ランクアップイベント/浮波柚葉

Last-modified: 2025-08-10 (日) 11:45:51

友人

柚葉に何してるか聞いてみよう
柚葉が街を歩きながら、何かを考え込んでるみたい…声をかけてみよう。

浮波柚葉:チャンスを掴まなきゃ…
(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:かまちー、柚葉が合図したら
     いつもみたいにササッと彼のカバンの中身を
     全部すり替えちゃって。できる?
浮波柚葉:うんうん、やっぱりかまちーなら問題ないよね!
     さっすが、一番頼りになるパートナーだよ!

》すり替え?
》何をしようとしてるの?

浮波柚葉:えっ、ああ、リンちゃんか…
     シーッ、声を小さくして。見つかっちゃまずいんだから。

》誰に?
》なんでコソコソしてるの?

浮波柚葉:ほら、あそこ…あのピョンピョン歩いてる子が見える?
     今、あの子を尾行してるんだけど、ちょっと複雑な事情があって…
浮波柚葉:彼ね、新エリー都の陰に潜む忍者の一族の末裔なの。
     珍しい宝物を持ってるせいで、いろんな連中から追われてて…
     そして柚葉たちは、彼をその悲しい運命から
     救い出さなきゃいけないんだよ。

》そんなに危ないんだ…
》そんなに危ないんだ…

浮波柚葉:も~う、嘘に決まってるじゃん!
     信じちゃうなんてリンちゃんってば、
     可愛いんだから!

》まーた騙そうとしてるでしょ?
》まーた騙そうとしてるでしょ?

浮波柚葉:どうして引っかからないの?
     もしかして、柚葉のイタズラに耐性ついちゃったとか?
     ダメダメ、リンちゃんが引っかかってくれなきゃ、
     人生がつまんなくなっちゃうじゃん!

浮波柚葉:一体何をするかは後で説明するよ。
     気になるなら、柚葉についてきて~
浮波柚葉:小道具のチェックしよ…漢方茶入りのコーラの瓶、
     泣くほど酸っぱいキャンディ、それとミラクルテイストチョコ…
浮波柚葉:これで問題なしっと。
     よーし、あなたにきめた!行け、かまちー!

イタズラの奥義

やんちゃな男の子:やっと学校おーわり!
         キャンディでも食べちゃおっかな~…へへ、
         わざわざ並んで買ったやつだもんね~…ぱくっ。
やんちゃな男の子:…すっぱ!歯が溶ける!
         変だな、みんなはおいしいって言ってたのに…
         コーラ飲まなきゃコーラ…
やんちゃな男の子:…にがっ!絶対コーラの味じゃないよこれ!
         風邪のとき、母さんに飲まされた薬みたいだぁ…
やんちゃな男の子:うう、口の中が地獄だ…
         チョコはさすがに大丈夫だよな…?
         だいぶ前からお小遣い貯めて買ったやつだし…
         よし、一口だけ…
やんちゃな男の子:いやダメだこれ!
         イチゴジャムにナメクジと腐った卵いれて、
         限界まで煮詰めたみたいな味だ!

》具体的だなあ…
》たとえが邪悪すぎる…

リン:えっと、どういう味…?
   ていうかあの子、ナメクジ食べたことあるわけ…?
浮波柚葉:ふっふーん…人呼んでイタズラの達人こと、
     柚葉ちゃん謹製のおやつだよ!
     安心して、天然素材で作った無害なやつだから~!
浮波柚葉:…さ、そろそろあの子のとこに行こっか。
     たまたま通りがかっただけだよ~、
     って感じでよろしくね!

》とりあえず言う通りにするけど…
》柚葉は何がしたいの…?

リン:いいけど…柚葉の狙いが見えないって言うか…
   まあいっか、
   ゆっくり聞いてる場合でもないし…
やんちゃな男の子:もおー、誰だよ、
         おれのおやつを変なものにすり替えやがって…
浮波柚葉:どうしたの僕?
     そんなにしょんぼりして…あれぇ、
     その手に持ってるのはまさか…
浮波柚葉:あっ、そのチョコ、まさか食べちゃってないよね?
     それ絶っ対に食べちゃダメなやつなんだよ!
     そもそもどうやって手に入れたの?
やんちゃな男の子:だ、誰だよおまえ!これは普通のチョコだぞ!
         いや普通よりはちょっと高かったけど…
         な、なにも変なとこなんてないだろ!
浮波柚葉:ははーん、わかっちゃった。
     僕、まわりで色々変なことがあったでしょ?
     給食のあと急に眠くなったり、テストで簡単な問題が解けなかったり、
     そして何より…食べ物の味が変になっちゃったり。

》ツッコみたくて仕方ない…
》ツッコみたくて仕方ない…

リン:いや…最後のはまあいいとして、
   ほかの二つはよくあることじゃ…
浮波柚葉:はいリンちゃんお口チャック~。
     柚葉、いまこの子の「症状」を「診て」あげてるの。

》めっちゃ怪しいね!
》めっちゃ怪しいね!

