かつて、天地を切り分けたと謂われる古代の超越兵器。
モノを断つ目的だけに特化した形状。
MH4より登場するスラッシュアックス(のような何か)。
本項ではMHX(X)にて独立した凄く風化した剣斧系統についても記述する。
目次
概要
- MH4にて、ついに太古の塊から凄く風化した剣斧が登場し、
その強化先のひとつとして復元される、スラッシュアックスに酷似した構造を持った古代兵器。
長い年月によって風化し、ほとんど機能を失ってしまっていた状態で発掘されたが、
工房の技術によって現代に蘇った。
その形状は物体を断つことに徹底的に特化したもので、回転する刃であらゆるものを切断する。
- 見た目は正しくピザカッター。モーターで円形の刃が回転しているので、厳密には電動丸ノコギリなのだろうが、
取っ手のやたらと長い斧モードでグルグル回る刃はそうとしか見えない。
そして剣モードに変形させると、今度はチェーンソーが姿を現す。どれだけ回転機構が好きなのか。- このギミックを見ると、元々1つの武器だったわけではなく、
全く異なる2つの武器を無理矢理融合させたようにも見えるが…。 - アーティア装備と似たような色の金属が使われている。
あちらも謎が多い古代の遺物だが、なにか関係があるのだろうか。
- このギミックを見ると、元々1つの武器だったわけではなく、
- 凄く風化した状態でもピザカッター部分だけではあるものの、刃は回転しているし、
ちゃんと変形もする。古代文明の技術力はどれほどなのか。
腐っても滅龍ビンが装填されているので、意外と使える…わけはない。- なお、ビンの部分だけ不自然に新しいのでここだけは工房が新しく付けたパーツなのかもしれない。
まぁ常識的に考えれば化石化した武器ではビンは残っていても、
中身の方がダメになっているはずなので仕方がないだろう。
というか、リロードのモーションにて明らかにビンを付け替えているため、
仮に工房がいじらなかったとしてもすぐに新しくなるはずである。
- なお、ビンの部分だけ不自然に新しいのでここだけは工房が新しく付けたパーツなのかもしれない。
- 4Gでは、加工屋の選択画面でも刃が回転するようになった。
静止した状態で並ぶ武器の中で、この武器だけギュンギュン回転する様はなかなかにインパクトがある。- しかしMHXにおけるプレビュー画面では、再び刃が回らなくなってしまっている。
性能
MH4
- 斬れ味は青までしかなく、匠を発動させても青が延長されるのみ。
攻撃力は上位剣斧としては控えめの702。スロット2はあるが、会心率は0%。
以上のように物理性能はお世辞にもいいとは言えない。
- しかし忘れてはならない。この武器は古代文明の遺物である。
古代文明人は、物理で無理矢理押し通すなどという野蛮なことはしないのである。
属性値を見ると、そこには龍600という実にエレガントな数字が踊っているではないか。
さらに装填されているのは強撃ビンなどという無粋な代物ではなく、強属性ビン。
ここに龍属性攻撃強化+3を発動してやると、それをさらに強属性ビンが押し上げ龍属性970に達する。
まさにエレガント。アルトエレガンはエレガントの極みなのである。- なおこの600という属性値は、MH4……どころか歴代の全剣斧中最高値である。
- ちなみに、前作において属性値最大剣斧の座にあった神滅斧アル・ヴォリアは、龍属性500に強属性ビン。
物理性能が全く違うのでこの武器がG級並みに強いというわけではないが、
上位武器でありながらG級剣斧最高の属性値を大きく上回るとは、
流石は天地を斬り分けた逸品といったところか。
- ライバルは、煌黒龍から元祖黒龍の名を取り戻した黒龍剣斧。
物理とのバランスで言えばあちらに分があるが、
こちらは上手いこと太古の塊から掘り出せれば比較的簡単に強化でき、
前述の通り属性値が圧倒的なので棲み分けは出来ている。
その黒龍も龍属性に滅法弱く、尻尾も切断できないので黒龍キラーとして見てもエレガントな代物である。
MH4G
- MH4Gではアルトエレガン改を経てアルトロイヤルへと強化される。
やはりG級としては低い攻撃力1134。斬れ味は素で長めの白、匠を発動させても紫は出ない。
その関係上、匠を発動させずに業物や砥石高速化でコストダウンが可能。
スロットも2つ空いているので属性攻撃スキルに特化させよう。
そして気になる龍属性値は、圧巻の720。素晴らしくロイヤルな一品である。
- 龍属性攻撃+3を発動させて強属性ビンの補正を計算に入れると、その龍属性値は実に1130。
