コンパチブル(Compatible)の略語で、「互換性のある」「両立できる」などの意味を持つ。
主に格ゲーなどで用いられる用語で、同一ゲーム内において他のキャラクターにモーションやグラフィック、コマンド、パラメーターなどが流用・調整されて良く似ているキャラクターの事を「コンパチブルキャラクター」と呼ぶ。
代表的な例は「ストリートファイター」シリーズのケン(ベースはリュウ)や「スマッシュブラザーズ(スマブラ)」シリーズにおけるルイージ(マリオ)、バンダイナムコ製タイトルで言えば「鉄拳」シリーズのクリスティ(エディ)など。
湾岸マキシにおいて「コンパチ」だとされているのは以下のクルマ。
- GT-R (R35)・GT-R (R35) NISMO・GT-R PureEdition(R35)
6RR現在、(隠しコマンドで出現するSpecV含め)最もバージョン違いが多いクルマ*1。
基本的にミッション段数や加速・最高速・コーナリング性能の差はないが、車体面積と対接触性能(要検証)に若干の差異がある。
また3台とも「ブレーキペダルを踏むと後退灯とウィンカーまで点灯する」「内装が2007年モデルの使い回し」という共通点があり、前者はバグとして周知されているものの未だに修正されていない。
- FAIRLADY Z Version ST (Z34)・FAIRLADY Z NISMO (Z34)
違いはドレスアップパーツ装着の可否とNISMOエアロの有無による車体面積。
後者のNISMO仕様はドレスアップパーツが装着できずカスタムカラーも無いが、エアロがデフォルトで装着されている分当たり判定も拡大している。
- ROADSTER S Special Package (ND5RC)・ROADSTER RF RS (NDERC)
違いはトップの材質、初期馬力。ただそれだけ。
ただ、NDERCは実質ND5RCを入手し損ねたプレイヤーへの救済措置という見方があり、実際入手条件が500マキシG以上所持した状態で5DX+→マキシ6に引き継ぎという少しでも分身対戦をやってさえいれば手に入る非常にハードルの低いものであった。
6Rからソフトトップモデルがナビスクラッチの景品として解禁。6RR+からはハードトップモデルも通常解禁となる。
- NSX (NA1)・NSX-R (NA2)
違いは外観と車高、型式、ミッションの段数のみ。
後期型のNSX-Rが前期型より10mmほどローダウンされているくらいでおそらく性能差はほとんどないと思われるが、ギアの段数や車高による見え方の違いでプレイヤーによっては操作性に差が出るだろう。
- HIACE WAGON (KZH100G)・ハイリフト仕様
ハイリフト仕様は既存の100型ハイエースの車高をリフトアップしただけ…かと思いきや、タイヤに「TERRAZI*2」の印字がなされている。逆に言えば外観の違いはただそれだけ。
他にも装着できるドレスアップパーツや、対接触性能に若干の差異がある。
なお86 (ZN6)とBRZ (ZC6)、CHASER Tourer V (JZX100)とMARK II TOURER V (JZX100)、SILVIA K's (PS13)と180SX TYPE III (RPS13)などもそれぞれ同じプラットフォームの兄弟車であるが、湾岸マキシでは性格の違う別車扱い*3のためここでは例外とする。
コンパチをコピペ・手抜き・水増しと非難する声もあるが、3Dモデルやモーションを一から製作するのは途方も無い労力が必要である。
基となるものを流用・調整する場合なら一から作る場合と比べて低い労力で異なる性能に構築できたり、キャラ(湾岸マキシだとクルマ)製作のコストを削減した分を他の調整に回せたりとメリットも大きい*4。
また、コンパチキャラを積極的に採用することで容量もかなり節約できるらしく、お祭りゲーの代表格「スマブラ」シリーズにおいて「DX」では19体のキャラを作成し、余った容量を「モデル替え」によってさらに6体分埋めることに成功したとのこと。
これはスマブラシリーズのディレクター・桜井政博の「1体でも多くのキャラを参戦させたい」という目的から。
ただ、湾岸マキシでもそのような目的や容量削減がなされているのかは定かではない…