初出はSFC版FF6。
由来はギリシャ神話の魔神。が、FFでは原典とは全く違ったお姿をしている。
- 弟子?のオルトロス同様に「なぜこの名前なんだ」というモンスター。
- お互いに全く神話の原型を留めていないキャラクターになったものの、そんなテュポーンとオルトロスは原典でも深い関わりがあり、親子かつ嫁が同じである。
詳しい説明はそんな2匹の嫁ことエキドナの項の冒頭にて。 - 初登場時のオルトロスからの呼び名から他作品に出ていても大先生などと言われたりする。
FF1(GBA版以降) 
GBA版のFF1の風の囁く洞穴10階に登場。
特技は『はないき』だが、こちらは即死攻撃になっている。
だが、その成功率が半端じゃなく、魔法防御の低い脳筋などはほぼ確実に効いてしまう。
しかしそれ以外の攻撃には特に強いものも無いため、こまめに蘇生させていけば負ける事は無いだろう。
- 「はないき」は無属性なので、バマジクでは防いでくれない。
- 倒すと源氏の兜を落とす。
- 高確率の即死という一点特化な分、HPは次のボスであるオルトロスより低い。
鼻息対策としては、魔法防御のよく上がる魔道士系に正宗でも持たせて、補助魔法やアイテムで強化してアタッカーにするのが最も確実だろう。
1人旅における鬼門。
「無属性即死攻撃」という事実を知らなかった自分にとって、何をもってしても防げない「はないき」には絶望しか覚えなかった。
思いっきりレベルを上げたらキャラ自体の魔法防御力で防げるようにはなるが。
- そしてとある低レベル1人旅動画を拝見したところ、約10000戦目でテュポーン撃破という目を疑いたくなるような記録を達成してしまっていた。
それほどまでにテュポーンの「はないき」は強烈なのである。1人旅の時は、という条件付きだが。- 日に20回やっても1年じゃ終わらないレベルである、よくそこまでの執念を発揮できたと感心するしかない。
- この動画の投稿者、Lv33シーフ(not忍者)1人で神竜狩りという偉業を成し遂げた御仁である。
- スーパーモンクの場合、例えレベル1の状態でモンクからクラスチェンジして、魔法防御を限界まで成長させても最大値(255)には届かないため、「はないき」の完全回避は不可能。はないきの完全回避に必要な魔法防御は245。
(レベル1でモンク→スーパーモンクにクラスチェンジし、レベル99まで成長させても206が限界)
FF6 

フンガーーー!!
テュポーン(魔大陸上空)
Lv26、HP10000、MP40000、種族:なし。
攻撃力13、防御力100、命中100、素早さ10。
回避率0、魔力10、魔法防御55、魔法回避0。
弱点属性:冷気・水。吸収属性:炎。無効化属性なし。
有効な状態異常:沈黙、バーサク、暗闇、睡眠、スロウ、ストップ、プロテス、レビテト、ヘイスト、シェル、リフレク。
行動:
- 1ターン:たたかう
2ターン:たたかう/たたかう/ファイアーボール
ファイナルアタック
- 1ターン: 全員に「はないき」
操る:不可。スケッチ:なぐる/たたかう。あばれる:不可。
盗み:通常枠ダガー/レア枠なし。落とすアイテム:なし。変化:不可。
魔法修得値:0。
テュポーン(コロシアム)
Lv53、HP50305、MP55530、種族:なし。
攻撃力13、防御力190、命中100、素早さ99。
回避率0、魔力10、魔法防御190、魔法回避0。
弱点属性:冷気・水。吸収属性:炎。無効化属性なし。
有効な状態異常:暗闇、沈黙、バーサク、睡眠、スロウ、ストップ、プロテス、レビテト、ヘイスト、シェル、リフレク、透明。
行動:
- 1ターン:たたかう/はないき/はないき/はないき
操る:不可。スケッチ:たたかう/たたかう。あばれる:不可。
盗み:通常枠ダガー/レア枠なし。落とすアイテム:なし。
変化:成功率12.5%。天使の指輪/天使の指輪/セーフティビット/守りの腕輪。
初登場作品。
魔大陸突入時に、ブラックジャック号の甲板でオルトロスと一緒に戦うことになる。
オルトロスはコイツを「大先生」と呼び、寝ぼけた先生に頭をかじられたりしても敬意を表してやまない。
帝国空軍との3回戦目の勝負後あたりから飛空艇の下辺りをウロチョロし始める。正体はコイツと背中に乗っていたオルトロス。
- 出現時に「前方から変なやつが!」なんてメッセージが出たりする。
そして周りをしばらく飛んだ後、後ろについてオルトロスを乗せ、それに近づけば戦闘。
飛空艇戦では弱点属性のロッドを使えば大ダメージが出せる。
バーサクかサイレスをかけて透明になれば完封。
飛空艇戦でライブラをしても「みやぶれない!」と言われてしまう。
戦闘力自体はたいしたことはないのだが、特筆すべき点はFF6ではあまりお目にかかれない「鼻息」だろう。
画面外に文字通り鼻息でふっ飛ばしてその戦闘中は参加できなくするという、ある意味最強の技である。
- あのブラキオレイドスですら愛用している技をいとも簡単に全員に使うあたり、「大先生」と呼ばれるのは納得と言ったところか。
内部的に初戦の鼻息はファイナルアタックである。
PT全員を画面外に吹っ飛ばした後、ザコと同様の消え方をする。
- オルトロスをバニシュデスで瞬殺するとテュポーンの登場前に戦闘を終わらせる事もできるが。その後の展開は変わらない。
- ジャンプで鼻息をかわしてもエアフォースのところに落っこちる。
テュポーンを攻撃するはずが、倒される=その場にいないため、そのまま落下したということだろうか。- 何故、帝国はこいつらを攻撃しなかったのだろうか。雇われてたのか?
