ベルキュロス(および亜種のドラギュロス)の数ある攻撃の中でも、最大最強の必殺技の通称。
ドラギュロスの場合はドラキックと呼ばれている。
目次
概要
- ベルキュロス(とドラギュロス)は怒り状態になると、鬣を赤く染め、天高く上昇していく。
そこから猛烈な勢いで特定のハンターを目がけて急降下し、
全身から放電しながら特攻を仕掛けてくるのがベルキック(ドラキック)である。
画面を覆い尽くすほどのド派手な見た目と広範囲な攻撃判定、そして絶大な破壊力を有する。
- 基本的にベルキックにせよドラキックにせよ、怒り状態移行時にしか使ってこない
(ドラキックは後述するが例外あり)。
逆に言えば、怒り移行時には必ず使ってくるということでもある。
ガンナーでも届かないような高空でじっくり狙いを定めてから強襲するため、
撃墜して妨害することもできず、浮上してから逃げ回っても狙ったハンターの元に正確に飛んでくる。
着地地点に罠を置いておけばキック後に罠にかかるが、キックそのものは阻止できない。
従って、何かしらの手段でベルキックそのものに対処することが大前提の技となっている。
- 直撃すれば即死確定にも見える脅威の大技だが、
その威力については覇種ドラギュロスとG級ベルキュロス・ドラギュロスのそれを除けば、
雷属性(ドラギュロスの場合は龍属性)耐性を高めることで、意外にも耐えることができる。
HR4のギルド指定クエスト(キークエスト)にはドラギュロスが居るが、
MHF-G10で攻撃力が大幅に落とされた関係で直撃=即死とまではいかない。
これはG9.1で弱体化された剛種ベルキュロスとドラギュロスも同様である。
ただし覇種とG級については、属性耐性値が半減される事と、
基本的に対処できることが前提のバランスで調整されているため、直撃すれば致命傷となる。- なお、G9.1とG10にて緩和される前のベルキュロス・ドラギュロスが放つベルキックは、
それはそれは恐ろしい威力を誇っていた。
その威力たるや雷/龍耐性50などでも決してやりすぎではない、
レベルのものであった。
剛種はもちろんの事、上位でも破滅的な威力があったのだから恐ろしい。
- なお、G9.1とG10にて緩和される前のベルキュロス・ドラギュロスが放つベルキックは、
- ちなみに威力そのものは解析されることなく緩和を迎えたが、
上位段階で剛種の攻撃にすら耐える防御ですら耐えられなかったことから、
少なくとも威力値は200を超えていたと見られる
(緩和前の上位ベルキュロス自体、攻撃倍率・怒り倍率共に平均レベルのため)。
- ちなみにこのベルキック、モーションから名づけられただけで、
攻撃の正体は降下時の広範囲放電である。
実際に喰らってみるとキックではなく放電でダメージを負っているのが確認できる。
そしてこの放電は判定が一瞬しかない。
これがこの技への対応を行う上で極めて重要なポイントとなる。- 「判定の無い肉弾戦攻撃に付与された広範囲高威力エフェクト」という点で言えば、
後にMHFのモンスターが用いるようになった岩盤砕き攻撃と本質は同じである。
もっとも、本体にも判定があるか無いかはモンスターによってまちまちであるが。
- 「判定の無い肉弾戦攻撃に付与された広範囲高威力エフェクト」という点で言えば、
- ちなみにベルキックとドラキックは基本的に同じなのだが、
ドラキックは着地時に風圧【大】が発生する。
その為風圧スキルかスーパーアーマーがないと、回避しても風圧に煽られる可能性がある。
- ベルキュロス実装当初、何も知らない人がこれをエリア移動と勘違いしてアイテムを使っていたことがある。
当然ではあるがその人たちは皆このキックによって葬られ、ネコタクのお世話となった。
- またMHFのオンラインという特性上かならずプレイヤー同士でのラグがあり、
プレイヤーの一人をホストとして、そのプレイヤーを基準に同期をとる仕様になっている。
そのため怒り直後に非ホストの画面でベルキュロス、ドラギュロスが怯むことがあるのだが、
こうなるとベルキック、ドラキックをせず行動するように非ホストの画面では見える。
その後、突如として上空へワープし、即座にベルキックやドラキックを放ってくるので非常に危険。
「ラグキック」と呼ばれ、プレイヤー達から恐れられている現象である。ラブに見えるけど愛は0の行動。
