深い祈りが込められた、美しい
剣斧。千本集めると願いが叶う
という言い伝えがあるらしい。
(剣斧ノ折形【桜雲】)
見事願いが叶ってサクラサク。
止むことのない麗しの桜吹雪が
未来へ羽ばたく狩人を祝う。
(剣斧ノ折形【桜吹雪】/【雫れ桜】)
数多の願いを叶えサクラサク。
麗しの花吹雪が狩人たちの夢を
載せ、輝く未来へ導いていく。
(剣斧ノ折形【桜花爛漫】)
MHRiseより登場した、折り鶴を模したスラッシュアックス。
目次
概要
- 桜の花が彩られた艶やかな和紙で折られた折り鶴…を逆さまにした見た目が目を引く。
実際に生産して背負ってみると頭に当たる部分が折られていない状態。
抜刀すると頭の部分が折り返されて生産画面の見た目に近くなり、尾の部分が斧の刃の役割になる。
翼に当たる部分は軸になっており、変形させると翼をそのまま尾と頭を入れ替えるように反転する。
剣モードにすることでいわゆる折り鶴の形が完成し、頭~首に相当する部分が剣の刃となる。- 変形を見てみると鶴の胴体にあたる部分がスライドしているのが分かる。
斧モードでは尾も斧刃の一部として使っているが、
実は構造上斧パーツに該当している部分は鶴の胴体部のみであり、
今作のみならず歴代に登場した剣斧全てと比べても最小の斧パーツを持つ剣斧。
- 変形を見てみると鶴の胴体にあたる部分がスライドしているのが分かる。
性能
MHRise
- 集会所案内人のハナモリからの依頼、「ひらめきは綺麗なものから」をクリアすることで製法が解禁される。
製作にはカムラチケットが必要で、強化も含め合計4枚のチケットが必要。
他の武器に比べるとまだ少ない方だが毎回要求されるのが少々厄介。
- 最終強化銘は剣斧ノ折形【桜吹雪】。その性能だが、
- 割と低めな攻撃力170
- 延長可能な素で短めの白ゲージ
- 会心0%、防御ボーナスなし、無属性
- スロットはLv2、Lv1が一つずつ
- 低めの属性値17の滅龍ビン
- 百竜強化は攻撃力強化II、会心率強化IV、ビン変形強化
今作の滅龍ビンはこれとビシュテンゴ武器の2本だけで、
スロット以外は向こうが上位互換。
火力もこちらの白ゲージ<あちらの青ゲージな上に、
向こうは匠1で白が出るため、斬れ味での差別化も厳しい。
- そんな桜吹雪だが、特徴と言えるのは百竜スキル「ビン変形強化」。
斧から剣への変形攻撃のゲージ消費量が減少、
剣から斧への変形攻撃にビン効果が乗る(=龍属性が付与される)+ゲージ回復量が大幅増加というスキル。
消費量は約半分、増加量は約2倍となるのが大きく、
ゲージ初期値でもZR連打を3~4セットも回せばスラッシュゲージが全回復する。
この武器は攻撃力を犠牲にする代わりにスラッシュゲージの回収力が群を抜いて高く、
剣モードの高いモーション値を如何なく発揮できるというメリットを得た剣斧なのだ。
- この武器のライバルは、滅龍ビン仲間のグンダリよりも
同じくビン変形強化が採用できるモータルサーペントと白兎剣斧の2本だろう。
モータルサーペントは強撃ビンではあるものの、攻撃力が140しかないためさすがに実用に堪えない。
白兎剣斧は攻撃力180とこちらをわずかに上回るが青ゲージのため、斬れ味込みではこちらが勝る。
ただし氷属性20に強属性ビン、そして匠4以上で白が出現するので
氷属性弱点相手に担ぐ、高Lvの匠が揃えられる環境ではあちらに軍配が上がるか。
あとどちらもカムラチケットの調達が面倒なこちらに比べると作りやすい
- 製作・強化のためのカムラチケットを入手するために村クエスト終盤まで進める必要があるが、
ストーリー攻略においては上位にあがって割と序盤に剣斧ノ折形【桜雲】IIまで強化することができる。- スロットはLv2,Lv1
- 上位序盤にしては高めな攻撃力160
- 少々短いが斬れ味は青ゲージ
要求される素材もカブレライト鉱石、傘鳥の上羽鱗など比較的簡単に手に入れられるため
村クエスト、集会所の順に進める場合は攻略の味方になる存在かもしれない。
MHR:S
- マスターランク強化はしっかり追加されているが、
MR4にて依頼「多忙な調査隊員からの捕獲依頼」をクリアしないと強化が解放されない。
ルナガロンを捕獲するだけなのでそこまで来たハンターなら難しくはないだろう。
- そして、解禁される剣斧ノ折形【雫れ桜】の性能は下記の通り。
- 当該段階においては平均的な攻撃力300
- 素で白ゲージを獲得、匠で延長のみ
