- 種族
- 飛竜種(竜盤目 竜脚亜目 棘竜上科 エスピナス科)
- 別名
- 棘竜(いばらりゅう)
- 異名
- 禁忌の邪毒
- 英名
- Espinas
- 危険度
- MHR:S:★7
- 登場作品
- MHF, MHR:S
目次
生態・特徴
- 樹海や密林の奥地に生息する大型の飛竜種。
緑色の外殻と全身に生えた硬く鋭く毒々しい赤い棘、鼻先に角のようにそびえる特に大きな棘(主棘)が特徴。
その容姿から《棘竜》とも通称される。
とある樹海が開拓され始めた頃、ハンターズギルドがその存在を確認するより前に
一部のハンターの間で「樹海の主」たるモンスターの存在が噂されていたが、その正体こそ本種であると目されている。
一説にはこの樹海にはかつて強大な力を持つ古龍も生息していたが、
エスピナスはその古龍との生存競争に打ち勝ち、樹海の生態系の頂点の座に就いて現在に至ったとされる。
当時より残されている痕跡やそれに関する近年の研究によってこの学説の信憑性はかなり濃厚となっており、
本種の秘める実力や危険性の高さはこの事実に由来するとも言われる。
- 肉食性の大型飛竜だが、普段は積極的な行動を取る事が少なく、
基本的に自分の気に入った場所に寝そべり、のんびりと過ごしている。
ほとんど動かない事に加えて体色によって樹海の景色に溶け込んでしまうため、
遠目からでは視認し辛く、これが公式の発見が遅れていた一因でもあると考えられている。
獲物となる生物を積極的に襲うような事もほとんど無く、息を潜めてその場から動かず、
自分の存在に気付かず近寄ってきた草食種や甲虫種の小型モンスター、ドクガスガエルなどを捕食する。
これはエスピナスが意識的に擬態して狩りを行っているというより、
単に景色に溶け込む体色と一切身動きしない忍耐力によって結果的に獲物を得ているものと言える。
- 捕食したドクガスガエルやランゴスタといった獲物が有する毒素を体内に蓄積する性質を持ち、
この生態によって濃縮された出血性および麻痺性の猛毒を血液中に保有している。
「禁忌の邪毒」とも評されるほどの凶悪な猛毒を含んだ「濃毒血」は全身の棘や内臓器官にも浸透しており、
ブレスにもこの濃毒血を含ませることで毒性を帯びた火炎ブレスとして放つことが可能。
エスピナスの火炎ブレスは着弾と同時に爆発して外敵に火傷を負わせ、その傷から毒素を叩き込む性質を持ち、
対策なく直撃を受ければ麻痺で身動きが取れなくなり、出血毒で体力を消耗し、
かつ火炎で焼け爛れるという逃れ難い三重苦を味わうことになる。
- 縄張りを侵す者に対しては排除しようとするよりも、
堅い甲殻と鋭い棘で身を守り、外敵が諦めるのを待つという習性がある。
これは全身の棘が防御と攻撃を高水準で兼ね備え、好戦的になる必要が無いためである。
甲殻の堅さもあって生半可な斬れ味の武器では歯が立たないほか、
仮に甲殻を突き破られても前述の濃毒血が噴出して外敵を被毒させることから
殆どの外敵を寄せ付けず、脅威となる天敵は存在しないとされる。
このため性格は穏やかで刺激にも無神経であり、縄張りの中で無防備に寝そべったり、
個体によっては攻撃を受けながらでも欠伸をしながら周囲を徘徊する姿も確認されている。
- 以上のように一見呑気で大人しい性質に見えるが、本格的に身の危険を感じ取ると
甲殻と翼膜の一部を赤く染めるほどに血管を怒張させ、隠していた凶暴性を剥き出しにする。
この状態では積極的に相手に攻撃を加えて排除しようとし、先刻の緩慢さが嘘のような勢いで暴れ回る。
エスピナス種がこのような極端な二面性を持つに至った経緯は明らかになっていないが、
前述したかつての古龍との縄張り争いやその因縁が根幹にあるとする学説もある。
事実、エスピナスは古龍種と偶然鉢合わせた場合でも引き下がる様子はほとんど見せず、
むしろ自らの縄張りを主張すべく、普段以上に激しい攻撃性を露わにして衝突する姿が目撃されている。
- 戦闘に際しては前述の毒ブレスのほか、全身の棘を活かした肉弾攻撃と発達した脚力による突進が脅威となる。
単純な膂力だけでも大質量の鋼龍クシャルダオラを軽々と持ち上げて放り投げられる程に高く、
凄まじい瞬発力から繰り出される突進は、時速50km以上とされる轟竜ティガレックスのそれを上回る速度とされる。
当然、彼のこうした肉弾攻撃にまともに巻き込まれれば、上澄みのハンターとてただでは済まない。
また、興奮時は濃血毒が棘に分泌されることで猛毒の棘の鎧を形成し、
強く触れあった外敵に刺傷を負わせるとともに毒に侵す。
更に激昂すると、口から毒素の混じった吐息を漏らし、甲殻などが鮮やかに紅潮する。
これは血管が浮かび上がるほど拡張して血流が増えるからであり、
激しく暴れる自身の動きを阻害しないようにする役目を担うが、
一方で血流の増加によって肉質が軟化し、平常時に比べて甲殻の強度が大きく低下する。
なお、地域差はあるものの睡眠性の毒によって昏倒すると血管が再び収縮し、
それに伴って肉質が硬化してしまう傾向にあるため、睡眠による無力化を狙う戦法はあまり推奨されない。
- 圧倒的な強度と猛毒を兼ね備えるエスピナスの素材は取り扱いにも細心の注意が必要。
特に毒の処理は非常に難しく、防具に加工してもなお毒が滲み出してくる場合もある。
しかし、その毒や瘴気が適度に使用者の感覚を研ぎ澄ませる効果を発揮する事が確認されており、
エスピナスを制するだけの実力を示したハンターには生産と使用が許されている。
なお、エスピナスの毒はとある疫病やある種の毒の症状によく効く薬剤の原料にもなる。
分量的には1頭当たりの保有する毒から数百人分の薬が作成できるらしいが、
その製法自体が非常に難しく、調合できるだけの腕を持つ薬師は限られる。
- 特異個体
- 角や翼が大きく成長し、全身に細かな傷を負うなど歴戦の風格をたたえた個体。
死線を潜り抜けてきたためか通常個体よりも凶暴な性格を持ち、眠りを妨げられた時点で激昂する。
攻撃は最大の防御を体現するかの如く全身を使った激しい攻撃を休む間もなく続けざまに繰り出し、
周囲に土煙を上げるほどの猛突進や、立ち上がってから放つ五連ブレスなど強力な攻撃も行う。
- 辿異種
- 棘竜のうち強靭な個体が、長い年月を経て独自の進化を辿ったもの。
通常個体より薄くなった体色、角から尻尾にかけて絡まる蔦が目を引くが、
これはより自然に擬態を行うための変化と見られている。
最大の特徴は極度に肥大化し、毒々しい紫色に染まった鼻先の棘で、
鼻先、眼上、両側頭部へと枝分かれしながら大きく湾曲する形で異常発達を遂げている。
その異様と毒性から「邪毒の角」の異名を与えられたこの角には夥しい数の毒腺が内包されており、
毒の最主要生成器官として発達した結果、
異常なまでに強力になった毒の影響でこれほど極端な形質変化をもたらしたものと見られる。
- 通常個体などと異なり「毒腺」と呼ばれる器官で猛毒を生成しており、
生成された猛毒は「毒髄」を経由して血液中に放出され、全身に循環している事が判明している。
外的に毒を打ち込む主要器官でもある棘は一見薄い色をしているが、
その内部は猛毒に満ちており、棘を損傷させると内部の毒が姿を現す。
毒液は通常とは異なる濃い紫色で、従来の解毒薬が効かないほどに極まった毒性を有し、
一度体内に侵入すれば天廊の番人が扱う「壊毒」をも凌駕する勢いで外敵を衰弱させる。
あまりに高い毒性からエスピナス自身も無対策でこの毒を扱うことは出来ず、
猛毒を中和する「抗毒液」と呼ばれる抗体を別途生成することで毒の影響を遮断している。
抗毒液がどのようなプロセスで生成されるかは定かではないが、
起床時や怯んだ際に地面に飛び散ることもあり、
これを服用できればハンターも猛毒に対して大きな耐性を得られる。
- 外敵との戦闘では通常個体と比較して毒に傾倒した戦法を好み、
回転しながら急上昇しつつ毒を散布する、ブレスで毒沼や毒霧を発生させるなど、
大量生成した猛毒を活かした攻撃を繰り出すほか、
麻痺毒や強烈な風圧で長時間外敵の自由を奪うことで毒のダメージを深刻化させるなど狡猾な行動も見せる。
肥大化した角も大きな脅威であり、地面に突き刺したままその脚力をもって突進を繰り出す姿も確認されている。
ただし、角は凶器であると同時に全身を循環する毒液の大半を生成する重要器官でもあるため、
万が一破壊されると内部から大量の毒が漏れ出し、毒を利用した行動の一部が大きく弱体化してしまう。
概要
- MHFシーズン2.0でシリーズ初登場した、MHFのシーズン時代を代表するモンスター(詳細は余談の項目を参照)。
ハンティングアクションに相当する派生作品初のオリジナルモンスターでもある。
赤い棘の生えた緑色の外殻を持つ大型の飛竜で、主に樹海に生息している。別名は棘竜。
亜種などについては下記の記事も参照されたし。- モンスター/エスピナス亜種(棘茶竜、MHF シーズン2.5より登場)
- モンスター/エスピナス希少種(棘白竜、MHF シーズン5.5より登場)
- 刺々しく凶暴そうな見た目とは裏腹に、かなり図太い性格。
基本的にクエスト開始時は必ず寝ている。
その上、1、2回攻撃したくらいでは起きない。
さらに起きたとしても、あくびをかましたり、きょろきょろと周囲を見回したり、
うるさいからあっち行けとでも言いたげに尻尾を振り回したり噛みついたりしてくる程度で、
ハンターをマトモに追い払う気配が全くないという、これ以上無いほどふてぶてしい飛竜である。
初見のハンターの多くがその図太さに唖然とした。- この図太さは危機を感じない限りは防御に徹し、相手が諦めるのを待つという種としての性格によるもの。
全身を覆った硬い甲殻や鋭い棘が攻守を兼ねており、ちょっと掠っただけでも無対策であれば十分痛手になる。
そのため、大したことがなさそうな敵に対しては、
基本的に「放っておけば去っていくだろう」という日和見主義的な態度を貫く。
この性質から、直接危害を加えられないなら縄張りを侵されてもあまり気にしないらしい。
なんとも神経が太いモンスターである。
- ただ、日和見主義もむべなるかな。
平常時の肉質は非常に硬く、睡眠中や徘徊中はマトモに攻撃が通らない。
どれぐらい硬いかというと、切断属性の場合、腹以外は全身が肉質10~25で、
これはバサルモスよりもさらに硬いほどの防御力である*1。
はじかれてもしつこく攻撃するなり、爆弾で吹き飛ばすなりして怒らせてからが本番である。
- 内部処理としては、これは「『睡眠』というモンスターのアクションの一種」として処理されており、
「状態異常としての睡眠」とは全くの別モノである。
そのため、開幕寝起き3倍ドッキリをかますことは不可能。
ただし、爆弾などを確実に当てられる場面ではあるため、
後述の仕様も考えるとここでしっかりダメージは稼いでおきたい。
普通のモンスターと同じように樹海をうろうろするようになる。
上述した性格から起きててもまず無害……と思いきやそうでもなく、
徘徊中にハンターを見つけると突進してくることもある。何故だ。
ヒプノックやリオレイア等、他のモンスターと共演するクエストで、
起こさなければそれらのモンスターに集中できるなんて思っていると、突如として現れていきなり暴れ出すことも。- また、運搬物を運んでいると確実に目覚める。
目覚めたからといって怒り状態になったりするわけではないのだが、
天廊遠征録などではこの仕様を把握していないとスムーズな踏破の妨げになることも。