やんちゃな男の子:うわああ…ぜ、ぜんぶ当たってる…!
         なんでそんなこと知ってるんだよ…
         おまえ何者だ!
浮波柚葉:あなたはね、イタズラの神様に取り憑かれちゃったの。
     心当たりがないか考えて。最近誰かにイタズラしなかった?
     意地悪して、泣かせちゃったりとか…
やんちゃな男の子:い、いたずらって…
         でもおれ、あれはわざとじゃなくて…
         もしかしてイタズラの神様って
         悪い神様だったりする…?
浮波柚葉:善でも悪でもないよ。どっちになるかは神様自身が決めるの。
     で、そのチョコはきっとイタズラの神様がよこした試練…
     イタズラで誰かを悲しませるような悪い子は、
     こわ~いお仕置きをされちゃうんだ~···
やんちゃな男の子:試練?それにお仕置きって…
         どうなっちゃうの?
浮波柚葉:例えば~…お腹に入ったチョコから、
     ナメクジがい~~っぱい出てきて…口や耳から出てくるの!
     それで、最後にはその人がまるごと
     おっきなナメクジに変わっちゃうんだから!
やんちゃな男の子:おおおお、おれは信じないかんな!
         ビビらせようったってそうはいくか!
         に、人間がナメクジになるわけがないだろ!
浮波柚葉:ふ~ん?じゃあ
     そのチョコのパッケージをひっくり返してみて。
     普段からよく見てるよね?
     そこに変なマークがついてないかなあ?
やんちゃな男の子:はあ?み、見てやろうじゃん…うわっ、なんだこれ?
浮波柚葉:それはね、イタズラの神様の印なの…どう?
     なんだかお腹が張ってきた気がしない?じんわりとあったかくて…
     何かが動いてるような…
やんちゃな男の子:わあああああ!!やだよ!
         ナメクジになんてなりたくない~…!
         どうしようお姉ちゃん、きっと
         ここから助かる方法があるんだよね!?

》なんてこわい!
》理不尽な話だねえ

リン:ひゃ~!イタズラの神様を怒らせたら、ナメクジにされちゃうの!?
   ありえない!理不尽!非人道的!
   一体どうすればいいのかな~?
浮波柚葉:うんうん…こっちのお姉ちゃんの言う通り。
     このままだと後悔するよ~…!
浮波柚葉:でもひとつだけ助かる方法があるの。
     どんな悪いことをしたのか私に教えて?もうしないって約束してくれたら、
     私がイタズラの神様を説得して、ナメクジを消すよう頼んであげる。
     何を隠そう私、イタズラの魔女だから!
やんちゃな男の子:グス…ほ、ほんと?
         ぜんぶ教えたら、
         イタズラの神様はおれを許してくれる?

》もちろんだよ!
》イタズラの魔女を信じて

リン:もちろん。魔女の背中にモフモフの使者がいるでしょ?
   この子はイタズラの神様が現世に降臨した姿なの。
やんちゃな男の子:じゃ、じゃあ…。
         おれ、気になる女の子がいるんだ。
         でもどうしたら仲良くなれるかわからなくて、
         いじわるしちゃった…
浮波柚葉:髪の毛を引っ張ったり…机の中に虫を入れたり、
     筆箱を隠したり?
やんちゃな男の子:そ、そうなんだ…!ごめんなさい魔女様、
         イタズラの神様は、おれを許してくれるかな?
浮波柚葉:すごい偶然だねえ。
     あなたがイタズラしてたのって、私の妹の菫かも。
浮波柚葉:あの子、気になる男子がいるって言ってたんだけど、
     彼にはいじめられてるらしくて…
     家ではよくメソメソしてるんだよね~…
     あれ、それがもしかしてあなた?
やんちゃな男の子:そ、そんな…!泣いてるの…!?
         おれ、あの子と仲良くなりたかっただけなのに…
やんちゃな男の子:女の子を悲しませるなんて…
         こんなの…ナメクジになってもしかたないよ…!
浮波柚葉:それはどうかな。
     いまイタズラの神様からお告げが来たの。
     菫に謝って、ちゃんと友達になれたら
     今回は許してあげてもいいって言ってるよ。
やんちゃな男の子:お、おれ、そうするよ…!
         ずっと菫ちゃんと友達になりたかったんだ!
         イタズラしたのは、本当にごめんなさい!
浮波柚葉:じゃあやっぱり、あなたが菫の言ってた宣(スエン)なんだね。
     ねぇ宣。魔女として、
     私がひとつイタズラの奥義を伝授してあげる。しっかり聞いて。

》私も聞いてみたい
》聞く価値がありそう

リン:奥義?へえ…
   イタズラ上手の柚葉さんが言うんだから、
   きっとすごいやつなんだろうねえ。
浮波柚葉:いい?イタズラっていうのは、本当に相手を傷つけちゃダメなの。
     大切な人にイタズラしたっていいけど、
     それで何かいいことに繋がらなきゃ。
     冗談っていうのは、笑えてなんぼなんだから。
宣:そ、そっかそれがイタズラの奥義…
  ねぇ魔女のお姉ちゃん、他にはないの?
  おれもっとイタズラのこと知りたいよ!
浮波柚葉:うんうん…実はね、魔女の私をもってしても、
     まだ果てしなく遠いイタズラの道を
     登り始めたばっかりなの。さっきの奥義も
     こっちのお姉ちゃんが教えてくれたんだよ!

》えっ
》どうして?

リン:えっ、私?知らない知らない!
   すっごくヤな予感がしてきた…!
慌てて否定しようとしたその時、
柚葉は突然こっちに向かって、意地悪な笑みを浮かべる。
「じゃ、そゆことで♥」――
その唇は、間違いなくそう告げていた。
宣:すげー!お姉ちゃん、ひょっとして魔女の師匠!?
  どんなこと教えてくれるの?

