システム/覇種

Last-modified: 2023-12-14 (木) 23:11:07

MHFの「覇種クエスト」に登場するモンスターの総称で、変種モンスターの一形態。
剛種特異個体をも凌駕した、かつてない強敵たち。

目次

概要

  • MHFのハンターランク帯における最高難易度のモンスター群。
    HR6(旧仕様は後述)で狩猟が解禁され、覇種の撃退に成功することで最後のHRであるHR7へと上がり、
    G級への昇格試験を受ける権利が発生する。
  • 遷悠種剛種クエスト特異個体更に上回る強敵として設計されており、
    撃退に成功することで、天嵐武具を覇種武具へと強化することができる。
    なおクエストによっては討伐も可能であるが…
  • 剛種」の項でも述べたモンスターとしての扱いは「覇種」でも同じであり、
    "種"という語が当てられているがこれはあくまでも「ランク」と訳せるものであり、
    亜種や希少種のような"種族"ではなく、あくまでもモンスターの強さを表す称号である。
    たとえば覇種の称号を与えられた呑竜パリアプリアは「呑竜のなかでも老齢かつ剛健な個体」にあたる。
    また、覇種モンスターは厳密に言えば特異個体とも異なる存在である。
  • MHF-Z1.1現在ではHR6で覇種の「撃退」クエストと「討伐」クエストをプレイすることが可能。
    G級昇級の際に必要となるギルド指定クエスト覇種の撃退クエスト2つであり、
    HR6には緊急クエストが無いため、その2つのクエストをクリアすると自動的にHR7に昇格し、
    G級への道が開かれる。
    元々は「覇種クエスト」という期間限定クエストカテゴリに属していたが、
    現在ではハンターズクエストHR6に分類されている。
    なおクエストは強制ハードコアモードになるため、秘伝書の装備が必須。
    ちなみにHR6~のハンターズクエストは全て覇種が登場するクエストとなっている。
    • MHF-G9.1までは非G級にもスキルランクシステムがあり、SR300が受注条件となっていた。
  • わざわざ撃退と討伐で分かれていることからもお察しの通り、
    討伐クエストは凄まじい狩猟難度を有している。
    かつてMHFにG級がなかった時代に当時の開発チームをして
    MHF史上最難関のクエストランク」と言わしめるほどの難度であった。
    また覇種は当時からMHシリーズ史上でも類を見ない世紀末的攻撃力と防御力の双方を併せ持つ
    文字通り「覇者」たる称号に相応しい戦闘力を有したモンスターと言われていた。
    後述するが討伐クエストはG級序盤難度クエストよりもクエスト難度が高い
    覇種の討伐はG級昇級には絡まず、ごく一部を除き素材上のメリットも大きくは無いので、
    G級に上がって実力と装備を整えてから挑戦してみるとよいだろう。
    難易度に関する詳細は後述する。
  • 撃退クエストは一般的なクエスト同様、制限時間は50分。
    その中で体力を一定(約50%)まで削ることでクリアとなる。
    覇種の中には体力50%までは本領を発揮しないモンスターも居るため、
    そういったモンスターについては少しは楽である。
    ただし、クエスト開始直後から驚異的な戦闘能力を発揮する覇種も居るため、
    必要なら元気のみなもとを使うなど、万全の状態で挑みたい。
  • 覇種を討伐または撃退すると、該当モンスターの素材の他に、
    覇種専用の素材、通称「覇種素材」を入手できる。
    撃退クエスト、討伐クエスト共に基本報酬でも一定確率で出るが、
    どちらも確定で2個(討伐クエストの場合は討伐成功時のみ)入手可能。
    更に、討伐クエストにて「元気のみなもと」を服用せず
    (元気のみなもと効果がある、狩人応援コースとブーストタイム時は「元気のみなもと服用」に含まれない)、
    覇種の討伐に成功した場合は、更に1個確定で入手することが可能
    • 覇種武器の作成には覇種素材が20個、覇種防具は1部位4個必要なので、
      撃退クエスト中心でも素材集めには困ることはない。
      それどころか、撃退クエストは覇種素材×2個の枠があり、討伐クエストより高確率で設定されているため、
      基本的に覇種素材のみを集めることを考えれば、全ランク通して討伐より撃退の方が楽である。
      後述の鮮烈なる滾血については討伐の方がやや集めやすいが、討伐にかかる時間を考えれば極端な差はない。
      UNKNOWNを除くと、原則として討伐は「チャレンジ要素」であると考えて差し支えない。
    • なお、覇種素材についてはモンスター固有のもののほかに、
      「鮮烈なる滾血」という素材が一定確率で入手できる。これも覇種防具への派生時に4個必要となる。
      どのクエストでも出るため、恐らく覇種モンスターの汎用素材といえるものだろう。
      読みにくい名前だが、恐らく読み方は「こんけつ」。滾(たぎ)っている血。
      激しい運動のせいか熱く、それでいて美しいらしい。
      この素材は覇種の討伐クエストで確定1個+基本報酬、撃退クエストでは基本報酬で出現する。
    • UNKNOWNの「刻竜武器」と「リルスシリーズ」のみ、
      上記の覇種素材とはまた別の覇種素材である「飛竜の赤眼」が必要となり、要求数も異なる。
      この素材だけは撃退では出現しないため、討伐が必須となる。
  • 余談だが、システムとしても覇種という概念が存在する。
    この、システムとしての覇種は設定されているモンスターに対して
    「捕獲を強制的に不可能にし、(設定されている場合は)討伐時追加の報酬を排出する」
    というものである。
    捕獲不可能化についてはこのクエストにて判明し、
    設定されている場合の追加報酬は覇種UNKNOWNが登場した双頭襲撃戦のクエストにて判明している。