- この図太さは危機を感じない限りは防御に徹し、相手が諦めるのを待つという種としての性格によるもの。
- しばらく攻撃して怒らせると、今までのある意味寛大とも言えるような図太さはどこへ行ったことやら、非常に凶暴になる。
炎+毒+麻痺のブレスややたらと速い突進で暴れ回り、慣れないうちは苦戦必至。
さらに怒り時の咆哮とともに翼を広げて風圧【大】を発生させるため、
風圧スキル無しで目の前にいると、怒った瞬間風圧で怯んでそのまま突進を食らうことも。- 突進の速度は猛烈に速い。
そのスピードは目測で怒り時ティガレックス以上であり、それまでのとろさに慣れているとまず轢かれる。
それでいて、ディアブロスやグラビモスのようなタメが無く、いきなり猛然と突っ込んで来るから堪らない。
また、ドリフトしつつ180度方向転換して再度突進を行うこともあるので、避けても油断は禁物。
突進中はまともに攻撃できないのでひたすら突進が終わるのを待つだけになる。
猛速度かつ予備動作無し、高威力に加え、ドリフトまでしてくると大変厄介な攻撃だが、
幸いにしてホーミング性はさほど強くないので不意打ちでなければコロリンで避けられるだろう。- なお、突進はまともに食らうと上空にかちあげられる。
怒り時は毒が付随することもあり、大ダメージ+長時間スリップダメージでそのまま乙、
ということもあり得るので、ともかく正面から食らうのだけは避けたい。
- なお、突進はまともに食らうと上空にかちあげられる。
- 突進の速度は猛烈に速い。
- 一方、怒り時はティガレックスのように血流が増えて肉質が柔らかくなる。
大きく狙いやすい部位ほど柔らかくなる傾向にあり、例えば頭は肉質15だったのが一転して70まで軟化する。
非常に危険な状態ではあるが、大きなダメージを与えるチャンスでもある。
ただし例外的に、脚や尻尾はあまり肉質が変化しないので注意。
- 稀に「足踏みしながら正面に向かって数回吼える」という特殊な威嚇を行う。
派生攻撃などもなく隙だらけなので、ありがたく腹下などを攻撃させてもらおう。
- 弱点属性は氷。毒属性は一切通用しない。
- 部位破壊できる箇所が多く、脚以外の全身が破壊できる。
また、翼も左右で個別に破壊できる特徴を持つ。*2
- 瀕死状態になると、血流が増えて赤く光っている個所が速く点滅するようになる。
こちらを捕獲の際の目安にしたい。
MHF
- MHF-G3において、HR31への昇級試験(「上位」へ上がるためのキークエスト)の対象モンスターが
砦蟹からこのエスピナスに変更された。
体力や攻撃力は昇級試験用の弱体化がかかっているものの、肉質や行動などはそのままなので、
特に該当ランクの剣士装備は起こして怒らせるのに難儀することになった。
- MHF-G10でHR/SRシステムが刷新されて以降は、HR3(上位)へ上がるための緊急クエストに抜擢されており、
新米ハンターにとっては上位への登竜門という立ち位置になっている。
G10で行われた個体ステータスの見直しによって実装時点から大きく調整が入っているので、
該当ランクの装備ならばそう苦戦することなく倒せるだろう。
なお、変種は特に変わっていないため、その攻撃力や体力に警戒したい。
- 怒り時に頭の肉質が大幅に軟化するという特性を利用したハメが可能であり、
特に罠の有効性が低下する特異個体実装以降はこの方法で狩られるエスピナスが急増した。- この方法が通用するのは、原種・亜種・変種と、それぞれの特異個体。
希少種と奇種は肉質防御が硬い上に怯み値も高いためかなり厳しく、
G級に至っては怯み値が段階的に上昇する仕様のせいで原種でもほぼ不可能である。
また、目の前に立っていても前兆動作なく突進してくる行動パターンを持つため、
火事場力+2の発動は事故率が高く推奨されていない。
- この頭ハメ、当時は武器同士の共存が難しいことから、
一部の武器種は奨励されていなかったが、いたわり+2スキルが実装されてからは共存が楽になった。
現在ではほぼ全ての近接武器種がスキルなしで共存可能となっている。
また、一撃が重い大剣やランスでありったけの火力スキルを搭載すれば、
(希少種・奇種・G級を除けば)ソロでも割と簡単にハメることができる。
- この方法が通用するのは、原種・亜種・変種と、それぞれの特異個体。
- 本作では睡眠属性の効果が効くと怒りが冷めて素直に寝入る。
しかしエスピナスは怒りが冷めると肉質が硬化するので、寝ているところに強力な一撃を与える戦法が通用しない。
このため、エスピナスに睡眠属性の武器は推奨されていない。
一応落し物を狙えるチャンスでもあるが、普通に狩った方が早いだろう。- なお、剛種武器が最盛期の時代は、物理火力が非常に優れる睡眠属性の大剣が普及していたこともあり、
無意識でそれを持ち込んだ人がいるPTでは狩りのペースが乱れてしまうことがあった。
- なお、剛種武器が最盛期の時代は、物理火力が非常に優れる睡眠属性の大剣が普及していたこともあり、
- 原種に限り、入手にやたら困る素材があった。紅玉ではなく尖角である。
その出現確率たるや、頭部破壊のみかつ入手確率が15%であった。
例の剛翼と大して変わらない確率であり、しかも同じように大量に要求される。
エスピナスの武具には優秀なものが多いが、生産・強化にほぼこの素材を使うことになるため、
強敵であるエスピナスの猛攻に耐えつつ、角をへし折りながら大量に狩り倒さなくてはならなかった。
とはいえ、公式もこのことを重く見たのか、定期配信で基本報酬で出現する救済クエストや、
尖角、紅玉もまとめて確定入手できる「一発生産シリーズ」も配信された。
現在では頭部破壊で30%と、実に2倍もの確率に上昇している。
- 当初、角は体力40%以下、尻尾は体力30%以下でのみ切断可能という特徴があったが、
後年の難易度調整時にこの特徴は削除されている。
特異個体
- 見た目の変化
- 目が青色
- 角(頭部の一本棘)がより巨大化
- 身体に浮かぶ血管の色が怒り時には橙色に変色
- 翼膜が枯葉色で、ボロボロになっている
- 脚が太く発達している
- シーズン10から特異個体も登場。
攻撃力が大きく上昇し怒りやすくなった一方、耐久力は若干低下している。
- 印象深い突進攻撃のバリエーションが増え、
地面をけった後に繰り出す猛烈に速く、勢い余って倒れこんだままドリフトするものと、
翼をはためかせた後に繰り出す確定で3回折り返してくるものが新しく追加された。
どちらもホーミングなどはしてこないので怖くはないが、見切れるようにしておくと終わり際を攻めやすい。
ブレス攻撃は5連射するパターンが増えたほか、着弾時の爆発にも攻撃判定が増えたため見た目以上に範囲が広い。
もちろん毒と麻痺も変わらず付属しているため、可能なら対策スキルを用意したい。
- そして完全新規の攻撃パターンとして、コンボ攻撃が存在する。
噛み付きやタックル、尻尾にブレスと連続して攻撃を繰り出し、
かつどれも広範囲・高威力なので下手な回避やガードでは容易に打ち破られてしまう。
またこれら新技の中にはHC補正により龍風圧を伴うものもあるため、
無対策では思わぬところで尻餅をついて追撃されてしまうことも。
- このように危険な攻撃技のオンパレードであるが、
縦横無尽に暴れまくるエスピナスが非常にかっこいいこと、
予備動作自体は従来のものより分かりやすくなっていて戦い甲斐があることから、
これらの攻撃を楽しみに戦うハンターもいて評判はなかなかのもの。
ちなみに希少種は、より気が短く、すぐ起きてすぐ怒る……のだが、
開幕から怒り時の肉質になるためほぼ常に柔らかく、
慣れた人には原種より速く狩猟されてしまうハメになってしまった。
- とはいえ変種はかつての剛種レベルの攻撃力で暴れるので、
毒のスリップダメージも相まって油断すると即3オチである。
また、覇種UNKNOWNの超滑空で多くのハンターが認識するようになった毒ダメージの打ち上げ中断も、
エスピナスでは充分起こり得る事象であるので注意しよう。
G級では特異個体化することでタフネスが上がる。
また、突進に打ち上げ効果の突風が追加されたため、
防御力を高めなければ毒ダメージの打ち上げ中断が現実的に起こり得る。
G級
- MHF-G2で追加されたG級版のエスピナス。
- 突進時に突風が巻き起こる。
この突風に沿って当たり判定が前方にズレ、更に横も翼辺りまでと広くなっており、
それによって前方にいる際の危険度が格段にUPしているのが特徴である。
更に突風故か通常ヒットと同様に毒に冒され、打ち上げられる。*3
覇種UNKNOWNの超滑空と違い、こちらはよりによって得意としている行動であり、
更にブレス等の各種攻撃にも勿論毒があるため、
対策が無く、突進一発も真根性なしでは耐えられない防御力で挑んだら、
覇種UNKNOWN以上に悲惨な状態になるのは火を見るより明らかである。
- ちなみにG級の怯み耐性が上がっていくシステムによって、いわゆる「頭ハメ」は不可能に近い。
更にレア素材救済クエは尻尾切断をしなければ救済にならないため、
部位破壊を意識しないと素材の入手効率がかなり悪くなってしまう。
- なお、突風(による当たり判定増加)は特異個体の3連突進などにも適用されている。
- MHF-G2という初期のG級モンスターであることから、装備については陳腐化が著しい。
ただしスラッシュアックスFの「ローゼンアカンタ」はG10に実装されたもののため、高性能。
辿異種
- MHF-Zより実装された。
辿異種エスピナスはMHF-Z全体のメインビジュアルに抜擢されており、
MHF-Z、ひいては辿異種の看板モンスターといえる扱いを受けている。
下表の辿異クエストで狩猟可能な他、歌姫狩衛戦・真説の「猟団迎撃戦」では、
メインビジュアルで描かれている迎撃拠点にも姿を現す。
- エスピナスの辿異クエスト
受注可能GR クエスト名 GR200 極角を備えし棘竜 GR400 猛毒を操る棘竜への畏怖 GR600 焦土を招く息吹 GR800 邪毒の角
- 辿異種エスピナスの「発達部位」は角。通常個体は鼻先に1本の棘、もとい角がある程度であったが、
辿異種は鼻先の異常発達した巨大な角と、その後ろにあるやや小ぶり
(と言っても通常個体の角よりは遥かに大きいが)な角、
そして両側頭部の湾曲した角と、4本もの巨大な角を持っている。
また、角も含む全身の棘は毒々しい紫色に染まっており、
鼻先の角から尻尾にかけては紫色の棘を持つツタが絡まっている。
- 更に、辿異種エスピナスは「猛毒」というこれまで以上に強力な毒を用いる。
メインシリーズの猛毒同様、スリップダメージ量が毒よりも非常に大きくなっており、
持続時間もまた非常に長い。
しかしながら、この猛毒は解毒薬や毒無効スキルでは解除・無効化できない。
対策としては、辿異種エスピナスが落とす紫色の落とし物「抗毒液」を用いること。
また、毒無効を辿異スキル「耐毒強化」でランクアップさせることでも軽減が可能だが、
こちらは完全無効にはできない。- このダメージはランクが上がるごとに増大していき、
無対策ではGR200だと4ずつ、最終的にGR800では10ずつもの大量の体力を奪う。
約2/3秒ごとにダメージを受けるので、GR800では何と猛毒のダメージだけで10秒程度で力尽きる。 - 抗毒液は起床時に確定で落とすほか、怯んだ際などにも落とす。
拾うのにもたいして時間はかからない(ホルクやマイトレプーギーの落とし物と同様)ため、
