二式艦上偵察機

Last-modified: 2021-07-18 (日) 10:46:41
No.061
二式艦上偵察機艦上偵察機
装備ステータス
火力雷装
爆装対空+1
対潜索敵+7
命中+3回避
戦闘行動半径5
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
開発解禁日:2014年5月23日、改修可
改装航空戦艦(伊勢型改二)も装備可能
春日丸/大鷹/神鷹/は装備不可
2013年8~11月作戦報酬
龍驤改二蒼龍改二の初期装備
名機「彗星艦爆」の艦上偵察機型です。
偵察用カメラと増加燃料タンクを搭載して、艦隊の目として活躍可能です。
ぜひ、彩雲と共に機動部隊で運用してね!

ゲームにおいて

  • ランキング上位褒賞として先行実装、開発解禁は2014年5月23日。同日のアップデートで実装された龍驤改二が初期装備として持って来てくれる。
    • 後述のエピソードに因み、蒼龍改二も初期装備として持ってくる。
    • 開発レシピは30/10/10/130(理論値)。このレシピは自動的に彩雲との複合となり、弾薬を20にすると試製烈風 後期型も狙える(詳しくは開発レシピを参照)。
      • ちなみに弾薬を30で爆戦と彗星一二型甲、60にすると流星改込みの艦載機(水観以外)の全種狙いとなる。
  • 空母のほか改装航空戦艦も搭載可能。本装備で射程を延長する効果(ただし2個以上装備しても重複なし)を得られる。詳細は伊勢改二で。


  • 彩雲との大きな違いはT字不利を防ぐ効果がないこと。
    「道中T字不利を引いても構わないが索敵値は稼ぎたい、触接の効果を上げたい」場合や「彩雲を別の空母が持っているので二個目の偵察機を用意したい」場合に有効となる。
    ただし、開幕偵察そのものは艦上攻撃機がいれば概ね成功するので、開幕偵察のためだけにわざわざ本機を選ぶ意味は薄い。
    • T字有利の確率には一切寄与しない。彩雲を積んでもT字有利の確率は増えないし、これを積んでもT字有利の確率は減らない。
  • 対空+1だが本機自体は制空権争いには一切関わらない(基地航空隊に配備した場合を除く)ので注意。
  • 本機も彩雲系と同じく基地航空隊に配備することで、同じ中隊に所属する他の機体の戦闘行動半径を延長することができる。
    しかし、この機体の半径はたった5しかないため、この用途で使用することはほぼないと思われる。
  • 彩雲より優っている点は触接のダメージ上昇幅が高いことと、後述するように搭載する艦によっては改修の度合いで様々な付加効果が得られることである。
    触接による開幕航空戦のダメージ上昇率は運営告知によると索敵機の命中に依存しており、彩雲よりも開幕航空戦のダメージ増加により大きく貢献できる。
    • ただし、同告知によると「触接のダメージ上昇効果は最大で約20%」と明言されており、彩雲との差は+3%とされ見違えるほど大きなものではない(彩雲が+17%、航空戦のページを参照)


  • 以上の特徴から、空母を中心とした機動艦隊で出撃する場合や、T不利を引いても高い攻撃力を保持できる戦艦隊の随伴空母などに使うのが特徴を生かせる運用法になる。
    • 戦艦隊の随伴空母に使う場合は水偵による昼戦特殊砲撃との関係上「制空力を計算した上で余りスロットに艦戦以外を入れる」という行為が必要になるので、彼我の制空力を計算できる慣れたプレイヤーならば価値を最大限に引き出すことができるであろう。
    • 下記のように、改修を進めると空母を中心に装備ボーナスが得られるようになっている。
      艦載機熟練度のリセットが起こりやすい3~4機スロットなどでは、攻撃機よりこちらを装備した方が、航空戦(の触接バックアップ)・砲撃戦で有利になるケースも多々あるので、
      艦隊編成、制空値との兼ね合いで他の航空装備とよく吟味していきたい。

装備ボーナスについて

  • 特定艦に装備した時、パラメータが更に上昇する装備ボーナスがある。
    • 対象艦は表中の通り。本装備の改修値に応じてボーナスが変動する。
    • 他装備とのボーナスを持つ艦もいるが、それもまた別に加算される。
    • 各ボーナス値は下表の通り。*1

