ひげ。生物の顔付近に備わった、毛状もしくは細長い突起状器官の総称。
目次
概要
- 「ひげ」と言えば、一般的にはヒトを含めた哺乳類の口の周りに生える毛のことを指す。
犬や猫などのひげは正式には「洞毛」と言い、体毛の数十倍もの神経が通った、
鋭敏な感覚器官としての役割を担っている。
猫がひげを触られるのを嫌がるのは、自身の大事なセンサーを傷つけられたくないからである。
一方、ヒトの顔に生えるひげはただの体毛であり、当然センサーとしての働きも存在しない。
哺乳類の中で感覚器としてのひげを持たないのは、実はレアケースだったりする。- 哺乳類の中でもヒゲクジラ類が持つ「ひげ」は毛ではなく、
エサを濾し取るために発達したヒゲクジラ特有の部位である。
他の生物でいう歯に相当する。
- 哺乳類の中でもヒゲクジラ類が持つ「ひげ」は毛ではなく、
- ナマズやドジョウの顔に生えた細い突起も「ひげ」と呼ばれるが、もちろん毛のたぐいではない。
このひげも感覚器として役立っており、索餌などに用いられる。
- その他、昆虫などの触角や一部の鳥類が持つ肉垂も「ひげ」と呼ばれることがある。
モンスターの「髭」
- モンハンにおけるモンスターにおいても髭を持つものがいくつか存在するが、
その構造や目的もまたモンスターによって異なる。
- 素材名が「髭」と「ヒゲ」の2通り存在しているが、毛そのものである場合は「髭」、
毛ではない器官である場合は「ヒゲ」と記述される傾向がある。
ドドブランゴ(亜種)
- 顔から左右に伸びた立派な髭が生えている。
この髭はその強靭さから体毛とは別の素材として扱われ、
武器や防具に使用される他、ジャンボ村では船のメインセイルの材料にもされる。
また、MHFのG級個体からは「雪獅子の長髭」という素材が極稀に剥ぎ取れる。
更に、辿異種は「雪獅子の昂髭」と呼ばれる素材を持つ。
- 素材
- 雪獅子の髭、強靭な牙獣髭、雪獅子の長髭、雪獅子の昂髭
チャナガブル
- 下顎に触手のような形状のヒゲを持つ。
イキツギ藻によく似た形をしており、水中の泥にもぐってこのヒゲだけを出して擬態する。
イキツギ藻と思って近付いてきた獲物は一瞬で飲み込まれてしまう。
根元から不自然なほどの大量の空気の泡が噴き出しているイキツギ藻を見かけたら、
それは擬態したチャナガブルである可能性が高い。
しかし上手く近付けば擬態中のヒゲを剥ぎ取ることが出来る。
- 素材
- 灯魚竜のヒゲ、灯魚竜の大王ヒゲ
ナバルデウス(亜種)
- 「鎧毛」と呼ばれる髭を喉元に蓄えている。
そのボリュームたるや、下顎から胸まで覆うほど大量に生えており、
髭が素材になるモンスターの中では現状最大規模。
また、あらゆるモンスターの髭の中で唯一部位破壊可能である。- 通常種の場合は髭の部位破壊がクエストクリアに必須。
メインターゲットにこそ設定されていないが、
破壊しなければ決戦エリアに移動してくれずクエスト失敗となってしまうためである。
破壊条件は体力を一定以下まで削ることなので、別に髭を無理して狙わなくてもよい。- 亜種の場合は最初から決戦エリアでの戦闘となるので、破壊の必要性はそもそも無い。
- 設定ではこの髭に共生藻を繁殖させ、
自身の呼吸で発生した二酸化炭素と発光体による光エネルギーで光合成を促し、
水中活動に必要な酸素を得ているという。
魔法じみた能力を有している古龍種の中では、かなり現実的な生態であると言えよう。
- 通常種の場合は髭の部位破壊がクエストクリアに必須。
- 素材