猛毒攻撃を捌き切る自信が無ければ積極的に拾っていくとよい。
ただ非常に苛烈な攻撃を仕掛けてくるため、拾うタイミングは普段以上に気をつけたいところ。
また落とし物の条件は怯ませるだけでいいので、閃光玉を使うのも手である。 - この抗毒液は猛毒を解除するだけでなく、一定時間猛毒にならず被ダメージを軽減するという効果もある。
有効時間は30秒と短いが、猛毒を解除したそばから再び猛毒になることはないのはありがたい。
さらに被ダメージ軽減の効果はダメージを40%カットするというものであり、
みなもと効果が使えない上、次のモンスターの戦闘にもアイテムが持ち越される狩煉道では、
一時的な保険としても活用できる。
また、この抗毒液は「広域化スキル」の広域対象である。
その為、広域スキルがあれば、メンバー全員に抗毒液の効果を適用できる。
他の回復アイテム同様悪臭状態で使用することはできない。
特にこの状態になる可能性のある花畑では注意したいところ。
- このダメージはランクが上がるごとに増大していき、
- 通常個体同様ブレス攻撃は麻痺と毒を同時に発症するものなので、
両方無対策で受けようものなら、残り少ない体力を麻痺で動けない間に猛毒で削り取られる仕打ちが待っている。
魂の再燃等で凌いでもさらなる本体の追撃でやられかねない。
ただし既存技としては珍しくモーションがかなり低速化しているため、
腹下に潜り込めば大きな攻撃チャンスともなる。
- 他の辿異種とは違いG級通常個体がベースで、特異個体独自の攻撃は一切使用しない。
近接武器では長時間手出しできない攻撃が多数あった為、これらの不在は有情にも思えるが、
通常個体の技は変わらず使ってくる上に、その多くが猛毒+打ち上げ=長時間抗毒液が飲めなくなるため、
あまり楽になったようには感じないだろう。
特に突進はそれが顕著に現れていると言っても過言ではないだろう。
- 辿異種には罠は効かない為、寝ているエスピナスは基本的に叩いて起こすことになるが、
この辿異種エスピナスはただでは起きてくれない。
回転しながら急上昇し、超風圧でハンターを吹き飛ばし毒液をバラまく。
着地と同時に怒り状態に突入し戦闘開始となる。
この攻撃は以降もしばしば使用する。
- 開幕ではおなじみの立ち上がっての咆哮は行わないが、
一度怒りが収まったあとに再度怒り状態に突入する時になどに見られる。
この咆哮は風圧【大】と「超咆哮」であり、
スーパーアーマーがあると超咆哮で長時間動けなくなってしまう。
この点からもわかるが、辿異種エスピナスの風圧は通常は【大】であり、龍風圧や超風圧ではない。
また判定が一瞬なのは周囲のみであり、前方のウェーブエフェクト内は持続式判定であるため、
超咆哮を確実に凌げる手段(ガード、辿異スキルで無効化する、空中で受けるのいずれか)が無い場合、
すぐさま横へ退避した方が身のためである。
- 部位破壊は通常個体と変化はなく、翼、尾、背棘、腹に部位破壊またはクエスト報酬限定の素材がある。
背棘と腹の破壊については、入手素材の系統は同じである(毒腺、刺胞嚢)ため狙える方を狙えば良いだろう。
発達部位である頭部の角を破壊すると、難易度別の素材が確定で入手可能。
また、角のみ体力条件が撤廃されておりいつでも破壊可能となっているが、
合計して総体力の50%分に当る15000ダメージを与えないと破壊できないため、
辿異武器を用いて角のみをしっかり狙うといったことをしなければ破壊タイミングは従来と変わらないだろう。
また、角を破壊することで超咆哮が使用不可能になる他、後述の毒霧ドームも発生しなくなる。
素材の項を見ても分かる通り、部位破壊を達成した際大量の毒が漏れる。
- 一方、元々技威力が高かったためか攻撃力自体はG級原種からあまり上がっていない、
というか攻撃倍率は全辿異種で見ても屈指の低さである*4。
難度ごとの攻撃倍率上昇もないに等しく、辿異防具を揃えて防御力を十分高めたり、
元気のみなもとを使うことで技のダメージそのものは軽視できるようになっている。
通常のダメージによるコンボ技も少ないうえに威力自体が低く、普通の突進などが軽傷であれば、
これだけで即死することは稀と言ってよい。
抗毒液には前述通り被ダメージを軽減する効果もあるため猶更である。
従って本種は「猛毒」のダメージが段階的に凶悪化していくことで、
難易度が上がる度に手ごわくなるという性質であると言える。
実際、★4のそれは対策無しでは猛毒回復だけで立ち往生し、
抗毒液を回収するまでに回復アイテムも無駄に消費しているケースが多いことだろう。
このため、装備を整えていたとしても猛毒対策を怠ればあっさりやられてしまう事は間違いないが、
猛毒対策を十二分に施しておけば即死してしまう事態は少なく、
不退スキルなど、根性が発動できない環境においても非不退装備と大差なく立ち回れるだろう。- この特性上、多数居る辿異種の中では挑みやすさと挑みにくさがハッキリ分かれており、
2017年以降の「一撃が致命傷となる」、
又は「★1から強制即死攻撃がある」ものと比較すれば挑みやすい部分がある一方で、
防具の(辿異)スキルで対策するのがやや面倒な「猛毒」対策が重要になる上に、
快適に挑もうとすると超風圧と超咆哮の無効化もしたい*5など、
装備側の要求ハードルがやや高い一方、
それらを抑えた専用装備(と一定以上の実力)であれば快適な狩猟が約束されることから、
本種はMHF-Z開幕前に辿異種に関して発現した要素の1つである、
「各々のモンスター毎に適合した、専用装備を構築して欲しい」を強く体現したモンスターであると言える。
スキルカフで辿異スキルを発動させる場合、<<耐毒強化>>を初めとした、
本種攻略に便利な辿異スキルのカフは全て他の辿異種素材から作る事ができるので、
他の辿異種を先に攻略してから挑んだ方が楽という意見もある。 - 同じく猛毒を用いる辿異種ガスラバズラとの差異については、
あちらは怒り状態の攻撃力がエスピナスより遥かに高いのに対し、その怒り状態では猛毒は使わない。
また、強制即死攻撃、即死コンボの有無、全部位破壊のしやすさなどにも違いがある。
- この特性上、多数居る辿異種の中では挑みやすさと挑みにくさがハッキリ分かれており、
- 耐久力は初期実装組4種の中では一番高い物となっており、
30000もある体力に加え、★4個体の全体防御率は驚きの0.1となっている。
怒り時に肉質が柔らかくなる点は健在であるものの、柔らかくなる部位が限定されており、
柔らかくなる部位もそれまでの個体に比べると若干の軟化に留まる(無論、その影響自体は相対的に大きい)。
2018年時点の辿異種全体で見ると、ある種の基準ともいえる体力・肉質になってはいるが、
当時のプレイヤーから見れば衝撃的な数値だったことは否めない。
発達部位の頭部はもちろん、それ以外の破壊可能部位も比較的狙いやすくなってはいるのだが、
2017年以降の辿異種と比較して発達部位以外の破壊可能部位の肉質がやや硬く、耐久力も高めであるため、
全部位破壊は極めて難しい。
先述の通り全ての部位を壊さなくても全系統の素材は入手できるが、それに絞っても大変であるため、
予めどの部位を優先するかは入念に打ち合わせておいたほうがよいだろう。- ちなみに弱点の系統は大差ないのだが、頭については打も斬と同程度通るようになっている。
また、腹に弾が良く通る*6ため、発達部位を気にせず(又は、腹破壊メイン)速攻討伐を目指す場合は、
近接より全体的に対処がしやすくなっているガンナーで挑むプレイヤーも少なくない。 - なお、近接での背中肉質も15と硬い部類に入るため、
単純に背中破壊と言って狙っても、時間がかかる可能性が高い。
纏雷スキルを用いたり、氷属性や爆破属性の武器を用いてダメージブーストをするのも有効だが、
部位破壊において、背中と判定を共有している首肉質は、
打と弾こそ15であるが斬は20と比較的高い数値をマークし、
弾に至っては背中の5と比べれば圧倒的にマシであるので、狙う場所の工夫も考えてみると良いだろう。
- ちなみに弱点の系統は大差ないのだが、頭については打も斬と同程度通るようになっている。
- 生産できる辿異装備はいずれも、発達部位の角やツタを思わせる装飾が特徴的に使われている。
- 辿異武器は太刀・片手剣・双剣・狩猟笛・ランス・ガンランスと、
MHF-ZZアップデートによって追加されたマグネットスパイクの計7種類。
リーチ設定のある武器はいずれも「リーチ長」であり、
どの武器も、装備する事で「劇物強化」の辿異スキルが自動発動する。
非常に高い毒値と物理性能を有する武器で、劇物取扱皆伝+状態異常追撃で高い効果を発揮できる。
毒が流れる管と思わしき部分は発光するギミックとなっており、
そのあまりに強力すぎる故に自ら発光するほどになった猛毒を想起させる。- 武器名は「棘○□(□には武器種名が入る)ローゼン△△△」で統一されているが、
ガンランスは武器名として銃槍の2文字が含まれる為、文字数制限の都合で最後の文字が2文字しかなく、
由来の特定は中々難儀しそうである。 - なおガンランスのみ平時は発光しない。
パッと見バグに見えてそうではなく、放熱中のみ発光する。発光部分は放熱部分だったようだ - 先述の通り2018年9月のMHF-ZZアップデートで、
新武器種のマグネットスパイクにも辿異種エスピナスの武器が追加された。
この武器はアップデート告知でも早い段階からシルエットなどが公開されていた。
- 武器名は「棘○□(□には武器種名が入る)ローゼン△△△」で統一されているが、
- 辿異防具は「エスピナZシリーズ」という名称。
こちらはZYまで強化した時点で剛撃+3、豪放+1、状態異常半減、閃転のスキルと、
頭から順にスキル枠拡張、吸血強化、属撃強化、耐毒強化、閃転強化の辿異スキルが発動。
更に剣士の脚には、回避性能+2と回避距離UPを複合した新スキル「超回避」のSPが付与されている。
- 辿異武器は太刀・片手剣・双剣・狩猟笛・ランス・ガンランスと、
主な技
- 高出力毒ブレス
- 通常個体より更に出力が増しており、着弾すると炸裂した破片が地面を毒沼に変える。
着弾した瞬間は麻痺(普通の麻痺)効果も当然あり、麻痺で長時間動けず猛毒で体力を削られてしまう。
立ちあがっての3連ブレスも用いるが、通常個体と異なりバックジャンプ派生はなく、鈍足化している。
その変わり、ブレスの有効範囲が大幅に強化されている。
ちなみに直線ブレスは★2以降は特定の攻撃の直後以外では用いなくなる。
- 超風圧→毒散布
- 上述した、寝ているエスピナスに攻撃を加えた時に用いる技。
回転しつつ舞い上がって超風圧を発生させ、ハンターを遠くまで吹き飛ばす。
回転時にも攻撃判定が発生するのだが、
これをフレーム回避しようとすると超風圧に引っかかるという絶妙なタイミングとなっている。
超風圧を辿異スキルで無効化していると立ち回りやすくなるだろう。
また、散布された毒は地面に落ちたあと、一定時間判定が残る。
起床後は普通に使ってくるが、軸合わせ無しの足踏み後に使用するという性質があるため、
エスピナスが方向を変えずに足踏みするのを確認したら警戒した方がよい。
- タックル→直線毒ブレス
- ふらふらと前進した後、突如後方へのタックルを行い、
更に突き上げながら振り向いて、直線ブレスを放つ。
あやふやな動きで誰を狙っているか判別しづらいが、必ず同じプレイヤー・同じ位置を狙い、
同じ向きに戻ってくるという特徴がある。
