武器/ラズルスラッガー

Last-modified: 2023-01-06 (金) 17:22:23

MHF-GのG級ランク実装黎明期から存在するG級武器の一つ。
海のような青色が美しく、銃身の強度が高いガンランスである。

概要・性能

  • MHF-G1にて登場したガンランスであり、
    SP武器のカザド・アスールSPがデザイン元となっている。
    カザド・アスールSPはトライガンランスの色違いであり、
    初期のG級武器に多く見られた、既存武器デザインの流用踏襲である。
  • 青色繋がりかG級ショウグンギザミの素材をベースに作成されるのだが、
    属性はカザド・アスールに引き継いで水と毒の双属性…ではなく、何故か水と麻痺の双属性に変化している。
    麻痺される側が麻痺武器になるとは、これ如何に
    なおこの武器もそうだが、G級ショウグンギザミの武器は全て水と麻痺の双属性である。
  • MHF-G1時点のラズルスラッガーは、
    Lv20が限界性能であったことからそこまで際立った性能があった訳ではない。
    当時のG級では唯一の麻痺武器であった事、麻痺値が390であり、
    高い麻痺値を持つ事で知られる剛種武器の緋猛銃槍【武勇】より少し高いという認識であった。
    それ以前の問題として当時のG級武器の無茶苦茶な強化難易度の高さから、
    あくまでキワモノ扱いされていたことは否めない。
    だがMHF-G2で限界がLv50になったことでこの武器ははっちゃけることとなり、
    G級システムが実装されてから長らく経つ現在でも埋もれきる事のない性能を持つ。
  • 最大まで強化したLv50時の性能を要約すると…、
    • G級武器の中では低めである攻撃力1025
    • そこそこ高い水属性550
    • この武器と同じ、凄まじく長い緑ゲージにほんのちょっとの紫ゲー
    • 放射型砲撃Lv6…ではなく、放射型砲撃Lv5
    • 非常に高い麻痺600
    と言ったところ。
  • 言うまでもなく最大の特徴は、その異常なほど高い麻痺値。
    2015年1月時点では、天廊武器を除く全武器種の全武器の中で最も高い麻痺属性値を誇っていた。
    状態異常強化のシジル*1を搭載させれば“660”程の蓄積値となる。
    1/3しかエフェクトが発動しないと言えども、その期待値は麻痺200もある計算になる。
    火力は最近のG級武器としては低い部類と言わざるを得ないが、
    その麻痺値の高さだけでも十分なアイデンティティを確立してきたと言えるだろう。
    • その蓄積値の高さは“+3”まで発動させた麻痺剣晶を使いきり、
      モンスターの耐性値が上がった後でも麻痺を誘発できる見込みがあるほど。
      麻痺剣スキルが大流行していた当時でも、その一撃の蓄積値は期待されていた数値である。
      無論、麻痺剣との相乗効果は極めて高い。
  • 弱点は、どうフォローしても地の型では運用できないガンランスであること。
    この武器で竜撃砲は撃つべきではなく、
    基本的に砲撃を捨てて天ノ型のヒートブレードで突きまくることが大前提にして必須条件である。
    これは斬れ味ゲージがあまりに極端すぎるため、
    地ノ型(竜撃砲)では一瞬で紫ゲージを使い切ってしまうのが最大の理由である。
    • また、Lv50まで強化するともう一つの問題である
      「凄まじく硬い肉質相手ですら、突きの方が砲撃するよりダメージを稼げる」という問題が起こる。
      これに対する解が三個まで重複可能で砲撃レベルを最大Lv9まで増やせる
      砲撃強化シジル」であるが、この武器の標準の砲撃レベルは最大でもLv5であり、
      シジルを付けても“放射型Lv8”にしかならない。
      それなら麻痺を取りながら砲撃すれば…と考えるかもしれないが、
      水と麻痺の双属性だけで見ても、通常型Lv6(つまり最大Lv9にできる)かつ麻痺属性490、
      そして超絶的に長い紫ゲージを持つ「喰血痺銃槍ゲシュタル」が立ちはだかる。
  • また、ヒートブレードでこの武器の突き火力を最大まで発揮するためには
    紫ゲージを出す「斬れ味レベル+1」は絶対必須である。
    ヒートブレード中は斬れ味消費は起こらないが、発動終了後に斬れ味が大きく落ちるという関係上、
    斬れ味を一度で全快させる「研匠」の発動も必要となる。
    ゲージの九割以上が緑色なので「業物」ではヒートブレード終了後のフォローは出来ないため、
    発動は研匠を優先させたいところであるが、G級防具で研ぎ師スキルを持つ防具は少なく、
    装飾品のフォローもし辛い。覇種防具や烈種防具も運用には不可欠と言える。
    逆に言えばこれらがカバーできれば、強力な麻痺値でモンスターを拘束して有利に戦況が進むことだろう。
    • また、その蓄積値を見込んで“劇物取扱皆伝”のスキルも発動させてみたい。
      このスキルは蓄積値が元の37.5%になってしまう代わりに、
      常時状態異常エフェクトが出るというものであるが、この武器の場合麻痺値600なので、
      状態異常強化シジル装着時にこのスキルを発動させると麻痺値244となり、
      常時麻痺剣+3発動と同等以上の効果を得られるのである。
      また、同スキルには状態異常値の1/4武器倍率が上昇すると言う効果があるのだが、
      上記の条件では攻撃力が約38上昇し、火力の不足を補えるというメリットもある。
      とはいえ、最低クラスの手数である大剣並みの蓄積値をガンランスの手数で扱えるとも考えられれば、
      必ずしもこのスキルが絶対に必要かと言われるとそうでもない。
      劇物取扱皆伝の発動も簡単ではないので、一様に甲乙は付け難い。発動はよく考えたい。
  • ここまで麻痺について取り上げてきたが、このラズルスラッガーは麻痺の双属性武器。
    特別高い数値ではなくとも、充分ダメージソースとして期待できる属性値はある。
    • あくまで搭載させるシジル次第だが、
      おおよそ“600~900”程まで属性値の底上げが見込める。
      もともと天の型で運用する事となるガンランスなので、シジルの選定には困りにくいはず。
      ただし嵐ノ型で属性砲を撃つには不十分なので、やはり天ノ型で突きに特化させる運用がベストだろう。
  • 攻撃力は最近のG級武器に見劣りしがちだが、
    水属性武器としてみれば強烈な麻痺属性のおまけが付いているとも言える武器である。
    水と麻痺の双属性では上述した喰血痺銃槍ゲシュタルが脅威ではあるが、
    あちらは地ノ型での運用に非常に優れる反面、属性値がかなり低く麻痺値もラズルスラッガーほどではない。
    そのため使い分けること自体は十分可能だろう。
    このガンランスの砲撃性能は相対的に低いものの、それでも充分に魅力的な一面を持つ武器と言えよう。
    • とはいえ、麻痺の蓄積値に支えられている部分が大きい武器であり、
      麻痺が有効的に機能しない相手には分が悪い。
      水属性ガンランスは他にも種類があるので、属性武器として活用するにも使い分けていきたいところ。
      同じ属性で竜撃砲を使いたいのなら尚更である。
      更に、上では麻痺剣+3との相乗効果は高いと書いたが、
      昨今のインフレによって麻痺剣晶を30個使い切る前にクエストが終了するような相手の場合、
      この武器のメリットは活かせない。
      幸い、ある武器の台頭によって近接武器には麻痺剣+3が必須という風潮は既に瓦解しており、
      素で麻痺属性を持つこの武器の魅力が再び注目されているといえる。

