零式水上偵察機

Last-modified: 2024-12-06 (金) 21:01:14
No.025
weapon025-c.png零式水上偵察機水上偵察機
装備ステータス
火力雷装
爆装+1対空+1
対潜+2索敵+5
命中+1回避
戦闘行動半径7
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
開発可、改修可
航空巡洋艦・潜水空母にも搭載可能
改修更新
零式水上偵察機二式水戦改強風改
零式水上観測機★+2
「零水偵」とも呼ばれる標準的な水上偵察機です。
戦艦や巡洋艦、水上機母艦などに搭載され、索敵任務担当として
艦隊の「目」の役目を務めます。海戦は索敵が大事!
ぜひ、主力艦艇に搭載して、運用してくださいね。

ゲームにおいて

  • 多くの重巡、そして水上機母艦が初期装備として持ってくるほか、開発でもガンガン出現する。
    • 上位機種として零式水上観測機が存在するものの、基地航空隊ではこちらの方が戦闘行動半径が長いという違いが有り、完全な上位機種ではない。
  • 艦これサービス開始から1年目までは、装備する必要の薄いゴミのような立ち位置だった。
    • 序盤では貴重な索敵用の装備として扱われていたが、水偵では索敵失敗も多く索敵の効果も判りにくかった。*1
      そして空母や軽空母は、艦攻だけで索敵成功したり彩雲でT字不利を回避したりと分かりやすく強かった。
      更に、電探は渦潮被害軽減の効果もある上索敵効果も……。
    • 結果として、水偵は次第に使われなくなってしまったのである。*2


  • しかし水偵/水観は、新システムが導入されてその存在意義を大きく変えることになる。

弾着観測射撃、および触接について

  • 2年目の開幕となる2014年 春イベント『索敵機、発艦始め!』と同時に実装された新システムの名は、【弾着観測射撃】
    • 大雑把に言うと、複座水上機を搭載した艦が昼戦でカットインや連撃を行うようになり、昼戦火力が大きく向上する。(単座の水上戦闘機は除く)
    • これにより戦艦が夜戦並の昼戦火力を獲得し、軽巡・重巡も使い勝手が向上した。
      硬い戦艦級や鬼姫ボスに対して昼戦で有効打を与えることも可能になる。
      • 水上機の装備が出来ない雷巡は、相対的に昼戦火力が低下した。
        また軽巡でも天龍龍田夕張五十鈴改二*3Atlantaの5名は、偵察機を積んでも搭載数0機なため、弾着観測射撃は出せない。
      • 搭載数を持つ艦でも大淀など位置によって0機スロットがある艦もいるため、装備位置も一応意識しておこう。
    • 現在でも「主砲・主砲・水偵・その他」という装備構成が基本かつ一般的。(このとき副砲は採用しないことが多い) 艦種ごとの装備考察も参照。
      • 徹甲弾を装備できる航空戦艦・戦艦は、「主砲・主砲・水偵・徹甲弾」と載せることで連撃とカットインの両方が出る可能性がある。
    • このシステムは制空権と密接な関係があるため、空母との艦隊連携が重要になる。
  • このとき【触接】も実装されている。
    • 航空戦での開幕空爆攻撃の威力を上昇させる効果である。
      主役は艦上偵察機であるが、水上偵察機も多数配備することで貢献することが可能。
  • 14春イベントでは索敵値依存のルート分岐が実装されたため、水偵/水観/水爆は【弾着観測射撃】を抜きにしても非常に重要な装備となった。
    • ちなみにルート分岐索敵は0機スロットに装備されていても有効。

装備の運用について

  • 水上爆撃機カテゴリの試製晴嵐瑞雲系列は弾着だけでなく開幕爆撃や対潜攻撃も出来るようになるものの、開幕航空戦に参加する関係で損耗が激しいので注意が必要。
    • また成功率、火力補正率共に低めに設定されているため地味ではあるが、水上爆撃機にはできない触接の発動が可能。これらを勘案して使い分けよう。
  • 偵察機を基地航空隊に配備することで「出撃」部隊の戦闘行動半径を延長することができる。しかしこの用途での性能は彩雲飛行艇の方が上なので、メリットはあまり無い。
  • 対空・対潜・爆装の値を持っているが、水上偵察機がこれらのパラメータを活かす機会はない。
    • 水偵の対潜値は対潜攻撃の威力には乗らない。
    • 水偵の対空値で制空値は上昇しない。対空砲火性能は全く上がらなくもないが微か。
      例外
      • 基地航空隊では偵察機の対空値も制空に加味される。
      • 先制対潜ボーダーとなる「装備艦の対潜値が100」には加味される。
      • 対潜支援哨戒では対潜攻撃を行う。
      • 速吸改が艦攻を装備した時の砲戦攻撃力には爆装が加味される。

