「読み間違い」のこと。
モンスターハンターシリーズをプレイする際は、誰しも避けては通れない現象。
目次
概要
- MH世界の武器や素材の名前には頻繁に漢字が使われている。
しかし、ルビが振られておらず作中でも読み方が明記されていないためよく誤読が起こる。
公式ガイドブックなどには正しい読み方が書かれているため、後々知って赤面する人もちらほら。
また、この誤読によって生まれるスラングなどもある。
誤読の主な事例
誤読が頻発する原因としては、以下のような例が挙げられる。
- 日常で触れる機会が少ない熟語に対して、単純に読み方がわからない
- 火竜の紅玉*1など
- 常用外の漢字や難読語が読めない
- 夜笛【逢魔】*2、鏖魔ディアブロス*3、
奇しき赫耀 のバルファルク*4など - 文字が潰れて読めない
- 銅鑼、古代式殲滅銃槍など
- 「THE」の読み方が異なる*5
- THEフォートレス、THEイノセンスなど
- 漢字は同じでも、読みが異なる
- 雌火竜の上棘、棘竜の上棘、覇竜の大棘、エビの大殻など
- 音読みと訓読みのどちらが正しいのか分かりづらい(いわゆる「重箱読み」や「湯桶読み」など)
- ゲネポスの麻痺牙 など
- 正しい読み方が複数あるため、どの読み方が正しいのか分からない
- 狩人(かりうどorかりゅうど?)や赤熱した火炎嚢(しゃくねつorせきねつ?)、
六花晶弓(ろっかしょうorりっかしょう?)、天眼タマミツネ(てんがんorてんげん?)など。
- 狩人(かりうどorかりゅうど?)や赤熱した火炎嚢(しゃくねつorせきねつ?)、
- 効果も漢字も似ていて紛らわしい
- 解氷剤と解毒薬 など
- まさかの中国語
- 黒鍋【好吃】、老山龍、仙高人 など
- 植物の固有名詞。
- 多殻剣【木通】、多殻鎚【黄楊】など
- 実は見えない促音が入っている
- 豚鼻原珠 など
- 想定不可能の白文
- 弩岩獄笛【激 楽 打 】 など
- 強引にも程がある当て字
- 巨襲・舞羽ン舞羽ーン、巨撃・爆砲ォー遠 、阿武祖龍弩など
ご覧の通り、恐らくMHシリーズに存在する全ての漢字を正しく読める人はほとんどいないと思われる。
難読素材・武器等の一例
- 以下の名称は、初めて読んだ人はかなりの高確率で読み間違う武器や素材の一部である。
ベテランハンターも未だに間違って読んでいないか確認してみよう*6。- 黒角竜の靭尾 → こっかくりゅうのじんび
- 黒蝕竜の闇玉 → こくしょくりゅうのあんぎょく
- 黒鎧竜の天殻 → くろよろいりゅうのてんかく
- 老山龍の蒼大爪 → らおしゃんろんのそうおおづめ
- 極彩色の艶羽根 → ごくさいしきのえんばね
- 赤熱した熔炉嚢*7 → せきねつしたようろのう
- 骸龍の烏賊骨 → がいりゅうのうぞっこつ
- 地啼龍の散華石 → じていりゅうのさんげせき
- 怨虎竜の兜角 → おんこりゅうのとかく
- 光蟲 → ひかりむし
- 隕石の大塊 → いんせきのたいかい
- 鬼鉄ノ命 → おにのくろがねのみこと
- 独龍剣【青鬼】 → どくりゅうけん【せいき】
- 銀鍋【喜喜】 → ぎんなべ【ふたつき】
- 白猿薙 → びゃくえんなぎ
- 黒刀【終ノ型】 → こくとう【ついのかた】
- 金華朧銀の対弩 → きんかろうぎんのついど
- 六花垂氷丸 → りっかたるひまる
- 狼牙銃槍【貪獄】 → ろうがじゅうそう【たんごく】
- きみがきる笠槍の突刺 → きみがきるかさやりのつくし
間違えて覚えているケース
- 似たようなモンスターの名前を混同した結果誤読をやらかすケースもある。
……など、うろ覚えだとコロっと間違えてしまいそうなペアはそれなりにいる
(ちなみに、例示したものは全て誤読である)。
ガノトトスとジュラトドス、ウラガンキンとラドバルキンなど、
なまじ似ているが故に間違えやすいモンスター名も。
- また、文字を入れ替えて読んでしまい誤読が発生する場合もある。
シェンガオレンをシェンガレオンと読んだり*8、
チャナガブルをチャガナブルと読んだり、
ヤツカダキをヤツガタキと読んでしまったり*9するプレイヤーはしばしば見られる。- 特にレイギエナはこのタイプの誤読の宝庫である。
レギイエナ、レイエギナ、レギエイナの3タイプが見られる。
さらっと言われると気づかないレベルで妙に親和性が良く、
どれも本当に登場していそうなのが恐ろしいところである。
- 特にレイギエナはこのタイプの誤読の宝庫である。
- 他にも濁点(゛)と半濁点(゜)の誤読というのも存在する。
ガスラバズラ、ハプルボッカが筆頭格である。
ス、ズの濁点が入り混じりガスラバスラ、ガズラバスラ、ガズラバズラの3パターン、
ハプルボッカに至ってはハ、プ、ボの濁点、半濁点が入り混じり
ハブルボッカ、バブルポッカ…など理論上は26パターンの誤読が存在する。
- そもそもモンスター名が正しく認知されていないケースもある。
リオレイヤ、パリヤプリヤ、ディアボロス*10、ボロボロス、ウルククス、デノバルド、ドンファンゴ、
バスルモス、ザボザギル、アジャナフ、パオルムー、ボージャン、バウバロ、フォロロクルル、
テッカブラ、ドボルベルグ、ジエンモラーン、ドスブランゴ、ガルルアジャラ、ゲリオス
などの誤読がある。嘘だろ…と思いたくなるものもあるが、ネット検索すれば生々しい誤読の現場に出会う。
しかし、誤読以前にそれらしい雰囲気で通ってしまっているモンスターがいることもまた事実である。
- 作品に対する予備知識が無いユーザーは、作品名ですら誤読していることが多い。
特によく見られるのがアイスボーンからの『アイスバーン』、そしてモンハンからの『モウハン』など。
実際にSNSでモウハンと検索すると非常に高頻度で呟かれているのが確認できる…
モウハンサンライズで人狩りいこうぜ!
