オープニング
??? | …やあ、初めまして。 |
謎の生物 | アナタはこれから運命という名の扉を開き、 冒険の旅に出ます。それは時に困難を… |
謎の生物 | …って、聞いてた? 君ダスよ、君。 |
謎の生物 | ボクの事見えてるんダスよね? ねえ、話聞いてくんないスか? |
謎の生物 | そこの、ホラ… 外見の特徴とかは言えないけど… |
謎の生物 | 優しい心とか、 強い正義感とか持ってそうな、そこのキミ! |
謎の生物 | …もう、話すダス。 |
謎の生物 | ボクはナイカク。 遠い所からやってきたんダス。 |
ナイカク | 今、ボクらの世界は 混乱の極みにあるんダス。 |
ナイカク | 原因は…「ヤトー」。 |
ナイカク | 「ヤトー」は恐ろしい連中ダス。 邪悪な力で民衆を痛めつけたり… |
ナイカク | 用も無いのに地方に出かけたり… 女遊びにうつつを抜かしたり… |
ナイカク | リョーシュー書を経費で落としたり…! |
ナイカク | …お願いダス。 我が国を導いてほしいダス。 |
ナイカク | キミなら、立派な総理になれるダス。 |
ナイカク | ボクには見えるダス。 キミ、すごい力を秘めてるダスよ。 |
ナイカク | それを眠らせたままなんて、勿体ない! さあ、おいでダス! |
ナイカク | …あ、ここ、返事を聞くトコじゃ無いダス。 とっとと来る、ダス! |
謎の女性 | …ラリル? モムラリル? |
謎の女性 | モムラリル、プルサンゾーイ。 ブッシュブッシュ、プレジデ… |
謎の女性 | !! |
謎の女性 | ギジドウ…ポリス、ハイレナーイ… ギジドウ…ヨンカイ、ベンジョナーイ… |
謎の女性 | …ドクリツ~…ギョ~セイ…ホウジ~ン… ドクリツ! ギョウセイ! ホウジン! |
謎の女性 | えっと… 私の言葉、分かります、よね? |
謎の女性 | すみません、うっかりしてて。 魔法かけないと、言葉通じないのに。 |
謎の女性 | では改めて… 初めまして、総理。 |
謎の女性 | ようこそ、我が「コッカ」へ。 |
謎の女性 | 私、シノブと申します。 総理を全力でサポートさせて頂きます。 |
シノブ・イチハシ | それにしても… 本当にありがとうございます。 |
シノブ・イチハシ | あなたの決意、ナイカクから聞きました。 |
シノブ・イチハシ | コッカの為、身を粉にする覚悟だ、と。 |
シノブ・イチハシ | あ、今ナイカクは席を外してますので。 その間に、この国をご案内いたしますね。 |
シノブ・イチハシ | 総理にぜひ見てもらいたい所があるんです。 |
シノブ・イチハシ | こちらの水晶をご覧ください。 活気にあふれた、ステキな町で-- |
シノブ・イチハシ | え、ヤトー…? これって今の様子だから…えっと… |
ヤトー | この町は我々が支配した! ギャー、ギャッギャッ! |
シノブ・イチハシ | 総理、ご報告です。 ヤトーが出現しました… |
シノブ・イチハシ | 説明は後です。 戦挙に向かいましょう。 |
シノブ・イチハシ | ご安心ください。 我々には、頼れる兵士たちがいます。 |
シノブ・イチハシ | ヤトーを倒せる唯一の存在…「政霊」が。 |
シノブ・イチハシ | 総理。政霊を率いて、 私たちの国を守ってください… |
シノブ・イチハシ | では…戦挙に向かいましょう…! |
ステージ1-1
ドアをノックする音 | トントン… |
シノブ・イチハシ | 総理、シノブです。 入りますよ。 |
シノブ・イチハシ | どうです? 戦いの準備はできまし… |
シノブ・イチハシ | きゃ、眩しい! |
シノブ・イチハシ | …あの、総理。 何故そんなに光っているんですか? |
シノブ・イチハシ | あ、そうか… ついに、目覚めたんですね。 |
シノブ・イチハシ | 眠っていた力… 「モチベウェーブ」が…! |
シノブ・イチハシ | 「総理には素晴らしい力が宿っている」 …ナイカクの言う通りでした。 |
シノブ・イチハシ | そうだ、今のうちに話しておきます。 「モチベウェーブ」の事。 |
シノブ・イチハシ | 「政霊」…は、覚えてますか? |
シノブ・イチハシ | ヤトーを倒せる唯一の存在。 それが、「政霊」です。 |
シノブ・イチハシ | 彼女たちは、 ヤトーと戦う為にギアに乗ります。 |
シノブ・イチハシ | ですが、これだけでは不十分です。 ヤトーを倒せません。 |
シノブ・イチハシ | ここで重要なのが… そう、「モチベウェーブ」なのです。 |
シノブ・イチハシ | 「モチベウェーブ」を受けると、ギアが動く。 こうなった政霊は、無敵です。 |
シノブ・イチハシ | もう誰にも止められません。 もちろん、ヤトーにも。 |
シノブ・イチハシ | ちなみに、 「モチベウェーブ」の外に出た政霊は… |
シノブ・イチハシ | 力を失う。 |
シノブ・イチハシ | …だ、そうです。 |
シノブ・イチハシ | すみません、私も話を聞いただけで、 見た事無いのです… |
シノブ・イチハシ | とにかく、大切なのは、 政霊は「モチベウェーブ」の届く所に、です。 |
シノブ・イチハシ | では、まいりましょう…! |
(戦闘終了) | |
ヤトー | オヨーン! 逃げろ! オヨヨーン! |
シノブ・イチハシ | 総理、やりましたね! |