ドロップイベントでの運用について

  • 運営がTwitterで「秋刀魚漁支援では、装備選択も大切です!(中略)飛行艇や二座以上の水上機(中略)なども有効です!」とアナウンスがあった。
    本機は三座の水上機なので、零式水上観測機などを所持していない場合でもこの装備を使用すればよい。

改修工廠について

  • 改修には最初から同装備が必要になるがこれを集めるのは難しくないだろう。★max零式艦戦21型を3機つぎこむことで水上戦闘機二式水戦改に更新できる。
    • 主な改修効果は、ルート分岐にかかわる索敵値に+1.2√で、★+1で索敵値+1.2、★+3で+2.03、★+7で+3.17、★maxで+3.79とみられている。
      • 残念ながら弾着観測射撃の発動率は上がらない。
    • マップ索敵能力は★+7紫雲(未改修時に索敵値8)と同等になるが、零式水上観測機★+3(索敵値6+2.03)と同等でもあるため、索敵目的に限れば紫雲や観測機を改修した方がよい。
      • こちらの改修は主に二式水戦改の入手目的に行うことになるだろう。
      • 改修が進んでいれば無改修零観の索敵は上回るので、更新途上でも本装備を優先的に改修し使用する意義はある。
  • 2023/01/20アップデートで、利根・筑摩でも改修を進められるようになったが、この2人で改修更新すると零式水上観測機★+2になる。
    • 観測機は元から開発も改修も可能なことを考慮すると、こちらから更新するメリットは低いので注意。

アップデート履歴

  • 2013/11/01:対潜値が+1→+2に引き上げられた。
  • 2014/04/23:グラフィックがカッコよくなった。
    2014/04/23のアップデート以前の画像

    2014/04/23のアップデート以前の画像
    零式水上偵察機_0.jpg

    • 画像変更の影響か、開発報告などで零式水上観測機と誤認している人が多くみられる模様。注意されたし。
    • 正直かなり適当。尾翼やプロペラすらない…いくらなんでもこれは…。
      • なお、実機はこんな感じである
      • 両フロートの前方に引いてある赤いラインは、プロペラの回転位置を示す重要なマーキングで、二式水戦改零式水上観測機など、日本海軍の水上機のフロートには必ずこのラインが引かれていた。水上機が着水中はフロートに人間が乗ることが当然考えられるので、このマーキングに気を付けないと、フロートに載った人があっという間にミンチになってしまうからである。*4
      • また、ゲームではどの機体でも省略されているが、水平尾翼上面には、放射状の白線が数本引かれていた。これは偏流測定線といってどれぐらい機体が横風に流されているかを測定する際に使うものである。
    • 2016/08/31のアップデートで現在の仕様になる前は、索敵フェイズで索敵担当機に関係なくこちらの古い方が登場していた。
  • 2015/11/18:艦載機熟練度が上昇しない不具合がこっそりと改善された。
    • 他の水偵はそこそこ成長するのだが、この零式水上偵察機は全く上昇せず、零観や、夜偵、Ar196改等がMAXなのにこれは成長なし*5という事態が頻発していた。
  • 2016/03/11:改修可能になった。
  • 2017/06/23:零式水上偵察機11型乙が実装された。
  • 2017/11/17:零式水上偵察機11型乙(熟練)が実装された。
  • 2018/08/17:再度画像が差し替えられた。
    • 新しいものとは微妙にサイズが異なっている。
    第一期時代の画像

    第一期時代の画像
    weapon025-b.png

  • 2022/06/30:零式水上偵察機11型乙改(夜偵)が実装された。
  • 2023/01/20:改修担当に利根・筑摩が追加され、零式水上観測機★+2に更新可能になった。
          :イヤーリー(1月)任務『改良三座水上偵察機の増備』で★max零式水上偵察機11型乙に交換できるようになった。

性能比較表(装備最大値/水偵早見表/テーブルより転送)

