咎人が犯せし罪の連鎖。
哀しみはこの刃により断ち切られる。
(討滅の尖兵)
「終焉の刻ぞ、罪深き者よ」
非情の刃が咎人の罪を断ち切る。
(討滅の尖兵【狂】)
MHWorldで登場した、ネルギガンテ素材を使用した片手剣。
目次
概要
- 外見はナイフ形状から打って変わって汎用斧型となる。
最終強化である討滅の尖兵では、棘が大量に着いた薪割り斧とも言うべき見た目になる。
性能
- 討滅の尖兵の性能は、 となっており、ネルギガンテ武器らしく優秀な性能。
- 一番の特徴はやはり長大な青ゲージである。
手数の多さゆえ斬れ味ゲージが性能に直結しかねない片手剣において、大きなアドバンテージとなる。
実際、競合する多くの武器は、匠を限界まで発動させてもこちらより早く緑ゲージに到達してしまう。
単体で攻撃力と斬れ味をここまで高いレベルで両立している武器は他にないと言って良いだろう。
龍属性は低く、属性主体での立ち回りは難しいものがあるが、
その高い物理性能から汎用性の高い一振りと言えるだろう。
- ただでさえ必須スキルと呼ぶべきものが存在せず、自由度の高い片手剣にあって、
斬れ味関係のフォローすら不要であるこの武器のスキル自由度はとんでもないことになっている。
スキル発動が比較的容易になったことも追い風となり、構成次第でどんな色にも染まるであろう。
しかし一方で、あまりに自由度が高すぎて付けたいスキルが無いという冗談のような現象も起きかねない。
まあ、殆どのスキルは付け得のためそこまで困ることもないだろうが…
特に匠や無属性強化といった積極的に採用される火力スキルが死んでしまうため、
討滅の尖兵とそれ以外の片手剣で全く違う装備構成が求められることになる。
- ライバルもなかなかに多い。
無属性運用ならば、会心率は低いが攻撃力で勝り無属性強化の乗るガイラスライサー・土砂、
汎用性片手剣として運用しようにも、素で長い白ゲージを持ちながら
汎用性の塊とも言うべき爆破属性を持つエンプレスエッジが立ちはだかる。
そして何より、新しく出現したイビルジョー片手剣のフェイタルヴァイトの存在は大きい。
素の斬れ味は心許なく会心もマイナスだが、物理攻撃力、属性値ともにこちらを上回り、
青ゲージ同士でのダメージ期待値はこちらとほぼ互角。その上匠で白ゲージ50が出現し、
カスタム強化もこちらより1枠多いと、基本的に殆どの性能で上回られている。
火力面で性能差をひっくり返すことは難しいため、特異なスキル構成で差別化を図るほかないだろう。- Ver.6.00からは素で長い白ゲージとかなり高い龍属性値、
同じくレベル1スロット1つのウィッチャーの銀の剣+が登場。
攻撃力こそ勝るが斬れ味と属性値によってダメージ自体は追いつかれ、属性肉質によっては抜かれることも。
硬い部位を持ち白ゲージが欲しい相手であれば上位互換となってしまうだろう。
ただし、あちらは製作がかなり面倒なのがかなりの難点である。
- Ver.6.00からは素で長い白ゲージとかなり高い龍属性値、
- ネルガルジャックは攻略段階の武器としては相当優秀。
派生手前までは基本的に採掘さえしていれば素材が集まる上、
派生した段階でも最終強化とほとんど変わらない性能を有している。
また強化に滅尽龍の尻尾が要求されるものの、ネルギガンテの尻尾は片手剣でも容易に狙える位置にあるため、
部位破壊にさほど苦労することはないだろう。
龍封力:大を活かしてその後の古龍戦でも活躍すること間違いなしである。
MHW:I
- MHW:Iでは強化先として討滅の尖兵【狂】が追加。
今回の強化はそう簡単ではなく、ストーリークリア後、
悉くを殱ぼすネルギガンテを討伐後なので、時期としてはかなり終盤となる。
気になるその性能はというと…- 取り戻した生産片手剣中トップタイ*2の攻撃力406
- やはり低めの龍属性180
- 会心率0%
- 素で極長の白ゲージ、匠は無効
- 龍封力大
- 据え置きのLv1スロットが1つ
マスターランクの追加により紫ゲージこそ復活したが、MHXX同様の斬れ味補正のため白ゲージ武器も十分実用範囲。- 前作のライバル、フェイタルヴァイトの強化系である業鉈アングラムは
攻撃力でイマイチ伸び悩み、加えてマイナス会心がかなり足を引っ張る結果に。*3 - ウィッチャーの銀の剣+はVer.12.10から強化が可能になり、ウィッチャーの銀の剣++となる。
攻撃力364に匠無効で紫が出ない、と物理は控えめ。白斬れ味はこちらと同程度となった。
龍属性は高い480に龍封力:大、と上位同様やや属性向きに進むことになった。
スロットはLv2×1、Lv1×1となり、物理重視のこちらとは競合せず、運用方法も異なる。
- とはいえ、物理火力片手剣として見ても新たなライバルはやはり存在する。
- ラスボス武器の妙法応身―蓮華―は、攻撃力こそ一段階劣るが無属性武器であることにより、
無属性強化で運用する片手剣の中では安定した性能を持つが、
匠で紫ゲージが出るほか、属性解放で龍属性450を出すという使い方もできる。
一方、素の斬れ味では不安が残り、スキル自由度ではこちらの完勝といえる。 - 一方、同じくトップの攻撃力を持つルナティックローズは強敵。
10%ながら会心率があり物理面ではあちらが上。
素でそこそこの白ゲージを持つ上に汎用性のある毒属性も備え、物理と属性の両方でこちらに迫ってくる。
だが、手数の多い片手剣ではあちらの白ゲージでは斬れ味が足りない場面もあり、
こちらはその分を火力や生存に回せる点、わずかな龍属性や龍封力で差別化は可能である。 - もう一つの攻撃力トップタイのザルファバトラーIIは斬れ味があまりにも厳しい。
匠と剛刃研磨、アイテム使用強化などを組み合わせれば使えないこともないが、
そこまでしてる暇があるならこちらや上2つで火力を上げた方が簡単である。
紫ゲージがあるので理論上の最高火力はあちらだが、特段気にしなくてもいいだろう。
ただし、パーツ強化で斬れ味以外には更なる伸び代があることには留意されたし。
- ラスボス武器の妙法応身―蓮華―は、攻撃力こそ一段階劣るが無属性武器であることにより、
余談
- 生産前の「ネルガルジャック」の由来であるが、討滅の尖兵が手斧型である事を考えると、
英語で木こりを意味する「ランバージャック(Lumberjack)」にかけているのかもしれない。
「jack」単体で考えると、動詞では「(ジャッキで)引き上げる、持ち上げる」の意味しかないのだが、
俗語として「殴る、奪う」という意味がある。*4- ジャックと聞いて日本人が一番思い浮かべるのはトランプのジャックか人の名前としてのジャックだろうか。
トランプのジャックは時代や地域で様々な呼び名で呼ばれていたが、それらは全て「男の召使」を指す言葉である。
人名としては、刃物に関係があるのは「切り裂きジャック」だろうか。 - 斬るはずの片手剣で「殴る」という言葉が出てくる事については、
絶え間なく武器(≒腕)が振るわれる様を喩えたものだろう。
似たような片手剣として、過去作に「崩鉈キクキカムルバス」があり、そちらには「叩く」という意味が込められている。
- ジャックと聞いて日本人が一番思い浮かべるのはトランプのジャックか人の名前としてのジャックだろうか。