シノブ・イチハシ | 本当に…良かった… |
シノブ・イチハシ | 正直、不安だったんです… |
シノブ・イチハシ | お気付きにならなかったかもしれませんが、 私…この仕事、就いたばかりで… |
シノブ・イチハシ | ……。 |
シノブ・イチハシ | あ、いけない! |
シノブ・イチハシ | ヤトー、捕まえるの忘れてました! 早く追いかけないと! |
シノブ・イチハシ | …って、今逃げたヤトー、 「オヨーン」って言ってましたよね… |
シノブ・イチハシ | あれ、最も貧弱で出来の悪いヤトーです。 |
シノブ・イチハシ | どうやら… 本当の闘いはこれから、ですね…! |
シノブ・イチハシ | でも総理ならば、きっと大丈夫です。 |
シノブ・イチハシ | 私、信じてます。 がんばってください…! |
ステージ1-2
シノブ・イチハシ | 総理、ヤトーの軍勢を発見しました。 戦挙に向かいましょう。 |
シノブ・イチハシ | 休んでる暇はありませんよ。 コクミンから次々と陳情が届いてるんです。 |
シノブ・イチハシ | いくつかお持ちしました。 聞いてください。 |
シノブ・イチハシ | 「ヤトーが邪魔で外に出られません。 すごく不便です」 |
シノブ・イチハシ | 「早くヤトーを倒して。 というか倒せ。2秒で倒せ」 |
シノブ・イチハシ | 「おい、サボんな、仕事しろ。 こんな陳情読んでんじゃねえ」 |
シノブ・イチハシ | ……。 |
シノブ・イチハシ | とにかく、お願いします。 コクミンを守ってください! |
(戦闘終了) | |
ヤトー | クソォ! 逃げろォ! |
シノブ・イチハシ | ヤトー、撃退完了です! |
シノブ・イチハシ | …ただ、早く追いかけないと… |
シノブ・イチハシ | …あ、コクミンの皆さん。 |
コクミン | ありがとう総理。 助かったよ! |
コクミン | いやー。コッカのトップってのは、 出来が違うね、やっぱり! |
コクミン | 俺は必ず来てくれると信じてたよ! |
コクミン | いや、私だって… |
シノブ・イチハシ | …怖いくらい態度が違いますね。 |
シノブ・イチハシ | コクミンって、そういうものだそうです。 ナイカクが言ってました。 |
シノブ・イチハシ | 私は…違うと思います。 総理次第です、きっと。 |
シノブ・イチハシ | さあ、行きましょう。 逃げたヤトー、追いかけませんと! |
ステージ1-3
シノブ・イチハシ | 以前、総理が撃退したヤトー、 発見しました。ただ… |
シノブ・イチハシ | 再び勢力を広げているみたいです。 撃退に向かってください。 |
シノブ・イチハシ | 行きましょう。 コクミンが待ってますよ! |
(戦闘終了) | |
ヤトー | チキショー! 逃げろお! |
シノブ・イチハシ | 撃退成功です、総理。 指揮も板についてきましたね。 |
謎の声 | フン、まだまだダスよ! |
シノブ・イチハシ | あ、ナイカク! |
ナイカク | 何してんダス、総理! ヤトーを逃がしちゃいかんダス! |
シノブ・イチハシ | それはそうですが… 今までどこに? |
ナイカク | 何、ボクを待ち侘びてたダスか? |
ナイカク | すまんダスね。 ちょっと総理の… |
ナイカク | …いや、なんでも無いダス。 |
シノブ・イチハシ | 総理? 総理がどうかしたんですか? |
ナイカク | 総理なんて言ってないダス。 |
シノブ・イチハシ | え、いや、今確かに… |
ナイカク | そんな事より、 逃げたヤトーを追うんダス。 |
ナイカク | 大切なのはコッカの平和ダス! |
シノブ・イチハシ | それは、そうですけれど… |
ナイカク | ぐずぐずするな、ダス! |
ステージ1-4
シノブ・イチハシ | 総理、ヤトー発見しました。 戦挙の準備、お願いします。 |
ナイカク | シノブの方は、準備万端だすか? |
シノブ・イチハシ | ええ、もちろん…あ、いけない…! |
ナイカク | ったく… |
ナイカク | どーダス、総理。 この仕事、慣れてきたダスか? |
ナイカク | 「マナ」の重要性とか、分かってるダスか? |
ナイカク | 政霊を呼び出すのも、マナ。 彼女たちの力を底上げするのも、マナ。 |
ナイカク | それ以外にもマナは、 コッカのあらゆる生活シーンで使われるダス。 |
ナイカク | 機械の燃料になったり、料理に使われたり、 服になったり、道路になったり… |
ナイカク | 最近じゃ、コッカ中で 「マナ」の先物取引が流行ってるダス。 |
ナイカク | 「マナ」は、大事に使うんスよ。 |
ナイカク | 分かったら、仕事ダス! |
(戦闘終了) | |
ヤトー | クソォォ! さっさと逃げるぞぉ! |
シノブ・イチハシ | 無事、任務完了です。 |
ナイカク | 何が「任務完了」ダス? ヤトー、捕まえてないダスよ? |
シノブ・イチハシ | …は、はい、すみません。 |
ナイカク | ところで総理、 政霊達の事はちゃんと把握してるスか? |
ナイカク | 強い精霊と出会っても、 メンバーに加えないと何も意味無いダス。 |
シノブ・イチハシ | あ、メンバー変更は 「組閣」の所で出来ますので。 |
シノブ・イチハシ | よろしかったら一度、 「組閣」を覗いてみてください。 |