長いので折りたたんでいます
No装備名火力爆装対空対潜索敵命中回避半径触接入手方法改修備考追加
25零式水上偵察機11251712%開発、初期装備編集
59零式水上観測機12462317%開発、、ランキング最上改二/に装備ボーナス編集
102九八式水上偵察機(夜偵)131612%開発、初期装備夜間触接編集
118紫雲1281412%任務、ランキング大淀三隈改二特に装備ボーナス編集
238零式水上偵察機11型乙11762717%初期装備、イベント、ランキング最上改二/に装備ボーナス編集
239零式水上偵察機11型乙(熟練)21883720%任務、イベント最上改二/に装備ボーナス編集
469零式水上偵察機11型乙改(夜偵)11652717%任務、ランキング夜間触接編集
115Ar196改11552317%初期装備独艦に装備ボーナス編集
163Ro.43水偵112421317%開発、初期装備任務、イベント編集
171OS2U111621317%任務初期装備米艦に装備ボーナス編集
304S9 Osprey1242317%任務初期装備、イベント、ランキングGotland、球磨型、長良型、川内型、阿賀野型に装備ボーナス編集
370Swordfish Mk.II改(水偵型)1652317%改修、ランキング瑞穂神威仏艦に装備ボーナス編集
371Fairey Seafox改213621317%任務、ランキング仏艦に装備ボーナス編集
413SOC Seagull11421317%開発、初期装備、イベント、ランキング米艦に装備ボーナス編集
415SO3C Seamew改1273420%イベント、改修米艦に装備ボーナス編集
471Loire 130M332317%ランキング、任務、初期装備夜間触接、仏艦に装備ボーナス編集
510Walrus441312%ランキング、イベント夜間触接、英艦に装備ボーナス編集
515Sea Otter652417%イベント夜間触接編集
521紫雲(熟練)14922517%ランキング大淀三隈改二特に装備ボーナス編集
522零式小型水上機1131312%イベント潜水空母に装備ボーナス編集
523零式小型水上機(熟練)12412312%イベント潜水空母に装備ボーナス編集
538Loire 130M改(熟練)2553320%イベント夜間触接、仏艦に装備ボーナス編集
539SOC Seagull 後期型(熟練)23732420%改修米艦に装備ボーナス編集
540零式水上偵察機11型甲改二11473720%任務夜間触接編集
  • 薄緑色は海外装備紺色は夜偵
  • 触接補正についてはこちらを参照のこと
  • 装備ボーナスの詳細は個別装備ページを参照のこと