余談
- 名付け親である公式スタッフたちは誤読をしないかと言えばそうでもなく、
公式ガイドブックに記載された読み方がシリーズによって変わっていることもたまにある。
特にブロス系統で顕著で、「角竜」は「かくりゅう」であった時と「つのりゅう」であった時、
「白一角竜」は「はくいっかくりゅう」であった時と「しろいっかくりゅう」であった時がある。- 実際、MH4の開発者である藤岡ディレクター、烏谷プランナー、黒瀬デザイナーからは
「リビドーの塊みたいな名前は付けた人にしかわからない」
「字面でしか考えてないから『何て読むの?』と聞かれても困る」
「雰囲気などを優先して付けるので読み方は後付けになってしまう」との話も出ており、
開発者どころか名付けた本人さえ読めないこともあるらしい。
字自体が意味を持つという特性が存在する漢字特有の難点とも言えようか。
- そういう事情もあり、アイテム一覧から漢字で始まるアイテムを探し出すのは
ベテランハンターでもちょっとした一仕事である。
ちなみに上記の例は、現在はそれぞれ「かくりゅう」「はくいっかくりゅう」が正解とされている。
- 実際、MH4の開発者である藤岡ディレクター、烏谷プランナー、黒瀬デザイナーからは
- MHFではクエストの参加条件として「特定アイテムの消費」が含まれるクエスト*11が存在したが、
宮下Pからの挑戦状では消費されるアイテムの名前が原因で
「実装されているアイテムを1つではなく、実装されていないアイテムを10n+1個消費する」という誤読が可能であった。- 同作では運営レポートの、あろうことか読み方クイズでも誤読があったことがある。
「古龍種の稀玉」の読みはなぜか「ライギョク」が正解となっていた。
もちろん「稀」の字に「ライ」という読み方はなく、「キギョク」が正解の読み方であり、
スタッフによる誤読が原因で誤植が発生した事例である。
後に訂正されたが、これは今でもユーザー間でたまにネタにされる。
- 同作では運営レポートの、あろうことか読み方クイズでも誤読があったことがある。
- 文字を入れ替えて誤読してしまう現象はメタテシス(「音転(倒)」または「音位転換」)と呼ばれ、
身近な表現ならば「エレベーター」を「エベレーター」、
「エベレスト」を「エレベスト」と言ったりするものが挙げられる。
他ならぬメタテシスをメテタシスと間違えてしまうこともあるかもしれない。
他にも、"ミュ音"に馴染み薄い日本人ならではの「シミュレーション」⇒「シュミレーション」や、
平仮名が入れ替わっているだけなのが原因なのか、
「なおざり」と「おざなり」が頭の中でメタテシスを起こし、
意味を逆で覚えていたりというものもあるだろう
(もしかして…と思った方は、それぞれの意味を考えながら辞書を開いてみてほしい)。
なお、メタテシスには、間違えられた末にそれが日本語として定着してしまった単語もある。
「新(あらた)」⇒「新しい(あたら・しい)」や「山茶花(さんざか)」⇒「さざんか」などである
(前者の形容詞は本来なら「あらたし(い)」になったはずである)。
言葉というものは生き物である。
上にいくつも挙げた通り、こういったメタテシスはよくあることなので、
間違えている人がいたら優しく教えてあげよう。
- インターネット等に溢れる誤字、誤植、誤読を一つ一つ訂正して回っていたのではキリが無いため、
攻略(交流)サイト、チャット、掲示板などによってはそのままスルーされる場合も意外と多い。
もちろんケース・バイ・ケースではあるが、
「何の話か本旨が伝わればよく、単語の正しい表記や読みまで細かく気にする必要がない」場面では
一つ一つを取り沙汰して、逆に全体の話の流れを引っ掻き回す方が煙たがられる場合もある。
この辺りは場の空気などを読みながら、指摘できる部分は指摘してあげるとよいだろう。- なお、当wikiでは正確な情報の共有が主目的なので
筆者の意図しないこれらのミスを発見した場合は随時、発見者が訂正する事が推奨されている。
- なお、当wikiでは正確な情報の共有が主目的なので
関連項目
ゲーム用語/誤植 - ゲーム側が文字を間違えてしまった例