合成体と2~3体セットで歩いているが、幼体を先に攻撃すると成体は反撃を試みてくる一方、
    成体を先に攻撃すると幼体は真っ先に逃げ出す(逃がされる)。
    また、MH3以降は角が未発達のままとなるなど外見の変化が加えられた。

ポポ

  • こちらもアプトノス同様小さな個体が存在しており、剥ぎ取り回数等は成体と同じ。
    MH3以降は牙も小さく、より幼体らしくなっている。
    アイルー村ではコポポと呼ばれており、牧場で飼うと成体に成長し、ポポ素材を採取できる。

フルフルベビー

  • フルフルの幼体。こちらはモンスターではなく、なんと精算アイテム扱い。
    入手した瞬間ハンターに噛みつき、体力を奪い続けるという少々困ったアイテム。
    成体とは違って食べられるらしく、珍味としての需要がある。
    これを納品するクエストも存在するほか、山菜爺さんに渡すことでアイスにしてもらえることがある。

ヤオザミ

  • ダイミョウザザミの幼体。
    貝殻をヤドにしており、体が小さいためかまだ跳躍したり水ブレスを吐くことができない。
    普段は地中に潜り、外敵をやり過ごしたり獲物を油断させて奇襲を仕掛けたりしているようだ。

ガミザミ

  • ショウグンギザミの幼体。
    こちらもヤオザミ同様貝殻がヤドとなっており、水ブレス等の芸当は不可である一方、
    毒液を吐き出す事ができるという衝撃の設定が明かされており、実際にゲーム中で使用してくる。
    毒液を吐く能力は成体になると失われる。

ジャギィ

  • 独り立ちする前の年若い個体という設定が存在しており、
    ある意味ドスジャギィの幼体と言えなくもない。
    アプトノス程度なら難なく狩れるだろうドスジャギィと違い、ジャギィは単体では魚を獲るのが精一杯である。
    雌であるジャギィノスや、近縁種であるバギィフロギィも同様の生態なのかは不明。

ギィギ

  • ギギネブラの幼体。
    ポジションとしてはフルフルベビーに似ているが、あちらと違って小型モンスター扱いで、素材も剥ぎ取れる。
    ハンター等の他の生物に齧りついて吸血を行うほか、ある程度吸血すると自力で毒を吐き出すようになる。
    食材としての需要はないが、体液である「ギィギエキス」には摂取したものの老廃物を分解して
    血流を良くする効果があることが知られており、精算アイテムとしてギルドに提出できる。

ウロコトル

  • アグナコトルの幼体。成体のように完全な肉食ではなく、死骸を漁る腐肉食。
    この時点ですでに岩盤を突き破り、溶岩を泳ぎまわることができる。
    また、熱線ではなく小さな火球を吐き出す。

スクアギル

  • ザボアザギルの幼体。
    過酷な氷海で生きるため非常に凶暴かつ貪食な性格であり、
    ギィギ同様ハンターに齧りつき、養分を摂取すると体を膨らませる。
    他のモンスターに潜り込み、内部から食べることもある。

ムーファ

  • ムーファ放牧の盛んなベルナ村に、先日生まれたばかりだというムーファの子供「フェニー」が登場する。
    扱いとしては限りなくプーギーに近く、撫でたり着せ替えたりすることができる。

ゲリョス

  • 狩猟対象としては登場しないが、未知の樹海に幼体のゲリョスの死骸が存在する。
    幼体の時点で黄色い嘴、鶏冠、ゴム質の皮、紫色の翼膜といった特徴はほぼ備えており、
    サイズを除けば成体と瓜二つと言ってもよい姿である。

ゴア・マガラ

  • 種族不明の黒蝕竜にして、その正体は天廻龍シャガルマガラの幼体。シリーズ初の古龍の幼体である。
    こちらもバサルモス同様大型モンスター扱いであり、成体と違って罠が有効で捕獲も可能。
    長らく「種族不明」とされてきたことから、幼体時には古龍として不完全な状態であることがうかがえる。
    また、幼体であることがストーリー上で重要な役割を果たしている珍しい例である。
    なお、脱皮不全を起こし、幼体とも成体とも取れない中途半端な状態の特殊個体も登場する。