また、直線ブレスを放つまでが一連の行動であるため、攻撃後の隙が極めて大きい。
- 礫巻き上げ突進
- 発達部位の角を使って地面を抉りながら突撃する技。
突撃後に土を巻き上げながら反転し、突進経路の左右4個所に大量の礫を降り注がせる。
威力こそ低いが礫は多段ヒットであり、怯みや気絶による拘束が発生しやすい。
なお、礫はエスピナスの突進経路には降らない。
- 特大毒ブレス
- 体力が一定以下になると使用する。
飛び上がって真下に極大のブレスを打ち込み、大爆発とともに毒霧のドームを発生させ、
その中に頭から急降下して拡散させ毒のメテオを降らせる大技。
ブレスの爆発は見た目よりも速く判定が発生し、当たると打ち上げられてしまう。
また、急降下自体は判定がなく、使用後は威嚇・羽ばたきを行うため極めて大きな隙ができるのだが、
この際も毒霧ドームは持続しているため、安易に近づくと猛毒に侵される。
抗毒液を予め飲んでおくと毒にはならないため安全に攻撃できる他、
発達部位を破壊すると毒霧ドームが発生しなくなり、中心で威嚇するエスピナスを猛毒を受けずに攻撃できる。
なお、毒霧はエスピナスが一度吠えたあたりで判定が消失する。
- 毒ブレススロー
- ★2から使用する技で、毒ブレスを生成し、アンダースローの要領でそれを投げつけるように発射する。
基本的な特性は上記の高出力毒ブレスと同じなのだが、
直前まで軸合わせする上にブレス自体も非常に巨大なので回避が難しい。
また、着弾後に周囲拡散し、一定時間毒の判定の残る。
- ボディプレス突き上げ
- ★4で解禁される技で、軽く跳ねて岩盤が割れるほどのボディプレスを仕掛け、
打ち上がったハンターを回るように角で突き上げて襲撃するコンボ。
予備動作が短いが威力としては★4という難易度を考えるとかなり低め。
また、範囲も狭く、ガンナーなら攻撃が当たりにくい。
打ち上げ2段攻撃のため、十分な防御力が無いと根性を貫通されてしまうが、
G級遷悠種適正防御力であれば耐えることは難しい話ではない。
見た目に反して猛毒にはならないため、単体ではあまり脅威ではないが、
言い換えれば長時間拘束されるため猛毒を放ったらかした状態で食らうと致命的であるということでもある。
そう言った意味では、自身の猛毒を活かした攻撃とも言えなくもない。
MHR:S
かの地は そのものが密やかに同化し 深く漂う場所気付くことなく 安住に障りしものあればやがて知ることになろうそれが命で贖わねばならぬ過ちということを
- MHFのサービスが終了した約2年半後の2022年6月14日、
カプコンのゲーム最新情報を発信する『Capcom Showcase』にて、
まさかのエスピナスのメインシリーズ参戦が発表された。
元よりメインシリーズと世界観設定を共有していない作品ということもあって、
従来登場していたMHF出身モンスターはリリース初期に共同開発された2種に限られており、
MHF完全オリジナルモンスターがメインシリーズに登場するのはこれが初の事例となる。- 黎明期であるシーズン2.0にて登場したエスピナスは実質的にMHF初の完全オリジナルモンスターであり、
ひいてはMHFという作品全体の看板的モンスターとして遇される機会も見られた。
MHF産モンスターとして初めてメインシリーズ登場の機会を得たのは、
作品の代表として申し分ないモンスターであったことも影響しているかもしれない。
また、初期のモンスターだけあり能力的にも肉弾戦と火球ブレス、
毒+麻痺だけとMHFのモンスターとしてはかなりシンプルであり、
いわゆる本家の世界観にも馴染みやすい部分もあると思われる。
- 海外ではPV一つ一つにタイトルが付いているのだが、
エスピナスの登場が発表されたPVのタイトルは『A New Frontier』であった。
加えてサンブレイクではキャッチフレーズに「狩りの新天地」という言葉が多用されており、
フロンティアには新天地という意味もあるため、こちらも伏線だったのではないかと一部で囁かれている。
- 更に無料タイトルアップデート第2弾では本種の亜種であるエスピナス亜種も登場を果たし、
メインシリーズへ登場したMHFオリジナルのモンスターの二例目を飾ることとなった。
既に通常種が本作に登場しており、亜種が登場できる基盤が整っていたために参戦に踏み切られたのだろう。
- 黎明期であるシーズン2.0にて登場したエスピナスは実質的にMHF初の完全オリジナルモンスターであり、
- MHFのモンスターたちは既に当該作品がサービス終了となってしまった事から、
なんらかの形での復活・再登場を望む声もあったが、MHW:I発売時点の記事では
藤岡氏よりデザインとコンセプトの違いなどからすぐに実装することは難しいと語られていた*7。
そのためプレイヤーの間では「フロンティアのモンスターは復活しない」、
「復活するとしてもずっと先の話かMHF2だろう」という認識があり、
それだけに予想を覆す形で行われたエスピナスの実装は大いに喜ばれた。- MHFはメインシリーズとは異なるゲームバランスと世界観で構成されているため、
オリジナルモンスターを参戦させるにはそれらのすり合わせを再度行う必要がある。
それはとても難題であっただろうが、エスピナスについてはそれが実現したのであろう。
上記配信の解説に於いてもMHFからの参戦である事や、
普段は眠っており、危険を感じると突如立ち上がって激昂するという従来通りの生態も説明された。
これは派生作品の設定の一部が(調整を経て)シリーズの世界観に組み込まれた第一歩でもあると言える。
「独自の世界観に振り切ってデザイン」されていたというMHFにおける設定や仕様が
どこまで反映されるかは不明だが、ともあれ歴史的な事象であることは間違いないだろう。- 2019年のフロンティアサービス終了から3年振りの一大ニュースは多くのプレイヤーを驚かせ、
Twitterでは日本トレンド1位に「エスピナス」が浮上、
その後も夕刻までの長時間にわたって日本のトレンドの上位に居座り続けた。
Yahoo!の検索履歴においても一時期上位にランクインするということが起きており、
このことからも、エスピナスの登場がどれほど衝撃的なことだったのかがうかがい知れると言えよう。
- MHF公式Twitterアカウントも例年より早めの更新を行い*8、
MHR:S公式の告知ツイートのリツイート、及び挨拶とエスピナスの紹介を行ったことも
ファンの驚きと笑いを誘った。
- MHFはメインシリーズとは異なるゲームバランスと世界観で構成されているため、
- 本作におけるエスピナスは亜種も含め、ストーリーや設定上において新モンスターである
(新たに発見されたモンスターである)ことを強調するような台詞は存在しなかった。
作中の台詞は概ね最初からその地(密林)に生息するモンスターと解釈できるものであり、
よってメインシリーズの世界線でも以前からギルドに認知されていた……ものと思われていたが、
設定資料集においては「書士隊の調査により新たに判明したモンスター」という形で
エスピナス種が完全新規種として生物樹形図に追加されている。
このことから、メインシリーズにおいては近年の調査で発見された種という扱いがなされているようだ。- 作中で既知のモンスターとして扱われていたのは、比較的新しく発見された種として既に情報が出回っていたか、
発見自体はされていたものの狩猟対象としてはメジャーではなかったなどの理由が考えられる。
従来よりその存在は認知されていたが、生息範囲や個体数の関係で狩猟対象になっていなかったセルレギオスなど、
発見後にギルドや公的組織が大々的に狩猟対象として扱うようになったことで
改めて生物樹形図に新規追加された例は既に存在している。
- なお、MHFの世界観において拠点でもあり、管轄ギルドが存在していたメゼポルタに関する言及は、
MHR:Sの作中や設定資料集などを通しても一切存在していない。
エスピナスがメインシリーズの世界観で新種として公に確認されたことは確かながら、
大元となるMHFの諸設定については導入された様子はないのが現状である。
- 作中で既知のモンスターとして扱われていたのは、比較的新しく発見された種として既に情報が出回っていたか、
- 本編では復活フィールドの密林の他、新フィールドの城塞高地にも出没する。
密林の初期配置は基本的に木の枝を集めた巣のような場所だが、
城塞高地では石畳の上だろうと平気で眠っている姿が見られる。- Ver.11からは、新たに大社跡にも姿を見せるように。
キュリアの影響で様々なモンスターの生息域が狂ってきていることがMHR:S作中で明らかになったため、
もしかしたらエスピナスも同様の理由で大社跡に現れるようになったのかもしれない。
- Ver.11からは、新たに大社跡にも姿を見せるように。
- MH2シリーズが基盤となっているMHFのモデルから、
MHW以降の美麗な最新のグラフィックで生まれ変わったという事で、
特徴的な棘を中心に非常にリアルな質感になった新生エスピナスの姿を拝むことが出来る。
鋭く赤みを増した棘や迫力と威圧感のある佇まい、
眠っている時の可愛らしい寝姿から怒りで紅潮し凶暴性が露わになった姿も、
MHFのデザインや設定をしっかり引き継いだエスピナスらしさを残しながら、
新世代に相応しい格好いい相貌へと進化している。
無数の棘に覆われた尻尾もリアルな質感になり、切断された尻尾はドラゴンフルーツの様である。
骨格もMHWorldでブラッシュアップされたワイバーン種のものに準拠しており、
MHFの姿と比較してよりマッシブになっている。- また、MHWorld以降積極的に描かれるようになった生態行動だが、
密林と大社跡のエスピナスの場合何とドクガスガエルを、
城塞高地の方ではカンタロスを捕食する様子が確認されている。
ドクガスガエルを捕食した際は口から毒煙が立ち上がり、
カンタロスを捕食した際はカンタロスの脚等をポロポロ零しながら食べる等、
細かいところも作りこまれている。
獲物の匂いを嗅ぎつけ地に伏せて獲物が出てくるまでジッと待つ姿はどこか可愛らしい。
積極的に狩りに行くのではなく待って捕食するというのは前々から語られている設定とも合致しており、
本種の生態をよく表した生態行動と言える。
ちなみにゲーム内では描写は無いが、実際はランゴスタも捕食対象としているらしく、
ブレスに含まれる麻痺毒はランゴスタ由来のものであるとの設定も新たに加わっている。- エスピナスは普段寝てばかりで闘争に消極的なのでエネルギー消費が小さいのは分かるが、
それでも食べるのは小粒な獲物ばかりと見ていて心配になる少食ぶりである。
実際は見えない所でそれなりに大きな獲物も狩って食べているのかもしれないが。 - なお、食べるカエルはドクガスガエルばかりで、他のガスガエルを食べる様子はない。
もしかすると、エスピナスの毒は自前ではなく餌由来なのかもしれない。
だとすれば、他生物が食べられないものを食べることで餌を独占し、
なおかつ自らの武器も獲得するという非常に合理的な生存戦略と言えよう。
- エスピナスは普段寝てばかりで闘争に消極的なのでエネルギー消費が小さいのは分かるが、
- また、MHWorld以降積極的に描かれるようになった生態行動だが、
- 登場ムービーでは、エスピナスが密林で大人しく眠っていたところ、
近くにいたランポス3体がナルガクルガの襲撃を受ける。
まず2体がナルガクルガに仕掛けようとするも返り討ちにあい、内1体はエスピナスのすぐそばに吹き飛ばされる。
