旧車

Last-modified: 2024-06-21 (金) 18:01:21

文字通り、旧い車のことを指す。クラシックカーヒストリックカーとも呼ばれる。

人・団体により基準は異なるが、1979年までに製造された車は旧車と呼んで差し支えないだろう。

 

JCCA 日本クラシックカー協会の規定では、1975年までに製造された車を対象としている。
一部では1980年代のものを「ネオヒストリックカー」「ニューノスタルジックカー」として一応旧車の仲間入りと考える人・団体*1も存在するほか、「最新モデル以外はある意味旧世代の車=旧車と言えるのではないか」と解釈している人もいるようだ*2
また現在ではネオヒストリックカー・ニューノスタルジックカーどころか90年代のクルマも旧車に含める人もちょくちょく出ているらしく*3湾岸Rやマキシ旧筐体のころにはそうでもなかった収録車種が、6RR+の今では立派な旧車になっている現象も起きていることになる。

中古車価格も希少性から程度によっては1000万円超のものも存在する。
特にNSX-RやIMPREZA 22B STI versionといった限定仕様車は高騰にも程があるというレベルまで跳ね上がっている。
外車も同様で、911GT3やカレラRS等の「ヤクモノ」と呼ばれるモデルは新車並の値段が付いている事も珍しくない*4

レーシングゲームでは主題でなくともなにがしら著名な旧車を参戦させること自体はめずらしくなく、例外は『頭文字Dシリーズ』程度(しかも原作にはっきり登場するクルマを最優先で実装するというちゃんとした理由があることによるもの*5。と言っても現在ではネオヒストリックカーや90年代車の方が多いが)。
例えば『超速変形ジャイロゼッター』の参加している実在メーカーは必ず1台は旧車枠を設けていたなど*6

ただ湾岸マキシ(特に3DX+以降)は他作品と比べて、 主人公のマシンがS30Zということもあってか*7比較的旧車が多いのが特徴でもあり、「ゲーセンで遊べる自動車博物館」という色も強くなってきている*8

 

以下、主に旧車と呼ばれるクルマ達。

Corvette STINGRAY (C2)…1963-67年
CORVETTE Stingray (C3)…1968-82年
SAVANNA GT (S124A)…1971-78年
SAVANNA RX-7 TURBO SE-Limited (SA22C)…1978-85年
Cosmo SPORTS (L10B)…1967-72年
Fairlady Z (S30)…1969-78年
Fairlady Z 280Z-T (S130)…1978-82年
SKYLINE GT-R (KPGC10)…1968-72年
2000GT (MF10)…1967-70年
Camaro Z28…1967年-69年
M1 (E26)…1978-81年
2002 turbo (E20)…1973-75年
Countach LP400…1974-90年
Miura P400S…1968-73年
911(930) Turbo S…1975-89年
SKYLINE 2000GT-R(KPGC110)… 1972-77年

 

以下はネオヒストリックカー(ニューノスタルジックカー)の部類に入るとされるもの

SAVANNA RX-7 GT-X (FC3S)…1985-91年
STARION GSR-VR (A187A)…1982-90年
LEOPARD 3.0 Ultima (F31)…1986-92年
SKYLINE Hardtop 2000 TURBO INTERCOOLER RS-X (R30)…1981-85年
FAIRLADY Z 300ZX (Z31)…1983-89年
Fairlady Z 300ZX TWIN TURBO (Z32)…1989-00年
SKYLINE GT-R (BNR32)…1989-94年
CTR…1987年
SPRINTER TRUENO GT-APEX(AE86)…1983-87年
SUPRA 2.5GT TWIN TURBO R (JZA70)…1986-93年
MR2 GT-S (SW20)…1989-99年
CELSIOR (UCF10)…1989-94年
CELICA XX 2800GT (MA61)…1981-86年
EUNOS ROADSTER(NA6CE) …1989-99年

 

関連項目

  • マイナー車
    性質上「実車を所有している」「見たことがある」プレイヤーが少ないため*9、どうしても中立的なニュアンスだとこれに入ってしまう車種が多い。

*1 湾岸ミッドナイトの連載開始時(1990年)の時点でS30Zの車齢が12-17年(初期の描写から後期型ベースと推定)で3世代前(1989年にZ32発売)が登場当時から旧車扱いされているのに対し、2021年現在、1990年のスカイラインはR32世代で車齢31年、5世代前の車と考えれば立派な旧車である。旧車をメインで取り扱う雑誌である三栄書房の「G-ワークス」でも「RB26フルオーバーホール」の記事が掲載された事がある。
*2 例えば原作登場人物の城島は「FDが存在する以上、FC3SのRX-7は旧世代のクルマと見なされるの自体はある意味当然ではないか?」という解釈にも理解を示しており(元々新車レビューとかが仕事なのもあるのだろう)、わざわざアレだけの探す手間をかけてまで絶版車種を選択することの不合理さにも言及している。FCを買い戻そうとするくだりまでストーリーを進めておいて、城島の行動を本当におかしなことと解釈するプレイヤーはいないだろうが…
*3 先述したように25~30年前のクルマなので当然と言えば当然ではある。
*4 これは海外でも同様で、こういったクルマの現存個体にはカスタムカラー全部取るどころか芋S昇格が狙えるレベルの金額があっさりつくこともあるようだ
*5 御木先輩のセリカ、奥山実装前(≒東京から来た二人のクルマとしての収録)のS15シルビアのような「いやこれ、原作の扱い考えるといるんか…?」なクルマすら参戦させている。
*6 そもそも旧車自体がなかった光岡、参戦車種の少ないスズキとダイハツなどでうやむやになってしまったが。エボⅤ、AE86トレノ、ハコスカ(※このゲームはキッズカードゲームです)とスポーツモデルが多かったが、スバルのみ「社史上きわめて重要なクルマだから」としてスバル360が実装された。
*7 原作でも「北見が手を入れたから特別なのであって、本来ならRGOやYM SPEEDなど他のレギュラー登場するチューンショップが組んだクルマとは勝負にならないほど昔の車種」扱いされているらしきセリフが散見される
*8 ちなみに「コレクションの大半を動態保存している」ところは実際にあり、参戦メーカーとかかわりの深いところで言えばトヨタ博物館は「トヨタ以外のクルマも含め、基本的には自走できる状態でコレクション」という方針が取られている。下のリストにある車種で言えば2000GT、マツダ・初代コスモスポーツおよび初代ロードスター、そして何より湾岸ミッドナイトの主人公車種たる日産・初代フェアレディZ(グレードは異なる)とライバル車種の1つ・R32のGT-Rなどを自走で館外のコースに出られる状態で所蔵している。未参戦モデルでもAE86(所蔵されているのはレビン。『頭文字D』秋山渉の搭乗車種)やシルビアなど、おなじみの車名もちらほら…
*9 ただし「両親・祖父母が実車オーナーだった」もしくは「自身が実車オーナーなので湾岸マキシでも選択した」プレイヤーは上述したクルマでもいるにはいるようだ