モンスター/渾沌に呻くゴア・マガラ

Last-modified: 2024-05-05 (日) 10:59:39
種族
???(古龍目 廻龍亜目 マガラ科)
別名
黒蝕竜(こくしょくりゅう)、黒蝕異形*1
異名
還れぬ異形
英語表記
Chaotic Gore Magala
危険度
MHR:S:★10
登場作品
MH4G, MHXX, MHR:S
狩猟地
天空山, 未知の樹海, 遺群嶺, 原生林, 遺跡平原, 大社跡, 水没林, 密林, 城塞高地, 獄泉郷,

目次

生態・特徴

ある時、シナト村付近の天空山にて初めて目撃された黒蝕竜ゴア・マガラの特殊な個体
従来確認されていた個体とは明らかに異なる風貌(詳しくは後述)であった事から、
ハンターズギルドからは「渾沌(こんとん)(うめ)ゴア・マガラ」と称され、通常個体と区別して取り扱う事とした。
その悍ましい容貌には熟練の古龍観測隊のメンバーですら震え上がり、
「異形の者」「この世に生きとし生けるものと、決して相容れぬ存在」などと称された。
なお、現在ではチコ村の近隣に存在する原生林や、カムラの里に近い大社跡などの
変異の温床となる天空山からはかなり離れた地域でも出現が報告されている。
通常であればゴア・マガラは一定時期到達時に脱皮を行い、天廻龍シャガルマガラへと昇華する。
しかし「渾沌に呻くゴア・マガラ」は黒蝕竜としての特徴を色濃く残していながら
部分的には天廻龍の外見的特徴を備えるという、正しく異形という他ない姿をしている。
前述の天空山に出現した個体を例とすると、左半身や下半身は黒蝕竜としての姿のままであるが、
右半身の頭部や翼脚、背面などの鱗や外殻が剥がれ落ちており、
内側で形成されていた天廻龍としての外殻などが剥き出しの状態となっている。
特に頭部は異様で、右側には天廻龍としての角が発達している反面、
左側は触角のままであり、狂竜化状態に突入するまでは畳まれている。
また、眼も不完全で、頭部右側には空洞のままの眼孔が見える。
強い閃光などを浴びせてもシャガルマガラのように眼が眩んだような反応は見せないが、
狂竜化状態を迎えると空洞の眼孔の奥から不気味な赤光が漏れる様子が確認されるなど、
視力の有無なども含めてその詳細については現状不明な点が多い。
どういった経緯からこのような異質な個体が出現したのかについては諸説あったが、
何らかの理由により脱皮不全を起こしてしまったためではないかというものが最も有力視されていた。
その後、シャガルマガラの狂竜物質にゴア・マガラの成長を阻害する働きがある、
脱皮に程遠い個体に致命的な影響はないという2点が判明したことから、
現在ではシャガルマガラが放った狂竜物質による成長阻害」と、
脱皮寸前まで成熟したゴア・マガラの代謝」が衝突しあった事で脱皮不全に陥ったと考えられている。
この事は、成体になれるのはいち早く禁足地に降り立つことの出来た一個体のみであり、
運悪く先を越された脱皮寸前の個体は、
先に到達した成体が放つ狂竜物質によって決して成体になることが出来ないことを意味する。
この状態の個体は未熟なゴア・マガラの身体にシャガルマガラの膨大な力を宿した不安定な状態にあると考えられ、
このことから然程寿命は長くないものと推測される。
しかし、脱皮不全を起こすには十分に成長阻害を受け続けている必要があるらしく、
何らかの原因でそれが不十分に終わってしまった場合、
問題なく成熟に成功して成体になれる可能性も考えられている。
攻撃性と凶暴性は通常の個体を大きく上回り、その危険性は成体であるシャガルマガラ以上とも評され、
一部の地域では成体を超えて最たる危険度を持つモンスターの一つとして扱われている。
また、成体への昇華を間近に控えていたためか、不安定ながらも時折シャガルマガラを彷彿とさせる挙動も見られ、
激しく暴れる勢いに任せてハンターが仕掛けた罠を破壊したという報告もある。
その身に宿す「狂竜の力」も通常個体を上回っており、
シャガルマガラ最大の攻撃の一つとして恐れられる『狂竜圧縮砲』を放つ姿も目撃されている。
しかし、呻くような不気味な咆哮を轟かせながら激しく暴れ狂うその一方で、
岩壁などに身体をぶつけながらふらつくように飛行していたり、
不時着するように地面へ滑り込み、一時的にそのまま倒れ込んでしまったりと、
成長阻害による身体への悪影響は如実に現れている。
その様子は見るに堪えないほど苦悶に満ち、絶望と狂気に支配されているかの様。
また、戦闘によって傷を負い、いよいよ命の危機に瀕すると、
突然辺りを彷徨うような不安定な挙動を見せることもある。
それはまるで「いくら望もうと帰るべき場所に帰れずにいるような哀愁を感じさせる仕草」であるという。
通常種と比べて出現こそ稀ではあるが、前述のように危険性は極めて高く、
ハンターズギルドでは非常に信頼性の高い一部のハンターにのみ狩猟を解禁している。
その後、このような個体を狩猟する事で得られる素材の中には、
ゴア・マガラの特性とシャガルマガラの特性が入り混じった特殊なものを含んでいることが判明し、
通常個体のそれとは異なる価値があるとして取引されている。
なお、そのような特殊な素材を利用して作成された武具には極めて異質な特性が宿り、
見る者や扱う者の心身の状態によって姿や性質が変わると噂される。