登場する覇種モンスター

  • この内、アルガノスとゴルガノスはMHF-Z1.1現在覇種しか存在しない「覇種専用モンスター」である。
    また、パリアプリア、ドラギュロス、テオ・テスカトルはいずれも特異個体の剛種が存在するが、
    覇種ではそれを更に特異個体化したような存在となっており、
    通常の特異個体では外見が小規模な変化に留まっていたのが、
    覇種では文字通り凄まじい変貌を遂げている。
    UNKNOWNとオディバトラスは特異個体ではないため外見の変化は無いが、
    UNKNOWNは討伐クエストにて通常種にはない「第7形態」を解禁し、蒼炎のオーラを纏う。
  • 基本的なステータスは凄腕ランクに登場する個体のものが踏襲されているが、
    パリアプリア、ドラギュロス、テオ・テスカトルの体力と攻撃力は超絶的な強化が行われている(後述)。
    また、肉質面についても、第7形態が存在するUNKNOWNと覚醒形態があるドラギュロス、
    そしてテオ・テスカトルには専用の肉質設定がなされている。
  • 上述した通り、特異個体ではない4体も含めていずれも強制ハードコアモードとなるため、
    登場モンスターのステータスには凄腕ランクのハードコア補正がかかる。
    また、パリアプリア、ドラギュロス、テオ・テスカトルは剛種特異個体がベースになるため、
    HC素材(凄腕ランク)が剥ぎ取れるが、これはあくまで副産物といったところ。
    • ちなみに入手できる武器魂は、特異個体ではないモンスターも含めて「○○魂・天」である。
      なお、「剛種」ではないので剛種の「討伐の証」が入手できないほか、
      ドラギュロスとテオ・テスカトルに関してはギルド優先依頼の武器魂増加ボーナスも対象外となっている。
  • 行動パターンについては各モンスターの項目を参照していただきたいが、
    基本的には凄腕ランクのものを踏襲し、そこから更に多種多様な追加技を放ってくる。
    オディバトラスのように追加技が少ないモンスターも居るが、
    大抵の覇種の行動パターンの多さは通常モンスターの比ではないと言っていいだろう。
  • HR5緊急クエストで登場する最初の覇種、かつ入門編でもあるオディバトラスを除き、
    他の覇種は一方通行の終点となるエリア(いわゆる決戦場型)に登場する。
    エリアチェンジ戦法が強力なMHFでの難易度向上が目的とみられる。
    そのため、のUNKNOWNやテオ・テスカトル、アルゴル、
    樹海頂部のドラギュロスに潮島洞窟 第2層のパリアプリアと、
    従来は姿を見せなかったフィールドでの狩猟となる顔触れが多い。
    • オディバトラスは砂漠のエリア2に出現するので「エリア移動」はもちろん可能だが、
      オディバトラス自身はエリア移動しないので雰囲気だけは他の覇種とあまり変わらない。

難易度

  • 覇種を語る上で欠かせない点である難易度についてだが、
    実装から4年半後のMHF-Z1.1にて、G級昇級の過程で必ず戦うモンスターについては難易度が大幅緩和された
    だが、G級昇級の過程で必ずしも狩る必要のない覇種は調整が後回しになっており、当時のままである。
    従ってパリアプリア、ドラギュロス、テオ・テスカトルの攻撃倍率は、
    ヘタなG級モンスターよりも高い
    例として、
    • 調整前の覇種オディバトラスの怒り状態時は11.08倍
    • 調整前の覇種UNKNOWNの第7形態時は12.0倍
    • 覇種パリアプリアの赤バリア時は11.73倍
    • 覇種ドラギュロスの覚醒後、第2形態時は11.16倍
    • 覇種テオ・テスカトルの炎上形態時は11.08倍
    と、本気になった時の攻撃力倍率が2桁を超す勢いで破滅的な破壊力を誇る。
    MHFの攻撃倍率は旧シリーズに準拠しているので、
    MH3GやMH4Gで喩えるとその攻撃倍率は18.0~21.0と書けば分かりやすいか。
    なお覇種アルゴルのみ、2頭同時の乱戦が前提であるが故か、
    調整前の攻撃倍率は8.64と(他の面々と比べれば)少々低めとなっている。
  • また、彼らの繰り出す技の破壊力も超絶的であり、コンボ技の合計値や単発のものですら
    すべての覇種が威力値が200↑持ちと超大型モンスターすら凌駕する。
    超高威力に毒まで付いてくる2連続攻撃である超滑空攻撃を使う覇種UNKNOWNや、
    仮にランスやガンランスでガードを固めてもガードの上から削り殺される破壊力を持つ、
    覇種ドラギュロスの3連続ビームに覇種テオ・テスカトルの炎の嵐など枚挙に暇がない。
    攻撃倍率の低い覇種アルゴルに関しても、脅威的威力ではないと言えるのはあくまで単体の時であり、
    超高威力の合体技を複数使用しハンターに襲いかかる。
  • 極めて高い攻撃倍率と超高威力の技、この2つの相乗効果によって、
    HR帯の装備ではほとんどの攻撃において一撃で7~8割以上削られるほどの大ダメージとなる
    勿論大技は言うまでもなく、近年のG級クエスト同様に、G級で防御力を高めても激甚ダメージを受けるものも。
  • なお、覇種の強さを主に支えるのはその攻撃倍率であり、
    昨今のG級モンスターで見られるようなスリップダメージに特化した技を持つ覇種は居ない
    (覇種テオ・テスカトルはスリップダメージにも気をつけないといけないがあくまで副次的なものである)。
    被ダメージ自体を軽減するアイテムである「元気のみなもと」は概ね有効に機能するようになっている。
    撃退クエストではペナルティなしで使用できるため、厳しいと思ったら活用していくと良い。
  • 現在の覇種オディバトラスは剛種とほぼ同等、UNKNOWNは半分の6.0倍、
    アルゴルは4.32と、いずれも当時から見れば半分ぐらいにまで攻撃力が落ちている。
    逆に言うと、半分まで攻撃力を落としてやっと当該ランクの装備でまともに対抗できるようになったとも。
  • 耐久力については、撃退クエストに関して言えば概ね特異個体剛種の討伐とほぼ同等と見てよいだろう。
    問題は討伐クエストの方で、いずれも特異個体剛種2頭分に匹敵するものとなっている。
    全体防御率が異なるため一概に比較はできないが、例によってこれも下手なG級モンスターより高い。
    またドラギュロスは属性耐性と怯み値について、G級クエストの仕様を先取りしており、
    特に怯み値については「怯むたびに怯み耐性値が倍々で増加していく」仕様がある。
    テオ・テスカトルとアルガノス&ゴルガノス、パリアプリアについても怯み値は同様であり、
    UNKNOWNは怯み値を形態移行でリセットするので、HRの装備では怯ませ続けるのが容易ではない。
    ちなみにオディバトラスとアルゴルはZ1.1で体力もかなり落とされたが、
    UNKNOWNは元々撃退は第6形態移行後とかなり早いタイミングであるためか、
    全体防御率が少し上がった程度で体力そのものは低下していない。
  • 更に討伐クエストではもう一つ重大な仕様が存在する。
    それは上でも触れた「撃退」の存在である。
    討伐クエストの「撃退」については、撃退クエストと仕様が異なる。
    覇種クエストにおける"形式上の制限時間は40分"なのだが、
    20分以降に一定ダメージ(全体力の50%以上)が蓄積されていると、
    強制的に撃退と扱われクエストクリアとなる

