- 種族
- 両生種(有尾目 河童蛙亜目 ヨツミワドウ科)
- 別名
- 河童蛙(かっぱがえる)
- 異名
- 丸呑み力士
- 英語表記
- Tetranadon
- 危険度
- MHRise・MHR:S:★2
- 登場作品
- MHRise, MHR:S, MH-R
目次
生態・特徴
- 水資源の豊富な地域に生息する大型の両生種。
3か所が隆起した独特な形状の嘴、そして頭部や前脚、背面にまでビッシリと生えた藻、
その背面全体を覆う亀の甲羅のような甲殻(苔背甲)など、両生種の中でも一際特徴的な姿を持つ。
その姿や後述する戦法などを指して《河童蛙》という別名で呼ばれる事もある。
- 水辺を中心に縄張りを作り、普段は水中に潜んでいる事も多い。
両生種の中では重量級の部類に入り、基本的に動きは鈍重。
しかしその巨体を支える四肢は強靭に発達しており、
後脚には水かきも備えているため、陸上と水中の双方を自在に行き来できる。
両生種らしく、時には自分の体高を超えるほどの高さにまで跳躍するなど、その運動能力は決して低くない。
性格は非常に食欲旺盛で、特に水辺の砂利内に棲むウリナマコという生物が大好物である。
歯は退化して殆ど残っておらず、食事の際は幅の広い嘴を大きく広げて、
水や砂利ごと掬い上げるようにウリナマコを丸呑みする様子が確認されている。
さらに暴れる中型モンスターを強引に抱え上げ、そのまま頭から呑み込もうとするなど、
無謀とも言えるほど食に対する欲求は強い。
獲物を求めて外海に進出し、それまで生息が確認されていなかった地方に出現したという事例も存在する。
なお、ヨツミワドウは自身の棲む水辺での騒ぎを嫌うとされるが、
これもまた食欲の強さ故に、騒音で水中の獲物が逃げてしまう事に腹を立て、水中から飛び出してくるのだと言われている。
- 頭頂部には「皿」と呼ばれる、青みを帯びた硬い突起が存在する。
これは体外に露出している頭骨の一部であり、これによって急所である頭部を直接防御している。
また、背中を守る苔背甲はそれそのものの強度も然る事ながら、
表面の苔が緩衝材の役割を果たしており、見た目以上の防御力を持つ。
これらはその頑丈さから武具の素材としても優秀で、
水陸両方での活動が可能なヨツミワドウの性質もあって様々な環境に適応できる構造を実現できる。
腹部や尻尾は柔らかく、比較的攻撃が通りやすいが、
基本的には四足歩行の体勢であるためにそのまま腹部を狙う事は難しく、
背後を取ろうとする相手に対して尻尾を打ち付ける攻撃を仕掛けてくる場合もあるため、
狩猟の際には一筋縄ではいかない。
- 外敵との戦闘では自分の体重を乗せた重みのある肉弾戦を主体とする。
前脚を力強く叩きつける「突っ張り」、敵の眼前で両前脚を叩き合わせる「猫騙し」など、
そのパワフルな動きは相撲を連想させる。
また、前脚で土砂を捲り上げるように攻撃したり、大岩を抱えて放り投げるなど、
周辺にあるものを利用した攻撃方法も見られる。
強敵との戦闘では近場の餌や砂利、水などを大量に取り込んで腹部を大きく膨らませた姿に変貌する事がある。
この時は後脚のみで立ち上がり、前脚で腹を抱えるようにしながら動き回る。
その見た目通り、動きは通常よりもさらに鈍重になるが、ヨツミワドウ自身の重量が増した分各攻撃の重みも増し、
高らかに上げた後脚を四股を踏むように地面に打ち付ける事で岩盤を容易に叩き割り、
派手に隆起させるほどの力を発揮する。
いざとなれば口から大量の水を吐き出して相手を押し流すなど、意外に力任せなだけの戦闘スタイルでもない。
しかし、前述したように腹部は柔らかく攻撃が通りやすいため、
見方を変えればこの姿は自らの弱点を曝け出した状態とも言える。
実際にこの状態で外敵から痛めつけられ、我慢が限界を迎えると、
取り込んでいた砂利や水を盛大に吐き出し、元の姿に戻ってしまう。
なお、この時体内から「尻子玉」と呼ばれる玉石を排出する場合がある。
尻子玉は武具の素材としての価値は無いとされているが、その美しい輝きから高額で取引されている。
- 前述したように腹部を大きく膨らませ、相撲のような戦法を取る事から「丸呑み力士」という異名でも知られ、
