基本スペック
駆動方式[FR]/ミッション[5速] 1967年発売
初期馬力[150ps]/カーナンバー:19-88
全長:4175mm
全幅:1600mm
全高:1160mm
最高速度:351km/h
モード別カテゴリー | 称号 |
ST無敗 | 【首都高無敗】 |
夏休み称号 | 【】 |
ワンメイクバトル | 【2000GTキング】 |
エンジン形式バトル | 【直6選手権】 |
期間限定首都一TA・1 | 【伝説の2000GT】 |
期間限定首都一TA・2 | 【俺の2000GT】 |
備考:トヨタの代表的な旧車。
加速性能は全速域で高く、最高速も意外と伸びる。また短めのホイールベースに似合わず直進安定性も良好で、ハンドルを取られることは少ない。
しかしコーナリング性能は回頭性や旋回性は良好でターンインは素直なものの、FRのせいか滑りやすくアウトに流れやすい。雑な操作をすると簡単に壁にヒットするので、丁寧なアクセルワークを心がけよう。
5ナンバーサイズ車のため擦り抜けは比較的容易。車幅は全登場車種中第3位の狭さ。
全長も比較的短い(全登場車種中第6位の短さ)ため、バチコン(ロケット)を喰らうリスクも比較的少ない。
ブーストも強く、前述の加速力も相まって多少のミスならあっという間に挽回できる。さらに対接触性能はどういうわけかSKYLINE GT-R V-specII (BNR34)を押せるほどの強さを持っており、対戦では有利な要素が多いと言える。
6Rになってからはそれほど滑らなくなった代わりに、対接触性能が前作よりも落ちたか。それでも十分なレベルではある。
対戦では持ち前の加速力と対接触性能を活かしていこう。
コーナーで滑りやすいことを除けば性能はそこそこ高いレベルでまとまっていて、弱点も少ない。
旧車の中では結構強く慣れれば初心者でも扱えるが、どちらかというとアクセルワークなどの技術がある程度身に付いた中級者以上向けか。
選択可能カラー
(左から)
ペガサスホワイト |
ソーラーレッド |
サンダーシルバー メタリック |
更新回数及び追加カラー
1 | ベラトリックス イエロー | 21 | ホワイト |
---|---|---|---|
2 | アトランティス グリーン | 22 | レッド |
3 | トワイライト ターコイズ メタリック | 23 | シルバー |
4 | パープルシルバー メタリック | 24 | パープル2 メタリック |
5 | ブルー メタリック | 25 | ベージュ メタリック3 |
6 | ダークレッド メタリック | 26 | シルバー2 |
7 | ライトブラウン メタリック | 27 | ライトブルー2 |
8 | ガンメタル | 28 | ペールグリーン2 メタリック |
9 | ワインレッド メタリック | 29 | ピンク2 |
10 | オリーブ | 30 | ダークオレンジ メタリック |
11 | ダークグリーン メタリック | 31 | ライトパープル メタリック |
12 | ダークパープル メタリック | 32 | イエロー |
13 | ブルーグリーン メタリック | 33 | イエローグリーン メタリック |
14 | ピンク メタリック | 34 | マルーン2 |
15 | ペールグリーン | 35 | ダークピンク メタリック |
16 | パープルブルー | 36 | ライトレッド |
17 | オレンジ メタリック | 37 | ライムグリーン |
18 | ゴールド | 38 | ダークブロンズ メタリック |
19 | ライトブロンズ メタリック | 39 | ライトイエロー2 |
20 | ミントグリーン | 40 | ダークブルー2 |
ちなみに、カラー1,2,3は実車の後期型に存在した純正カラーである。
湾岸マキシ.NET・ナビスクラッチ限定仕様
- マットブラック仕様
9月のナビスクラッチにて入手した場合、新規登録可能。
エアロパーツセット
A:純正を生かしたシンプルなエアロ。リベット留めのオーバーフェンダーと
角度がきつめのダックテールが付き、ナンバープレートがオフセットになる。
B:スピードトライアルもどき仕様。黄色のフォグランプがフロントに追加され、