》ヤバい…
》柚葉、逃げちゃった…

リン:ちょっと、柚葉!?こんなのキラーパスすぎるよ!
   はあ、またやられた…
(会話終了後)

信頼度ランクアップ

浮波柚葉:すっごく助かったよ~!
(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:どう?宣くんとの話はもう終わった?
浮波柚葉:助かったよ~!これで問題は解決したし、
     菫も悲しまなくて済むはず。

》なんで逃げちゃったの…
》いじわる…

浮波柚葉:えへへ…だって、あなたに任せたほうが、
     上手くいくと思ったんだも~ん!
浮波柚葉:菫、ご飯も食べれなくなっちゃってたんだ…
     これできっと、あの二人も仲直りできるんだよね。

》でも、私は嬉しかったよ
》柚葉のこと、もっと分かった気がするよ

浮波柚葉:ちょっと、真面目な顔でそんなこと言わないでよね!
     ドキドキしちゃうじゃん!
浮波柚葉:あっ、そっか…
     これがリンちゃんのイタズラってことかあ…
     柚葉もまだまだ勉強不足だね!

ビデオ屋勧誘

ノックノックアイコン_浮波柚葉.webp誰か~、だ~れ~か~
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ノックノックアイコン_浮波柚葉.webpふふーん、まぁ冗談はここまでね
ノックノックアイコン_浮波柚葉.webpリンちゃんが六分街でビデオ屋やってるって聞いたけど
ノックノックアイコン_浮波柚葉.webpこんなに立派な副業をしてるなんて意外!
ノックノックアイコン_浮波柚葉.webp機会があったら、私もお邪魔していい?
ノックノックアイコン_浮波柚葉.webp最近、ちょうど映画が観たいなあって思ってて
ノックノックアイコン_浮波柚葉.webpまさかダメなんて言わないよね~?
もちろんいいよ!いつあんたを誘おうかなって考えてたとこノックノックアイコン_リン.webp
ノックノックアイコン_浮波柚葉.webpやった!約束だよ、あとでナシはナシだからね!
ノックノックアイコン_浮波柚葉.webpんふふ、私たちってば以心伝心だね!
ノックノックアイコン_浮波柚葉.webpじゃあ、準備ができたら出発するから
ノックノックアイコン_浮波柚葉.webpまたね~!
柚葉を迎えよう
柚葉は約束通りに来てくれたみたい。迎えに行こう。

浮波柚葉:来たよ~!
(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:わあ、あなたのお店の飾りつけって
     すっごくユニークだね!奇々解々とは全然違う。
浮波柚葉:この店に入ると、
     すぐにあなたのことを思い出しちゃう···

》お兄ちゃんと時間かけて準備したの!
》まあ、店は人を表すからね!

浮波柚葉:店主が店に込めた思いってきっと、
     お客さんたちにも伝わるんじゃないかな?
浮波柚葉:ビデオが並んだこの壁なんて、特に目を引くよね。
     隣に立つだけで映画を観たくなってきちゃう…
浮波柚葉:でも、選択肢がたくさんあって迷っちゃうねえ。
     どれも面白そうだし。
浮波柚葉:それじゃ…親愛なる店長様?
     おすすめを聞かせてくれる?

出会いの軌跡

浮波柚葉:お願い店長さん!
     柚葉のためにぃ、素敵な作品を選んでほしいな~!

》柚葉はどんなのが好きなのかな?
》だいたいの守備範囲を教えてよ!

リン:柚葉は好きなジャンルとかあるの?
   なんとなく守備範囲を教えてくれたら、
   私もおすすめし甲斐があるんだけどな~!
浮波柚葉:ん~…柚葉、わりとなんでもいけちゃうんだよね。
     ホラーでしょ、冒険モノ、
     ハートウォーミングなやつに、泣けるやつ…
     雑食って感じ?

》それなら…
》狸のお話はどう?

リン:じゃあ…狸の映画なんてどう?
   「化け術」の使えない狸が、誤解で村を追い出されちゃうんだけど…
   持ち前の知恵で陰謀を見破って、一族を救うために戦うの!
浮波柚葉:わぁ!かまちーが好きそう~!
     狸が主人公なんて、めちゃカワなお話が
     約束されてるようなもんじゃん。リンちゃんにさんせ~!

》実は、私もまだ観てなくて
》一緒に観ていい?

リン:この『オラは狸』ってビデオ、
   実は入荷してから観れてないんだよね。
   二階にテレビがあるんだけど、
   柚葉も一緒に観ない?
浮波柚葉:いいよいいよ!リンちゃんと一緒に観たほうが、
     ぜったい面白くなるもん~
柚葉といっしょに映画を観た。普段のおちゃらけた様子が鳴りを潜め
彼女は真剣そのもの。作品の世界に入り込み、登場人物と共に怒り、
笑い、涙を流す…そんな映画鑑賞の神髄を見た気がした。
浮波柚葉:面白かったね~、動物本来の特徴が、
     ちゃんとお話に生かされてて感動しちゃった!
     それと、「オラは狸だ、トナカイじゃねぇーど!」ってセリフ…
     完全にあれのオマージュだよねぇ…

》まさにその通りだったね
》かまちーも気に入ったみたい

リン:うんうん、まさにその通りかも!
   狸の主人公がやられちゃったときは、かまちーまで
   あわあわしてて可愛かったね…この子も気に入ってくれたかな。
浮波柚葉:んん?なあに、かまちー…
     あ~…確かにこの映画、ちょっと懐かしいかもね~
     かまちーと最初に会った時を思い出すっていうか…

》柚葉とかまちーの出会い?
》気になる…

リン:柚葉とかまちー、出会いの物語!?
   えー、聞きたい聞きたーい!
浮波柚葉:別に、物語ってほどのことじゃないけどね~…
     柚葉が偶然、かまちーを助けただけ。
浮波柚葉:ひどかったんだよ!子供たちがね、
     かまちーを捕まえて水に入れようとしてたんだから!
     柚葉、溺れかける怖さは知ってたから…
     すぐ止めに入ったの。
浮波柚葉:かまちーも一目散に逃げちゃったけど…
     また会えるなんて、思いもしなかったねっ!
浮波柚葉:だってホロウで柚葉が危ない目に遭ってたとき、
     かまちーが助けに来てくれたんだから!
     ずっと柚葉のあとを
     こっそりついて来てくれてたの~!
浮波柚葉:かまちーにひどいことをしたのは人間だもん、
     きっと柚葉のことだって怖かったと思うよ。
     それでも、柚葉のために時間を稼いでくれたんだよね?

