友人
| 柚葉に何してるか聞いてみよう |
|---|
| 柚葉が街を歩きながら、何かを考え込んでるみたい…声をかけてみよう。 |
浮波柚葉:チャンスを掴まなきゃ…
(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:かまちー、柚葉が合図したら
いつもみたいにササッと彼のカバンの中身を
全部すり替えちゃって。できる?
浮波柚葉:うんうん、やっぱりかまちーなら問題ないよね!
さっすが、一番頼りになるパートナーだよ!
| 》すり替え? |
| 》何をしようとしてるの? |
浮波柚葉:えっ、ああ、リンちゃんか…
シーッ、声を小さくして。見つかっちゃまずいんだから。
| 》誰に? |
| 》なんでコソコソしてるの? |
浮波柚葉:ほら、あそこ…あのピョンピョン歩いてる子が見える?
今、あの子を尾行してるんだけど、ちょっと複雑な事情があって…
浮波柚葉:彼ね、新エリー都の陰に潜む忍者の一族の末裔なの。
珍しい宝物を持ってるせいで、いろんな連中から追われてて…
そして柚葉たちは、彼をその悲しい運命から
救い出さなきゃいけないんだよ。
| 》そんなに危ないんだ… |
浮波柚葉:も~う、嘘に決まってるじゃん!
信じちゃうなんてリンちゃんってば、
可愛いんだから!
| 》まーた騙そうとしてるでしょ? |
浮波柚葉:どうして引っかからないの?
もしかして、柚葉のイタズラに耐性ついちゃったとか?
ダメダメ、リンちゃんが引っかかってくれなきゃ、
人生がつまんなくなっちゃうじゃん!
浮波柚葉:一体何をするかは後で説明するよ。
気になるなら、柚葉についてきて~
浮波柚葉:小道具のチェックしよ…漢方茶入りのコーラの瓶、
泣くほど酸っぱいキャンディ、それとミラクルテイストチョコ…
浮波柚葉:これで問題なしっと。
よーし、あなたにきめた!行け、かまちー!
イタズラの奥義
やんちゃな男の子:やっと学校おーわり!
キャンディでも食べちゃおっかな~…へへ、
わざわざ並んで買ったやつだもんね~…ぱくっ。
やんちゃな男の子:…すっぱ!歯が溶ける!
変だな、みんなはおいしいって言ってたのに…
コーラ飲まなきゃコーラ…
やんちゃな男の子:…にがっ!絶対コーラの味じゃないよこれ!
風邪のとき、母さんに飲まされた薬みたいだぁ…
やんちゃな男の子:うう、口の中が地獄だ…
チョコはさすがに大丈夫だよな…?
だいぶ前からお小遣い貯めて買ったやつだし…
よし、一口だけ…
やんちゃな男の子:いやダメだこれ!
イチゴジャムにナメクジと腐った卵いれて、
限界まで煮詰めたみたいな味だ!
| 》具体的だなあ… |
| 》たとえが邪悪すぎる… |
リン:えっと、どういう味…?
ていうかあの子、ナメクジ食べたことあるわけ…?
浮波柚葉:ふっふーん…人呼んでイタズラの達人こと、
柚葉ちゃん謹製のおやつだよ!
安心して、天然素材で作った無害なやつだから~!
浮波柚葉:…さ、そろそろあの子のとこに行こっか。
たまたま通りがかっただけだよ~、
って感じでよろしくね!
| 》とりあえず言う通りにするけど… |
| 》柚葉は何がしたいの…? |
リン:いいけど…柚葉の狙いが見えないって言うか…
まあいっか、
ゆっくり聞いてる場合でもないし…
やんちゃな男の子:もおー、誰だよ、
おれのおやつを変なものにすり替えやがって…
浮波柚葉:どうしたの僕?
そんなにしょんぼりして…あれぇ、
その手に持ってるのはまさか…
浮波柚葉:あっ、そのチョコ、まさか食べちゃってないよね?
それ絶っ対に食べちゃダメなやつなんだよ!
そもそもどうやって手に入れたの?
やんちゃな男の子:だ、誰だよおまえ!これは普通のチョコだぞ!
いや普通よりはちょっと高かったけど…
な、なにも変なとこなんてないだろ!
浮波柚葉:ははーん、わかっちゃった。
僕、まわりで色々変なことがあったでしょ?
給食のあと急に眠くなったり、テストで簡単な問題が解けなかったり、
そして何より…食べ物の味が変になっちゃったり。
| 》ツッコみたくて仕方ない… |
リン:いや…最後のはまあいいとして、
ほかの二つはよくあることじゃ…
浮波柚葉:はいリンちゃんお口チャック~。
柚葉、いまこの子の「症状」を「診て」あげてるの。
| 》めっちゃ怪しいね! |
やんちゃな男の子:うわああ…ぜ、ぜんぶ当たってる…!
なんでそんなこと知ってるんだよ…
おまえ何者だ!
浮波柚葉:あなたはね、イタズラの神様に取り憑かれちゃったの。
心当たりがないか考えて。最近誰かにイタズラしなかった?
意地悪して、泣かせちゃったりとか…
やんちゃな男の子:い、いたずらって…
でもおれ、あれはわざとじゃなくて…
もしかしてイタズラの神様って
悪い神様だったりする…?
浮波柚葉:善でも悪でもないよ。どっちになるかは神様自身が決めるの。
で、そのチョコはきっとイタズラの神様がよこした試練…
イタズラで誰かを悲しませるような悪い子は、
こわ~いお仕置きをされちゃうんだ~···
やんちゃな男の子:試練?それにお仕置きって…
どうなっちゃうの?
