MHWの新鳥竜種モンスタークルルヤックの素材を使った弓。
羽根飾りをあしらったおしゃれな見た目が特徴。
本項ではMHRiseにて登場したもう一つのクルルヤック弓であるピコ・ペイルについても解説する。
目次
概要
MHWorld
- 鉄弓からクルルアローに派生し、強化を重ねることで最終強化のリーシャアルサクルIIIになる。
最終強化したリーシャアルサクルIIIの性能は- 攻撃力は平均的な204
- 会心率20%
- スロットなし
- 装填可能なビンは接撃・麻痺・睡眠・爆破で強撃ビン装填不可
- 無属性、覚醒で生産弓最高の爆破270が発動
- 過去作経験者ならば覚醒必須の爆破弓といえば思い出す物があるだろう。
その上会心率20%はなんとイベント武器を除けばあのリオレウスの弓と同率1位。
今作は高会心の武器種代表のガロン武器に弓は無く、前々作のバランスブレイカーと名高いテオ弓はまさかのリストラ。
つまりリーシャアルサクルはこの二張の穴を埋める可能性を持つのである。
…となんとも強そうに聞こえるのだが、この武器を称するならば活用に迷うの一言に尽きる。
以下に迷う理由を述べる。
活用方法
- まずこの武器を無属性高会心武器として使ってみる。
- となると超会心と本作ぶっ壊れスキル代表無属性強化で運用することになる。
物理ダメージに上乗せできる手段として、
無属性強化で攻撃力1.1倍、弾強化スキルで1.1倍、猫飯でネコの射撃術は1.1倍である。
つまり攻撃力は204×1.1×1.1×1.1=271。
爪と護符で攻撃力+18。
超会心3で1.4倍の会心を強化でき、溜め段階解放の溜め4は溜め3の1.1倍のモーション値。
スキルを増すことで倍々で係数が増えていき、とんでもない物理威力を叩き出…せない。
なぜならば、弓は物理のモーション値が壊滅的…なのではなく、
属性ダメージは物理ダメージに加算される上、物理以上に属性値は強化倍率が乗りやすいからである。
確かに物理弓としてはゲイルホーンより使いやすいしダメージは出るのだが、属性弓のダメージには敵わない。
そして何よりも物理弓としては最大の欠点。強撃ビン装填不可が足を引っ張る。
強撃ビンの強化倍率も下がっているので欠点としては弱くなっているのが救い。- 弓のモーション値が過去作より低くなっていると思われがちだが、実はあまり下がってはいない。
過去作連射弓は、MHXXの溜め3連射4を例にすると12+4+3+3(22)。
今作溜め3は10+10+10(30)で1本の最大威力は下がっているものの合計は高くなっている。
下がったのは溜め段階の倍率である(過去作は溜め3で1.5倍、本作はモーション値と矢の本数が変化)。
溜め倍率込みだと旧作の溜め3連射弓は約33となり、本作の溜め4とほぼ同等。
これだけならまだしも、更に適正距離の射撃補正''*1と強撃ビンの倍率*2まで軒並み減っている。
要するに物理ダメージは増幅できる幅がかなり減っており、ダメージが伸ばしにくい(補正込みで74.25→40.5) - 無属性超会心弓運用の場合、素の会心率で本弓を上回るアーロイの戦弓がライバルか。
あちらは会心率30%でレベル3スロットを一つ持つが攻撃力192。
会心率10%はカスタム強化一回で覆せるし、純粋な攻撃力差12は超会心の攻撃強化にも響くため、
スロットのハンデがあってもリーシャアルサクルのほうが取り回しは上か。
どうせどちらも強撃ビンが使えないし無属性弓は趣味の領域だなどとは言ってはいけない - 会心に偏った運用をするならリオレウスの火竜弓も競合に上がってきてしまう。
火竜弓は攻撃力216に会心率20%と、無属性強化を前提にすると物理面でリーシャアルサクルが勝るが、
強撃ビン装填可、火属性値240、スロットLv1×1がつくためダメージ値はあちらの方が上回る。
同じ運用では敵わないので睡眠ビンと爆破ビン、カスタム強化と火属性の通り具合で差別化する他ない。
というか火竜弓は火竜弓で火属性弓の上位互換がいるので本弓以上に影が薄い