ナイカク | 準備できたら、次の戦挙区に行こうダス! |
ステージ1-5
シノブ・イチハシ | 総理! ついに見つけました。 |
シノブ・イチハシ | この一帯を仕切っているヤトーの本部を。 |
ナイカク | …いいダスか、総理。 こいつらは今までの奴らとは一味違うダスよ。 |
シノブ・イチハシ | そのヤトーの映像があります。 水晶をご覧ください。 |
ヤトー | この町は我々が支配した! ギャー、ギャッギャッ! |
ヤトー | コクミンども! 我々こそが支配者だ! |
ヤトー | いいか、我々の名は… 『ミンシュン党』だ! |
ヤトー | よく覚えておけ、 この地を支配するヤトーを! |
ヤトー | …え、違う? 『ミンシュン』じゃない? |
ヤトー | あ、そーだ。 これ、前のだ。 |
ヤトー | いいか、コクミン! 我々は『シャッカイ党』だ! |
ヤトー | …いや、それはもう無くなったな。 あれ、えっと… |
ナイカク | 恐ろしいヤツらダス。 気を付けるダスよ。 |
シノブ・イチハシ | 恐ろしさは若干ピンときませんが… |
シノブ・イチハシ | ヤトーは組織をすぐに 解散する傾向があるそうです。 |
ナイカク | なのに、 懲りずにすぐ組織を作るダス。 |
ナイカク | 何故そんな事をするのか、 原因はいまだ不明ダス。 |
ナイカク | とにかく、全力で戦うのみ、ダス! |
シノブ・イチハシ | 頑張って下さい、総理…! |
(戦闘終了) | |
ヤトー | こんなヤツにやられるとは…! |
ヤトー | クソ、クソ、クソォォォ… |
シノブ・イチハシ | やった、ヤトーを倒しました! |
ヤトー | う、う、うぉぉぉ…! |
シノブ・イチハシ | 総理、今の見ました? |
シノブ・イチハシ | そう… ヤトーは人だったんです。 |
シノブ・イチハシ | …と、話は聞いてましたが、 私も見るのは初めてです… |
シノブ・イチハシ | 人がヤトーになる原因は いくつかあるのですが… |
シノブ・イチハシ | それよりも、 今はこの平和を喜びましょう。 |
元ヤトーの男 | …のんきな奴らだ。 まだ、コッカ中にヤトーはいるぜ。 |
元ヤトーの男 | 平和なんて、よく言えるなあ。 |
ナイカク | 言えるダス。 我々には、この総理がいるんスから。 |
シノブ・イチハシ | ナイカク… |
ナイカク | ま、正直、ボクもここまでやれるとは 思って無かったんスけどね。 |
シノブ・イチハシ | …え? |
ナイカク | 一応、別の総理も探してたんスけど… 余計な心配に終わったダス。 |
シノブ・イチハシ | …え、何ですか、それ? もしかして、ずっと留守にしてたのは… |
ナイカク | 別の総理のスカウト、ダス。 |
シノブ・イチハシ | 総理の事、信じてなかったんですか? |
ナイカク | 何てことをいうダスか。 信じてたダスよ。 |
ナイカク | 裏切られるなんて、 万が一にもないと思ってたダス。 |
シノブ・イチハシ | では、何故そんな事を…? |
ナイカク | 万が一のことを考えてダス! |
シノブ・イチハシ | 総理、すみません… |
シノブ・イチハシ | ナイカク… 裏であんな事してたなんて… |
ナイカク | お喋りはそこまでダス! |
ナイカク | ヤトーが現れて、ついに公布したダス。 |
ナイカク | 「トンデモ条例」を…! |
シノブ・イチハシ | え、「トンデモ条例」… まさか…あの…? |
ナイカク | さあ、行くダス。 ホントの戦いが始まるダスよ… |
ステージ2-1
ナイカク | ヤトーが現れてついに公布したダス。 「トンデモ条例」を…! |
シノブ・イチハシ | え、「トンデモ条例」って… まさか、あの…? |
ナイカク | さあ、行くダス。 ホントの戦いが始まるダスよ…! |
ナイカク | ……。 |
ナイカク | …って、総理? なんでポカーンとしてんダス? |
シノブ・イチハシ | そうです、総理。 これから戦うんですよ…? |
ナイカク | シノブ…ひょっとして… 総理に「トンデモ条例」の説明はしたスか? |
シノブ・イチハシ | はい、それはもう… |
シノブ・イチハシ | …あ、忘れてました…! |
シノブ・イチハシ | すみません…! では、今説明を… |
ナイカク | それはもういいダス… シノブはヤトーの様子をチェックするス。 |
シノブ・イチハシ | は、はい、分かりました…! |
ナイカク | しょーがないダスねぇ… ホントもう… |
ナイカク | …さて。 いいダスか、総理。 |
ナイカク | 今回のヤトーは、 前のとは全くの別物ダス。 |
ナイカク | 本来、ヤトーというのは、 「暗黒面」に落ちた人がなるもんなんダス。 |
ナイカク | ソイツらは、 非常に強力な怒りや恐怖に支配され… |
ナイカク | 少しの動揺も見せず、 ウソをついたり… |
ナイカク | 都合の悪い質問をされると、 瞬時に記憶喪失になれる… |
ナイカク | それこそがヤトーなんダス。 |
ナイカク | だがしかし… 今度のヤトーはそんな悪魔じゃないダス。 |
ナイカク | ヤツらは… いや、彼等は…普通のコクミンなんダス。 |
ナイカク | 「トンデモ条例」の…被害者なんダス。 |