概要

  • MH4Gで新たに確認された、天廻龍の力に体が侵食されつつある異形の黒蝕竜ゴア・マガラ
    錆びたクシャルダオラや激昂したラージャンなどと同様、特殊な個体とみられている。
    クエストの説明では全て「ゴア・マガラ」と表記されているが、モンスターアイコンも専用のものが用意されている。
    また初めてこのモンスターを狩るとギルドカードに勲章が付き、その際に上記の名前が判明する。
    読みは「こんとんにうめく」ゴア・マガラ。誤解しやすいが漢字表記は「混沌」ではない*2
    • 渾沌」は「混沌」の表記揺れとしての意味のほか、中国神話に登場する怪物の名を表す場合もある。
      怪物としての「渾沌」は、目があるが見えない、6本脚などいくつか類似する点も見られる。
    • なんと通常のゴア・マガラとは異なる専用BGMを有するという特別待遇を受けている*3
      黒蝕竜と天廻龍のBGMを上手く調和させアレンジを加えたもので、
      不気味で不穏な曲調の中にどこか切なげな雰囲気を感じさせる秀逸な曲である。
  • 変態に失敗した影響か、黒蝕竜の体一部天廻龍が混ざっているといった異様な姿である。
    シャガルマガラの様な部位は右半身に集中しており、翼や首筋に金色が差している他、
    顔や翼脚の形状はほぼシャガルマガラのものとなっている。
    触角も左右非対称であり、左側は通常種とほぼ同じ形だが、右側は凝固しかけ、常にせり立っている。
    しかし、その頭部にはシャガルマガラへ転生する段階で獲得するはずの眼球は見受けられず、
    本来であれば眼が存在するはずの部分は虚ろな黒い穴が空いているのみである。
    そのせいで頭部が「骸骨が露出しているゾンビ」のようにも見える。
    右側の眼窩は状態によっては、赤紫色に光る眼のようなものが確認できる。
    黒い窪みに眼が光っている様は、まるで顔面の剥がれ落ちたターミネーターのようであり、これまた気味が悪い。
  • また、本来ならばシャガルマガラには、ゴア・マガラ時に存在していた翼膜に生えている毛状の鱗は存在しないのだが、
    この異様な個体にはどちらの特徴にも該当しない金色に変色した毛状の鱗が生えている。
    この事から、ゴア・マガラとしてもシャガルマガラとしても異質な存在であることがうかがえる。
    このような異形の姿であるが体質的にはやはりゴア・マガラに近いらしく、こうなった個体は
    成体であるシャガルマガラの膨大な力が体内に封じ込まれた影響で長く生きられないと考えられる。
    • さらに、MHR:Sの公式設定資料集によるとこの形態に変貌した個体は
      シャガルマガラに成長することもゴア・マガラに戻ることもできないという。
      通常のゴア・マガラであればシャガルマガラの絶命や生態系の乱れといった要因を受けて
      シャガルマガラの影響下から抜け出せれば脱皮が可能であるようだが、
      こうなってしまえばその不安定な状態で生涯を終えるしかないようである。
  • 対象となるクエストのタイトル*4や言及する人たちの台詞から
    この個体はどうやら脱皮不全を引き起こしてシャガルマガラへの転生に失敗してしまったと考えられる。
    「天を廻って戻る」のがシャガルマガラの生態ならその輪廻から逸脱し、
    戻れなくなったこの個体は、その点からも「異形の何か」と呼ぶに相応しいだろう。
    • なお、この姿を見た古龍観測隊は激しく動揺しており、
      並大抵のことでは動じない彼らをして「存在してはならないもの」、
      生きとし生けるもの全てと相容れない」とまで言わしめている。
      脱皮に失敗し故郷に帰れず余命幾許も無いという三重苦に喘いでいる所へこの言われ様は切ない。
      あくまで人間の価値観に基づく評価でしかないかもしれないが、
      数あるモンスターの中でも最も悲しい運命を背負わされているとも言える。
    • モンハンフェスタ2015大阪大会での企画により、
      脱皮不全の原因がシャガルマガラの撒き散らした狂竜物質であることが判明した。
      シャガルマガラの狂竜物質には、生物を凶暴化させる以外にも、
      幼体であるゴア・マガラの成長を阻害するはたらきがあることが判明し、
      さらにその後発売されたニンテンドードリーム2015年5月号にて、
      この成長阻害の働きと脱皮寸前まで成熟した個体の代謝が衝突したことが原因であることが判明し、
      脱皮に程遠い成長途中の個体に致命的な影響がないこと、
      及びこれらの裏設定によりすべてのゴア・マガラが、
      シャガルマガラへと成長できるわけではないということも併せて判明することとなった。
  • 罠は通常種同様通用することから、やはりまだ完全に古龍にはなりきれていないようである。
    上記の通り眼が存在しないため、シャガルマガラと違い閃光玉は効果がない。
    また、小型モンスターはこの個体がフィールドに居座っている間は一切出現せず、
    エリア移動をすると再び姿を現すようになるというのも大きな特徴。
    やはり不完全ながらも古龍としての力の片鱗を見せているということなのだろうか……。

MH4G

  • 初登場作品。G級★3の緊急クエスト「眠れ宿痾よ目覚は遠く」にて初めて狩猟することになる。
    エンディング後に解放される古文書システムでは、『古文書【混】』を解読すると本種の強化個体が現れるクエスト
    「高難度:剥蝕する原渦の外套」が解放される。

