暗き力をその身に宿す猟弓。狙いを定められた者は途端に足がすくみ、矢の餌食になるという。
目次
概要
- MHP2Gで初登場した、黒いかけらや黒い塊から作成される弓。
他のブラックシリーズの武具同様、黒龍武器である殲滅と破壊の剛弓や勝利と栄光の勇弓の前身となる。
但し、その外見はほかのブラックシリーズのようにミラ系武器に近いものではなく、
ハンターボウをそのまま黒くした、という印象が強い。
またブラック武器としては珍しく「~改」にあたる「II」が存在するほか、G武器も存在する。
MHP2以前までは貫通龍属性弓ははきゅんの装填数UPを付けての溜め4運用ぐらいしか選択肢がなかったので、
MHP2Gにおいては各ランクで独自の立ち位置を形成することに成功している。
性能
MHP2G
- まずIの方については攻撃力180、龍属性100と下位としては十分。
矢についても龍属性弓は拡散がある中こちらは貫通と独自の立ち位置を獲得できている。
また強撃ビンも使えるので火力に困ることは無い。
素材集めも黒い~系とポッケチケットのみと極めて楽なので、
下位に時間を掛けたくないという人には特にお勧めできる。
またIIとのスペック差が極めて薄く、対ラオやシェンに関して言えば実はダメージ差はほぼない。
クリティカル距離の差や強撃ビンによる僅かな物理ダメージ差が出てくるため一概には言えないが、
上位でもユニオン鉱石が面倒ならばこれ一本で我慢できなくはない。
- IIもIと数値的な性能そのものは殆ど変わらないが、
貫通LVが4に上がりクリティカル距離が延びるという大きな利点がある。
一見して、ほかの龍属性弓と比較すると攻撃力、属性値においてやや物足りないように見えるが、
あくまでも製作時期の違いによるものであり、唯一の貫通主体の龍属性弓という立ち位置もあるので
ダメージ面を鑑みても充分差別化を図れている。
そもそも上位の属性付きの弓は一部の武器を除けば攻撃力192・属性値140前後というのが一般的なので、
これも順当にその性能に則っただけである。
しかし、残念ながらこれ以降の強化はミラ系に派生してしまい、
龍属性貫通弓はG級以降においてはクーネレラカムの溜め2か…
と思われたその矢先である。
- まさかのブラック武器としては珍しいG武器が登場する。
まず、数値面では攻撃力300に龍属性160と、一般的なG級弓の最終強化に数値面でもほぼ追いついた。
それだけではなく、溜め3で貫通LV5までも引っ提げてくる化けっぷりである。
更にスキル調整にもうれしいスロット2に強撃ビンも相変わらず使える、と数値以外の面も充分。
特に対シェンガオレンやラオシャンロンについては、その巨体も相まって非常に有効。
勿論、貫通と龍が有効と聞いて思い浮かべるであろう
グラビモス原種やバサルモス、アカムトルムにも高い戦闘力を見せつけてくれる。- ただし龍弱点の対超巨大モンスターに対し完全に一強かというとそうでもなく、
ヤマツカミに関してはアルナス=ダオラに一歩譲る。
そもそも、体内に特別な弱点を持っていたり特定の部位破壊で肉質が柔らかくなったりする、
ということがない対ヤマツカミは貫通であるメリットはラオやシェンよりは薄めなので、
わざわざ貫通にこだわる必要はないが。 - ラオシャンロンやシェンガオレンに関しては、
物理期待値で大差を付けられているディアソルテアローや無属性貫通弓に対して劣勢となる。
一応、龍属性の通りが良い弱点部位に限ってはそれらを上回るが、
弱点部位に全ヒットさせるのは現実的に不可能である。
また前進を続け弱点も広くないラオシャンロンや砦のシェンガオレンはともかく、
街でのシェンガオレンに関しては前後に動くだけなのと、
立ち上がったときは細い脚に対して横に狭い連射弓の方がダメージを出しやすいことも多いので、
貫通と連射の何れもを持つクーネレラカムで行く方がよい場合もある。
このあたりは使用スキル等とも相談するべきであろう。 - また、上記の多くのモンスターに対して、超火力の天崩の壁が高い。
無属性弓を含めてもトップクラスの攻撃力に拡散矢強化の1.3倍が乗り、
おまけにこちらより高い龍属性値を持つため、真っ向勝負ではとても勝ち目がない。
天崩にはないスロット2で差別化を図りたいところ。
- ただし龍弱点の対超巨大モンスターに対し完全に一強かというとそうでもなく、
- iOS版では古龍討伐時の報酬枠が何故か無くなったため、
古龍の血が手に入り辛くなり製作難易度が一気に上昇してしまった。
MHX
- MHXで黒いかけら・黒い塊復活によりこの武器も再登場した。
最終強化のクロノボウの性能はというと…- まあまあの攻撃力200
- やや低い龍属性18(他作品の180相当)
- スロット1
- 溜め3は貫通LV4