    各改修度ごとの表

    各改修度ごとの表

    装備基本値
    二式艦上偵察機火力対空索敵装甲回避射程命中累積
    173-
    単体ボーナス↓加算値
    装備対象艦火力対空索敵装甲回避射程命中累積
    二式艦偵
    ★0~1
    伊勢改二+3+1+21段階延長
    (特殊)
    +5×
    ★2~3+3+1+1+2+5
    ★4~5+4+1+1+2+5
    ★6~9+4+2+1+2+5
    ★max +5+3+1+2+5
    二式艦偵
    ★0~1
    日向改二+3+3+31段階延長
    (特殊)
    +5×
    ★2~3+3+1+3+3+5
    ★4~5+4+1+3+3+5
    ★6~9+4+2+3+3+5
    ★max +5+3+3+3+5
    単体ボーナス↓加算値
    装備対象艦火力対空索敵装甲回避射程命中累積
    二式艦偵
    ★0
    蒼龍改二1段階延長+5×
    ★1 +3+3+5
    ★2~3+3+4+5
    ★4~5+4+4+5
    ★6~7+4+5+5
    ★8~9+5+6+5
    ★max +6+7+5
    二式艦偵
    ★0
    蒼龍×
    ★1 +3+3
    ★2~3+3+4
    ★4~5+4+4
    ★6~7+4+5
    ★8~9+5+6
    ★max +6+7
    単体ボーナス↓加算値
    装備対象艦火力対空索敵装甲回避射程命中累積
    二式艦偵
    ★0
    飛龍改二1段階延長+5×
    ★1 +2+2+5
    ★2~3+2+3+5
    ★4~5+3+3+5
    ★6~9+3+4+5
    ★max +4+5+5
    二式艦偵
    ★0
    飛龍×
    ★1 +2+2
    ★2~3+2+3
    ★4~5+3+3
    ★6~9+3+4
    ★max +4+5
    単体ボーナス↓加算値
    装備対象艦火力対空索敵装甲回避射程命中累積
    二式艦偵
    ★1
    瑞鳳改二乙
    鈴谷航改二
    熊野航改二
    +1+1×
    ★2~3+1+2
    ★4~5+2+2
    ★6~9+2+3
    ★max +3+4
    二式艦偵
    ★2~3
    その他の空母+1×
    ★4~5+1+1
    ★6~9+1+2
    ★max +2+3

    ※装備ボーナスのある他装備の一覧はこちら

  • 彩雲試製景雲(艦偵型)と比較すると、装備ボーナスと改修効果ボーナスの2つが存在すると考えられる。
    改修した本装備を搭載したときのステータス上昇分(上表値)はこの2種ボーナスの合計値。

    2種類のボーナスを分解した場合の表

    2種類のボーナスを分解した場合の表

    装備基本値
    二式艦上偵察機火力対空索敵装甲回避射程命中累積
    173-
    改修効果↓加算値
    改修度対象艦火力対空索敵装甲回避射程命中累積
    ★2~3全空母
    *2
    +1×
    ★4~5+1+1
    ★6~9+1+2
    ★max+2+3
    装備艦個別↓加算値
    改修度対象艦火力対空索敵装甲回避射程命中累積
    ★0~max伊勢改二+3+1+21段階延長
    (特殊)
    +5×
    ★0~max日向改二+3+3+3+5×
    ★0蒼龍改二1段階延長+5×
    ★1~7 +3+3
    ★8~max+4+4
    ★0蒼龍×
    ★1~7 +3+3
    ★8~max+4+4
    ★0飛龍改二1段階延長+5×
    ★1~max+2+2
    ★0飛龍×
    ★1~max+2+2
    装備艦個別↓加算値
    改修度対象艦火力対空索敵装甲回避射程命中累積
    ★1~max瑞鳳改二乙
    鈴谷航改二
    熊野航改二
    +1+1×
  • 伊勢型改二は超長時に射程+1延長した場合、他の射程超長より先に行動する*3
  • 当初は伊勢改二のみの補正だったが、2019/02/08アップデートで改修実装とともに拡張された。
    • 2019/04/30に飛龍と蒼龍にも射程延長効果がついた。
    • 2020/03/03にボーナス変動値の可視化がなされ、命中値ボーナスも存在していたことが明らかになった。
  • 索敵値のボーナスはルート分岐上の艦娘素索敵に加算されている。*4