何度も述べている通り、ベルキュロスやドラギュロスは怒り移行後は必ずキックに移行する。
もしも鬣を赤く染めて上空に飛んで行かなかった場合、
ラグキックを想定して行動しないと非ホストのプレイヤーが同時に3乙することもある。
対処方法
- 基本的にベルキックとドラキックを撃たせないようにする術はない
(ベルキュロスはかつて落とし穴ハメが流行ったが、
これも初期の頃はベルキックを一発打たせる前提であった)ため、
放たれたキック、もとい広範囲放電をいかにして凌ぐかが鍵となる。
- 一番手っ取り早いのは緊急回避によるものである。
上昇したら武器を納めてダッシュの準備をし、
ベルキュロスの鳴き声が聞こえたら思いっきりダイブするとよい。
ただし、走る向きや緊急回避のタイミングによっては、
逃走ダッシュをしているつもりが通常のダッシュになり緊急回避できずに直撃してしまう事もある。
- また、タル爆弾の爆風を受けて無敵時間でやり過ごすのも手ではある。
もちろんそれで致命傷を負ってしまっては本末転倒で、
小タル爆弾で吹っ飛ぶ場合は設置タイミングがシビアである。
- ガードで凌ぐ手もあるが、ガード性能+2&強ガードでも削りダメージがあるため、
防御力やガード性能を高めていないと大きなダメージを受けてしまう危険がある。
後述の派生技は普通にガードできるものがむしろ多いのだが、
元祖ベルキックに関しては、ランスの範囲ガードを除けばガードで対処する場合は一応注意が必要。
- この技の最も有効な対処手段、それはフレーム回避である。
要は前転回避(など)の無敵時間で、一瞬しかない放電をやりすごしてしまうのだ。
ものすごく高度なテクニックのように思えるかもしれないが、
ベルキックは前兆動作、キックの瞬間の咆哮、放電の発生タイミングなどが非常に明快であり、
なおかつ放電の時間は回避性能スキル無しの無敵時間で十分すり抜けられるようになっているため、
始めの内はできなくても、コツを掴めば必ず回避できるようになるだろう。
回避性能スキルがあれば猶予が増えるため、慣れない内は発動させてみるとよい。- ポイントはベルキュロス本体には判定がなく、着地から一瞬遅れて放電が発生するということ。
そのため降下してくるベルキュロスを潜り抜けるように回避するのではなく、
ベルキュロスが着地してから前転するイメージである。
- 回避の記事にもあるが、MHFではフレーム回避が戦術上重要になるモンスターが極めて多く、
特にG級以降はスキル等もそれを前提としたものになっていく。
ベルキュロスは分かりやすい判定と使用条件を有しており、
フレーム回避の練習には非常に適しているだろう。
- ポイントはベルキュロス本体には判定がなく、着地から一瞬遅れて放電が発生するということ。
- ちなみに、MHFではフレーム回避は必ずしも前転回避(ステップ)に限らない。
このベルキック(ドラキック)をドロップキックや昇龍弓、
仕舞いには大剣の溜め斬りや竜撃砲で回避する、
という一見無謀極まりないテクニックが存在する。
どのようなものであるかは動画を見て確かめて欲しい。
ベルキュロス、ドラギュロスの派生技
- 特異個体や覇種ドラギュロス、G級のベルキュロス・ドラギュロスはベルキックの派生技を複数有している。
基本的にはモンスター本体に判定はなく、放電に判定があるという共通項がある。
勿論、フレーム回避で対処できるのも共通しているが、それ以外の対処もある。
- 特異個体ベルキュロスは、鉤爪で広範囲を2回なぎ払った後と、
剛種以降が用いる高空からのブレスの使用後(怒り時限定)にベルキックを放ってくる。
また、G級のベルキュロスは浮上し鉤爪を一回転させた後に同じくベルキックを放つ。
派手さは健在だが、これらはいずれも垂直降下であり、尚且つ威力自体は決して高くない。
また、ガード性能を上げておけば削りダメージ無しで防ぐこともできる。
- 「幻の冥雷竜」は、通常のドラキックは使用しない。
しかし覚醒し、激昂状態になると低空旋回の予備動作後に鋭くキックする技を用いるようになる。
予備動作とは言っても、飛行の際に振り回される鉤爪には攻撃判定があるので、
鉤爪で尻もちをつかされる→冷静になれず、つい回転回避をしてしまったところにドラキック
というコンボに陥る可能性があるので注意が必要。
しかもこちらは剛種ですら恐るべき威力の高さを有しており、
当該ランクの装備でまともに食らって生き残るには根性スキルがほぼ必須である。
