- 別名
- 噛生虫(げっせいちゅう)
- 英語表記
- Curio
- 登場作品
- MHR:S
目次
概要
- MHR:Sのストーリー中にてその存在が判明した生物。
同作のストーリーの根幹に関わる重要な存在であり、古龍種や古龍級のモンスターに匹敵する危険性を孕む。
- 目や四肢が見当たらない不気味な紅色の蛭のような身体に、
同じく紅色の蝶のような羽を持つ小型の飛翔生物。
その身体は成体でも1m程度と一般的な小型モンスターより遥かに小さいが、
主に集団で行動し、自然の背景にはほぼ馴染まないほどに全身が真っ赤な上、
一定の条件を満たすと粒子のような赤い光を周囲に撒き散らし、本体も赤々と輝くので非常に目立つ。
しかし、その存在が人々に確認されるようになったのはごく最近であり、
発見当初は調査拠点エルガドの研究者がどのような文献をどれだけ調べ上げても
それらしい存在について確認する事ができなかった。
つまりこの時まで(竜人族を含めて)人々には一切知られていなかった完全新種の生命体であり、
今なお生態に関する謎は多く、詳しい調査が続けられている。
現状モンスターとしては分類されていないが、《噛生虫》という別名が用いられている。
- 頭部先端の小さな口には大型モンスターの鱗も簡単に傷付けるほどに鋭い牙があり、
これで噛み付いた獲物から血液やエネルギーを吸い取る。
更に体内には強力な毒を持っており、噛み付いた獲物にこの毒を注入する。
この毒は、医学的な観点から言えば一般的な「毒」などよりも「ウイルス」、
中でも狂竜化ウイルスに近い構造を持つ代物となっており、
一般的な薬剤などでは症状を軽減・解消できない。
人間がこの毒に侵された場合、やがて血液中に侵入した毒素は徐々に増殖し始める。
そのまま放置してしまうと、数日後には正気や意識を保っていられなくなるほどの強烈な苦痛を齎し、
最悪の場合はそのまま死に至る危険さえある。
モンスターの場合は毒素が血液中に溶け込んでしまうが、毒の影響自体が消えるわけではなく、
比較的生命力の弱い小型モンスターであればやはり命の危機に晒される。
大型モンスターでも苦痛に喘ぐだけでなく、強制的且つ過剰にエネルギーを放出し続ける状態にされてしまい、
これによって大幅に寿命を削る恐れがある。
また、苦痛によって普段は大人しいはずのモンスターでも著しく凶暴化する危険性があり、
その影響で暴走したモンスターが人里に被害を齎したという事例が確認されている。
以上のような危険な性質から専用の解毒薬を用いた早期の治療が推奨されるが、
厄介なことに一定の段階まで症状が進むまでは精密検査でも毒素の検出が困難であり、
事前の知識や準備が整っていなければ早期の発見も治療も難しい。
- キュリアの存在が明らかとなったのは、
エルガドやその近隣地域に爵銀龍メル・ゼナがおよそ50年ぶりに襲来した事案の最中である。
メル・ゼナは自分と共に行動するキュリアを獲物や外敵にけしかけ、
精気を吸収させて自身に献上させる様子を見せた。
また、メル・ゼナの体内はキュリアが保有するものと同様の毒に満たされており、
これを自身の武器として利用している事も確認された。
以上の事実からメル・ゼナとキュリアは相利共生の関係にあると推測されるようになった。
しかし、50年前のメル・ゼナの襲来時にはキュリアの姿は誰にも確認されていなかった。
そもそも当時は誰もその存在を知らなかったキュリアが、
50年以内という自然界においてはあまりにも短い時間の中で、
どのようにしてメル・ゼナとの共生関係を築き上げたのか……。
正体
人々の心が闇に染まり 国が乱れるとき
大地より「深淵の悪魔」が現れる
深淵の悪魔は国を喰らい
人々の魂は彷徨える焔となる
彷徨える焔は
深淵の悪魔の贄となって闇に還る
消えては結び 還るべきはいずこ
彷徨える焔よ還るべき場所を見つけたか