ナイカク | 被害者というのはつまり… |
シノブ・イチハシ | すみません、ご報告です! |
シノブ・イチハシ | ヤトーの動きが活発になってきました…! |
ナイカク | …総理、ハナシは後回しダス。 |
ナイカク | 急いで戦挙に向かうダス! |
(戦闘終了) | |
コクミン | うぅ… 私は今まで何をしてたの…? |
シノブ・イチハシ | 総理、コクミンは 元の姿に戻れたようです。 |
シノブ・イチハシ | 無関係な人を巻きこんで… 「トンデモ条例」…許せない… |
ナイカク | 総理、 「トンデモ条例」の事、説明しておくダス。 |
ナイカク | そもそも我がコッカは、 「条例」で秩序を保ってるんダス。 |
ナイカク | 守ったコクミンには、 様々なご褒美があるダス。 |
ナイカク | ボロボロの服をドレスにしたり、 かぼちゃを馬車に変えてあげたり。 |
ナイカク | 逆に破った場合は… |
ナイカク | そのコクミンの体を… 虫や動物にするんダス… |
ナイカク | とまあ、この条例のおかげで、 平和はキープされてきたんダス。 |
シノブ・イチハシ | でも、ある日… 平和は終わりました… |
シノブ・イチハシ | とんでもない条例が公布されたんです… その内容は… |
シノブ・イチハシ | 日曜日に… 入浴してはいけない… |
シノブ・イチハシ | …というものでした…! |
シノブ・イチハシ | しかも、それだけならまだしも 恐ろしい罰則までついてたんです… |
シノブ・イチハシ | それは…「条例を破ったコクミンは ヤトーにされる」というものでした… |
シノブ・イチハシ | 当然、ヤトーがあちこちに生まれ、 大きな混乱が起きました。 |
シノブ・イチハシ | …その数日後、 条例を公布した領主は捕まりました。 |
シノブ・イチハシ | でも、その領主は… 人間の姿に化けたヤトーだったんです…! |
シノブ・イチハシ | …それから今日にいたるまで、 各地で「トンデモ条例」が公布されてます。 |
シノブ・イチハシ | ヤトーは仲間を増やして、 コッカを乗っ取るつもりなんです…! |
コクミン | …あの、ありがとうございました。 助けていただいて。 |
シノブ・イチハシ | あ、いえいえ、 皆さん無事で何よりです。 |
コクミン | ところで…今、「トンデモ条例」と おっしゃってましたよね? |
コクミン | 一体どんな条例が公布されたんですか…? |
シノブ・イチハシ | あ、そういえば… 私、条例の内容をまだ聞いてません。 |
シノブ・イチハシ | ナイカクは知ってますか…? |
ナイカク | 聞きたいダスか… しょーがないスねぇ。 |
ナイカク | 今回の「トンデモ条例」…それは… |
シノブ・イチハシ | それは…? |
ナイカク | …忘れたダス。 |
シノブ・イチハシ | …え? |
ナイカク | さあ、次の地に向かうダスよ。 |
シノブ・イチハシ | ちょ、ちょっと待ってください。 忘れたって、何故…? |
ナイカク | しょうがないダス! 忘れたモンは仕方ないダス! |
ナイカク | なんか文句あるダス? |
コクミン | …コイツ、まじか。 |
ステージ2-2
シノブ・イチハシ | 総理、 ヤトーの群れを発見しました。 |
シノブ・イチハシ | 戦挙の準備、 よろしくお願いします。 |
シノブ・イチハシ | 忘れないで下さいね。 このヤトーは何の罪もないコクミンだった事… |
シノブ・イチハシ | 今も普通に暮らしていたんです。 「トンデモ条例」さえ無ければ… |
シノブ・イチハシ | …そうだ、一つご報告しないと。 |
シノブ・イチハシ | 「トンデモ条例」なんですが、 肝心の内容が分かりましたよ。 |
シノブ・イチハシ | それは… |
ナイカク | 総理! 何をグズグズしてるダスか!? |
ナイカク | ヤトーの連中、 大暴れしてるスよ! |
シノブ・イチハシ | あ、ナイカク。 今、総理に「トンデモ条例」の内容を… |
ナイカク | そんなの後で話せるス。 さあ、コクミンを救うのダス! |
(戦闘終了) | |
コクミン | ありがとうございました、総理。 |
シノブ・イチハシ | 元に戻れて良かったですね。 |
コクミン | しかしまさか… 「トンデモ条例」が出てるなんて… |
コクミン | あの… どんな条例だったんですか? |
シノブ・イチハシ | え、ああ…それはですね… 知らない方がいいかも、ですね… |
コクミン | 何故ですか!? |
ナイカク | どんな条例か、教えてあげるダス。 |
シノブ・イチハシ | あっ、ナイカク! |
コクミン | 教えてください…! 何で自分がこんな目にあったのか! |
ナイカク | ……。 |
ナイカク | ブ○イクはビキニを着るな。 |
コクミン | …今、なんて? |
ナイカク | そういう条例ダス。 「ブサ○クはビキニを着るな」 |
コクミン | ってことは…私は… |
ナイカク | ビキニを着た○サイクって事ダス。 |
コクミン | そ、そんな… |
ナイカク | コクミンよ、 悲しむ事は無いダス。 |
ナイカク | ブサイ○は君だけじゃないダス。 |
シノブ・イチハシ | ちょっと、ナイカク…! |
コクミン | ひ、ひどい…ひどすぎる… |