リオレウス/リオレイア

  • ゲーム中には登場せず、リオレイアの生態ムービーに登場。
    リオレイアにランポスの肉を与えられており、まだ雌雄の区別がつかない赤茶けた体色をしている。
    リオレイアの頭にも満たないサイズだが、少なくとも授乳期は過ぎ*2
    (親の噛み砕いた)肉を齧れる段階には成長しているようだ。

クルペッコ

  • ゲーム中には登場しないが、幼体についての設定が存在する。
    本種の特徴である声真似や踊りは初めから備わっているものではなく、
    幼体のうちから練習して習得していくものらしい。
    ただし声真似に外敵が引き寄せられたり、踊りの最中に巣から転落してしまったりと、
    練習には命に関わる程の危険が伴う。
    親はこのような事態を防ぐため、より強力なモンスターの鳴き真似をして敵を追い払う、
    尾を広げて幼体の落下を防止するなどの工夫をする。

ベリオロス

  • ゲーム中には登場しないが、幼体についての設定と設定画が存在する。
    幼体は全身が柔らかい体毛で覆われており、牙もまだ小さく色が薄い。
    体毛は分厚い甲殻の発達に伴って徐々に抜け落ちていき、
    牙は鉄分の付着と共に褐色に変色していき、肥大化すると口蓋の形状を変化させる。
    このため、幼体と成体では受ける印象が大きく異なる。
    幼体は2~3頭が産み落とされ、雪深い山の洞窟などで母親に守られながら育てられるという。
    なお、後に毛が抜け落ちきっていないベリオロスが発見されている。

ドボルベルク

  • ゲーム中には登場しないが、幼体についての設定と設定画が存在する。
    特徴的な湾曲した角と瘤は未発達だが、尾はかなり早い段階から肥大化している。
    体表に茸や苔などが付着していないため、体色は本来の茶色一色となっている。
    幼体は雌を中心とした群れに守られて生活しながら樹木の皮などを食べて成長し、
    一定まで成長した雄のみが群れから離れて単独で行動するようになるという。
    ユクモ村近傍にて単独で目撃されるドボルベルクは、その多くがこうして成長した雄である。

ジンオウガ

  • ゲーム中には登場しないが、幼体についての設定と設定画が存在する。
    幼体時点でも特徴的な鱗や甲殻の色はほぼ同じだが、
    全身の至る所が白く輝く柔らかい体毛に覆われている。
    これは未発達の蓄電殻を保護するために帯電毛の割合が多いことに由来し、
    蓄電殻の発達とともにその一部が抜け落ち、刺々しい黄金色の甲殻が目立つようになる。
    子育ては群れで行われ、幼体は人里離れた秘境でひっそりと成長していくという。

ブラキディオス

  • ゲーム中には登場しないが、幼体についての設定と設定画が存在する。
    特徴的な形状の頭殻、腕、尾などは未発達で丸みを帯びており、鼻先の角も存在しない。
    当然ながら、生誕した時点では爆発性の粘菌とは全く共生関係になく、
    親の縄張りの中で生活を送り、親の近くで生活を続けていくことで身体に少しずつ粘菌を蓄えていく。
    ただし幼体の外殻は発達し切っていないため、蓄えた粘菌の爆発に耐え切れず致命傷を負う個体もいるという。
    また、その甲殻が爆発などによって溶けてしまう事も多いが、
    この溶けた甲殻と火山性の鉱石類が混ざり合う事で本来以上の強度を得て成長を続け、
    融解した甲殻と鉱物がガラス質の鉱物である黒曜石などへと変質していくらしい。