    つまり、ここが非常に重要だが覇種モンスターの討伐制限時間は事実上は20分しかない
    現在のMHFにおいて討伐制限時間が20分以下なのはG級の超難関クエストに限定されており、
    覇種の討伐は、言うなれば当該ランク帯においてそれらと同等の難易度設計である事が分かるだろう
    (ちなみにG級の超難関クエストには撃退仕様がなく即クエスト失敗になるため、
    そういう意味では覇種の方が気楽ではある)。
  • 覇種クエストはHR帯の装備では防御力が意味を成しにくくなっている。
    そのため、元気のみなもともそうだがスキル面では「根性」スキルが非常に重要とされる。
    また、覇種は龍風圧や超咆哮はもちろん、状態異常や特殊地形ダメージを上手に絡めてくる事でも知られる。
    例えば上述した超滑空攻撃の毒付与や、覇種パリアプリアの跳弾液纏い状態による毒、麻痺、睡眠、
    覇種ドラギュロスの麻痺や膝崩れ気絶、覇種アルゴルの麻痺、睡眠、
    覇種テオ・テスカトルの龍炎と炎ガードによる特殊地形ダメージなどである。
    覇種に対抗するには根性と一般的な火力スキルだけでなく、これら状態異常などに対する対策も重要である。
  • とりあえず撃退に関して言えば上記の対策で概ね問題なくクリアはできるだろうが、
    もしHR帯で覇種の討伐に挑もうとすると非常に厳しい戦いになる。
    HR帯でのマッチングが難しくなっている現在では、少数人数もしくはソロで挑むことも十分ありうるだろう。
    そうなるとまず覇種の体力を20分で削りきるだけの火力と、
    覇種の激しい攻撃を往なすための知識と技量は欠かせないものとなる。
    火力については天嵐武器・天嵐防具(または覇種武具)の投入で概ねどうにかなるものの、
    後者が伴っていなければとても削りきることはできない。
    NPCを連れたシングルPTの場合でも、覇種の圧倒的破壊力の前にNPCが次から次へと離脱してしまうため、
    討伐まで持ちこむのは相当困難である。
    NPCすらいないソロの場合は更に厳しい戦いになる。
    HR帯の装備でソロクリア出来る人は正真正銘のプロハンターだろう。
    • ただし、上述した3体の覇種はZ1.1で剛種の延長線上の存在にまで調整されたため、
      当該ランクでの討伐はそこまで難しくはない。
      覇種討伐を目指すのであればまずはオディバ、アルゴル、UNKNOWNから始めるとよいだろう。
  • なお上述したように、G級終盤の防具であったとしても、
    覇種の大技では激甚なダメージを受けてしまう場合がある。
    流石に大技以外のダメージは大きくはないが、
    G級の装備だからと言って決して油断していいわけではないので注意。