浮波柚葉:例えば~…お腹に入ったチョコから、
ナメクジがい~~っぱい出てきて…口や耳から出てくるの!
それで、最後にはその人がまるごと
おっきなナメクジに変わっちゃうんだから!
やんちゃな男の子:おおおお、おれは信じないかんな!
ビビらせようったってそうはいくか!
に、人間がナメクジになるわけがないだろ!
浮波柚葉:ふ~ん?じゃあ
そのチョコのパッケージをひっくり返してみて。
普段からよく見てるよね?
そこに変なマークがついてないかなあ?
やんちゃな男の子:はあ?み、見てやろうじゃん…うわっ、なんだこれ?
浮波柚葉:それはね、イタズラの神様の印なの…どう?
なんだかお腹が張ってきた気がしない?じんわりとあったかくて…
何かが動いてるような…
やんちゃな男の子:わあああああ!!やだよ!
ナメクジになんてなりたくない~…!
どうしようお姉ちゃん、きっと
ここから助かる方法があるんだよね!?
| 》なんてこわい! |
| 》理不尽な話だねえ |
リン:ひゃ~!イタズラの神様を怒らせたら、ナメクジにされちゃうの!?
ありえない!理不尽!非人道的!
一体どうすればいいのかな~?
浮波柚葉:うんうん…こっちのお姉ちゃんの言う通り。
このままだと後悔するよ~…!
浮波柚葉:でもひとつだけ助かる方法があるの。
どんな悪いことをしたのか私に教えて?もうしないって約束してくれたら、
私がイタズラの神様を説得して、ナメクジを消すよう頼んであげる。
何を隠そう私、イタズラの魔女だから!
やんちゃな男の子:グス…ほ、ほんと?
ぜんぶ教えたら、
イタズラの神様はおれを許してくれる?
| 》もちろんだよ! |
| 》イタズラの魔女を信じて |
リン:もちろん。魔女の背中にモフモフの使者がいるでしょ?
この子はイタズラの神様が現世に降臨した姿なの。
やんちゃな男の子:じゃ、じゃあ…。
おれ、気になる女の子がいるんだ。
でもどうしたら仲良くなれるかわからなくて、
いじわるしちゃった…
浮波柚葉:髪の毛を引っ張ったり…机の中に虫を入れたり、
筆箱を隠したり?
やんちゃな男の子:そ、そうなんだ…!ごめんなさい魔女様、
イタズラの神様は、おれを許してくれるかな?
浮波柚葉:すごい偶然だねえ。
あなたがイタズラしてたのって、私の妹の菫かも。
浮波柚葉:あの子、気になる男子がいるって言ってたんだけど、
彼にはいじめられてるらしくて…
家ではよくメソメソしてるんだよね~…
あれ、それがもしかしてあなた?
やんちゃな男の子:そ、そんな…!泣いてるの…!?
おれ、あの子と仲良くなりたかっただけなのに…
やんちゃな男の子:女の子を悲しませるなんて…
こんなの…ナメクジになってもしかたないよ…!
浮波柚葉:それはどうかな。
いまイタズラの神様からお告げが来たの。
菫に謝って、ちゃんと友達になれたら
今回は許してあげてもいいって言ってるよ。
やんちゃな男の子:お、おれ、そうするよ…!
ずっと菫ちゃんと友達になりたかったんだ!
イタズラしたのは、本当にごめんなさい!
浮波柚葉:じゃあやっぱり、あなたが菫の言ってた宣(スエン)なんだね。
ねぇ宣。魔女として、
私がひとつイタズラの奥義を伝授してあげる。しっかり聞いて。
| 》私も聞いてみたい |
| 》聞く価値がありそう |
リン:奥義?へえ…
イタズラ上手の柚葉さんが言うんだから、
きっとすごいやつなんだろうねえ。
浮波柚葉:いい?イタズラっていうのは、本当に相手を傷つけちゃダメなの。
大切な人にイタズラしたっていいけど、
それで何かいいことに繋がらなきゃ。
冗談っていうのは、笑えてなんぼなんだから。
宣:そ、そっかそれがイタズラの奥義…
ねぇ魔女のお姉ちゃん、他にはないの?
おれもっとイタズラのこと知りたいよ!
浮波柚葉:うんうん…実はね、魔女の私をもってしても、
まだ果てしなく遠いイタズラの道を
登り始めたばっかりなの。さっきの奥義も
こっちのお姉ちゃんが教えてくれたんだよ!
| 》えっ |
| 》どうして? |
リン:えっ、私?知らない知らない!
すっごくヤな予感がしてきた…!
慌てて否定しようとしたその時、
柚葉は突然こっちに向かって、意地悪な笑みを浮かべる。
「じゃ、そゆことで♥」――
その唇は、間違いなくそう告げていた。
宣:すげー!お姉ちゃん、ひょっとして魔女の師匠!?
どんなこと教えてくれるの?
| 》ヤバい… |
| 》柚葉、逃げちゃった… |
リン:ちょっと、柚葉!?こんなのキラーパスすぎるよ!
はあ、またやられた…
(会話終了後)
| 信頼度ランクアップ |
浮波柚葉:すっごく助かったよ~!
(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:どう?宣くんとの話はもう終わった?
浮波柚葉:助かったよ~!これで問題は解決したし、
菫も悲しまなくて済むはず。
| 》なんで逃げちゃったの… |
| 》いじわる… |
浮波柚葉:えへへ…だって、あなたに任せたほうが、
上手くいくと思ったんだも~ん!
