概要 
野営。野原などで火を炊くなどして休息を取ること。
システムとして登場したのはDQ10からだが、それ以前の作品でもキャンプに類する場面や施設は登場しており、システムとしてはドラクエ以前にも色々なRPGで同じ役割を持つものは存在していた。
DQ6 
【ムドーの城】に侵入する前に主人公一行がたき火の前でキャンプをしている。
そこではたき火を調べる事でたき火を消す事が出来るが、火を消しても消さなくてもストーリーにはなんの影響もない。
DQ7 
【ユバール族の休息地】がキャンプに該当し、過去のシナリオでは【神の祭壇の湖】に向かう途中の【山脈の洞窟】の出口や湖の畔でも一時的なキャンプが張られる。
DQ10 
フィールド上にある中継地で、敷地内に入るとBGMが【村人たちのおしゃべり】に変わる。
教会、宿屋、店など最低限のものがテント内に設置されている。
オンライン・オフライン双方に登場する。
詳しくはこちらを参照。
DQ11 
フィールドや特定の町やダンジョンの中にある「たき火の跡」がキャンプ地であり、そこでキャンプを張ることができる。
大荒れの吹雪の中であろうが、魔物が町を襲ってこようがキャンプは張ることができる。
最序盤のイベント「はじめてのキャンプ」での解説によれば、キャンプ中に魔物に襲われないのは【女神像】の聖なる加護によって魔物を寄せ付けないかららしい。
キャンプ中のBGMは【穏やかな村の夜】。
機種による仕様の違いはあるが、キャンプでできる共通のことを大まかに言えば【タダ宿】でHPとMPを完全回復出来るのはもちろん、時間調整、【教会】の役割を担う女神像でのセーブや、【ふしぎな鍛冶】といった機能が揃っている。このため、本作における町の【宿屋】や教会の存在意義が、かなり危ういものとなってしまっている。
このキャンプを含めて本作のフィールドやダンジョンにはHP/MPをいくらでも回復できるスポットが随所に設置されているため、従来作に比べてMPマネジメントの必要性が格段に下がっている。
基本的にはボス戦などの持久戦の戦闘中にMP切れを起こす以外ではダンジョンも含めて近場で容易に回復できる場合がほとんどであるため、無用な浪費さえしなければ従来のように道中でMP残量を気にして節約する意義はあまりない。
フィールドマップにあるキャンプ地のほとんどは【旅の商人】もおり、話すとアイテムの売買ができる。売っている商品はキャンプ地毎に異なる。
全機種とも、キャンプを始めると時間は強制的に夜になる。またキャンプの利用後は時間が進むことによって【天候】が変化することもある。
キャンプを始めるとキャンプメニューが表示され、その中から行いたい項目を選択することになる。
メニューをキャンセルするとキャンプ地内を動くことができる。キャンプでくつろいでいる仲間たちから【仲間会話】同様に話を聞いたり、各オブジェクトを直接調べて各種機能を使うことも可能。
△/Xボタンでメニューを開くと「キャンプメニュー」のコマンドがあり、それを選ぶとキャンプメニューを再表示できる。
キャンプから歩いて出ると、夜のままキャンプが終了する。
仲間たちのくつろぐ様子は3パターンほどのバリエーションがあるが、PS4版と3DS版で微妙に差異がある。
記憶喪失中の【カミュ】や同行中の【NPC】は棒立ちである。また、死亡しているキャラは表示されない。
【ウマ】や【モンスター乗り物】に乗ったままキャンプをすると敷地内に繋がれており、冒険再開時も乗った状態である。
【ナプガーナ密林】のキャンプ地は【ふしぎな鍛冶】のチュートリアルのため強制的に利用することになる。また「【サマディー地方】・北」と「【始祖の森】・頂上」のキャンプ地ではイベントとしての会話と宿泊がある。
なお休む際にはテントを張っているようだが、普段は描写されず、始祖の森・頂上のキャンプイベントでしか見られない。
PS4版 
キャンプ地には女神像と焚き火の跡があり、焚き火の跡を調べることでキャンプが始まる。焚き火の跡を調べなくても女神像を直接調べると直に教会の機能を利用できる。
また、フィールドマップにあるキャンプ地では一部を除いてすぐそばに馬呼びの鐘も配置されている。
全てのキャンプ地が「◯◯地方(キャンプ)」といった名称で【ルーラ】の移動先として登録される。特に世界に異変が起きた後は【ソルティアナ海岸】のように登録しておくと後々手間が省けるキャンプ地も多い。
ルーラ登録するには焚き火の跡を調べる(キャンプは利用しなくても良い)必要がある。ただし上述の「サマディー地方・北」と「始祖の森・頂上」はイベントムービーの終了とともに登録される。
ルーラでの着地点は女神像の前となる。
仲間たちが座るものは丸木や小さな椅子やタルや敷物や木箱など、パターンごとにそれぞれ異なる。
キャンプメニューは以下。女神像・ふしぎな鍛冶は直接調べることでも利用可能だが、3DS版と異なり旅の商人はメニュー表示されず直接話しかけるしかない。
