世界観/キュリア

Last-modified: 2022-11-29 (火) 22:21:31

MHR:Sのストーリー中にてその存在が判明した謎の生物。
同作のストーリーの根幹に関わる重要な存在であり、
古龍級のモンスターに匹敵する危険性を孕む恐るべき生物。

目次

概要

  • 目や四肢が見当たらない不気味な紅色の(ヒル)のような身体に、
    同じく紅色の蝶のような羽を持つ小型の飛翔生物。
    その身体は成体でも一般的な小型モンスターより遥かに小さいが、
    主に集団で行動し、自然の背景にはほぼ馴染まないほどに全身が真っ赤な上、
    一定の条件を満たすと粒子のような赤い光を周囲に撒き散らし、本体も赤々と輝くので非常に目立つ。
    しかし、その存在が人々に確認されるようになったのはごく最近であり、
    発見当初は調査拠点エルガドの研究者がどのような文献をどれだけ調べ上げても
    それらしい存在について確認する事ができなかった。
    つまりこの時まで(竜人族を含めて)人々には一切知られていなかった完全新種の生命体であり、
    今なお生態に関する謎は多く、詳しい調査が続けられている。
    現状モンスターとしては分類されていないが、《噛生虫(げっせいちゅう)》という別名が用いられている。
  • 頭部先端の小さな口には大型モンスターの鱗も簡単に傷付けるほどに鋭い牙があり、
    これで噛み付いた獲物からエネルギーを吸い取る。
    更に体内には強力な毒を持っており、噛み付いた獲物にこの毒を注入する。
    この毒はモンスターだと血液中に溶けてしまうが人間の場合は溶けずに残ってしまう。
    キュリアの毒に侵されたまま放置してしまうと、その毒素が徐々に体内でウイルスのように増殖していき、
    数日後には正気や意識を保っていられなくなるほどの強烈な苦痛を齎し、
    最悪の場合はそのまま死に至る危険さえあり、専用の解毒薬を用いた早期の治療が推奨される。
    大型モンスターの場合ですらも毒の影響で苦しむだけでなく、
    強制的且つ過剰にエネルギーを放出し続ける状態にされてしまう。
    これにより大幅に寿命を削る恐れがある他、
    苦痛によって普段は大人しいはずのモンスターでも著しく凶暴化する危険性があり、
    その影響で暴走したモンスターが人里に被害を齎したという事例が確認されている。
  • キュリアの存在が明らかとなったのは、
    エルガドやその近隣地域に爵銀龍メル・ゼナがおよそ50年ぶりに襲来した事案の最中である。
    メル・ゼナは自分と共に行動するキュリアを獲物や外敵にけしかけ、
    精気を吸収させて自身に献上させる様子を見せた。
    また、メル・ゼナの体内はキュリアが保有するものと同様の毒に満たされており、
    これを自身の武器として利用している事も確認された。
    以上の事実からメル・ゼナとキュリアは相利共生の関係にあると推測されるようになった。
    しかし、50年前のメル・ゼナの襲来時にはキュリアの姿は誰にも確認されていなかった。
    そもそも当時は誰もその存在を知らなかったキュリアが、
    50年以内という自然界においてはあまりにも短い時間の中で、
    どのようにしてメル・ゼナとの共生関係を築き上げたのか……。

