【馬】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 04:52:27

概要

ドラクエシリーズに登場する動物【NPC】キャラクター。ウマ。普通にいる馬のことである。
【牛】【豚】などの農耕用の家畜としては最も早くDQ3から登場している。
初期の作品では唯一の農耕家畜であったため、NPCの馬は田舎の象徴のような扱いを受けていたが、家畜の種類が増えたDQ7以降では、それなりに登場機会が増えた。
話しかけると【ヒヒーン!】と嘶くが、一部では人語を喋ったりする。
作品によっては【馬車】を引いてくれたり、空を飛んでくれたりだったりと、主人公達の仲間キャラクターとして大活躍する。
DQ11ではついに【ウマ】に乗れるようになった。
しかしそれ以外となると、馬車が活躍する作品や、遊牧民が現れる作品でさえ人間の乗馬シーンはさほど多いわけではない。いわゆる騎兵が躍動するような世界観がドラクエシリーズと縁遠い影響と思われる。
 
道具の一つである【うまのふん】は、ネタアイテムとして非常に有名。新しい作品ごとに様々なネタが仕込まれていたりする。
 
馬をモチーフにした【ケンタラウス】【レジェンドホース】【れんごく天馬】【ユニコーン】(?)などのほか、 人間が乗らないかわりかの如く【しにがみきぞく】【なぞの黒騎士】【木馬のきし】(?)など馬に跨ったモンスターも登場している。

DQ3

シリーズ初登場。
おそらく最初に目にすることになるのは【レーベ】の老人の家の前で放し飼いにされている個体。
【スー】の村にしゃべる馬の【エド】が居るほか、【竜の女王の城】にいる馬も人語を話す。
【ポルトガ】には【バラモス】によって「昼は馬になる」という呪いを掛けられた【カルロス】が居る。ただし上述の馬と違って、馬でいるときは【ヒヒーン!】と嘶くだけで、人語は話せない。
【ドムドーラ】には同じく初の馬小屋も登場するが、昼夜の変化がないため馬はいつも中に居ない。
 
『ファミリーコンピュータmagazine』1987年19号の特集記事では、この牧場の写真があり「馬は勇者たちの味方?」「馬に乗って旅をする」というネタがあった。
馬に乗って旅をするシステムは同年発売された「ウルティマ(発売元:ポニーキャニオン)」で実装されていたこともあって信憑性がありそうだったが結果的にガセネタであった。これについては翌20号ですぐ「実際には馬に乗ることはありません」と訂正している。
だが、それは次作に完全ではないが近い形で実現することになる。

リメイク版

【ゾーマ】打倒後、ドムドーラの3頭の馬と話すとそれぞれ違ったテキストが出る。
なぜか1体だけナレーションが付いている。

DQ4

初代馬車牽き馬として【パトリシア】が登場。
また、ネタアイテムとして【うまのふん】がシリーズ初登場した。
一方でNPCの馬は第二章の【砂漠のバザー】で初登場する他では、【コーミズ】【ロザリーヒル】にそれぞれ1頭ずつしかいない。
砂漠のバザーは第五章では入れなくなり、ロザリーヒルの馬はロザリーの死後になぜかいなくなるので、最終的にコーミズに1頭のみとかなりレアなNPCである。

リメイク版

容量が増えた関係で、農耕家畜が増え、各地で【牛】とともに飼育されている様子が確認できる。
【バロンのつのぶえ】を戦闘中に使用すると馬の大群を呼んで敵を攻撃することもできる。
 
また、PS版では移民カテゴリの一つとして馬が登場。
全部で四匹居り、名前は【カルメル】【テツ】【フローラ】【フンバー】で、すべて栗毛。
移民としての馬は【移民の町】【グレイトファーム】に発展させるための条件にもなっている。
 
移民システムが変更になったDS版では、町のレベルが4になると白い馬のエドが町にやって来る。

DQ5

二代目馬車牽き馬としてパトリシアが登場。
もちろん、DQ4の彼女(?)とは同名なだけで別馬である。
【パルプンテ】を唱えると、このパトリシアが暴れ出すことがある。
 
