人格ストーリー
人格/ドンキホーテ/南部シ協会5課
いつも豪放な笑い方をするし、くだらない冗談を誰よりも楽しむ子供だったけど、今は違うんだ。
実のところ、その姿はその子供の本質ではなかったんだ。
他人に微笑んで親しい関係を作ることは、もしかしたら殺しの仕事をするために子供が選んだ処世術だったのかもしれない。
子供の剣は速い。誰も知覚出来ぬ刹那に、黒い敵は真っ二つになっていた。
そうする子供の顔には何の表情もない。
悲しみも、喜びも、笑顔や涙もない。
でも、何歩か歩いて子供が仲間と合流すればまた顔色は変わるだろうね。
とぼけた笑顔で冗談を交わしながら。
きっと、誰も知らないだろう。
その子供が、一人で任務を遂行するときの姿を。
人格/ヒースクリフ/南部シ協会5課
▌はぁ、だか…らっ!突く攻撃は前方でやっても意味ない…ですって!
オレンジ色の髪の子供は、長い剣を持った子供の攻撃をひらりひらりと避けていた。
お互いに敵ではないけど殺意はあったし、訓練ではないけど助言はあった。
この子供たちはいつもこうやって戦いがちだったので、誰にも止める理由はなかった。
▌あおぅ!ジッとしてろよ!
▌暗殺をしてくださいよ、暗殺!ホント、どうやって入れたんですか!
▌う…この…!
▌見るヤツがいなきゃ暗殺だろ、なんだよ!!!
小さい子供の目が皿のように大きくなった。
想像以上に恨めしそうなその声に驚いたのかな、それとも…。
▌うわぁ。それをホントに吐き捨てるだなんて思わなかった。
ただ相手の幼稚な考えに呆れただけだったんだ。
▌いいです。もう我慢しない。部長にひとこと言ってきますから!
▌おい、待てよ…おい!
柱のように大きな子供が素早く追いかけようと姿勢を変えたが、すぐにまあ良いかという顔になってその場にピタッと立ち止まっちゃった。どうせ無駄だと思ったんだろうね。
その代わり、その子供は空を見上げながら溜め息を吐いて、いつも思っていたことを空へと静かに吐き出したんだ。
▌ちぇっ、カネ稼いで食ってくにゃぁどうしようもねぇだろ…オレもオレの性分に合ってないことくらい、分かってるさ。
この子供も心に貯め込んできたことが沢山あるみたいだね。
人格/イシュメール/南部シ協会5課
▌やっぱりひとこと言わなきゃ…。
その子供は唇をぎゅぎゅっと噛み締めながら、独り言を漏らした。
実のところ、子供の心の中は長いこともどかしさで満たされていた。
部長という人は現実的ではない目標を押し付けていて、同僚という人は協会の色とは全くそぐわない性格をしていたから。
▌うぅ…。
さっき開いた傷に包帯を巻き直しながら、子供は小さく呻き声を上げた。まあ、そのせいだけじゃないとは思うけど。
彼女が心の内を打ち明けるだけでも、共感してくれる人は都市に沢山いるだろうね。
彼女が都市で経験した数十の仕事と、都市を流れ歩いていた時間。
フィクサーの資格を得てからも、最も低い位置で雑用ばかりしていた彼女には、この全てが非効率的で不合理にしか感じられないだろう。
雑用だからといって簡単なわけでもなかったし。
血で手を汚すのがフィクサーとはいえ、その中でも、誰もが嫌がる仕事。
身体のあちこちに包帯をしっかりと巻いた子供は、そんなことを率先してやってきたんだ。
彼女が今、シ協会に身を置くことができているのは、単純にそのおかげかもしれない。
命が宙ぶらりんの現場から、虫の息になりながらも任務を全うして帰ってきたら、病院のベッドの横にシ協会からのスカウトの手紙が置いてあったんだ。
▌こんな部長がいるだなんて思わなかったけど…。
そう溜め息を吐いたそのとき、隣の部屋から大きな音が聞こえた。
▌…のか!!