- 装飾品スロットはLv2,Lv1と据え置き
- 滅龍ビンの属性値は19とかなり低い。
- 百竜スキルは没収されるが百竜装飾品スロットLvは3
- 前作で性能負けしていたビシュテンゴ武器はMR解放までは攻撃力290止まりであり、
まさかの滅龍ビンになったアクサアルダバランは攻撃力と会心率でこちらに勝る。
それら二つとの決定的な違いとして、百竜装飾品のスロットレベルが3であり、
前作の「ビン変形強化」をそのままの形で得られる「変撃竜珠【3】」を装備できる事が挙げられる。
さらに性能面で見劣りすることはなくなったので、狩りでの実用性が大幅に上がることとなった。
強化素材も易しくストーリー終盤は龍属性弱点のモンスターも多いため、
ラスボス攻略まで十分に活躍してくれる一本。
- MR解放後に最終強化「剣斧ノ折形【桜花爛漫】」となる。
攻撃力340、滅龍ビン性能は23まで強化され、
白ゲージも70まで延長し業物軸でも運用できるようになり、匠3では紫ゲージが出るようになった。
もちろん、変撃竜珠【3】を装備できることは変わりない。
- 傀異錬成では滅龍ビンの属性値は上がらないので、ひたすら攻撃力だけが上がっていく。
なので最終的には攻撃力380、白はなんと素で90にもなり匠1から紫が出るようになる。
最速覚醒の強みは属性充填カウンターで失われた……かと思いきや、
マルチプレイやモンスターによってはカウンターを素早く起動できないことは往々にしてあるので、
相手や環境を問わず素早く覚醒できることの強みは失われていない。
龍属性値の低さも、そもそも本作の最終環境において龍が覿面に効く相手があまり多くないので、
ちょっと後ろ向きだが致命的な弱点であるとは言い難い。- 龍が多少でも効く相手に投入するなら、連撃スキルとの相性がいい。
素の属性値が低い分加算で伸びる属性値がかなり大きいためである。
逆に奮闘など、乗算で伸びるタイプのスキルとはあまり相性がよくない、かも。
- 龍が多少でも効く相手に投入するなら、連撃スキルとの相性がいい。
- 一方で変撃竜珠搭載によるビン変形強化に関しては、
スラッシュゲージの補給という点においては物凄く有効なのだが火力面では微妙。
剣から斧への変形攻撃にビン効果が乗っても、この属性値ではたかが知れているからである。
後述するが他の滅龍ビン剣斧は百竜スロットLvが2だったり1だったりするが、
属性値が似たり寄ったりなのでビン変形強化を付けずに各種特効を付けたほうが火力面で有効になる場合が多いとされる中、
こちらはデフォルトでLv3なので、どうにも勿体ない感がある。
しかも傀異錬成の「攻撃力強化Lv4(最大10スロに対し8スロット使用)」で伸ばせる攻撃力は最大でも20であり、
百竜スロット強化Lv1を入れた他の武器と比較しても5しか差が出ない。
属性値強化ができないので、2スロット余ってしまうのもどうにも勿体ない。- 百竜装飾品については、いっそ各種特効ではなく快適性重視でビン変形強化にしてしまうのもアリ。
他の滅龍ビン剣斧と違いデフォルトで装備できるので、スラッシュゲージ周りの快適性をノーリスクで上げられる。
もちろん勿体ない感じになることに目を瞑れば各種特効でもいい。
- 傀異錬成強化については、あえて攻撃力強化をLv3で止め、
斬れ味強化を1入れて紫ゲージを生やすという選択肢もある。
短い紫を維持するか長い白を維持するかは後述の通りプレイスタイルにもよるが、
属性の比重が小さい分どちらでも対応できるのはありがたい。
- 百竜装飾品については、いっそ各種特効ではなく快適性重視でビン変形強化にしてしまうのもアリ。
- 滅龍ビン剣斧自体がニッチ用途特化になっているので、対抗馬は必然的に他の滅龍ビン剣斧となっている。
共通して言えるのは、どちらも最終的に素紫が出るが本武器の白ゲージほどは長くならず、
攻撃力も若干だが低いという点が挙げられる。
つまり紫を無理に出そうとするとスキル負荷は本武器が一番重くなりがちだが、
出さなければ業物だけでも余裕で維持可能になる。
そして紫を出すと期待値では本武器が一番上になるので、スキルビルドの幅が広い。
立ち回りや戦法の好みに合わせて方針を決められるのがこの武器の利点と言えるだろう。- 前作で完全に上を行かれていたビシュテンゴの「清浄王・グンダリ之天斧」は、
錬成を進めると素紫が出る点、龍属性値が多少は高いという点でやはり上を行くものの、
各種特効を付けるためにはスロットLv強化が必要なこともあって、物理については大きな差がでない。