浮波柚葉:菫、ご飯も食べれなくなっちゃってたんだ…
これできっと、あの二人も仲直りできるんだよね。
| 》でも、私は嬉しかったよ |
| 》柚葉のこと、もっと分かった気がするよ |
浮波柚葉:ちょっと、真面目な顔でそんなこと言わないでよね!
ドキドキしちゃうじゃん!
浮波柚葉:あっ、そっか…
これがリンちゃんのイタズラってことかあ…
柚葉もまだまだ勉強不足だね!
ビデオ屋勧誘
![]() | 誰か~、だ~れ~か~ | ||
![]() | 今すぐこのメッセージに返信して、豪華賞品ゲットしようー! | ||
| ここにいるよ! | ほんとに賞品があるの!? | ![]() | |
![]() | えへへ、賞品は私からのお知らせだよ! | ||
| まーたからかおうとしたでしょ? | わぁ!マジで超豪華じゃん! | ![]() | |
![]() | ふふーん、まぁ冗談はここまでね | ||
![]() | リンちゃんが六分街でビデオ屋やってるって聞いたけど | ||
![]() | こんなに立派な副業をしてるなんて意外! | ||
![]() | 機会があったら、私もお邪魔していい? | ||
![]() | 最近、ちょうど映画が観たいなあって思ってて | ||
![]() | まさかダメなんて言わないよね~? | ||
| もちろんいいよ! | いつあんたを誘おうかなって考えてたとこ | ![]() | |
![]() | やった!約束だよ、あとでナシはナシだからね! | ||
![]() | んふふ、私たちってば以心伝心だね! | ||
![]() | じゃあ、準備ができたら出発するから | ||
![]() | またね~! | ||
| 柚葉を迎えよう |
|---|
| 柚葉は約束通りに来てくれたみたい。迎えに行こう。 |
浮波柚葉:来たよ~!
(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:わあ、あなたのお店の飾りつけって
すっごくユニークだね!奇々解々とは全然違う。
浮波柚葉:この店に入ると、
すぐにあなたのことを思い出しちゃう···
| 》お兄ちゃんと時間かけて準備したの! |
| 》まあ、店は人を表すからね! |
浮波柚葉:店主が店に込めた思いってきっと、
お客さんたちにも伝わるんじゃないかな?
浮波柚葉:ビデオが並んだこの壁なんて、特に目を引くよね。
隣に立つだけで映画を観たくなってきちゃう…
浮波柚葉:でも、選択肢がたくさんあって迷っちゃうねえ。
どれも面白そうだし。
浮波柚葉:それじゃ…親愛なる店長様?
おすすめを聞かせてくれる?
出会いの軌跡
浮波柚葉:お願い店長さん!
柚葉のためにぃ、素敵な作品を選んでほしいな~!
| 》柚葉はどんなのが好きなのかな? |
| 》だいたいの守備範囲を教えてよ! |
リン:柚葉は好きなジャンルとかあるの?
なんとなく守備範囲を教えてくれたら、
私もおすすめし甲斐があるんだけどな~!
浮波柚葉:ん~…柚葉、わりとなんでもいけちゃうんだよね。
ホラーでしょ、冒険モノ、
ハートウォーミングなやつに、泣けるやつ…
雑食って感じ?
| 》それなら… |
| 》狸のお話はどう? |
リン:じゃあ…狸の映画なんてどう?
「化け術」の使えない狸が、誤解で村を追い出されちゃうんだけど…
持ち前の知恵で陰謀を見破って、一族を救うために戦うの!
浮波柚葉:わぁ!かまちーが好きそう~!
狸が主人公なんて、めちゃカワなお話が
約束されてるようなもんじゃん。リンちゃんにさんせ~!
| 》実は、私もまだ観てなくて |
| 》一緒に観ていい? |
リン:この『オラは狸』ってビデオ、
実は入荷してから観れてないんだよね。
二階にテレビがあるんだけど、
柚葉も一緒に観ない?
浮波柚葉:いいよいいよ!リンちゃんと一緒に観たほうが、
ぜったい面白くなるもん~
柚葉といっしょに映画を観た。普段のおちゃらけた様子が鳴りを潜め
彼女は真剣そのもの。作品の世界に入り込み、登場人物と共に怒り、
笑い、涙を流す…そんな映画鑑賞の神髄を見た気がした。
浮波柚葉:面白かったね~、動物本来の特徴が、
ちゃんとお話に生かされてて感動しちゃった!
それと、「オラは狸だ、トナカイじゃねぇーど!」ってセリフ…
完全にあれのオマージュだよねぇ…
| 》まさにその通りだったね |
| 》かまちーも気に入ったみたい |
リン:うんうん、まさにその通りかも!
狸の主人公がやられちゃったときは、かまちーまで
あわあわしてて可愛かったね…この子も気に入ってくれたかな。
浮波柚葉:んん?なあに、かまちー…
あ~…確かにこの映画、ちょっと懐かしいかもね~
かまちーと最初に会った時を思い出すっていうか…
| 》柚葉とかまちーの出会い? |
| 》気になる… |
リン:柚葉とかまちー、出会いの物語!?
えー、聞きたい聞きたーい!
浮波柚葉:別に、物語ってほどのことじゃないけどね~…
柚葉が偶然、かまちーを助けただけ。
浮波柚葉:ひどかったんだよ!子供たちがね、
かまちーを捕まえて水に入れようとしてたんだから!
