武器/ヴェノムベイル

Last-modified: 2023-02-05 (日) 00:19:05

災厄を呼ぶ翼蛇竜の剣斧。
赤眼の毒蛇は静かにたたずみ、
暗黒の刻の訪れを待っている。
(ヴェノムベイル)

翼蛇竜の剣斧は強化を経て、
暗黒を此方に示現させる。
仇なす者に訪れるは死の定め。
(モータルサーペント)

MHRiseにて登場した、ガブラス素材のスラッシュアックス。

目次

概要

MHRise

  • MHP2で登場した蛇槍【ナーガ】以来長らく追加されなかったガブラス武器だったが、
    長き沈黙を破り、MHXにて唐突にハンマーのカラミティーサインが登場。
    そして時代はMHRise、5本目のガブラス武器が登場することとなったのだが…。
  • ガブラスの両翼を模した斧モードに
    ガブラスが片翼を大きく広げた状態で横を向いたように見える剣モード。
    中心の軸は長い体を示すなどガブラスの特徴を押さえたなかなかいかした見た目をしている。
    しかし背中に背負うと片翼がちぎれてしまう
  • ガブラス素材に毒素材を投入し、最終強化銘はモータルサーペントとなる。
    だがその性能は…
    • 上位武器としては力不足の攻撃力140
    • わずかな青ゲージ、匠4で白ゲージ
    • 最高峰の毒属性40
    • この攻撃力で強撃ビン
    • 会心率0%、防御ボーナスなし
    • スロットはLv2が1つ
    • 百竜強化は攻撃力強化IV、属性強化【毒】I、ビン変形強化
    となかなか厳しい性能となってしまった。
  • ビン変形強化というかなり貴重な百竜スキルをもっているのだが、いかんせん攻撃力が低すぎる。
    属性武器としては170が許容できる最低ラインといった上位のラインナップにおいて
    140は下位武器ですらトップの数値たり得ないというありさまである。
    ビン変形強化を捨てて攻撃力強化IVを選んでもなお足りない。
    白ゲージ運用を前提にしても弦月が立ちはだかる。おまけにこちらも何の因果か毒ビン持ち。
    属性値こそこちらが断然有利だがそれ以外の要素を考えると全く勝ち目がない。
  • この武器に限った話ではないが、今作においては小型モンスターや一部の中型モンスター素材で作られる武器は
    モンスターの戦闘力を反映しているのか総じて性能が一回り二回り落ちていて
    とても上位クエストの最適解たりえないものが多くを占めているのが現状である。
    素材も簡単なものが多く、あくまで上位の中盤までをしのぐためのつなぎとしての意味合いが強いのだろうが
    見た目の良さで武器を選びたいハンター諸氏にとっては看過しがたい問題といえる。
    今後のアップデートによって最終的には報われてほしいものだが…。
  • そんなモータルサーペントにも、一応活躍の余地はなくもない。
    百竜夜行に「モンスターを状態異常にする」というサブ任務がある場合である。
    毒強化3を付ければ属性値53にも達するこの武器は、たった2~3度の毒エフェクトが発生しただけで
    ラージャンすら容易く毒漬けにする
    低すぎる火力も道中のWAVEに限ればタイムにはさほど影響せず、反撃の狼煙中でも手数を稼げるメリットにすらなる。
    …当然ながらヌシを殴るには力不足なので、任務をクリアしたらWAVEの間にちゃんと火力のある装備に変えよう。
  • 如何にも厨二病ダークな雰囲気をまとったその姿が好きなら、百竜剣斧の外装に使うのが良い。
    元の性能をグレードアップさせるもヨシ、ガブラスっぽさを推すもヨシ、敢えて似つかない性能にするもヨシ。