》勇敢だなあ
》柚葉を守るって決めたんだね

リン:たとえ怖くっても、恩返しをしようって思ったんだね。
   柚葉が守ってくれたように、自分も守らなきゃ…!って。
   かまちーは勇敢だなあ。
浮波柚葉:えへへ。それでね、あとで真斗と合流したんだけど…かまちーったら
     また悪いやつが来たと思って、殴るは蹴るわの大騒ぎ。
     真斗に比べたらかまちーはすっごく小さいのに、なんか…圧倒してたね。
浮波柚葉:二人を引きはがすの大変だったんだから~…ほら、
     真斗ってコワモテだから、かまちーからしたら
     全然いい人に見えなかったみたいで。
     真斗めちゃショック受けてたっけ。

》けど、今は違うんだよね?
》すっかり仲良しになったんだから

リン:じゃあ、そこからずいぶん進歩したんだねえ。
   かまちーはすっかり馴染んで、
   今やみんなにとって欠かせない存在なわけだし。
浮波柚葉:そうだね~…
     かまちーって、昔の柚葉みたいなの。
     板切れにしがみついて、この世界に流されてきた…的な?
浮波柚葉:柚葉ね、たまに夢を見るの。
     広い海のうえを、今もまだ漂ってる夢…
     海は綺麗だけど、終わりがなくて…まるで時間みたいに残酷。
浮波柚葉:でも柚葉は、パパに出会えた。真斗に会えた。
     アリスとも会えたし、かまちーだってそう。
     それに、あなたも。
浮波柚葉:柚葉たちはまだ、
     あの浮き板にしがみついてなきゃいけないのかもしんない。
     でも、だからなんだって話だよね?
     私たちはもう、独りぼっちじゃないんだし。

》柚葉に会えて、私も嬉しいよ
》あんたは私の大事な友達

リン:この世に生まれて、
   誰かと出会って…不思議な奇跡の繰り返しだよね。
   私も、柚葉と友達になれて
   すっごく嬉しいよ。
浮波柚葉:とーぜん!だから柚葉は本気だよ…
     えへへ…リンちゃんは大事な友達だから~、
     からかうときも本気ってこと!
浮波柚葉:あ、もうこんな時間じゃん~!
     次は柚葉に六分街を案内して欲しいな~!
     あなたの暮らす街にどんなオドロキが潜んでるのか…
     すっごく楽しみ!
(会話終了後)
浮波柚葉:気付いてくれたかな~?
(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:そうだ、リンちゃん。
     ちょっとしたプレゼントを置いてきたんだけど、
     気づいてくれたかな~?

》柚葉?何をしたの?
》何も感じなかったよ!?

浮波柚葉:こりゃ気付いてないみたいね、へへっ。
     私が何をしたかは、リンちゃん自身で
     探してみてね~!

親友

寂しい心の内

アリスに何があったのか聞いてみよう
アリスが私たちに用があるみたい。彼女と話してみよう。

アリス:心配ね…
(アリスと話す)
アリス:あら、来てくれたのね!
アリス:ごめんあそばせ、
    事前に言わずに訪ねてしまって…
    ただ、どうしても心配だったの。

》何かあったの?
》どうしたの?

アリス:柚葉が、急にいなくなったのだわ…
アリス:私と真斗で探しても
    姿が見当たらなくって…

》え?
》どういうこと?

アリス:元々、一緒に遊びに行く約束をしてたの。
    ついでに怪啖屋の近々の予定を決めるつもりだったのだけれど…
アリス:約束の時間の少し前に、
    柚葉からメッセージが届いたのだわ…
アリス:「ごめんなさい。
    今日は行けないから、
    あなたたちで行って」って···
アリス:普段の柚葉からは考えられない話し方…
    きっと何かが起きたに違いないのだわ。
アリス:けれどその後、全然連絡がとれなくて…
    きっとスマホの電源を切ってるのね。

》心当たりはない?
》柚葉がよく行く店とかは?

アリス:彼女がよく行くお店はいくつか見て回ったけれど、
    どこにもいなかったのだわ。
アリス:真斗の提案で怪談スポットもいくつか行ってみたけれど、
    柚葉の姿は見当たらなくて…
アリス:いったいどこに行ったのかしら?
    心配だわ…

》焦らないで
》私も探すの手伝う

アリス:リンも柚葉を探すのを手伝ってくれるの?
    良かった、人手が増えれば見つかる可能性も
    高くなるのだわ。
アリス:私はもう少し聞き回るつもりだから…
    手分けして探しましょう!

