ニンテンドー3DS専用の外部アタッチメント。希望小売価格は当初から1,429円+税。
MH3Gと同時発売の周辺機器で、MH3Gのソフトとセットになった
「モンスターハンター3(トライ)G 拡張スライドパッドパック」も発売された。
概要 
- ニンテンドー3DSは、アナログパッドと十字キーの位置がPSPとは上下逆で、
モンハン持ちしにくいのが大きな問題であった。
そこで登場したのが、この拡張スライドパッドである。
- 赤外線通信によりニンテンドー3DSと連動する。
単四形乾電池1本で駆動し、電池持続時間は約480時間(アルカリ乾電池使用時)。
スイッチなどはなく、5分間未使用時に待機状態に移行する。
タイトルメニューのオプションで拡張スライドパッドの使用のON/OFFを切り替えられ、
ONの場合、ソフト起動時に接続確認メッセージが表示される。
また、MH4以降の作品ではプレイ中でもメニュー内のオプションで切り替えることができるようになった。
その際に電池残量が少なくなっていると、警告メッセージが表示される。
- 装着すると右スティックだけでなくZL・ZRボタンも追加される。*1
スライドパッドでカメラ操作、ZL・ZRボタンは4種類(MH3Gでは3種類)のオプション機能を選択可能である。
ZL・ZRボタンで選べる機能は- L・Rボタンと同機能
- 十字キーの左右と同機能
- 十字キーの上下と同機能
- ZLでチャット起動、ZRでターゲット切り替え(MH3G非搭載)
- 狩技2、3の発動(MHX/MHXX)
- 簡易的だがグリップとしての機能もあり、裏面はホールドしやすい形状になっている。
LL用のものは改良されており、よりハッキリとしたグリップ形状となった。
- これがあれば持ちやすくなり、据え置き用コントローラーと大差ない環境でプレイすることが可能であるが、
タッチパネルやABXYボタンと距離が空くため、人によっては操作しづらくなる可能性もある。
厚みもあって嵩張るため、ケースなどに入れて持ち運ぶのも少々きついものがある
(一応、拡張スライドパッド用のケースも発売されているが、やはり大きいので鞄等に入れると嵩張る)。
また、結構重いため、持っていると疲れるという人も多い。
背部のタッチペンスロットを塞いでしまうという所も地味ながら痛いところ。
ゲーム起動前に取り出さないといけないので、うっかり忘れて二度手間を取らされるのは誰もが通る道。
着脱は容易なので使える時だけ使えばいいのだが、MH3Gの場合、設定変更に手間がかかる難点がある。- また3DS無印のものはストラップを本体の右下側に*2、
LL用のものは左下側に付けないと、ひもが引っ掛かってうまく着脱できなくなるという欠点もある。
- また3DS無印のものはストラップを本体の右下側に*2、
- 通常の配置では満足できず、どうしてもモンハン持ちに合わせたいユーザーも珍しくなく、
改造してスライドパッドを左人差し指で操作できる位置に移動させたり、
更にスライドパッドを十字キーに取り替える改造を行う者もいる。
無論、相応の技術があっての話であるので安易に真似してはいけない。- やはりモンハン持ちをしたい人が多いためか、任天堂のライセンス商品ではないものの、
モンハン持ちに極力近づけたスライドパッドが別会社*3から発売されている。
このスライドパッドは左手人差し指でカメラ操作パッドを操作する形式になっている。
…ものの、正常にスリープに移行せず、そのまま二度と認識されなくなる事例が続出している。
購入の際はレビュー等からよく検討して、損をしないように注意しよう。
- やはりモンハン持ちをしたい人が多いためか、任天堂のライセンス商品ではないものの、
- また、モンハン持ち型にすると他の拡張スライドパッド対応ソフトで使いづらくなるという欠点もある。
余程のこだわりが無い限りは、おとなしく純正を使う事に自分が慣れる努力をした方が無難だろう。
- モンスターハンター4Gの発売に合わせて、「任天堂ライセンス商品」の周辺機器で定評のある別の会社から、
擬似モンハン持ちが可能な拡張スライドパッドが発売される。
こちらは、純正品を改良したれっきとした任天堂公認の拡張スライドパッドであるため、
安心して使用することができるだろう。
- そしてMH4G発売日に、満を持して拡張スライドパッドの機能が一体化した3DS、
「New ニンテンドー3DS」及び「New ニンテンドー3DS LL」が発売された。
これにより、拡張スライドパッドの問題点であった重さや各ボタンの押しにくさが改善された。- 価格についてはNew 3DSは16,000円+税なので既存の3DS本体+拡張パッドよりも高くなってしまうが、
New 3DS LLだと18,800円+税なので既存の3DSLL本体+拡張パッド別個購入よりも安い。
- なお一体化したのは本体の方であって、ソフトの側は相変わらず
「既存の本体に拡張スライドパッドを追加した」ものとして認識するので、
オプションで拡張スライドパッドをONにしないとCスティックなどは機能しないので注意。
- 価格についてはNew 3DSは16,000円+税なので既存の3DS本体+拡張パッドよりも高くなってしまうが、
- その後、3DSの廉価版である「ニンテンドー2DS」が任天堂から発売されたが、
こちらは本来の3DSと形が大きく異なっており、CスティックやZL・ZRボタンが存在せず、
通常用・LL用共に拡張スライドパッドにも対応していない。
そのため、スライドパッド関連の機能は一切使用不可能になる。
2DSを使用している方は誤ってスライドパッドを購入して損をしないように。- なお、2DS用のスライドパッドは3DSシリーズの展開が終わっても任天堂公式から発売されることは無かった。
- New 3DS LLから3D機能を廃止した、
「New ニンテンドー2DS LL」はNew 3DS LL同様にCスティックやZL・ZRボタンが存在しており、
スライドパッド関連の機能も使用可能である。
余談 
- 装着時の操作デバイスのレイアウトは拡張スライドパッドがABXYボタンより右側にあり、
Wii U Gamepadでも(やや上になるが)踏襲されている。*4
しかしながらNew ニンテンドー3DSではそれに相当するCスティックがABXYボタンの左上と
矛盾していたりする。
- ZL/ZRの位置も、拡張スライドパッド及びWii U GamepadではL/Rに人差し指を置けば中指の位置に
あるのに対し、New ニンテンドー3DSはL/Rよりさらに内側にあるため押しづらいかもしれない。
ちなみにNew ニンテンドー3DSのZL/ZRがL/Rより内側というのはWiiのクラシックコントローラと同様なのに対し、
拡張スライドパッド及びWii U GamepadにおけるL/RとZL/ZRの位置関係はクラシックコントローラPROに準じている。
- 比較的時期の近かったPSPと比べ、3DSはL/Rボタンの耐久性の低さが指摘される。
MHシリーズにおいては、
LボタンはまだしもRボタンはダッシュで使うなど特に使用頻度が高く故障しやすい上、故障自体も致命的。
しかし拡張スライドパッドはZL/ZRで新たにL/Rボタンを増やせ即時解決する上、1つ1500円程度であるため
修理に出したりするよりも早く解決し、かつ保証期間外に修理に出したり新品を購入するよりも明らかに安価。
これにより、「L/Rボタンが壊れた」というピンポイントな需要に限れば
近所の店で拡張スライドパッドを新しく購入するほうが安く、かつ即効性のある対処法になることもあった。- また、根元が劣化し本体スライドパッドが取れてしまったというユーザーが、
部品取りとして拡張スライドパッドを購入することもある。
これも本体修理より節約できるライフハック…かもしれない。
- また、根元が劣化し本体スライドパッドが取れてしまったというユーザーが、