それ以外はノーマルよりもシンプルになる。ウイングレス。
C:ラリーもどき仕様。マッドフラップ・フォグランプ・パイプフレームが付き、リアにはスペアタイヤを背負っている。
スペアタイヤはウイング扱いで、GTウイングや車種別ウイングをつけると外される。
D:'66日本GP風エアロ。大きめのリップスポイラーが装着され、
フロントグリルは半分塞がれてのっぺりした顔つきになり、リトラクタブルライトは閉じたままになる。ウイングレス。
E:エアロAをベースにややレーシーな味付けをなされたエアロ。
エアロAよりガッチリしたリップスポイラー・オーバーフェンダー・大型のリアウイングが装着される。
F:異形の大型ウイングやド派手なディフューザーなどがコレでもかと装着される。特にリアの当たり判定が大きくなるので注意。
ブレーキランプ、フロントライトがLED化され、リトラクタブルライトは閉じたままになる。
マフラーはセンター4本出し。全体的にレーシーなエアロで、カスタムGTウイングがよく合うかも。
G:フロント周りがにわかにFD3Sっぽくなる。
フロントに小さなフォグランプが4灯付き、マフラーは2x2本出しになる。車種別Bを更に大きくしたようなウイングも特徴的。
H:エアロGのフロントにサイドカナードを付けたようなエアロ。ローマウントのGTウイングが付く。
I:黒い部分が増え、ディフューザー装着のGTカースタイルの現代風エアロ。ウィングはダックテール。
J:黒固定の大型スプリッターが装着され、フロントライトとメッキ部分がブラックアウト化。サイドスカートも黒固定。ディフューザーも装着される。
純正生かしたレーシーに纏まったエアロで見栄えが良い。
K:フロントがマセラティ・GRAN TURISMO風となり、ロケットバニー風のワイドフェンダーが装着される。ローマウントのGTウイングが付く。
ダクト付きボンネット
A:左右の両端に控えめなエアアウトレットがつけられる。
カーボンボンネット(ダクト付)1:
B:エアインテークやアウトレットが細かく配置されたレーシーなもの。
C:5連アウトレットが左右に配置される。
D:大きな排気口が付く。
カーボンボンネット(ダクト付き)2:FRPボンネット(ダクト付き)Dの排気ダクトのフチがカーボン化される。
カーボンボンネット(ダクト付き)3:中央部が大きく膨らみ、前方に小さめの吸気口、両脇に3連アウトレットが開けられる。S30ZのボンネットAに似ている。車体色混じりのカーボン。
車種専用ウィング
A:小ぶりのボディ同色のGTウイング。やや後ろに突き出る様に設置される。映画「ヘアピン・サーカス」に登場する2000GTのウイングに似ている。
B:大型二段ウイング。
C:板のようなウイング。他の板ウイングと違い、上部中央に小さな切り込みが入っており、トランクドアとワイヤーで連結されている。車体色混じりカーボンになる。
エアロミラー
小さめのドアミラー。純正のフェンダーミラーから、ドアミラーの位置に変更される。
カーボントランク
ワークスステッカー
1967年富士24時間耐久仕様。
ボディが強制的にホワイトになり、フロントバンパーとボディ中央にラインが入り、さらにゼッケンナンバーがつく。
中央に走るラインの色は、そのときに選択しているボディの色によって変わる模様。
サイドステッカー
ドアヒンジ下部に斜め貼りとなる。
雑記
- 初出は2013年7月18日~8月31日まで行われた先行ゲットキャンペーン*1 。 その後2013年10月24日のメジャーアップデート☆5にて通常車種として解禁となった。
先行ゲットキャンペーンでアンロックした場合は廃車カードは使用出来ず、初期馬力からとなった。
- 本作に登場する2000GTは前期型。
前期型と後期型の違いは、
実車について
- 1967年5月から1970年8月まで3年3ヶ月の間生産され、生産台数は日本国内向けに218台、海外向けに108台の計320台と極めて少ない。*4その希少性から、現在の中古車価格は数千万円以上になっている。
1967年発売当時の価格は238万円。当時のクラウンなら2台、カローラなら6台は買える値段だった。