こちらはガード性能+2があっても削りダメージで(当該ランクの装備なら)一撃死してしまう。
想像を絶するほどの超高威力設定がされているのだろうか。- ちなみにこのキックは予備動作中に怯ませるか罠にかける
(軌道上に置いておくことで、低空飛行でも何故か引っかかる)事で阻止することが覇種・G級では可能。
剛種特異個体のクエストで出現する幻の冥雷竜は、怯みも罠も無効なのでこの方法では阻止できない。
- ちなみにこのキックは予備動作中に怯ませるか罠にかける
- 覇種ドラギュロスは怒り移行時に空中に飛び上がり弧を描いて降下する専用のドラキックを放ってくる他、
こちらは怒り状態中限定だが、ランダムで普通のドラキックも使う。
しかも幻の冥雷竜が用いるキックも放ち、おまけに一定体力後はそれを2連続で使う。
2発目のキックは放電がエリア全域に及ぶ(離れると威力は減る)という驚異的なもの。
ただしいずれも使用後の隙が比較的大きいため、対処することで反撃機会に変えることもできる。
ちなみに覚醒後は放電のグラフィックも変化しており、さながら衝撃波の如し。
- ちなみに怒り時のベルキュロス、及び幻の冥雷竜と覇種ドラギュロスは、
浮上して鋭く連続キックを放つ技を用いる。
これも言うなればベルキックとドラキックだが、こちらは本体に判定がある、
文字通りの肉弾戦技(一応放電もするが、範囲は足元のみ)である
(クシャルダオラの滞空連続キックをイメージしていただくと分かりやすい)。
足元に放電があるためすり抜け回避は難しく、どちらかと言えば位置取りで対処する技である。
- 辿異種ドラギュロスのクエストはドラギュロスの目の前にいる状態でクエストが開始するが、
開幕直後にまず一発、問答無用に急降下放電キックをお見舞いしてくる。
しかも、従来は地面に着地してから雷が広がるタイミングで攻撃判定が発生していたのに対し、
このアクションのみエフェクトの発生を待たずに着地と同時に攻撃判定が発生するので注意。- なお、辿異種ドラギュロスはこの開幕の一発以降、キックを使用しなくなる
(上記の覇種ドラギュロスから追加された最大2連続の低空飛行キックは使用してくる)。
怒り移行時のモーションは「冥雷の嵐」の動きで放射線状に冥雷を放つものに変更されている。
上空高くに飛び上がる場合があるが、このときはキックではなく、
強制即死判定のチャージブレスを放つ前兆であるため別の対処が必要。
- なお、辿異種ドラギュロスはこの開幕の一発以降、キックを使用しなくなる
ベルキュロス系以外の類似技
- ベルキュロスとドラギュロス以外にも、ベルキックと類似した技を持つモンスターが存在する。
概ね、高空から急降下して属性エネルギーを周囲に大放出する系統の技が類似技と認識される傾向にあり、
必ずしも脚で蹴る攻撃ばかりではない。
UNKNOWN
- 数多の飛竜の技を繰り出すUNKNOWNも、覇種以上の個体がアレンジして用いる。
放電は伴わず、代わりに着地地点周辺に地割れを発生させる内容。
ダメージ判定が「地割れの瞬間」と本家よりタイミングが早いのに加え、
飛び上がりながら軸合わせを行い、頂点に達してから僅か2秒ほどで突っ込んでくる。
出が非常に早いため、納刀速度が遅い武器種で挑む際は緊急回避では間に合わない。
当然ながらダメージも激甚である。
- ギルド指定クエストの一つである、覇種UNKNOWNの撃退クエストでも最終段階で使用してくるが、
確定技ではないので前兆を見誤らないようにしたい。
実質的に撃退クエストにおける最強技の一つだが、討伐クエストではこれ以上に恐ろしい技が満載されており、
これを安定して回避できないと覇種UNKNOWNの討伐クエストに挑むのは難しい。
- 至天征伐戦に登場する個体が最終形態時に繰り出すものは禍々しいオーラが付加される。
この攻撃は、長い連続攻撃を繰り出してくる前兆でもある。
誰かハンターを直接は狙わず、必ずエリアの中央に向かって繰り出すので逃げる方向には注意。
- なおこれはUNKNOWNが放つ技だが、俗称などは付かずそのままベルキックと呼ばれている。
これはUNKNOWN自体が、ベルキュロスを含む様々な飛竜の攻撃をアレンジして用いてくるためだろう。
シャンティエン
- 海竜種骨格のシャンティエンも急降下放電攻撃をしてくる。
上記のベルキック・ドラキックとは全くの別物であるが、
