人格ストーリー
人格/ホンル/K社3級摘出職職員
(▌=摘出職管理職員)
子供の昼と夜は、いつもあのガラス管の中で流れていったんだ。
K社が決めた、子供の「最も安定した状態」を常に維持するためだろうね。
子供の肉体はその棺のような場所で、そうやってずっと眠ってばかりいるんだ。
外から子供を起こすまではね。
▌あ~今日もお疲れ様です~。さっき来た方たちは、お昼を食べに行ったんですか?
▌......。
▌食事はされましたか?今日はどんなものを食べてきたんですか?
▌......。
▌食事の話には興味ないんですか?じゃあ...。
▌お前は毎日そんな風にペラベラと、疲れないのか?
▌あ~やっと僕の目を見て話してくれるんですね~。
研究員はボタンを押して子供を起こしたことを、少しの間後悔していたのかもしれないね。
K社の摘出職と呼ばれる者たちのうち3級職員たちは、投入されないときはいつもあのガラス管の中で生活してるんだ。
他の職員たちよりアンプルを過投与されることが常である3級職員たちは、その適合度を高めるためにガラス管での生活が強制されるんだ。アンプルに少しでも誤差が発生すれば、彼らを崩壊させる方向に作用することもあるから。
▌お前は起きてすぐなのに、よくそんなペラベラと喋れるな...。ただ寝て起きたわけじゃなくて、仮死状態から目覚めたっていうのに。
▌まあ~慣れたら何だかんだで適応出来たんですよね。
この者たちが寝ているのはいわゆる睡眠とは違う。端から仮死状態になるようにしてるんだ。
夢を通じて変わっていく無意識だけでも、崩壊する危険があるから。
でも、子供はそんなのに全く影響を受けてないって感じだし、むしろすっきりとしてみえるね。
▌はは、僕は外に出たいと思っても出るのが難しい身の上ですからね。暇だからしょうがないじゃないですか?
▌はぁ...どうやって摘出職になれたんだか。あんた、アンプル適合度が低かったら他の役職に就いてただろうに。
▌う~ん、きっとそれはないと思います。お婆さんが僕をここに送ったので。
▌お婆さん?
▌はい~。社会勉強のために、都市のあちこちを回れっておっしゃったんですよ。
▌だから...コネ入社か?お前の...お婆さんは凄い方ってわけで。でもコネ入社って普通、摘出職として現場投入されるのか...?
子供は笑いの代わりに、ボコホコと泡を垂れ流した。
会話していた研究員は何事だと慌てて顔を上けたが、子供はただ目を閉じてにっこりと口元をつり上げていたんだ。
▌驚かすなよ...
▌ふふ、面白かったから笑っただけですよ。
▌まあ~お婆さんの考えがどうなのか、僕はよく分からないし興味も無いけど~。
▌それでもこんな仕事をやってみるのって、悪くはないとは思うんです。
▌......。
複雑な顔で子供を眺めていた研究員の腕からアラームが鳴り響いた。
▌暇だって言ってたっけ。良かったな、投入だ。
▌あっ!やっぱり!
子供は...。
まもなく投入命令があった位置まで到達した。
▌さあ...じゃあ。摘出します。
子供はニコニコしながら武器を握り、敵に向かって走っていった。
仕事をしてるにしては、とても楽しそうに見えるね。
まるで、新しい経験を得ることが出来て嬉しいって風にね。
台詞
人格/ホンル/K社3級摘出職職員
人格獲得 | ふむ…目の前の人たちをみんな摘出しちゃえば良いんですよね? |
---|---|
朝の挨拶 | 外が昼か、夜なのかはよく分からないんですよ。僕は摘出が必要なときを除けばいつだって…ここにいるから。 |
昼の挨拶 | そうですか…今は昼なんですか?懐かしいですね。昔はゆったりお茶でも飲んでた時間ですけど。 |
夕方の挨拶 | あ、夜ってことは分かっていますよ。夜間勤務をする方たちがちょうどさっき訪れたんですよね。 |
対話1 | 必要な状況でなければ…僕たち3級摘出職は、身体を常にHPアンプルの種類と濃度に適合させる必要があるんですよ。 |
対話2 | 再生アンプルは本当に有用な技術だと思います…こんな風に、健康を維持して身体を治すこともできますし~濃度を変えて崩壊させる攻撃手段として使うこともできますし。 |
対話3 | あっ…機械とは戦いたくないんだけどなぁ。僕の武器には生体組織にだけ反応する刃が付いていて、機械にはあまり通用しないんですよね~。 |
同期化後の対話1 | どうやってこの仕事に就くようになったかですか?はあ~もうかなりおぼろげなんですけど…。お婆さんが、これからここで働くようにおっしゃったから送られた気がします。まあ、その他に特段理由なんてありますかね? |
同期化後の対話2 | あなたにだけ教えます…実は、ここの偉い方がうちの家族と親交があるそうなんですよ!ふふ、世間でいう天下りってこういうものなんですかね? |
放置 | もう話し相手にはなってくれないんですか?残念ですね~。 |
同期化進行 | 投入…ですか?これからもっと呼び出すんですか?よかった~暇すぎたんですよね。 |
人格編成 | いつでもです。 |
入場 | 投入します。 |
戦闘中の人格選択 | 忙しいんですけど~特別に聞いてあげますよ。 |
攻撃開始 | 摘出します。 |
敵混乱時 | 再び復旧するのは大変でしょうね。 |
混乱時 | あっちゃぁ。 |
敵討伐 | 完全に溶けたね? |
本人死亡 | あれ…結局…アンプルが…過注入されたのか…な? |
選択肢成功 | ふふ、速攻です。 |
選択肢失敗 | う~ん…摘出職って元々こんなことをする職務じゃないじゃないですか? |
戦闘勝利 | はぁ~久しぶりの外の空気、良かったです。 |
EX CLEAR戦闘勝利 | ふふ、我ながら素晴らしかったですね。ちょっと自由時間を設けてから帰っちゃダメですか? |
戦闘敗北 | おっと…どうやら増援を呼ぶべきだったみたいですね。 |
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