零式水上観測機
Last-modified: 2018-04-10 (火) 09:26:53
No.059 |
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 | 零式水上観測機 | 水上偵察機 |
装備ステータス |
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火力 | | 雷装 | |
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爆装 | +1 | 対空 | +2 |
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対潜 | +4 | 索敵 | +6 |
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命中 | +2 | 回避 | |
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戦闘行動半径 | 3 | |
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装備可能艦種 |
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駆逐艦 | 軽巡洋艦 | 重巡洋艦 | 戦艦 |
軽空母 | 正規空母 | 水上機母艦 | 航空戦艦 |
備考 |
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開発解禁日:2014年3月14日、改修可 大和、武蔵、瑞穂/改の初期装備 2013年6月戦果上位褒賞 |
複葉でありながら、優れた運動性と高い空戦能力を持つ二座の水上偵察機です。 主力艦隊の砲戦弾着観測と偵察のための機体ですが、その高い格闘戦闘力は、専門の水上戦闘機も顔負けの高性能ぶり。 複葉機だけど近代的な、名作観測機なのです! |
ゲームにおいて 
- 現在の入手方法は大和、武蔵、瑞穂、瑞穂改の初期装備、および開発。
- 開発テーブルが一般的な艦載機とは異なるため注意が必要。
- レシピについては、開発レシピを参照。開発成功率は低めだが、必要資材が少なくデイリー任務の消化にも適している。空母系ドラム缶枠・・・
- ただ、電探レシピでも出てくるため、電探の数を揃えている内に、必要数を確保できている提督もいないわけではない。
- 零式水上偵察機の上位にして艦これにおける水上偵察機の種別の中では一線級の装備。
- 命中だけなら水上爆撃機である瑞雲にも勝っている。まぁ瑞雲は開幕航空戦ができるので比較するのは難しいが…。
- 触接による攻撃力補正は彩雲と同じ+17%。触接は艦隊全体の偵察機装備個数が多いほど発生確率が上がるため、艦隊に複数配備しやすい零観による確率上昇効果は大きいだろう。
- また水爆を装備した場合、潜水艦を狙ってしまうので航巡・航戦に潜水艦を狙ってほしくない場合にもこちらが選択肢になる。
- 似たようなものでAr196改が実装されている。性能差は対空+1、対潜-1、索敵+1
- また、Iowa改の持参品として、OS2Uも実装された。性能差は対空+1、対潜+3、回避-1
- さらに、索敵がより高いが命中等が低い紫雲もある。ただし、弾着観測射撃発動率と触接開始率を考えると紫雲の方が基本的に上位装備だが、現在通常入手手段がない。
- 22号対水上電探と比べてもこちらの方が素の索敵値が上。マップ航行時索敵能力は電探と水上偵察機で係数が違う為、基本的に水上偵察機の方がマップ索敵値を稼ぐのに適している。
- また水偵は戦闘前の索敵行動の成功を引きだしてくれるが、現在検証によって索敵成功による命中・回避の上昇は統計的に検出出来ていない。上昇量が検出出来ないほどの微量な為か、表示だけで実装されてない為かのどちらかであると考えざるを得ない。
- さらに制空優勢以上なら装備の組み合わせ次第で弾着観測射撃が可能になる。
- 命中・回避目的なら、最上位の電探でもない限り、観測機の方が良いかもしれない。
- もちろん電探にはうずしおの被害軽減効果もあるので、その辺は提督ごとのお好みで。
- 現在は改修可能。★+6までの改修には誰が予想できたか瑞雲が必要に。★+6以降の改修には同装備が必要である。
改修により海域マップ航行時索敵能力が上昇するとみられ、索敵の厳しいマップではますます重要になったと言えるだろう。ネジ消費は初期から3個と重めなので注意。
- 改修による効果は海域マップ航行時索敵能力と触接選択率の上昇。検証によれば海域マップ航行時索敵能力は★+3で索敵+8.03相当と紫雲を超え、★+7で索敵+9.17相当になる。
紫雲を持っておらず、マップ索敵が気になる場合は改修してみるのも良いだろう。