ナイカク | 総理、分かったダスか…? これがトンデモ条例ダス… |
ナイカク | コクミンを痛めつける 悪魔のシステムなんダス! |
シノブ・イチハシ | 悪魔はどっちですか… |
ナイカク | …総理、この悲劇を止められるのは、 君だけなんダス! |
ステージ2-3
シノブ・イチハシ | 総理… 事態は深刻です。 |
シノブ・イチハシ | トンデモ条例の被害が 拡大し続けてます。 |
ナイカク | 悲しい事ダス… |
ナイカク | あそこら辺のビーチには、 ブ○イクが大勢いたんダス… |
シノブ・イチハシ | この状況で、 よくそんな事を言えますね。 |
ナイカク | とにかく、総理。 まずは被害が激しい地域に向かうダス。 |
ナイカク | …本当は、根本的な原因を 取り除かないと意味ないんダスがね。 |
シノブ・イチハシ | 「トンデモ条例」の廃止…ですか。 |
シノブ・イチハシ | でもそれには、条例を公布した領主を 捕まえる必要があるんですよね。 |
シノブ・イチハシ | その領主は、 行方をくらましてますし… |
ナイカク | ま、領主探しはボクらに任せて、 総理はヤトー討伐、頑張るダス! |
(戦闘終了) | |
コクミン | 私…今まで何を… |
シノブ・イチハシ | 安心して、 もう大丈夫です。 |
コクミン | もしかして、ヤトーになってた…? |
シノブ・イチハシ | はい、でも元に戻れましたから。 どこか痛みますか? |
コクミン | 気にしないで、 心が少し折れただけ。 |
コクミン | ってかさ、条例を公布出来るのは、 領主様だけだよね… |
コクミン | てことは… 領主様は…ヤトーって事? |
シノブ・イチハシ | …はい、そうです。 |
コクミン | そんな… シイギ様がヤトーなわけがない。 |
コクミン | 「美人・スギール」なのに… |
シノブ・イチハシ | …びじん…すぎーる? |
シノブ・イチハシ | あ、ナイカク。 どこ行ってたんですか? |
ナイカク | こんな所に水晶が転がってたダス。 |
シノブ・イチハシ | あ…何か、映ります… |
コクミン | これは…シイギ様だ…! |
領主シイギ | コクミンの皆さん。 |
領主シイギ | 私は謝りたい事があります。 混乱を招いて、申し訳ない… |
領主シイギ | でも、もう少しだけの辛抱です。 そしたらきっと、分かります… |
領主シイギ | ヤトーになった方が、楽しいとね…! |
領主シイギ | この地は、ヤトーのものダ…!! |
コクミン | シイギ様が…ヤトー…? |
ナイカク | シノブ、 こいつの居場所をすぐ調べるダス! |
シノブ・イチハシ | はい! 行きましょう、総理! |
ステージ2-4
シノブ・イチハシ | 領主のシイギ… 見つからないですね… |
シノブ・イチハシ | 彼女を捕まえないと、 トンデモ条例も止められないのに… |
ナイカク | 事態は悪化の一途、ダス。 |
シノブ・イチハシ | ナイカク、どうしたんですか? |
ナイカク | 陳情が一通届いたんダス。 |
ナイカク | 読むダスよ… |
ナイカク | 「先日のトンデモ条例で、 私の娘がヤトーになってしまいました」 |
ナイカク | 「彼女を元に戻してください」 |
ナイカク | 「彼女は…大事な姫なのです」 |
ナイカク | 「正直に申しますと、今回の条例に 巻き込まれるとは思ってもみませんでした」 |
ナイカク | 「自慢する訳ではありませんが、 美人の姫と評判だったのです…」 |
シノブ・イチハシ | …え、美人? 美人って、どういう事ですか…? |
ナイカク | 黙って続きを聞くダス。 |
ナイカク | 「実は我が城には、 言葉を話す不思議な『鏡』があります…」 |
ナイカク | 「『鏡』は、姫を『この世で一番美しい』と 評価していました」 |
ナイカク | 「それに嫉妬した継母は、毒入りのリンゴで 彼女を暗殺しようとしました」 |
ナイカク | 「それほどに美しい娘なのです」 |
ナイカク | 「お願いです、総理。 彼女を助けてください!」 |
ナイカク | …以上ダス。 |
シノブ・イチハシ | …これ、どういう事ですか? |
ナイカク | …思うに、 『鏡』の責任ダスね。 |
ナイカク | コイツが、「継母が一番」って言っとけば、 平和だったんダス! |
シノブ・イチハシ | いや、トラブルの原因じゃなくて… |
シノブ・イチハシ | 美人もヤトーになるんですか…? |
ナイカク | ああ、そっちダスか。 モチロン、どんな美人でも関係ないダス。 |
ナイカク | シイギにとってブ○イクかどうか… それが全てダス。 |
ナイカク | 条例の中の曖昧な表現は、 公布した者の価値観が反映されるんダスよ。 |
ナイカク | まあ、そんな話は置いといて… |
ナイカク | さあ! 今回はこの姫様を救出するダス! |
(戦闘終了) | |
コクミン | くっ… 私、何でここに…? |
ナイカク | あ! その顔、見たことあるス。 間違いない、この子が姫様ダス。 |
シノブ・イチハシ | この子ですか…! |
シノブ・イチハシ | 初めまして。 あなたを助けに来ました。 |
姫 | 助けに…? あなた達はいったい…? |
ナイカク | コラ、頭が高いス。 こちらは我らが総理ダスよ。 |