大先生が鼻息で吹っ飛ばした先は魔大陸の真上。
エアフォースと戦う事にはなるものの、一行を目的地まで連れてってくれるいい奴?である。
世界崩壊後も竜の首コロシアムにて、しょうもないアイテムを賭けると登場。
まともに戦う前に、普通は9割方鼻息で画面外にふっとばされる。
内部的には選択肢のうち1/4がたたかう、3/4が鼻息となっている。
HPも非常に高く倒すのは至難の業だが、一応倒せないことはない。
- 魔大陸ではHPが10000しかないので、コロシアムの大先生は内部データでは別のモンスター扱いである。
- オルトロスが作った借金を一緒に返そうとしてコロシアムで戦っているのだろうか? だとしたらいい奴である。
勝てばエリクサーがもらえるため、入手のために狩られることもある。
ジークフリード(本物)よりも勝ちづらいのは流石先生。
鼻息で吹き飛ばされると賭けたアイテムは没収されず、言わば「勝負無し」となる。
コロシアム版テュポーンはFF6モンスターの中で最も倒しづらい相手の一つ。
50000を超えるHP、全FF6モンスター中最速の素早さ99ですぐ鼻息で吹っ飛ばされまともに戦えない。
攻略法の一つは、9999×8の攻撃が出来るキャラで先制を取り攻撃が発動するまでやり直す事。
攻撃に成功しまえば、オルトロスの言う「しょーもないアイテム」をエリクサーに換えることが出来る。
- 先制を取っても奇怪な行動でターンを浪費する可能性は高いため、油断はできない。
戦うキャラのオリジナルコマンドにもよるが、体感で4割程は「たたかう」をしてくれない。
倒せたのはターンを先制できたからではなく、大先生のお情けのおかげである場合も多い。 - 力と素早さを上げたロックをカッパにしてバリアントナイフとアルテマウエポンの二刀流にするとかなり勝ちやすくなる。
防具は何でも良いがステータスが上がる物が良いだろう。
ダメージ9999は出ないが防御力無視なのでそれなりの威力は出せる。
カッパーの魔法を覚えさせなければ攻撃だけになるのでテュポーンの先制鼻息以外は勝ち確定するが、カッパーを覚えさせていると無駄にカッパーを使う様になる。
コロシアムで「テュポーンに勝つ」のは難しいが、実は「テュポーンに負ける=HP0になりアイテムを没収される」方がより難しい。
鼻息以外では通常物理攻撃しか攻撃手段がなく、セリスで余程の低レベルクリアを目指さないと、ほとんどのキャラを倒すまでのダメージを与えられず、鼻息で吹き飛ばされてしまう。
よって、アイテムを没収されるという「負け」を見るのは、極めて困難となる。
- 崩壊前に育ててないキャラを崩壊後に参入させても、レベルは勝手に上がってしまう。
コロシアムで戦う前にはHPを完全回復してくれるので、予めHPを下げて戦いに挑むことも出来ない。
そこまでして負けて何の得があるわけでもないが、「勝つことが難しいから最強キャラ」となるなら、「負けることの難しさ」から言えば、実は「テュポーンこそが最弱キャラ」と言えなくないだろう。
- 「勝つのも負けるのも難しい」なんて中々おもしろい趣向のモンスター。
コロシアム版テュポーンはラグナロックでセーフティビットになる可能性があるにはあるが、ランダムバトルの関係上非現実的。
NTT出版設定資料編によると、FF6のテュポーンは「川に生息する魚の一種。前後それぞれに顔や腕がついており、片側が窮地に陥ると、もう片方で攻撃を始め、後ろを向いている間に回復をしてしまう。鷹のような爪で掴まれたら最後、とがった歯で肉や骨を引き千切る」。
- ギリシア神話に出てくる怪物Τυφνが元ネタかもしれない?