遂に4ケタの大台を突破してしまった。
スラッシュアックス自体が手数重視なのを考えると破格と言っても過言ではない。
1130の属性値で以って、龍属性に弱いモンスターを悉く沈黙させる。
特に、物理攻撃にはやたらと強い錆びクシャに担いで行くと
頭を斬り続けるだけでクシャが悶え続ける光景を目にすることができる。
4人PT全員で行こうものならお察しください…。
アルトロイヤルは正に、ロイヤルの極みと言えよう。
- ライバルは同じく属性特化の真・黒龍剣斧となる。
属性値はあちらが620なので勝っているのだが、攻撃力が1404もあり、
匠で紫ゲージが出るため、あちらの紫とこちらの白で比較すると、
どんなに物理に強く属性に弱い部位でもまず負けてしまう。
スロットもあちらの方が一つ多く、流石は黒龍の武器と言ったところ。
ただしあちらは素では短い青と斬れ味が劣悪であり、
匠で出る紫ゲージも30なのでスラアクの手数には少々物足りない。
龍属性強化に加えて匠+業物が欲しくなるがそれだけでもかなり重く、
更にスラアクには欲しい回避距離や性能、耳栓といったスキルを積むことを考えると、
素で長い白ゲージを持つこちらの方が扱いやすい。
最大まで火力を求めると厳しいが、差別化は十分に可能。
特にあの巨戟を砕く場合は、尻尾切断の問題と相まって継戦能力で大幅に上回る。
MHX
- MHXでも続投。
今作では凄く風化した剣斧Lv3からアルトエレガンLv1に派生し、
これをLv3まで強化すると最終強化形アルトロイヤルになる。
アルトロイヤルの性能は、攻撃力130(最終強化剣斧の中では最低)、龍属性60、
会心率0%、スロット2、青50。
数値の表記法は変わっているが実質的にはMH4のアルトエレガンから変わっていない。
ただし匠で発現するゲージが全て白になるという強化を受けている。
- そのぶっとんだ属性値は健在で、強撃ビン一択となっているMHXの剣斧界隈において
唯一使える可能性がある強属性ビン剣斧とまで言われている。
ただし、これを使うべき相手は物理が通りにくく龍が通りやすいものに限られるため、
今作ではせいぜいオオナズチとクシャルダオラくらいしかいない。
MHXX
- MHXXでは、大地の結晶の他アルティマ結晶もつぎ込み、アルトランプロンに究極強化できる。
攻撃力が270と上位の風化した剣斧レベルだいぶマシなレベルになったが、
代わりに龍属性65と属性値は伸び悩んだ。
…とは言え、属性攻撃に特化した構成をすれば、剣モード時に属性値100越えも余裕ではある*1ため、
今作でも中々使える強属性ビンという立場は相変わらずである。
斬れ味は素で白30が出るが、匠でも紫は出ない。スロットや会心率は変化なし。
- マイルドになったとはいえぶっちぎりの属性値は健在なのだが、本作の強撃龍属性剣斧は超強豪揃い。
この剣斧が最適となるのは龍風圧を纏ったクシャルダオラだの消えたオオナズチだの、かなり特殊な状況下のみ。
龍が良く効く相手なら問題なく使えるが、一線級とは言えなくなってしまった。
- しかし侮るなかれ。そこはやはり古代、龍の時代を生きた武器。
龍属性に関係するスキルをしこたま積んだ状態の火力は、一線級とは言えなくとも
龍の通る超大型モンスターに対しては間違いなく決戦級。
立ち回り次第ではあるが、なんと強撃ビン龍スラアクより一歩早く討伐することも十分可能。
一撃の重さは強撃ビンに譲るものの、その強撃ビンひしめく剣斧界隈の椅子に
素知らぬ顔で座れるほどの実力を備える大業物である。
他の強属性ビン剣斧たちが恨めしそうにこちらを見ている- ただし超大型相手でも龍焔剣斧【竜喰】が強撃ビン持ちということで圧倒してくる。
究極強化時期は違うが。
上でも触れたとおりひとつひとつの火力は強撃ビンにどうしても及ばないのは致し方ないといえる。
強属性ビンとしてはとても強力だが強撃ビンとは分けて考えるべしということを念頭に置きたいところ。
まあ強属性で強撃ビンと比較できる程の扱いというのが十分すぎるわけだが…。
他の強属性ビン剣斧たちが(ry
- ただし超大型相手でも龍焔剣斧【竜喰】が強撃ビン持ちということで圧倒してくる。
- 龍属性&強属性ビンのライバルとしては赫醒剣斧バティスタが登場。
あちらは攻撃力でこちらを上回り、白ゲージが異常に長いが、属性値ではこちらに大きく分がある。
属性特化運用をするにはこちらの方が適しているだろう。
凄く風化した剣斧
- MHX(X)では風化武器の強化ルートが独立したため、アルトエレガンに派生させずに
そのまま強化を進めることも可能になった。
MHX