柚葉、溺れかける怖さは知ってたから…
すぐ止めに入ったの。
浮波柚葉:かまちーも一目散に逃げちゃったけど…
また会えるなんて、思いもしなかったねっ!
浮波柚葉:だってホロウで柚葉が危ない目に遭ってたとき、
かまちーが助けに来てくれたんだから!
ずっと柚葉のあとを
こっそりついて来てくれてたの~!
浮波柚葉:かまちーにひどいことをしたのは人間だもん、
きっと柚葉のことだって怖かったと思うよ。
それでも、柚葉のために時間を稼いでくれたんだよね?
| 》勇敢だなあ |
| 》柚葉を守るって決めたんだね |
リン:たとえ怖くっても、恩返しをしようって思ったんだね。
柚葉が守ってくれたように、自分も守らなきゃ…!って。
かまちーは勇敢だなあ。
浮波柚葉:えへへ。それでね、あとで真斗と合流したんだけど…かまちーったら
また悪いやつが来たと思って、殴るは蹴るわの大騒ぎ。
真斗に比べたらかまちーはすっごく小さいのに、なんか…圧倒してたね。
浮波柚葉:二人を引きはがすの大変だったんだから~…ほら、
真斗ってコワモテだから、かまちーからしたら
全然いい人に見えなかったみたいで。
真斗めちゃショック受けてたっけ。
| 》けど、今は違うんだよね? |
| 》すっかり仲良しになったんだから |
リン:じゃあ、そこからずいぶん進歩したんだねえ。
かまちーはすっかり馴染んで、
今やみんなにとって欠かせない存在なわけだし。
浮波柚葉:そうだね~…
かまちーって、昔の柚葉みたいなの。
板切れにしがみついて、この世界に流されてきた…的な?
浮波柚葉:柚葉ね、たまに夢を見るの。
広い海のうえを、今もまだ漂ってる夢…
海は綺麗だけど、終わりがなくて…まるで時間みたいに残酷。
浮波柚葉:でも柚葉は、パパに出会えた。真斗に会えた。
アリスとも会えたし、かまちーだってそう。
それに、あなたも。
浮波柚葉:柚葉たちはまだ、
あの浮き板にしがみついてなきゃいけないのかもしんない。
でも、だからなんだって話だよね?
私たちはもう、独りぼっちじゃないんだし。
| 》柚葉に会えて、私も嬉しいよ |
| 》あんたは私の大事な友達 |
リン:この世に生まれて、
誰かと出会って…不思議な奇跡の繰り返しだよね。
私も、柚葉と友達になれて
すっごく嬉しいよ。
浮波柚葉:とーぜん!だから柚葉は本気だよ…
えへへ…リンちゃんは大事な友達だから~、
からかうときも本気ってこと!
浮波柚葉:あ、もうこんな時間じゃん~!
次は柚葉に六分街を案内して欲しいな~!
あなたの暮らす街にどんなオドロキが潜んでるのか…
すっごく楽しみ!
(会話終了後)
浮波柚葉:気付いてくれたかな~?
(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:そうだ、リンちゃん。
ちょっとしたプレゼントを置いてきたんだけど、
気づいてくれたかな~?
| 》柚葉?何をしたの? |
| 》何も感じなかったよ!? |
浮波柚葉:こりゃ気付いてないみたいね、へへっ。
私が何をしたかは、リンちゃん自身で
探してみてね~!
親友
寂しい心の内
| アリスに何があったのか聞いてみよう |
|---|
| アリスが私たちに用があるみたい。彼女と話してみよう。 |
アリス:心配ね…
(アリスと話す)
アリス:あら、来てくれたのね!
アリス:ごめんあそばせ、
事前に言わずに訪ねてしまって…
ただ、どうしても心配だったの。
| 》何かあったの? |
| 》どうしたの? |
アリス:柚葉が、急にいなくなったのだわ…
アリス:私と真斗で探しても
姿が見当たらなくって…
| 》え? |
| 》どういうこと? |
アリス:元々、一緒に遊びに行く約束をしてたの。
ついでに怪啖屋の近々の予定を決めるつもりだったのだけれど…
アリス:約束の時間の少し前に、
柚葉からメッセージが届いたのだわ…
アリス:「ごめんなさい。
今日は行けないから、
あなたたちで行って」って···
アリス:普段の柚葉からは考えられない話し方…
きっと何かが起きたに違いないのだわ。
アリス:けれどその後、全然連絡がとれなくて…
きっとスマホの電源を切ってるのね。
| 》心当たりはない? |
| 》柚葉がよく行く店とかは? |
アリス:彼女がよく行くお店はいくつか見て回ったけれど、
どこにもいなかったのだわ。
アリス:真斗の提案で怪談スポットもいくつか行ってみたけれど、
柚葉の姿は見当たらなくて…
アリス:いったいどこに行ったのかしら?
心配だわ…
| 》焦らないで |
| 》私も探すの手伝う |
アリス:リンも柚葉を探すのを手伝ってくれるの?
良かった、人手が増えれば見つかる可能性も
高くなるのだわ。
アリス:私はもう少し聞き回るつもりだから…
手分けして探しましょう!
| 》うん |
| 》私も色々聞いてみるね |
アリス:お願いね!はぁ…柚葉、
一体どうしてしまったのかしら…
| 澄輝坪に戻って、ルイドさんに連絡してみよう |
|---|
| 柚葉はどこに行ったのかな…良い品屋のルイドさんなら、何か知ってるかも。 澄輝坪に戻って、ルイドさんに連絡してみよう |
ルイド:好きなのを選んでいいよ!