正体

  • 本来のキュリアは冥淵龍ガイアデルムと強固な共生関係を結び、
    ガイアデルムが活動するエネルギーを外部から集める役割を持つ。
    ガイアデルムは基本的にはキュリアと共に地底に生息しているが、
    本格的な活動を開始すると自身の巣を作るべく地底と地上を繋ぐ巨大な穴を形成し、
    そこから方々へキュリアを飛ばし、周辺の生物からエネルギーを搾取し始める。
    エネルギーを十分に吸収したキュリアは一際赤く発光しながら帰巣本能に導かれてガイアデルムの元へ帰還する。
    赤々と輝くキュリアが空を埋め尽くさんばかりの大群で一つの目的地に集結していく光景は、
    地域一帯に火の粉が舞い散っているかのようにも見える。
    ある伝承において語られていた「彷徨える焔」とはその光景を指すものであるとされている。
  • ガイアデルムの下へ帰還したキュリアは自らガイアデルムに捕食され、
    そのエネルギーは紅色の結晶体としてガイアデルムの体表に現れ、
    ガイアデルムはここからエネルギーを取り出して自身の武器として利用する。
    しかし、高密度のエネルギーを内包している結晶体はそれ自体が暴発を招く恐れもあり得る危険物であり、
    ガイアデルムが意図しないタイミングで炸裂し、自分自身を傷付ける場合もある。
  • MHR:Sのストーリー上でメル・ゼナがキュリアを従えていた(ように見えた)のは、
    約50年前にガイアデルムの活動が活発化し、地上へ進出しようとした事が切っ掛け。
    それを自身の縄張りを侵犯する行為と見做したメル・ゼナがガイアデルムに直接挑みかかるも、
    強大な力を誇る両者の戦いはなかなか決着が付かず、
    最終的にメル・ゼナは空へ、ガイアデルムは地底へ帰還せざるを得なくなった。
    この時、ガイアデルムはメル・ゼナに向けて大量のキュリアを差し向けたが、
    メル・ゼナはキュリアによるエネルギーの強奪や毒の注入にも耐え抜き、
    遂にはキュリアとの共生関係を築き上げ、キュリアと共に行動する特殊な生態を獲得した。
    これが50年前のメル・ゼナの周囲にはキュリアが存在しなかった理由、
    そして今回のメル・ゼナの出現と共にキュリアが現れた真相である。
    ただし、キュリアは自分たちの真の宿主がガイアデルムである事を忘れたわけではなかったらしく、
    メル・ゼナとキュリアの共生関係は、一般的な定義から見れば歪なものであった。
  • ちなみにキュリアの幼体は、竜人族含む人々がその姿を確認する事も難しいほど小さい。
    恐らく我々の世界での吸血生物である、ノミやダニのような大きさなのだろう。
    口や歯も小さいため、仮に噛み付かれてしまっても痛みすらほとんど感じない。
    しかし、幼体であっても既に毒は保有しており、気付かないうちに毒を打ち込まれ、
    知らず知らずのうちに症状が進行していってしまうという事態を引き起こす場合がある。
    毒そのものが病魔のように伝染するわけではないが、大量のキュリアの幼体が人里に解き放たれれば、
    多数の住民がその幼体に噛み付かれる事で毒の症例が続発し、
    傍から見ればまさしく疫病が広がっていくかのような事態となる危険性もある。
    約50年前のメル・ゼナ襲来事件の後に疫病騒動が発生したが、
    これはメル・ゼナとの衝突によってガイアデルムが放ったキュリアの幼体が人々の生活圏にまで侵入し、
    命を繋ぐべく手当たり次第に噛み付いて毒を撒き散らしたために発生した事態だった。
    なお、この時の幼体は結局生存するだけのエネルギーを確保する事ができず全滅してしまった模様。
    しかし、目視が困難な幼体から成熟しないまま死滅してしまったため、
    結果として正確な原因の究明が難しくなり、近年に至るまで真相はほとんど周知されなかった。
  • MHR:Sのストーリー上ではメル・ゼナがハンターによって狩猟された事でガイアデルムの活動が活発化し、
    それを感知したキュリアもまるで親との再会を喜んでいるかのように活発化
    あらゆる生物、モンスターに群がって生命力を吸い尽くした結果、城塞跡地は一時的に生物の気配すら感じられない死地と化してしまう
    遂には城塞高地の近くに遭った古城の跡地に巨大な穴を開け、ガイアデルムは地上への侵攻を開始。
    キュリア達も自らの使命を果たすべく、真の宿主の元へ一斉に集結していった。
  • しかし、エルガドの総力を挙げた迎撃とハンターによる狩猟作戦によってガイアデルムは撃滅される。
    そしてこのガイアデルムに使役されていた大量のキュリアは宿主を失った影響か、
    相当数がその場で力尽きていった。
    ただし、そんな中で全身を異様に強く輝かせたキュリアが空の彼方へ飛び去ったという描写もあり、
    全個体が完璧に死滅したわけではない事も確認されている。

