残忍非道と言い伝わる魔物の姿を模した斧。荒々しい刃先で眼前の者の命を抉り、削る。
(デスピアダド)
無慈悲に命を刈り続け、禍々しい伝奇を、今なお作り続ける。デスピアダド最終型。
(禍斧スメルツェクリ)
MHXで初登場となるスラッシュアックス。
禍々しい布をキー素材として生まれる所謂デスギア武器の一つ。
目次
概要 
- 残忍非道と言い伝わる魔物の姿を模した斧。
最近の作品で良く登場する鎌デザインのスラッシュアックスであり、
ウィルofシェイプよりも死神らしい見た目となっている。
- ややメタリックな印象のマガラ武器とは対照的に、こちらは骨とボロ布を継ぎ合わせたような見た目である。
鳥の頭骨のようなパーツが付けられており、斧モードでは鎌の刃となる他、
剣モード時には眼窩に不気味な赤い光が灯る。
- モンニャン隊で「禍々しい布」と「蝕龍蟲」を手に入れれば、かなり早い段階から作製できる龍属性武器。
逆に言えば、モンニャン隊で素材を集めない限りいつまでたっても入手できない。
性能 
MHX 
- 下位の段階からスロット3を持つ唯一の武器であるが攻撃力・斬れ味共に少々物足りず、
強属性ビンにしては属性値も振るわない。
- 最終強化の禍斧スメルツェクリは、
- やはり物足りない攻撃力170
- あまり伸びなかった龍属性18
- それをわずかに伸ばす強属性ビン
- 素では短い青、斬れ味+2で僅かに白
- 相変わらずスロット3
スロット3の龍属性武器としても、同じくスロ3のソルブレイカーの滅龍ビンに属性値で劣り、
斬れ味、攻撃力は共にあちらが上。
デスギアシリーズに見た目を揃えたい場合などに使ってみよう。
MHXX 
- 究極強化の災禍斧ダルクメルツェの性能は
- 平均を下回る攻撃力290
- 少しは伸びたがそれでもあまり高くない龍属性25
- 上位と変わらぬ強属性ビン
- 素では青30白30で斬れ味レベル+2で紫20
- 上位と変わらぬスロット3
あちらは滅龍ビンであり剣モードでしか属性が発現しないという点では一応リード。
しかし斬れ味はあちらが持たない紫ゲージを持っているが斬れ味補正込みの物理性能は
白ゲージのヘリオス>紫ゲージの災禍斧であり、継戦能力も考えるとほぼ完敗といっていいだろう。
ヘリオスクラッシャーも大体滅龍ビンの所為であまり性能は高くないとか言わない。
まさにどんぐりの背比べである
MHRise 
- MHWorldでは登場は叶わなかったが、カムラの里で復活。
生産にはアケノシルムのクチバシが要求される。
最終強化は例によって禍斧スメルツェクリ。なぜか火竜の延髄が2個も必要になる。- 攻撃力190
- 龍属性24
- 斬れ味青20、匠Lv5でようやく白
- 強属性ビン
- Lv2スロットが2個
- 百竜強化は「攻撃力強化IV」「属性強化【龍】II」「竜種特効」
- MHX時代より全体的にスペックが上昇。
斬れ味の貧弱さはそのまま受け継がれてしまったので、防具もデスギアで揃えて剛刃研磨を活用したい。
竜種特効の百竜スキルを持つ数少ない一振りだが、攻撃力を伸ばす目的であれば、
上昇量が同等で古龍にも効果がある攻撃力強化IVの方がいいだろう。
- ライバルはハザクデミオスに対するパワースマッシャーよろしく、滅龍ビンの大天具・輪斧グンダリ。
一応ハザクデミオスと違い、剣モードの属性値はグンダリに勝っている。
攻撃力も百竜強化で追いすがる事ができるが、向こうは匠Lv1から白ゲージを出せるという強みがある。
覚醒速度もグンダリの方が早いので強化の早さとスロットの数で差別化を図りたい。
HR100以上になると新たに龍天剣斧ロスドナータが立ちはだかる為、少々立場が厳しくなってしまう。
MHR:S 
- MHR:Sでは「禍斧スメルツェクリ改」への強化が解禁される。
攻撃力は260とMR3の武器と見ると高くはなく、龍属性は39とかなり上がるのだが、
MR3時点で龍弱点モンスターがリオレイアぐらいしか居ないため性能を発揮し辛い。
人魚竜の荒髪ヒレを2個使うのも少々面倒くさい。
- 真価を発揮するのはラスボス討伐後。
MR20で傀異化した血と傀異調査チケット等を投入することで「災禍斧ダルクメルツェ」となる。
今までスロット以外は散々な性能だったが、今作のその性能は- MHXX時代を大幅に上回り、中堅どころの攻撃力330
- あのアルトロイヤルに匹敵する龍60
ビン補正値がXX時代より上がっているので、ビン性能を発揮した龍属性値はアルトランプロンすら超える。 - 変わらず強属性ビン
- デフォでそこそこの白ゲージ40があり、匠3から紫ゲージが出る。
- Lv2スロットが2個、百竜スロットはLv3
- Ver.14現在、
本武器は龍属性スラアクとしては強撃ビンも含め最強クラスの1本であるとスラアク使いから認識されている。
理由としては主に以下が挙げられる。- まず、龍属性値の高いスラアク自体が少ない。