ちなみに当時の大卒社会人の初任給が26000円程度であったことを考えると、現在の価値に換算すると約1500~2000万円相当の高級車であった。しかし生産に手間がかかりすぎるため、販売は常に赤字だったという。
- 希少な車のため中古車はプレミアがつき、かなりの高値で取引されている。2013年にはクラシックカー専門のオークションで、日本車としては最高値である115万5000ドル(日本円で約1億1800万円)で落札された事がある。
余談ではあるが、エンジン不動、ガワだけの放置廃車体で状態が劣悪でも300万の値が付くこともある。*5
- DOHC*6エンジン、5段フルシンクロメッシュ・トランスミッション*7、4輪ディスクブレーキ*8、ラック・アンド・ピニオン式ステアリング、リトラクタブル・ヘッドライトは、トヨタ自動車ではこの車から本格採用された。これらは1980年代以降からは、量産自動車でも採用されて珍しくなくなっているが、1960年代中期においてこれらを全て装備している本車は、当時としては最上の高性能車と言えた。軽量化のために専用デザインの鋳造マグネシウムホイールを採用したことも異例である。*9
- この2000GTに採用されたマグネシウムホイールは、独自のデザインから「2000GTのアイデンティティの1つ」として有名である。
しかし、マグネシウムホイールは素材の特性上、塩分・腐食・衝撃にかなり弱いという弱点がある。*10製造から45年以上50年近く経った現在では腐食が発生した個体も多く、コンディションの維持に頭を悩ませているオーナーも多い。これを代替するため、オーナーズクラブからの要望で、ある有名ホイールメーカーから同一デザインで素材だけをアルミニウム合金に変更したアルミホイールが限定で製作されている。
- 実車は2000ccモデルのみであるが、直列6気筒SOHC 2253ccエンジンを搭載したモデル(型式名:MF12L)も10台前後、試験的に生産された。*12
生産された車両が全て左ハンドル仕様だったため、海外、主に北米市場向けに考えられ、試験生産されたと言われている。*13
- 実車の開発はトヨタ自動車とヤマハ発動機の2社共同開発*14で行われ、生産はヤマハ発動機に委託、ヤマハ発動機とその系列企業で行われた。*15
このような経緯から、「トヨタ自動車が開発した車と言うべきか?」という議論が現在に至るまで続いており、トヨタ自動車を嫌う人たちの中には自社の技術アピールのために2000GTを市販したトヨタへの侮蔑的表現として、「トヨタ・2000GTではなく正確にはヤマハ・2000GTである」「開発をヤマハに丸投げして金で買取りTOYOTAのバッジをつけただけだ」、と言われることもあった。ヤマハ発動機側は「全体レイアウト計画やデザイン、基本設計などはトヨタ側でなされ、ヤマハは同社の指導のもとで主にエンジンの高性能化と車体、シャシーの細部設計を担当した」としている。*16
エンジンも一部でヤマハ製と言われることがあるがこれも誤りで、トヨタ・クラウン用のM型直列6気筒エンジンをベースに、ヤマハ発動機が開発・製造したDOHCヘッドを装備したものである。*17
ちなみにエンジンメーカーロゴも含め、ロゴ関係はすべてTOYOTAである。
- 車体デザインは当時のスポーツカーデザインの基本に則って、長いボンネットと短い客室部を低い車高に抑えつつ全体に流麗な曲線で構成され、先行のジャガー・Eタイプ(1961年)などの影響を指摘されることもあるが、当時の日本の5ナンバー規格の枠内でコンパクトにまとめられながら、その制約を感じさせない美しいデザインとして評価が高い。*18
デザインを手がけたのは当時トヨタ自動車のデザイナーだった野崎喩を中心にデザインされたことが21世紀に入ってから明らかにされ、晩年の野崎本人によってスケッチやデザイン過程についての談話も公表されている。野崎は2000GTのデザイン以前の1963年に、デザインを学ぶためアメリカのアートセンター・スクールへ留学した経験があり、その当時のスケッチが2000GTのモチーフになったという。
しかし、(特に海外では)ヤマハ発動機がトヨタ自動車と技術提携する前に日産自動車とのスポーツカー共同開発を進めていたことから、2000GTより以前に、日産・シルビア(初代・1965年)のデザイン監修をしたとされるドイツ系アメリカ人デザイナー、アルブレヒト・フォン・ゲルツが、2000GTのデザインも手がけたという説が、広く浸透している。*19