実装の経緯

  • 各種インタビュー等で運営プロデューサー(現、エグゼクティププロデューサー)
    の杉浦氏が語ったところによると、
    覇種は本来のアップデート計画には元々存在していなかったクエストランクであるとのこと。
    MHF-G、つまりG級の存在が明らかになったのは2012年9月のMHF感謝祭 2012であるが、
    このときMHFのゲーム内では「追加されるモンスターがいずれも弱すぎる」
    秘伝防具の作成以外やることがない」と言った閉塞ムードが漂っており、
    G級実装までオディバトラス(フォワード.5の追加モンスター)と特異個体だけでは持たない、
    と杉浦氏が判断し、「覇種」の実装が決定した。
    • G級の開発でリソースを取られていた開発チームにとってはまさに寝耳に水と言った状況であったそうで、
      覇種には「将来的にG級で使うつもりで温めていたネタ」が多数流用されているとのこと(詳しくは後述)。
  • 覇種という存在自体には言及してはいないが、第8回の運営レポート動画版では既に
    「剛種クエストよりも上のランクを、フォワード.5で考えている」と発言していた。
  • 最初の段階では「覇種モンスター」自体の告知と同時にまずUNKNOWN、
    オフライン大会の情報で、フォワード.5の新モンスターであるオディバトラス、
    9月2日のMHF感謝祭 2012で行われた運営レポート動画版の公開収録にてパリアプリア、
    さらにファミ通にてドラギュロスに、それぞれ覇種が存在することが明らかとなった。
    また、MHF感謝祭 2012の前夜祭の会場限定情報でテオ・テスカトルにもその存在が示唆されていたものが、
    東京ゲームショウ2012で初公開されたフォワード.5のPVのオマケ映像にて表舞台へ、
    さらにフォワード.5プレビューサイトにて、アルゴルが「謎の覇種」としてシルエットのみ公開された。
  • そして、多くのハンターが期待していた2012年9月19日。
    ついに最初の覇種、覇種UNKNOWNが『覇襲』。
    討伐不可能!?MHF史上最凶モンスター!という謳い文句は過言ものではなく、
    実際に多くのベテランハンターが次々と倒され、悲鳴を上げた。
    上述した通り、フォワード.5時代より環境が厳しいとは言え、
    それ以上に覇種UNKNOWNの強さ自体がプレイヤーの予想を遥かに超えて凄まじく
    装備が整っていないハンターはもちろん、
    当時これさえあればどんなクエストでも簡単と言われていた秘伝防具を持つハンターですら消し炭に変えた。
    そのため定期メンテナンスが明けた配信初日、自由区のワールドでは
    クエストから帰ってきた者が片っ端からさっそく謝る、「ごめんなさいオンライン」と化した
    ちなみに実装初日のクエスト成功率は驚愕の17.5%であると公式ツイッターで発表された。
    無論数日後には成功率が上昇していったものの、どれだけのハンターが敗北したのか一目瞭然である。
    この数値は後に「初日に討伐報告が一切上がらなかった」ドゥレムディラの登場まで破られていない。
    • その後、10月17日に覇種オディバトラス、12月5日に覇種パリアプリア、
      2013年1月9日に覇種ドラギュロス、2月6日にアルゴル(当時の名称は「?????」)と次々に覇襲。
      いずれも天嵐武具や覇種武具、秘伝防具などの強力な装備を携えたベテランハンターを苦戦させ、
      最悪花と散っていくほどの史上稀に見る強敵となっていた。
      最後に構える覇種テオ・テスカトルは2/27に覇襲し、やはりベテラン諸氏の期待に応える強さを見せた。