(ルイドと話す)
ルイド:欲しい物があったら、自由に見てってね。
はぁ~…昼間なのに何だか眠くなってきちゃった。
ルイド:ん?お嬢さん、なんだか心配そうな顔をしてるね。
悩みでもあるのかい?
| 》タヌキを背負った赤髪の少女を… |
| 》見かけなかった? |
ルイド:ああ、背中に狸を背負ってる
あのお嬢さん?
ルイド:それなら覚えてるよ。あんな小さな子を背負って
歩き回ってたら、目立たない方が難しいからね。
ルイド:そういえば、あの時の彼女も
心配事があるような感じだったね…
君たち若い子は、何かあるとすぐ顔に出るんだから。
ルイド:あの子…私のとこまで走ってきて、
店で一番高いおやつを一つくださいって、いきなり言い出してね。
ルイド:何があったか尋ねたけど、
ただ金を払って、私に見向きしないまま頬を膨らませて、
おやつを食べてたよ。
ルイド:あんなにかわいい顔してるんだし、
毎日にこにこしてないともったいないね。
| 》ここに来たのはいつのこと? |
| 》一人で来たの? |
ルイド:ぷっ、はははは!まるで容疑者を
尋問してる治安官のような口ぶりだね。
でも、焦りが十分伝わったよ。
ルイド:彼女は大丈夫だと思うよ。落ち込んでるように見えたけど、
おやつを食べてる時は無意識に満足そうにしてたしね。
ルイド:まあでも…君の顔を見る限り、
彼女の気分がゆっくり回復するのを待ってられない感じ?
| 》店長さん、お願い… |
| 》彼女の行方を知らない |
ルイド:うーん、あの子が立ち去る時、
高いところで気分転換したいって呟いてたような…
ルイド:ロープウェイの方へ行ってみたら?
彼女が去ったのはついさっきだから、
まだ乗ってないかもしれないよ。
ルイド:さあ追いかけな、若者よ!
まだ遠く離れないうちにね!
| 》えっと… |
| 》何か勘違いされてる? |
ルイド:何も言わず、行った行った!
もたもたしてると、あの子がロープウェイに乗っちゃうよ!
ルイド:あぁ~若かい頃の私も、こんな感じだったなぁ…
| 》(もう行こっかな…) |
| 》(早く柚葉を探しに行かないと) |
| 柚葉を探そう |
|---|
| ルイドさんの話では、柚葉はロープウェイ乗り場にいるみたい…そこに行って探してみよう。 |
(ルイドと話す)
ルイド:
ルイド:
浮波柚葉:……
(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:あっ、また間に合わなかった。
私ってば、いつもこうだな…
浮波柚葉:……
| 》柚葉… |
| 》やっと見つけた |
浮波柚葉:……
浮波柚葉:あっ!ああ、リンちゃん…
どうしてここに来たの。
浮波柚葉:もしかして…柚葉を探してた?
アリスに頼まれ、柚葉を探していたことを説明した…
すると、柚葉の表情が一層暗くなる。
かまちーが小さな爪で、彼女の肩を優しく叩いた。
浮波柚葉:そうだったんだ…ごめん、ちゃんと説明もしないで。
みんなを心配させちゃった…
浮波柚葉:柚葉が全部悪いの。
どうしても気持ちをコントロールできなくて…
何事もなかったみたいに
みんなと遊びに行くなんて…できなくて…
| 》何があったの? |
| 》それで、どうしたの? |
浮波柚葉:みんなに心配かけたくなかったんだけど…
もう、ずっと一人で抱え込んできたし、
ちょっとくらい弱音を吐いてもいいよね?
浮波柚葉:でも、その前に…
一緒にロープウェイに乗らない?
浮波柚葉:ちょうど一本逃しちゃったんだけど、あなたが来てくれたし…
今思えば、これもラッキーかもね。
| 》うん! |
| 》いいよ! |
柚葉と一緒にロープウェイに乗った。ここから見下ろすと、
果てしない海がまるで手の届く距離にあるかのように見える。
広大な景色を眺めていると、心も少しずつ落ち着いた気がした。
浮波柚葉:あ~!スッキリした!
浮波柚葉:柚葉、ロープウェイが大好きなんだ。
小さな箱の中で、透明な窓から外を見てると、
まるで自分が宙に浮いてるみたいで···
今までにない自由な感覚になれるから。
浮波柚葉:人間の悩みなんて、
大きな山と広い海の前じゃ、
ちっぽけに感じるよね。
浮波柚葉:…うん、準備できたし
今なら悩みを話せそう。
| 》うん |
| 》聞いてるよ |
浮波柚葉:実はね、ある友達が転校することになったんだけど…
それを聞かされたの、柚葉が一番最後だったんだ。
浮波柚葉:もちろんクラスメイトだし、授業中こっそりメモを回したり
休み時間にお喋りしたり、一緒に帰ったり…
家族にも話せないことも全部その子には打ち明けてた…
浮波柚葉:だからこそ、柚葉には切り出せなかったのかな…
だって、その子からしたら
一番放っておけないのは私だったろうし。
浮波柚葉:その子が転校した日は、家の用事でちょうど学校を休んでて、
何も言わずに行っちゃったことを知ったのは
次に登校したとき。
浮波柚葉:お別れを言うのがすごく怖かったって…メールでずっと謝られた。
また一緒に出掛けたいねって言ってくれたんだけど…
浮波柚葉:あの子の気持ちは分かるし、
黙ってたことはいいよって言ったけど
それでも悲しい気持ちはどうにもならなくて…
浮波柚葉:私、あの子とお別れしたくなかった…
こんな形でバイバイするのも、
こんなあっけない終わり方をするのも嫌。
| 》彼女を探しに行こう |
| 》きっとまた会えるよ |
浮波柚葉:わかってる、全部わかってるけど…
今はすっごく辛いの…
浮波柚葉:冗談言ってなんでもない感じにしようと思ったのに、
何も思い浮かばなかった。
浮波柚葉:こういうの、柚葉がいちばん得意なはずなのに…
| 》柚葉… |
(上記選択肢後)
| 》悲しんでいいんだよ |
浮波柚葉:いいの?