- 本来のキュリアは冥淵龍ガイアデルムと強固な共生関係を結び、
ガイアデルムが活動するエネルギーを外部から集める役割を持つ。
ガイアデルムは基本的にはキュリアと共に地底に生息しているが、
本格的な活動を開始すると自身の巣を作るべく地底と地上を繋ぐ巨大な穴を形成し、
そこから方々へキュリアを飛ばし、周辺の生物からエネルギーを搾取し始める。
エネルギーを十分に吸収したキュリアは一際赤く発光しながら帰巣本能に導かれてガイアデルムの元へ帰還する。
精気を最大限に吸収し肥大化した個体は最大2~3mにも達するといい、
赤々と輝くキュリアが空を埋め尽くさんばかりの大群で一つの目的地に集結していく光景は、
地域一帯に火の粉が舞い散っているかのようにも見える。
ある伝承において語られていた「彷徨える焔」とはその光景を指すものであるとされている。
- ガイアデルムの下へ帰還したキュリアは自らガイアデルムに捕食され、
そのエネルギーは紅色の結晶体としてガイアデルムの体表に現れ、
ガイアデルムはここからエネルギーを取り出して自身の武器として利用する。
しかし、高密度のエネルギーを内包している結晶体はそれ自体が暴発を招く恐れもあり得る危険物であり、
ガイアデルムが意図しないタイミングで炸裂し、自分自身を傷付ける場合もある。
- MHR:Sのストーリー上でメル・ゼナがキュリアを従えていた(ように見えた)のは、
数百年前にガイアデルムの活動が活発化し、地上へ進出しようとした事が切っ掛け。
それを自身の縄張りを侵犯する行為と見做したメル・ゼナがガイアデルムに直接挑みかかるも、
強大な力を誇る両者の戦いはなかなか決着が付かず、
最終的にメル・ゼナは空へ、ガイアデルムは地底へ帰還せざるを得なくなった*1。
この時、ガイアデルムはメル・ゼナに向けて大量のキュリアを差し向けたが、
メル・ゼナはキュリアによるエネルギーの強奪や毒の注入にも耐え抜き、
遂にはキュリアとの共生関係を築き上げ、キュリアと共に行動する特殊な生態を獲得した。
これが過去のメル・ゼナの周囲にはキュリアが存在しなかった理由、
そして今回のメル・ゼナの出現と共にキュリアが現れた真相である。
- ちなみにキュリアの幼体は、竜人族含む人々がその姿を確認する事も難しいほど小さい。
生まれてからしばらくは数mmから数cmと、我々の世界での吸血生物であるノミやダニと
同等かやや大きい程度である。
口や歯も小さいため、仮に噛み付かれてしまっても痛みすらほとんど感じない。
しかし、幼体であっても既に毒は保有しており、気付かないうちに毒を打ち込まれ、
知らず知らずのうちに症状が進行していってしまうという事態を引き起こす場合がある。
毒そのものが病魔のように伝染するわけではないが、大量のキュリアの幼体が人里に解き放たれれば、
多数の住民がその幼体に噛み付かれる事で毒の症例が続発し、
傍から見ればまさしく疫病が広がっていくかのような事態となる危険性もある。
約50年前のメル・ゼナ襲来事件の後に疫病騒動が発生したが、
これはガイアデルムやメル・ゼナが活動を再開したことでキュリアの幼体が人々の生活圏にまで侵入し、
命を繋ぐべく手当たり次第に噛み付いて毒を撒き散らしたために発生した事態だった。
なお、この時の幼体は結局生存するだけのエネルギーを確保する事ができず全滅してしまった模様。
しかし、目視が困難な幼体から成熟しないまま死滅してしまったため、
結果として正確な原因の究明が難しくなり、近年に至るまで真相はほとんど周知されなかった。
- MHR:Sのストーリー上ではメル・ゼナがハンターによって狩猟された事でガイアデルムの活動が活発化し、
それを感知したキュリアもまるで親との再会を喜んでいるかのように活発化。
モンスターを中心としたあらゆる生物に群がって生命力を吸い尽くした結果、