アオアシラやウルクススなどの比較的大型のモンスターと正面からぶつかり合う姿が目撃される事がある。
およそ自分と同等の体格を誇るモンスターをも抱え上げ、投げ飛ばす様はなかなかの迫力。
とある絵師がアオアシラとヨツミワドウが組み合う光景に見惚れ、その衝動のままに描き上げたという掛軸があり、
それは芸術品として一見の価値ありとされている。
なお、寒冷群島では雪鬼獣ゴシャハギに対して真っ向から戦いを挑むヨツミワドウの姿が目撃される事がある。
ゴシャハギは獲物を求めて唸り声を上げながら寒冷群島を徘徊するが、
この唸り声によってヨツミワドウが餌としている生物が逃げ去ってしまう場合があり、
これに怒って接近してきたゴシャハギに自ら戦いを挑んでいるらしい。
しかし、寒冷群島全体の生態系の最上位に君臨するほどの強者であるゴシャハギが相手となれば、
如何に力自慢のヨツミワドウとはいえ勝利を掴む事は容易ではないようで、
強烈な一撃で吹っ飛ばされたり、馬乗りにされた挙句容赦なく叩きのめされる場合も少なくない。
ただ、ヨツミワドウも一方的にやられ続けるわけでもなく、
一瞬の隙を突いて口から水の塊のブレスを吐き出し、ゴシャハギを吹き飛ばして一矢報いることもある。
概要
おいでおいでと水の中 獲物が来たらばはっけよい 大一番
尻子玉では済まされぬ 土俵を割れば奈落の底ぞ
- MHRiseの発表と同時に公開された大型モンスターの一体。
属している両生種はこれまで鬼蛙・化け鮫に関わるモンスターしか登場しておらず、
これらと異なる新種モンスターが追加されるのはシリーズ初となる。
- 別名にあるように、妖怪の「河童」をメインモチーフとしたモンスターである。
その姿も、一般的な河童のイメージである
「頭に皿がある」「背中に亀の甲羅を纏っている」
「くちばしがある」「体色が緑」「水辺に現れる」
といった要素を粗方網羅している。
また、河童は相撲に纏わる逸話が各地に残されていることから、
後述する通り、ヨツミワドウの所作には相撲取りを強く意識した行動が見られる。- 妖怪以外にも「蛙」「ワニ」「カモノハシ」など水辺の生物もデザインに取り入れられている。
特にヨツミワドウの上顎には平たいクチバシが存在しており、
生態の面でもカモノハシを思わせる点は多い。
各モチーフの詳細については別項を参照されたし。
- 妖怪以外にも「蛙」「ワニ」「カモノハシ」など水辺の生物もデザインに取り入れられている。
- 食に対して貪欲で、周りの砂利ごと獲物を平らげるという食いしん坊な性格が特徴。
食欲が強調されたモンスターの先達としてパリアプリアやドスジャグラスが挙げられるが、
彼らと同様に食事を行うことで「満腹状態」と呼ばれる形態に移行し、
腹部がぷっくらと膨らみ、太鼓腹のような見た目となる。
基本姿勢も普段とは変わり、後脚と腹を支点として立つようになる。
この状態では通常時と比べ動きが鈍くなってしまうものの、重さを活かした攻撃を行う。
相撲取りのような各種動作も似合うようになり、満腹時がヨツミワドウの本番と言えるだろう。
- 餌場である水辺を荒らされることを嫌うらしく、発売前から縄張り争いが公開されていた。
MHWでは縄張り争いがPVで取り上げられる機会が多かったが、Riseでは事前に公開されているものが少なく、
そんな状況下で複数の縄張り争いが公開されているヨツミワドウはやや異例であった。
発売前に公開されていた縄張り争いは以下の二つ。- 一つはアオアシラと繰り広げるもの。
ゲーム内では加えてウルクススやラングロトラとも行う。
その内容はまさしく相撲で、がっぷり四つで組み合ったり弾き返したりと取り組みのようである。
…だが、その間ヨツミワドウは相手を抱え上げて丸呑みしかけるなど衝撃の姿を見せる。
流石に中型の牙獣種相手には無理があったようで、丸呑みには失敗している。
とはいえ、最後には相手を投げ飛ばして一方的にダメージを与える。
総じて終始優勢に試合を進めていることから、ヨツミワドウの勝利と言えるだろう。 - また、寒冷群島に生息する牙獣種のゴシャハギとも膨らんだ身体で相撲を挑もうとする。