その騒ぎでエスピナスが目覚め始めている間に、残りのランポスはナルガクルガに飛び掛かるが尻尾で吹き飛ばされてしまう。
そしてその飛んできたランポスをエスピナスが尻尾で弾き返し、
眠りを妨げたナルガクルガに対し咆哮し怒りの突進……という流れとなっている。
これを編集したものが前述の発表時に流れたPV3前半の演出である。- ナルガクルガはエスピナスが実装されたMHFシーズン2.0の開始とほぼ同時発売のMHP2Gにおいて、
メインモンスターとして樹海の代表に位置付けられており、
別作品の樹海の代表同士が14年越しに相対する演出となっている*9。場所は密林だが - なお共演こそ果たしたが、残念ながらこの2体の縄張り争いは実装されていない。
- ナルガクルガはエスピナスが実装されたMHFシーズン2.0の開始とほぼ同時発売のMHP2Gにおいて、
- MHFのエスピナスは汎用BGMが流れる仕様であったが、今作では何と
専用BGM「終わりなき迷路/樹海」を引っ提げている。
正確には、樹海の凄腕(=これまでMHFでしか聞けなかった)BGMである、
『終わりなき迷路』のアレンジ版が本種の専用BGMに抜擢されたという具合。- 冒頭の通りMHFの樹海にはエスピナス変種がいたこと、
本種の実装と時期を同じくして凄腕ランクとこのBGMが解禁されたことから、
エスピナス(変種)=終わりなき迷路というイメージを持つ古参MHFユーザーも少なくはなかった。
なお、このアレンジはPV第3弾でも先んじて公開されていた。 - ちなみに、MHFでは2008年に「エスピナス(とアクラ・ヴァシム)に専用BGMを実装してほしい」
との要望が寄せられており、その後2013年にも再度検討が行われるも、
両タイミングともにスケジュール上の都合で見送りとされていたが、
ある意味ではこの念願が叶ったと言えるかもしれない。
- 冒頭の通りMHFの樹海にはエスピナス変種がいたこと、
- 登場時期はM★4攻略中に出現する緊急クエスト。
とある事情により窮地に陥ったある人物を救うための血清を得るべく対峙することとなる。
他に毒を用いるモンスターにフロギィ種やリオス種がいるにもかかわらずに彼のモンスターが狩猟対象になったこと、
「禁忌の邪毒」という異名からも、世界観上でも恐るべき猛毒の持ち主であるようだ。
他の大多数の復活モンスターや新規モンスター共々、避けられない壁としてプレイヤーの前に立ちはだかる。
この関係上、本作の追加モンスター全てに言えることだがマスターランク(G級)専用モンスターである。- MHFのG級エスピナスは辿異種を除くと汎用体系に近い素材名称であったが、
本作での登場に当たって素材は「厚鱗」「重殻」などメインシリーズのMR(G級)素材に則ったネーミングになり、
また新たに天鱗も追加された。
MHFではメインシリーズからの導入モンスターを除き最後まで天鱗を持つモンスターは居なかったため、
これがMHFオリジナルモンスター初の天鱗持ちということになった。
- MHFのG級エスピナスは辿異種を除くと汎用体系に近い素材名称であったが、
- 武器は14武器種全てがラインナップ。
多くはMHF時代にあったもの(スラッシュアックスFはスラッシュアックスに変更)だが、
操虫棍とチャージアックスはMHFには存在しておらず、MHR:Sで新たにデザインされたもので、
PV3でその姿が映った際は大きな話題となった。
武器属性は毒または火となっており、会心率を有する。- MHFの原種武器は原則全て毒属性・無会心だったが、亜種武器が火と毒の双属性、
かつ会心率持ちでありそちらの要素も取り入れられているのだろうか。
さらにMHFのものとは違うが、双属性システムがある双剣はきっちり火と毒の双属性になっている。
ハンター用は生い茂るイバラを思わせる意匠が特徴的なロングコート風になっている。
毒・麻痺・属性やられ状態のモンスターを攻撃する事で自身を強化する新スキル「攻勢」を3部位に含む他、
頭と脚にはそれぞれ麻痺属性強化・毒属性強化のLv3を持つ、いかにもエスピナスらしいスキル構成である。- 一方のオトモ用はサングラスや革ジャンになっており、
まるでバイクのライダー…と思いきや説明文を見る限り、ライダーはライダーでもこっちのライダーだったようだ。
- MHFの原種武器は原則全て毒属性・無会心だったが、亜種武器が火と毒の双属性、
- 今作では、余談の通りユーザー間で関係があるのではないかと噂されていた
鋼龍クシャルダオラとも共演を果たしており、直接的な縄張り争いも存在する。
両者向かい合ったのち、得意の突進を繰り出すエスピナスに対してクシャルダオラは飛翔してこれを回避。
追撃とばかりにクシャルダオラ目掛けて毒炎ブレスを発射するエスピナスだが、
クシャルダオラはブレスを強引に突破、そのまま滑空強襲でエスピナスを吹き飛ばす。
その後風ブレスの予備動作に入るクシャルダオラだったが、エスピナスは体勢を立て直し、突進で再突撃。
ブレスの発射が間に合わないほどの速度でクシャルダオラと真正面からぶつかり合う。
必死に押さえ込もうとするクシャルダオラに対してエスピナスは強引に突進を続けて押しやり、
最後は角突き上げを繰り出してクシャルダオラを角でかち上げて吹き飛ばし、背後の地面に叩きつける。
その後体勢を立て直す形で縄張り争いが終了する。- 立ち上がり毒炎ブレスに十八番の突進、そして角突き上げと持ち味をフル活用した内容となっており、
迎え撃つクシャルダオラを投げ飛ばす展開も含め、かなり見応えのある争いである。
特に、尾の一撃で飛竜を撃ち倒すとされるクシャルダオラをパワー負けさせる光景は圧巻の一言。
- エスピナスは滑空強襲を受けて吹き飛んだ時に、
クシャルダオラは掬い投げで叩きつけられた時に割合ダメージが発生する。
また、エスピナスのブレスが命中した場合には追加で同士討ちダメージが発生する(稀に外れるケースもある)。- この縄張り争いでエスピナスが吐き出すブレスだが、異常にダメージが大きい。
普段のブレスによる同士討ちダメージの10倍というとんでもない量であり、
場合によっては割合ダメージ以上のダメージを叩き出すこともある。
設定ミスか意図したものかは不明だがダメージソースとしては強力この上ないので、ありがたく有効活用しよう。
なお、逆に普段のブレスの半分のダメージにしかならない場合も低確率だが存在する。
どのような条件でダメージが変化しているのかは不明。
狙って当たりに行くのも難しい軌道であるため、ハンターに直撃した場合のダメージも不明である。
- この縄張り争いでエスピナスが吐き出すブレスだが、異常にダメージが大きい。
- 縄張り争い後にどちらが操竜待機状態になるかはランダムとなっている模様。
今作では引き分け扱いの場合は双方がランダムで操竜待機となる仕様が実装されているため、
クシャルダオラとエスピナスの縄張り争いは互角かそれに近い内容という扱いだと思われる。- なお、後に実装された傀異克服クシャルダオラとも同じ内容で繰り広げられるが、
この場合はエスピナス側が確定で操竜待機状態にさせられる。
- なお、後に実装された傀異克服クシャルダオラとも同じ内容で繰り広げられるが、
- ちなみにクリア後はこの2頭が同時出現するクエストがある為、
探索でのランダム出現に頼らなくても見る事が可能。
クエスト名も『毒を以て、風を制す』と両者を意識したものとなっている。
- 立ち上がり毒炎ブレスに十八番の突進、そして角突き上げと持ち味をフル活用した内容となっており、
- 危険度は7で、ライゼクスやセルレギオス、ルナガロンと同等となっている。
普段は大人しいエスピナスが凶暴かつ好戦的な彼らと同程度に危険視されているのは、
やはり潜在的な攻撃性や、上記の通り古龍種であるクシャルダオラと真っ向勝負を繰り広げる
戦闘能力を鑑みられてのことだろうか。
- 今作のサイドクエストの中には『猛る棘竜の捕獲依頼』というものがある。
名前から察せられるように、エスピナスの捕獲依頼なのだが…
このサイドクエストの報酬はなんと例の縞パン装備である。- 本作において、MRの各種受付嬢装備*10は出典作品で初登場したモンスターの捕獲依頼によって解禁される。
セイラーの出典はMH3Gであるが、そこで初登場したモンスターは発売時点で不在*11なのである。
しかし、このサイドクエストの報酬欄をよく見ると、セイラーは女性限定ではないことが分かる。
そう、MHF初登場である『セイラーシリーズの男性用デザイン』がサンブレイクに逆輸入されたのだ。
その繋がりを考えると、エスピナスが抜擢されたのも納得できるだろう。- また、初出を同じくするアスール装備の重ね着の入手先である、
依頼クエスト「状態異常がもたらす影響の研究」のターゲットにもエスピナスが含まれている。
- また、初出を同じくするアスール装備の重ね着の入手先である、
- 余談だが、このクエストによって捕獲されたエスピナスがその後ずっと寝ていることが依頼人から語られ、
依頼の経緯が拠点の若者が被害にあっているからというものだっただけに
「本当にそんなに凶暴なヤツなのか」と呆れられている。
- 本作において、MRの各種受付嬢装備*10は出典作品で初登場したモンスターの捕獲依頼によって解禁される。
- 新システム「疾替え」を行うことで一部状態異常を回復、
その数に応じて体力を回復するスキル「疾之息吹」の装飾品にエスピナスの素材を必要とする。
状態異常を3つも付与するブレスを持っているからか*12。
しかし、あろう事か、必要とするのは天鱗。
スキルが強力なだけあって、物欲センサーもビンビンに反応する1品である。
そして、深夜、天鱗を求めるハンター達のエスピナス祭が始まる。
- 王域三公を始めとした今作に登場するモンスター達は
海外の伝説上の怪物などがモチーフとなっているものも見受けられるが、
エスピナスは海外の童話である「いばら姫」が意識されていると思われる。
この童話は「眠れる森の美女」という名前でも知られるが、
今作におけるエスピナス狩猟クエストの一つに「眠れる密林の棘竜」という直球のものが存在している。- また、ディズニー版「眠れる森の美女」には悪の魔女であるマレフィセントが
ドラゴンに変身するという展開がある(ディズニー版オリジナルの要素)。
四本足に翼を持った黒竜という典型的なドラゴンのデザインで、
炎を吐くこと以外にエスピナスにはあまり似ていない(強いて言うならミラボレアスが近い)が、
こちらのイメージも含まれているのかもしれない。
- また、ディズニー版「眠れる森の美女」には悪の魔女であるマレフィセントが
- 後に公式Facebookにて、ディレクターの鈴木氏へエスピナス実装について聞くインタビュー記事が掲載された。
氏によるとサンブレイクの登場モンスターを構想する初期の時点で
「フロンティアからもモンスターを1体登場させよう」と考えていたとのこと。
オンラインゲームであるMHFがサービス終了でもう遊べなくなってしまった事を踏まえ、
フロンティアユーザーに何かを届けたいということでエスピナス参戦に踏み切ったようだ。
エスピナスの動きの変化についても、ライズで確立されたクエストのテンポ感なども踏まえ見直しを行い、
原作(MHF)をリスペクトしつつ現作品の遊びやニーズに合わせて調整をかける形で本作に登場させているとのこと。
戦闘能力
- 一見した印象としてはMHFのエスピナスそのものに見えるが、