城塞高地は一時的に生物の気配すらほとんど感じられない死地と化してしまう。
遂には城塞高地の近くにあった古城の跡地に巨大な穴を開け、ガイアデルムは地上への侵攻を開始。
キュリア達も自らの使命を果たすべく、真の宿主の元へ一斉に集結していった。
- しかし、エルガドの総力を挙げた迎撃とハンターによる狩猟作戦によってガイアデルムは撃滅される。
そしてこのガイアデルムに使役されていた大量のキュリアは宿主を失った影響か、
相当数がその場で力尽きていった。
ただし、そんな中で全身を異様に強く輝かせたキュリアが空の彼方へ飛び去ったという描写もあり、
全個体が完璧に死滅したわけではない事も確認されている。
進化種
- ガイアデルムとの共生関係を強制的に絶たれた個体の一部が生存本能を最大限に活性化させ、
生物種を問わず強制的に寄生する事ができるように進化した「新たなる」キュリア。
メル・ゼナやガイアデルムほどの力を持たない生物種にでも強引に寄生してエネルギーを強奪し、
その対価として過剰なエネルギーと毒素を際限なく供給し続ける。
これによって「 傀異化」と呼ばれる現象を引き起こし、
エルガド周辺を中心に新たな脅威を爆誕させてしまった。
その適応能力は凄まじく、火山や凍土などの極限環境に生息する種や
古龍種に並びうる力を持った種、果てには古龍種の幼体にまで寄生を可能としており、
それらのモンスターを増殖のための培地にさせている状態にある。
なお、ほとんどの傀異化モンスターはキュリアの寄生の影響により早期に命を落とす運命となり、
生態系に甚大な影響を及ぼす前に力尽きてしまう模様。
ただし、メル・ゼナの前例のように古龍のような強大な力を有するモンスターがキュリアの影響を受けた場合は
その限りではない可能性もあり、後に更なる脅威が誕生してしまう事態を引き起こしている。
- 生態系に影響を及ぼす危険性は低くても、
その影響力が今後どのような事態を引き起こすかは未知数であり、
力尽きる前に暴走したモンスターが人里を襲撃するなどの危険性は決してゼロではない。
また、放置し続ければキュリアの勢力圏を広げてしまい、より多くの犠牲者が生じたり、
生態系に大きな影響を及ぼす危険性も残っている。
そのため、傀異化モンスターはエルガドにおいて重要な調査対象の一つに定められており、
ハンターの狩猟対象として認可されている。
ちなみに現状、傀異化モンスターを捕獲する手法は確立されておらず、
そもそも傀異化モンスター自体が非常に手強く、狩猟をクエストとして受理できるハンターも限られているため、
生態調査は捗っているとは言えない。- Ver.12において、傀異化したモンスターによる人里襲撃は既に発生してしまったことが判明。
幸い負傷者の怪我自体は浅かったものの、進化によりウイルスの毒性が強まっており、
以前は有効だったエスピナス通常種の毒を用いた調合薬が効かなくなっている。
エスピナス亜種の毒とタマミツネ希少種の体液を調合に加えてなんとか事なきを得たが、
ウイルスがより強化してしまう可能性は決して否定できず、予断を許さない状況にある。 - Ver.15で追加された特別討究クエストは「傀異化/傀異克服の極致を観測できる段階」「この現象の到達点」と
バハリに評されており、傀異化の研究・調査についてはひとまず区切りを迎えたと思われる。
しかし、Ver.12以降傀異化モンスターによる被害の情報はないものの、
キュリアの脅威は依然として残されたままである。
果たして、真の宿主を失いながらも彷徨い続けた焔はいずこへと還るのだろうか…。
- Ver.12において、傀異化したモンスターによる人里襲撃は既に発生してしまったことが判明。
- 傀異化の影響を受けたモンスターからは特殊な素材が入手できる事が確認されており、
これを利用して従来以上に強力な装備を開発する事も可能となった。