戦闘能力

  • 戦闘時は翼脚を畳んだ状態と展開した状態を切り替えながら攻撃してくる。
    翼脚を畳んだ状態では狂竜化していないゴア・マガラの、翼脚を展開した状態ではシャガルマガラの攻撃を使用する。
    これらの状態は特定の技を繰り出すと切り替わる。
    狂竜化と翼脚展開がセットである通常個体と異なり、特殊個体の場合は狂竜化の段階に関わらず
    頻繁に翼脚の状態を切り替えるため、行動パターンがかなり豊富になっている。
    また、使用する技は威力が増大していたり、性質が変化していたりと、どの攻撃も細部が異なる。
    3WAYブレス1つにとってもまっすぐ飛んだり蛇行したりと読めない行動が多い。
    特に右翼脚を使った一部の攻撃には地面を抉ったり隆起させたりといったエフェクトが追加されて
    よりパワフルな印象を受けるようになっており、攻撃範囲もその分広がっている。
    • ブレス系の攻撃は、動きが同じでも溜める場合はシャガルマガラのもの、
      溜めない場合はゴア・マガラのものといった区別がされている。
      更に狂竜鱗粉爆破の派生技として、通常よりも長い溜めの後、
      前方に伸びる爆破(怒り状態シャガルマガラの2回目のもの)を直接行うことができる。
      シャガルマガラ専用モーションであった拡散ブレスやバックジャンプブレスも使用できるため、
      ブレスのレパートリーは非常に多い。
    • 翼脚叩き付けの際、体を持ち上げてから叩き付けるまでにディレイを掛けたバージョンが増えた。
      当たり判定は後脚付近まで広がっていて、高い威力は変わらないため、
      迂闊に回避を行うと無敵時間が切れたところに叩き付けられることがある。
      さらに、こちらを狙って微妙に位置を合わせてくるようになった。
      鳴き声である程度の判別は可能であり、当たり判定も一瞬なため、
      鳴き声と当たり判定発生までの時間の関係を覚えて対処したい。
      • プレイヤー間の通称で土下座と呼ばれるこの攻撃だが、通常個体やシャガルマガラと比べて頻度が多い。
        攻撃していると不意にやってくることも多いため、避ける心構えをしておこう。
    • 狂竜症を発症したプレイヤーには、後述の形態変化の状態に拘らず
      そのハンターの足下にピンポイントで地雷を爆発させることがある。
      ゴア・マガラの攻撃を躱して体勢を立て直すところに合わせて爆発することが多いため、
      狂竜症の発症中は通常よりも位置取りや回復のタイミングを考える必要がある。
  • この個体は攻撃の性質の変化に留まらず、固有のモーションもいくつか使ってくる。
    まずは尻尾薙ぎ払いの応用技で、ハンターの死角に素早く回り込んだ直後、
    流れるように回転し攻撃を行うものがある。
    回り込む移動に似たモーションのため、何も考えずに突っ込むと返り討ちにされてしまう。
    また、モーションが見やすく攻撃後も隙だらけだった拘束攻撃もパワーアップしており、
    大きく2回踏み込みながら右翼脚を伸ばし、離れた場所にいるターゲットさえも拘束できるパターンが追加された。
    とにかく素早く一気に間合いを詰めてくるため、中途半端な距離で油断していると被弾しやすい。
    加えて叩きつけられた右翼脚を中心に当たり判定のある地割れを伴うため、
    渾沌に呻くゴア・マガラの直線上からずれていても拘束されることがある。
    喰らうとレバガチャでの脱出はかなり厳しい上、ゴア・マガラも拘束したまま他のプレイヤーを攻撃する
    そのため味方からの攻撃による脱出も期待できない。
    掴んだまま地面叩きつけまで食らえば高レベルギルクエでは大体1乙確定な上、
    上手く根性で耐えてもトドメの投げつけ→気絶で潰される可能性は高い。
    頻度が高いわけではないし、冷静に動きを見てればなんてことはないのだが、
    初見だったり確実に避ける自信がなかったりするならこやし玉は持って行った方がいいだろう。
    • ただし運が悪いと、こやし玉で拘束を解き、起き上がりに合わせて土下座という
      デスコンボを仕掛けてくることがある。起き上がりモーションはキャンセル不可能であり、
      強い個体だと最大強化までした剣士であっても死が確定する。
      この最悪のケースを回避するには空中に持ち上げられている時にこやし玉を投げよう。
    他にも、振り向きながらなぎ払いブレスを吐くという行動も行う。
    予備動作や鳴き声から判断は容易だが、引っ掛かってしまった場合はかなり痛いので注意が必要。
  • ゴア・マガラの狂竜化と異なり、2段階の形態変化を経て強化していく。
    そして形態変化を行う度、シャガルマガラ固有のモーションを行う頻度が高くなっていく模様。
    • 1段階目は触角の展開。この時のモーションは翼脚を展開しているかしていないかで異なる。
      していない場合は通常個体の狂竜化と同じモーションで、
      展開状態の場合は通常のモーションで咆哮を行う。
    • 2段階目は加えて発光部分が紫色、
      つまり感知が最大まで高まった状態になると移行する。
      通常個体の狂竜化と同じ声の咆哮を放ち、右目に当たる部分が赤く光るようになる。
      更に鳴き声も呻き声のような不気味なものへと変化、背景も薄暗くなる。
      いわば渾沌に呻く個体版狂竜化である。
      この形態では一部の攻撃中に、渾沌に呻くゴア・マガラの右方(すなわちシャガルマガラの割合が大きい側)に
      地雷が1発のみ発生するようになる。
      また、元々硬いのであまり気にならないが、右翼脚が紫ゲージでも弾かれる程に硬化する。
      • 渾沌に呻くゴア・マガラは自力で狂竜化を解除する事が出来るのだが、その際に必殺技を行う。
        渾沌に呻くゴア・マガラが上体を起こしてブレスを溜め、着弾後一度鱗粉爆破したかと思えば、
        間を置いてめまぐるしく多量の鱗粉爆破が広範囲に渡って発生するのである。
        体力を削られ狂竜症を発症しようものなら即死は免れない。
        その攻撃範囲の広さから、頭部の近くにいた場合は爆発の範囲から逃げ切れない場合も多い。
        幸い着弾から大規模爆発までには若干の猶予があるため、全力で距離を離そう。
        あるいはゴア・マガラの懐に潜っておけばいくらか安全である。
        溜め動作からブレス→着弾点から次々と爆発という点からリオス夫妻の爆発火球に似ているが、
        比較的大柄なゴア・マガラが大きく伸び上がりながら放ち、
        視界一面に紫の大爆発を起こす迫力はそれ以上。
        視界を歪ませるほどの大爆発でハンターをぶっ飛ばしながら怒り状態を解除する
        テオ・テスカトルのスーパーノヴァすら髣髴とさせる。
        しかし、テオと違いこちらは怒り状態時に行っても怒りが解除される訳ではない。
    攻撃で解除する場合、2段階目の狂竜化モーションまでは狂竜化の進行を止めることができず、
    上記の必殺技を行うことでようやく左触角が折りたたまれた状態に戻る。
    通常個体同様頭で怯ませることでも解除できるが、2段階目の形態に達した状態でなければ不可能。
    また、通常個体と違って体力の減少による狂竜化状態への移行はない。
    触角を破壊したい場合は注意した方がいいだろう。
    • 2段階目になると通常個体の狂竜化形態と同様にエリア移動を行わなくなるが、
      通常個体とは異なり常時怒り状態となるわけではない。
      よって特殊個体は怒りや疲労、翼脚の状態、狂竜化の段階のいずれもが独立して変化するようになっている。
  • 翼脚の右と左では肉質が異なり、右の翼脚の肉質は左に比べて硬く、白ゲージ以下では簡単に弾かれる。
    これは見た目通り、シャガルマガラの翼脚の肉質と一致する。
    更に狂竜化するとより硬くなり、上述の通り紫ゲージでも弾かれるようになる。
    幸い、G★3の緊急クエストのサブターゲットは左翼脚の破壊なので、無理に攻撃する必要はない。
    • しかし、古文書を解読することで受注できるようになるクエストは、サブターゲットが右翼脚の破壊である。
      おまけにクエスト前にやたらと「頑強」と念押しされることもあってか、
      もう長くないという設定に反して通常よりも体力が多いようである。
    • なお、部位破壊素材が左右の翼脚で異なるという非常に珍しい特性を持つ。
      左側の翼脚を破壊すると「黒蝕竜の剛惨爪」が、右側の翼脚を破壊すると「天廻龍の剛浄爪」を入手できる。
      またこのことから、右側に関して言えば見た目通りシャガルマガラに非常に近い状態、
      あるいは同一といっても差し支えない状態になっているのだろう。
  • ギルドクエストではLv126からすべての個体が渾沌に呻くゴア・マガラになる。
    古龍と同じく乱入無し、その上に罠も使用可と狩猟環境はかなり快適。
    しかしその一方で、同レベル帯の報酬を持つモンスターとは一線を画す戦闘能力を誇る難敵と化している。
    なんといっても行動バリエーションが桁違いに多いことが最大の脅威。
    即死級の威力を持つブレス攻撃のバリエーションが全モンスターの中でも断トツに多く、
    キッチリ見切れないと振り向いたと思ったら爆発ブレスで爆死、
    曲がると思ったブレスが曲がらず直撃といったように間違いなく地獄を見る。
    さらに形態変化やバックジャンプブレス、射程の長い拘束攻撃などリズムを狂わせる攻撃も多い。
    もちろん風圧からのブレス追撃も頻度が低いながらも完備。
    総じて強さだけなら古龍種そのもの…と言うかG級で地雷しか強化されなかったシャガルマガラより強いと言う人もいる。
    しかし罠や状態異常、疲労に対する耐性は飛竜のそれと大差ないので、搦め手を交えると幾分か楽になるだろう。
    • なお、その戦闘能力の高さの割に報酬の質・量はいまひとつのためクリアマラソンの人気はあまり無い*5
      体力もレベル140にもなると4番手と、あのジンオウガを上回る程にまで成長するため、周回にも不向きである。
      • ただ、それでも「極限個体や他の古龍よりはマシ」と考え敢えて回している人もいない訳ではない。
        シャガルマガラのような地雷攻撃、ジンオウガの大雷光虫のようなファンネル攻撃、
        極限個体の異常なまでの硬化、クシャルダオラの長い滞空時間等といった
        狩猟にかかる時間が伸びるような厄介な行動が多い彼らと比べ、
        渾沌マガラに関してはほぼ純粋なPSのみで勝負できるのである。
        このため高いHPから時間こそ多少かかるが、渾沌マガラに慣れてしまえば
        Lv140としては比較的戦いやすいのだ。
        勿論攻撃そのものはどれも強力なのであくまでも「比較的」ではあるが……。
      プレイヤー側のウェイトとしては、戦闘のやりやすさよりもどちらかというと
      あのキリン装備の見た目の封じられし防具を手に入れることができる点が大きいだろうか。
      操虫棍以外の全ての武器種において、発掘武器の出土デザインが同じであるモンスターのうち
      極限化しないのがキリンだけであるため、当該のデザインの発掘武器が欲しいが
      極限個体全般が苦手というハンターに一定の需要がある。
      特にチャージアックスはあの極限ディアブロスかこいつかという二択である。
  • 脱皮不全の影響で精神的に不安定になっているせいか、エリア移動の頻度が他のモンスターと比べて多め。
    他モンスターだと多くの場合5分ほどで定時移動を行なうのだが、
    渾沌に呻くゴア・マガラは定時移動の頻度はおよそ3分に1回と言ったところ。
    見失ってしまうと非常に厄介なため、ペイントボールなどの捕捉手段の準備を忘れないようにしたい。
    更に、移動頻度が高いという性質上、力の解放の性能があまり十分に発揮できないことも多い。
    • また、瀕死になると彷徨うような行動をとって定位置に移動してからエリア移動する。
  • エリアにいる間は他の小型モンスターの姿が消えるという性質上、
    疲労状態に陥って小型モンスター捕食のためにエリア移動を行なったとしても捕食対象までもが出てこないため、
    結果的に時間経過か罠肉の捕食、ハンターの拘束以外では疲労の回復が行なえない、という特徴がある。
    そのため、体感的な疲労時間は他のモンスターと比較して長く感じることだろう。