【休む】 | タダ宿。HPとMPを完全回復できるほか、「朝まで」「昼まで」「夕方まで」「夜まで」の中から時間指定もできる |
女神像にいのる | 女神像でセーブなどができる |
鍛冶をする | ふしぎな鍛冶を始める |
キャンプをやめる | 回復をせずキャンプを終える |
3DS版 
両モードとも焚き火の跡に触れることでキャンプを始めることができる。
3Dモードではダンジョンの最奥部などの明らかに人跡未踏の場所でもなぜかたき火の跡から煙が立っているが、気にしてはいけない。
キャンプ地のルーラ登録は行われないが、【始祖の森】を選択すると頂上側のキャンプ地の前に着地する。【クレイモラン城下町】や始祖の森・頂上のキャンプ地以外は自力で訪れる以外の手段が無く、商人が売っている素材の購入にひと手間掛かる。
ただし最後にセーブした場所がキャンプの場合は、【キメラのつばさ】や【風のぼうし】でそのキャンプへ来ることができる。
仲間たちは焚き火の周りで魚を焼いており、椅子代わりの丸太や木箱が常にある。
キャンプメニューは以下。「旅の商人と話す」「おいのりして休む」は3DS版独自のメニューとなっている。女神像・ふしぎな鍛冶・旅の商人は直接話しかけたり調べたりすることでも利用可能。
休む | タダ宿。HPとMPを完全回復できるほか、「朝」「夜」どちらかの時間指定もできる |
鍛冶をする | ふしぎな鍛冶を始める |
女神像にいのる | 女神像でセーブなどができる |
旅の商人と話す | 買い物をする(商人のいる場所のみ) |
【おいのりして休む】 | 回復が済んだ状態でセーブする。セーブ後は朝になる |
キャンプをやめる | 回復をせずキャンプを終える。この際に朝と夜の切り替えが可能 |
DQ11S 
3DモードはPS4版、2Dモードは3DS版2Dモードの仕様に準じる。
ふしぎな鍛冶の仕様変更により、材料集めの為にキャンプ巡りをする必要性が少なくなった。
モード切替を行った場合、選んだ時期によってルーラの行き先も変動するのだが、キャンプの行き先は未登録にされやすいので要注意。
【希望の旅芸人】のシナリオで【アリス】以外のNPCとして戦闘に加わる【ナカマ】が4人を超えた後は、キャンプでナカマに話しかけると今のバトルメンバーの1人をそのキャラと入れ替えることができる。
キャンプ地一覧 
PS4版でのルーラ登録順に記載。
場所 | 店 | 備考 |
---|---|---|
【デルカダール地方】 | ◯ | キャンプについての説明イベントあり |
【ナプガーナ密林】 | 【ふしぎな鍛冶セット】を貰うイベント発生 | |
【デルカコスタ地方】 | ◯ | 【デルカダール神殿】近く |
【ホムスビ山地】 | ◯ | 【ホムラの里】から西の分岐点付近 |
サマディー地方・南 | ◯ | 砂漠南西部 |
サマディー地方・北 | ◯ | イベント発生地点 PS4版は【バクラバ石群】付近、3DS版は【魔蟲のすみか】から南 |
【ダーハラ湿原】 | ◯ | サマディー地方と【ダーハルーネの町】の間 |
【霊水の洞くつ】 | ||
【ユグノア地方】 | ◯ | 【ユグノア城跡】から北 |
【ソルティアナ海岸】 | ◯ | 【ソルティコの町】と【ドゥーランダ山】の間 |
メダチャット地方・北 | ◯ | 怪鳥の幽谷近く |
【怪鳥の幽谷】 | ||
メダチャット地方・南 | ◯ | 【プチャラオ村】南方 |
【クレイモラン城下町】 | ◯ | 城壁外にあり、【まほうのカギ】入手前でも利用可 |
【シケスビア雪原】 | ◯ | 【氷獄の湖】から西 |
【ゼーランダ山】 | 【聖地ラムダ】から始祖の森への途中 | |
始祖の森・ふもと | ||
始祖の森・頂上 | イベント発生地点 3DS版でもルーラ着地点となる | |
【ドゥーランダ山】 | ||
ドゥーランダ山・山頂 | 【冥府】に入る手前の地点 | |
【天空の古戦場】 | 地下4階 |
DQMCH 
クリア後の世界に旅人たちのキャンプがランダムで配置される。
中にいる旅人の一人に話すとカラーオーブを無料か有料(大体1000G程度)で譲ってくれる。
スマブラSP 
【勇者(スマッシュブラザーズ)】の参戦PV中にDQ11Sのキャンプを再現したワンシーンがある。
炎(恐らくシモンの下必殺技)を中心として11勇者、5Pカラーのゼルダ、8Pカラーのゼロスーツサムスの3人が座っている、という構図となっている。
ゼルダは緑色の服に金髪であり、スマブラでは魔法主体のキャラということでセーニャを、ゼロスーツサムスは露出の多いショートパンツ姿であり、肉弾戦主体のキャラということでマルティナをそれぞれイメージしていると思われる。
他の仲間のイメージファイターはここには映っていないが、スピリット戦「【勇者の仲間たち】」でこの2人を含めた全員分登場するので問題ない。