進化種

  • ガイアデルムとの共生関係を強制的に絶たれた個体の一部が生存本能を最大限に活性化させ、
    生物種を問わず強制的に寄生する事ができるように進化した「新たなる」キュリア
    メル・ゼナやガイアデルムほどの力を持たない生物種にでも強引に寄生してエネルギーを強奪し、
    その対価として過剰なエネルギーと毒素を際限なく供給し続ける。
    これによって傀異化(かいいか) と呼ばれる現象を引き起こし、
    エルガド周辺を中心に新たな脅威を爆誕させてしまった。
    なお、ほとんどの傀異化モンスターはキュリアの寄生の影響により早期に命を落とす運命となり、
    生態系に甚大な影響を齎す前に力尽きてしまう模様。
    ただし、古龍のような強大な力を有するモンスターがキュリアの影響を受けた場合は
    その限りではない可能性もあり、後に更なる脅威が誕生してしまう事態を引き起こしている。
  • 生態系に影響を及ぼす危険性は低くても、
    その影響力が今後どのような事態を引き起こすかは未知数であり、
    力尽きる前に暴走したモンスターが人里を襲撃するなどの危険性は決してゼロではない。
    また、放置し続ければキュリアの勢力圏を広げてしまい、より多くの犠牲者が生じる危険性も残っている。
    そのため、傀異化モンスターはエルガドにおいて重要な調査対象の一つに定められており、
    ハンターの狩猟対象として認可されている。
    ちなみに現状、傀異化モンスターを捕獲する手法は確立されておらず、
    そもそも傀異化モンスター自体が非常に手強く、狩猟をクエストとして受理できるハンターも限られているため、
    生体調査は捗っているとは言えない。
    • Ver.12において、傀異化したモンスターによる人里襲撃は既に発生してしまったことが判明。
      幸い負傷者の怪我自体は浅かったものの、進化によりウィルスの毒性が強まっており、
      以前は有効だったエスピナス通常種の毒を用いた調合薬が効かなくなっている。
      エスピナス亜種の毒とタマミツネ希少種の体液を調合に加えてなんとか事なきを得たが、
      ウィルスがより強化してしまう可能性は決して否定できず、予断を許さない状況にある。
  • 傀異化の影響を受けたモンスターからは特殊な素材が入手できる事が確認されており、
    これを利用して従来以上に強力な装備を開発する事も可能となった。
    人類や他種生物に対する脅威の一つではあれど、また新たなる可能性を生み出す存在でもあるという点では
    やはりキュリアもMH世界の生態系を形作る一員である事には変わりないという事実の証左とも言える。
    ちなみに前述のように傀異化モンスターが生態系に与える影響は(今のところは)微弱と言われるが、
    傀異化モンスターが出現した地域では空を覆いつくさんばかりの大量のキュリアが出現し、
    薬草類や鉱石など、一部の自然由来の素材などにも僅かながらキュリアの影響が見られる場合は多い。
  • なお、この進化種を含めて現状ではキュリアを「モンスター」に分類しようとする動きは
    少なくともハンターズギルドには無い模様。
    しかし、その危険度や影響力は研究者であるバハリも「虫じゃなくて立派なモンスターだ」と評しており、
    従来のモンスター以上に警戒すべき存在である事は間違いない。
    • 何時かキュリアが正式にモンスターとして認定されれば、
      キュリアを直接討伐するクエストも発行される可能性も出てくる。
      しかし、甲虫種の小型モンスターよりも小さなキュリアを他のモンスターと同様に
      武器爆弾などを用いて1匹ずつ正確にカウントしながら討伐していく事になるとすれば
      相当骨が折れる作業になるだろう。
      また、仮にモンスターとして分類する場合、どの種族に分類されるのかも気になるところ*1
      あるいは新たな種族分類を確立させる必要もあるかもしれない。