評価、問題点とその後の経過

  • 結論から書くと、覇種自体は非常に好評を持って迎えられたコンテンツである。
    特にハメによる効率化、作業化が度々発生して問題になっていたMHFにおいて、
    ハメが一切通用しないどころか、強力な武具を装備していても勝てるかどうか分からない、
    覇種の存在は強豪犇めくMHFでもあまりにも鮮烈であり、
    モンスターによっても差は若干あるものの当初はいずれも肯定的に捉えられていた。
    • 直前にG級のイベントで再登場した、という要素もあるが、
      G5時点でもその人気は衰えておらず、ファミ通のアンケート調査で行われたMHFモンスター人気投票では
      覇種UNKNOWNと覇種ドラギュロスが1位と2位を飾った
      人気の理由としては、主に彼らの戦闘面でのモーションについてが挙げられており、
      理不尽な動作がない、モーションの隙を狙っていくのが楽しい、
      攻撃判定が短く回避しつつ狩るのが楽しい、など、
      覇種の理不尽さがないメリハリのあるモーションに対して高い評価を下したプレイヤーが多かった。
    • 更に当アンケートでは新しい覇種の追加を希望する声も多数届いていることが判明している。
      それだけこの覇種というモンスターに対する思い入れが強いプレイヤーが多いということだろう。
  • また、覇種武具に関しても非常に好評であり、
    当時発生していた秘伝防具の完全な一強状態に一石を投じるという功績を成し遂げている。
  • これらは杉浦プロデューサーが覇種モンスターを考えたときに
    "勝てるかどうかわからない強さ"という、ハンター達が燃えるシチュエーションを用意したい
    秘伝防具以外の選択肢をユーザーに提供したい
    という意図した通りの結果となったと言っていいだろう。
  • しかし一方で、覇種はG級の前のランクなのに下手なG級モンスターよりも手強い*1ため
    高すぎる難易度が通過点になった」という問題が発生することとなる。
    覇種武具は上述した性能からG級へ挑むのに欠かせないと当時は考えられていたため、
    G級昇級前に覇種の攻略は絶対に不可欠、という認識を持つハンターが当時は非常に多かった。
    本家シリーズで言えば、「強化イベントクエスト」や、「高レベルのギルドクエスト」
    が次のランクに進むのに絶対に必要といえばわかりやすいだろうか。
  • フォワード.4の覇襲時には、配信期間中に一度も討伐できなかったというハンターが少なくなく、
    フォワード.5で覇種クエストでも元気のみなもとが使用可能になったとはいえ、
    使用すると報酬や称号に差が出てしまうことから、
    これよりもさらに凶悪な個体が登場するとされたG級は最早攻略不能、
    つまり「覇種武具を作れない(=覇種を倒せない)ハンターはG級では切り捨てられるのではないか
    という不安が当然広がることになった。
    • もう一度繰り返すが、赤き金獅子や幻の冥雷竜、
      本家の強化個体のような純粋な腕試しとは訳が違い、
      覇種クエストはG級に上がる、要するにMHFを続けていくならば
      避けて通ることのできない存在予め明言されていた
      その覇種モンスターが、MHFにおける純粋な腕試しと位置づけられている
      赤き金獅子や幻の冥雷竜と同格、あるいはそれ以上だったのである。
      そのような不安が起こるのは全くムリもない話。
    • 実際この時期から、「育成代行」を謳ったサービスの宣伝を行う業者が出現しており、
      その育成内容には「覇種武具の入手」も含まれていた
      (言うまでもないがもちろん非公式。規約違反にあたるので絶対に利用してはいけない)。
  • (立ち回りやスキル効果を活かす等)モンスターハンターというゲームそのものに言えることだが、
    「プロハン」と「そうでもないプレイヤー」、
    軟らかく言ってアクションゲームが「得意、または順応しやすい」ユーザーと、
    「苦手、または順応しにくい」ユーザー、
    所謂カジュアルユーザーとの力量差が非常に激しいことは考慮されるべきである。
    事実、運営もこの点は認識しており、カジュアルユーザーの挫折の可能性に関しては、
    常識的な話に留まらずスタッフも明言している
    • そういったカジュアルなプレイヤーを救済することは、
      アップデートを続けていくオンラインゲームには必要不可欠であり、
      フォワード.5開始時点の救済として用意されたのが狩護防具である。
      しかし、最初の覇種であるオディバトラスがよりにもよって超攻撃特化の覇種。
      狩護防具を持ってしても即死が免れないことが大々的に喧伝されたことや、
      その少し前に先行体験として配信された覇種UNKNOWNによって、
      20分以内に討伐するために天嵐武具等の火力が強く重要視された*2こともあり、
      救済手段としての本当の意味での普及にはならなかった。*3
  • (明言はされていないが)更なる救済手段として用意されたのが「フォワード応援コース(現、狩人応援コース)」である。
    これによって覇種を討伐可能になった、つまり救済されるべき人が実際に救済された一方、
    対覇種という点に限定しても、
    フォワード応援コースの実装には「フォワード応援コースの実装で覇種がつまらなくなった」など、
    非難の声が強かった。
    • 何故かというと、リアルマネーさえあれば覇種の難易度が大きく低下してしまうためである。
      「それが嫌なら課金しなければいい」などという意見もあるが、これに関してはそういう問題ばかりでなく、
      フォワード応援コースは覇種モンスターの攻略に極めて有効、かつペナルティが一切無いことから、
      もともと覇種は難易度故か、武具の素材を集めるために必要なクリア回数が少なくなるように設定されており、
      フォワード応援コースの有効期間である3日間もあれば十分に素材を集めることができたため、
      フォワード応援コースの指定が多発することとなってしまったのである。
    • もちろんフォワード応援コースを入れずとも募集自体は可能であり、
      それで決して人が集まらないということはなく、
      スキル指定等がちゃんと出来ていればクエスト失敗が多発してクリアできないということも無かったのだが、
      「広場で飛び交う大量のフォワード応援コース指定」という状況を引き起こした事に対する批判は、
      覇種とは関係なくフォワード応援コース自体がかなり物議を醸していたこともあって相当のものであった。
    これらの批判は覇種の圧倒的難易度を支持していたユーザーが少なくなかったことの表れであるが、
    同時に広場で多数の応援コース指定が多発していたことから、
    難易度的に厳しいと考えていたユーザーも決して少なくなかったといえるだろう。
    • また、一部の層でフォワード応援コースの指定理由を「効率上の理由」とする人もいた。
      実際、覇種素材50個を使う覇種武器を複数作るとなるとかなりの連戦は避けられないため、
      当時、火力インフレが始まったとは言えまだ非力寄りであったハンターの火力強化という意味、
      及び内包されているアシストコースによる激運特典で覇種素材を集めやすくする目的があったと考えられる。
      その後MHF-G3では覇種の募集でも同コース(狩人応援コースに解消されている)の指定はなくなったが、
      これはG級防具によって多少生存力が改善された他にG級武器が普及したことや、
