概要
DQ6に登場するモンスター。悪魔の石像に魂が宿ったモンスターらしく、青い体をしている。
この種族はかなり怖い姿をしているが、本来の【ガーゴイル】に近い。実際に英語版では"Arrghgoyle"と呼ばれ、色違いの名前も"Grrrgoyle"(ホラービースト)や"Garth Goyle"(石の番人)など似通っている。
系統最下位種で、同作の上位種には【じゃしんぞう】や【ウィングデビル】、加えて中ボスに【ヘルビースト】、ボス敵に【ホラービースト】、【石の番人】がいる。ザコモンスターとしてはこいつが種族の内で初出である。
ブラウザ・スマホゲーの「モンスターパレード」での設定は、石になるほどに長命な獣であるらしい。
ついでにスーパーライトでの設定では、【うごくせきぞう】のポジションを狙っているんだとか。
DQ6
【地底魔城】の番人とのことだが、量産されている石像なのか、【ムドーの島】や【ムドーの城】、さらにムドー撃破後の【洗礼のほこら】まで延々と登場する。
地底魔城では、全ステータスが周辺の敵より相当高く、特に守備力110の硬さには悩まされる。
参考までに、地底魔城内に出てくる敵では守備力はまだ【シャドー】(130)よりは低いが、他の雑魚敵の守備力は40前後、何よりこのダンジョンのボス(102)より高い。
これでいて、【キラーグース】や【くさったしたい】等の一部の例を除けば、HPも周辺の敵と比較しても1.5~2倍もあるのだから長期戦は必至である。
そして、この時点ではかなりの威力を持つ【ベギラマ】を唱えてくる。
同時に出現するのは最大2体までに制限されているが、それでも十分すぎるほど強い。
2体で現れてベギラマ2連発でパーティーが半壊するのはよくある光景。地底魔城最大の脅威である。
ベギラマの影に隠れがちだが、通常攻撃の火力も非常に高く、その攻撃力は地底魔城の他の雑魚の約1.5倍。これだけでも【バーバラ】は大抵死にかける。
【アストロン】も使うが、これはしばらく動かないでいてくれるので逆に助かる。
しかし、せっかく唱えたルカニがアストロン中の個体に集中してMPの無駄使いになることがある。
ちなみにアストロンは【制限行動】に指定されていて、唱えるのは1グループあたり1ターンに1回のみ。だがどう考えても、制限されるべき行動はそっちじゃない。
なおベギラマの消費MPは6だが、コイツのMPは18もあり、アストロンを使わない場合は最大3回ベギラマを放ってくる。
さらに、攻撃呪文にも強い。有効な岩石(【せいけんづき】)・デイン・火炎・吹雪ブレスは、初登場場所ではまだ使えない。
地底魔城で使えるとしたら【ミレーユ】の【ヒャド】か【イオ】、あるいはバーバラの【ギラ】だが、これらは総じて強耐性である。
状態異常も一部を除き大半が通用しにくいが、【ルカニ】や【マヌーサ】は100%、強耐性ではあるが【ラリホー】もたまに効くので、これらで弱体化させてから倒していこう。
【マホトーン】が効きやすいので、【チャモロ】が加入する【ムドーの島】以降はこれで対処するとよい。
その際には【はやてのリング】を持たせると先制しやすい。
洗礼のほこらに挑む頃には対抗手段も増えていると思われるので、問題なく倒せるはず。
それでも、周囲の敵に全く劣らない戦闘能力なのだから恐ろしい。
なお、ストーンビーストのモンスター番号はNo.058だが、この番号周辺にはムドーの島や城内、モンストル地方在住のモンスター達が名を連ねている。やっぱりお前、最初の出現場所を間違えているんじゃないのか。
ちなみに経験値と所持金は並で、落とすアイテムは【いしのオノ】と、プレイヤーにとっては全く旨みがない。このため【にげる】を選びたくなるが、逃げ損ねるとパーティーを壊滅させられかねないので、面倒でもきちんと戦った方が無難である。