でも子供っぽくて、なんだかワガママじゃない?
浮波柚葉:そっか…いいんだ…
また会えるからって、今このときの
悲しい気持ちが、簡単に消えるわけじゃないもんね···
浮波柚葉:だって、あの子と一緒にいたいって気持ちは、
柚葉たちの思い出と同じで…本物だもん···
しばらくの間、涙をこぼす柚葉に付き添うことにした…
断続的だったすすり泣きは、次第に激しい号泣へと変わる。
これまで彼女が大切に隠してきた感情が、
堰を切ったかのように、激しくあふれ出した。
浮波柚葉:思いっきり泣いたら、だいぶスッキリしたかも…
浮波柚葉:恥ずかしいとこ見られちゃった…
でも、こういう子供じみた気持ちも
大切なんだよね?
だから、ああいう風に言ってくれたんだと思うし…
浮波柚葉:あーあ!リンちゃんったら、いつも優しいんだから。
気づかないうちにどんどん甘えちゃう···
浮波柚葉:ずるいよ、ほんとずるい!
浮波柚葉:うん、もう大丈夫。
アリスと真斗のとこに行こ
きっと心配してるだろうし。
| アリスに状況を説明しよう |
|---|
| 柚葉を見つけたことだし、アリスと真斗くんに状況を伝えに行こう。 |
(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:アリスと真斗のとこに行こ
心配させちゃったし、謝らなきゃ。
浮波柚葉:ごめん…
アリス:もう二度と心配
させないで頂戴!
狛野真斗:こんな柚葉は珍しいな…
(アリスと話す)
浮波柚葉:申し訳ありません、おウサギ様!
柚葉を死刑にしてください!
アリス:もう!おウサギ様って何なのかしら!
貴方、反省する気ないでしょう!
浮波柚葉:ごめんってば、アリス~
心配してくれてたのはちゃんと分かってるから。
今回は大目に見てよ、ね?お願い!
浮波柚葉:次はもうこんなことしない、
ちゃんと説明するから!ゼッタイ!
狛野真斗:柚葉がここまで下手に出るのはまあまあレアだぜ…
まあ、キレてるアリスも滅多に見れねぇけどよ。
アリス:はぁ…もういいのだわ。今回は許してあげるけれど…
次にドタキャンする時は、ちゃんと理由を教えて頂戴。
私と真斗、それにリンも…みんなすごく心配して貴方を探したんだから。
狛野真斗:押忍、リンちゃんのおかげで助かったっス。
オレらも輝坪の店を片っ端から探してダメだったのに、
どうやって柚葉を見つけたのかは分からねぇスけど…
| 》あはは… |
| 》ただの勘だよ |
浮波柚葉:柚葉が幸運だからって説はない?
リンちゃんは繊細な人に寄りそうのが上手なの。
ぶきっちょな真斗でも、ちょっと抜けてるアリスでもなく、
リンちゃんだったのはそういうわけ!
アリス:ぬ、抜けてる!?
私は小さい頃からずっと優等生で通ってきたのだわ!私…
浮波柚葉:どうどう~アリスったら、
そういうとこだよ?へへ~
浮波柚葉:でもね、そんなアリスも可愛いから。
| 》そうそう |
アリス:あ…貴方まで!
柚葉に染められてはいけないのだわ!
浮波柚葉:でしょでしょ~?
ちょっと抜けてるアリスが一番可愛いんだから~
にしし!
| 》そこまでにしてあげて |
浮波柚葉:え~?リンちゃんは
柚葉の味方でいてくれなきゃ~
浮波柚葉:でもまあ、確かにそうだね。
あんなに心配してくれてるあの子を見てたら、
からかうのも悪いなって思えてきちゃった。
浮波柚葉:あっ、そうそう…コホン…
少女はイタズラっぽい笑みを浮かべながら、内緒話をするかのように近づいてきた。かまちーの柔らかい毛が首筋に触れて、少しくすぐったい。
今日はありがとね、リンちゃん。
大してプラスにもならない気持ちに、
いいよって言ってくれて…
すごく嬉しかった。
アリス:柚葉?今度はどんな悪巧みをリンに吹き込んでるのかしら?
リン!早く教えて頂戴!手遅れにならないうちに…
浮波柚葉:ダメダメ!
抜けてるウサギさんには内緒だよ~!
(会話終了後)
| 信頼度ランクアップ |
(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:アリスってば、普段は何も言ってくれないのに…
こ~んなに柚葉のこと心配してくれてたんだね!
アリス:ち、違うのだわ!