MHXX

  • MHXでは登場を逃したが、G級のあるMHXXでは無事復帰を果たした。
    今作ではHR解放後にのみ戦うことができるようになる。
    • 前作では通常個体のゴア・マガラに置き換えられるような形でG級クエストに登場していたが、
      今作では他の特殊個体モンスターと同じくG級の隠しモンスターとして扱われており、
      通常の集会所クエストに於いてG級の通常個体のゴア・マガラと併存している。
  • ホームグラウンドといえる天空山はMHXXでは復活しなかったため、
    代わりに本作では高山繋がりということでか、遺群嶺に登場する。
    また、新たに原生林や、イベントクエストでは遺跡平原でもこの状態の個体が発見されている。
    • 「故郷に回帰する中で脱皮不全に陥った個体」という設定を考えると違和感は否めないが、
      天空山マップが登場しない今作においては仕方の無い措置といえる。
      設定に沿って解釈するならば、天空山で脱皮不全を起こした個体が飛来した、という辺りだろうか。
      なお、シャガルマガラが遺群嶺等で繁殖活動を行った可能性については、
      シャガルマガラを遺群嶺で討伐するクエストが存在しないため考えづらい。
    • HR35で遺群嶺での狩猟クエストである「天を廻りて、冥界に堕つ」が解禁される。
      また、筆頭リーダーからの依頼により原生林での狩猟クエストである「原生林にて呻くは渾沌の竜」を受けられるようになる。
  • 微妙な変更点だが、形態変化の2段階目に移行しても右目に当たる部分は光らなくなった他、
    右翼脚を用いた攻撃で地面が異形に抉れることがなくなっているなど、
    何故か一部の演出がオミットされている
    今作(及び前作のMHX)は演出面に力を入れている傾向が強く、演出が省略されている例は珍しい。
    渾沌に呻くゴア・マガラの場合、戦闘に影響が出るような演出の省略ではないのが幸いである。
    • また、本作では小型モンスターが消えることもなくなった。
      そのため、疲労した場合はケルビ等を捕食する場合がある。

