人格ストーリー
人格/ムルソー/バラのスパナ工房フィクサー
(▌=怒った職員/媚びへつらう職員/お願いが多い職員)
▌...おい!あのときのあの仕事、まだ終わってないのか!?
▌進行中です。約三時間後に仕上がる予定です。
▌あの...今度もまた、仕事ーつだけ片付けてくれない?はは、飲み物買ってあげるから。
▌右から三つ目の文書の山に置いてください。
このフィクサー事務所はいつも活気に満ちてる気がするね。
その中でも、子供に*1席は特に騒がしいみたい。
...よく見てみると、事務所を埋め尽くす打鍵の音も大体ここから聞こえてくる気がするね。
▌お世話になっております。バラのスパナ工房、ムルソーです。お伺いしたいことが...。
子供は片方で電話しながらも、タイピングの速度は遅めない。
▌あ、はい。いつも通り我々の工房にて今回新たに製作した道具をトレス協会へ審査...。
そうしながらも傍らに置かれた紙へ、時折ペンで書き付けるのも忘れてないね。
<トレス協会御中.1.平素は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。>
子供がやっている仕事は、きっと開発した装備を販売するための工房事務所への手続きだろうね。
トレス協会...工房協会とも呼ばれるその協会では、都市の全ての工房制作物に対して機能審査を行ってるんだ。
まあ、家でひとりガチャガチャさせて作った機械にまで審査を要請したりはしないけど...少なくとも販売するためには審査と登録を経なきゃいけないからね。
許可されない流通は...禁忌だからね。
▌おお...電話終わった?どう、上手く進んだって?
▌はい。簡単な装備なので現在登録手続きを経ているとのことです。
▌さっすが!今回もいい仕事だったよ~
▌追加承認のために書面で作成すべき文書もあります。ニつ目の文書の山の上から...。
▌あはは...言っただろ、そういうのまで全部君の裁量でやってもいいって。
▌...分かりました。
子供は頼みを断ることがなかった。
正確には、断る理由が無かったんだ。
その事務所の中で最も有能なのも子供だったし、最も仕事が早いのも子供だったから。
子供もその事実を知っていたし...。
その分、自分が仕事を引き受けるべきだというのは当然のことだという思考が定着したんだ。
▌うむ!
内勤が外勤よりは多い方だったけど、やはり外回りでも誰よりも優秀だった子供は、もう何週間も家に帰るという選択無しに、事務所と現場を行き来するだけだった。
▌...疲れたな。
子供は眉間を摘まみながら、溜め息を小さく吐いた。
モニターには、<メールアドしスが存在しません。>って文字が浮かんでた。
うん、都市の全ての場所が電算通信網で繋がっているわけじゃないから。もちろん書面だけで内容をやりとりするしかない取引先もあるんだろうね。
▌また...書かないと。これによって予想完了時間が2時間17分延びた。
子供はブツブツ言いながらペンを掴んだ。
そもそも工房フィクサーは...鍛冶屋のようにペンよりかはハンマーを、紙よりかは鉄板を扱うフィクサーだけど。
この子供に限っては、仕事がたくさん滞っている...事務業務を処理する会社員とそう変わらない気がするね。
▌...はい、お電話ありがとうこざいます。バラのスパナ工房事務所、ムルソーでこざいます。
それでも、もしかすると子供が事務の仕事を引き受けてくれるおかけで、この工房が回ってるのかもしれないね。
人格/ロージャ/バラのスパナ工房代表
(▌=心配性の職員)
▌さぁ...オールインだよ~。ほら、かかってらっしゃい!
色んな打鍵音と紙をめくる音、何かしら話してる音の中で。
事務所の中とは想像しがたい、楽しそうな歌が聞こえていた。
▌そう...!まんまと上手くいったね~。
子供は眉問に皺を寄せてる人とは違って、浮かれて楽しそうな顔をしてるね。
最近、子供の事務所がある裏路地で流行ってるオンラインカジノグーム。
子供は少し前からそのゲームにどハマりしてるみたい。
▌よし...もう一枚だけいいのが出れば...。
▌あの、代表...。
▌...うん?集中してるんだけど、あとにしちゃだめ?
▌あとじゃダメです。これを見てもらわないと...。
子供の部下なのかな?少し悲痛そうな声で子供を呼ぶ彼は、胸に紙束を抱えていた。
▌あぁ、マジで...
▌はい、こちら五日も滞ってる決済文書です。早く読んで...
▌来た!!!!!!