ガムート

  • ゲーム中には登場せず、2016年開催のモンハンフェスタで言及されている。
    ガムートといえど幼体の頃は非常に非力であり、他の大型モンスターが脅威となるため、
    保護色として全身の毛皮が真っ白になっており、雪原に身を隠している。
    ゲーム中では確認できないが、設定上ではある程度成長するまでポポの群れに紛れ込んでいるとされる。
    群れに紛れされてもらう代わりに親ガムートはポポを群れごと護るという共生関係にある。

タマミツネ

  • ゲーム中には登場せず、『ニンテンドードリーム』2016年5月号にて、幼体についての設定が存在する。
    ドボルベルクと同様に雌を中心とした群れで暮らしながら育ち、
    一定まで成長した雄が群れを離れて単独で活動するという。
    これまたゲーム中では確認出来ないが、成体になった後も時々母親にあたる雌個体が様子を見に来るとされる。

ナバルデウス

  • 『ニンテンドードリーム』2016年7月号にて、この超大型古龍にも幼体が存在することが明らかになった。
    ただしナバルデウス自体への言及ではなく、骸龍オストガロアの捕食対象とされているらしいということで、
    ナバルデウスの生態に関しては触れられていない。

ゾラ・マグダラオス

  • ゲーム中には登場しないが、設定資料集にてその存在と設定が語られている。
    生後間もない個体は強固な外殻もエネルギーを増幅する内核部も存在せず、
    生まれた場所からほとんど動かずに周囲の鉱物を直接取り込みながら成長する。
    その成長過程で内核部が形成されると高純度のエネルギーを効率的に摂取できるようになり、
    この頃からようやく食糧を求めて移動するようになるという。

ゼノ・ジーヴァ

  • 主人公が交戦した個体が孵化直後であったことや、
    素材である角の解説文に「未だ発達途中に見える」と記されている点から、
    ゲーム中に登場するゼノ・ジーヴァは幼体である可能性が高いと言われていた。
    また、誕生時点で既に40mを超える巨体と圧倒的な戦闘能力を誇っていたこと、
    そして大団長が「外に出したらマズイことになる」と直感で察した程の存在である事を考慮すると、
    成長し切った冥灯龍が恐るべき脅威となっていた事はほぼ確実であろうと考えられていた。
  • その後、MHW:I Ver.12.01にて成体(完全体)である赤龍ムフェト・ジーヴァが登場。
    これによって、ゼノ・ジーヴァが幼体である事が確定的となった。
    幼体の時点で「非常に危険」とされていた生物の成体であるが、
    情報が少ない、発見直後の段階にて「生態系を作り変えてしまう」という、
    とんでもない力を持つ事が明らかになっており、上述の危機感が本当である事を示している。

テツカブラ

  • カムラの里の集会所にて、ギルドマネージャーのゴコクが乗っているのがそれ。
    鬼蛙の幼体ということで、ヒレ付きの尻尾が生えており、丸みを帯びたオタマジャクシのような姿をしている。
    全体的に未熟な外観ながらも、一対の太い牙やゴツゴツとした橙色の肌はこの頃から備えている。
  • ゴコクが飼育しているものは、どういうわけかゴコクのことを父親のように慕っている模様。
    ゴコクの職務中に眠っていたり、竿に吊るされた団子を食べる様子が確認できる。
    一方で、他の人間に対してはあまり懐かないという。

ツケヒバキハゼヒバキ

  • それぞれヤツカダキヤツカダキ亜種の幼体。
    生まれてすぐに親に引けをとらない強度の糸を吐くことができる。
    幼体のうちは基本的に親であるヤツカダキの灯腹に引っ付き、親の狩った獲物を食べて過ごすが、
    フィールドに単独で生活している個体も多い。
    また、狩りや戦闘においてはヤツカダキの指示に従い火炎放射や糸吐き攻撃を行ったり、
    親を糸で引っ張って移動を支援するなどのサポートを行う。
    ヤツカダキの体を纏っている糸が消失するとツケヒバキたちは一斉に地面に投げ出され、
    そのまま蜘蛛の子を散らすように退散してしまうが、
    攻撃手段を補うために糸に巻かれたヤツカダキの灯腹の中で新しいツケヒバキたちが産み直される。