      各種インフレが始まった事でコース補正に頼る必要が無くなった事、
      何より当時以降から覇種素材を求める理由が烈種武具のためであり、
      覇種と違って複数作る判断をするユーザーが減ったためと見られる。
    • そのため、フォワード応援コースと元気のみなもとの使用を禁止する募集も稀に見受けられた。
      また、ユーザーの中には逆に
      「覇種(のような高難度クエスト)を実装したのは、多くのプレイヤーに応援コースを購入させるためだ」
      と主張する人も現れるようになり、
      応援コースが完全に無効化される至天征伐戦が実装されたMHF-G5.1アップデートまで、
      高難度クエストの登場時に上記のような主張が展開されることが少なくなかった。
    • ちなみに、「フォワード応援コース」を購入していないとランキング上位に入れない、
      という批判もあったにはあったのだが、
      そもそも覇種連続迎撃戦での"ランキング"で上位に入っても、
      名前やクリアタイムなどが公式サイトに載るだけで特にそれ以上でもそれ以下でもなく、
      イベントが終了すると同時に自然消滅的にこの批判はなくなった。
  • さらに覇種モンスターの強さ設定に関しても
    「モンハンの重要要素の1つである防御力が皆無に等しい状態になるのはいかがなものか?」、
    「ただ即死レベルのダメージの攻撃をぶつけてくるだけではないか」という批判意見も見られた。
    事実、覇種クエストで防御力については限界を迎えており、*4
    この反省、対応する形で考案されたのがG級クエストの防御減算補正システムだと思われる。
    詳細はシステム/G級クエスト/MHFでにて別記する。
    • また、覇種はハードコアクエストの延長線上に存在するモンスターなので、部位破壊の意味が薄い。*5
      プレイの広がりという観点から本当は部位破壊は重視されるべきであり、
      実際にG級ではそのように調整されたのだが、
      当時は部位破壊を無視する戦い方に慣れた人が逆に戸惑うという奇妙な事態も一部では発生した。
  • また、これは覇種そのものの問題ではないが、後のMHF-G感謝祭で語られたところによると、
    上述したように覇種は本来のG級開発のリソースを一部割いて実装したものであるため、
    肝心のG級の開発が3ヶ月も遅れてしまい、しかもその覇種モンスターは上述したように大好評だったため、
    G級の新モンスターにも覇種に匹敵する、あるいは超えるレベルのクオリティアップ
    が求められてしまったとのこと。
    結果としてクオリティアップには成功したといえる状況であったものの、
    これによって更にG級の開発に悪影響が出てしまい、
    特にバランス調整を十分に行う余裕が無かったため、MHF-G1では大問題が発生し、
    新規のG級モンスターも一部には調整不十分で不評を買うものが生まれてしまった。
    また、G1でG級対応された既存モンスターについては更に悲惨であり、
    G級行動こそあれど比較対象が覇種であったため追加技の貧弱さなど総じて不評を被ることになってしまった。
    これに関しては覇種自体に罪はないが、
    MHF-G2で覇種を完全に超えたと称されたディスフィロアが登場するまでは、
    G級より覇種の方が面白い」という声も方々で聞かれた。
  • その後MHFとプレイヤーの軸足がG級に向くようになり、覇種防具はともかく覇種武器に関しては、
    覇種防具とセットにしないとG級では比較的早い段階でG級武器に追い抜かれてしまうことから、
    覇種武器を持たずに天嵐武器などで止めてG級へ昇級し、
    昇級後の装備で覇種武器及び烈種武器へと仕上げるというハンターも出るようになった。
    覇種自体の難易度は特に低下している訳ではないものの、
    天嵐武器の時点でフォワード.5時代の覇種武器に匹敵する性能の武器
    (これらは覇種武器強化による性能の伸びが小さい)や、
    非常に強力なスキルを有する天嵐防具なども登場しており、
    上述した撃退上等!のデイリークエストの存在もあって、
    マッチングの問題から昔ほどPT集めが容易という訳ではないものの、
    純粋な素材集めの難易度は低下しているといえる。
  • MHF-G6まではそれでも覇種武器の性能と、非G級ランクの位置付け
    (それまではG級がエンドコンテンツであると見られていた)を考えると、
    覇種を安定して討伐できるように(つまり覇種武器を作らないと)ならないとG級へ昇級するのは厳しい、
    という風潮が強かった。*6
    しかしMHF-G7でG級昇級後にG級覇種武器を直接生産できるようになったことで、
    覇種武器に無理に強化せず、G級以降にG級覇種武器を作ることで覇種素材を節約できる、
    というメリットがあることから、覇種武器強化がG級昇級前の必須事項という風潮は無くなった
    覇種防具は撃退のみでも十分作成を狙っていける(派生だけなら1部位4個でいいため)代物であることから、
    間接的に覇種関連コンテンツの難度はG6以前と比較して大きく低下したと言える。
    • G7以降は始種武具普及のため、始種武具が実装されているモンスターの狩猟解禁時には
      撃退上等!のデイリークエストがほぼ確実に配信されるようになった。
      その為解禁時には、比較的スムーズに覇種素材を集められる。
    • MHF-G8では復帰者・新規ハンターの専用エリアである復帰区にて、
      上述した覇種の撃退専用クエストが常勤するようになった。
      そのため主に復帰したハンターの覇種素材集めは大幅に楽になったと言える。
    • MHF-G9.1では、HR・SR帯における武具の作製・強化難易度が劇的に緩和された。
      それに伴い、覇種武具に要求される覇種素材の数も激減
      たとえば、覇種武器への派生時に覇種素材が50個必要だったのが20個となった。
      HC素材の要求数も同じく激減した事も相まって、覇種武具をより気軽に作れるようになった。
  • MHF-G10より全覇種の撃退クエストが正式にハンターズクエストに入ることになった。
    そして覇種UNKNOWNと覇種アルガノス&ゴルガノスの撃退クエストが、
    HR6のギルド指定クエスト(キークエスト)に指定されることとなった。
    難易度面での問題を解消しつつ、「覇種はG級への登竜門」というポジションを維持し、
    なおかつ覇種自体の討伐難度を変えないようにするための設定だろう。
    また上述した撃退クエストの素材設定から、覇種の討伐については「メリットのある通過点」から
    「チャレンジ要素」へと変質を遂げることになった。
  • ちなみに当初のMHF-G2(現在のMHF-G3)では新たな覇種の実装も計画していたようだが、
    当時はG級の改新に全力を注がないといけなかったことや、
    そのMHF-G3で登場した烈種の存在もあり、現時点では新たな覇種の追加は行われていない。
  • 2017年2月アップデートでは、それまで全く手が付けられていなかった、
    覇種そのものの弱体化が、ギルド指定クエストに絡む3頭に限定して実施された。
    長い間弱体化に手が付けられなかったのは、先述したように元々腕試しポジションという趣や、
    プレイヤーからの認識が極めて強かったためと思われる。
    なおギルド指定クエストに絡む3頭に限定している理由は、G10以降の変化の結果、
    HR6で躓いてしまうプレイヤーがそれなりに居たためと推察される。
    同様の理由で、HR5の壁と称されていたディオレックスも弱体化している。