...事務所を埋め尽くしていた色んな音がサッと消えたね。
▌来た、来たよ!ねっ、これ見てよ!ロ・イ・ヤ・ルストレートフラッシュ!
▌...何ですかそれ?
▌なにって?ここのいる人の三ヶ月分の給料がまさに今入金されたってこと!
▌さぁ~みんな聞いて!私がさっき...。
事務所の中の誰も子供の言葉に集中してないけど、子供は気にしてないみたい。
...そしてそれは、忍耐が限界までに達した職員も同じだった。
▌代表!決済が滞ってて仕事が進まないんですよ!働いてください!
▌もぅ、うっさい!どうしてそんなこと言うの~。
ようやく、子供はまくし立ててくる職員の方を見た。
▌どれどれ...決済?これって私大抵の場合は突き返さないの知ってるでしょ?ハンコ押しといてって渡したでしょ!
▌それでも手順ってものが...。
▌はぁ、鼻クソみたいな規模の工房に手順?ただでさえ作業スペースがないから全部外注してるのに!
▌さぁ、それに...私が仕事してないって?外で仕事掴んできてるのは私でしょ~。
▌...その仕事が片付いてないせいで積もってますけど。
▌それは代表が考えることじゃないと思うけど~代表は、あなた方を信じているのですよ~。
▌......。
▌それに、みんなの金払いが滞ったことは一回もないでしょ!それじゃダメ?
それでも、このままじゃ...
▌あ、外勤の時間だ。さぁ~どいたどいた~あなたの言う通り、代表は仕事しに行くのですよ!
子供は茫然としている職員を放置して、そのままドアの外へ飛び出した。
...正しい代表の姿というのは、人によって違うと思うけど。
少なくともその職員にとって、子供はめちゃくちゃな代表に見えるだろうね。
でも...
▌よいしょ~っと!
子供の「外勤」の実力は本当に優秀だった。
もとはというと、子供が今までずっと取り組んてきた「改良」する能力が優れていたから、訪ねてくる人が多くて...。
その中でも、いけ図々しいことに人を得る才能まであったおかげで取引先を増やしていき、最終的に代表という座まて得たんだよね。
腐っても鯛という言葉は、こういうときに使うんだろう。
▌さぁ...今回の仕事はこれで終わって...はあ、もうちょっとお金になりそうなものないかな...。
細かいことにまで気を使うのは面倒だったけど、とにかく自分の事務所を一生懸命育てようという思いでいっぱいの子供は...。
また別の仕事を探そうと、情報を熱心に探し回った。
そのおかけだろうか。
▌おっ?K社...の巣から依頼が?
▌...あれ、でも改良依頼じゃなくて「廃棄作業」依頼だ。う~ん、ちょっと身体ほぐしとかなきゃ~。
子供はすごい仕事を、一つ見つけたみたい。
人格/グレゴール/バラのスパナ工房フィクサー
(▌=親切な職員、▌=???)
▌ぐあっ!
電動ノコギリがガチャガチャ言いながら回る音。
▌ぅうっ...。
人の腕と足が切断される音、ドタドタと逃ける足音とそれを追跡するもうーつの足音。
子供の外回りはいつもこんな感じだね。いつも事務所の大変な仕事を引き受けてから片付けて、また別の現場に出発こと*2を繰り返して。
▌おい...なんでコレ動かないんだ?
▌た、たすけー
▌あ、動いた。
...ずっと見てて良い気分になるようなシーンじゃなさそうだな。そうだろ?
▌おじさ~ん、コーヒーどうぞ。
▌おう、おう...サンキュ!
仕事が終わって事務所に帰ると、子供はいつも同じ場所で同じ行動をする。
安物のミックスコーヒーを片手に持って、疲れが取れるまで無理やり煙草を吸うんだ。
▌クリーマー入れてないんだな?ありがたいね...。
▌私がおじさんのコーヒーを淹れ始めてから何ヶ月も経ったのに、そんなのを忘れると思いますか?
子供にコーヒーを淹れてくれた職員は、そう冗談を言いながら自分の煙草にも火をつけた。
▌今日の仕事は全部終わりましたか?
▌いいや...どれどれ~。
▌さっきニ件を一気に終わらせたから...後で夜明けに一件、日が明るい時に一件片付けたら少し休めそうだな。
▌あらら...休み休みやった方が良いんじゃないですか?
▌いいんだ...キツくなるくらいやれば、いっばい稼げるからな。その、毎日残業してるやつもいるだろ?