小ネタ

  • 帝國海軍の十二試三座水偵計画で作られた水上偵察機、E13A零式水上偵察機一一型である。連合国でのコードネームは「Jake」(ジェイク)。
    • 潜水艦用の零式小型水偵と区別するために便宜上、「零式三座水偵」と呼ぶこともある(上記の実機写真も零式小型水偵が混じっているので良く見よう)。
      • 零式小型水偵とは潜水艦(潜水母艦でも潜水空母でもない)が運用する水上偵察機で重量1.4tの豆飛行機である。通称金魚
        『アメリカ本土空爆(与えた被害は山火事程度だったが)』なんていう、あちらさんが想像だにしていなかった事をしでかしたのもコイツ。
    • ゲーム内では瑞雲零観とともに潜水空母に搭載可能だが、この零式小型水偵や晴嵐と違って実際の潜水艦への搭載が考慮された機体ではない。
    • 海軍の次期本命水上機は十二試二座水上偵察機*6だった。
      だが、九九式艦爆より一ランク下のエンジン*7でそれと同等性能の水上急降下爆撃機を作るムリゲー野心的な計画だったため、ある意味保険として作られた。
      愛知航空機の設計陣に余裕がなかった為、やや先行する十二試二座水偵をやや拡大して各部を流用。設計の簡略化を図っている。
      • そんな涙ぐましい努力にもかかわらず「納期未達」。競争試作の相手、川西製の機体が自動的に内定ゲット。
      • 愛知航空機は技術資料として制作を続行。その間に競争相手の川西機が安定性不良だわ強度不足だわ一号機が事故を起こすわ二号機が試験飛行中行方不明になるわとトラブル続出。
      • 海軍は愛知機も領収して比較を行った結果、愛知機が優れるとしてまさかの逆転勝利で採用されたものである。
  • 夜偵を除くゲーム中の他の水上機と違い三人乗りであり、三座水偵は専任の航法手が乗れる事を活かして長距離偵察、夜間偵察を行うのが主任務である。その為自動操縦装置が標準装備されている。
    • ゲーム内ではスロットに搭載機数が有る艦は全艦運用可能だが史実では重量の関係で運用可能な艦は4tの射出重量を持つ二号五型カタパルト(以上の射出重量を持つ射出機)を搭載した艦に限られていた。*8
      軽巡だと阿賀野型軽巡全艦と大淀、そして一時期二号五型カタパルトを装備していた鬼怒阿武隈のみが該当し他の5,500t型では運用不可だったりする。*9
    • ちなみに前任の九四式水上偵察機は複葉布張りの古典的な機体だが、優れた安定性で「三座水偵で夜間偵察もできるよね」と夜間偵察専用の飛行艇を駆逐してしまった。
      前述のカタパルトの問題で零式水偵の運用出来ない軽巡では主力水偵として運用され、戦争中盤まで零式水偵とともに第一線にあった名機。
      • 戦前、九四式水偵の高性能に目を付けたドイツがライセンス生産を打診してきた事も。もし実現してればこの娘この娘に九四式水偵が載っていたかもしれない。まあ実際に載ったのは自国製のAr196だったが。
      • またどこぞの夜戦バカ搭載機の九四式水偵が蘭潜水艦を索敵発見し爆撃(ただし外れた)した記録も残っている*10
    • 他のバケモノのような華々しい戦果は無いものの、常に艦隊の目となって勝利を支えたのである。
    • その栄光も中盤まで。零式水偵は次第に水上機というか簡易量産型瑞雲と言った趣の機体であるが故の低速・弱武装(機銃系)・貧弱な防御力など、脆弱性を顕にする事となる。
    • 使い勝手のいい機体だったためか、一一型を基準に一一型甲や練習型など、そこそこ派生型が有る。その中にはレーダー、対潜用の磁気探知機KMX搭載型と言った贅沢な機*11も有った。
      そういった機は貴重だったため、第五航空艦隊司令長官・宇垣纏中将が「特攻に使うのは惜しいから残しておけ」と言って出撃を控えさせた。
    • 帝國海軍では、より高速で生存性の高い艦上偵察機の開発を進めつつも、零式水偵の後継機として水上偵察機瑞雲紫雲を開発していた。
      • また、最上の航空巡洋艦改装や、水上機運用を主眼にした軽巡大淀の建造など、日本海軍は最期まで水上機運用に熱心だった。
      • 空母や飛行場が無くても運用できる航空戦力として、水上機自体は終戦まで有用だったのだ。
      • 世界的に見ても、艦載水上機が第一線を引いたのは終戦後の事で、後にホバリングによる滞空能力に分が有るヘリコプターがその役割を担う様になっていった。
  • 艦載運用においては無積載の偵察任務が主でありどこまで役に立ったかは不明だが、前任の九四式水偵同様爆弾の搭載が可能であり胴体には6番(60kg爆弾)二発まで内蔵出来る爆弾倉が有り
    またさらに左右胴体下にも6番を積める為トータルで60kg爆弾×4を積む事が出来た。
    • 25番(250kg爆弾)を胴体直下に1発吊り下げて搭載する事も可能。ただし、瑞雲などとは違い設計の時点では水平爆撃しか考慮してないので急降下爆撃は無理が有る。
      というか緩降下爆撃*12ですら機体に過負荷が掛かり軽い破損が生じたケースが有る位なので……やめてくださいついらくしてしまいます。