- 反転している間に回復する行動は、やっぱり容量かなにかで削られたのだろうか。
通常プレイでフィールドのドットは横方向しか確認できないが上下向きのドット絵もちゃんとデータ内に存在する。
下向きを見る限り彼はヒドゥンの色違いの模様。
上向きには上記の設定からか尻尾辺りに目があり顔に見える。
- PS版おまけのコロシアムのデータ一覧でオルトロスと共に画面上を歩きまわっている時にも見ることができる。
言わずと知れた得意技の『はないき』ではあるが天野画伯のイラストには顔の両方とも鼻があるようには見えない。
後の3D化された作品にゲスト出演した時に申し訳程度に小さな鼻孔が用意されている程度である。
DFFでの説明で、「鼻息」で穏便(?)に戦闘を回避できる点を逆に評価されている。
ただし「用心棒として」考えるなら、である。自分の身を守るなら、確かに有効的な手段と言えよう。
- オルトロスはテュポーンを用心棒として雇っている。だから「先生」呼び。
海外SNES版での名称はChuponだった。
GBA版以降は元ネタや他シリーズと同じTyphonに修正されている。
FF6(GBA版) 
魂の祠には登場しないが、上記の通りコロシアムで何度でも戦えるため、モンスター図鑑の撃破数を稼ぐことは可能。
FF13-2 
FF6同様にオルトロスが召喚する。
行動パターンは6同様。
鼻息も使用する。
- 以前は召喚獣として正式に登場したこともあったが、今作ではファルシからは外されてしまった。
FF6のグラフィックで登場。ポリゴンであっても再現率は高い。
ただ再現率があまりにも高すぎてキモい。
戦闘中に時折やる気を失くしてそっぽを向きだす事がある。
その間に回復したり集中攻撃したりするのが鉄則。
FF14 
事件屋のクエストでオルトロスと共に登場。
同クエストのアマジナ杯闘技会決勝戦においてセットで戦える。
その鼻息を活かしてゴールドソーサーのアトラクションとして就職したようだ。
彼(?)が担当する「暴風!はないきフンガー」は、運次第で短時間で多額のMGPを獲得できるため密かに人気が高い。
パッチ4.4では遂に(?)マウントとして登場。価格は75万MGP。
当然飛行マウント。しかし先生の特徴でもある「フンガー(はないき)」はマウントのアクションとして実装されなかった。
DDFF 
「フンガーッ!」
(召喚石としても出ていますが、それ以外にリルム、オルちゃんともどもアクセサリのヘルプマニュアルに登場します。アクセサリの詳細な効果を丁寧に説明してくれます。)
- 某怪物王子の従者の大男の口癖と同じですが、意味は英語のハングリー=腹減ったです。
恐らく大先生はFF6本編の空中戦では主人公パーティを食べる気でいたのでしょう。 - 何気にオルトロスを「オルちゃん」と呼んでいる、なかなか良好な関係のようだ。
TFFCC 
BMSで敵として登場する。
TFBL 
FF6のモンスターとして登場。
トードでトード状態にしてくる。
FFB 
期間限定イベントボスとして登場。
1ターンに全体攻撃のはないきを2回使うためかなり強い。
PFFNE 
AREA2-1の3戦目に登場する。
FFRK 
FF6からボスとして登場。ノーマルダンジョンでは「飛空艇」のボス。
オルトロスのHPが一定以下になると出現する。
そのため、オルトロスのHPを一気に0にすれば出現させずに倒すことが可能。
メビウスFF 
鼻息の荒い怪物で「先生」と呼ばれています。
バトルタワーイベント「仁義なきタコ野郎」で登場した火属性のボスモンスター。
オルトロスと一緒に戦うこととなる。
アビリティカードとしては火属性の戦士系で、アビリティはフレイムバースト?。
イベント中ではテュポーンの意外な(?)一面が明らかになる。
本作では、何もせず口だけが達者なオルトロスに良いように使われる事には嫌気がさしており、同じような境遇の主人公と戦ううちに、何と意気投合してしまうのである。
この「強者同士の戦いにありがちなパターン(オルトロス談)」には、オルトロスもエコーも驚いていた。
相変わらずセリフは「フンガー!」のみだが、その意訳のカッコ内は先生の悲哀に満ち溢れている。
そして、再登場したバトルランキングイベント「毒を喰らわばタコ野郎」でもこの関係は失われていなかった。
テュポーンはオルトロスと一緒に戦うのはもう嫌だと言って戦うのを当初拒否するが、
主人公は、自分がオルトロスを倒すために(オルトロスが戦いやすいよう)一緒に戦ってほしいと説得し、戦う事に応じている。
モンスターと人間に友情が生まれる事がある事を、先生は身をもって証明してくれたといえよう。
なお、このイベントの際テュポーンはオルトロスの罠によって受けたダメージが早いうちに回復していた事に気付いていたようだ。
チョコボGP 
シーズン3にて、オルトロスのマシンとして参戦…最早ルールもへったくれもあったもんじゃないが、オルトロスなら仕方ない。
余談 
FF4TAではアルテマウェポンにゲストボスの座を奪われてしまった。
それならそれでオルちゃんとセットで出してあげればよかったのに。
半熟英雄ではクジラになっている。YouTubeのボイルド戦で登場した。
- SFC版では某プロ野球チームのヘルメットとメガホンを身に着けているが、WSC版以降ではカットされている。
親会社とチーム名が変わった影響だろう。