姫 | そ、総理!? …が、何故私の所に? |
シノブ・イチハシ | 陳情が届いたんです。 「ヤトーになった娘を助けて欲しい」と。 |
姫 | そうだったんですか… ありがとうございます。 |
姫 | 私がヤトーに… |
姫 | …って事は、私「トンデモ条例」に 引っかかったんですか? |
姫 | …私、これでも一応、 「美人・スギール」の受章者なんですけど… |
シノブ・イチハシ | それ、この前も聞きました。 びじん…すぎーる…って何ですか…? |
ナイカク | 最近この地域では、 突出した美人にある勲章が贈られてるんダス。 |
ナイカク | それが、「美人・スギール」。 |
ナイカク | 「スギール財団」が贈るこの勲章には、 不思議な力があってダスな… |
ナイカク | 身に着けると、あーら不思議。 コクミンの注目を一身に集めるんダス! |
シノブ・イチハシ | す、すごいですね… |
ナイカク | ちなみに、「美人・スギール」の 最初の受章者は… |
ナイカク | …今回の条例の首謀者ダス。 |
シノブ・イチハシ | …え? 領主のシイギですか? |
ナイカク | 『美人・スギール・領主』。 それが彼女に贈られた称号ダス。 |
シノブ・イチハシ | なるほど… 美人スギール…シイギ… |
姫 | その後も、 様々な女性に勲章は贈られました。 |
姫 | 『美人・スギール・踊り子』とか、 『美人・スギール・近衛兵』とか。 |
シノブ・イチハシ | …ということは、 あなたは『美人・スギール・姫』ですか? |
姫 | それは別の方です。 |
姫 | 私は『美人・スギール・世間知らず』です。 |
シノブ・イチハシ | …は? |
姫 | 実は私…継母に暗殺されかけたんです。 その時、毒リンゴをもらったんですが… |
姫 | 一つも疑わずに、食べたんです。 |
シノブ・イチハシ | あ、それで、『世間知らず』… |
姫 | …あ、そうそう。 知り合いにも受章してる子がいるんです。 |
姫 | 『美人・スギール・下半身が魚』とか、 『美人・スギール・超ロングヘアー女』とか。 |
シノブ・イチハシ | 色々な方がいらっしゃるんですね。 |
姫 | いるんです。 …っていうか、いすぎなんです。 |
姫 | 最近はちょっと可愛いと、 すぐ「美人・スギール」が贈られるんです。 |
姫 | そのせいで、 魔法の力もかなり弱まってて… |
姫 | 私なんか、 少しも注目してもらえてないんですよ… |
姫 | …って、すみません。 関係ない事ばっかりでしたね。 |
姫 | お願いします。 トンデモ条例を止めて下さい…! |
ステージ2-5
シノブ・イチハシ | 総理、ご報告です。 |
シノブ・イチハシ | ついに見つけました。 領主・シイギの居所を…! |
シノブ・イチハシ | 急ぎましょう。 これ以上の被害は避けなければ… |
ナイカク | いやー、予想外ダス。 |
シノブ・イチハシ | ナイカク、 どうしたんですか? |
ナイカク | 実は…『美人・スギール』の受章者達、 次々にヤトーになってるらしいんダス。 |
シノブ・イチハシ | え、そんな事が? |
ナイカク | で、それに対する コクミンの反応が、予想外なんダス。 |
シノブ・イチハシ | と、いうと…? |
ナイカク | 「うける!」…ダスって。 |
ナイカク | なんとまあ、笑っちゃってるんダス! |
シノブ・イチハシ | な、何故ですか? 同じコクミンがヤトーになっているのに…! |
ナイカク | そりゃ、皆「美人・スギール」の事を、 美人とは思ってないからって事ダスよ。 |
シノブ・イチハシ | ひ、ひどい… |
シノブ・イチハシ | 総理、 終わらせましょう、この戦い… |
シノブ・イチハシ | そんなもの、もう見たくないです…! |
(戦闘終了) | |
領主シイギ | グ、グオオォォォッ…!! |
領主シイギ | …まさか私が負けるなんて… 少し侮ってたわ… |
シノブ・イチハシ | 領主のシイギが… 元の姿に戻った… |
領主シイギ | やるわね、あなた達… |
シノブ・イチハシ | …何故、こんな事をしたんですか? |
領主シイギ | ……。 |
領主シイギ | えー、 キオクにー、ございまセーン。 |
シノブ・イチハシ | なんですか、それ…? 言い訳…のつもりですか? |
ナイカク | シノブ、 これが「暗黒面」の能力なんダス。 |
シノブ・イチハシ | 暗黒面というと… ヤトーが必ず持っている強力な負の感情… |
ナイカク | 都合の悪い質問をされると、 瞬時に記憶喪失になれるんス。 |
シノブ・イチハシ | では、どうすれば…? |
ナイカク | …まかせるダス。 こういう時は、魔法ダス。 |
シノブ・イチハシ | …魔法? |
ナイカク | …ヒトコト~…クダサィ~… ヒトコト~…クダサイ~…オネガイ~… |
シノブ・イチハシ | こ、これは… 相手の本音を引きずり出す魔法…! |
領主シイギ | エー、デスカラ! キオクにー、ございまセーン! |
シノブ・イチハシ | 必死で対抗している…! |
ナイカク | コノ、ハナシ~… キジニハ~、シマセンカラ~… |
領主シイギ | …う、うう… ソレは…ヤ、ヤメロ… |
シノブ・イチハシ | き、効きました…! |