- 弓のモーション値が過去作より低くなっていると思われがちだが、実はあまり下がってはいない。
- となると超会心と本作ぶっ壊れスキル代表無属性強化で運用することになる。
- では覚醒させて爆破弓として使ってはどうか。
- となると特殊会心と爆破属性強化を中心に組んでいく。
今作の爆破属性強化は「爆破の蓄積値を1.2倍し、爆破の蓄積値に+10」という効果。
特殊会心はゾラ・マグダラオスの防具を3部位装備してシリーズスキルを発動させるのだが、
ゾラマグナシリーズには会心を強化するスキルが無いものの、
腕で覚醒1、頭と胴で爆破属性強化も発動するため、素で会心率を持つ本武器にガッチリと噛み合う。
あとは覚醒レベル2を持つキリンレガースβだけで、
装飾品を使わず本武器をフルに活用できるのは素晴らしい点である
…のだが、爆破属性は上位相手に120の固定ダメージで、強化されるのは蓄積値である点がネック。
そして何よりの欠点は、属性がつくことで無属性強化を発動できないこと。
こちらを立てればあちらが立たず。なんとも悩みどころである。- ソロならまだしも、マルチプレイ時のモンスターの体力・耐性値の加速度的な上昇率では
手数の多い弓とはいえ爆破が起こる回数は限定されてしまう。 - 爆破ビンを装填すれば短時間で複数回爆破が起こる程度の属性値があるのでそこが生き残る道なのだが、
そもそも爆破が有効に働くのは肉質無視ダメージと部位破壊が有効な相手であり、
そんな相手はボルボロス、ジュラトドス、ヴォルガノスとかなり相手を選ぶ。
その上どれもスリンガーで肉質軟化や泥撤去を行えるので爆破の立つ瀬があまりない。
なお、某鹿の角のように運用するのは現実的ではない。
クイックショットの矢は3本、属性が半減しているのは旧作溜め1連射と同じだが
○ボタンを連打すれば属性が作用しない曲射になってしまうのである。
- ソロならまだしも、マルチプレイ時のモンスターの体力・耐性値の加速度的な上昇率では
- となると特殊会心と爆破属性強化を中心に組んでいく。
- それなら豊富な強撃以外のビンを活用してサポートとして活用してみよう。
- ここでもゾラマグナが役に立つ。
胴・腕・足の3種で特殊会心・覚醒を発動させればついでに爆弾強化のボマーもついてくる。
睡眠爆破、麻痺で定点攻撃、爆破で部位破壊とマルチでの活躍が見込める
…のだが、強撃以外のすべてのビン=毒ビンまで使えるグレイトハンターボウがライバルとして立ちはだかる。
下記に述べるがグレイトハンターボウとは属性値と覚醒の有無で差別化はできる。
サポート弓全般に言えるのだがライトでやれは禁句である。
- ここでもゾラマグナが役に立つ。
- だったらいっそ序盤モンスの武器であるのを生かして攻略に使えるのでは
- 本弓はストーリー上で最初に鉄弓からの派生ができる。
派生のクルルアロー時点で無属性に会心率15%があるので☆2という最序盤で強力な武器を使える。
…のだが、☆3に上がり、プケプケ、ジュラトドスを順調に下すと、
本作最高の汎用弓である奴が作れるのである。
あちらは「これ一本でラスボスまでいける」「初心者はまずこれ作れ」と言われ、
初心者の登竜門から選民の愛まで一身に受けるすごいやつ。
やつとは物理攻撃力は同値で会心率は5%差。サポートでも麻痺ビン強化と隙はない。
果てに最終強化時期までかぶっているので勝ち目は殆ど無い。 - 一応、フォローすると同時期の弓と比較して睡眠ビンと爆破ビンが装填可能という特徴がある。
特に爆破ビンは調合素材が過去作のバクレツアロワナから火薬草に変更されており、
弓本体と同時期から量産が可能となっている。
値にして100の固定ダメージは下位クエストでは大きな強みであり、爆破ビンがキャンプで補充可能な点も相まって
爆破が効きにくいモンスターの狩猟までは頼りにできるだろう。
- 本弓はストーリー上で最初に鉄弓からの派生ができる。
総括
- 本弓は無属性でも爆破属性でもサポートでも使える弓であるが、