人類や他種生物に対する脅威の一つではあれど、また新たなる可能性を生み出す存在でもあるという点では
やはりキュリアもMH世界の生態系を形作る一員である事には変わりないという事実の証左とも言える。
ちなみに前述のように傀異化モンスターが生態系に与える影響は(今のところは)微弱と言われるが、
傀異化モンスターが出現した地域では空を覆いつくさんばかりの大量のキュリアが出現し、
薬草類や鉱石など、一部の自然由来の素材などにも僅かながらキュリアの影響が見られる場合は多い。
- このように、メル・ゼナおよびガイアデルム討伐後もキュリアは凄まじい進化を遂げ、生き続けようとした。
しかし、キュリア研究白書によると、キュリアが生きるためには、エネルギーを溜め込み、
次のキュリアを生み育むための宿主が必要となるのだという。
そのため、今後ガイアデルムに相当する最適の宿主を得られぬ限り、かの生物はエネルギーの蓄積と循環の術がなく、
いずれ滅ぶと考えられている。
余談
- MHR:S作中では一貫して「小型の飛翔生物」という扱いであり、
現状キュリアを「モンスター」に分類しようとする動きは少なくともハンターズギルドには無い模様。
しかし、その危険度や影響力は研究者であるバハリも「虫じゃなくて立派なモンスターだ」と評しており、
いざ出現すれば下手なモンスター以上に警戒すべき存在である事は間違いない。- いつかキュリアが正式にモンスターとして認定されれば、
キュリアを直接討伐するクエストも発行される可能性も出てくる。
しかし、甲虫種の小型モンスターよりも小さなキュリアを他のモンスターと同様に、
武器や爆弾などを用いて1匹ずつ正確にカウントしながら討伐していく事になるとすれば、
相当骨が折れる作業になるだろう。
また、仮にモンスターとして分類する場合、どの種族に分類されるのかも気になるところ*2。
あるいは新たな種族分類を確立させる必要もあるかもしれない。- ちなみに、キュリアの討伐については原初を刻むメル・ゼナに関するやり取りにおいて、
人間に関してはやろうと思えば可能である事が判明している。
騎士の剣でキュリアをハエ叩きのように潰したと考えるとシュール
- ちなみに、キュリアの討伐については原初を刻むメル・ゼナに関するやり取りにおいて、
- いつかキュリアが正式にモンスターとして認定されれば、
- 上記の通り大型モンスターにとっては大きな脅威*3となる生物だが、
強大な力を持つ超大型古龍種に関しては作中を通してキュリアの干渉を受けておらず*4、
超大型古龍が先行して出現していたフィールドにキュリアの姿が確認された事例もない。- 類例として、超大型モンスターはマガラ種が操る狂竜ウイルスの影響も受けておらず、
4シリーズにおいて極限化や狂竜化を引き起こした例はなかった。
- 類例として、超大型モンスターはマガラ種が操る狂竜ウイルスの影響も受けておらず、
- 上述した傀異化素材とは別に、キュリアそのものを装備の素材として使う事もできる。
メル・ゼナと共生していたものは「精気食む噛生虫」、ガイアデルムから得られるものは「消尽の噛生虫」、
原初を刻むメル・ゼナに寄生しようとしていたものは「狂淵の噛生虫」と呼ばれ、
それぞれ爵銀龍素材、冥淵龍素材、爵銀龍極素材の一つとして扱われる。
- 特定のクエストでは、フィールド上の採取ポイントに赤い粒子を纏った傀異の影響を受けたアイテムが発見されているが、
取り尽くすとキュリアの気配がなくなる、つまりこの赤い燐光は幼体のキュリアと考えられる。
ガイアデルムが討伐されて以降、進化種が次々宿主を替えているのは確かだが、
フィールド上に幼体が広く分布し調査の度に減る気配がない現状、
生活環を全うして生殖している(つまり増えている)可能性も捨てきれない。
更なる傀異調査が望まれる。