- しかし今作にはかの煌黒龍アルバトリオンから作られる煌黒弓アルカニスが存在しておりこの武器はあまり目立たない。
何故ならそのアルカニスの性能が…- この武器の上を行く攻撃力230
- 高い龍属性24(他作品の240に相当)
- 溜め3で貫通LV5
- 対応ビンはLV1,2強撃ビン、LV2属性強化ビン、爆破ビン
アルカニスにはスロットが無いが、
ぶっちゃけ1スロだけでこの性能差を覆すのはまず不可能。
かくして新旧黒龍の弓対決は(型落ちではあるが)ミラボレアスの完敗となってしまった。
- しかし彼方はアルバトリオンと戦うためにHRを80まで上げる必要があり、
そのアルバトリオン自体も3G並の強敵である。
一方此方は最終強化に発光する上粘液を使うものの、それまでの繋ぎとしては使えるだろう。
MHXX
- 時は流れ、MHXX。
帰ってきた黒龍の手によって、この弓は従来の黒龍素材の弓とは異なる新たなる性能を手に入れる。
その名も「黒龍弓」。
彼の龍の素材をふんだんに使用することにより、解放されるその性能は…- アル・カニアを突き放す攻撃力310
- そこそこの龍属性20
- スロット1
- 溜め3は貫通LV4
他にも龍属性の貫通弓には今作メインモンスター・バルファルクの弓であるヘヴンゲイトが存在するが、
ヘヴンゲイトとアル・カニアを足して2で割ったような、これらに『並び立つ』弓に成長したのであった。
この弓は龍属性で貫通矢を持つ面々のちょうど中間に位置する性能を持っている。
そのためどれかと対立するようなことはなく、性能が生きる相手に対してクセがなく非常に扱いやすい。
まさか黒龍素材の弓が万能さが売りとは思いもしなかっただろう。- 問題点は強化がHR90までお預けだということ。
アル・カニアはHR80と大差ないにしても、ヘヴンゲイトは最速でHR9、
自身で受注できるランクでもHR12で強化が可能になるので、繋ぎとしての立場はあちらに譲った形となる。
HRの問題が解決すれば、赫色の龍氣玉に加え古龍の大宝玉まで要求されるヘヴンゲイトや、
瑠璃色の龍神玉に加え入手難易度が高いことで有名な天を統べる角を2本要求されるアル・カニアよりは、
報酬及び本体剥ぎ取りでも低確率で出現し、部位破壊で必ず入手できる剛角2本で済むこの弓は作りやすい。- ちなみにヘヴンゲイトとの違いは溜め2。向こうは連射LV3でこちらは貫通LV3。
手早く剛射や剛連射を仕込んだ戦法の場合、貫通で一貫されている黒龍弓が適任。
アル・カニアとは矢のレベルで、アル・カニアの方がやや強力だが、動き次第で覆せる差ではある。
龍貫通中間ポジションの妙といえよう。
- ちなみにヘヴンゲイトとの違いは溜め2。向こうは連射LV3でこちらは貫通LV3。
余談
- ブラック系統の武器に使われる「黒いかけら」「黒い塊」は、
事実上ミラボレアスの下位素材として扱われている。
世界観上では一切のコメントがないものの、オトモアイルーがミラボレアスからぶんどりを行う点、
ポッケ村のミラブレイドの形状をした武器から採掘できる点などを鑑みると実際にそうである可能性は高い。
ところで、ブラックボウGはあくまで「伝統的な」武器の形状を維持したままG級相当に強化した、という代物らしい。
この説明文自体はG武器共通のものであるが、
仮にも伝説の黒龍の素材を用いたであろう武器が「伝統的」とは一体……?等とツッコミを入れたくなる。
確かに形状自体はハンターボウを黒くしたようなモノではあるが、
他のG武器を見るに元武器あってのG武器という印象が強いためそちらを参考に語っているとは思い難い。
ただ、黒い素材自体はポッケ村の大剣からでもとりあえず掘ることはできる、つまり黒龍と交戦する必要はない。
仮にあの剣のように黒い素材を手に入れられる物体が他の遺跡などからも発掘されるとすれば、
時間を掛けると復活するという特性もあって黒い素材も当然それなりの数は手に入るだろう。
ともすれば、意外と「黒いかけら」「黒い塊」自体はポピュラーな素材だったりする可能性もある。- しかし、この武器はかのリオレウスの弓、プロミネンスボウに瓜二つの姿をしている。
実際「プロミネンスボウG」は存在していないのと、
リオレウスもモンハンシリーズの看板なのでもしかしたらこっちが元の可能性もある。
- しかし、この武器はかのリオレウスの弓、プロミネンスボウに瓜二つの姿をしている。
- MHST2でも"黒龍弓"が登場しているが、名前とは異なりデザインは殲滅と破壊の剛弓の方。
そして説明文1行目の「狩人の魂が呼び起こした」はこれまた例のコピペ黒龍弓で、
2行目の「狙いを定められし者は(中略)餌食となる。」はブラックボウである。もう何が何やら
関連項目
武器/ミラ系武器
武器/G武器
武器/殲滅と破壊の剛弓 - 強化先の一つ
武器/勝利と栄光の勇弓 - 強化先の一つ
アイテム/黒いかけら