▌それでも、その方は内勤メインですよ...。
ふぅ、子供は煙草の煙を吐き出しながら苦笑いを浮かべた。
職員の言う通り、子供も結局人間なので日に日に身体が疲れていくということは自分でも分かっていた。
でも、子供には夢があった。
▌トレスに認定される機械を作るためにゃぁ...カネがたくさん掛かるだろ。
▌おじさん、まだ諦めてないんですか?
▌なんで諦めるんだよ~。老衰して死ぬまで在籍することはできないしな、この悪徳工房め。
▌早く俺の工房製品を作って独立しなきゃ。そうだろ?
子供はそう言いながらコーヒーを持った腕をクイクイさせながら見せた。
あるときはチェーンソーになって、あるときは短剣が、またあるときは炎が飛び出たりする腕。それが子供が苦労しながら準備している「自分だけの機械」だった。
トレス協会に認定されるお金も、量産するお金もないので一生懸命働いてたけど、それでも子供は良かったと思ってた。
一人でカチャカチャやってた機械まで認定を受けなきゃ駄目だったのなら、為す術もなく夢を諦めるしかなかっただろうからね。
▌...分かりました。とにかく、身体には気を付けてください。おじさんがいなきゃうちの事務所が回らないの、分かってますよね?
子供はただ笑いながらそう言い、タバコを消した。
返事する必要はなかった。その言葉が事実であろうとなかろうと、子供が今忙しなく身体を
動かさなければならないという事実は変わらないからね。
台詞
人格/ムルソー/バラのスパナ工房フィクサー
人格獲得 | うむ…新しい業務は左側へ…あぁ、呼び出しですね。 |
---|---|
朝の挨拶 | …朝…ですか?変ですね。まだ退勤ボタンを押してないのですが。 |
昼の挨拶 | しばらく…目を閉じさせていただきます。昼食は先にお摂り…ください…。 |
夕方の挨拶 | 夜間は通常外勤です。あぁ、私は先程目を閉じていたので問題ございません。 |
対話1 | おっしゃった作業は処理しておきました。計四名の仕事が残っておりますので、次の要請がありましたらそのあとで…可能です。 |
対話2 | 退勤…しなくなってからかなり経ちましたね。しかし、ご依頼なさいました仕事が終わっておりませんので、どうしようもありません。 |
対話3 | この飲み物…ですか。いいえ、あまり好んではおりません。疲労を短時間で取ることのできる方法が、これしかないだけです。 |
同期化後の対話1 | 仕事を…代わりに片付けてくださるということですか?あまり理解が出来ませんね。これは私に任された仕事です。分ける必要はありません。 |
同期化後の対話2 | 最初からこれほど仕事が多いわけではありませんでした。しかし、他の方々から仕事を任され、私がそれを処理することができただけです。 |
放置 | ……。(小さないびき) |
同期化進行 | ふむ。年俸増額ですか。分かりました。それでは私は残った仕事を終えねばならないので…。 |
人格編成 | 私が必要なのですね。 |
入場 | 外勤、開始します。 |
戦闘中の人格選択 | ご要請ですか? |
攻撃開始 | そうしましょう。 |
敵混乱時 | 仕事が終わりゆく兆しが見えますね。 |
混乱時 | はっ。 |
敵討伐 | 一つ片付けました。 |
本人死亡 | あぁ…少し…休みます…。 |
選択肢成功 | 定時退社…出来そうですね。 |
選択肢失敗 | 残業は確定…ですね。 |
戦闘勝利 | 完了しました。事務所へと帰還します。 |
EX CLEAR戦闘勝利 | 完了しました。…直帰ですか。承知しました。ふぅ…。 |
戦闘敗北 | 予定が…狂いましたね。 |
人格/ロージャ/バラのスパナ工房代表
人格獲得 | はろ~はろ~、バラのスパナ工房代表、ロージャだよ~。 |
---|---|
朝の挨拶 | ほぁあ…休み休みやりな~。コーヒーも淹れて飲んで。朝から気を抜きすぎないでね~。 |
昼の挨拶 | 来たの?これ見てよ!ま~た稼いじゃったんだよねぇ~。お昼の時間にカード遊びして稼ぐのが一週間の稼ぎよりも多いの~。…シクシク。 |
夕方の挨拶 | お先~。なに、残業?あらぁ…お疲れさん。手当ては用意したげるから! |