どういう状況でも最適解になることはできない。
しかし待ってほしい。
これらすべてを一本でできるのは本弓だけである。
活用に悩めるというのは、裏を返せばやれることが多いし選択肢も多彩という贅沢な悩みかもしれない。
帯に短し襷に長し、器用貧乏とも言う。
強撃ビンの1.35倍が使えないが、代わりに接撃ビンは1.2倍で∞利用可能である点は追い風。
属性が幅を利かせ、半ばレウス防具に呪われた弓使いは、
一度本弓を活用してみてほしい。
使い手の個性を存分に反映することだろう。
補足
- 今作のリーシャ以外の爆破弓を見てみよう。
プケプケ弓の本弓より影が薄いダチュラストリングIII、闘技場コインを使うグレイトハンターボウ、
アプデで追加された、入手に運の絡むガイラアロー・爆破、ガイラアロー・掻、ナナ弓エンプレスアローの三派生。
金色の弓には毒妖と掻内、素で爆破を持つのはグレイトハンターボウとエンプレス三張、ガイラ掻、金色掻。
覚醒弓はプケプケ弓とガイラ爆破、毒妖、そしてリーシャである。
属性値で比べると、最高の属性値はガイラ爆破の360。
次点でリーシャの270。
以降はプケプケ弓の240、ナナ弓冥灯の180、グレイトハンターボウとガイラ掻の150、
ナナ炎妃と金色毒妖120、ナナ弓滅尽と金色掻の90
…おわかりいただけただろうか。プケプケ弓以下の惨憺たる属性値を。
もう一度言うが、覚醒が不要なのはグレイトハンターボウとナナ弓3種、ガイラ掻と金色掻である。
そして強撃ビンを装填できるのはナナ弓3種だけである。
過去作の反動にしてもやりすぎではなかろうか。いったい爆破弓が何をしたというのか
MHRise
- MHRiseではクルルアローに代わりピコ・ペイルという新たな弓が登場した。
ピコ・ペイルI→ピコ・ペイルIIと強化され、最終最終強化したピコ・プリペイルの性能は- 無属性
- 攻撃力は低めの160
- そこそこ高めの会心率30%
- スロットはあって嬉しいLv1
- 装填可能なビンは接撃・麻痺・睡眠・爆破
- 曲射タイプは「対衝型」
- 溜め段階は貫通Lv2/連射Lv3/連射Lv4/(拡散Lv3)
- 百竜スキルは「攻撃力強化II」「睡眠ビン強化付与」「人魂鳥倍加」
- 上位序盤で強化が終了してしまうため、性能は決して高くはない。
しかし、レア素材を必要としない手軽さやスロットの多さなどから、攻略段階の武器としては活躍の機会もある。
百竜スキルで「睡眠ビン強化付与」を採用すれば睡眠属性弓としてもある程度期待できるかもしれない。 - なおこの弓は溜め4を解放するとかえって弱くなるが、この弓が活躍しているHR5前後ではそもそも解放が出来ないので
まったく気にする必要はない。
MHR:S
- MR序盤、MRクルルヤックの素材を投入して強化できる。
しかし改の時点での攻撃力は260と物足りない。
MR1でMRに対応した弓が300前後の攻撃力を持っていることから考えると、やや火力不足を感じる。
- しかし今回は傀異化素材を用いてもう一度強化が可能である。その性能は
- 変わらない無属性
- 攻撃力は普通の340
- 変わらない会心率30%
- 変わらないスロットLv1、百竜スロット1
- 装填可能なビンは接撃・麻痺・睡眠・爆破と変化なし
- 曲射タイプは「対衝型」
- 溜め段階は貫通Lv2/連射Lv3/連射Lv5/(拡散Lv3)
たしかにEX1でドス鳥竜を狩れば作れるお手軽さはウリだが、その天下はあまりにも短い。
余談
- 2018年12月に大型DLCとしてモンスターハンターワールド:アイスボーンが発表されたが、
ティザー映像に出演している救難信号を受信して駆けつけたハンターのなかで
プケプケ装備のハンターがクルルアローを担いでいるのが確認できる。
このティザーはモンスターハンター:ワールドのPV第一弾の続きである。
PV第一弾時点で救難信号を受けたハンターが既に装備していたとしたら、
本弓はワールド発表から最初期にほんの数ピクセルと数コマだけ登場していた栄誉ある弓ということになる。