余談

  • 覇種を開発するにあたって杉浦プロデューサーの注文は「ハンターの屍を累々と積めるような強さで。」。
    これは覇種のコンセプトがあの赤き金獅子と同様、超高難度であることが大前提ということを示している
    (当初は元気のみなもとが使用不可であったことが赤き金獅子を髣髴とさせる)。
    あまりにやりすぎて開発チームが「クエスト失敗が続出するのではないか」と心配していたほど。
    この設定については上述したように覇種を「通過点」として捉えると色々問題があり、
    後に実装された超高難度クエストでは何らかの対策がなされている。
  • 記述不足な面があり、2012年7月13日時点での公式情報により、
    UNKNOWN自体が何かしら(特にリオレイア)の覇種」と思われていた。
    が、8/1の更新で、モンスター区分ランクの1つであることが判明、
    UNKNOWN自体が覇種ということではなかったようである
    (上記リンク先の公式プレビューサイトは最新情報版に更新済であるので、詳細はそちらを参照)。
    • また、それと同時に、UNKNOWNが(システム的に)リオレイアとは完全に独立した扱いを受けており、
      現時点でのこのモンスターの公式名称が「UNKNOWN」ということも判明した
      (それ以前の各所では表記が小文字だったりと一定しなかった)。
  • 公式サイトのランキングトップ集団の討伐時間を見る限り、
    正真正銘のプロハンターからすればこんな化物でも数分単位のタイムアタックが可能な模様
    さらにランキング1000人のタイムを見る限り、覇種でも長くは持っていないことがわかる。
    驚くべきことに、極めて少数であるが「もっと強いモンスターを」という要望まであるようだ。
    • 覇種パリアプリア以降はフォワード応援コースが既に実装されていたものの、
      早期討伐を狙って火事場力+2を発動させると、
      元気のみなもとの効果があっても体力的に1発喰らえば即終了という環境に逆戻りしてしまうため、
      些細な攻撃で即死しない程度の保険にしかならない。
      また、フォワード.5の秘伝、天嵐、覇種防具+覇種武器が最高火力であるという環境下で、
      超人的なPSを駆使して叩き出したのが上述のタイムなのである。凄まじ過ぎる。
    • ソロで討伐した動画では、オディバトラスとUNKNOWNが10分以内、
      パリアプリアやドラギュロスですら15分以内に討伐する猛者が散見される。
  • 公式発表によれば、覇種モンスターの受注回数のランキングは
    • 第1位:オディバトラス…342000回
    • 第2位:パリアプリア…334000回
    • 第3位:アルガノス・ゴルガノス…271000回
    • 第4位:ドラギュロス…265000回
    • 第5位:テオ・テスカトル…241000回
    • 第6位:UNKNOWN…185000回
    となっている*7
    初日の受注数では、情報がシークレットだったアルゴルが圧倒的で、
    UNKNOWNはフォワード.4で一足先に覇襲していたこともあって受注数は相対的に少なめ。
  • なお上で挙げたように「覇種はG級で使う予定だったネタを流用した」ことが、
    MHF-G開幕前の運営インタビューで明らかになっているが、
    これに関しては実際のG級の変遷が当初の運営側の計画とは全く異なる方向で進んだこともあり、
    覇種そのものがG級の上級コンテンツとして登場する予定だったのか、
    『G級で使う予定だったネタ』が純粋に「覇種」の難易度設計を指しているのか、
    それとも「ネタ」は既に開発済みであった初期G級モンスターの演出や技のレパートリーを指していたのか、
    今となっては分からなくなっている。
    10周年記念で実施された各種インタビュー等でもそれを確定させる発言はないのだが、
    少なくとも「覇種」と「烈種」の実装は開発側からすると寝耳に水の話であったことは言及されており、
    この点から「覇種」と「初期のG級構想」は相互に影響を与え合っていたであろう事は間違いない。
    • ちなみにMHF-G9.1で「無双襲撃戦」というG級超難関イベントが開催された。
      そのトップバッターを務めるモンスターは、あの覇種と同じ姿をしたパリアプリアだった
      しかし、新たな名前が与えられ、加えて新規行動も行うので、
      この個体は「覇種パリアプリアをベースに、更なるクオリティアップを図った」個体と言える。
  • ちなみに覇種クエストの上位ランクとして挙げられている個体としては烈種クエストがあるが、
    先述の通り開発側からすると降って湧いてきたコンテンツという共通点こそある*8ものの、
    設計としては覇種クエストとは全くコンセプトが異なったG級クエストである。
    装備ランク上では上位に位置する始種は、烈種と異なり設定コンセプトが明確化されているが、
    こちらも設計としては覇種クエストとは全くコンセプトが異なったG級クエストである。
  • 覇種と類似のコンセプトがあることが明言されているコンテンツとしてはG級ランクの極征・至天クエストが挙げられる。
    ただ、極征クエストはLv1000とLv9999のクエストが覇種にやや近いコンセプトを持つ程度で、
    少なくとも現在のバランスでは、残り二つのクエストはあくまで普通のG級クエストの枠内にある。
    至天クエストはクエスト条件も覇種に寄っているどころか更に厳しくなっており
    上級至天クエストに至っては制限時間が10分しかないという過酷な内容で、
    覇種を彷彿とさせる過酷なクエストを望むハンターの要望等から実装された事が明らかになっている。
    ただ、至天クエストは覇種のように専用装備を作ることができず、
    報酬も武器や防具の生産素材ではなく、G級武器をカスタマイズする「シジル」の強力なものである。
    そのため純粋に「強敵の狩猟」を目指したいプレイヤーのみが挑戦できる内容となっている。
    公式が「極限征伐戦でも物足りないほどの熟練ハンター向けに用意したコンテンツ」と称しているように
    マッチング層からの至天クエストの評価は基本的に高いものとなっている。
    • ちなみにLV9999極征クエストと至天クエスト、上級至天クエストの3つは、
      クエスト補正の関係上、事実上、全ての攻撃が即死ダメージとなる。
      これは文字通りかつての覇種を彷彿とさせるもので、以下の「高難度」モンスターでは見られない特徴である。
      当時の難易度デザインの拙さなどが間接的に影響しており、
      これを超えることは今後ありえないと言っても過言ではない。
    なお、MHF-G6で登場した天廊の番人ドゥレムディラは、
    この至天クエストすら超越しかねない難易度であるが、
    こちらも討伐しても専用の武具を作成することはできず、討伐が必須とはされていない。
  • 双頭襲撃戦、無双襲撃戦はクエスト条件が覇種クエストにかなり近いものとなっており、
    こちらは専用の装備が手に入るのだが、モンスターの基本設計はあくまで普通のG級クエストをベースとしており、
    装備自体もG級を攻略する上で必須という性質は持たない。
    また、この2系統のクエストには制限時間10分の超高難度版が存在するが、
    そちらで入手できるのは、外装開放券を除けば前者のものと基本的には同じで、
    外装はプレイングに直接影響を齎すものではないため、これまたクリアは必須と見做されていない。
  • これらの点から、当時の「覇種」の問題は、
    超高難度でありながら、明確な通過点として設定してしまったこと」であることが再確認できる。
  • MHF-Zの辿異種は「従来ランクとは一線を画した、モンスター自体の変化
    という点で覇種の直接の後継、と見られている。
    「当時の最前線コンテンツにおける最強の難易度」「従来の常識を覆す装備が作れる」という点も同様であるが、
    大きく異なる点として、クエストの設定そのものは普通のG級クエストと同じであり、
    攻撃力設定も通常のG級クエストと大差はない。
    また、辿異種は難易度別のクエストが用意されている点も大きな違いである。
    少なくとも2018年時点では辿異種が最高ランクという公式側の位置づけであり、
    覇種を含めた、上記コンテンツの問題点を考慮しつつ超高難度モンスターとして設計されたと言える。
    • ちなみに、覇種モンスター6種の中ではドラギュロスのみが辿異種化を果たしている。
      辿異種ドラギュロスは「覇種」を連想させるビジュアルが話題になった。
      ただ、自らを焼き尽くすほどの冥雷を異常発達した角で明確に制御下に置いた結果、
      その角を破壊しなければ冥雷で自らを焼くこともなく、覇種固有の技も一切使用しないという、
      あくまで通常個体の延長線上にある、強烈な冥雷を制御できるようになった個体、というべきか。