それは子供が一度も聞いたことのない、部長の心からの怒りが混じった大声だった。
▌うちの子らがどれほど苦労していると思っている、まだそんな命令なぞを送ってくるのか!
子供は息を殺して部長室のドアに耳を当てた。すると、話はより鮮明に聞こえた。
▌私もあの子らに苦言を呈しとうない!くだらぬ言葉でよいしょよいしょするのがどれほど腹が立つのか分かってはいるのか!?
▌……。
苛立っていた子供は、すぐに色々なことを考え始めた。
そして静かにドアから耳を離し、入ってきた場所へと戻った。
ちょっとは道理が分かっているフィクサーになったとばかり思ってたけど、昔とそう変わらないじゃん。
その子供はそう考えながら、
▌ふぅ…。
深く溜め息を吐くことしか出来なかった。
台詞
人格/ドンキホーテ/南部シ協会5課
人格獲得 | さぁ、正義が来たぞ!悪者どもを平等な死へといざ導かん! |
---|---|
朝の挨拶 | シッ、管理人殿。奇襲の訓練中であります。私の足音は聞こえましたか? |
昼の挨拶 | 管理人殿。私はですね、世界に屈服したくないのであります。目に見えるのより、空には沢山の星があるがごとく。 |
夕方の挨拶 | 明るい月を見ていると、最初の熱意が蘇る心地であります。 |
対話1 | もしかすると、悪党どもはそこまで遠い存在ではないやもしれぬな。あ、なんでもありませぬ。聞かなかったことにしてくだされ。 |
対話2 | 私、声を出さず奇襲する方法を訓練するのに、本当に苦労したのであります。 |
対話3 | うん?私の顔が憂鬱そうに見えるでありますか?見間違いでござる。ただちょっと考え事をしていただけでありまする。 |
同期化後の対話1 | 管理人殿、私は万人が私のように正義のためだけに真っ直ぐ戦ってると思っておりました。 政治や、派生勢力というものは…私には難し過ぎまする…。 |
同期化後の対話2 | 中間管理職の役割は…本当に心労が祟る職責のようである…。管理人殿も、いつもこんなに苦労していたのでありますか? |
放置 | 管理人殿も闇に隠れてしまったのでござりまするか? |
同期化進行 | 私…もっと頑張りまする!見守ってくだされ、管理人殿! |
人格編成 | 悪党どもをいざ追いかけん! |
入場 | 今度はどんなことをした悪党どもであるか? |
戦闘中の人格選択 | 奇襲準備中でしたが、私のことが見えまするか? |
攻撃開始 | 悪党どもをやっつけてみせよう! |
敵混乱時 | 意識を手放さずにはいられないであろう! |
混乱時 | うぅ…。 |
敵討伐 | 片付けたぞ! |
味方死亡 | 悪党を倒して帰還せん! |
選択肢成功 | 私の正義には結果あり! |
選択肢失敗 | 屈服はせぬ! |
戦闘勝利 | 月の下より正義が広まるであろう! |
EX CLEAR戦闘勝利 | 闇が昏ければ昏いほど、輝く星が誕生するのだ!まさに今のように! |
戦闘敗北 | もう分かりませぬ。月が沈みゆくのに、正義は本当に為されるのでござりましょうか? |
人格/ヒースクリフ/南部シ協会5課
人格獲得 | 公平に死を…チッ。なんつったっけ、とにかく全員ぶっ潰しに来た。 |
---|---|
朝の挨拶 | 畜生…さっきアラーム付けっぱで寝てたヤツ誰だ?タダじゃ置かねぇぞ。 |
昼の挨拶 | 昼メシは…新鮮な生のものが食べてぇな。血が滴るやつとかな。 |
夕方の挨拶 | あんさんは赤い月を見たことあるか?めっちゃ綺麗なんだよな。一目惚れしちまったんだよ。 |
対話1 | …傷が心配だって?鳥肌ガン立ちしたんだが?二度とそんなこと言うなよ。 |