戦闘能力

  • 戦闘面では大きな変化こそないものの、HR解放後のモンスターになったことに合わせてか、
    パーティ向けのレベルに体力が増加されており、
    4Gでは見る前に倒してしまうこともあった大技を見る機会が増えている。寿命短い筈では…?
    一方で4Gと比較すると相対的な攻撃力は落ちており、比較的マイルドな仕上がりとなっている。

MHR:S

何故 私は堕とされた
何故 私は成れなかった
  
還るべき天上の間際にして 拒絶され
唸り呻き 斃れる定め
  
嗚呼 誰か この絶望狂気を鎮め給え
  • MHR:S スペシャルプログラム 2022.11.16にてついに復活が確定
    MHXXの参戦以降、およそ5年半振りの参戦である。
    既にゴア・マガラやシャガルマガラが復活していたため本種の復活を予想する声も多かった。
    これまでアップデートで追加された亜種・希少種や特殊個体(傀異克服古龍を除く)同様、
    MR10からクエストが開放される。クエスト名はMHXXより、「天を廻りて、冥界に堕つ
    プレイ映像では形態変化もお披露目し、進化したグラフィックと共に堂々の参戦である。
    MHXXではオミットされていた、形態変化時に眼窩が赤く光る演出が復活している。
    • 他の追加モンスター同様、発表時はというか発表前からTwitterのトレンドにも名前が浮上したのだが
      表記間違いの沌ゴアの方もトレンド入りしてしまった。
  • 登場ムービーでは大社跡で眠るビシュテンゴ亜種を急襲、おぞましい咆哮で存在感を示した。
    ビシュテンゴ亜種に襲い掛かるカットでは黒い左半身を見せ、その後に白い右半身を見せる秀逸なカメラワークであった。
    ビシュテンゴ亜種に襲い掛からんと飛翔するゴア・マガラの姿はとても不安定で弱々しい。
    一見するとそれは天の間際で儚く力尽き、舞いながら落ちてくるようにも見えるほど。
    そしてもがきながらとびかかったゴア・マガラはビシュテンゴ亜種をかすめ諸共に地面めがけて墜落。
    松ぼっくりを用意して臨戦態勢に入ったビシュテンゴ亜種をよそに力尽きるかのように倒れ伏してしまう。
    興味を失くし松ぼっくりを放り投げ捨て立ち去ろうとしたその瞬間に立ち上がり、
    ビシュテンゴ亜種に襲い掛かるところでムービーは終わる。
    苦しむゴア・マガラの姿と悲哀の籠った語りが渾沌に呻くゴア・マガラの苦痛や悲哀を感じさせる、
    全体的にどこか物悲しいムービーである。
    • バックで流れているBGMも、
      ダイミョウザザミ以外のサンブレイク追加分のモンスターたちのBGMである「猛然たる新たな脅威」とは異なり、
      ルナガロン、ガイアデルム、ナルガクルガ希少種、イヴェルカーナ、
      そして原初を刻むメル・ゼナのみ流れるBGM「静寂の中、月夜に浮かぶその姿は」が使用されている。
      これもやはり、何かに置いていかれたような物悲しさと寂しさを思わせる曲調である。
  • MHW以降のメインシリーズに適用される、高品質モデルの影響を受けて本種の表現も進化。
    特に本種は体中の至る所に白い線が確認でき、
    翼脚の裏側に広がる翼膜に至っては、未成熟の左側はゴア・マガラのそれそのものだが、
    成熟が進んだ右側のそれはシャガルマガラの翼膜のように美しく輝いている
    また、今まで右翼脚にしかなかった、翼腕の突起も左翼脚に追加され、
    それは見てわかるレベルで未成熟の大きさであると、
    脱皮不全によって堕ちてしまった渾沌に呻くゴア・マガラの特徴が今まで以上に表現されている。
  • クエスト追加時にチッチェ姫からモンスターの特徴を軽く説明されるのだが、
    この個体を苦しみから救うには討伐してやるしかないとまで言われる。
  • MHW以降の作品という事で非交戦時は生態行動が見られるのだが、
    この状態になってもお腹が減れば小型モンスターを捕食したり腐肉を漁って腹を満たし、
    自発的に睡眠もとるといった他のモンスターと同様の生物的本能に従った行動が見られる。
    苦しみながらも必死に生きようとする姿は少し心にくるものがある。
    • なお、2段階目の狂竜化状態での捕食行動は確認されていない。
  • ストーリークリア後に登場するからか、MHXX同様に体力、攻撃力共に非常に高い。
    危険度は驚きの★10。これはラスボスや裏ボスの怨嗟響めくマガイマガドと同等である。
    それどころか正常に成長したはずのシャガルマガラより高い。
    変態に失敗した苦痛で凶暴化しているからだろうか?
  • 頭部の部位破壊の仕様が変更されており、MHXXまでは『頭』しか設定されておらず、
    報酬も『相克の変異角』で固定されていたが、
    今作では通常のゴア・マガラと同様に状態によって『頭部』と『触角』が切り替わり、部位破壊報酬が個別に出るようになった。
    『頭部』を破壊すると右側の黒い角が折れて『天廻龍の剛角』か『天廻龍の天鱗』が、
    『触角』を破壊すると左側の触角が折れて『相克の変異角』か『背反する双逆鱗』が出る。
    右角と右翼脚はほぼ完全に成熟していて左触角も変態しかかっていたのだろうか?
    なお『触角』は体力一定値以下の狂竜化時(触角と翼が紫に発光している状態)でないと破壊できない。
    体力一定値以下でようやく破壊可能な部位が出現するとも言えるため、
    狂竜化状態になったら何としてでも攻撃を頭に集中させて破壊したいところ。
    幸い耐久値自体は低めだが、他の部位を攻撃し過ぎると破壊前に倒れてしまう。
    • Ver.13では左翼脚を部位破壊しても外見が変化しなかったり
      触角を部位破壊した後は狂竜化を解除しても畳まなくなっていたが、
      Ver.14のアップデートで部位破壊の表現が正常に行われていない不具合として修正された。
    • 傀異研究所では本個体のレア素材である背反する双逆鱗が討究コインとの交換で入手できる。
      しかし、必要枚数は脅威の500枚。一般モンスターの天鱗等の150枚や、
      特殊個体、希少種、古龍種レア素材の300枚を大きく超える超のつくぼったくりレートとなっている。
      同アップデートでコインの入手性は大幅に緩和されたとはいえ、そこまでして双逆鱗が必要かはよく考えたい。
  • 無料アップデート第4弾からは、なんと傀異化個体まで登場する。
    ただでさえ完全体になれない絶望と暴走する力に苦しみ喘いでいるというのに、
    キュリアの影響によりますます暴走は加速し、残り少ない寿命が見る見るうちに削れていく状態に…。
    運命は渾沌に呻くゴア・マガラに対してはどこまでも残酷なようだ。
    もはや接触するより放っておいた方がすぐに力尽きそうであるが…
    • なおゲームでは寿命が短くなるどころか逆に体力が増えるという、なんだかよく分からない事が起きているが、
      本種は元々、古龍エネルギーを制御できず暴走に苦しんでいる状態なので
      キュリアに余分なエネルギーを吸ってもらうことで逆に生き永らえている個体である可能性も考えられる。
      寿命を更に削られているにせよ延命させられているにせよ、生き地獄に拍車が掛かっているが…。
      成体になりきれなかったそう長くない命まで寄生虫に吸い取られるとかもう尊厳破壊ってレベルじゃない
    (本種は分類不明だが)古龍以外でEX★8のモンスターはこの渾沌に呻くゴア・マガラのみ。
    一方で傀異化素材は傀異化した凶(浄/濃)血と、EX★7の紅蓮滾るバゼルギウス等と共通の素材が手に入るため、
    特に固有の素材や新規の素材が出るわけではないようだ。
    代わりということか、EX★7のモンスターよりクエスト報酬での傀異化した凶(浄/濃)血の数が多くなっている。
    • Ver.14時点では最高ランクの報酬が貰えるということで、周回対象としても残念ながらやはり人気が高かった。
      傀異化個体の単体クエストは慣れたプレイヤーならソロでも周回しやすく、
      傀異克服オオナズチと非傀異化個体が組み合わさった通称「ナズチゴア」は
      火属性特化した猛者のパーティならかつての「ディアバゼ」「エスバゼ」にも劣らない効率で周回が可能。
      長らく最高効率とされてきた紅蓮滾るバゼルギウスの代役として白羽の矢が立ってしまっていた。
      • なのだが、渾沌に呻くゴア・マガラ自体の肉質の都合上、
        弱点を常に狙えるようなハンターがそろわないと時間ばかりかかり効率が悪くなってしまう。
        Ver.15以降はより上位のEX★9が登場したこともあり、
        最終的にはバゼルギウス(紅蓮)や上述した成体の傀異克服個体に人気が推移していったようである。
  • 実装当初は、緊急クエストをクリアしても探索ツアーに登場する事が無かったが、
    Ver.16.0アップデートからは他の追加モンスターと同様、ツアーの野良モンスターとして抽選されるように仕様変更されている。