しかし、ゴシャハギは同じ土俵で戦う義理なぞ無いとばかりに強烈な鉄砲顔面パンチで取組拒否。
そのままマウントを取られたヨツミワドウは哀れタコ殴りに遭ってしまう。
水ブレスでなんとか反撃し態勢を立て直すものの、
縄張り争い後は慌てるように背を向けて逃げ出しているため、
ヨツミワドウが不利に見える内容となっている。
- 一つはアオアシラと繰り広げるもの。
- 発売前に公開されることはなかったものの、蛮顎竜アンジャナフとのカードも存在する。
こちらでは相撲をとろうとすることすら許されず、開幕早々首に食い付かれ、
左右に散々振り回された挙句強く地面に叩きつけられて敗北する。
モーション自体はMHWのアンジャナフvsドスジャグラスと同一ではあるが、
ヨツミワドウほどの巨体が軽々と振り回される様はなかなかに衝撃的である。
あそこまで背格好の異なる相手にまで相撲を仕掛けようとは、流石に異種格闘技が過ぎるのでは…。
総じて、相撲勝負に乗ってこない相手には黒星を貰っているあたりも
「陸に上がった河童*2」の諺を地で行っているか。
- 弱点属性は水棲モンスターらしく雷、次点で火。状態異常では麻痺の効き具合が良い。
- 破壊可能部位は、嘴と皿の2段階に分かれた頭部、左右前脚、腹部、背中の甲羅。
そこまで大きくはない体躯や、意外と機敏ですぐにこちらへ向き直る行動パターンもあって、
ある程度意識して狙わないと頭部(と満腹状態時の腹部)にばかり吸われて全部位破壊はやや難度が高い。- 特に甲羅は打撃がやや通る程度で物理・属性どちらも硬い上に位置が高い。
おまけに部位判定も狭く薄く、ダウン時に攻撃しても腹部などに吸われることがある始末。
破壊報酬はコモン素材の甲殻系で100%固定のため、無理に狙う必要は薄いのがせめてもの幸いか。
どうしても破壊を狙うなら、打撃武器を採用するか、
睡眠爆破など肉質無視の攻撃手段を利用するのが得策だろう。
ちなみに破壊に成功すると、苔と共に甲羅の所々が壊れる。
- 特に甲羅は打撃がやや通る程度で物理・属性どちらも硬い上に位置が高い。
MHRise
- 相撲を連想させる数々の仕草、そして食事による行動の変化が大きな特徴となるモンスター。
普段は同じ両生種であるテツカブラのような四足歩行で行動し、行動速度も平凡かやや鈍いくらいだが、
食事を取ると腹が膨らみ、後脚で立つことで基本姿勢が大きく変化するため、一部の部位がやや狙い辛くなる。
当然ながら攻撃技にも変化が生じ、全体的によりパワフルかつ鈍重になる。
また、満腹状態に移行した時に放たれる咆哮にはバインド効果がある。- しかし、満腹状態は僅かだが肉質が軟化し、属性の通りも良くなる。
そして満腹状態は攻撃を加えることで解除でき、大ダウンする。その際に落とし物もする。
リターンが大きいので積極的に狙っていこう。
- しかし、満腹状態は僅かだが肉質が軟化し、属性の通りも良くなる。
- 満腹状態では岩盤を粉砕する威力の四股踏み【満腹】が解禁されるが、
ヨツミワドウの側面にとても長い攻撃範囲を持つほか、当たると上に飛ばされる。
とは言っても攻撃の前のモーションがとても遅く、
攻撃範囲も前後方向にはほとんどない為、避けやすい部類である。
地面にめり込んだ足を引っこ抜くモーションが入るため、攻撃後の隙も非常に長い。
- 通常状態時と満腹状態時でなんと2種類の拘束攻撃を持っている。
通常時のものは左前脚を引いて力を溜めるのが合図で、
これに捕まってしまうとハンターが丸呑みされてしまう。
何度か咀嚼するような音が聞こえた後に、生理的に食えないと判断したのか勢いよく吐き出す。
ついでに砂利も食べていたのか、この時点で腹が大きくなっており、ボディプレスへとコンボを繋げてくる。
ハンターは吐き出された時点で地面に倒れているので、翔蟲受け身を使って逃れよう。- 満腹時のものは体を震わせて両前脚を上げるのが合図で、
勢いよく掴み上げると即座に地面に叩きつけるので拘束時間はかなり短い。
こちらもトドメとしてジャンププレスに繋げてくるので翔蟲受け身で回避したい。
- 満腹時のものは体を震わせて両前脚を上げるのが合図で、