- 大海龍の鎧毛、皇海龍の豪鎧毛
ガライーバ
- ナマズ型の魚類で、ヒゲが素材になる。
小型モンスターでヒゲを固有素材として持つ事例は初である。
水属性武器の強化には必ずと言っていいほど要求される素材であるため、
時間があるときに集めておこう。
- 素材
- 咬魚のヒゲ、咬魚の大ヒゲ、咬魚の上ヒゲ、咬魚の鋼ヒゲ
ネロミェール
- 「幻曜ヒゲ」と呼ばれる、クラゲの触手を思わせる細長いヒゲを持つ。
素材説明文で「雷属性を付与する性質がある」と記述されており、ネロミェールの放電能力に関わる
重要な器官であると推測される。
それを裏付けるように、戦闘中にネロミェールが雷の力を最大まで解放すると、
ヒゲがネオンライトの如く明るい水色に発光する。
- 素材
- 溟龍の幻曜ヒゲ
オロミドロ(亜種)
- 赤色の長い髭を左右に一本ずつ生やしており、素材としても入手できる。
この髭は透明度の低い泥の中でも外敵の位置を把握できるように発達したものであり、
泥沼の震動を鋭敏に感知してまるで見ているかのように相手の位置を把握して攻撃を仕掛けられる。
この髭は長く伸びれば伸びる程さらに敏感になっていくという。
亜種の持つ髭には岩をも溶かす溶液腺が備わっているため、取り扱いには注意が必要。
- 素材
- 泥翁竜の髭、泥翁竜の長髭、泥翁竜の仙人髭、溶翁竜の剛靭髭
その他
- ゲーム中では確認しづらいが、ネコをモデルとしているアイルーとメラルーにも髭が生えている。
- ナビルーは髭の形が特徴的で分かりやすい。
感覚も通常のアイルー以上に鋭いらしく、大きな予感がすると髭がビリビリ痺れる感覚を覚えるらしい。
- ナビルーは髭の形が特徴的で分かりやすい。
- ババコンガの通常種は髭が無いが、亜種になると顎の下に白い毛が生える。
クエストの依頼文で「珍妙なヒゲ面の牙獣」と呼ばれているあたり、やっぱりアレは髭のようだ。
しかし、ババコンガ亜種といくら戦っても強靭な牙獣髭は取れない。
- ゾラ・マグダラオスの顔の下には、髭のような器官が無数に垂れ下がっているが、
素材などになっておらず、公式からの解説も無いため詳細は不明である。
- オディバトラスは髭を持たないが、顎にある砂の吸引器官が髭に見えると話題になった。
しかも目の上にある突起が太い眉毛、さらに甲殻の色のせいで赤ら顔に見えることから、
一部のハンターに「おっさん」呼ばわりされている。
ちなみに特異個体は、そのヒゲ器官が金色を帯びている。
余談
- 男性ハンターのキャラクターメイクの際に選択できるオプションの一つ。
ONにすると、みごとな白髭が生える。一瞬で。
ハンターの代謝は一体どうなっているのだろうか?- ちなみに、一口にヒゲと言っても様々な種類がある。
日本語では、くちひげ(髭)、あごひげ(鬚)、ほおひげ(髯)で漢字を使い分ける。
面白いことに、英語においても同様の使い分けが為されているという
(くちひげ:mustache、ほおひげ:sideburn、あごひげ:beard)。
- ちなみに、一口にヒゲと言っても様々な種類がある。
- ナバルデウス亜種は英名で“Goldbeard Ceadeus”と名付けられている。
Goldbeardはgold(金)+beard(ひげ)であるため、「金ヒゲのナバルデウス」という意味になる。
また、宝纏ウラガンキンも“Crystalbeard Uragaan”という英名を持つ。
こちらはcrystal(結晶)+beardで「宝石ヒゲのウラガンキン」と言ったところか。