領主シイギ | う…うう… ううう…ワ…ワ… |
領主シイギ | …わ…私… 悔しかったの… |
シノブ・イチハシ | しゃべった…! |
領主シイギ | 昔は皆、注目してくれてた… 「美人・スギール」シイギって… |
領主シイギ | でも、すぐに忘れ去られて… 他の「美人・スギール」が憎かった… |
シノブ・イチハシ | 本当に…? そんな理由で、これだけの事を? |
ナイカク | みたいダス。 |
ナイカク | 裏でヤトーが大掛かりな計画でも 企んでると思ったんダスがね… |
ナイカク | まあ、くわしい事は 後でたっぷり聞くダス… |
シノブ・イチハシ | では、総理。 私たちも参りましょうか… |
男性の声 | あの、すみません! |
コクミン | 妻を助けていただき… 本当に…ありがとうございました…! |
コクミン | 色々苦しい事がありますが、 私たち、がんばります… |
コクミン | 総理も頑張ってください! |
シノブ・イチハシ | いいですねぇ、ああいうの… |
シノブ・イチハシ | さあ、私たちも戻りましょう。 ボサッとしている暇、ありませんよ! |
シノブ・イチハシ | …総理、ご報告です。 |
シノブ・イチハシ | 例の『美人・スギール』ですが、 廃止になる模様です。 |
シノブ・イチハシ | これで、この件もひと段落、ですかね… |
ナイカク | …残念なお知らせダス。 |
シノブ・イチハシ | あ、ナイカク。 どうかしました? |
ナイカク | 逃げられたダス… |
シノブ・イチハシ | …何がですか? |
ナイカク | 領主シイギに、逃げられたダス… |
シノブ・イチハシ | …はあ!? |
ナイカク | 絶対に脱出は不可能なはずなんダス。 なのに、逃げられたダス。 |
ナイカク | …つまり、誰かが逃がしたって事ダス! |
シノブ・イチハシ | …仲間がいるって事ですか? |
ナイカク | 手遅れになる前に、早く探すダスよ…! |
ステージ3-1
シノブ・イチハシ | 総理、 いよいよ新しい戦挙区ですね。 |
シノブ・イチハシ | …そうだ、 もう一度確認しておきましょうか。 |
シノブ・イチハシ | 今回の目的は… 「シイギに関する情報を入手する事」です。 |
シノブ・イチハシ | 領主のシイギが逃亡してから 何日も経ちましたが… |
シノブ・イチハシ | 今も足取りは 全く分からない状況です。 |
シノブ・イチハシ | ですが! この戦挙区なら、何か分かるかもしれません。 |
シノブ・イチハシ | ここの領主、 シイギと親交があったそうですからね。 |
ナイカク | おいおいおい! 無駄話はそこまでダスよ! |
シノブ・イチハシ | あ、ナイカク。 どうしたんですか? |
ナイカク | シノブ、まだ知らんのダスか? |
ナイカク | この戦挙区で、 『トンデモ条例』が公布されたんダス。 |
シノブ・イチハシ | え、『トンデモ条例』!? 内容は? |
ナイカク | 「中傷、ならびに陰口を叩く事を禁じます」 |
ナイカク | …ダス。 |
ナイカク | いやー、 どんな頭をしてたらこんな下らない… |
ナイカク | あっぶねえ! |
ナイカク | ひとりでに 悪口がこぼれるトコロだったス… |
ナイカク | …もー、この条例、ホント不自由ダスね。 なんも喋れないダス。 |
シノブ・イチハシ | 「なんも」って… 少しおびえすぎじゃあ… |
ナイカク | 正当な「批評」だって、中傷になるスよ。 |
ナイカク | …公布した領主が それを「中傷」と解釈してれば。 |
シノブ・イチハシ | あ、そうでした… それが「トンデモ条例」ですよね… |
ナイカク | いいダスか? すでに戦挙区は大混乱ダス。 |
ナイカク | ヤトーがあちこちに現れてるんダス。 |
ナイカク | いくらなんでも それが全部「中傷」とは考えづらいダス。 |
シノブ・イチハシ | では、沢山の無関係な人が…? |
ナイカク | 現場に行くのダス… |
シノブ・イチハシ | …分かりました…! |
(戦闘終了) | |
コクミン | あの、総理… ありがとーございやした。 |
コクミン | いきなりヤトーになっちまうって、 恐ろしいねえ… |
シノブ・イチハシ | 本当、元の姿に戻れてなによりです。 |
コクミン | …しっかし、こんな時に何処行ってんだ。 『聖オニーク騎士団』の連中は。 |
シノブ・イチハシ | どなたですか、 その『聖オニーク騎士団』というのは…? |
コクミン | ああ、 この戦挙区で有名な連中だよ。 |
コクミン | ま、普段はなんもしねえで、 ただエラソーにふんぞ… |
コクミン | おわっ、やべえ! またヤトーになる所だよ! |
シノブ・イチハシ | …あの、 もう一度確認したいんですが… |
シノブ・イチハシ | あなたは、「中傷」も「陰口」も 言ってないんですよね? |
シノブ・イチハシ | にも関わらず、 ヤトーになったんですよね? |
コクミン | トンデモ条例の事か? だから言ってないって。 |
コクミン | 少し軽口は叩いたけどさ、 あれを「中傷」って言われちゃタマらんよ。 |
シノブ・イチハシ | とすると… ナイカクの読み通り、ですね。 |
シノブ・イチハシ | 大した事を言ってなくても、 「中傷」扱いになる… |