- 凄く風化した剣斧を最終強化すると、銘は風化した剣斧となる。
その性能はなかなかにぶっ飛んでおり、全剣斧トップの攻撃力270、会心率-70%、
素では黄ゲージだが斬れ味+2で青30、滅龍ビン40を持つ。
- 半ばネタのような風化武器界隈の中では、珍しく実用性があるかもしれない性能ではある。
剣モードでは反則級の攻撃力270と龍属性40を並立でき、
最低限実用レベルの青ゲージもあるため、酷すぎる会心率をある程度補える程度の火力は確保できている。
とはいえ、もっと優秀な龍属性剣斧は無論ある…というか、
「剣モード維持して戦うなら強撃龍属性で良くね?」状態だが、ロマンを求めるなら使えなくはないだろう。
MHXX
- 風化した剣斧は究極強化で少し風化した剣斧となる。
性能はやはり全剣斧トップの攻撃力380とワーストの会心率-70%、
素ではやはり黄ゲージだが斬れ味+2で白10、滅龍ビン45を持つ。
白ゲージをどうにかして維持しつつ、酷すぎる会心率を痛恨会心で逆手に取ると、斧としての火力は最高峰に。
- 一方、剣モードではいかに滅龍ビンの属性値が高いと言えど強撃ビン持ち相手には太刀打ちできない。
会心ボーナスのあるエネルギーチャージII、IIIが逆効果となる関係上、
狩技に絶対回避【臨戦】もしくは会心ボーナスのないエネルギーチャージIなどを採用したり、
斧の力を活かせるブシドーやブレイヴスタイルなどで使えば意外と使い物になるかもしれない。
- 劣悪極まる斬れ味と会心率をフォローするための斬れ味レベル+2、業物、痛恨会心は必須で、
その上でさらに刃鱗や臨戦のような副次的な斬れ味ケアも併用しなければまともに扱えない。
おまけに匠業物テンプレのグギグギグについてくる見切りのSPは活かせないときた。
言うまでもなく耳栓や回避距離のような立ち回りを補助するスキルをさらに追加するのは絶望的。
ロマンを追い求めるとなるとランプロン以上に窮屈かつアブノーマルな使い方を強いられるだろう。- ただし、この運用では鏖剣斧シーピオに期待値・斬れ味・維持能力などあらゆる面で劣るため、
あくまで風化武器をなんとか実用レベルに持っていけるだけであることは留意すべきである。
2振りとも曲者すぎる。
- ただし、この運用では鏖剣斧シーピオに期待値・斬れ味・維持能力などあらゆる面で劣るため、
余談
- 上記の通り、解説文には「モノを断つ目的だけに特化した形状」とある。
確かに形はピザカッターであり、正しく切断に特化している。
が、上記の通り物理性能は決して高くなく、むしろ低め。
形状だけで実際の威力が伴っていない武器の典型である。- どちらかというと龍を断つ目的だけに特化している気がしないでもない。
古代の人々にとっては龍すらモノ扱いだったとでも言うのだろうか…?
ついでに「モノ」を断つのにも向いていない
- どちらかというと龍を断つ目的だけに特化している気がしないでもない。
- MH4では闘技場のイビルジョー狩猟クエストに本武器がスラッシュアックス枠で入っている。
単にギミックが動いているところが見たい!という人はここでそのグルグルぶりを堪能するのもよいだろう。
- 公式側も「ピザカッター」という認識らしく、モンハン部公式サイトでは2013年11月20日に
「ピザの日だからアルトエレガンでピザカット」という話題を出している。- MHXにて兄弟武器にピザカッターとピザそのものの武器が登場してしまった。
- とにかく見た目にもインパクトがある上、公式にすらもネタ武器扱いされつつある本武器だが、
龍属性偏重の武器というのは十分に実用性がある。
担ぐ為のハードルも比較的低いので、太古の塊から出土した場合は使ってみるのも一興である。
- MHXXの究極強化銘に付く、あまり耳馴染みのない「ランプロン」だが、ギリシャ語で華麗を意味する。
MH4Gと比べて全体的に属性値の振るわない同作のスラアク界において、
そのブッチギリの属性値を堅持する姿は正にランプロンの極みと言えよう。
関連項目
武器/凄く風化した○○
武器/機神双鋸 - チェーンソー型武器1号
武器/チェーンブレイド - チェーンソー型2号
武器/ボルシュレッド - チェーンソーに見せかけた電動カミソリ
武器/炎妃双【悪女】 - ピザカッター型武器1号
武器/アヴニルオルゲール - ピザカッター型2号
武器/テンプス・ギア - ピザカッター型3号
武器/デストネーター - ピザカッター型4号
武器/ラウンドホイーラー - ピザカッター型5号
武器/ピザックス - 正真正銘、本物のピザカッター