NPCとしては、なんと【カボチ】にしか存在しない。
恒例(?)の喋る馬は本作以降は登場しなくなった。
 
しかしパトリシアには悪いが、DQ5でただ一言「馬」と言ったら、まず【ジャミ】を思い浮かべるプレイヤーが多いのではあるまいか。
純粋な馬というより半人半馬のデザインなのだが、良くも悪くもDQの馬系モンスターのインパクトを引き上げた功労者とは言えるだろう…。

DQ6

三代目馬車牽き馬として【ファルシオン】が登場。歴代唯一の牡馬。
今回はストーリーそのものに大きく絡んでくる。
NPCの馬は【ゲントの村】【ホルコッタ】にいずれも家畜として登場する。ライバル(?)の【牛】が登場したのは本作から。
 
本作ではなんと天馬なる存在も登場する。
 
DS版では【すれちがい夢告白】で最初から選べる「姿」にも馬がラインナップされている。
また、「舞台」に「うまごや」と「うまごやショック」が登場。
背景は同じだが、登場する四匹の馬が前者では向き合い、後者では背中合わせ。そして効果音が違う。
それ以外では「どうぶつのそうげん」で馬が登場する。

DQ7

PS版移民カテゴリの一つとして「うま」が登場。
全部で三匹居り、名前はガブリエル、ナオミ、ヒノエン。
DQ4と同様に(システムはこちらが先)、【グレイトファーム】の発展条件となっている。

リメイク版

【プロビナ】でのイベントで、村の住民たちと同様に魔物に魂を抜き取られてしまった馬がいるが、パチパチとまばたきをしている。
口をあんぐりと開けて目を見開いて横たわる姿は、魂を抜き取られた様子がとてもよくわかるのだが、それが普通にまばたきするとギャグになってしまう。死んだフリしてるのか……?

DQ8

ドルマゲスによって父親と共に馬へと姿を変えられてしまった通称馬姫、【ミーティア】が登場。
今回もストーリーそのものに大きく絡んでくる。
今作は人間の姫が馬に変えられた配慮か、うまのふんが登場しない。

DQ9

最序盤に馬小屋の掃除をしたり、【なぞの黒騎士】がカトリーヌとかいう黒馬を奪っていくがそれぐらい。
黒騎士に奪われたカトリーヌには後日談が少々あるのだが今作では影が薄い。

DQ10オフライン

行商人が馬車を引いていたり、【グランゼドーラ城】の馬小屋でふんを拾える。

DQ10オンライン

馬型【ドルボードプリズム】はDQ11発売の3ヶ月前に登場した。
恒例のしゃべる馬は【サンダー】が3DS版DQ11発売後のVer.4.2より登場した。

DQ11

単騎の乗り物として使える生物としての馬ではシリーズ初(詳細は【ウマ】を参照)。
 
ミニゲームで【ウマレース】があり、本作では何かと存在感のある動物だが、歴代の馬車馬のように主人公たちとずっと連れ添う名前のある馬はいない。
PS4版において馬呼びの鐘で呼べる馬は、名無しではあるが同じ白馬のようである。これは【主人公】【イシの村】を旅立つ時に【ダン】村長から授かった村一番の器量よしの馬。
 
【グレイグ】には愛馬【リタリフォン】がいる他、【シルビア】も羽根飾りの付いた白い馬(名前は【マーガレット】号)を所有している。
3DS版3Dモードの【サマディー城下町】のサーカスでは、シルビアが歩いている馬(上記のマーガレット号とは別の茶色い馬)の上で片手で逆立ちしながら足でジャグリングするという芸を行う。
他に名前がある馬としては【モグパックン】がいる。
 
これ以外には、馬に乗って逃げる主人公と【カミュ】を、グレイグ率いるデルカダール兵の騎馬軍団が追い詰めるイベントシーンがあり、【オープニング】ムービーでも再現されている。
ただしこの場面、3DS版2Dモードでは誰も馬に乗っていない。
 
3DS版では【冒険の書の世界】でDQ6の【天馬の塔】に行くことができ、馬に話しかけて【クエスト】を受注する。ここで起きるイベントはなかなかシュール。

DQM2,イルルカ

【ユナ】の愛馬イプシロンが登場。

キャラバンハート

ストーリー上で目立つ存在ではないが、主人公が複数の馬車で構成されたキャラバンを率いるリーダーであるため、本作の冒険の大半を馬たちと共に過ごすことになる。

小説ドラゴンクエスト

DQ2と3の主人公達は、基本的に馬に乗って移動している。