- ジャンププレスは単体でも使用してくるのだが、なんと空中でホーミングしてターゲットに向かって落下する。
なので「目を合わせていない状態からジャンプして距離を取っているハンターに落ちて来る」
なんてこともあるので、自分の方を向いてないからと油断しないよう心掛けた方が良い。
- 通常状態の際、上体を起こして前脚の手のひら同士を叩きつける攻撃をしてくることがあり、
これを食らってしまった場合確定で気絶してしまう。
スキルが無ければ激昂斬などのハイパーアーマーも貫通してしまうので気をつけよう。
なお、ヨツミワドウのモチーフの一つが相撲取りであることを考えると、
この攻撃は相撲の技の一つである「猫騙し」を意識していると思われる。
- また、遠距離攻撃として水ブレスを扱うこともできる。
普段は水弾を吐き掛ける程度だが、
満腹状態になってから一定時間内に一定ダメージを与えて解除できなかった場合薙ぎ払い水ブレスをぶっぱなしてくる。
よく見ると、この攻撃を撃つときに膨らんだ腹を押し出すような仕草をしている。- ボイスをONにしていると薙ぎ払い水ブレスの前にハンターが警告してくれるので、
解除が間に合いそうになかったら素早く離れるべし。
なお、薙ぎ払い水ブレスの後には通常状態に戻る。 - 後述の通り、操竜大技では周囲の土砂ごとウリナマコを掻っ込み膨腹させてからこの薙ぎ払い水ブレスを放つ。
満腹状態になったらさっさと攻撃を加えて解除することが多いため、
どちらかと言うと操竜大技としてこれの存在を知った人が多いだろう。
- ボイスをONにしていると薙ぎ払い水ブレスの前にハンターが警告してくれるので、
- 全体的に攻撃前の溜めのような予備動作が長く、
本体が小柄故に攻撃範囲もそこまで広くはない為、序盤モンスターらしく攻撃の回避は容易。
だが溜め終えてからの攻撃の発生は極めて早く、長い溜め時間故にタイミングも取りにくい為、
カウンター狙いの戦術は同ランクのモンスターに比べると難易度が高い。
- 百竜夜行では破壊型のモンスターとして登場する。
他の破壊型と比較すると鈍くて頭を狙いやすく、肉質も堅くなく閃光玉も有効と撃退しやすい部類。
ただし同格程度の他のモンスターと比べると図体が少し大きめということもあって、
特に曲がりくねったタイプのエリアでは射線が塞がれるようなことも。
とはいえ破壊型は最優先で撃退したいモンスターなのでさっさと撃退してしまえば問題ない。
バリスタ徹甲榴弾を頭部にぶち当てて蜂の巣にしてやろう。
また、操竜が出来れば水属性攻撃で百竜サブ任務の足しにできる。
操竜
- 操竜したときの性能が使い辛いことでも有名。
攻撃を出すときのモーションが全体的に遅く、
フルフルのような攻撃が遅いモンスターにも反撃されることが多い。
ビシュテンゴと並んでこのゲーム一二を争うレベルの操竜弱者と呼ばれることもある。
ビシュテンゴは↓Aで出せるドクドク柿投げがそれなりに有用なのでまだいいが、こちらは本当に扱いづらい技しか無い
- 比較的マシな技は↓+Aのジャンププレスであり、密着して出せば飛び上がり始めに判定が発生する。
ただ連打するだけでなく、相手の技を受け流しで潰しながら差し込めればさらに当てやすい。
正面突破の横綱戦法よりは、小技を織り交ぜる技巧派力士として立ち回るべきか。- 弱攻撃1(X / ↑+X)は2連張り手。
威力が低い、発生が遅い、モーションが長いといけない三拍子が揃っており、
挙句の果てに強攻撃にも派生できないとんでもない地雷技。
2HIT後にXの追加入力で3発目が出せるがまるでフォローにならない。
後述の水吐きが有用なので、この技は何が何でも封印すること。 - 弱攻撃2(→+X / ↓+X)は3Wayの水吐き。
水の塊を一気に3つ飛ばす技。出が早く射程距離も長い上に水やられを誘発できる。
相手によっては1発しか当たらない事もあるが、当たれば怯ませる事は出来る。 - 強攻撃1(A / ↑+A)は突っ張り突進。
よくある普通の突進攻撃。長距離から距離を詰めるために使う技だが、
走り終えるまでの隙が大きい為、メイン技というにはちょっと苦しい。 - 強攻撃2(→+A / ↓+A)は高威力のジャンププレス。