- 2017年の秋刀魚祭りにおいて、「秋刀魚漁支援では、(中略)飛行艇や二座以上の水上機(中略)も有効です!」とアナウンスがあり、二座であるこの機体に期待が集まった。??「私の活躍、期待してね!」
- 実装当時は大和型の初期装備のみという激レア装備であったが、装備ロックが未実装だったため、コモン装備の零式水上「偵察」機と見間違えて、「廃棄」するという悲劇が発生していた。
- 当初は偵察機と観測機は一覧で並んでいなかったが、2013/11/27の「リスト表示並び順がID順から装備種類順に変更されます。」に伴い、現在のように並ぶようになったことによる。
- 2014/10/10のアップデートで装備ロックが実装され、また開発可能になったことでレア度は下がったが、開発成功率はそれなりに低いので、手に入れたら忘れずロックするようにしよう。
+
| | 変更履歴
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- 2013/07/-- 初実装(6月戦果褒賞)
- 2013/12/24 対潜が+2→+4に上昇。
- 2014/03/14 開発解禁。
- 2015/08/10 この日実装された瑞穂と、改造後の瑞穂改が初期装備で持ってくるようになった。
- 2016/02/29 改修可能になった。
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小ネタ 
- 元ネタは日本海軍の十試水上観測機計画で作られた「F1M2 零式観測機一一型」*1で、通称「零観」(ゼロカン)。日本海軍最後の複葉機である。連合国でのコードネームは「Pete」(ピート)。
- 書類上は「水上」を付けない「零式観測機」が正式名称とされるが、試作時の名称もあって装備名同様に呼ばれることが多い。
- 九五式複座水偵(ちとちよ改、甲の肩の射出機に載っているアレ)の後継機の一つ。もう一つの片割れは十二試二座水偵。枝分かれした両者の後継機は瑞雲で統合される。
- 零戦より二年早い計画開始だが、制式年が一緒。そう、三菱が小型水上機に不慣れな事もあり開発は難航したのだ。
- 開発したのは三菱重工業名古屋航空機製作所。ベテラン設計者である設計課長服部譲次の指導のもと、佐野栄太郎が設計主務となり、史上まれに見る高性能水上機として完成した。課長の服部は佐野のように優秀な若手を見出す能力に長けており、同時期には堀越二郎を見出し名機「九六式艦上戦闘機」「零式艦上戦闘機」を開発している。
- 「複葉機なんて産廃だろ、なんでこんなに性能いいんだよ」と思われる提督も多いだろう。でも侮るなかれ。これは複葉機だからこその性能である。
- 複葉機は単葉機に比べ、翼が二枚である分、空気抵抗や重量の関係で当然遅い。実際に零観は最高速度370km/hと結構遅い。
しかし、複葉であるが故に低速時の運動性は高く、そのことが良好な格闘戦能力に繋がっている。零観もまた然りである。
現代でもアクロバットなどでは軽快な運動性を活かした複葉機が活躍していたりする。
- また上昇能力も単葉機と比べ良好で、高度5000mまで9分で到達できる。これは同時期の単葉機を凌駕している。
- 弾着観測機なのになんでこんなに空戦性能が良いかというと、砲撃戦中に同じ目的の敵機を追い払ったり、観測を妨害しようとする敵戦闘機の相手をすることが想定されたため。この目的で、機首には7.7mm機銃2門、後部座席の後ろにもドラムマガジン式の7.7mm旋回機銃が備え付けられた。
- ただ任務が任務だけに航続距離は他の偵察機よりはるかに短い。
平たく言えば、同年デビューの零式水上偵察機は、長い航続力と3人乗りによる索敵力の高さを活かした長距離偵察用であり、本機は軽快な運動性を活かした近距離での索敵・観測用なのだ。この点は名前の通りである。
- また前任の九五式水偵からの仕様引継ぎで爆弾の搭載機能もある。この辺は零式水偵と一緒だがこちらは60kg爆弾×2と搭載量は少ない*2。
- 運用の為には射出重量4t以上の射出機が必要であり軽巡で運用したのは実は鬼怒だけしか記録に残っていない。
- 太平洋戦争では、当初予定していた艦砲の弾着観測という任務を遂行する場面は少なかった。
- しかし、水上戦闘機に引けを取らない格闘戦能力と安定性が高い使い勝手の良さから、船団護衛・対潜哨戒・爆撃・敵機迎撃など様々な任務で多用された。
- 特に空戦能力では、単葉機である九六式艦戦に匹敵(格闘戦だけで言えば零式艦戦21型と同等以上!)し、F4FやP-39などの戦闘機や爆撃機、さらには戦争末期に零式艦戦52型をカモにしていたあのF6Fという明らかに格上の相手を撃墜している。
水上戦闘機なんていらなかったね。
- 勿論、これらはものすごく稀な例であり、多くの零観が単葉戦闘機に撃墜されている。でも複葉機ってかっこいいよね!