戦闘能力

  • 基本的にはMHR:Sで復活したゴア・マガラのそれをベースとする。
    翼脚を展開したり格納したりしながら叩きつけ等の各種モーションに派生するというのも従来のゴア・マガラと同様。
    MHXXまでは専用技で翼脚の状態が切り替わっていたが、
    今作では翼脚の状態を切り替えながら移動するモーションが追加されており、切り替えの頻度が増えた。
  • 新たな攻撃モーションとして、狂竜化したゴア・マガラやシャガルマガラの行うタックルの姿勢から、
    薙ぎ払う形の粉塵ブレスや単発の狂竜ブレスにつなげてくる。
    MHR:Sのゴア・マガラやシャガルマガラに慣れたハンターほど騙されやすいので要注意。
  • 時間経過で狂竜化するのもいつも通り。
    シャガルマガラの攻撃を一部使うようになるのは同じだが、この形態になると例の大技の狂竜鱗粉爆破ブレスが追加される。
    そのうち特筆すべきは本作から追加された遠距離型の狂竜鱗粉爆破ブレス。
    通常個体は横に広がるように爆発が発生していたが、こちらはX字状に広がるため初見注意。
    予備動作を見たら横か後ろに回避しよう。直進だと着弾前のブレスに直撃する。
  • しかし、多少手こずっていても一向に第二段階に進む気配がない。それどころかこの段階で狂竜化を解除できてしまう。
    順調にダメージを与えていくとついに異変が発生する。
    ゴア・マガラの生態行動に詳しい方なら見た事があるように、天廻龍の性質が顕れた右半身を掻きむしり苦しみだすのだ。
    なお、通常の疲労状態になったモンスターは時折息切れしたかのようにぼーっとするモーションで隙を晒すが、
    この個体のそれは例の苦しみ悶えるモーションに差し替えられている。
    そして、体力が一定以下になり、感知能力が極まると、
    ついに赤紫色に光る触角を展開させ、空の眼孔に深紅の光を灯した真の狂竜化形態となる*6
    • この形態になると従来以前に増してシャガルマガラの技を多用するようになり、一部の攻撃に地雷が発生する。
      その上、落とし穴を回避するようになる
      また、2連狂竜鱗粉爆破ブレスは横→縦だったシャガルマガラと違い、V字型→T字型と広がるようになる。
      ハンターが警告ボイスを発する左翼腕での前方薙ぎ払いにはエネルギー波の様なものが追加され、前方の範囲が大幅に拡張。
      その攻撃力も凄まじく、剣士がヒトダマドリで増やした体力でも半分は軽く吹き飛ぶレベル。
    • 追加された技の中で最も危険なのは拘束攻撃。
      従来通りのモーションで拘束され、もみくちゃにされるのは同じだが、
      本作ではハンターを上空にぶん投げ、そこに下から上へ狂竜圧縮砲をぶっ放す。
      PVでも見せた派手な大技であり、ハンターが上方向へ投げられた後に強烈な追撃でぶっ飛ばされるそのダイナミックさは、
      かつてのMHFでみられた追撃にも劣らず、無慈悲極まる激昂したラージャンの拘束攻撃にも迫るほど。
      • この時、翔蟲受け身を絶対にゴア・マガラの反対方向に行わないこと。
        さもなくばとてつもないリーチの狂竜圧縮砲にぶち抜かれて力尽きることになるだろう。
    • そして狂竜化を解除できないと繰り出す必殺技は爆発が連続で起こっていた従来のものと異なり、
      大量のウイルスを撒き散らした後、大爆発を起こす単発の巨大なブレス塊を吐き出すものとなっている。
      爆発の威力も凄まじいが、爆発前にブレス塊が撒き散らすウイルスの領域に踏み込んでいると
      ものすごい勢いで狂竜ウイルスのゲージが進行し、あっという間に狂竜症を発症してしまう。
      • このウイルスはノーリアクションノーダメージのウイルスを進行させる攻撃を短時間で連続発生させているためか、
        ここで回避を繰り返すと回避に反応して発動するスキルが連続で発動する。
        また、どうやら爆発部分も大ダメージの攻撃判定が高速で複数回発生しているようで、
        中途半端にガード強化を付けてガードすると体力が凄まじい勢いで削られて1乙が確定してしまう。
        ランスなどでガード主体の立ち回りをする場合は絶対にガード強化をLv3まで発動させておくこと。
      • この技を出すのは渾沌に呻くゴア・マガラ自身にも負担が大きいのか、
        ブレスを吐いた後例の苦しみ悶えるモーションを行う。
  • 本作のゴア・マガラは狂竜化していない場合、後退で距離を取る頻度が高い。
    そこから頻繁にジグザク突進も繰り出してくるので一部武器種にとっては強敵だが、
    本種はシャガルマガラのモーションが混ざる関係で後退頻度は低くなっており、
    二段階目の狂竜化が体力一定以下という条件になっている影響で最初の狂竜化(=後退頻度が下がる)はかなり早い。
    各種攻撃の後隙が非常に大きいという特徴も健在なので、人によっては通常個体より戦いやすいという意見もある。
    一方、部位破壊条件の変更で相克の変異角は入手し辛くなっており、
    傀異化では捕獲もできずダメージ蓄積状況次第では狂竜化二段階目がすぐに解除される事もざら。
    変異角狙いなら大人しく通常個体を狩ったほうがよいだろう。
    ヤツ襲撃されなければ剥ぎ取りやターゲット報酬で出る背反する双逆鱗よりこっちを討究コインで交換させてほしかった。