内実としてはMHR:Sの環境に合わせてキッチリ変化を遂げており、ある種別物となっている。
黎明期のMHFモンスターに散見された理不尽さは概ねオミットされているが、
逆にMHF経験者だからこそ引っ掛かる要素も幾つかあり、MR4という後半の登場なのも相まって決して油断はできない。
- クエスト開始時は悠然と寝ており、多少殴った程度では起きないのは相変わらず。
MHFの頃の通常種と比べると起きるまでの時間は早いが、その図太さは健在であり
横でモンスター同士がドンパチしていようと、攻撃が飛んでこないのなら構わずそのまま寝続ける。
ただし、眠っている間はハンターが近くにいると身じろぎをするようになっており、
頭や尻尾の付近にいると巻き込まれて小さいながらもダメージを受けてしまうようになった。
頭付近に爆弾を置くなどしているとほぼ間違いなく巻き込まれるため、要らないダメージを受けないよう注意。
- MHFでは起こした後も非怒り時には攻撃行動の頻度が極端に少なかったが、
本作では起きた後確定で咆哮を行い、それなりに攻撃してくる。
一方で後隙の多いモーションが多く威嚇の頻度も高いため、
危機を感じるまでは消極的という本種の生態は反映されているといえよう。- 咆哮については、起きた直後はリオス種と同様のモーションで行う。
怒り時も咆哮を行う直前までの動きは起きた直後と同様だが、そこから
やや上体を起こしながら咆哮するという本種だけの特別なモーションを与えられている。
また、怒り時の咆哮にはカメラが後ろに下がる演出がある。
ダメージを喰らう訳ではないのだが咆哮の影響範囲が尋常ではなく広いため、
戦闘エリア内で距離を取って咆哮の影響から逃れるのは非常に難しい。
- 咆哮については、起きた直後はリオス種と同様のモーションで行う。
- MHFでは毒が全く効かないが、本作では一応毒状態には陥るようになっている。
とはいえ有効性は全モンスター中でも最低クラスなので、
あえて毒属性武器を担いでいく意義はないだろう。
オトモや盟勇の用いる毒付与手段が全くの無駄にはならない、という程度か。
- 肉質については非怒り時は弱点特効が全く機能せず、頭などは白ゲージでも弾かれるが、
脚は斬と打が38、弾が40と非怒りでもまあまあ柔らかい。
怒り時は脚以外の肉質が軟化するので、明確に設けられている隙を突いて攻撃していきたい。
通常時は火属性以外は大体通るが、概ねどの属性も渋く積極的に狙う価値はあまりない。
怒り時は頭や腹部に氷属性が非常に有効になるので狙い目。
かなり怒りやすくなっており、戦闘の大半は怒り状態のエスピナスを相手取る必要があるが、
逆に言えば戦闘の大半で肉質が軟化しているメリットとも言えるだろう。
こうした特徴から、挑戦者も非常に有効。- MHFでは怒り状態で睡眠状態にすると怒りが解除され肉質が硬い状態に戻っていたが、
本作では怒ったまま眠る為睡眠武器はご法度というわけではなくなった。
当然だが起こした後も怒っているので、即座に猛攻撃に移る点には注意。
- MHFでは怒り状態で睡眠状態にすると怒りが解除され肉質が硬い状態に戻っていたが、
- ブレスは「火ブレスが状態異常物質の可燃物」という設定を引き継いでおり、
火ブレスに被弾した場合は毒状態とともに麻痺状態になる*13。
そして火属性やられも当然ながらあるため、
ブレスは毒+麻痺+火属性やられという3種の状態異常を内包している。- どうやら麻痺毒は残留しづらい成分であるらしく、着弾後の残り火に触れても麻痺を発症しない。
毒・麻痺・火属性やられに纏めて発症するのは放たれたブレスその物と着弾時の爆発に巻き込まれたときのみとなる。 - 「邪毒」とも謳われる猛毒の持ち主だがブレスの毒属性の蓄積値は意外と低く、
ブレスのみで大型モンスターに毒や火やられを発症させるには2発必要。
麻痺属性は更に低いようで、何度も直撃させてようやく発症する。
本作の仕様上、決戦場フィールド以外ではブレスで大型モンスターを麻痺させるのは現実的ではない。
麻痺で動けなくなったところを強襲(主にその場でのジャンププレス)されて乙りやすい。
毒は角を使った肉弾戦でも発症してしまうので、エスピナス戦では体力管理が他モンスターより重要になる。- なお、エンエンクの誘導効果中は上記の優先行動が適用されなくなるらしく、
ブレスで吹っ飛ばされて麻痺する→遠距離なので再度ブレスを撃つ→吹っ飛ばされて麻痺する……
という地獄と言うほかないループが始まることがあり、運が悪いとそのまま死ぬことも。
エンエンクで誘導しているときは半端な距離にならないように全力で走った方が良いだろう。
あの糞鳥を思い出させる光景である - 幸いにもブレス自体の威力は控えめに設定されており、
麻痺した際に優先して行うジャンププレスもそこまで高威力でもないため、
きちんと体力管理が行えていれば被弾即BC送り、ということにはなりにくい。
これでブレスの威力まで高かったら阿鼻叫喚だったに違いない
ただしごく稀に後述の突進に派生する場合があり、その場合は覚悟を決めたほうが良いだろう… - ブレスのパターンはリオス種同様の直線ブレスの他、
ある種代名詞である立ち上がって左右に2連ブレス→バックジャンプブレス
(怒り時のみ。通常時は立ちブレスで〆)も使用する。
本作のリオレウスはバックジャンプブレスを殆ど使わないし、
使ったとしても空中に浮くため半ばバックステップのように放つ本種は異彩を放つだろう。
ただし使用後は非常に長い隙を晒すので、翔蟲などで距離を詰めれば無防備な頭を殴れる。
- また、希少種のような毒炎が燃え続けるブレスを空中から地上を薙ぎ払うかのように五連射する攻撃や、
リオレイアと同じモーションでのチャージブレスも繰り出してくる。
- どうやら麻痺毒は残留しづらい成分であるらしく、着弾後の残り火に触れても麻痺を発症しない。
- 肉弾戦については角と尻尾を使った攻撃が主体というのはMHF同様である。
ただ、MHFと全く同じ技は殆どなく、いずれも予備動作はきっちり設けられているが、
ホーミング性能が非常に高いというRiseの環境に応じた技になっている。
特異個体が見せたショートタックルのような構えから、
急反転して噛みつく技はMHF経験者だと引っ掛かりやすいかもしれない。- ご自慢の角を使い、地面を抉るように2回前進してくる技は、
2回目の前進距離が非常に長いので回避距離なしの前転回避で後ろに下がるだけでは避けきれない。
大きく回り込むようにして避ける必要があるだろう。
- エスピナスはMHF黎明期故という事情もあり、
MHP2時代のディアブロスやリオス種のモーションが導入されている事で知られるが、
今作ではMH3やWorld以降の飛竜種の動きが導入されており、
リオレウスのジャンプ踏み付けやディアブロスの尻尾叩き付けなども使ってくる。
とくに前者は足元に潜り込む際の脅威となるかもしれない(後述)。
- ホーミング性能は高いが、大体の攻撃はフレーム回避に対応できるようになっている。
流石に本体をすり抜けるようにした回避は難しい場合もあるが、
回避性能や回避距離を積んで当たり判定から逃れるように避ければ対応しやすい。
- ご自慢の角を使い、地面を抉るように2回前進してくる技は、
- そして「エスピナスといえば突進」と言う程にエスピナスを象徴する攻撃として、
MHFユーザーに広く認知されていたあのノーモーション突進についてだが、
本作では何とエスピナスの大技に昇格。
ダメージも凄まじく、怒り時は防御力600程度の剣士でも体力100以上を一撃で持っていく。
更にサンブレイクでは脚での被弾でも毒を発症するようになったため、
若干残る程度の体力であれば毒によるHP0は避けられない。
ただし大技扱いになったことでハンターの喋りをONにしていると教えてくれるほか、
一応予備動作が設けられた(短いが)のでノーモーション突進では一応なくなった。*14
前述の通り、最も警戒すべきモーションであることには変わりなかったが。- 後に発売された公式ガイドブックによればその攻撃値はなんと90。
同じく突進が強力な技として認知されているモンスターと比較すると
ティガレックスが75、角未破壊時のディアブロスでさえも80であり、
尚且つ彼らは突進の前に長く分かりやすい予備動作を行うため、
予備動作が短い上に攻撃値も上回り、毒ダメージまで追加してくるエスピナスの突進の凶悪さが際立つ。 - また、相変わらずドリフトして最大3回まで連続突進してくる点は変わっていないため、
突進を喰らった後に下手に翔蟲受け身をすると、ドリフトして再突進したエスピナスに轢き殺される可能性がある。
カウンター系の技を使う場合も同様で、
1~2回目の突進をカウンターすると2~3回目の突進に次の対処が間に合わない場合も。
一方、突進スピードが健在だからなのかホーミング性能はかなり低く、
少なくとも1回目の突進時はかならず折り返してくるので対処自体はしやすい。- カウンター同様、ガード性能を付けていない場合など、
仰け反り大になるガードも絶対にしてはいけない。
次の突進までに仰け反りモーションが終わらず、被弾が確定してしまうからである。
そして闘技大会のエスピナス狩猟において、
狙いすましたかのごとくランスにガード性能無しの装備が割り当てられている。 - しかし、ガード性能スキルさえ積んでしまえば、素のガード性能が低い片手剣でも
ほぼ全ての攻撃を中以下のノックバックに抑える
(=ガード斬りカウンターを発動する)ことができるようになる。
鉄蟲糸技を温存したい時や、攻めの守勢の発動機会を増やしたい場合などには一考の余地があるか。
- カウンター同様、ガード性能を付けていない場合など、
- 非怒り時は突進すると隙を晒すのだが、
怒り時の突進終わりに尻尾に近づくと尻尾を叩きつけてくる。
逆にわざと叩きつけを誘発させ、頭を殴るという戦法もあるだろう。 - ちなみにノーモーション突進が完全になくなったかと言うとそうではなく、
上述する縄張り争いでは、さり気なくタックル気味のノーモーション突進を披露している。
- 後に発売された公式ガイドブックによればその攻撃値はなんと90。
- 形こそ異なるが、亜種の溜めブレス・希少種の延焼する毒炎という要素に、
登場ムービーでは「禁忌の『邪毒』」として辿異種の異名まで取り入れられ、
MHFのエスピナス要素を全部乗せしたような状態となっている。
攻撃のメリハリはハッキリしているので、
スキルなどで毒麻痺火属性やられの対策を行うとより戦いやすくなるだろう。
エスピナスのもとへ向かう道中、特に密林では寝床にいかにも使えと言わんばかりにロクロッヘビが棲息している。
3種全てを一気に防いでくれるので積極的に使っていこう。
傀異化
- ストーリー中でエスピナスの毒を用いてキュリアのウイルスの薬を製作していた事から、
エスピナスは傀異化に耐性があるのではないか?との噂もまことしやかに囁かれていた。
しかし、傀異化の元凶となったキュリア達はMHR:Sストーリー上の個体が更に進化を遂げた存在で、
どんなモンスターでも無理やり宿主にするという脅威的な性質を獲得しており*15、
それ故かVer.12にてついに傀異化エスピナスも実装されることとなった。
- 傀異クエストでは新たに追加されたEX★6ランクに登場する。
ただでさえ高かった火力はさらに上がり、突進などは剣士でも即死する可能性が見える程。
毒麻痺ブレスを喰らってしまえば追撃での乙はほぼ免れないだろう。