余談

  • 強烈なクセを持ちながらも使用者の多かったラズルスラッガーだが、
    その裏でガンランスを取り巻く環境の変化が重なっていた事も関係している。
    • 一つ目はヒートブレードの強化。
      発動時間が一分から二分に延長し、三連突きのフィニッシュに“回転叩き付け”が追加された。
      これによって拘束しきれない状況下でも活用しやすくなり、
      より突き主体で攻められるようになった。
    • 二つ目は同時期に実装された“砥匠”スキルの存在。
      このスキルによってヒートブレード終了時のリスクを殆ど無視できるようになり、
      放熱時間の半分近くを斬れ味を消耗せずに乗り切れるようになった。
    • 三つ目は“武器補正95%”の撤廃。
      MHF-G以前までは先天的に物理攻撃が他の武器種よりも劣るとされていたが、
      この補正が撤廃された事で他の近接武器とDPSを比較しても見劣りしない数値を引き出せると認知され始めていた。
      特にヒートブレード中はそれが顕著であり、
      ヒートブレードと相性の良いこの武器もその恩恵に十分与かることができた。
  • ラズルスラッガー自体も魅力のある能力を持っていたが、
    それ以上に様々な要因が重なって天の型が活用しやすくなった事もラズルスラッガーの人気を支えていた。
    仮にMHF-G以前の環境でラズルスラッガーのような銃槍が登場していたとしても、
    使い勝手の悪いヒートブレードのままではどこまで使われていたか予想もつかないだろう。
    • 浪漫砲は撃てるような銃槍ではないが、
      MHF-GGまでは竜撃砲を撃つよりひたすら突いていた方が圧倒的に火力が高いという状況であったため、
      ラズルスラッガーの欠点はほぼ無視することができた。
      そういう事情もあって、2013年10月2日(水)時点のランキングでクエスト装備部門の第三位をマークしていたらしい。
      MHF-G5で砲撃面に大幅なテコ入れが行われたことで突き一択ではなくなり、
      相対的な地位は低下したものの、現在でも強烈な個性のある武器として用いる人は少なくない。
  • なおこの武器の元デザインとなった「トライガンランス」であるが、
    MHF-G6にてG級技巧武器として復活を遂げる予定である。
    属性が全く異なるため単純比較はできないが。

関連項目

武器/トライガンランス - デザイン元
武器/ギザミ武器


*1 状態異常蓄積値×1.1 ※重複無し