操竜

  • 通常個体の狂竜化状態をベースにしているが、ややパワー寄りといったところ。
    しかし少々クセが強く、通常個体でいう強攻撃1のような手堅い性能の技もないのでお手軽にダメージを稼ぐのは難しい。
  • 強攻撃1、3はコンボになっており、単発では弱攻撃程度の威力しかない。
    しかしそのぶん派生攻撃は非常に強力で、コンボ成立時の破壊力はトップクラスである。
    回避の受け流しやコンボ初段で相手を上手く牽制しつつ、
    強烈な連撃を撃ち込んでやろう。
  • なお通常種や成体と違い、狂竜化していてもモーションは変わらないが火力が上がる。
    • 弱攻撃1(X/↑+X)はマガラお馴染みの翼脚叩きつけ×2。
      威力、出の速さともにそこそこで扱いやすい技。
      ここからコンボに繋げたい。
    • 弱攻撃2(↓+X)は身を翻してからのタックル。
      当てやすいが威力は並み止まり。やはりこれもコンボ起点用だろう。
    • 強攻撃1(A/↑+A)は単発ブレス。追加入力で飛びかかっての両翼脚叩きつけに派生。
      単発ブレス自体は大した威力ではなく、おまけに出も遅いという微妙性能だが派生攻撃は高威力で出も結構速い。
      中距離から牽制目的でブレスを放ち、怯ませられたら派生という使い方が安牌か。
    • 強攻撃2(←or→+A)は新技の溜め翼爪薙ぎ払い。
      薙ぎ払いと同時に狂竜ウイルスの衝撃波を飛ばす。
      見た目に反して威力はそれほどではないが、攻撃範囲がかなり広いので強攻撃の中では使いやすい部類。
      なお、残念ながら薙ぎ払いと衝撃波で多段ヒットしたりはしない。
    • 強攻撃3(↓+A)は薙ぎ払い狂竜ブレス。追加入力で土下座こと両翼脚叩きつけに派生。
      ブレスは出が遅い上にリーチが短いので迂闊に出すと潰されやすい。
      派生技まで命中させれば最高クラスの威力なのでチャンス時等に出すべき技。
    • 大技は溜め翼爪薙ぎ払い→狂竜鱗粉大爆破。
      2つの大技の合わせ技というなんともロマン溢れるコンボだが威力は意外にもそこまで高くない。
      その代わりかハンターは薙ぎ払い終了の時点ですぐ降りるので追撃は容易。

余談

  • プレイヤーからは「ゴアシャガラ(ル)」、「白黒ゴマ」、「カオスマガラ」、「半ゴア」などと呼ばれている。
    MH4G発売当初、一部では「ゴア・マガラ過渡期」というような呼ばれ方をされていた。
    ゴア・マガラがシャガルマガラになる途中のような見た目だからだろうが、
    上記の通りこのような個体はこの後シャガルマガラになる訳ではなく(むしろ絶対になれない)
    過渡期という表現は適切ではないため、現在では使われていない。
    当時の掲示板などを見るとこの表現を目にすることもあるだろう。
  • MH4では、シャガルマガラ戦における地雷攻撃による事故率の高さを指摘する声があったが、
    この渾沌に呻くゴア・マガラは、まさしくそれを払拭したかのようなモンスターだと言われることが多い。
    攻撃範囲が広めでパワフルな攻撃も多いが、隙もはっきりしておりしっかり弱点を狙うことが可能。
    また、通常個体で不評の声が多かった『バックジャンプ→風圧で動けないところへブレス』のコンボも
    通常個体より使用頻度が低いため、ストレスフリーな戦闘が行える。
    しかし、油断をすれば高威力の攻撃であっという間にBC送りにされるスリリングな戦闘が楽しめる。
    加えて異色の専用BGM、設定も相まって、発売当初からプレイヤーからの人気は高い。
  • MH4Gで渾沌に呻くゴア・マガラが登場する緊急クエスト「眠れ宿痾(しゅくあ)よ目覚は遠く」だが、
    宿痾」とは、持病や治らない慢性の病気という意味である。
    目覚は遠く」とは、目覚=眼窩に瞳を宿す=成体になることが遠いということ、
    すなわち脱皮を果たすことができない、あるいは転じて禁足地が遠いと考えることができる。
    • クエスト名を通常の視点(ハンター側)で見れば、
      「宿痾」は狂竜ウイルス及びその発生源である渾沌に呻くゴア・マガラとなり、
      クエスト名の意味はこう解釈できる。
      成体になるという本懐を果たせないのだから、
       これ以上被害を増やさないよう力尽きてくれ」と。
    • 一方、少し変ではあるがクエスト名を渾沌に呻くゴア・マガラの視点で見れば、
      「宿痾」はシャガルマガラが発したゴア・マガラの成長を抑制するウイルスとなり、
      クエスト名の意味はこう解釈できる。
      自身に巣食うシャガルマガラのウイルスよ静まってくれ、
      このままでは脱皮ができず禁足地へ戻り来ることができないのだから」と。
    以上はあくまで推測でしかないが、いずれの意味にせよ
    渾沌に呻くゴア・マガラの立ち位置を上手く表現した秀逸なクエスト名といえるだろう。