元ネタ

  • 元ネタは、空技廠 二式艦上偵察機一一型(D4Y1-C)*5。愛知航空機で生産されたため、愛知 二式艦偵とも呼ばれる。
    飛行試験中に空中分解事故が発生したことで、艦上爆撃機としては強度不足という問題が露見した十三試艦爆(後の彗星)だったが、通常飛行には問題がなく*6、また優れた速度と航続距離を発揮したことから、
    試作機の十三試艦爆を艦上偵察機に転用、爆弾倉に偵察用カメラや増加燃料タンクを搭載し、当時の帝国海軍随一の速度と航続距離を持つ偵察機として採用した。
    • 当時は九七式艦攻零式水上偵察機が偵察任務に用いられていたが、速力や航続距離において満足出来るものではなかった。
      そのため、いずれの点でも両者より優れていた十三試艦爆に注目が集まった、という背景もある。
      • 九七式艦上偵察機という機体も開発されていたが、九七式艦攻で代用可能とのことで量産はされなかった。
    • 制式採用は昭和17年7月。当の彗星は昭和18年12月に採用*7と遅れに遅れている。
      彗星採用後は生産ラインは統合・吸収。艦攻同様、航空隊の彗星をそのまま偵察に使うこともあった。
  • ゲームでは彩雲と比較されがちだが、彩雲が登場する頃には二式艦偵の役割は変わったので単純には比べられない。
    • 彩雲や零水偵は空戦は考慮せず、長距離航行時の負担軽減をよく考慮した三座偵察機。二式艦偵や零観はある程度長距離航行の負担軽減に考慮したが、空戦も考慮した二座偵察機。現に二式艦偵には艦爆譲りの機体強度に加え、彩雲や零水偵には無い機首の固定機銃も搭載している。
      無論二座じゃないと長距離偵察ができないというわけでは無い。事実、二式艦偵は彩雲が登場するまで空母艦隊の他に陸上基地から発進し、戦術・戦略偵察を中心に敵艦隊の情報収集を行っている。
      しかし、より速い彩雲が登場して配備が始まると、戦術・戦略偵察を彩雲に任せ、二式艦偵は主に戦果確認と攻撃隊の誘導機として使用された。
    • ちなみに彩雲も大戦末期になると、本土の陸上基地から攻撃隊の誘導と戦果確認が主な任務になっていった。
      艦これ内でも高い索敵値とT字不利を防ぐ特殊効果を持つ彩雲と、高い命中率と触接時のダメージ上昇率が高くなる効果を持つ二式艦偵と、役割が異なっているのはこのためと思われる。
    • 偵察専用機の彩雲に対し、二式艦偵はほぼ彗星そのままなので、艦爆として彗星を搭載している艦であれば機体の保守・整備の面でも都合は良い。
      彗星自体整備が難しい問題はこの際置いておいて。
    • 米軍側でも、彗星に似た運用例として偵察爆撃機(SB)がある。のトラウマSBDや、その後継機SB2Cがそれ。
      編隊飛行なので偵察の目が多く、全滅や無線機故障で偵察情報が不達*8になるのを防ぐことができる利点がある。
      一方、日本では偵察は艦攻の仕事。長距離・長時間の飛行に適し、編隊も少数機なので発見されづらい。
      …はずだが、そもそも敵を見つけるのが偵察なので、その時こちらも発見される可能性もあった。初期の頃はともかく、迎撃機が高性能化すると速度に不安がある艦攻や水偵では敵機動部隊の索敵は危険になり、少なくともミッドウェー海戦前には高速偵察機が求められた。二式艦上偵察機がその結果 
      他に機体とは別に少数機での偵察は見逃す可能性もあった。ミッドウェー海戦では偵察機は僅か10機であり、あまりにも偵察の目が少なかった。そしてアメリカ海軍の空母機動部隊を見逃し、先制攻撃を許したことによってミッドウェー海戦敗北原因の一つとなってしまった。
    • ミッドウェー以降ではこれを戦訓として、二式艦偵のみならず巡洋艦搭載の水偵、艦攻をも積極的に投入することで偵察の目を増やし、二段、三段での索敵を行った。これによって南太平洋海戦では米空母艦隊を迅速に発見できた。
  • 蒼龍に搭載されミッドウェー海戦に参加したのは、正確には「十三試艦爆」という正真正銘の試作機。
    5機しかない試作機のうち3機を偵察機に改造。その内の2機が高速偵察機を切望していた二航戦に届けられた。
    • 飛龍の戦闘詳報では、敵機動部隊の索敵に成功し反撃を容易にしたとして『功績抜群なり』と極めて高く評価されている。
      • 蒼龍から発艦した偵察機は利根機の報告した位置に向かったが敵は発見できなかった。帰艦中に敵艦載機を発見、追跡し敵空母を発見することに成功した。
        しかし十三試爆からの偵察情報は無線機故障で伝わらず*9、飛龍に着艦したのは第二次攻撃隊が発艦した直後。直接的な貢献は果たせなかった。
    • 飛龍に敵空母の位置を知らせてきたのは筑摩から飛び立った偵察機(筑摩5号機)で、飛龍の第一次攻撃隊及び第二次攻撃隊の誘導も行っている。
  • 二式艦上偵察機としては、マリアナ沖海戦時の翔鶴に10機ほど搭載され索敵に参加した記録がある。
    空母機動部隊を失って以来、主に陸上基地で運用された。そのためか文献によっては形式名の末尾を、艦上偵察機の「C」ではなく、陸上偵察機の「R」としている。
    • 二式陸上偵察機(J1N1-R)という全く別の機体がある。(後に夜戦"月光"となった)二式偵としか書かれていない資料もあり、今日も研究者を悩ませている。