事前にヒトダマドリを集め、体力をできるだけ高めておきたい。- また、傀異鈍化させると怒り状態が強制的に解除されるのだが、これがエスピナスの特性と噛み合い、
本来チャンスである傀異鈍化で肉質が硬化し、思ったよりダメージを稼げないという事態になってしまう。
それを考慮したのか再び傀異凶化するのは早めだが、その分休んでいられる時間も短い。
体力も多いため、集中力切れをつけ込まれないよう気をつけて戦おう。
- また、傀異鈍化させると怒り状態が強制的に解除されるのだが、これがエスピナスの特性と噛み合い、
- 密林に出現する点、怒り(傀異凶化)時の氷・物理肉質の軟化、
元々硬めの肉質であることを加味してか体力がそこまで高くない事なども相まって、
Ver.12~Ver.13では本種と紅蓮滾るバゼルギウスと合わせた傀異クエストは
「ナスバゼ」と呼ばれ大変人気の高い乱獲対象クエストとして知られていた。- EX★5の素材集めとして有用だったディアバゼと比較すると、周回時間はほぼ変わらず、
報酬量はこちらの方がやや多い&錬成で有用な素材が手に入る代わりに、
前述の通りエスピナスが傀異鈍化してしまうと途端に肉質が固くなってしまう問題から、
常に罠ハメを継続する必要があるためあちらと比べて野良での周回は難しい。
事前打ち合わせのできる仲間同士での周回が好ましいだろう。
そんな事情もあってか、少し難度が下がり報酬が美味しい組み合わせが発見されたVer.14以降は廃れてしまっている。
- EX★5の素材集めとして有用だったディアバゼと比較すると、周回時間はほぼ変わらず、
- ちなみに傀異化した個体はクエスト開始時には寝ておらず、フィールド内を歩き回っている。
キュリアに寄生され暴走状態にあるという設定故であろう。- 元々休眠の仕様が特殊である本種だからか、他のモンスターには見られない仕様として、
瀕死時の休眠には傀異バースト移行までの蓄積がされるらしく、
重い一撃を食らわせてそのまま討伐出来なかった場合、
寝起きからの傀異バーストで一乙するという最悪の事態も十分あり得るので、休眠時の起こし方は慎重に行おう。
なお、これは亜種にも言える事なので気をつけられたし。
- 元々休眠の仕様が特殊である本種だからか、他のモンスターには見られない仕様として、
操竜
- 火やられ+毒+麻痺のブレスをハンター側からブッ放せてしまうので弱いワケがない。
一方で多くの技が中ダメージのコンボ技となっており、全体的に技のモーションは長め。
特に操竜大技の前のラッシュでは切り上げ時に注意したい。
相手を麻痺させたところに手数(+火やられ&毒)でダメージを稼ぐタイプである。- 弱攻撃1(X /↑+X)で連続かみつき。
出は早いがダメージは牽制程度。往復技なので2HITする。 - 弱攻撃2(→+X / ↓+X)でバックジャンプなぎ払い5連毒麻痺ブレス。
エスピナスを操竜したらまずはこのブレスで麻痺させ、そのスキに攻撃を叩き込んでいこう。
こちらも出が早いので、開幕潰されることはまずない。
操竜ゲージを溜め切ってしまうと特殊な大ダウンへ移行し、麻痺が解除されてしまうため、
PTプレイでは麻痺が切れるまで放置することで味方の攻撃チャンスを稼ぐことも可能。 - 強攻撃1(A / ↑+A)で十八番の突進を繰り出す。
終わり際にAを追加入力することで、折り返しのUターン突進+突進かち上げに繋げる。
3HITの総ダメージはなかなかのものだがモーション自体はかなり長い。
主力技にするよりは距離を詰める際に使うと良いだろう。
また、突進かち上げでは毒を蓄積することができる。 - 強攻撃2(→+A / ↓+A)でジャンプ踏みつけ。
単発攻撃であり、ダメージは突進には及ばないがモーションは短め。
ソロでは開幕炎ブレスを叩き込んで麻痺させたところを踏みつけまくるのがセオリー。 - 操竜大技は体当たり→チャージ毒麻痺ブレス→突進+突進かち上げという怒涛のコンボ。
蓄積値に達すれば操竜大技の炎ブレスでも状態異常にはなるが、
麻痺は即座に突進で解除されてしまうので恩恵は少ない。
モーションが長い一方で突進の直前にハンターが飛び降りるため、
ダウンしたモンスターへそのままラッシュをかけることができる。
ただし、チャージブレスについては直前に後退るのと姿勢を低めて放つ関係上、
地形によっては頻繁に外す事があるので、その場合はダメージ効率が大きく劣ってしまう。
- 弱攻撃1(X /↑+X)で連続かみつき。
余談
- 公式のMHF-G『オリジナルモンスター紹介ムービー』によると、
エスピナスはMHFにおいて初めて登場したオリジナルモンスターとなっており、
加えてMHFシーズン時代の代表モンスターとしても位置づけられている。- 上述の動画によると思い入れの強いスタッフも多いとのことであるが、
これについては10周年記念メモリアルブックのインタビューにて理由が語られている。
エスピナスが登場したMHFシーズン2.0は、
「今日のMHFに繋がるアップデート形式の原型を確立、
かつMH2を脱却し、MHFとして独自の道を歩みだした最初のアップデート」
であったからであるという。 - エスピナス登場以前は、MHFのメインビジュアルを飾っていたのはテオ・テスカトルであった。
これも当時「MH2時代の延長」というイメージを払拭できていなかった原因として挙げられている。 - その後もエスピナスがMHFシーズン時代の代表格であるのには変わりなく、
MHF-Zのメインビジュアルも先に実装されたヒプノックの辿異種個体ではなく、
エスピナスの辿異種個体がその役に抜擢されていた。
この2体についてはメインシリーズと共同開発されたモンスターであり、
以降発売されたメインシリーズ作品に登場している理由はそれに起因している*16。
そのため、こちらのエスピナスが正真正銘、MHFの運営チームが独自でデザインしたモンスター
=MHF初のオリジナルモンスターという立ち位置となっているのだろう。 - 上述の動画によると思い入れの強いスタッフも多いとのことであるが、
- エスピナス(Espinas)とはスペイン語で棘をあらわし、デザインイメージは「薔薇の棘」とされる。
- 通常種は、飛竜種、緑の外殻、毒を持った棘、口から吐く火属性の(3連)ブレス、陸上戦が得意と、
驚くほど雌火竜リオレイアとの共通点が多い。
前述の事情ゆえに、モンハンでも著名なモンスターの一体であるリオレイアにイメージを寄せつつ、
そこから一味も二味も違うものとしてデザインされた事がうかがえる。- ちなみに、MHFでは樹海、MHR:Sでは密林にてこの両者が同時に見られることもある。
- かつてシーズン2.0アップデート以前、エスピナス実装前に公開された情報では、
「かつては古龍種を相手に縄張り争いをしていた(からではないかと思われる)」
という驚くべき設定が公開されていた。
“危険を感じると突如凶暴化する”という種としての性質の由来についての文章であるため、
「太古の昔に古龍との縄張り争いを経験していたため、特異な二面性が残った」という意味合いと考えられる*17が、
当時としては設定レベルで古龍種との関係が匂わされた例は極めて珍しかった。
- 一部ユーザーからは、当時の樹海には古龍種が出現するクエストや設定が存在しなかったことから、
「太古の樹海に生息していた古龍は、エスピナス種との縄張り争いに敗れてその地を去ったのではないか」
……という大胆な考察がなされるようになった。
樹海では化石化した鋼龍の鱗とされる鋼龍石が採取でき、
少なくともかつて鋼龍が現れたことが示唆されている点も、この考察を後押ししたと言えよう*18。- 後の調査では樹海に雷極龍レビディオラの存在が確認されている。
しかし、樹海でレビディオラが姿を現すのは極めて稀であり、調査が難航しているため、
樹海での両者の関係は現在は闇の中である。
なんと密林で他ならぬクシャルダオラと縄張り争いを繰り広げる様子が映し出され、
少なくともゲーム中の描写では上述のように互角の戦いであることも明らかになった。
メインシリーズにおいてこの2種にどのような因縁があるのかはまだ定かではないが、
上述した一連の話を連想した、あるいはファンサービスではないかと感じたハンターは少なくないだろう。- なお、現状他の古龍種との縄張り争いは確認されておらず、
いわゆる古龍級生物に該当するのか、クシャルダオラとは相性により互角の戦いが行えているのかは不明だった。
後に発売されたMHR:Sの公式設定資料集では「遥か太古に古龍と縄張り争いをしていた」というMHFの設定は、
「エスピナスが邪毒を武器にクシャルダオラを本来の生息域から追い出した」ことになっており、
上述の縄張り争いや生態系における争いの結果は、単純に相性の関係で非常に有利だったという事が推測できる。*19
また脅威となる天敵が存在しない生態系強者として知られており、
普段は眠って過ごして、敵意をあまり見せないのは、実力に裏付けられたモノであるという、
MHFの設定をうまく落とし込んだような形になっている。- クシャルダオラとの縄張り争いでは、龍風圧を用い外敵を寄せ付けない後者が優勢であろうとする説を紹介しつつ、
かつてエスピナスが邪毒を武器にクシャルダオラを本来の生息域から追い払ったことに起因する、
因縁の戦いである……と主張する「ロマンティックな学者」の存在にも言及している。
- 後の調査では樹海に雷極龍レビディオラの存在が確認されている。
- エスピナスの素材からはMHFの13武器種全てが作成可能。
MHFのサービス開始時から存在する11武器種はもちろん、
後に追加された穿龍棍やスラッシュアックスF、マグネットスパイクにも対応している。
どれも毒属性や火属性に特化していて強力である。
物理攻撃力のほうも、ちゃんと会心率等で補っている。- MHR:Sにおいても、PV第3弾から操虫棍とチャージアックスの登場が確定。
更に同映像内に登場しなかったスラッシュアックスも、
MHFでのスラッシュアックスFをそのまま流用し登場したため、
メインシリーズにおいても14武器種コンプリートを成し遂げている。
- MHR:Sにおいても、PV第3弾から操虫棍とチャージアックスの登場が確定。
- ベンチマークソフト第3弾【大討伐】にも登場。
緑豊かだったかつての絶島にも生息していたようで、序盤で悠々と空を飛んでいる様子が見られる。
が、その後ラヴィエンテの出現に際して発生した火山弾が直撃し、あっけなく撃墜されてしまった。
まあ、如何に甲殻が硬いといっても飛行中に火山弾が直撃したらひとたまりもないだろう。
- 後年、潮島の洞窟最深部において、従来化石が発掘されるのみであった
エスピナスに酷似した外見を持つ黒い飛竜が発見された。
名称は黒穿竜メラギナス。
エスピナスの近縁種と思われるが、どのような関係を持つのかは現時点では不明である。
- メインシリーズに登場した事で生態樹形図での位置付けが明らかになり曰く独自の分類棘竜下目との事だが、
中国で展開されていたMHOにおいては重殻竜下目に近縁とされていたようだ。
確かに突進のモーションや硬い肉質は似ていなくもないが。- 残念ながらMHOがサービス終了した事によりソースの確認が不能となり今ではネット上での口伝しか残っていないため
この情報が正しいかは不明。もし真実とするならMHO側で独自の設定がつけられていたか
あるいはMHF側で用意されていた設定を流用していたという事となる後者ならメインシリーズ出演で設定が変わった事に…。