相手に向かってホーミングして飛んでいく主力技。
ジャンプして接近する特性上、撃ち落とされると大ダウンになってしまうので注意。
突進と比べると、威力は同じだが後隙をキャンセルしやすい点で勝る。
慣れれば、水吐き→ジャンププレス→回避のコンボが無難な戦法になる。 - 操竜大技(X+A)を使用すると、まず足元の土砂とウリナマコを飲み込んで満腹状態になり、
土俵入りの塩まきで敵を転倒させ、極大水ブレスを放つ。
水ブレスはかなり広範囲を何度も往復するが、1体につき1HITしかしない。
- 弱攻撃1(X / ↑+X)は2連張り手。
- 鈍重なイメージのヨツミワドウだが意外にも操竜時の移動は速く、
平地のエリアを駆け抜けること自体はさほど苦ではない。
ただし段差の上り下りにはやや時間がかかるため、高低差が多い場所では動かしにくい。
また、足が速いことでかえって小回りが利き辛く感じることもあるため、
回避をこまめに入れて調整すると良いだろう。
MHR:S
- 今作では体験版において中級者向けのクエストの大役を任された。
クエストはマスターランク扱いになっているらしく、上位の時点では使ってこなかった2連続のボディプレスや、
今までの鈍重さに慣れていると目を疑う程軽やかなステップ移動を繰り出してくる。
特に、上位までは動作が鈍重で万が一食らっても大ダメージを受けることがなかったため、大したことないと油断したのか
体験版のメル・ゼナは倒せたのにヨツミワドウに3乙したというハンターもそれなりにいた。
油断大敵とはまさにこの事であろう。- ちなみに2連ボディプレスの2回目は腹ではなく、硬い甲羅を利用した背面プレス。
公式では「勇壮百貫落とし」という何だか凄そうな技名が付けられている。
攻撃後にはひっくり返ったままジタバタして隙を晒すので、回避すれば反撃のチャンスとなる。
ただしガードで受ける場合はガード強化が必要になる大技なので、
威糸呵成の構えなどガード依存カウンターで受けて最大反撃を狙う場合は注意。 - 軽快なステップは相撲の戦術の「八艘飛び」をモチーフにしていると思われる。
公式ガイドブックによると、アクション名も本当に「八艘飛び」であるようだ。
ステップ後には間髪入れず突進やボディプレスなどに繋げてくるため、
常にカメラで追うように意識しよう。
- ちなみに2連ボディプレスの2回目は腹ではなく、硬い甲羅を利用した背面プレス。
- 加えて下位、上位の時点で使ってきた猫騙しや拘束攻撃の速度が上がっているほか、
ハンターとの交戦状態に入ると即座に満腹状態に移行するなど、各種行動に大幅なテコ入れがなされ、
中盤に登場するモンスターとしてはかなりの強敵へと変貌している。
また、すぐに満腹状態に移行する関係で、下位上位では滅多に使ってこなかった岩ぶん投げの頻度も若干ながら向上している。
- 本編ではマスターランク昇格後初の緊急クエストの相手も務める。
MRのヨツミワドウは突進(ツッパリ)の使用頻度が上がっているようで、
時には延々と突進し続けてプレイヤーがろくに反撃できない事すらある。
そういう時には閃光玉や罠、環境生物などを積極的に使って
こちらから攻撃のチャンスを作っていく必要がある。
- 今作においてアケノシルム等と同じように、亜種が追加されていないMHRise産大型モンスターである。
ただ彼らとは異なり、そもそも両生種自体に大型モンスター・小型モンスターのいずれも追加されていない為、
より寂しさが際立つ形となってしまっている。
- 傀異化にも対応。EX★2より登場し、傀異化素材は「傀異化した血」。
傀異化による速度増加の影響で特に平常時の猫騙しの速度がさらに加速し
見てから回避するのが難しいほどのレベルになっている。
余裕があれば気絶無効を発動させて万全を期したいところ。
一方で満腹状態の速度はそれほど上がっていないため
猫騙しにさえ気をつければさほど恐ろしい相手でもないだろう。
破壊できる部位が多く、部位破壊報酬に付随する傀異化素材を集めやすい点もありがたい。*3
武具
- Twitterの映像見聞録にてヨツミワドウの装備が公開されている。