狛野真斗:はぁ…また始まったぜ。
信頼
| 柚葉と話そう |
|---|
| 柚葉が飲茶仙の前で困っているみたい。何があったのか聞いてみよう! |
浮波柚葉:じゃないと…
(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:あ、リンちゃん!ちょうど会いに行こうと思ってたら、
そっちから来てくれるなんて。
柚葉ってばやっぱりツイてる~
| 》どうしたの? |
| 》何か用事? |
浮波柚葉:たいしたことじゃないんだけどね。
ただ、靴の中に入った小石みたいに
スルーはできないっていうか…
| 》いつもと違うね |
| 》なんか元気ないみたい… |
浮波柚葉:やっぱりリンちゃんにはお見通しかあ…
前から思ってたけど、リンちゃんって実は繊細で、
他人の感情を敏感に察知できるよね。
浮波柚葉:だからかな?悩みがあって、
誰かに相談したいなって思った時、
真っ先にリンちゃんの顔が浮かぶんだ。
| 》なんか恥ずかしいね… |
| 》何か悩んでる? |
浮波柚葉:うーん…リンちゃんは
アリスのことどう思ってる?
| 》真面目な人 |
| 》少し頑固な人 |
| 》すごく臆病な人 |
浮波柚葉:ふふっ、確かにそれもアリスの個性の一つかもね。
でも、柚葉から見たアリスはすっごく立派な女の子なの。
浮波柚葉:いつも自分の目標に向かって進んでるでしょ?
ぶれずに理想を追い続ける彼女の姿を見てると、
あのハッキリとした信念が羨ましくなる時があるんだ。
浮波柚葉:でも、柚葉はずっと、みんなが言うような「理想」を
持ってこなかったように思う…
というか、今までそんなこと考えもしなかったし。
浮波柚葉:あの子のこと、いつつもビビりだって言ってきたけど
本当に臆病なのは柚葉の方なのかも。
だって、未来を想像することすら怖いんだもん…
| 》なんなら… |
| 》一緒に探しに行かない? |
浮波柚葉:探す?ただ考えるんじゃなくて、行動しようってこと?
さっすが、リンちゃん!当事者である柚葉の盲点をズバリと指摘してくれるね。
確かに悩むよりも行動した方が手っ取り早いかも!
浮波柚葉:でも、どこから始めよう。
しっかり考えないと…
涙に浮かぶ柚子の葉のように
浮波柚葉:みんなって普通、どうやって夢を見つけてるんだろ?
柚葉、じつは今まで考えたこともなくて…
ちっともわかんないんだよね。
| 》興味のあることから…とか |
| 》伸ばしていけそうな趣味はない? |
リン:うーん…だいたいの夢は、
好きなことの延長にしたいって人が多いんじゃないかな?
浮波柚葉:好きなこと?そんなのもうわかりきってるじゃん~!
柚葉の一番っていったら、ダントツで怖い話だもんね。
浮波柚葉:でも、みんなあくまで趣味の範囲って感じだから、
これで生計を立ててる人はいないかな…?
| 》怪談作家なんてどうかな? |
リン:怪談作家なんてどう?柚葉は怖い話をいっぱい知ってるし、
まとめて本とかにしたら、きっと話題沸騰だと思うな!
浮波柚葉:作家か~…柚葉、物書きにはあんま興味ないんだよね~…
怖さとオリジナリティの両立って、
根気がいるっていうか。ほら、柚葉ってせっかちだから。
| 》民俗学者…とか? |
(上記選択肢会話終了後)
| 》じゃあ怪談以外で |
| 》他に柚葉の得意なことは? |
リン:まあ、怖い話に限らなくても、
ほら…みんなをびっくりさせるのは得意でしょ?
いちおう趣味って言えるんじゃない?
浮波柚葉:あ~、何が言いたいかわかっちゃった。
ようするにイタズラのことでしょ?
リンちゃんってば優しいんだから。
浮波柚葉:でも人にイタズラなんて…
「人生をかける価値」のあることになるかなあ?
| 》マジシャンとか? |
リン:マジシャンとかはそれっぽいんじゃない?
イタズラと手品って、サプライズって意味では近いと思うし…
柚葉に向いてると思うなあ。
浮波柚葉:マジシャン?まあ、ある意味
イタズラで生計を立ててるって言えるかもね。
ハンカチから鳩を出したり、みんなの前で消えたり…
すっごく面白そうだし。
浮波柚葉:でもそういう手品って、誰かに授けてもらったり、
ちっちゃい頃から修行しないと
なかなか身に付かないイメージあるかなあ。
私が今から始めるのもちょっとね…
| 》サーカス団員とか? |
浮波柚葉:うーん。私が思い描いてる未来とはちょっと違ったし、
アリスの言う「夢」とも違ったけど…
リンちゃんが柚葉のこと、けっこう一目置いてくれてて
嬉しくなっちゃった
| 》これからやってみたいことでもいいよ |
| 》未経験だけど興味のあることとか? |
リン:じゃあ柚葉が今までやってこなかったけど、
これからやってみたいことってある?
浮波柚葉:未経験だけどチャレンジしてみたいってこと?
うーん、そうだな~…
ねぇ、トラックの運転手さんってどう思う?
| 》トラック? |
| 》運転手? |
リン:おお、急にワイルドになったね…
どうしてトラックの運転手がいいの?
浮波柚葉:うん…柚葉、映画は割と見る方だし、ジャンルは雑食だけど、
ロードムービーが特に好きなんだよね。
うまく言えないけど、いちばん自由で
切ない感じがするから。
浮波柚葉:そういう映画に、トラックと運転手は欠かせないと思うんだよね。
見た目からは想像もできない過去のある人が、
命より大切なものを守るために、ひとりトラックを走らせる…
浮波柚葉:なんか痺れるよね!