》うん
》私も色々聞いてみるね

アリス:お願いね!はぁ…柚葉、
    一体どうしてしまったのかしら…

澄輝坪に戻って、ルイドさんに連絡してみよう
柚葉はどこに行ったのかな…良い品屋のルイドさんなら、何か知ってるかも。
澄輝坪に戻って、ルイドさんに連絡してみよう

ルイド:好きなのを選んでいいよ!
(ルイドと話す)
ルイド:欲しい物があったら、自由に見てってね。
    はぁ~…昼間なのに何だか眠くなってきちゃった。
ルイド:ん?お嬢さん、なんだか心配そうな顔をしてるね。
    悩みでもあるのかい?

》タヌキを背負った赤髪の少女を…
》見かけなかった?

ルイド:ああ、背中に狸を背負ってる
    あのお嬢さん?
ルイド:それなら覚えてるよ。あんな小さな子を背負って
    歩き回ってたら、目立たない方が難しいからね。
ルイド:そういえば、あの時の彼女も
    心配事があるような感じだったね…
    君たち若い子は、何かあるとすぐ顔に出るんだから。
ルイド:あの子…私のとこまで走ってきて、
    店で一番高いおやつを一つくださいって、いきなり言い出してね。
ルイド:何があったか尋ねたけど、
    ただ金を払って、私に見向きしないまま頬を膨らませて、
    おやつを食べてたよ。
ルイド:あんなにかわいい顔してるんだし、
    毎日にこにこしてないともったいないね。

》ここに来たのはいつのこと?
》一人で来たの?

ルイド:ぷっ、はははは!まるで容疑者を
    尋問してる治安官のような口ぶりだね。
    でも、焦りが十分伝わったよ。
ルイド:彼女は大丈夫だと思うよ。落ち込んでるように見えたけど、
    おやつを食べてる時は無意識に満足そうにしてたしね。
ルイド:まあでも…君の顔を見る限り、
    彼女の気分がゆっくり回復するのを待ってられない感じ?

》店長さん、お願い…
》彼女の行方を知らない

ルイド:うーん、あの子が立ち去る時、
    高いところで気分転換したいって呟いてたような…
ルイド:ロープウェイの方へ行ってみたら?
    彼女が去ったのはついさっきだから、
    まだ乗ってないかもしれないよ。
ルイド:さあ追いかけな、若者よ!
   まだ遠く離れないうちにね!

》えっと…
》何か勘違いされてる?

ルイド:何も言わず、行った行った!
    もたもたしてると、あの子がロープウェイに乗っちゃうよ!
ルイド:あぁ~若かい頃の私も、こんな感じだったなぁ…

》(もう行こっかな…)
》(早く柚葉を探しに行かないと)
柚葉を探そう
ルイドさんの話では、柚葉はロープウェイ乗り場にいるみたい…そこに行って探してみよう。

(ルイドと話す)
ルイド:
ルイド:

浮波柚葉:……
(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:あっ、また間に合わなかった。
     私ってば、いつもこうだな…
浮波柚葉:……

》柚葉…
》やっと見つけた

浮波柚葉:……
浮波柚葉:あっ!ああ、リンちゃん…
     どうしてここに来たの。
浮波柚葉:もしかして…柚葉を探してた?
アリスに頼まれ、柚葉を探していたことを説明した…
すると、柚葉の表情が一層暗くなる。
かまちーが小さな爪で、彼女の肩を優しく叩いた。
浮波柚葉:そうだったんだ…ごめん、ちゃんと説明もしないで。
     みんなを心配させちゃった…
浮波柚葉:柚葉が全部悪いの。
     どうしても気持ちをコントロールできなくて…
     何事もなかったみたいに
     みんなと遊びに行くなんて…できなくて…

》何があったの?
》それで、どうしたの?

浮波柚葉:みんなに心配かけたくなかったんだけど…
     もう、ずっと一人で抱え込んできたし、
     ちょっとくらい弱音を吐いてもいいよね?
浮波柚葉:でも、その前に…
     一緒にロープウェイに乗らない?
浮波柚葉:ちょうど一本逃しちゃったんだけど、あなたが来てくれたし…
     今思えば、これもラッキーかもね。

》うん!
》いいよ!

柚葉と一緒にロープウェイに乗った。ここから見下ろすと、
果てしない海がまるで手の届く距離にあるかのように見える。
広大な景色を眺めていると、心も少しずつ落ち着いた気がした。
浮波柚葉:あ~!スッキリした!
浮波柚葉:柚葉、ロープウェイが大好きなんだ。
     小さな箱の中で、透明な窓から外を見てると、
     まるで自分が宙に浮いてるみたいで···
     今までにない自由な感覚になれるから。
浮波柚葉:人間の悩みなんて、
     大きな山と広い海の前じゃ、
     ちっぽけに感じるよね。
浮波柚葉:…うん、準備できたし
     今なら悩みを話せそう。

》うん
》聞いてるよ

浮波柚葉:実はね、ある友達が転校することになったんだけど…
     それを聞かされたの、柚葉が一番最後だったんだ。
浮波柚葉:もちろんクラスメイトだし、授業中こっそりメモを回したり
     休み時間にお喋りしたり、一緒に帰ったり…
     家族にも話せないことも全部その子には打ち明けてた…
浮波柚葉:だからこそ、柚葉には切り出せなかったのかな…
     だって、その子からしたら
     一番放っておけないのは私だったろうし。
浮波柚葉:その子が転校した日は、家の用事でちょうど学校を休んでて、
     何も言わずに行っちゃったことを知ったのは
     次に登校したとき。
浮波柚葉:お別れを言うのがすごく怖かったって…メールでずっと謝られた。
     また一緒に出掛けたいねって言ってくれたんだけど…
浮波柚葉:あの子の気持ちは分かるし、
     黙ってたことはいいよって言ったけど
     それでも悲しい気持ちはどうにもならなくて…
浮波柚葉:私、あの子とお別れしたくなかった…
     こんな形でバイバイするのも、
     こんなあっけない終わり方をするのも嫌。