DQ6では敵モンスターが攻撃呪文を唱えた際には系統と威力に応じた円形の呪文モーションが表示される場合が多いのだが、こいつのベギラマは珍しくそのモーションが表示されないタイプであり、両手で頭上に電撃の球を発生させるようなモーションを取り、漫画「ダイの大冒険」の【ハドラー】が【ベギラゴン】を唱える際に披露する型と似ている。
同じベギラマでも【ヘルゼーエン】や【ヘルドラード】が唱えるものは円形の呪文モーションが表示される。
尚アストロンも同じモーションで唱えるため、繰り出される直前までベギラマとアストロンのどちらを使われるかは分からない。
リメイク版
モンスター全体のHPが削減されて、厄介なモンスターたちが軒並み弱体化している中、コイツは自慢の守備力のおかげでほとんど体感的な強さは変わっていない。むしろ、相対的に余計に強さが際立っている。
ちょうど地底魔城の辺りで覚えるハッサンの【すてみ】に先制効果がついたため、こいつ単体を相手にするだけならば大概の場合すてみ一発に少し攻撃を加えれば倒すことができる。
しかし、こいつ単体で出ること自体が稀で、大抵は他のモンスターを伴って出現するのが問題。
また、リメイク版ではなんと3体同時に出現することがある。ベギラマ3連発もありうる、というよりよくある。
1体をすてみで倒したとしても、残る2体にベギラマを連発された日には、頼みのハッサンがあっという間にお亡くなりになってしまうため、複数で現れた際にはすてみでの攻撃は避けておいた方が無難である。
3体のコイツがズラリと画面に並ぶインパクトは相当なもので、SFC版のトラウマが残るプレイヤーを呆然とさせる。「Arrgh」(うわー)と言いたいのはこっちの方だ。
ライバルズ
第6弾カードパック「小さな希望のシンフォニー」にて実装。魔剣士専用のレア。
3/1/5
絶好調 このユニットが絶好調状態なら攻撃力+2とにおうだちを得る
自分から攻撃しなければ3/3/5のにおうだち。
3コストのにおうだちには実質2/6の共通カード【シーゴーレム】の存在もあり、(特に6で苦しめられた人にとっては)地味なカードという印象が強い。
が、迎撃性能はシーゴーレムより上であり、魔剣士はいかに序盤を凌いでやりくりするかが肝心、さらにゾーマを使う魔王デッキだとシーゴーレムのスイッチとなる英雄の展開が遅れがちになるためシーゴーレムを差し置いて採用されるケースもある。もちろん両方積んでも良い。
ライバルズエース
一人用モード「ソロバトルアドベンチャー」の通常モンスターとして、ムドーの城周辺などに出現。
【シールドアタック】や【ビッグシールド】など、守りに秀でたカードを好む。
におうだち持ちも多く出してくるため、対策できると決着が早い。
また、ユニットカードの方はボスの【ダークドレアム】が6繋がりで使用してくる。
ただドレアムはこいつを後列置きすることも多く、におうだちの能力はあまり活かしきれていない。
モンパレ
Cランク地上タイプモンスターとして登場。もちろん初期とくぎは【ベギラマ】。
「ビースト」であり「石像」のようなモンスターだが、本作では悪魔系である。
HPと守備力が高いため耐久力はかなりのものだが、他のステータスは平凡。
悪魔系では珍しくマヒが弱点でないという強みがあったが、Cランク故スカウトのしにくさと同種配合の伸びに難があり残念ながらDQ6程のインパクトはないモンスターだったといえる。
ウォーク
5周年イベント中の2024年9月19日より登場。こちらでは悪魔系。
迅雷天の手下で人々を幽閉していた牢獄の長。ここで【アギロ】と会うため、【ゴレオン将軍】をスケールダウンしたような立ち位置といえる。