関連項目

システム/凄腕クエスト
システム/変種 - 剛種系統の1つ下のランク
システム/剛種
システム/烈種 - 剛種系統の1つ上のランク
システム/始種 - 剛種系統の2つ上のランク
システム/特異個体
システム/辿異種 - モンスターの変化など、実質的な覇種の後継者と言えるクエストランク。
システム/スキルランク - クエスト受注には秘伝書装備が必須
システム/ハードコアクエスト - 覇種クエストはハードコアモード固定。
システム/撃退
武器/剛種武器 - 天嵐武器、覇種武器。
防具/剛種防具 - 天嵐防具、覇種防具。
防具/秘伝防具 - これの対抗となる装備を用意したかったというのも、覇種の実装理由の一つである。
スキル/根性
アイテム/元気のみなもと


*1 インタビュー等によると、経緯としては「G級モンスターを最初から覇種並みの強さにする」と主張した開発側に対し、杉浦Pが「それはあんまりなので、徐々に強くしていけばいい」と主張し結果的に杉浦氏の案が採用されたとのこと
*2 狩護防具と天嵐/覇種防具は混在可能だが、天嵐防具ではスキルランクアップの効果が必ずしも実用的であるとは言えず、覇種防具はそもそもその覇種を倒さないと作れない。
*3 なお、その後に実装された覇種パリアプリアや覇種アルガノス/ゴルガノスは手数型の覇種であり、状態異常面をカバーできれば狩護防具の防御性能は十分有効に機能するが、20分以内の討伐を狙うには天嵐、覇種防具との混合が求められる。またパリアプリアの場合、たとえ狩護防具でもボディプレスなどでは即死余裕のダメージである。
*4 当時確保できる平均的防御力の700台に、元気のみなもとを併用して、やっと通常ダメージに落とせるというぐらいであった。ちなみに700台というのは、今日のG級クエストに於ける、剣士の適正防御力750が属する数値である。
*5 全て専用素材になっているオディバトラス・UNKNOWN・アルガノス/ゴルガノスでかろうじて意味がある、というレベルであるが、オディバトラスとUNKNOWNはHR(またはSR)100の時点で同じ素材を入手できるため、必ず覇種クエストであえて部位破壊を狙う必要があるわけではない。
*6 ただしこれについては、穿龍棍が実装されたGG以降異論も多く見られるようになり、議論になっていた。
*7 なお、配信開始からの1か月間、かつサーバー1のみで統計しているため、実際は4倍前後かそれ以上の回数が受注されている。
*8 この当時はMHF-G1の大問題に対するてこ入れが優先されており、スケジュールの前倒し・変更・計画外要素の追加が多かった事が語られている。