他属性であれば強撃ビンに高属性値のスラアクが存在しており、
覚醒の手間を除けば物理も属性も高いという状態が作れるのだが、
龍属性は該当しうるのがTHEクローザーとクライムorグラントしかない。
前者は実用に足る状態まで持っていくのが非常に手間であり、
後者はどちらかと言えば物理の比重が高く、尚且つ火力のブレが激しいという弱点を抱えている。
そのためこの武器と直接競合する龍強撃剣斧がほぼ無いに等しく、
実質的に競合するのがVer.13までは同じ強属性ビンの赫絶の統翼ベリューラぐらいしかなかった。
- また、他属性の高属性値タイプの強属性ビン武器と比較しても攻撃力が330と高めの水準にあり、
匠3相当は必要ながら紫ゲージも出るので物理も別に悪くはない。
このため、リオス種のように肉質の柔らかい龍弱点モンスター相手でも十分なダメージが見込める。
そして紫ゲージが出るという点は、属性ダメージの補正という点で重要であり、
スキル構成は考えないといけないが赫絶の統翼ベリューラとの大きな差別化要素になりうる。
- まず、龍属性値の高いスラアク自体が少ない。
- 総じて、龍弱点モンスターに担ぐ上では隙の無さ過ぎる一振りと言える。
傀異化した血を手に入れた段階から即実践投入できるポテンシャルなので扱いやすさもピカイチ。
龍剣斧で迷ったらこれを作っておけばいいと断言できる1本である。
惜しむらくは、MR5の攻略に物凄く便利な性能をしているにも関わらず、
入手できるのがその後であるということか。
再臨した百竜夜行の元凶にはまさにうってつけと言える性能であり、存分に力を発揮してやろう。
なお強属性ビンということもあり、あくまで龍弱点モンスターでないと性能は発揮できないので注意。
- 傀異討究クエストをやり込んで武器の強化ができるようになると、
幾つか競合する武器が出てくるようにはなる。
この武器をひたすら鍛えていっても更に強くなってくれるが、一応頭に入れておくとよいだろう。- 強属性ビンでは前述した赫絶の統翼ベリューラが明確な競合として挙がる。
こちらは紫を出すにせよ白ゲージのみで運用するにせよスキルによる補填は実質必須だが、
あちらは長い白ゲージにより斬れ味ケアをほぼ不要とするのでより強力な構成が組める可能性がある。
一方で紫ゲージは出ないので、属性ダメージで考えると紫を維持できればこちらが圧倒的に有利。
更にVer.14アップデートで実装された錬成スロット拡張による強化はこの武器にとって追い風となった。
Lv5の斬れ味+10の効果はベリューラにとっては誤差レベルの違いだが、
この武器にとっては匠の軽減によってスキル構成の幅が広がる大きな強化となったのである。
更に、属性強化はLv5までは3ずつしか強化されないのに対しLv6、7だけで合計12もの強化となり、
最終的には攻撃+15・属性+18・斬れ味+10にさらに錬成で属性+27が飛んでくるということになる。
元から百竜スロットLv3であるこの武器のみがその恩恵に与れる。
元々火力的にはこちらに分があったが、ベリューラの快適性を差し置いてでも採用する価値は増したといえるだろう。
- 強撃ビンではTHEクローザーを徹底的に錬成で強化することで、
高会心・高龍属性値・素紫20(30)というかなり強力なスペックに仕上がる。
そこまでの道が長すぎる上に武器スロットが無いので装備構築に頭を使う、
属性値は圧倒的に勝るなどTHEクローザーの運用は正直趣味の域を出ないところではあるのだが、
物理肉質の柔らかいモンスター相手にはこちらも中々のダメージを見込める。
ソロかマルチかで使い分けるという選択肢もありはするだろう。
- 強属性ビンでは前述した赫絶の統翼ベリューラが明確な競合として挙がる。
- Ver12.0で武器の重ね着が実装された為、「性能は抜群だけど見た目がちょっと…。」というハンターも
安心して担げるようになった。
逆に他の剣斧にこれを被せるハンターもいる様子で、個々人の「かっこいい」の趣味がよく分かる。
余談 
- デスピアダド(despiadado)はスペイン語で「冷酷な」という意味。
確かにコイツに対しては冷酷な仕打ちであろう。
また、スメルツェクリのツェクリはギリシャ語で斧を表すτσεκούριが由来と思われる。
- 上述した通り、斧モードのデザインが鎌となっているスラッシュアックスである。
そんな彼を狩り場へ持ち出し、剣モードへ変形させてみると…なんだか斧っぽい。
鎌スラアク仲間としてウィルofシェイプやパルザ=ダオラが存在するが、
それらが「斧刃と剣刃がほぼ同サイズで、剣モードは半月状の巨大な刃になる」というデザインなのに対し、
デスピアダドは剣刃と比較して斧刃が若干小さく、変形させても一直線にならないのが原因。
剣刃が若干前方に張り出している関係上、
「大きめのハンドガード(斧刃)が付いた柄の短い斧を構えている」ように見えるのである。