MHR:S

  • マスターランクが追加されたサンブレイクであるが、
    MRに上がっても本武器の強化は影も形も見せない。
    百竜剣斧と違いツリーの線は伸びているのでいずれ強化はできるようになるのだろうと思いつつ、
    MR強化では百竜スキルが外れ、百竜強化はできなくなる
    百竜装飾品が新たに作れるが元の百竜スキルより性能が下がる場合があるという、
    ビン変形強化が大きな強みだったこの武器にとってあまりに過酷な現実が付きつけられる可能性がある事から、
    存在を忘れていたハンターも多かったのではないだろうか。
  • そしてMR4になって溶岩洞の採取を済ませた剣斧使いは、
    遂にモータルサーペントに強化先「モータルサーペント改」が現れることに気付くだろう。
    気になるその性能であるが、
    • MR4ではトップクラス攻撃力310
    • 元々最高峰だったものが更に高まった毒50
    • デフォルトで白ゲージ20、匠で延長
    • 武器スロットはLv2×1、Lv1×1と強化
    • 百竜装飾品を付けられるスロットLvは最大の3
    • ビンも当然ながら強撃ビン
    と、上位の不遇はなんだったのかと言いたくなるほどの超強化を引っ提げて帰ってきた。
  • そしてMR4のセレクトクエストを2つクリアすると属性充填カウンターが解禁される。
    これによってテクニックは必要だが、強撃ビンゆえの覚醒速度の不利さをカバーできるようになった。
    更に少しストーリーを進めるとオロミドロ亜種を狩猟できるようになるが、
    ここで待望のビン変形強化の百竜装飾品「変撃竜珠【3】」を作成可能となる。
    スロットレベル3のため付けられる武器は限られるのだが、
    もちろんこの武器は対象であり、しかもビン変形強化は装飾品化でも一切弱体化しない
    ここにきて遂に、上位での悩みであった「攻撃力」「強撃ビン」を
    (後者はテクニックありきだが)解決し、
    高い毒値とビン変形強化による汎用性をフル活用できる剣斧として使えるようになるのであった。
    • ただし、こと汎用性という点においては減気ビンのコンクエスタIIIという大きな壁が立ちはだかる。
      何せあちらも変撃竜珠【3】を装備できるのだ。
      特にMR4緊急クエストの2回目は毒が効かないエスピナスであり、
      一応物理で勝るとは言え真価を発揮し辛いのは厄介なところである。
    • 一方、MR5~ラスボスまではこちらが実力を発揮しやすくなる。
      何故なら当該ランク帯のセレクトクエストで減気効果が有効なのは複数頭狩猟や特殊な緊急クエストを除くと、
      ラージャン(効果は薄い)とバゼルギウスしかおらず、
      それ以外はオオナズチ以外は毒が一応入るようになっているからである。
      また、MR5以降は単純な火力ではこちらが劣るという武器も出ては来るが、毒を活かせば決して見劣りはしない。
      何よりこちらは特にレア素材は要求されないので、
      直接生産に対応しない関係上強化は面倒くさいが手に取りやすくなっているのは魅力である。
  • MR解放後はMR50とかなり後になってからだが、
    「タナトスサーペント」への強化が解禁される。
    その性能であるが、
    • 強撃ビンとしては極めて高い攻撃力340
    • 自重しない毒60
    • 白ゲージは30。匠でも白が延びるのみ。
    • 装飾品スロットはLv1が更に増える。
    と順当にパワーアップした。
    大して長くもない白ゲージ止まりだからなのか高属性値の強撃ビンとしては極めて攻撃力が高くなっており、
    毒値も強属性ビンのハイランドグリーズ改にビン補正込みで僅かに劣るという程度のラインまで高まった。
    カウンターで高出力化を手早く済ませて毒にしつつ殴っていけば、
    本作最高峰の物理性能を持つ剣斧達とも十分渡り合えるだろう。
    勿論、ビン変形強化による立ち回りと斧変形攻撃の性能UPも見逃せない。
    • カウンターの運用テクニック的な部分を別にすると、
      強いて難点を挙げるなら斬れ味が心もとないというところか。
      同じく汎用性で勝負するリ・コンクエスタと比較し、
      1/2以下しかない白ゲージではやはり何かしらの補強が必要だろう。
      またMR10で解禁されるあちらに対し、こちらは大分重役出勤気味なのも気になるところ。
      まあ、上位と違い真っ当に最後まで使える性能となっているのは喜ばしいところである。
  • 毒属性についてはMR5までのソロやクシャルダオラなど特効のモンスターについてはそれなりに効くのだが、
    マルチプレイ、特に傀異化モンスターのマルチでは毒ダメージがあってないようなレベルになってしまう。
    よってマルチでは攻撃力340&白&ビン変形強化の無属性強撃ビンに近い武器として扱うことになるのだが、
    その場合でもボルシュレッド改デルクガレオンがより高い攻撃力でもって立ちはだかる。
    またそもそもマルチでは属性充填カウンターの使いどころが限定されるため、覚醒し辛くなるのも辛い。
    • 幸い毒にすること自体はこの高い属性値をもってすればそれらのモンスターであっても容易であり、
      攻勢スキルLv1で攻撃力だけならそれらに並ぶ。
      Lv2以上であれば明確に勝るが、Ver10時点では発動し辛いのが悩みどころ。
  • Ver11で傀異錬成によって防具にLv1スロットが追加できるようになり
    状態異常攻撃の中で唯一Lv1スロットで発動できる毒属性強化が付けやすくなったり、
    状態異常武器と相性の良い状態異常確定蓄積が追加され、同スキルが付くゴールドルナシリーズでは
    攻勢も発動しやすくなる等毒属性武器に環境的な追い風が吹いた。
    スラッシュアックスであるタナトスサーペントはワイヤーステップを使えるため状態異常確定蓄積を発動させやすく、
    覚醒中なら手数も稼げるため相性が良い。
    回避スキルに寄せるなら刃鱗磨き巧撃等も寄せて採用すると面白いだろう。
  • Ver12で攻勢の装飾品が登場。そして傀異克服オオナズチが実装された。
    霞龍の破傀玉を使って作られるミヅハ醒シリーズにつく新スキル蓄積時攻撃強化によって本武器に更なる追い風が吹く。
    蓄積時攻撃強化はLv3で状態異常蓄積時に威力が1.2倍になるという超強力な火力スキルとなっている。
    そのままでは発動率は1/3だが、状態異常確定蓄積を使えば回避時に必ず発動するようになり、回避スキルとの相性の良さは上記Ver11の項の通り。
    頭部位をゴールドルナ、胴脚腕部位をミヅハ醒にすれば蓄積時攻撃強化Lv3、状態異常確定蓄積Lv2となる。
    さらにミヅハ醒の同部位には霞龍の恩恵もついており毒属性との相性は言うまでもない。
    ただしミヅハ醒を3部位使うとスキルが窮屈になるためお守りや錬成次第でコスパが一番良いLv1で止めて置くのもアリ。
    最高峰の毒属性を各種スキルで強化し、
    強撃ビン+高攻撃力が新スキルで1.2倍と小型モンスターの武器とは思えないほどに躍進を遂げた。
    最終的に積めるスキル次第ではあるが、純粋な物理性能だけなら本作の剣斧最強候補に名乗りを上げられるだろう。
    • 同じ運用が出来る武器としては幻界のザリエラがあるが、
      あちらは素で必要十分な紫ゲージを持つが百竜スロットの拡張に枠を取られる。
      故にこちらの毒属性値には付いていけないので、
      常時毒漬けにして攻勢の効果を発揮したい場合はこちらに分がある。