      尤も零式水観より積載量自体はこちらが勝っている*13のだが。
      • そしてこれら爆装で運用されたのは主に積載の制限が無くなる水上機基地からの運用時であった。
    • 積むだけなら九一式航空魚雷*14や800kg爆弾を積む事も出来た。これらは戦争末期の本土戦や特攻目的での間に合わせである。
      航空魚雷の方は取り敢えず有用レベルには達し「水偵雷撃隊」が編成されたものの実際に運用する前に終戦を迎え*15
      800kg爆弾の方はあからさまに過積載状態だった上テスト結果も全く使い物にならないレベルだった為幸運にも運用されずに済んだ*16
  • なお重巡洋艦に課せられた任務として、水上機を活用した索敵がある。これは時として戦闘より重要なものであった。
    • 損傷を切っ掛けに航空巡洋艦に改造された最上や、水上機運用力を高めた利根*17の様な例があるが、まさにこの任務のための強化である。
      • 真珠湾攻撃では、空母攻撃部隊に先立って利根・筑摩の両艦から本機が発進し、真珠湾上空に侵入して状況を打電し続けた事が作戦成功の鍵となった。
      • 一方、ミッドウェー海戦では両艦とも水偵の発進に手間取り、特に利根の4号機は予定から30分も発進が遅れてしまう。
        更には飛行コースの違いや偵察員の作図エラーなどが重なった…のだが、結果的にはこの利根4号機が敵艦隊を発見。
        しかし、先述の作図間違いに起因する位置情報を誤ったまま報告、司令部は敵艦隊とはまだ距離があり攻撃隊準備の時間はあると判断、奇襲攻撃を食らう要因となってしまった。*18
    • また、帝国海軍はこの水偵に対艦攻撃任務も期待していた。
      その証拠に先述の通り水偵には爆装が可能で有った事、重巡洋艦の弾薬搭載定数の中に25番通常爆弾4発(高雄の場合)という数字がある。水偵2機2回分。
      最上の航空巡洋艦化も、偵察力だけではなく航空打撃力強化の意味があったわけだ。25番でも小さい航空爆弾一機一発に命中率の低い水平爆撃で……う~む。*19
      • ただし相手が魚雷艇の様な小型船なら話は別で20mm機銃を機体下部後方に増設した零式水偵達は60㎏爆弾4発と20mm機銃によってそこそこの戦果を挙げている。米軍の機体評価でもこの点が付記されておりある程度の脅威として評価されていた事が分かる。
    • 夜戦の際は観測任務と共に、照明弾を投下するという大切な仕事もある。
      日本海軍最後の勝利となったミンドロ島沖海戦でも、足柄の偵察機がこの任務を果たしている。
    • そして、日本海軍最期の作戦成功となった北号作戦においても、足柄の零式水偵が日向伊勢らの完部隊を支援し、
      大淀の2機の零式水偵が第四航空戦隊の唯一の航空戦力として前路警戒し作戦成功に貢献、2機とも艦隊に続いて無事に呉に帰還している。
      零式水上偵察機は、名実共に開戦から最期まで日本海軍の勝利に貢献し続けた名機であった。
    • ただし多くの日本重巡や戦艦は構造上の問題で、主砲をブッ放すとこの零式水偵も吹っ飛ばす事がある。実際妙高型と高雄型はやらかした。その辺を考慮した艦は利根型*20大和*21くらいである
  • 航空母艦黎明期には、この手の水上機を集中運用する水上機母艦が多く作られ、その有用性を確かなものとしていた。
    • この水上機母艦は、新しい軍艦と航空機の在り方を示した、まさに画期的な艦種であったのだ。
    • その後、偵察任務ではなく本格的な戦闘が出来ないか、と試行錯誤の中完成したのが世界初の正規空母鳳翔である。
      • 余談ではあるが、帝国海軍の基準では正規空母とは最初から空母として建造された艦のことであり、鳳翔の他、龍驤もこの基準内では正規空母だし、赤城加賀は正規空母ではない。
  • ともかく、水上機は基本的に扱い方に悩むシロモノであるが、ロマンを感じるのであれば是非、航巡や水母で運用して頂きたいものである。
  • 先述の通り大湊海軍航空隊などの基地航空隊でも運用され哨戒などに活躍した。
  • 海外では当時連盟国であったタイで運用されていた他、終戦後接収された機体がフランス海軍で運用されている。
    評価はそれなりに高かった様で部品の供給目途が付かなかったにもかかわらず1949年まで運用されていた。この娘達が目を付けるかも・・・?
  • 2017年11月14日にデアゴスティーニ・ジャパンから発売された『第二次世界大戦傑作機コレクション』第47号が、これの愛宕所属機をモデルとしている。
    水上機のプラモデルは機体本体とフロートを接続する支柱の組み立てが難しいものが多く、手を出さないモデラーも少なくないのだが、コレは本体とフロートも全て接合済みで、
    買って開封したらすぐに台座をセットしてディスプレイできるのは大きな利点だろう。10月3日に発売された第44号の二式水戦と並べて楽しもう。ぱんぱかぱーん!

