チームステッカーコレクションは湾岸マキシの歴史に於ける黒歴史のひとつ。
チームステッカーコレクションとは
マキシ4~5の間実装されていた要素。
全国分身対戦で敵分身に勝利した際、自ら・敵両方がチームに加入していると敵チームネームをコレクションとして収集することが可能となっていた。
しかし、このチームステッカーコレクションは問題点が多すぎた。
実際、チームステッカーコレクション終了時には最終ランキングは公開されなかった。
運営側が、これは失敗企画・黒歴史だったと暗に認めているものである。
黒歴史でないと言うなら、普通は最終ランキングは公開しているはずである。
終了の告知もマキシ5のチーム機能休止のお知らせページの中で一番下にひっそりと記載するだけであり、なんとかして静かな幕引きを図っているのが丸見えだった。
このページでは、結局百害あって一利無しだったチームステッカーコレクションの問題点・反省点を考察する。
何が問題だったのか
ユーザビリティをガン無視したインターフェイス
※ユーザビリティ(英語:usability)は、日本語で「使いやすさ」「使い勝手」を意味する語。
まず問題点のひとつに、ユーザビリティの悪さが挙げられる。
以下の問題点が存在した。
- ストック数少なすぎ
1枚のカードにストック可能なチーム名は最大10チームだった。
一方でライバルネームビンゴですら最大ストック数は20個。
そのため、ストック満タン状態ではチーム名を取りこぼすという致命的欠陥があった。
- 集めても敵チーム情報は閲覧出来ない
獲得出来るのはネームだけで、加入者情報・設立店等の詳細情報を閲覧することは出来なかった。
じゃあ何のために集めてたんだ?
- 強制参加させられる
チームを立てている、もしくは誰かのチームに入っていると強制的にこれに参加させられた。
参加拒否という選択肢は用意されなかった。まさしく鬼畜の所業の一言に尽きる。
拒否するには最初からチームに入らない、それだけしかなかった。
貴重な時間を食い潰す鬼畜の所業設計
- ターミナルへの往復を強いらされる
ストックを空にするには、チームメニューに行きコレクションに加える作業、別名「奉納」をしなければならなかった。
そのため、貴重な時間をロスするハメになった。
獲得した時点で自動的に加えるという設計を運営側は考えつかなかったのか…大いにクソすぎる。
- やけに長ったらしい演出時間
勝利後にチーム名をストックする画面では少なくとも10秒以上はロスしている。
連コ6回で1分、30回で5分ロスが発生する。
しかも、なんとこの演出はアクセルペダルでスキップすることが出来ないという悪質極まりないものだった。
特に閉店間際・サーバー閉鎖時刻ギリギリまでやることが多い人ならこのロスは致命的。
店によっては時間になるとブレーカーを落としてしまうところもあり、ブレーカーが落ちる前にログアウトしデータ保存を行っていないと先程までやった結果がセーブされないで終わるので勿体無いことになる。
午前2時のサーバーメンテナンス開始も同様で午前1時59分迄にログアウトしていないとデータ保存は絶望的。
チーム非加入の分身はシステム上は「WANGAN」というチームに入っているという扱いになるので、チームに入っている時点でどう足掻いてもタイムロスが発生してしまう。
回避するにはチームに入らないこと、それだけしかなかった。
新たな喧嘩の原因を生み出した「戦犯」
チームに入っている分身は、非加入の分身に比べ明らかに狙われやすくなっていた。
これが原因で、チーム間同士でのリアルファイトに発展した事例は数知れず。
面倒事・争い事から逃れるため、チームから脱退する者、チームを解散する者が多数出る結果となり、チーム機能を盛り上げようとする運営側の思惑とは真逆の結果をもたらした。
まさしく「戦犯」である。
報酬のショボさ
報酬は一応用意されていた。称号だけである。大事なことなのでもう一度言うが、称号。ただそれだけである。
実際、その報酬のショボさに落胆したプレイヤーは多かった。
現代のMMORPG(オンラインRPG)ではチーム・クラン・ギルドに入って活動するほうがおトクで、チーム・クラン・ギルドに入らないと手に入らない要素も当たり前。
チーム・クランに入らずソロプレイにこだわる者はよほどの超上級者、あるいは馬鹿者情弱扱いされるが、湾岸マキシではそのような不利になる要素は無い。
総括・反省点
以上の点がチームステッカーコレクションの問題点であった。
開発陣は何故問題点がたくさんあるにもかかわらず、見切り発車でリリースしてしまったのか。
開発陣の中で誰も提案をせず、無能なイエスマン達がリーダーに対し反発すること無く「御意」の一言で推し進めた結果がこれである。
チームステッカーコレクションが始まってから問題が露呈した際には多くのプレイヤーから批判があり、そしてマキシ5で企画打ち切りとなった際はごく一部のプレイヤーから批判の声が上がった。
やったはやったで批判はあるし、やめたはやめたで批判は起こる。結局、「前門の虎、後門の狼」や「四面楚歌」といった状態である。
このような事態を防ぐには、最初からこのような企画をしなければいい。それだけである。でも、それを予見出来ず、過ちを犯すのも人間の性(さが)である。
最終後期*1のチーム機能は、ただ単にチーム名を表したステッカーをフロント・リアガラスに貼れるだけの機能へと成り下がった。
チームステッカーコレクション開始から終了迄の間、幾度と無くアップデートは行われた。その際に問題点を修正していれば黒歴史の塊になることは避けられたはず。
もし仮に、参加したい者だけが参加する志願制にしていたり報酬を頑張ったなりに豪華な報酬*2があったらプレイヤーからの評価は間違いなく180度変わって、絶賛されただろう。
現在はチーム機能はなくなってしまったが、同じ様な過ちを繰り返さないことを願うばかりである。