- 残念ながらMHOがサービス終了した事によりソースの確認が不能となり今ではネット上での口伝しか残っていないため
- MHR:Sにて、雑貨屋の福引の大当たり景品として棘竜の鋳像が登場。
見事に引き当てることができれば自室の棚に飾ることが出来る。
その見た目はというと、ずばりキンキラキンのエスピナス像。
リオレイア希少種もびっくりの黄金像である。360°回転させて眺めることもできる。
手に入れたい場合は、雑貨屋のセールのチェックは欠かさないようにしよう。- 余談だがかつてMHFでは、スペシャルパッケージ特典やオンラインイベントの景品などで、
咆哮しているエスピナスのフィギュアを実際に手に入れることが可能であった。
- 余談だがかつてMHFでは、スペシャルパッケージ特典やオンラインイベントの景品などで、
- MHR:Sの鈍器本には『棘竜』の読み方が『きょくりゅう』と表記されてしまっている。
しかし、公式サイトでも『いばらりゅう』としっかりルビが付いており、
公式の動画でも『いばらりゅう』と音読されているため、誤植の可能性が高い。
また、何故か「棘竜の鋳像」だけ『イバラリュウノキボリ』となっているという奇妙な表記が見られる。
まるで最大の関門を切り抜けて油断し、思わぬところで躓いたかのような……
- 20周年記念で行われたモンスター総選挙では、46位という大健闘を見せた。
ちなみに一つ下の47位はクシャルダオラであり、こんなところでも意地を見せている。
- シーズン2.0のプレビューサイトでは、エスピナスに関するショートストーリーの閲覧が可能であった。
現在でもサイト自体は生きているものの、Flashが使用されており、
特殊な手段を使わねば閲覧はほぼ不可能となっているため、ここに引用しておきたい。「猛毒の秘められたイバラの中に飛び込む者などいない。
あんたが相当な愚か者か、恐れを知らぬ開拓者であれば、話は別だがな」─────────ハンターの雑談より上空を覆い隠さんばかりに茂った葉の間から、白ずんだ陽光が指す。
狩人たちの乱れた吐息が、聳え立つ木々に反響し、遠くに聞こえる。
あまねくすべてが営みを休止してしまったかのような、静寂。
それは忌まわしき偶然であり、待ち望んだ邂逅であった。
研ぎ澄まされた神経は、過ぎ去る時間をも緩慢にする。
重苦しい、湿った空気の中、静かに迫り来る巨躯。
随所に尖る鋭き棘は、他の者が飛竜の領域に入ることを、頑なに拒んでいる。
苔むした大地。
足裏から広がるぬかるみの感触が、
よりどころのない不安を、よりいっそう掻き立てる。
これまでの知識も、経験も通じないであろう未知の竜は、
もう眼前に迫っている。
意を決し、狩人たちはお互いに目配せをした。
高台に潜む狩人は小さくうなずくと、静かに弓手を持ち上げる。
引き絞った弦が、短く、甲高い悲鳴を上げ、音速の矢を放つ。
矢は竜の鼻先をかすめ、微小な棘を折るだけにとどまった。
しかし、竜の領域は侵された。
何者であろうと侵入を許さぬ樹海の主の領域に、今風穴が開けられた。怒りと共に鮮やかな赤が血脈を走り、飛竜の全身を染めていく。天を穿つ咆哮。そのわななきに、全身が粟立つ。生存本能が闘争本能に直結した、その瞬間。忌避すべきであった一瞬。
そして、狩魂を熱く揺さぶる一瞬。雄雄しく天を突いた鋭き角が、今度は狩人の急所に向けられる。さあ、衝撃に備えよ、未知の領域を求める狩人たち。主の目覚めだ─────────
- 2008~2009年頃、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のメインシリーズのモンハンスレで、
毎日日付が変わる時に「そして、深夜、俺一人のエスピナス祭が始まる」と書き込まれていた事があった。
この書き込みの意味や意図は誰にもわからず、ただの時報代わりだと思われていたが
まさかメインシリーズでエスピナス祭ができる日が来ようとは誰が予想しただろうか……。
素材
- 棘竜の上鱗
- エスピナスの体表を覆う緑色の鱗。
樹海の主としての戦いの傷跡が見られるが、他の飛竜種の鱗を凌駕するほどの圧倒的な硬度を誇る。
非常に屈強な個体からは「仙鱗」と呼ばれる鱗が入手できる。
また、角の異常に発達した辿異種からは素晴らしい強度と美しさを持ち傷が一つも見当たらない「厚緑鱗」が得られる。
マスターランクに認定された個体からは、木々の中に溶け込む深い緑色をした「厚鱗」が得られる。
- 棘竜の堅殻
- 「歴戦の覇者の鎧」とも謳われる、エスピナスの全身を覆う甲殻。
異常なまでの硬度を誇り、並大抵の攻撃では傷一つ付かない。加工も非常に困難である。
怒りが頂点に達すると血流が増加して赤みを帯び、一時的に本来の硬度は失われる。
その代わりにエスピナス自身の動きが大きく加速し、怒涛の猛攻が始まる。
非常に屈強な個体からは、「仙殻」と呼ばれる甲殻が入手できる。
辿異種からは、素晴らしい強度と美しさを持つ「厚緑殻」が得られる。
全身に猛毒の棘を持つ辿異種エスピナスの素材にしては珍しく、毒はついていないらしい。
マスターランクに認定された個体からは、敵対した外敵の多くが撤退を余儀なくされる程堅牢な「重殻」が手に入る。
- 棘竜の上棘
- エスピナスの外殻に生える赤色の棘。とても硬く、そして鋭い。
エスピナスにとっては鎧であると同時に武器でもあり、適当に身体を動かすだけでも立派な攻撃となり得る。
さらには強力な猛毒が仕込まれており、興奮時にはその毒が染み出す。
その瘴気は触れる事すら躊躇われるほど。
中でも特異で凶暴な個体から稀に剥ぎ取れる、毒性が倍以上に増加している棘を「豪棘」、
一刺しで気を失い、二刺しで二度と目覚めることがないとさえ言われる棘を「快棘」と呼ぶ。
近年解禁された、G級ランクに認定された原種の個体から新たに「剣棘」が発見され、
その名の通り両刃状になっており、剥ぎ取る際は細心の注意が必要である。
また、その特異な個体からは「毒棘」と呼ばれる、文字通り猛毒を含んだ棘が発見されている。
辿異種からはそっと触れるだけでも肉が削がれ毒に侵される「紅針棘」が得られる。
マスターランクに認定された個体のものは「秘棘」と呼ばれ、敵に刺傷を負わせつつ危険な出血毒に侵す。- 読み方が非常にややこしく、上棘は「ジョウキョク」ではなく「ジョウトゲ」と読む。
ましてや別名を「イバラリュウ」と読むからと言って「ジョウイバラ」などとは読まない。
一方で秘棘の読み仮名は、メインシリーズの命名法則に従っているのか普通に「ヒキョク」となっている。
Why CAPCOM people!!?
上述の通りMHR:Sの公式ガイドブックではエスピナスの別名周りで盛大な誤植をやらかしてはいるが、
秘棘の読みに関してはリオレイアのものと全く同じなので信用してよいだろう。
ちなみに上棘以外の、MHFで登場した棘素材の読み方はいずれも今のところは不明である。
- 読み方が非常にややこしく、上棘は「ジョウキョク」ではなく「ジョウトゲ」と読む。
- 棘竜の頭殻
- エスピナスの頭部の甲殻。消える事の無い覇気を宿しており、その存在感は圧倒的。
「トウカク」ではなく、「ズカク」と読む。
ちなみに、エスピナス種の頭殻の中では取引価格が最も高い。
- 棘竜の尻尾
- エスピナスの尻尾。堅い外殻と無数の棘に守られている。
圧倒的な硬度と強力な毒を持ち、興奮時には棘から猛毒が滲み出す。
その硬度と猛毒によりどんな相手も一振りで沈める恐るべき攻撃力を有し、切断も極めて困難である。
辿異種から得られる「毒帯尾」は角ほどの毒が無い為比較的安心して扱える。
実際得られた角を研究した結果、下記の事実が判明したため比較的安心、というのも頷ける。
マスターランク個体からは、太く発達した事で、振るうだけで敵を死に誘う「靭尾」を得る事ができる。
- 棘竜の紅玉
- エスピナスの体内で生成されるという玉石。
持ち主の怒気をそのまま宿しているかのような鮮やかな紅色である。
亜種と希少種のものはそれぞれ別の素材として扱われるが、頭殻と同じく原種の紅玉が最も価値が高い。
辿異種からは、怒りを彷彿とさせる紅色を持つ「大紅玉」が得られることがある。
- 棘竜の尖角
- エスピナスの鼻先に生える主棘。ハンターの間では「角」と呼ばれている。
上棘や尻尾以上の凶悪な毒性と硬度を誇り、これを活かした突進は恐ろしい威力を持つ。
加工が困難なエスピナスの素材の中でも特に取り扱いが難しい素材である。
辿異種は「極角」「極上角」「極剛角」「極絶角」と呼ばれる素材が入手でき、
それらを研究した結果、辿異種の異常にまで強力になった毒が角を変異させた原因である事が明らかになり、
更にその内部に大量の毒腺と、生成した毒を流す管が確認、
角という武器だけでなく、最大の武器である猛毒の主要生成器官となっていたことも判明した。
マスターランクの個体からは自身の瘴気で紅に染まり、凶暴性を覗かせる「剛角」が入手できる。
- 棘竜の濃緑殻
- 棘竜から稀に剥ぎ取れる堅殻。鮮やかな緑の色彩は、自然が生み出した芸術とされる。
- 棘竜の毒血
- 猛毒を含む辿異種エスピナスの血。
通常の解毒薬の効果は全く期待できないほど毒性が強い。
通常個体の血は素材として扱う事が出来ないと思われていたが、
マスターランクの個体からは「濃毒血」が得られ、素材としての価値を見出されている。
しかしこの猛毒が濃縮された血液は、たった一滴で周囲の草食種を死に至らしめるという大変危険な代物でもある。
新たにサンブレイクの公式設定資料集にて濃毒血は、
エスピナスが捕食したドクガスガエルやランゴスタの持つ毒を、血液内に凝縮した物と記述されている。
- 致死毒袋
- 辿異種エスピナスの猛毒が溜まる内臓器官。
毒が強すぎるため研究はされていないという。
毒袋系列の素材のようだが、エスピナスの素材であることが明記されている。
- 棘竜の毒髄
- 猛毒を含む辿異種エスピナスの髄。
全ての毒はここを通り全身を循環することが分かった。
- 棘竜の重翼
- 辿異種が持つ立派な翼のみが素材として扱われる。
翼膜に張り巡らされた血管は威嚇の際に真っ赤に染まる。
- 棘竜の紅翼爪
- 紅く鋭利な辿異種エスピナスの爪。
内側には毒が流れているため触れることも躊躇う。
- 棘竜の毒腺
- 辿異種から得られる、毒が生成されている器官。
不思議なことに剥ぎ取ると無毒化されるようだ。
- 棘竜の刺胞嚢
- 辿異種から得られる、爪や角、体表に無数に存在する刺胞。
全てが毒腺と繋がっていたという。
- 抗毒液
- 辿異種エスピナスが生成する抗体。
解毒の効果があり、更に服用から一定時間は毒を無効化する。
なお、同じく毒を用いる辿異種ガスラバズラもほぼ同じ性質の抗毒液を生成する。
- 棘竜の天鱗
- マスターランクのエスピナスから手に入る素材の中でも、幻とされる鱗。
「自然が生み出した芸術品」とも称される程の濃い緑色をしている。
関連項目
モンスター/エスピナス亜種
モンスター/エスピナス希少種
フィールド/樹海
武器/エスピナ武器 - エスピナス種の素材から作られる各武器へのリンクあり。
防具/エスピナシリーズ
イベント・メディア展開/MHFガールズ・フロンティア - 原種が第1シーズン最終回、変種が第2シーズン7回に登場
BGM/エスピナス戦闘BGM
モンスター/メラギナス - 近縁種と思われる烈種
モンスター/クシャルダオラ - 過去に争った事が示唆されている。MHR:Sでは縄張り争いも実装された。