性能についてはこちらへ。- パワフルな肉弾戦を得意とするモンスターとはうって変わり、防具は完全にガンナー向けのスキル構成となっている。
- 武器は大剣、片手剣、ランス、狩猟笛、チャージアックス、操虫棍、ヘビィボウガンが確認されている。
こちらも亀甲が目立つ意匠になっており、銘はそれぞれ相撲の決まり手から取られている。- また武器の各部位には、お腹の皮から作られた水タンクが取り付けられており、
そこから供給される水によって水属性が付与されているようだ。
武器に関する詳細はこちらから。
- また武器の各部位には、お腹の皮から作られた水タンクが取り付けられており、
- アイルー用の武器は可愛らしい水鉄砲。
相変わらず持ち方が違うが
余談
- カムラの里には「からくり蛙」なるゼンマイ仕掛けの動く傀儡が配置されているのだが、
背中に甲羅を背負い、頭に皿があり、腹も膨れているなど明らかにヨツミワドウと似ている。
攻撃行動も水ブレスに四股踏みとヨツミワドウの攻撃パターンを踏襲している。
肉質は甲羅は固い、頭は柔らかいなどバランスこそ本物に近いが独自の肉質になっており、属性も一通りすべて通る。- 状態異常も通り、気絶や麻痺、睡眠状態にすると操縦士のアイルーがゼンマイを巻いて再起動する。
- Riseでは初期の公式プレイ動画で狩猟対象になっていたり、グッズも公開されるなどメディア露出が多い。
MH-Rとの発売直前コラボでもメインモンスターを差し置いて登場しており、
その存在感はMHWにおけるアンジャナフのようである。
- Riseのモンスターは発売前に様々なイメージビジュアルが公開されているが、
ヨツミワドウは「水中で獲物を探す姿」のイラストが公開され、水中戦復活の示唆ではないかと話題になった。
ただ、水中戦の本場とも言える水没林では水位が大幅に下がっており、かつての水中戦は無理そうである。
- MHRiseの新モンスターとして他のモンスターと共に発表されたヨツミワドウだが、
MHシリーズ内の別作品で先に初登場したというかなり珍しい待遇を受けている。
外部作品とのコラボなどでは幾つか例があるものの、シリーズ内では恐らく初の事例である。- MH-Rにて行われたRise発売直前コラボイベント『カムラの里から来たるモノ』に登場。
カムラの里がある大陸からMH-Rの舞台であるフェルジア大陸へと海を渡ってきた外来種であり、
暴れていたため討伐戦が行われることとなった。
ボスモンスターとして登場するほか、オトモンとしてライダーと共闘もできる。
- MH-Rにて行われたRise発売直前コラボイベント『カムラの里から来たるモノ』に登場。
- 力士モチーフと相撲を思わせる戦法から、
同じカプコンのストリートファイターシリーズに登場する「エドモンド本田」を思い出したユーザーも多いだろう。
相撲技とは思えない、飛び上がってからのプレス攻撃は本田の必殺技である「百貫落とし」を彷彿させる*4。
また、ストリートファイターVの本田のコスチュームの中には河童になるものが存在する。
- 本家シリーズにおいて格闘技のような立ち回りを行うモンスターは、
ボクサーみたいな奴やムエタイ選手(ナックモエ)みたいな奴に続いて3例目となる。Fも含めれば超人プロレスラー(?)もいる。
当然ながら各モンスター毎に戦闘スタイルが全く異なるため、
異種格闘技じみた縄張り争いの登場が待たれるところである。
モチーフについて
- ヨツミワドウのモチーフである河童は、指折りに高い知名度を誇る妖怪の一つである。
日本各地に類似の伝承があり、呼称もさまざまな存在であったものの、
芥川龍之介の小説により「かっぱ」という呼称が広く知られ、ほぼ一本化されていったという経緯がある。- 今日よく知られる一般的な形態はヨツミワドウがあらかた網羅しているもので、
「水辺に現れる」「頭に皿があり、割れたり乾燥すると衰弱(死)する」「背中に甲羅(蓑)を背負っている」
「きゅうりが大好物」「体色が緑ないし赤色」といったところだろう。
近年では「腕を強く引き抜くと、もう片方の腕も繋がって引き抜ける」というものもある。