素材

  • 渾沌に呻くゴア・マガラは現状G級/MR個体しか確認されていないため、
    基本的に得られる素材は全てG級/MR素材である。
    ただしその素材は「黒蝕竜の厚鱗」「黒蝕竜の剛惨爪」などの黒蝕竜素材だけでなく、
    本来はシャガルマガラから得られる素材である「天廻龍の剛浄爪」や
    後述する渾沌に呻くゴア・マガラ固有の素材も存在する。
    なお、渾沌に呻くゴア・マガラ固有の素材はほとんどがシャガルマガラの力や色合いを一部保有しているが、
    ゲーム中のアイコンでは全て黒色で統一されている。
    また、この個体からは剛触角、暗黒翼、天鱗など一部のゴア・マガラ通常個体の素材は入手できない。
    • MHXXで再登場した際は天鱗のみ入手できるようになった。
渾沌の竜鱗
天廻龍の力に浸食され、蠢動する黒蝕竜の竜鱗。
本来は漆黒であるはずの角質層は黄白に変色しており、
形状も通常の黒蝕竜の鱗とは異なっている。
相克(そうこく)の変異角
天廻龍の角へ、ほぼ完全な変異を遂げた右角に対し、
所々に金色の筋が奔る、中途半端に変異してしまった状態の左触角を指してこう呼ぶ。
脱皮不全によって中途半端な状態の角になってもなお完全な「天廻龍の角」へ姿を変えようと、
たとえ折り取られた後でも関係なく、ミシミシと音を立てながら徐々に硬化が進んでいく様子は不気味。
上述の通り、成熟が進んだ右角を破壊すると「天廻龍の剛角」が入手できる一方、
中途半端な成熟で触角から変質した左角を破壊すると、部位破壊報酬は高確率でこの素材となり、
通常の「黒蝕竜の触角」系統の素材は一切入手できない。
  • なお、部位破壊可能部位が「頭部」のみで統一されていたMHXX以前では、
    頭部の部位破壊を達成すると両方の角が折れ、100%の確率で本素材が排出される仕様となっていた。
二律を纏う乱翼
漆黒の闇と七色の輝きが奇妙な調和を遂げた翼膜。
骨子は脈動し、皮下からは変異した甲殻の一部が覗く。
相克の変異角とは違い、部位破壊などによって確定で入手できる素材ではないが、
渾沌に呻くゴア・マガラから得られる翼系の素材は全てこれになる。
背反(はいはん)する双逆鱗
ゴア・マガラの漆黒とシャガルマガラの白金、二色が入り混じった特異な逆鱗。
二色は互いの存在を喰らおうとするが如く蠢くという。
  • 因みにこの素材はメインシリーズでは老山龍の蒼逆鱗及び金(銀)火竜の逆鱗以来
    実に9年ぶりとなるG級レア素材としての扱いを受けている逆鱗である。
天廻龍の剛浄爪
成体であるシャガルマガラの翼脚に備わっている、濃紫色の巨大な翼爪。
素材的に見ても、外見の違いを見ても、渾沌に呻くゴア・マガラの右翼爪は、
シャガルマガラの翼爪と見比べても同一のモノと見做せる程に変異が進み、成熟しているため、
右翼爪を破壊すると「天廻龍の剛浄爪」を入手できる可能性がある。
左翼爪も同じように比較して見るとよりわかりやすいが、こちらは変異がそこまで進んでおらず、
不完全…というよりは、ゴア・マガラの爪に近しい質感のままになっている。
このため、左翼爪を破壊すると「黒蝕竜の剛惨爪」が得られる可能性がある。
天廻龍の天鱗
成体であるシャガルマガラ、その中でも特に屈強な個体の貴重な鱗。
武具に用いれば、人を超越した力を得ることができるという言い伝えがある。
MHR:Sで頭部の部位破壊で入手できるようになっており、天鱗を備えるほど成熟が間近だったということなのだろう。
  • その他、本種由来の素材から得られる端材は「渾沌の重端材」と呼ばれ、通常種のものとは分けて扱われる。

関連項目

モンスター/ゴア・マガラ
モンスター/シャガルマガラ
武器/マガラ武器
防具/ゴアシリーズ - 渾沌に呻くゴア・マガラ素材をベースとした「ケイオス・ネフィリムシリーズ」についての記述あり
BGM/ゴア・マガラ戦闘BGM - 渾沌に呻くゴア・マガラ戦闘BGMについての記述あり。
モンハン用語/特殊個体
世界観/脱皮
モンスター/エルゼリオン - 部位破壊素材が左右で異なるという共通点が存在する


*1 MHR:Sの交易船で交換できる壁掛けより
*2 これだけ「渾」にこだわっておきながらこの特殊個体に関する古文書が「混」の書なので余計に混乱しやすい。
*3 ナンバリングではMH4以前には類例がない。MH4Gにおいては紅龍などが同様の待遇を受けている。
*4 緊急クエストのクエスト名は「眠れ宿痾よ目覚は遠く」。宿痾(しゅくあ)とは長く治らない病気と言う意味。
*5 Lv140でも確定報酬以外の報酬枠に封じられし武具が含まれておらず、2頭クエにも派生しないため
*6 この際の咆哮は今作のシャガルマガラの特徴的な高音に似た部分も含んでおり、上述の要素も相まって、本当にすんでのところで成体に成りきれなかった様子が窺える。