急降下しながらの体当たりをかましてくる点、放電を伴う点、
そして直撃すれば命の保証はない点はベルキックと共通している。
そのためか、ネ実では「シャンキック」などと呼ばれることもある。- また、火山地帯では同じモーションで小規模の噴火を起こす。
更に極征クエストのLv400からは、空中で吼えた後に2度に渡って放ってくる攻撃も追加される。
こちらは2発目はだいぶ離れた位置に着地するため、緊急回避を利用できる。
- また、火山地帯では同じモーションで小規模の噴火を起こす。
トリドクレス
- 鳥竜種の中で、トリドクレスのみが行う急降下放電攻撃。
単発の威力はそこそこだが、トリドクレスはこれを連続攻撃の一環として放ってくる。- その中でも、着地時に周囲へ雷球を放つ技が危険視されている。
この雷球に当たってしまうと麻痺状態になり、直後に放つ放電の直撃を受ける。
事前に麻痺を受けてしまうため、根性が機能せずに即死する危険性がある。
単発の技ではないが、この起点となるキックを「トリキック」と呼ぶ人もいる。
- その中でも、着地時に周囲へ雷球を放つ技が危険視されている。
ライゼクス
- MHXのメインモンスターの一角、電竜ライゼクスの有する技。
空中で突如身を翻しながら浮上、上空で激しい放電を行うのが予備動作。
直後に地面へ向かって降下し、着地点周辺に猛烈な放電攻撃を行う。
翼が電荷状態にある時のみ行える大技で、威力はライゼクスの技でもトップクラス。
- 「大放電を伴う急降下攻撃」ということで、パッと見の印象は正にライゼクス版ベルキックである。
同じワイバーン骨格のモンスターということもあり、ベルキックを想起したMHF経験者も多かったようだ。
- なお、こちらは翼の叩き付け(による大放電)が主力となっており、
キック(による大放電)であるベルキックとはやや趣が異なる。
またベルキックはゆっくりと上昇、一定時間滞空したのち急降下して放電を行う攻撃だが、
ライゼクスのそれは上昇から放電、急降下までがかなりスムーズに行われる。
ちなみにガード強化なしでガード可能だったりする。
バルファルク
- MHXXの看板モンスターの一人。「天彗龍」の別名の由来たる大技中の大技である。
「超上空からハンター目掛けて急降下攻撃を仕掛けて来る」と言う点では酷似しているが
「着地点を軸核に広範囲の属性攻撃が大放出される、と言う性質は無い」ため、厳密には別物である。
本質としては別物ではあるが、性質としては非常に共通しているために敢えて加筆する。- 攻撃判定が本体のみなので狭く、慣れれば本家ベルキックよりも回避するのは容易。
ただし着地後しばらく攻撃判定が残る、と言う特殊な性質を持ち、反撃に出るタイミングが難しい。
また、威力に関しては本家ベルキックに勝るとも劣らないだけの破壊力があるため、油断は大敵。
なお、この攻撃の推進力は龍気であるため龍属性を帯びている。
- 攻撃判定が本体のみなので狭く、慣れれば本家ベルキックよりも回避するのは容易。
テオ・テスカトル
- MHFのG級テオ・テスカトルが使用する技。
自身が生成した巨大な炎の竜巻に身を投げて炎を纏いつつ上昇、
そこから急降下してボディプレスと同時に大炎上を起こす。
避け方はベルキックと同じだが、直前に竜巻の生成や飛びかかりといった動作を行う関係上、
それらに翻弄されているとテオ・テスカトル本体を見失いかねない。
降下の瞬間に嘶くので、それを聞いたと同時に回避を行うとよい。
- なおこの技はテオ・テスカトル本体にも判定があるが、
炎上と全く同じタイミングで判定が発生するため、その点で回避しづらいということはない。
辿異種リオレウス
- 辿異種のリオレウスもベルキックに似た急降下キックを用いる。
こちらは着地時に放射状に地割れが発生し、線状であるとはいえ有効範囲はベルキックを大きく上回る。
そして非怒り時はその後単に咆哮してくるだけなのだが、
怒り状態では咆哮と同時に巨大な爆発が発生し、
地割れを避けたハンターを追撃するという二段構えの技となっている。
- ベルキック同様、本体に判定はなく僅かに遅れて発生する地割れに判定があるのだが、
続く爆発をどのように対処するかが鍵となっている。
回避を連発する、ガードで地割れ・回避で爆発を凌ぐ(もしくはその逆)、
地割れの時点で有効範囲外に逃れるなど、武器種によって取れる対策は様々。