余談

  • ガブラス素材を活用する武器は冒頭に挙げられたランス、ハンマーの他に
    より歴史の古いライトボウガン大剣が存在するのだが、
    これらは歴史の古さ故に鳥竜種の小型モンスター素材武器の派生のような位置づけであり、
    製作にガブラス素材を要求してくるし、カラーリングこそガブラスのそれを再現しているものの、
    あまりガブラス武器らしさが感じられないものになっている。
    新規デザインと言って良いものが前述の蛇槍【ナーガ】であり、
    昨今そういった新規デザインのガブラス武器が徐々に登場しつつあるのだ。
    今後のガブラス武器の躍進に注目したい。
  • ヴェノムベイルの「ベイル」という名称はチャージアックスに多くつけられており、
    そちらの語源は恐らく英語のVeil(盾)であると思われる。
    そんな言葉が何故剣斧であるヴェノムベイルに…と思われるかもしれないが
    オランダ語で「斧」を示すBIJL(ベイル)という単語があり、こちらは恐らくこれが由来。
    というかチャージアックスの方も由来は同じくBIJLかもしれないし、
    あるいはVeilとのダブルミーニングの可能性もある。
  • 最終銘の「サーペント」はRPGの類でも見る機会が多い単語であると思われるが
    主に大型の毒蛇を指して用いられる英語である。
    またこの単語自体が蛇神を示す単語でもある。
    ちなみにサーペントの名を銘に持つ武器には先輩がいる。
    前述の武器派生の関係といい、何かと同世代の小型鳥竜種と縁が深いものである。
    登場当時から"蛇竜"を名乗っていたガブラスにしてようやく、と言った所だろうか。
    むしろなぜ鳥竜種の武器にサーペントやらハイドラが使われているのかが謎である。
  • 「モータル」は英語で「致命的な」や「死ぬ定めにある」といった意味を持つ形容詞、
    毒で獲物を仕留め、古龍出現の前触れとして「災厄の使者」と呼ばれるガブラスにふさわしい銘であろう。
    同じ言葉を冠する武器にネルスキュラ亜種素材の片手剣モータルハートがある。

関連項目

モンスター/ガブラス