小ネタ

艦娘による解説

瑞鳳の解説

瑞鳳の解説

  • 艦上爆撃機彗星の偵察機版ね。発動機周りだとか電動機構だとか、整備大変なのよ、整備が。
  • 艦上爆撃機としては非常に速かったから、開発中に「とりあえず偵察用に採用する」と言われたのよ。
    それまでは水上偵察機が主な偵察手段だったんだけど、水上機だから遅かったし、相手の直掩機に比べて弱かったからね。
    • 一応、九七式艦攻と同じ時期にも艦上偵察機を制式化していたのだけど、「艦攻や艦爆を使えばいい」なんて言われちゃったのよ。
  • そこで目をつけられたのが、当時最新の艦爆だった彗星。開発中だったのだけど、とりあえず普通に飛ぶ分には問題ないと判断されて、艦爆としてよりも先に制式採用されたの。それがこの二式艦偵ね。
  • この子が活躍したことで有名なのは、ミッドウェー海戦ね。彗星の試作2号機と3号機を改造した分が多聞丸さんちのお姉さんに載せられていて、利根さんが見つけた敵機動部隊を追いかけ続けてより詳しい情報を集めたの。
    • この情報を元に多聞丸さんが反撃したのよ。でも、最後は母艦と一緒に沈んでしまったそうなの。
      • 飛龍に敵空母の位置を知らせてきたのは筑摩5号機で、本機は飛龍より発艦した第一次攻撃隊及び第二次攻撃隊の誘導も行っている。
        二式艦偵も敵空母を発見したのだが、通信機の故障で報告は伝わらなかった。
        結局、帰還してきた二式艦偵が飛龍に着艦したのは、第二次攻撃隊が発艦した直後だったので、索敵には寄与できなかった。
  • もう一つ有名なのが、こっちでも紹介してる芙蓉部隊ね。偵察機としても夜間戦闘機として使われたそうよ。もっとも、私はあんまりよく知らないのだけどね……

この装備についてのコメント


*1 2~6一部ソース利用(2019/02/15):https://twitter.com/shiro_sh39/status/1096298480648245248
*2 の最高値を参照
*3 超長から超長+になれる
*4 https://twitter.com/CC_jabberwock/status/1094916046950035456
*5 彗星の改修に伴い、彗星一二型や一二型甲と同様の改修を施した二式艦偵一二型、一二型甲も登場した。
*6 要するに爆弾抱えて急降下するのには耐えられなかった
*7 海軍資料。製造側の愛知航空機の資料では18年6月
*8 ミッドウェー戦の二式艦偵がまさにこれ
*9 電報は熊野など受信した艦があるとの資料(戦史叢書)もある