階級社会において名誉や称号、社会的特権を持つ身分にある人物。
概要
- 世界史、特に古代から中世に掛けてのヨーロッパでは頻繁に出てくる単語であり、
一部地方では現代においても息づいている制度である(しかし実質的に形骸化している地域がほとんど)。
日本史においても呼び方こそ異なるが、時代によっては似たような制度や立場が存在した。
因みに貴族の中でも「王位継承権」を持つ特別な一族は「王族」と呼ばれる。
- フィクションの世界ではよくある設定の一つである。
また、その作品のジャンルや方向性にもよるが、一般人などとは何らかの点で認識に大きな違いがあり、
それが原因でトラブルが起きたり、互いを嫌悪し合っていたりすることが多い
(この辺りは一部現実世界でも同様である)。
自分たちが所持する特権を濫用して私腹を肥やす一方で、
自分とは無関係と考えている事柄については全くの無関心という人物も少なくなく、
こういった点から主人公勢、あるいはレジスタンスなどと衝突するのがある種の鉄板である。
- 一応断っておくが、貴族階級の人物が悪役に回るケースが多いだけで、
「貴族」そのものが悪の権化というわけではない。
階級の低い者にもしっかりと目を向け、自分たちの立ち位置を正しく理解し、
自らが掲げる信念に基づいて行動するような立派な人物も決して少ないわけではない。
尤も、あまりにも傲慢な立ち振る舞いや悪行を働いた結果反感を買い、没落にまで追い込まれた人物が
フィクションだけに留まらず、現実世界にも存在したということも事実である。
MH世界の貴族
- MHシリーズでは一部の国に上述したものに近い社会制度があるようで、
その制度に沿っているらしい貴族階級の人々も存在する。
しかし、そのような人物がNPCとして登場したりするケースは稀であり、
大半はクエストの依頼主として受注書にてその存在を垣間見る程度である。
- 滅多に入手できないモンスターの素材(場合によってはモンスターそのもの)を欲しがっていたり、
自分たちの領地を守るためだったりと、やはり一般人とは若干方向性が異なる依頼が多い。
ある意味お約束だが、金と権力に物を言わせて無茶な依頼を提示してくる人物も少なくない。- プレイヤーの視点から見るとかなり身勝手な理由でクエストを提示している人物も多く見られるが、
クエストとして提示されている以上、ギルドの視点から見ると少なくとも違法性は皆無のようである。
また、正当な報酬(素材を含む)が得られるのであれば特に文句は無いというハンターも多く、
むしろ貴族に名前を売り込むというビジネス的な観念から進んで受注しようとする者もいるらしい。
基本的にクエストを受注するかどうかの選択権はハンターにあるので、
本当に内容に納得がいかないクエストならば、
依頼が回ってきても受注しないという選択肢も常に残されてはいる。
尤もこれはあくまで「世界観上は」であり、ゲームのシステム的にはキークエストになっていたりすると
延々無視するわけにもいかないが。
- プレイヤーの視点から見るとかなり身勝手な理由でクエストを提示している人物も多く見られるが、
- 一般人やハンターとは生活環境が大きく異なるためか、
モンスターに対する知識は基本的に浅く、その脅威を正しく理解していない人物が多いらしい。
そのために好奇心や探究心からモンスターに接近し、被害を被るというケースが少なくない。
クエスト提示の理由がその報復だったりすることもあるが、
流石にそれは野生動物に無暗にちょっかいを出そうとした報いではあるまいか。- 特にパッと見はユーモラスで可愛らしくも見えるババコンガは
興味をそそられる対象になりやすいようだが、
ヤツに近付いた結果ヒドイ目に遭った貴族もいる。男女問わず。
貴族だけあって召し物に気を使っていたり、下品なものを毛嫌いする傾向があったりする分、
この手の被害者の怒りと嫌悪感は相当なものとなっている。
- 特にパッと見はユーモラスで可愛らしくも見えるババコンガは
- おそらくMHシリーズで最も有名な貴族は「わがままな第三王女」であろう(正確には彼女は「王族」だが)。
彼女の提示する無理難題に翻弄されたプレイヤーは数知れず、
そして彼女の暴走は止まる所を知らず、むしろ加速し続けている節がある。
- 2023年現在、NPCとしてゲーム中に実際に姿を見せた貴族階級の人物は
MHRiseのヨモギやMHR:Sのチッチェ姫など極僅かである。
より正確に言えば、彼女らもまた「王族」であるが。
そんな彼女たちだが、ゲーム中ではそれぞれ茶屋の看板娘や観測拠点のクエスト受付嬢を務めており、
等身大の一少女として描かれている方が多いため、一国の姫という印象は強くないかもしれない。- なにげにエルガドの王国騎士の面々、
王国騎士フィオレーネ、アルロー教官、王国騎士ジェイ、王国騎士ルーチカも
貴族なのかどうか判然としない。
現実世界の欧州でも(他に爵位を持たない)騎士が「最下級の貴族」「最上級の平民」
どちらの扱いである国も存在するためなんとでも言える状態である。
ただ、王族の血を引くと明言されているセルバジーナ、
出生段階で平民であったとしても普通ある程度のレベルで授爵されるであろうほどに地位が高い
提督ガレアスはかなり貴族の可能性が高いといっていいだろう。
(大抵の貴族制の国では平民が貴族に命令を下す状況を避けるため、
飛び抜けた武功で軍内で猛出世してしまった平民がいた場合、何らかの貴族号を与えるのが普通である。また、提督という階級は将軍と並んでおりそれぞれ海軍、陸軍の大ボス扱いされている。)
- なにげにエルガドの王国騎士の面々、
関連項目
登場人物/わがままな第三王女
登場人物/食道楽を究めた貴婦人
登場人物/胃痛もちの執事
登場人物/白手袋の貴族
登場人物/曇りなき目の貴族
登場人物/悲しみを湛えた老貴族
オトモ/レジェンドラスタ - 過去に貴族だった者もいる様だ
モンスター/イヴェルカーナ - 貴人に喩えられる事のある古龍
モンスター/メル・ゼナ - 伯爵がモチーフの一つである古龍
武器/メルゼ武器 - 初期段階の武器銘にデューク(公爵)が付いている