- 別名である「噛生虫」の読み方は「げっせいちゅう*5」だが、本来「噛」という字は「ゲツ」とは読まない。
「噛」の音読みは「ゴウ*6」であって、「ゲツ」と読むのは「齧」の方。
「齧」は「かじる」という意味の漢字。「齧歯類」の「齧」と言えば馴染みのある人も多いのではないだろうか。
単純に「齧」と取り違えた誤用もしくは誤読と判断することも出来るが、
曲がりなりにも物語の中核となる生物の別名が堂々と間違えられたまま表に出されるとは考え辛くもあり、
「齧」だと文字が潰れてしまうため「噛」で代用したか、
あえて本来とは異なる独自の読みを当てている可能性もある。- なお、似たような前例としてはMHFの喰血竜(がけつりゅう)が存在する(「喰」は本来「ガ」とは読まない)他、
キュリアと同じMHR:Sにも焔狐竜(せんこりゅう)など若干怪しい*7別名が存在する。
過去のスタッフの発言(こちらも参照)等から、これらも語感や字面、雰囲気を優先してつけた結果なのかもしれない。*8
- なお、似たような前例としてはMHFの喰血竜(がけつりゅう)が存在する(「喰」は本来「ガ」とは読まない)他、
- MHR:Sのストーリー中でその存在がエルガド中に知れ渡った際、
その異様な容姿や生態に登場人物達の大半は拒否反応を示しているが、
「あれを素手で捕まえてきたバハリには暫く近づきたくない」と素直過ぎる感想を抱く者もある一方で、
「何だかかわいく見えてきた自分はおかしいのだろうか」と悩む人物もいる。
- MHR:Sのストーリー中では王国周辺のモンスターが異常な活動を起こす原因となり、
宿主達を失っても急速に進化して傀異化及び傀異克服古龍という新たな脅威を生み出した。
MHR:Sのストーリーは終始キュリアの脅威に立ち向かうストーリーだったといえるだろう。
- 設定資料集によると、完全な成体として成長すると1mほどの大きさになり、
更に精気などを最大限に吸収すると2~3mほどの大きさにまで肥大化するという。
確かに小型モンスターなどに比べればまだ小さいが、
それでも「思ってたより大きい!?」と驚いた読者も少なくないのではないだろうか? - ムービー等で分かりやすいが、頭部にはしっかりと"目"(のようなもの)がある。鰓孔のようなものも確認できることから羽を除いた姿はヒルよりもヤツメウナギに近い。
モチーフについて
- 「キュリア」というネーミングに関しては、
血を吸うことから「ドラキュラ」+ウイルス等を媒介する生物の事である「キャリア」を組み合わせたか、
或いは「ドラキュリア(ドラキュラの表記揺れ、一部ではDraculeaとも綴られていた)」からもじったか。
どちらにせよ吸血鬼をイメージした名前なのは想像に難くない。
キャリアは文字通り運ぶ者という意味だが、より狭義には「感染しているが、発症しない保菌者」を指す場合が多い。- 野生のコウモリやダニから人間及び、家畜やペットなどにウイルスが感染し、疫病として蔓延したことは歴史上何度も起こっている。
コウモリに噛まれる、コウモリが齧った後の食べ物を気づかずに食べてしまう等の接触により感染が広がる例が多いが、
人間やその他の動物が感染すれば重症になるウイルスを持っていてもコウモリやダニ自身は病気で死んでしまう事は少ない。
不思議な話だが、免疫機構が特殊な作りになっていたり、そもそも発症するような体の作りになっていない為に
これらの宿主は感染したとしても無症状(=キャリア)で済むのである。 - 吸血鬼と言えばその正体はコウモリであると言われる事が多いが、コウモリに直接的に噛まれた、
もしくはコウモリが噛んだ家畜を中間宿主として狂犬病などに感染した事がこうした伝説につながったという説がある。- 今まで確認されなかった新種の生命体であることから、
「奇妙な、物珍しい」という意味を持つ英語の形容詞"Curious"(キュリアス)もかかっているかもしれない。