端的に言えばキュウリが好きな亀人間だが、この亀に基づいた河童は比較的新しい形態のものであるらしく、
日本各地には猿やカワウソ、元水神などさまざまな河童像が存在していたようである。
恐らく、元々は別の伝承だったものが「河童」の仲間入りをしていき、更に江戸時代に発展したことで、
現在広く知られているような「亀の甲羅を背負った水の妖怪」となっていったのだろう。- 河童扱いされるようになったケースとして『西遊記』の「沙悟浄」が挙げられる。
元が中国などを舞台とする以上日本の妖怪であるはずがないのだが、
日本に西遊記が入ってきた際に「水辺の怪物」沙悟浄を河童とする本邦独自の解釈が広まっていった。
- 河童扱いされるようになったケースとして『西遊記』の「沙悟浄」が挙げられる。
- 同じく知名度が高い妖怪である鬼は人に害を成す恐ろしいイメージが一般的だが、
河童については恐ろしい逸話が多々ありつつも、あまり悪さをしない身近な妖怪といった趣も強い。
子供と相撲を取って遊んだり、キュウリをくれた人にお礼したり、溺れた人を助けたり……と、
人間と友好的な関係になった伝承も多く存在しており、妖怪のなかでは親しみやすい部類に入る。
- 今日よく知られる一般的な形態はヨツミワドウがあらかた網羅しているもので、
- ヨツミワドウは背中の甲殻や前脚などに長い苔が生えており、まるで蓑を付けているようにも見える。
これは河童の逸話と一致する要素であるものの、それ以上に「蓑亀」という姿によく似ている。
蓑亀も体に苔を纏った状態の亀で、その見た目などから吉兆などと持て囃されてきた。
- ヨツミワドウには「水辺の生物」もデザインに取り入れられているが、
特に類似点が多いのがオーストラリアに生息する珍獣「カモノハシ」である。
頭の部位破壊を終えると皿がすっ飛んでいくが、
その姿は『甲羅を背負ったカモノハシ』にしか見えないレベルでそっくり。
哺乳類に分類されるが卵を産み、クチバシがある一方で歯が無い、毒を持つ、水かきがあるなど、
鳥類を連想させるような摩訶不思議な生態を有しており、
その奇抜さから発見当初は標本の捏造説まで浮上した。
「哺乳類だけなく鳥類・爬虫類の遺伝子も持っている」という研究発表が出た事からもその特異さが察せられる*5。
ヨツミワドウは両生種でありながらクチバシを有しているが、元ネタからして異質そのものなのである。- 「食物を砂利と共に丸呑みにする」というヨツミワドウの行動も、実はカモノハシ由来のものである。
水底の貝や昆虫などを潜って口に咥え、浮上した後で砕いて嚥下する食事を行うが、
カモノハシは先述した通り歯がないため、咀嚼が難しいという難点がある。
そこで、食べるついでに得た砂利を口の中で挽き、獲物を砕くのである。- 今回の新規モンスターは全体的に、
『一見妖怪モチーフだがサブモチーフに実在の動物の要素も含まれ、実際に動くと動物の要素が極めて強い』
という傾向がある。
現代において妖怪は『動物の見間違え』と解釈されることも多く、
『妖怪っぽいがその実態は極めて動物に近い』
という描写はある意味正確に妖怪の一側面を切り取っているといえる。
- 今回の新規モンスターは全体的に、
- 「食物を砂利と共に丸呑みにする」というヨツミワドウの行動も、実はカモノハシ由来のものである。
- ヨツミワドウの名前の由来は恐らく相撲の組み方を指す語「四つ身」と考えられる。
「ワドウ」については河童の「カワドウ」とする読みが一致している。
素材
- 水袋
- ロアルドロスやケチャワチャなどでも毎度お馴染みのモンスターの内臓器官。
水を溜め込むことのできる、保水性に優れた袋。
大量の水を溜め込める巨大な袋を大水袋、さらに多くの水を蓄えられる袋を特大水袋と扱うのもお約束である。
- 河童蛙の皮
- ヨツミワドウの腹の皮。伸縮性に優れており、たくさん食べてもヘッチャラ。
ぶつかり稽古の如き生存競争で丈夫に発達した物は河童蛙の上皮と呼ばれる。
伸縮性も勿論健在。
特級のものは河童蛙の厚皮と呼ばれ、
他の生物を丸呑みにしても裂けないほどの伸縮性を誇る。- 皮素材が特定の部位と明言されるのは割と珍しい。ちなみに腕の部位破壊でも手に入る。