余談

  • デザインの元となっているのは、恐らくUMAの「スカイフィッシュ」。
    名前の通り空飛ぶ魚のような姿をしたUMAである。
    ただ、スカイフィッシュは一般に透明かそれに近い配色で、時速280キロで飛び回るとされるため、
    毒々しい警告色でゆったりと飛び回るキュリアとはかなり印象が異なる。
    • 現在スカイフィッシュの正体は、「高速で飛び回る虫が残像のように写真に写ったもの」と推定されている。
      キュリアに虫の要素が含まれているのはこの辺りが理由かもしれない。
  • 上述した傀異化素材とは別に、キュリアそのものを装備の素材として使う事もできる
    メル・ゼナと共生していたものは「精気食む噛生虫」、ガイアデルムから得られるものは「消尽の噛生虫」と呼ばれ、
    それぞれ爵銀龍素材、冥淵龍素材の一つとして扱われる。
  • 特定のクエストでは、フィールド上の採取ポイントに赤い粒子を纏った傀異の影響を受けたアイテムが発見されているが、
    取り尽くすとキュリアの気配がなくなる、つまりこの赤い燐光は幼体のキュリアと考えられる。
    ガイアデルムが討伐されて以降、進化種が次々宿主を替えているのは確かだが、
    フィールド上に幼体が広く分布し調査の度に減る気配がない現状、
    生活環を全うして生殖している(つまり増えている)可能性も捨てきれない。
    更なる傀異調査が望まれる。
  • 別名である「噛生虫」の読み方は「げっせいちゅう*2」だが、本来「噛」という字は「ゲツ」とは読まない。
    「噛」の音読みは「ゴウ*3」であって、「ゲツ」と読むのは「齧」の方。
    「齧」は「かじる」という意味の漢字。「齧歯類(げっしるい)」の「(げつ)」と言えば馴染みのある人も多いのではないだろうか。
    曲がりなりにも物語の中核となる生物の別名が堂々と間違えられたまま表に出されるとも考えづらいため、
    「齧」だと文字が潰れてしまうため「噛」で代用したか、
    あえて本来とは異なる独自の読みを当てている可能性が考えられる。
    後者は前例として喰血竜(がけつりゅう)バルラガルが存在する(「喰」は本来「ガ」とは読まない)。
    吸血生物の別名当てにはほとほと苦労させられているらしい。
  • MHR:Sのストーリー中でその存在がエルガド中に知れ渡った際、
    その異様な容姿や生態に登場人物達の大半は拒否反応を示しているが、
    「あれを素手で捕まえてきたバハリには暫く近づきたくない」と素直過ぎる感想を抱く者もある一方で、
    「何だかかわいく見えてきた自分はおかしいのだろうか」と悩む人物もいる。
    どんなゲテモノ異様生物にも愛好家は存在するのだ。

関連項目

モンスター/メル・ゼナ - 宿主
モンスター/ガイアデルム - 真の宿主
モンスター/ギィギ - キュリアと構造が似た蛭型モンスター
システム/傀異化
システム/傀異調査クエスト
システム/傀異錬成
スキル/伏魔響命 - キュリアを利用してハンターの強化を図るというハイリスクハイリターンなスキル


*1 作中では「虫」扱いされている事もあり、既存のものでは甲虫種が最も当てはまりそうだが、キュリアは甲虫種に共通する特徴である「甲殻」を有していない。
*2 ゲーム内辞書でこのように設定されている
*3 「ゲツ」が記されている辞書も無いわけではないが少数派であり、その少数のものにも用例は書かれていないため信憑性が怪しい