- 今まで確認されなかった新種の生命体であることから、
- 野生のコウモリやダニから人間及び、家畜やペットなどにウイルスが感染し、疫病として蔓延したことは歴史上何度も起こっている。
- 羽の形状や吸血を行う生態、吸血鬼モチーフのメル・ゼナに従えられている点などから、
デザインの元となっているのは恐らく吸血コウモリと思われる。
近年のフィクション作品では吸血鬼のお供として一緒に描かれることが多いが、
中世の伝承ではお供ではなく主に吸血鬼自体が変身した姿として描かれている。
このほか、空飛ぶ魚のような姿をしたUMAの「スカイフィッシュ」との共通点を指摘する意見もあるようである。
- ハンターノートでは「結晶化したキュリアを使って攻撃」という記載がある。
「キュリアのエネルギー」や「キュリアの体液」の結晶ではなく、「結晶化したキュリア」と明記されていることから、
キュリアそのものを(エネルギーの抽出などを経ずに)そのまま丸ごと結晶化していると解釈できる書き方である。
このことから、キュリアはウイルスそのものをモチーフとした生物である可能性が考えられる。
精製、化学分析のために結晶化されたタバコモザイクウイルスなど、ウイルスは結晶化できることが知られている。
吸血と同時に感染するウイルスによって病気が蔓延するといった特徴から、ウイルスそのものではなくとも
何かしらの病原体がモチーフであるのはほぼ確実であろう。- 太陽を象った病原体というところから何となく心当たりのある人も居るかもしれない。
仮にコレが本当にキュリアおよびガイアデルムの裏モチーフだとしても明言されることはないだろうが、
人々の克服すべき天災を司っている古龍種の一角として扱うのであれば
(誤解で討伐されてしまったメル・ゼナの存在や前述の突撃シーンでフィオレーネが言い放った内容も含めて)
現実に生きるプレイヤーに対するメッセージ性はとても強いモンスターかもしれない。
畏怖すべきものとされ、ある種の神秘性さえ描かれている他の古龍種と異なり
登場人物の大半が侮蔑や憎悪の目を向け、ある種矮小な存在として物語が進められているのも当然ではある。- ちなみに現実のウイルスは、細菌などと違い「生物とは断定できないもの」とされている。
生物は単独でタンパク質の製造や増殖などが可能な細胞で構成されているが、
一方のウイルスは遺伝情報をもつRNAとそれを包む殻のみで出来ており、ウイルス自身では増殖などを行えない。
一方で、遺伝情報を持ち、感染した細胞のなかで増殖するなど、
感染性の細菌などと似たような特徴を持っているともいえることから、
「生物でない」と断言もしにくい…といったところで、これについては生物の定義や各個人の考え方に依る所が多い。
このあたりを調べていくと、生物の定義そのものの話にもつながっていくので、興味があれば調べてみよう。
- ちなみに現実のウイルスは、細菌などと違い「生物とは断定できないもの」とされている。
- 太陽を象った病原体というところから何となく心当たりのある人も居るかもしれない。
関連項目
モンスター/メル・ゼナ - 仮の宿主
モンスター/ガイアデルム - 真の宿主
モンスター/原初を刻むメル・ゼナ - キュリアの侵食を受ける前のメル・ゼナ。戦闘中にキュリアの侵食を受ける。
システム/劫血やられ
システム/傀異化
システム/傀異克服古龍
システム/傀異調査クエスト
システム/傀異錬成
スキル/伏魔響命 - キュリアを利用してハンターの強化を図るというハイリスクハイリターンなスキル。
モンスター/ギィギ - キュリアによく似た蛭型モンスター。
モンスター/フルフル亜種 - 赤い体色、蛭の様な顔、1対の翼を持つ飛行生物と何かと共通点が多くネタにされるモンスター
システム/狂竜ウイルス - キュリアが保有するウイルスと構造が似ている。