》彼女を探しに行こう
》きっとまた会えるよ

浮波柚葉:わかってる、全部わかってるけど…
     今はすっごく辛いの…
浮波柚葉:冗談言ってなんでもない感じにしようと思ったのに、
     何も思い浮かばなかった。
浮波柚葉:こういうの、柚葉がいちばん得意なはずなのに…

》柚葉…

(上記選択肢後)

》悲しんでいいんだよ

浮波柚葉:いいの?
     でも子供っぽくて、なんだかワガママじゃない?
浮波柚葉:そっか…いいんだ…
     また会えるからって、今このときの
     悲しい気持ちが、簡単に消えるわけじゃないもんね···
浮波柚葉:だって、あの子と一緒にいたいって気持ちは、
     柚葉たちの思い出と同じで…本物だもん···
しばらくの間、涙をこぼす柚葉に付き添うことにした…
断続的だったすすり泣きは、次第に激しい号泣へと変わる。
これまで彼女が大切に隠してきた感情が、
堰を切ったかのように、激しくあふれ出した。
浮波柚葉:思いっきり泣いたら、だいぶスッキリしたかも…
浮波柚葉:恥ずかしいとこ見られちゃった…
     でも、こういう子供じみた気持ちも
     大切なんだよね?
     だから、ああいう風に言ってくれたんだと思うし…
浮波柚葉:あーあ!リンちゃんったら、いつも優しいんだから。
     気づかないうちにどんどん甘えちゃう···
浮波柚葉:ずるいよ、ほんとずるい!
浮波柚葉:うん、もう大丈夫。
     アリスと真斗のとこに行こ
     きっと心配してるだろうし。

アリスに状況を説明しよう
柚葉を見つけたことだし、アリスと真斗くんに状況を伝えに行こう。

(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:アリスと真斗のとこに行こ
     心配させちゃったし、謝らなきゃ。

浮波柚葉:ごめん…
アリス:もう二度と心配
    させないで頂戴!
狛野真斗:こんな柚葉は珍しいな…
(アリスと話す)
浮波柚葉:申し訳ありません、おウサギ様!
     柚葉を死刑にしてください!
アリス:もう!おウサギ様って何なのかしら!
    貴方、反省する気ないでしょう!
浮波柚葉:ごめんってば、アリス~
     心配してくれてたのはちゃんと分かってるから。
     今回は大目に見てよ、ね?お願い!
浮波柚葉:次はもうこんなことしない、
     ちゃんと説明するから!ゼッタイ!
狛野真斗:柚葉がここまで下手に出るのはまあまあレアだぜ…
     まあ、キレてるアリスも滅多に見れねぇけどよ。
アリス:はぁ…もういいのだわ。今回は許してあげるけれど…
    次にドタキャンする時は、ちゃんと理由を教えて頂戴。
    私と真斗、それにリンも…みんなすごく心配して貴方を探したんだから。
狛野真斗:押忍、リンちゃんのおかげで助かったっス。
     オレらも輝坪の店を片っ端から探してダメだったのに、
     どうやって柚葉を見つけたのかは分からねぇスけど…

》あはは…
》ただの勘だよ

浮波柚葉:柚葉が幸運だからって説はない?
     リンちゃんは繊細な人に寄りそうのが上手なの。
     ぶきっちょな真斗でも、ちょっと抜けてるアリスでもなく、
     リンちゃんだったのはそういうわけ!
アリス:ぬ、抜けてる!?
    私は小さい頃からずっと優等生で通ってきたのだわ!私…
浮波柚葉:どうどう~アリスったら、
     そういうとこだよ?へへ~
浮波柚葉:でもね、そんなアリスも可愛いから。

》そうそう
》そうそう

アリス:あ…貴方まで!
    柚葉に染められてはいけないのだわ!
浮波柚葉:でしょでしょ~?
     ちょっと抜けてるアリスが一番可愛いんだから~
     にしし!

》そこまでにしてあげて
》そこまでにしてあげて

浮波柚葉:え~?リンちゃんは
     柚葉の味方でいてくれなきゃ~
浮波柚葉:でもまあ、確かにそうだね。
     あんなに心配してくれてるあの子を見てたら、
     からかうのも悪いなって思えてきちゃった。

浮波柚葉:あっ、そうそう…コホン…
少女はイタズラっぽい笑みを浮かべながら、内緒話をするかのように近づいてきた。かまちーの柔らかい毛が首筋に触れて、少しくすぐったい。

今日はありがとね、リンちゃん。

大してプラスにもならない気持ちに、
いいよって言ってくれて…
すごく嬉しかった。
アリス:柚葉?今度はどんな悪巧みをリンに吹き込んでるのかしら?
    リン!早く教えて頂戴!手遅れにならないうちに…
浮波柚葉:ダメダメ!
     抜けてるウサギさんには内緒だよ~!
(会話終了後)

信頼度ランクアップ

(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:アリスってば、普段は何も言ってくれないのに…
     こ~んなに柚葉のこと心配してくれてたんだね!
アリス:ち、違うのだわ!
狛野真斗:はぁ…また始まったぜ。

信頼

柚葉と話そう
柚葉が飲茶仙の前で困っているみたい。何があったのか聞いてみよう!

浮波柚葉:じゃないと…
(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:あ、リンちゃん!ちょうど会いに行こうと思ってたら、
     そっちから来てくれるなんて。
     柚葉ってばやっぱりツイてる~

》どうしたの?
》何か用事?