- 上記の「2000GTはゲルツ・デザイン」説がどこから出たかは不明であるが、
- 後継車の開発計画はあったものの、同車種のみの製造で終わり、ヤマハ発動機自身も四輪車事業へ進出することなく二輪車事業に専念することとなった。*21
その後、両社がそれぞれの分野で快進撃を続けたのはご存知の通りである。*22
- 愛知県長久手市にあるトヨタ博物館にて、メーカーのトヨタ自動車が自ら保存している。*25これだけなら自動車には良くある話だが、なんとこの2000GTは自走可能な状態で展示(動態保存)されており、時々敷地内を走っている(車検もやっているかは不明、ナンバープレートが単なる飾り板の為やっていない可能性もある)。
トヨタ博物館では展示車両の多くが自走可能な状態となっており、湾岸マキシに収録されている車種では他にもCosmo SPORTS (L10B)やEUNOS ROADSTER(NA6CE)、Fairlady Z (S30)*26、CELSIOR (UCF10)*27などが動態保存となっている。登場車種のご先祖様や兄弟車、あるいは子孫になるクルマだけでなく、なんと1900年より以前の初期の自動車も展示されているため、訪れてみるのも一興だろう。*28
- トヨタ自動車の工場見学に行くとお土産としてモデルカー*29がプレゼントされるのだが、1970年から1998年までの28年間、本車がモデルカーを務めていた。*30
1999年に初代プリウスにバトンタッチし、以降は歴代のプリウスがモデルカーを務め、現在はレクサスブランドのLFAが務める。*31
- 愛知県蒲郡市にある「ロードスターガレージ」が2000GTのレプリカを製造販売している。
マツダ・ロードスターをベースに本物の2000GTから型取りして製作したFRPボディを装着し、内装も忠実に再現されている。また、前述のボンドカー仕様のオープンモデルも製作販売している。*32
- また、同県岡崎市にある「ロッキーオート」も2000GTのレプリカを製造販売している。
こちらは「ロードスターガレージ」のレプリカとは異なりベース車両を持たず、車体は何とフレームを1から設計し開発されている。ボディも本物から型取りして製作され、内装も同じく忠実に再現されている。
トヨタ・スープラやアリストに搭載される2JZエンジンを搭載し、駆動方式は本物と同じFRを採用している。2017年には東京オートサロンでボンドカー仕様のオープンモデル*33も発表され、販売開始された。
それだけでなく「ロッキーオート」では、トヨタ・アクアに搭載されている「THS-Ⅱ」を搭載したハイブリットモデルのレプリカも開発し、製作販売している。*34
- 映画「007は二度死ぬ(原題You Only Live Twice)」(1967年)ではボンドカー*35として出演。SONY製のテレビ電話を装備しており、ボンドと諜報部の人間と会話をするシーンがある。
この作品に登場した2000GTは市販されたモデルでは存在しないオープンモデルで、ホイールはジャガー・Eタイプの様なワイヤーホイールを装着するなど、異色のスタイルだった。
実はオープンモデルになったのは理由がある。ジェームズ・ボンド役のショーン・コネリーが長身のため通常のハードトップモデルでは乗ることができないためオープンカー仕様を特注し、トヨタは2週間かけて屋根が取り外せるタルガトップ仕様に設計をやり直し、1週間かけてクーペ仕様を改装し、納車した。
しかし完成した車にショーン・コネリーが乗ってみたところ、開口部から頭がひょこんと出てしまう滑稽な有様になってしまった。*36
そこで映画制作者がトヨタに相談したところ「二週間待ってくれ」と回答、トヨタは納車したタルガトップの2000GTをフロントガラスのフレームだけ残しあとは全て取り払ったフルオープン・コンバーチブル仕様に再改装することになった。*37
そして相談から二週間後にオープンモデル仕様が撮影所に届けられたという。*38
この作品以降ボンドカーとして日本車は登場していないため、唯一の日本車ボンドカーである。*39