対話1 | 私たちが使う武器は全部うちの工房で直接作ってるんだよね~。あっ、どうしちゃったのこれ…。あはは、しゅ、修理も私たちが直接だよ。 |
対話2 | お~なになに?仕事でも掴んできたの? |
対話3 | 仕事はしないのかって?私は~現場が性に合ってるんだよね。ふふ。他のヤツらがいい感じにやってくれるから大丈夫だって~。 |
同期化後の対話1 | えぇ~!?スロットマシン?もう、おばかさん。それで本当にお金が稼げるとでも思ってるの?実力で勝負しなきゃ! |
同期化後の対話2 | ささ、ここに座って…マウス握って!そう。ここを押せば~今からあの子と勝負するの!えっ…フォーカード!? |
放置 | よっこいしょ~っと、ちょっと横になっちゃおうかな~? |
同期化進行 | ん~?私は代表だからこれ以上昇進できないはずなのに~。その代わり、仕事ならじゃんじゃん掴んできて! |
人格編成 | よし、ちょっと身体ほぐしてみよっか! |
入場 | 稼ぎに行くよ~! |
戦闘中の人格選択 | うぅん?今忙しいんだけど、要件だけ早く! |
攻撃開始 | 行こう! |
敵混乱時 | ふぅん、まともに刺さったね! |
混乱時 | くっ…。 |
敵討伐 | さぁ、一丁上がり! |
本人死亡 | こうなるって分かってたら、でっかく一発決めてくるん…だった。 |
選択肢成功 | ふん、こんなの朝飯前だって! |
選択肢失敗 | ちっ…合う工具が無かったんだって。 |
戦闘勝利 | よし!口に糊付けくらいはできそう~。うちの子らに月給あげるにはお金~ちょ~っと増やさないとね~ふふっ。 |
EX CLEAR戦闘勝利 | いやぁ、これくらいなら超絶成功したんじゃない?追加報酬くらい出なきゃダメなんじゃ? |
戦闘敗北 | はぁ…こうじゃ契約破棄なのに…。 |
人格/グレゴール/バラのスパナ工房フィクサー
人格獲得 | おおそうだな、俺も会えて嬉しいよ…ところで余ったネジないか? |
---|---|
朝の挨拶 | どれどれ~今日の午前に二件、午後に三件…。うん、コーヒー一杯くらいの贅沢はして良さそうだな。 |
昼の挨拶 | ところでうちの隊長見なかったか?さっき胡椒、唐辛子、サンチュ、カレー味の賭けで負けたんだが、急に消えたんだよな。 |
夕方の挨拶 | 巣の夜景はいつ見ても凄いな。あの沢山の星の中に、俺のものがないってのが問題だけど。 |
対話1 | おい、その時計の音のせいで余計焦るんだけど、煙草くらいは心置きなく吸わせてくれ…。 |
対話2 | 報酬さえ都度都度に受け取れたら良い。何なら、使えそうな鉄くずでも大丈夫だ。 |
対話3 | いやちょっとこれ…えぇ?あ…大丈夫だ。たまにカッとなるときがあって…うん?なんでそんなに距離を置くんだ? |
同期化後の対話1 | うん、まぁ都度都度腕を付け替えるタイプだな。元々は火を点ける用途の腕もあったけど、間違えてヒゲを燃やしちまって。 |
同期化後の対話2 | あんた、なんだか俺と気が合うな?今度の依頼終わってからもまた何か任せたい仕事があったら、うちの隊長経由で連絡してくれ。 |
放置 | 一人にするな。俺って地味に寂しがり屋なんだ。 |
同期化進行 | えっと、うーん…俺、ここにずっといるつもりはなかったんだけど…責任取ってくれるのか? |
人格編成 | どこへ行くかは興味ない。案内してくれ。 |
入場 | あ。腕のバッテリー交換、やったっけ? |
戦闘中の人格選択 | なんだよ、点検するもんでもあるのか? |
攻撃開始 | エンジン掛けるとするかぁ。 |
敵混乱時 | まあまあだな。 |
混乱時 | あんやぁ…優しくしてくれよ。 |
敵討伐 | 昨日、鋸刃を一生懸命手入れした甲斐があったな。 |
本人死亡 | 腕の…自爆装置…アップグレードしとけば良かった…。 |
選択肢成功 | まあこれくらいで良い気になったりはしないよ。ふん…ふんふ~ん。 |
選択肢失敗 | あんやぁ、今日に限って肩がどうしてこんな凝ってんだろう…けほっ…けっほん…。 |
戦闘勝利 | これくらいの仕事はしないとな。 |
EX CLEAR戦闘勝利 | え?追加で手当くれるのか?遠慮しないからな。 |
戦闘敗北 | ちっくしょう…腕に潤滑剤が馴染まなくて…ちょっとギシギシしたんだよ。 |