対話2 | 目撃者が全員くたばればそれが暗殺だろ?クソッ、なんで皆オレにばっかキレんだよ。 |
対話3 | 急所だけを刺すのぶっちゃけ面白くねぇな。つまんねぇだろ? |
同期化後の対話1 | 皆くっだらねぇことばっかブツクサ言ってるな。 心を落ち着かせて静かになんちゃらかんちゃら…。フツーに全部ぶっ潰せばお互い楽じゃないか? |
同期化後の対話2 | それでもあんさんはブツブツ言わずに時計回してくれて気に入ってるよ。特にこの前肩が貫かれたときはクッソ痛かったろうに。 |
放置 | どこ行ったんだ?クソッ、イシュメールならすぐ見つけられるだろうけど…。 |
同期化進行 | やめろって言うまで切り刻めるぜ! |
人格編成 | あぁ、後悔させないさ! |
入場 | フツーに目に見えるもん全部ぶっ壊せば良いんだろ? |
戦闘中の人格選択 | あぁ、誰をバラせばいいんだ? |
攻撃開始 | あぁ、切り刻むぞ! |
敵混乱時 | どうだ、死にそうだろ? |
混乱時 | チェッ…! |
敵討伐 | ターゲット、じょきょ~。 |
味方死亡 | 実力もないのに威張って回るからそうなるんだ。 |
選択肢成功 | これ見ろよ。過程はどうあれ結果は良いだろ? |
選択肢失敗 | なんだかんだでなぁ、相性悪い場所に送るのはどこもおんなじかぁ。 |
戦闘勝利 | これくらい普通だ。他に刺すもんねぇか? |
EX CLEAR戦闘勝利 | 全部オレの餌食だったな。 |
戦闘敗北 | まだオレの刀は終わってない!あんさん、もう一度やるぞ! |
人格/イシュメール/南部シ協会5課
人格獲得 | 誰よりも迅速に…彼らに沈黙をもたらしましょう。 |
---|---|
朝の挨拶 | いつであれ朝は静かです。意外と通行人もいないので、暗殺にも適した時間帯です。 |
昼の挨拶 | 何か言うことでも?お待ちする時間くらいはあります。 |
夕方の挨拶 | 月光が散らばっていますね…こんな日は影へと隠れるのに適しています。 |
対話1 | 私はいつでも見守っております、管理人様。ただ私を呼んでください。 |
対話2 | 次の目標を教えてください。迅速に開始します。 |
対話3 | 最近ヒースクリフさんが逆鱗に触れてくるんですが…まぁ、結果は悪くないですからね。この手帳ですか?…なんでもないですよ。 |
同期化後の対話1 | 私が昔にいた場所…そこにダンテ様がいたなら結果は少し変わったでしょうか?あの地獄で…生きてく価値が少しは生まれたんでしょうか? |
同期化後の対話2 | 私は赤色が好きです。色が濃くなるほどに血は止まらず、終わりが早まりますからね…。そしてダンテ様の頭の色と同じじゃないですか。 |
放置 | 管理人様…?見つからないとでも思っているんですか? |
同期化進行 | お見せしましょう。より端正に、確実に。 |
人格編成 | 皆に、平等に。 |
入場 | ターゲットですか?容易いです。 |
戦闘中の人格選択 | 任務中に来てはなりませんよ…。 |
攻撃開始 | 誰にも見られぬよう。 |
敵混乱時 | 次は沈黙をもたらしましょう。 |
混乱時 | あっ! |
敵討伐 | 完全なる沈黙。 |
味方死亡 | ふぅ…上手く隠れられれば良かったのに。 |
選択肢成功 | この程度、下級任務にも入りません。 |
選択肢失敗 | 今回の任務の成功確率はあらかじめお伝えしたはずですが…。 |
戦闘勝利 | 確定した結末ですよ。次の作戦はどんなものですか? |
EX CLEAR戦闘勝利 | 端正な戦闘でした。敵の全ての急所を把握していましたので。 |
戦闘敗北 | 私が速すぎたのでしょうか? |