装飾品スロットは一応こちらの方が扱いやすくはなっている。
- アクサアルダバランの強化先である叛伐斧アルダバランはやはり攻撃力330だが、
会心率10%、素で紫20を持ち匠で延長できるため素の物理面ではこちらの分が悪い。
ただ、こちらも紫を出してさえしまえば上回るし、白のままなら継戦能力は圧倒的に高い。
アルダバランは装飾品スロットが貧弱であり、その点で言えばこちらのスキル自由度は高め。
- 前述の通り白ゲージなら業物だけでも余裕で維持できるし、
紫を出すなら剛刃研磨・刃鱗磨き・天衣無崩などとも相性が良い。
この特性上、金剛連斧、飛翔竜剣、ワイヤーステップの全戦法に対応できるのも利点。
疾替えでチェンジして変幻自在の立ち回りを楽しむのも一興。
研磨術【鋭】だけはどうしようもないので、それは選択肢から除外してよいだろう。
- 前作で完全に上を行かれていたビシュテンゴの「清浄王・グンダリ之天斧」は、
- なお本作の龍属性剣斧は大業物だらけとなっており、
錬成で属性値が伸びていくという特性も相まって、龍属性を押し付ける用途では敵うはずもない。
こちらはこちらの持ち味を活かして運用できるようにしてやると、
面白いポジションの武器として運用できることだろう。
余談
- 言うまでもないだろうが、折り鶴とは紙を折って鶴を模した折り紙の一種。
折り紙の中でも紙飛行機と並んで最も有名なものであり、
日本では見たことがないという人はまずいないといっても良いだろう。
鶴は古くより吉祥と長寿の象徴とされた瑞鳥であり、
そこから転じて鶴を折ることに祝福、幸福を祈願するといった意味が持たされるようになり
災害や疾病に対する慰安として千羽鶴などが作られるようになった。*1
- 折り鶴という特徴的な見た目のため、どちらが斧モードか剣モードかパッと見わかり辛い。
特に変形を多用するRise系列ではプレイヤーによってはここが思わぬ欠点になるかもしれない。
いわゆる折り鶴の形になっている方が剣モードだと覚えておくと良いかもしれない。
- 生産時の銘である桜雲とは、咲き誇る桜の樹が遠くから見ると雲のように見える事から作られた言葉。
天気の用語ではなく、読みも「さくらぐも」ではなく「おううん」である。
- 「千本集めると願いが叶う」などと説明文にはあるが、それを真に受けて実際作ろうとすると、
剣斧ノ折形【桜雲】Iの生産だけでもカムラチケットと傘鳥のトサカが1000個、
赤甲獣の甲殻と黄金色の泥土が2000個必要になる。
コモン素材である赤甲獣の甲殻と黄金色の泥土はともかく、傘鳥のトサカは部位破壊限定素材であり、
入手方法がトサカ破壊100%と捕獲5%のみに限られ、1頭につき1、2個しか入手できない。
もっと恐ろしいのがカムラチケットで、里クエストや百竜夜行を30回クリアして5枚しか入手できない貴重品であり、
1000枚集めるとなれば里クエストを6000回クリアする必要があり、膨大な周回が必要だった。
現在ではカムラチケット救済の風神再臨が配信されているため、
多少はマシだろう……が、それでも相当な苦行なのは言うまでもない。
正直千本作る時間を他の周回に費やす方が余程有益だろう。
というか上位最終強化の説明文を見る限り、剣斧ノ折形【桜吹雪】の一本で願いが叶っているようにも見える。
よほど苦行を望むハンターでもなければ、この一本で妥協しておくのがいいだろう。
- …だが世界は広かった。なんと当武器を本当に千本生産したハンターが現れてしまった。
ちなみにこのハンター、ラングロトラを312体にオロミドロを491体、
アケノシルムに至っては912体と、下位個体が大半だろうがそれでも恐ろしい数を討伐している。
また、このチャレンジは上述した風神再臨の配信前に達成されている。
そこまでして彼が叶えたい願いはグークの復活とのこと。
それどころかそのハンターは後に千羽鶴を全てIIに強化するという凶行までやってのけている。- そして時は流れMHR:S、エスピナスの登場などフロンティアの要素が続々と輸入される中、
Ver.12.0.0にて福引の景品で「グーク人形・雨着」が新登場。
生きたグークそのものではなかったものの、彼の願いが遂に届いた結果となった。
ちなみに、当のハンターはグーク登場に感謝しつつ千羽鶴をすべて【桜花爛漫】へ強化したという。
- そして時は流れMHR:S、エスピナスの登場などフロンティアの要素が続々と輸入される中、