- 河童蛙の苔背甲
- ヨツミワドウの背中の甲羅。表面に生えた苔がクッションになるため、見た目よりも丈夫。
上質な背中の甲羅は河童蛙の苔堅甲といい、
背後を狙うような狡い捕食者を咎めるかのように丈夫だという。
はっきよい!で正面から来いという事らしい。
最上級のものは河童蛙の苔重甲と呼ばれ、
背後からの襲撃を許さないかのような強度を持つ。
- 河童蛙の嘴
- ヨツミワドウのクチバシ。水を溜め込む構造を持つ。水を利用する武具の素材に適する。
発達したクチバシは河童蛙の大嘴と区別され、
内部構造が洗練されており、より高圧力の放水を可能としている。
最高級のクチバシは河童蛙の剛嘴と呼ばれ、
高出力の放水に耐えうる強度と、獲物ごと地面を抉る鋭さを持つ。- 他のクチバシ系素材と異なり、「クチバシ」が漢字表記になっているという珍しい特徴を持つ。
メインシリーズにおいては唯一の事例であったが、MHR:Sにて「傘鳥の紅嘴」が登場したため
唯一の称号は剥奪されてしまった。
- 他のクチバシ系素材と異なり、「クチバシ」が漢字表記になっているという珍しい特徴を持つ。
- 河童蛙の皿
- ヨツミワドウの頭部にある皿状の骨。つまり頭骨の一部のようだ。
体を保湿する器官を覆って、外敵から守っている。
大きな皿状の骨は河童蛙の大皿と呼称され、傷一つない上物は高級食器として市場に出回るらしい。
強大な個体から得られる物は河童蛙の特上皿と呼ばれ、収集家の間でとてつもない額で取引されているようだ。
立派な皿を持つ河童蛙がおるというではないか!ハンターよ、行ってまいれ!- 頭部破壊をすれば確実に手に入るが、
報酬には含まれていないため逆に頭部破壊を成し遂げないと手に入らない模様。
一応捕獲でも入手出来るが、確率がものすごく低い。 - また、鉄壁珠の作成に大皿が2枚必要なため、
多くのランサーは必然的にヨツミワドウを乱獲することになる。 - 上記の通り、特上皿はかなり高値で取引されているようだが、売却額は4990zと目立って高い訳ではない。
雑貨屋が買い叩いているのか、部位破壊で得ている都合上傷だらけで状態がよくないのか…
- 頭部破壊をすれば確実に手に入るが、
- きれいな尻子玉
- 河童蛙の体内で生成される玉。負かした者の魂の結晶との噂。
霊魂が揺らめくように光り輝く物は輝く尻子玉と言われる。
最上級のものは魂揺らめく尻子玉と呼ばれ、見つめると魂が抜き取られそうだという。
……説明文を見ると、捕食されたハンターの末路とも思える中々仰々しいアイテムだが、
落とし物として拾える精算アイテムなのでウ○コやナミダと同じ扱い。
アイコンがキラキラした玉石の形状なので、レア素材と思ったら精算時にガッカリしたハンターも少なくないはず。
……裏を返せば、落とし物経由でしか拾えない宝玉マラソンを強いられず、寧ろ有り難い事なのだが……
取引額は竜のナミダと大差ないが、専用の精算アイテムであるため無駄に希少感がある。- そもそも、尻子玉とは「昔の人が肛門内、あるいはその付近にあると想像していた架空の臓器」であり、
取られると元気を失う心魂めいたナニカである。"肝っ玉"の「玉」とはこの尻子玉が由来らしい。
モンハンにおける玉石のそれと考えるのが一番適当だと思われる。
なお、カッパが人間の尻子玉を好むとされる理由には餌説、宝物説など諸説あるようだ。
- そもそも、尻子玉とは「昔の人が肛門内、あるいはその付近にあると想像していた架空の臓器」であり、
関連項目
武器/ヨツミワドウ武器
防具/ヨツミシリーズ
クエスト/溶岩洞の巨大ガマ - 上位溶岩洞でヨツミワドウを狩猟するイベントクエスト。
世界観/ウリナマコ - 好物
モンスター/テツカブラ - 両生種の先輩で、別名が「妖怪の名前+蛙」仲間。
モンスター/ザボアザギル - 両生種の先輩で、丸呑み拘束&腹部を膨張させることで立ち回りが大きく変化するモンスター仲間。
モンスター/アオアシラ - 複数現れた様を相撲大会に例えられた牙獣種。縄張り争いの相手でもある。
モンスター/ドボルベルク - 苔に覆われたモンスターの先輩。ただし素材名は「苔甲/堅苔甲」