浮波柚葉:たいしたことじゃないんだけどね。
     ただ、靴の中に入った小石みたいに
     スルーはできないっていうか…

》いつもと違うね
》なんか元気ないみたい…

浮波柚葉:やっぱりリンちゃんにはお見通しかあ…
     前から思ってたけど、リンちゃんって実は繊細で、
     他人の感情を敏感に察知できるよね。
浮波柚葉:だからかな?悩みがあって、
     誰かに相談したいなって思った時、
     真っ先にリンちゃんの顔が浮かぶんだ。

》なんか恥ずかしいね…
》何か悩んでる?

浮波柚葉:うーん…リンちゃんは
     アリスのことどう思ってる?

》真面目な人
》少し頑固な人
》すごく臆病な人

浮波柚葉:ふふっ、確かにそれもアリスの個性の一つかもね。
     でも、柚葉から見たアリスはすっごく立派な女の子なの。
浮波柚葉:いつも自分の目標に向かって進んでるでしょ?
     ぶれずに理想を追い続ける彼女の姿を見てると、
     あのハッキリとした信念が羨ましくなる時があるんだ。
浮波柚葉:でも、柚葉はずっと、みんなが言うような「理想」を
     持ってこなかったように思う…
     というか、今までそんなこと考えもしなかったし。
浮波柚葉:あの子のこと、いつつもビビりだって言ってきたけど
     本当に臆病なのは柚葉の方なのかも。
     だって、未来を想像することすら怖いんだもん…

》なんなら…
》一緒に探しに行かない?

浮波柚葉:探す?ただ考えるんじゃなくて、行動しようってこと?
     さっすが、リンちゃん!当事者である柚葉の盲点をズバリと指摘してくれるね。
     確かに悩むよりも行動した方が手っ取り早いかも!
浮波柚葉:でも、どこから始めよう。
     しっかり考えないと…

涙に浮かぶ柚子の葉のように

浮波柚葉:みんなって普通、どうやって夢を見つけてるんだろ?
     柚葉、じつは今まで考えたこともなくて…
     ちっともわかんないんだよね。

》興味のあることから…とか
》伸ばしていけそうな趣味はない?

リン:うーん…だいたいの夢は、
   好きなことの延長にしたいって人が多いんじゃないかな?
浮波柚葉:好きなこと?そんなのもうわかりきってるじゃん~!
     柚葉の一番っていったら、ダントツで怖い話だもんね。
浮波柚葉:でも、みんなあくまで趣味の範囲って感じだから、
     これで生計を立ててる人はいないかな…?

》怪談作家なんてどうかな?
》怪談作家なんてどうかな?

リン:怪談作家なんてどう?柚葉は怖い話をいっぱい知ってるし、
   まとめて本とかにしたら、きっと話題沸騰だと思うな!
浮波柚葉:作家か~…柚葉、物書きにはあんま興味ないんだよね~…
     怖さとオリジナリティの両立って、
     根気がいるっていうか。ほら、柚葉ってせっかちだから。

》民俗学者…とか?
》民俗学者…とか?

(上記選択肢会話終了後)

》じゃあ怪談以外で
》他に柚葉の得意なことは?

リン:まあ、怖い話に限らなくても、
   ほら…みんなをびっくりさせるのは得意でしょ?
   いちおう趣味って言えるんじゃない?
浮波柚葉:あ~、何が言いたいかわかっちゃった。
     ようするにイタズラのことでしょ?
     リンちゃんってば優しいんだから。
浮波柚葉:でも人にイタズラなんて…
     「人生をかける価値」のあることになるかなあ?

》マジシャンとか?
》マジシャンとか?

リン:マジシャンとかはそれっぽいんじゃない?
   イタズラと手品って、サプライズって意味では近いと思うし…
   柚葉に向いてると思うなあ。
浮波柚葉:マジシャン?まあ、ある意味
     イタズラで生計を立ててるって言えるかもね。
     ハンカチから鳩を出したり、みんなの前で消えたり…
     すっごく面白そうだし。
浮波柚葉:でもそういう手品って、誰かに授けてもらったり、
     ちっちゃい頃から修行しないと
     なかなか身に付かないイメージあるかなあ。
     私が今から始めるのもちょっとね…

》サーカス団員とか?
》サーカス団員とか?

浮波柚葉:うーん。私が思い描いてる未来とはちょっと違ったし、
     アリスの言う「夢」とも違ったけど…
     リンちゃんが柚葉のこと、けっこう一目置いてくれてて
     嬉しくなっちゃった

》これからやってみたいことでもいいよ
》未経験だけど興味のあることとか?

リン:じゃあ柚葉が今までやってこなかったけど、
   これからやってみたいことってある?
浮波柚葉:未経験だけどチャレンジしてみたいってこと?
     うーん、そうだな~…
     ねぇ、トラックの運転手さんってどう思う?

》トラック?
》運転手?