この装備についてのコメント

  • 元ネタで60㎏爆弾での対艦攻撃が強調されてるけど、アレはどちらかと言うと機雷装備を意識したもの。各地の鎮守府や泊地には零式水偵を主力にした哨戒部隊があって、日頃から哨戒や入出港する船の護衛とかやってた -- 2019-06-03 (月) 04:24:23
  • 勘違いだったら申し訳ないですが、吹き出し(+赤い魚?)が加筆されていませんかね。ぶら下がっている妖精さんの右側あたりに。 -- 2019-10-07 (月) 08:31:25
    • 瑞雲でした。三連開発で瑞雲とコレが続けて出たので勘違いしました。申し訳ない。 -- 2019-10-07 (月) 08:36:13
    • 「瑞雲だった」で纏まると他意のない勘違いでも必要以上に天然ボケだと感じてしまう。ついでに某師匠が腕組している姿も浮かぶ。すっかり艦これに毒されてしまった。 -- 2019-11-14 (木) 20:11:04
  • 搭載数が0になる艦にAtlantaを加えました -- 2020-01-13 (月) 22:04:43
  • すぐ貯まるから改修素材に事欠くことはない。さぁ強風目指してガンバルゾー! -- 2020-02-17 (月) 23:57:56
  • いくらあってもすぐ無くなる -- 2020-03-06 (金) 18:19:24
  • 改修maxで留めて使っても結構使えるっぽい。 -- 2020-10-06 (火) 21:37:32
  • 水偵のmax作ったところでネジ残数2。これはまずい、水戦への改修が… -- 2021-04-25 (日) 17:07:56
  • そう言えばレシピ最低値ででないのかこいつは… -- 2022-01-15 (土) 21:51:20
  • 他の水偵と同じ基準で見るなら、零式水偵は火力1,索敵6,命中2(特に命中はほとんどの機体が+2以上あるし)、零観は火力2,索敵6,命中3くらいあってもいいよなって思う -- 2022-07-21 (木) 19:11:02
  • 水上機と母艦の進化は凄いけど、一方米は基地設営と護衛空母(あとカタリナと整備用水母…カタリナと母艦は哨戒戦で日本機動部隊の接近を留め、救助と対潜で活躍) 武装急速設営部隊と、一線級機+カタパルト+サブシステムの優秀な護衛空母で有利に立ったのに 別扱いで論外なのは本当はおかしいんだよね… 純正護衛空母が改装護衛空母の下位互換とか、基地設営は常に貧弱かつ遠いとか、ルート固定に高速水母とか制空値とか、水上機と母艦が必須で主力な異常状態  -- 2022-12-22 (木) 14:07:02
    • 今更なに言ってるんだ。艦船が女の子になってる時点で相当異常だろ。 -- 2022-12-22 (木) 14:40:58
      • 羅針盤を「回す」のも異常だしな。木主の言いたいことはわかるけども。 -- 2022-12-22 (木) 20:11:57
      • そんな碁盤ごとひっくり返すようなこと言っても、反論になってないと思うけど…ただ、木主が言ってる感じのことはシステム的に再現しにくそうだとも思うけど -- 2023-01-22 (日) 22:56:00
    • そういうのは太平洋の嵐位の硬派系じゃないと・・・w -- 2023-01-22 (日) 09:30:50
    • 史実や用途面でいうならカサブランカ級や(カタパルト有る)大鷹型改二は水母枠に含めてOKで、 残りの(改造含めた)護衛空母は輸送連合不可 位の分別は必要だと思うの 一律水母・(護衛)軽空母で高速要求な現状だから採用に物凄い差がある -- 2023-12-16 (土) 12:10:59
  • 散々、→ 二式水戦改 → 強風改へ更新して水戦が余りだしたのに今更水偵改修maxを要求されるとは...。 -- 2023-01-23 (月) 04:05:08
    • イヤーリーだし、ちょうど改修したい装備がないとか、ネジが枯渇してるとか、そういうタイミングに改修すればいい(いつもひと月くらいで「ヒャァ我慢できねえmaxだ!」ってなるけど笑 -- 2023-01-27 (金) 06:50:13
    • あの任務は基本放置でいいやつなんじゃないかな… -- 2023-01-27 (金) 09:55:36
    • 後続任務のトリガーのために改修してる。 -- 2023-01-27 (金) 10:48:35
    • 熟練搭乗員だけなんとかならなかったのか…あれ調達するのに勲章2つ必要なんだぜ…(クォータリー) -- 2023-01-27 (金) 12:29:09
      • さらに九六艦戦maxのためのネジも必要ですね…やっぱこれ、普通に改修更新先に一一型乙を置くだけで十分だったと思うんだけどな… -- 2023-02-10 (金) 04:06:29
      • Bq9「空母戦力の投入による兵站線戦闘哨戒」でも1つ入手できるから、3ヶ月以内に仕上げたいってほどでもなければ九六式艦戦の改修はやらなくてもいい。他に熟練搭乗員を使う改修をやっている場合はこの限りではないが -- 2023-02-10 (金) 08:14:30
  • カ号ですら制空参加できるようになったんだし、水偵もできるようにならないかな…爆撃はしなくていいから… -- 2023-02-15 (水) 15:53:45
  • 2期アニメでは強風改二と夜戦瑞雲で出番が消されたけど レイテ戦で夕刻最上から発艦して唯一湾内敵情成功して連絡できたのは書かれてもいいのでは…? あと艦載では対潜戦果無いけど、陸上配備では艦攻陸攻と合わせて対潜戦果ちゃんとある(そして東海には無い)もの書いてもいいのでは? -- 2023-12-16 (土) 12:05:58
  • 提督諸氏にコレもぜひ読んで欲しいであります!➡https://news.yahoo.co.jp/articles/f5aea928bc9c12b7680bb2ef549d395c80758007 -- かぼちゃ大王? 2024-08-10 (土) 12:58:06
    • ちょうど、他局で報道されたのを視聴したので、先んじてリンクを貼ってくださり感謝ですぞい。この証言者の貴重なお言葉、しっかり受け止めねば―― -- 2024-08-13 (火) 12:50:36
  • 初期装備で持ってくる艦が10隻以上もいるから、任務で15個廃棄が指定されていたり1度の改修で2つやら3つ要求されてもドロップ艦から剥いていくだけで数が揃うな。 -- 2024-09-15 (日) 13:37:56
    • (雪車山相太郎)「うむ」 -- 2024-09-15 (日) 14:38:00