クエスト2章2話でボスとして登場し、以降は強敵モンスターとして登場するほか、翌20日(同日は集計中のため登場できず)よりほこらでも登場する。
ヒャド系が最も有効で、次いでバギ系が有効、メラ系は等倍で他は耐性持ち。ほこらではジバリア系は無効化する。
こいつのこれまでは6の印象からかギラ系呪文が中心だったが、今作ではそれも脅威ではあるがそれ以外の攻撃で種々の状態異常も交え、凄まじい硬さを得て単体ながらも突破しにくい強靭さを得てきた。
強バージョンのほこらでは守備力が素で1700を超えており、この上更にスカラを唱えて増やしてくる。物理攻撃は直撃させないとまともな威力にならない。
攻撃の面では単体攻撃は攻撃力低下効果のある連続できりさく攻撃くらいで、【ベギラゴン】や幻惑効果のある【サンドブレス】など全体攻撃が多め。
中でも3ターンに1度くらいの頻度で使う「砂の大嵐」は全体が350程度の3回ダメージと即死級の破壊力に加え、攻撃力とブレスの威力を奪う厄介な攻撃。
これ以外の補助も多彩で、守備力を上げるスカラ、混乱効果のメダパニダンス、さらににらみつけて単体を【石化】させても来る。
更にHPが減ると魔力の衣をまとい、呪文威力を上げてベギラゴンを強化し、守備力と呪文耐性を2段階上げて防御面を更に強化する。
におうだちで凌ぎつつ、攻撃をする味方を強化して一気に攻め上がろう。守備力低下は有効だが、相手のバフを解除しにいく手段もあると良い。
こころは黄色でコストは150。耐久面に重きを置きながら、バランス良くまとまった能力値。
高グレードでは斬撃・体技ダメージの強化とギラ系、石化に対して耐性がつく。
更にグレードSでは無属性攻撃にギラ系を付加する「ギラフォース」を修得。こころ自体の強さはさほどでもないが、敵によってはこれ目的の需要が発生しうる。
タクト
物質系。サービス開始時から登場している。強そうな見た目ながら、ランクはDランクと比較的低め。
そのせいか持ち前の特技は【ギラ】【かえんぎり】とショボい。ベギラマはギラになってしまったようだ。
攻撃タイプだが、HPと守備力が高い為どちらかというとステータス的にはぼうぎょタイプ寄り。敵の攻撃を受けても倒れにくい為、前衛を任せるのも良い。
バトルロードの「ゴーレムロード」で使用可能な上にギラは敵の弱点となっており使いやすいため、後衛に置いてもギラ砲台として活躍できる。ただし賢さは低い為、あくまで置物にならない程度。
余談
系統最下位種ながら、地底魔城での圧倒的な強さと長い出現期間から、「DQ6と言えばコイツ!」という人も多いようだ。その強さは、「ストーンビースト」でgoogle検索をかけると、「ストーンビースト 強すぎ」が検索候補に出るくらい。【キラーマジンガ】や【デススタッフ】らと肩を並べる、DQ6の恐怖の象徴である。
おまけに悪魔型グラフィックもこのモンスターをもとにしているのでより有名になっている。
この系統は初登場のDQ6以降はDQ7、DQ9、DQ10に登場しているが、ストーンビーストはなかなか登場機会に恵まれず、ヘルビーストが系統代表としてモンスターズシリーズやバトルロードに出演している。
DQ6以外では先のモンパレやスーパーライトくらいにしか登場しておらず、こいつの出ない作品では、【リビングスタチュー】などにとって代わられている。
そのためDQ6をプレイしていない人にとっては存在感の希薄なモンスターなはずなのだが、それでもこの系統で最も知名度があるのは間違いなくストーンビーストであろう。
モンスターのメジャーマイナーは登場回数だけでは決まらないという好例である。
それでも、やはりあまりにも有名すぎるマジンガ様、同作のラスボスや裏ボスに比べるとさすがに知名度は低い。こいつの真の恐ろしさは、DQ6をプレイした人にこそわかるといえるだろう。