ルナガロン

  • ゲーム中には登場しないが、公式ツイッターにて開発イラスト「ルナガロン 子育てについての生態」が公開されている。
    雌雄一対の親に育てられ、親の狩った獲物を食べて過ごしている。
    また体表の氷は親や兄弟に噛まれることで鋭く成長し、餌も親が凍らせて与えることで歯を頑丈にするなど、
    幼体の頃から自然と全身の鋭利さを鍛えられている。
    なお手足が太いこともあり、ルナガロンの特徴である二足立ちは幼体の頃から時々行っている。

ココモア

  • ゴゴモアの幼体で、ゲーム中では親の背中に乗った状態で登場する。
    モンスターではあるものの、倒しても獣人族のように撤退してしまうため剥ぎ取りはできず、
    親が別エリアに移動すると復活して再度背負われた状態で登場する。
    ココモアの戦闘力は皆無と言っても過言ではなく、ゴゴモアは子供を守るための行動を優先する。
    更に、ココモアに過度の危害が加えられると激昂するという性質を持つ。
    ハンターの間では、この親子関係を利用した狩猟方法も編み出されている。

クアルセプス

  • ゲーム内には登場しないが、クアルセプスが海竜種に認定された一因と設定されている。
    成体はほぼ陸生であり、結晶化した体表などといった生態は海竜種の中でも異端だが、
    幼体時点では水中で生活し、体表も柔軟なものであることが判明している。
    成長すると陸地で過ごすようになる生態は両生類を連想させる。

ブルック

  • アプトノスやポポのように、成体に混じって体躯の小さな幼体が歩いていることがある。
    幼体であろうと性質は相変わらずで、逃げ出すどころか周りの大人達に加勢し一緒に突っ込んでくる。
    下手に逃げるより、集団で外敵を撃退した方が結果生き残れるということなのかもしれない。

ポカラ

  • 極海のベースキャンプで彼らの幼体を見ることができる。
    モンスターではなくオブジェクト扱いで、エルペのように様々なリアクションを取ってくれる。
    さらに、彼らに話しかけることも(モキュモキュ語だが)できるなどかなり特殊な存在である。

モンスターハンター スピリッツ

  • モンスターハンターのアーケード版であるMHSPでは、幼体のモンスターを育てる事が出来た。
  • 基本的に登場する全てのモンスターに幼体から成体までの段階が存在する。
    上記にもある通り既存の作品で幼体についての設定があるモンスターに関しても、
    ある程度設定に準拠した形で「幼体」のモンスターが登場する。
    また、キリンやクシャルダオラといった大型古龍種にも成長段階が存在しており
    遂にこれまで一切不明とされていた古龍の幼体の姿を拝むことができるようになった。
  • なお、さすがに幼体と言えども狩猟に協力する存在である為か、定義が少々違う様子。 その為、幼体と言うよりは最低限戦えるようになった姿と言うべきか。
    • ただ、長く生き続けたことで食欲を制御できなくなった(=年老いた)個体とされる
      怒り喰らうイビルジョーにもキッチリ幼体verが存在しているなど、
      メインシリーズの公式設定とは矛盾する部分も見受けられる。
      この辺りは派生作品のオリジナル設定として割り切りが必要であろう。