柚葉もそんなふうになれたらいいのかもって。
| 》なんだろう… |
| 》そんな知り合いがいたような… |
リン:その話を聞いてたら、
なんだか知り合いを思い出しちゃった。
あの子にそんなドラマチックな過去があるかは
ちょっとわかんないけど…
浮波柚葉:えっ――そんなカッコいい知り合いがいるの?
ね~ね~柚葉に紹介して~?
浮波柚葉:その子に会えたら、柚葉、
きっと「未来」のヒントがもらえるって気がするの。
柚葉にしつこくお願いされた結果、
一緒に郊外へと向かうことにした。
郊外の熱っぽい風に、柚葉は
「自由」を嗅ぎ取ったみたい。
浮波柚葉:へ、へぇ~…あなたがパイパー?
ちょっと想像してた感じとは違うけど…
私は柚葉だよ。よろしくね~
パイパー:柚葉ぁ?かわいいお嬢ちゃんだなあ。
プロキシったら、まーた新しい友達ができたのかぁ?
こういう若い子を見せられると、こいつの胸にしまってた
青春の魂ってやつが、もいちど燃え上がるのを感じるぜい。
浮波柚葉:わ、若い子…?
ねぇリンちゃん、もしかしてパイパーって
この見た目で割といいお歳だったり…?
| 》実は、私もよく分かんないの… |
| 》彼女は頼りになる人だよ |
リン:えっと…パイパーは年齢不詳なの。
でも信じて、すっごく頼りになるひとだから。
パイパー:ふああ…挨拶はこんなもんでいーだろ?
さー柚葉、トラック野郎の人生ってやつを
肌で感じたいなら、とっとと乗った乗った~
浮波柚葉:なるほどね。映画でも言ってたもん――
「トラック乗りは頭じゃなくて、体で世界と向き合う…」
パイパーはアクセルを思いきり踏み、柚葉の絶叫と共に、
アイアンタスクを公道へと送り出した。
揺れる座席、舞い上がる砂埃、猛烈なスピード、
風で目を開けるのもやっとの柚葉は、とても楽しそうに笑っていた。
車を降りて他に用事があるパイパーと別れを告げた後も、
彼女は未だ、興奮冷めやらぬ状態だった。
浮波柚葉:はあ~すっごかった。
トラックの運転手さんって、
ああいう世界で生きてるんだね…
| 》彼女に関しては例外の気もするけど… |
| 》ひらめきはあった? |
リン:まあ、パイパーは典型的なトラック乗りってわけじゃないけど…
それでも、本当にありのままに生きてるよね。
どう柚葉?何かひらめいた?
浮波柚葉:うん!リンちゃん、柚葉は今すっごく嬉しいの。
あなたのおかげで私、
自分を見失ってたって気づけたから。
浮波柚葉:ここにいても、あそこにいても…
大して変わりはないんだよね。
心さえ自由なら、目の前の世界は何もかも自由だもん。
浮波柚葉:アリスに影響されて、あの子みたいに人生のテーマとか、
唯一の目標があるってことに憧れてたけど…
それは浮波柚葉の生き方じゃないみたい。
浮波柚葉:だって私、アリスになりたいわけじゃないから。
浮波柚葉:透き通ってて、まっすぐで、ブレない…
そんなクリスタルみたいな女の子、当然みんな憧れるよね。
でも柚葉は、波間に浮かぶ柚子の葉っぱ…何一つ確かなものなんてないし、
行き先も風任せ…でもその代わり、どこへだって行ける自由がある。
| 》柚葉には柚葉の人生がある |
| 》柚葉らしく生きればいいよ |
リン:柚葉には柚葉の人生があるからね。
アリスが眩しく見えることもあるかもだけど…
柚葉の自由で誰にも縛られない生き方だって、
きっと同じくらい憧れる人がいると思うよ。
浮波柚葉:そだね。柚葉にはアリスみたいな「夢」もないし、
「未来」のこともよくわかんない。
あるのはこの胸いっぱいの「迷い」だけ…でもきっと、
それだけ可能性もたくさんあるんだよね。
浮波柚葉:浮波柚葉。この名前の通りに、
私はこの世界っていう大海原を自由に漂うの。
浮波柚葉:危ないことも、辛いこともあったりするけど…
出会いや驚きだって同じくらいあるはずだもん。
浮波柚葉:そのうち、進んでみたいって道が見つかるかもしれないし…
いま焦る必要はないかな。
浮波柚葉:いつまでも「私」らしく、今このときを生きる――
それが、浮波柚葉の選んだ人生だから。
| 》それが柚葉の選んだ人生なら… |
| 》願いが叶うように祈ってる |
リン:うん。私も応援してるね。
こうやって柚葉が柚葉らしくいられる…
そんな幸せが、ずっと続きますようにって。
浮波柚葉:えっへへ~柚葉は幸運の女の子だからね。
だからあなたやみんなのために
お願いをするのは、私の仕事だよ。
浮波柚葉:とにかく…今日のことは、私とリンちゃんだけの秘密。
柚葉がこんなふうにくよくよするのは超レアなんだから…
あなたの大切な思い出にして?
浮波柚葉:もしいっときでも忘れたりしたら···
イタズラの魔女になって、あなたの大切なものを
ぜーんぶ柚の葉に変えちゃうからね!
(会話終了後)
| 信頼度ランクアップ |
浮波柚葉:内緒にしてね~!
(浮波柚葉と話す)
浮波柚葉:ありがとう…
私が本心を取り戻すのを手伝ってくれて。
浮波柚葉:これは私とあなたの秘密、
だから、ゼッタイ、内緒だよ!