*1 索敵に成功すれば回避と命中が上昇する……のだが、どの程度の上昇が見込めるのかが不明瞭である。だが決して疎かにできるものでもない。慢心、ダメ絶対。
*2 ただし、索敵能力自体は艦攻とは大きな差がある。
*3 改までは搭載数有
*4 これは現代の軍用機でも同様で、航空自衛隊でも採用されているE-2C早期警戒機の胴体にも、この危険位置を示す赤い縦線が引かれている。
*5 極めて少数で真偽も定かではないが+1の報告もあった。
*6 瑞雲の項目で簡単に説明。
*7 零式水偵・九九式艦爆のエンジンは金星四三型だが、十二試二座水偵は金星をショートストローク化した瑞星エンジンが指定された
*8 零式水偵の運用重量は3,650kgで、当然これ以上の重量を飛ばせるカタパルトでなければ射出不可能。
*9 5,500t型の標準装備カタパルトは二号三型。最大射出重量3tのため性能不足である。5,500t型のみならず多くの艦艇が二号三型を装備していたが、開戦前に二号五型に載せ替えられた艦も多い。
*10 川内の項目にも記してあるが撃沈したのは第十九駆逐隊(浦波)である。
*11 試作レベルならば三式一番系対潜ロケット弾に25番系の対潜爆弾を装備した所謂「対潜型零式水偵」や左右翼内に対魚雷艇や潜水艦用途の20ミリ機銃を搭載した機体も。
*12 零式水偵の場合は40度が機体限界
*13 零式水観は60kg×2しか積めない。
*14 改三までの初期型の魚雷本体が短い物のみ
*15 フロートの有る水上機固有技法として「射程内に達したら一回着水しその状態で魚雷を投下しその後機体は離水して去る」なんて物も研究されていた。
*16 未確認資料では800㎏爆弾搭載機も特攻したとされているが本当に「800㎏爆弾搭載機であった」かどうかが不明瞭な部分が有る
*17 水偵の搭載数を最大6機に増やした設計により、足の遅い水上機母艦の代わりに索敵任務を存分に発揮した。
*18 敵艦隊は実際には報告された位置よりも近距離にいた。
*19 水偵での打撃力強化としての完成形が瑞雲であるのだが、あんなものがホイホイ作れれば苦労しないワケで……。
*20 主砲を艦前部に纏めて配置し、航空装備を後ろへ配置し砲から離す。
*21 水偵格納庫を備え砲撃時はそこへ収納。