モンスターハンターストーリーズシリーズ

  • MHSTシリーズではタマゴから孵ったモンスターと絆を結びオトモンとして育てることができる。
    生まれたばかりのオトモンは幼体の姿…ではあるのだが、こちらはMHSP以上に設定が矛盾しており、
    幼体と言うより「成体をそのまま小さく、そしてやや幼い体格にしたような姿」と言った具合になっている。
    幼体と成体で区別されているモンスターも例外ではなく、
    例えばグラビモスのタマゴから生まれてくるのはバサルモスではなく小さなグラビモスである。
    ならばバサルモスはどうかと言うと、やはりタマゴからは小さなバサルモスが生まれてくる。
    要するに、本来の設定は無視され「それぞれ全く別種のモンスター」として扱われているという訳である。
    • そして、タマゴから生まれた幼体モンスターは次のカットで一瞬で成長し、成体の姿になる。
      MHSPと異なり、幼体時代のオトモンを自分の手で育てることは残念ながらできない。
      • アニメ版によると、どうやら一晩でライダーを背中に乗せられる大きさに成長するらしい。
    • ちなみに本作では、モンスターごとの卵生と胎生の設定も無視されており、
      オトモンにできるものは、どんなモンスターであろうとタマゴから生まれてくる
      ベリオロスだろうがババコンガだろうがネルギガンテだろうが、例外はない。
      タマゴの形状に至っても全て全く同じであり、違いは殻の模様と重さ、ニオイだけである。
      この辺も、派生作品独自の設定と言うことで割り切るべきだろう。
  • なおMHSTでは成体の姿となったオトモンも、いずれも通常の野生モンスターと比べるとかなり小柄である。
    これに関しては、
    「まだタマゴから生まれたばかりで若い個体だから」や「絆を結んだライダーの体格に合った大きさで成長が止まる」など、
    様々な考察がされているが、公式からこれと言った理由は明かされておらず、詳細は不明である。
    MHST2ではオトモンが全体的に前作よりもやや大柄なサイズになっており、サイズ的な違和感は少なくなった。
  • MHST2ではオトモンにできるモンスターに限り、モンスター図鑑で幼体時の姿をいつでも見られるようになった。

モンスターハンターオンライン

  • 中国版モンハンのMHOでは、極小サイズで危険度が低いモンスターを配信することがある。
    いわゆる極小個体というだけでなくサイズ相応の軽いダメージ、脆い耐久力になっており、
    通常の大型モンスターよりもかなり弱く、簡単にクリアできるクエストとなっている。
    ただ、これら幼体は多数配置されることが多く、4匹以上が同時配置されることもある。
    小さいモンスターたちがヨタヨタ動き回る姿はどこか和む。
    • 基本的にビジュアルは通常個体と変わらず、単に小さくなっているだけだが、
      ブラキディオスのみ角が小さく、設定画にあった幼体の姿にやや似せたデザインになっている。

余談

  • 書籍「モンスターハンター イラストレーションズ」においてはラオシャンロンの幼体を確認できる。
    厳密にはラオシャンロンの原型というべきラフスケッチだが、甲虫のような翼で飛行している。
    しかしこの設定はハンター大全では一切触れられていないので、没設定と見るのが妥当だろう。
    なお、初期の設定では成体でも退化した(飛行能力は失われているが)翼が残っていたようである
    (現在の設定では進化の過程で翼は失われたとされている)。
  • モンスターによって幼体の強さが違うと述べたが、
    ゲーム中のバサルモスやゴア・マガラは既にある程度成長した状態であると考えられる。
    もしかすると大型モンスターにおけるサイズ変動はこうした成長の度合いによって変化しており、
    最小金冠などは成体に成り立ての個体だったりするのかもしれない。
    なお、この推測については上記のモンスターハンタースピリッツにて補完されている。
  • 幼体と言うくくりに入れるべきではないかもしれないが、
    ラギアクルス希少種は、悠久の時を経て究極的に成長を続けた通常種亜種であるとされている。
    言い換えればラギアクルスの通常種と亜種は、希少種へと成長途中の個体であるとも言える。

*1 桃岩竜の方ではなく、モンハン探検記に登場していた黒い体色のバサルモス亜種の方が成長した姿がグラビモス亜種と考えた方がまだ自然である。
*2 設定では、リオレイアの顎の棘は授乳器とされている。