リン:おお、急にワイルドになったね…
   どうしてトラックの運転手がいいの?
浮波柚葉:うん…柚葉、映画は割と見る方だし、ジャンルは雑食だけど、
     ロードムービーが特に好きなんだよね。
     うまく言えないけど、いちばん自由で
     切ない感じがするから。
浮波柚葉:そういう映画に、トラックと運転手は欠かせないと思うんだよね。
     見た目からは想像もできない過去のある人が、
     命より大切なものを守るために、ひとりトラックを走らせる…
浮波柚葉:なんか痺れるよね!
     柚葉もそんなふうになれたらいいのかもって。

》なんだろう…
》そんな知り合いがいたような…

リン:その話を聞いてたら、
   なんだか知り合いを思い出しちゃった。
   あの子にそんなドラマチックな過去があるかは
   ちょっとわかんないけど…
浮波柚葉:えっ――そんなカッコいい知り合いがいるの?
     ね~ね~柚葉に紹介して~?
浮波柚葉:その子に会えたら、柚葉、
     きっと「未来」のヒントがもらえるって気がするの。
柚葉にしつこくお願いされた結果、
一緒に郊外へと向かうことにした。
郊外の熱っぽい風に、柚葉は
「自由」を嗅ぎ取ったみたい。
浮波柚葉:へ、へぇ~…あなたがパイパー?
     ちょっと想像してた感じとは違うけど…
     私は柚葉だよ。よろしくね~
パイパー:柚葉ぁ?かわいいお嬢ちゃんだなあ。
     プロキシったら、まーた新しい友達ができたのかぁ?
     こういう若い子を見せられると、こいつの胸にしまってた
     青春の魂ってやつが、もいちど燃え上がるのを感じるぜい。
浮波柚葉:わ、若い子…?
     ねぇリンちゃん、もしかしてパイパーって
     この見た目で割といいお歳だったり…?

》実は、私もよく分かんないの…
》彼女は頼りになる人だよ

リン:えっと…パイパーは年齢不詳なの。
   でも信じて、すっごく頼りになるひとだから。
パイパー:ふああ…挨拶はこんなもんでいーだろ?
     さー柚葉、トラック野郎の人生ってやつを
     肌で感じたいなら、とっとと乗った乗った~
浮波柚葉:なるほどね。映画でも言ってたもん――
     「トラック乗りは頭じゃなくて、体で世界と向き合う…」
パイパーはアクセルを思いきり踏み、柚葉の絶叫と共に、
アイアンタスクを公道へと送り出した。
揺れる座席、舞い上がる砂埃、猛烈なスピード、
風で目を開けるのもやっとの柚葉は、とても楽しそうに笑っていた。
車を降りて他に用事があるパイパーと別れを告げた後も、
彼女は未だ、興奮冷めやらぬ状態だった。
浮波柚葉:はあ~すっごかった。
     トラックの運転手さんって、
     ああいう世界で生きてるんだね…

》彼女に関しては例外の気もするけど…
》ひらめきはあった?

リン:まあ、パイパーは典型的なトラック乗りってわけじゃないけど…
   それでも、本当にありのままに生きてるよね。
   どう柚葉?何かひらめいた?
浮波柚葉:うん!リンちゃん、柚葉は今すっごく嬉しいの。
     あなたのおかげで私、
     自分を見失ってたって気づけたから。
浮波柚葉:ここにいても、あそこにいても…
     大して変わりはないんだよね。
     心さえ自由なら、目の前の世界は何もかも自由だもん。
浮波柚葉:アリスに影響されて、あの子みたいに人生のテーマとか、
     唯一の目標があるってことに憧れてたけど…
     それは浮波柚葉の生き方じゃないみたい。
浮波柚葉:だって私、アリスになりたいわけじゃないから。
浮波柚葉:透き通ってて、まっすぐで、ブレない…
     そんなクリスタルみたいな女の子、当然みんな憧れるよね。
     でも柚葉は、波間に浮かぶ柚子の葉っぱ…何一つ確かなものなんてないし、
     行き先も風任せ…でもその代わり、どこへだって行ける自由がある。

》柚葉には柚葉の人生がある
》柚葉らしく生きればいいよ

リン:柚葉には柚葉の人生があるからね。
   アリスが眩しく見えることもあるかもだけど…
   柚葉の自由で誰にも縛られない生き方だって、
   きっと同じくらい憧れる人がいると思うよ。
浮波柚葉:そだね。柚葉にはアリスみたいな「夢」もないし、
     「未来」のこともよくわかんない。
     あるのはこの胸いっぱいの「迷い」だけ…でもきっと、
     それだけ可能性もたくさんあるんだよね。
浮波柚葉:浮波柚葉。この名前の通りに、
     私はこの世界っていう大海原を自由に漂うの。
浮波柚葉:危ないことも、辛いこともあったりするけど…
     出会いや驚きだって同じくらいあるはずだもん。
浮波柚葉:そのうち、進んでみたいって道が見つかるかもしれないし…
     いま焦る必要はないかな。
浮波柚葉:いつまでも「私」らしく、今このときを生きる――
     それが、浮波柚葉の選んだ人生だから。

》それが柚葉の選んだ人生なら…
》願いが叶うように祈ってる

リン:うん。私も応援してるね。
   こうやって柚葉が柚葉らしくいられる…
   そんな幸せが、ずっと続きますようにって。
浮波柚葉:えっへへ~柚葉は幸運の女の子だからね。
     だからあなたやみんなのために
     お願いをするのは、私の仕事だよ。
浮波柚葉:とにかく…今日のことは、私とリンちゃんだけの秘密。
     柚葉がこんなふうにくよくよするのは超レアなんだから…
     あなたの大切な思い出にして?
浮波柚葉:もしいっときでも忘れたりしたら···
     イタズラの魔女になって、あなたの大切なものを
     ぜーんぶ柚の葉に変えちゃうからね!
(会話終了後)

信頼度ランクアップ

浮波柚葉:内緒にしてね~!
(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:ありがとう…
     私が本心を取り戻すのを手伝ってくれて。
浮波柚葉:これは私とあなたの秘密、
     だから、ゼッタイ、内緒だよ!