- ただし、稀な例と言っても戦果は戦果。複葉観測機侮りがたし、である。いやまあコイツがおかしいんだけどさ…。
- 因みに他に実装されている瑞雲とともに、非常に優秀かつ高性能な水上機であったと評価されている。
こいつらほど高性能な水上機は他の国には存在しないと言っても過言ではない。
というかどこの国も大体陸の上空で戦うので高性能化に熱心になる必要がなかった。SCシーホーク?知らない子ですね…
- F6Fを撃墜したパイロットはあの藤田信雄中尉、伊25から発進した零式小型水上偵察機(艦これ未実装)でアメリカ本土爆撃を世界で唯一成功させアメリカからも英雄視された伝説のパイロットである。*3
- コイツで空の要塞B-17を体当たりで撃墜して生還した猛者がいる。水上機時代だけで7機撃墜(半分が大型機)と言う逸話を残す、かつてジェロニモと呼ばれた水上機乗りのレジェンド、その名も甲木清實(かつき きよみ)氏。水上機母艦時代の千歳にも配属されていた。2018年4月10日で、なんと99歳のお誕生日である。まさにリビングレジェンド。
- 陸上戦闘機パイロットが不足してくると、格闘戦経験がある故に戦闘機に転科するようになった。マリアナから終戦まで艦隊航空隊で戦ったエースパイロットの白浜芳次郎飛曹長もその一人である。
- 彗星一二型甲の図鑑にも出てくる芙蓉部隊の指揮官、美濃部正少佐も水上機部隊の出身である。
芙蓉部隊の構成員も水上機出身者が多かった。
- 観測機乗りがグラマン(F4F)との一騎打ちの見込みを聞かれて、零観の強みは運動性と旋回半径が小さいことだけで、一撃離脱の敵機の射撃をかわすのは難しくないが、かわしても高速で離脱してゆく敵機には反撃できない。だけど離脱した時が再度攻撃をとる行動中とか、こっちが鈍足でも攻撃できるチャンスは必ずあるのでそこを狙う。1vs1で敵が戦意をもって最後まで仕掛けてくれば腕がいいこちらが勝つ。敵の数が多ければやられるだろうな、とのことであった
- 余談だが、同じ第二次大戦時の複葉機として有名なイギリスの
「グロスター グラディエーター」「ソードフィッシュ」も、複葉機ならではの高い汎用性から大活躍している。ちなみに現在でも飛んでいる(軍用ではないが)。
- 2018年1月23日にデアゴスティーニ・ジャパンから発売された『第二次世界大戦傑作機コレクション』52号が、この戦艦長門艦載機をモデル化している。シリーズ初の複葉機のため、パッケージがヤケにでかいのだが、先に出た零式水偵と比較すると、主翼の小ささやスリムな胴体など、かなり対照的な機体なのが分かるだろう。複葉機かつ水上機は、プラモデルだと組み立てが難しいので、お早目の確保をお勧めする。…ていうか、今回かなり予約が集中したらしく、Amazonでは早々に予約注文止められてしまったんですが…。「艦これのせいか?」と言われればハイそうですね、としか言いようがないんですけども…。
この装備についてのコメント 
零観誤廃棄提督友の会
開発結果の報告は、開発レシピのページへ。