MH-Rのストーリーに登場するアイテムに近い物。
今作のキーアイテムと言っても過言ではない。
目次
概要
- 逆三角形の形をした絆石のような石。
主人公の家に代々受け継がれているというものであり、
ライダーの力を増幅させることが出来るという力を持つが、
それを開放できるのは主人公のみであり、彼または彼女が
特派観測隊のリーダーとして選ばれた理由の一つである。
- その力はバトル面でも活躍し、戦闘時に付き一回のみ
一定ターンを過ぎると確率で使用することが出来るようになる。
効果はその攻撃の威力を約1.5倍にすることが出来るというものであり、
相手によっては体力を半分以上減らせたり一撃でダウンさせるほどのダメージを与えることが出来、
その後のバトルに大きく影響するまさに切り札ともいうべきアイテムである。
- その正体はかの竜騎十傑のリーダー「ノア・レイナード」が使用していた数百年単位で存在していた
古代文明の遺産に近いもの、つまり主人公はノア・レイナードの子孫という事実の証明にもなる超貴重品である。
黒の記憶石
- 先述した記憶石の負の遺産バージョンと言って良いもの。
規則性のあった記憶石とは反対に稲妻のようにも見える非常に不規則で歪な形をしている。
また、常に濃い紫色した禍々しいオーラを纏っており、
この記憶石が並々ならないエネルギーを持っている事を見る者に嫌が応にも感じさせる。
- 黒の記憶石は憎悪、嫉妬、嫌悪感といった負の感情を増幅させる力を持つ。
力を得る際も対象に光を纏わせて強化する先程の記憶石とは違い、
対象の胸部に埋め込むという狂気染みたもの。
また、かなり深く埋め込まれるようで先述したオーラもありほぼ黒の記憶石自体の目視が不可能になる。
それに後述するように引き抜くこと自体は可能だが、
その場合保持者にかなりの負荷が掛かるようで引き抜いた際は意識を失う程の強い衝撃を受ける。
- 黒の記憶石を埋め込んだ対象は自我を失い、すべてを破壊せんと暴れ狂う。
敵対する者には情け無用の攻撃を仕掛けるので最悪嬲り殺しにすらされかねない。
実際エスメラルダの村を襲ったティガレックスは黒の記憶石を刺し込まれた影響でエスメラルダを除いた
村に滞在していた生物を駆逐し、村を壊滅状態まで追い込んだ。
こう書くとメインシリーズに登場する狂竜化や傀異化に近く見えるが、
恐ろしい事にこれら*1とは違い自滅などせずに黒の記憶石を胸部に埋め込みながら生存し続ける。
例として先程のティガレックスはエスメラルダの過去エピソードからストーリー編19章までという、
少なくとも数年以上は彼女の村に潜伏していた。
- 黒の記憶石を埋め込めるモンスターの中にはなんとオトモンすら含まれ、
普段は家族に近いほどの友情を育み戦闘時には背中を預けられる力強い仲間としての絆を持とうが、
黒の記憶石を埋め込まれたなら最後主人にすら牙を剥き絆を永久に断ち切らんと襲い掛かってくる怪物と化してしまう。- またこのような状態となってしまったモンスターの特徴として
そのモンスターとしてはおかしいと言える行動をすることがあること。
実際にマリィのオトモンであるリオレウスに黒の記憶石を埋め込まれてしまう緊急事態が発生するが、
その際にマリィに対して矢の如く突撃し噛み砕こうとしていたり、主人公らが追跡した際何故か湖の中から奇襲してる。
前者はまだわからなくはないが後者に関しては明らかにおかしい、飛行能力の優れているリオレウスが奇襲するなら
メインシリーズでもよくお馴染みでもある上空からの攻撃の方がリオレウスの能力的にも成功しやすかっただろう。
ちなみに先程のティガレックスも村に音を立てずに滞在していたならある意味忍び寄る気配であり、
ティガレックスらしい迫り来るような勢いは感じられない。
もしかしたら黒の記憶石を埋め込まれたらモンスターは元の姿や行動すら忘れてしまうのかもしれない。
- またこのような状態となってしまったモンスターの特徴として
- ここまではモンスターのみの話。
あろうことかライダーにすら埋め込まれることがある。
埋め込まれたライダーは黒の記憶石の力により内なるもう一人の自分が炙り出され、
時に黒の記憶石の力を使い都市等を襲う狂人と化す。
より深く力を出す際は黒いオーラが胸部を中心に現れて黒の記憶石が赤黒く光る。
お分かりだろうか、主人公の敵勢力である「黒の使徒」の正体は
黒の記憶石を埋め込まれたライダーの総称である。
- また、この負のエネルギーは絆原石にも干渉することが出来、
黒の記憶石を叩きつけると絆原石は黒く染まってしまう。
絆原石の項にもあるように、絆原石はその地域一帯に影響を及ぼす程の力を秘めているので、
フェルジア大陸にある6つの絆原石が全て闇に堕ちてしまうと、
フェルジア大陸は最悪の災厄に包まれてしまう。
- 総括として、その身に黒の記憶石が入り込もうものなら
圧倒的な闇の暴威に飲み込まれ、ただ破壊と死のみの為に暴れる兵器と化す。
その上、対象は生きとし生ける全ての生き物でもある所が恐ろしい。
フェルジア大陸に暗躍する黒の記憶石の力が万が一大陸中に蔓延しようものなら、
それは結末が悲しみと苦しみしか辿り着かない終わりなき恨みと憎しみとの戦争である。
- ここまで書くと世界観的にもかなりの危険性と脅威を持つ黒の記憶石の力だが、
当然ながら対処法も少なからず存在する。
一つ目は先述した記憶石を叩きつける。
読んで字の如く主人公側の記憶石を黒の記憶石の埋め込まれている場所に
叩きつけ、記憶石の力で負のエネルギーを浄化するというシンプルなもの。
しかし、ただでさえモンスターを味方につけ一般人よりも強靭なライダーが
より強力になっているので主人公が近づく事は至難の業であり、
その為特派観測隊等のライダーが一度黒の記憶石を埋め込んだ対象を弱らせる手間がかかるというデメリットがある。
二つ目は黒の記憶石を抜き取る。
どういうことかというと、対象を駆り立てているのはあくまで黒の記憶石なので
それを抜き取ってしまうという事。
だが、黒の記憶石を埋め込まれて暴走している状態の対象に近づき
黒の記憶石を抜き取るというのは抵抗される危険を伴う非常にリスクを背負う手段である。
故に、この方法で黒の記憶石の呪縛から逃れる事に成功した例は、
ほんの数例に過ぎない。
- こんな怪物製造機のような存在が黒の使徒の手にわたっている事の発端は、
フウガの上層部によるエルドラ王国付近の探索という極秘の任務の際に発見、
フウガ忍衆によって持ち込まれたものであり、フウガはこれを使用し戦力拡大、ひいては六都市の支配を目論んでいた。
しかし当時フウガの副頭領であったイサイから反対、いざこざの末イサイに一部の黒の記憶石を持ちフウガから逃亡され、
セレルカの近郊にて黒王ネロと共に黒の記憶石を埋め込んだ結果の実験を行ない、
ネロはその力の強大さを知り、黒の記憶石を戦力増量と目的達成の為に回収した。
言ってしまえば大きな目で見れば黒の記憶石を持ち込んだフウガの上層部が全ての元凶であろうか。
関連項目
世界観/黒の凶気 - モンスターが狂暴化する他、モンスター以外にも影響を受ける点が共通している