シノブ・イチハシ | このままですと、 ヤトーになる人は増え続けますね… |
コクミン | …んな事よりさ、 うちらの領主なんだけど… |
コクミン | あいつはヤトーって事だよね? |
シノブ・イチハシ | そうですね、 『トンデモ条例』を公布したので。 |
コクミン | ブランドーめ。 やっぱ、そうだったかぁ。 |
シノブ・イチハシ | …やっぱ? |
コクミン | …領主のブランドー、知らねえのか? |
コクミン | あいつ、領主やりながら 武器屋の経営もしてんだよ。 |
コクミン | んで、その店ってば、 剣とかも自前で作ったりしててね。 |
コクミン | まあ、すんげぇ良い金属使ってんだ。 |
コクミン | 『マッツザカ・ソード』とか、 『ヒダー・ブレード』とか… |
シノブ・イチハシ | 『マッツザカ』… すごく有名な産地ですね。 |
コクミン | そう、高級金属よ。 なのに、めちゃくちゃ安いんだ。 |
シノブ・イチハシ | 安い…? どうしてそんな事が…? |
コクミン | 決まってんだろ、ニセモ… |
コクミン | いや、なんでも無い… 言わなくても分かるだろ? |
シノブ・イチハシ | なるほど… 調べる価値、ありそうですね…! |
ステージ3-2
シノブ・イチハシ | 総理、 戦挙に向かう前に一つご報告です。 |
シノブ・イチハシ | 領主・ブランドーの武器屋ですが、 先日、閉じてしまいました。 |
シノブ・イチハシ | 本人の行方についても、 まだ掴めていない状況です。 |
シノブ・イチハシ | …ただ、彼が裏でしてきた事は、 いくつか分かりましたよ。 |
シノブ・イチハシ | ご存じと思いますが、 彼の店は、武器の作成も行っています。 |
シノブ・イチハシ | 『マッツザカ・ソード』や 『ヒダ―・ブレード』… |
シノブ・イチハシ | これらは有名産地の金属で作られていると 謳われていました。 |
シノブ・イチハシ | …が、全くの嘘でした。 |
シノブ・イチハシ | 元は只の「ヒノキで出来た棒」です…! |
シノブ・イチハシ | それに魔法をかけて、 上等な剣に見せかけていたんです。 |
シノブ・イチハシ | 私、知りませんでした… こんな魔法が存在していたなんて… |
ナイカク | 「ギソウ=コウサク」ダスな。 |
シノブ・イチハシ | え? ぎそう…こうさく…? |
ナイカク | 「暗黒面」におちた ヤトーのみが使える魔法… |
ナイカク | 「暗黒魔道」の一つダス。 |
シノブ・イチハシ | 「暗黒魔道」… |
ナイカク | 厄介な能力ダスよ。 |
ナイカク | おかげで、 今日も大量にヤトーが生まれたダス。 |
シノブ・イチハシ | え、今日? 何かあったんですか? |
ナイカク | ブランドーの武器屋の 悪行が公になって… |
ナイカク | コクミンがブチ切れたダス。 |
シノブ・イチハシ | それでコクミンがヤトーになった、と? |
ナイカク | 総理よ、この混乱を止めるんダス! |
(戦闘終了) | |
コクミン | 助かりました、総理。 |
シノブ・イチハシ | いえいえ、 気にしないで下さい。 |
謎の男 | いやー、お見事です! さすが総理!! |
シノブ・イチハシ | えっと… ど、どちら様でしょう…? |
謎の男 | おっと、これは失礼。 私、ブランドーと申します。 |
シノブ・イチハシ | ブランドーさん… って、どこかで聞いた気が… |
ナイカク | シノブ、そいつがここの領主ダス!! |
シノブ・イチハシ | …ああ! 領主のブランドー! |
シノブ・イチハシ | …が、何故ここに? |
ナイカク | 理由なんかどうでも良いス。 そっちから来てくれるとは、好都合ダス。 |
ナイカク | さあ… 大人しくお縄ちょうだい、ダス! |
領主ブランドー | ンフフ、落ち着いて下さい。 私はただ、総理にお会いしたかっただけです。 |
領主ブランドー | あなたは私の武器屋が 偽物とお思いでしょうが… |
領主ブランドー | 私は何もしていません。 剣に魔法などかけていません。 |
シノブ・イチハシ | 何をいまさら… 証拠は出てるんですよ!? |
領主ブランドー | ンフフ… なるほど、分かりました。 |
領主ブランドー | 確かに… 偽造はやっていたかもしれません。 |
シノブ・イチハシ | 認めるんですね? |
領主ブランドー | ただ、現場の者が勝手にやったんです。 私は何も知りません。 |
領主ブランドー | いや、怪しいなとは思ってたんですヨ? |
シノブ・イチハシ | は? あなた、一体何を言って… |
領主ブランドー | ウルセエノヨ! ウルセエノヨォォォ!! |
シノブ・イチハシ | な、なに突然!? |
ナイカク | こ、これは… ヤトーの「暗黒魔道」の一つ… |
ナイカク | 「ギャ・クギレ」…! |
領主ブランドー | 誰も気づいてなかったんだヨォ! 武器に問題は無かったんでショ!? |
領主ブランドー | なのに… なんでオレだけ… |
領主ブランドー | ウルセエノヨォォォ!!! |
ナイカク | とうとう正体を現したダスね… |
ナイカク | さあ、行くダスよ。 総理、シノブ! |
シノブ・イチハシ | わ、わたしが… ワルいんですネ… |
ナイカク | し、しまった! シノブが術にかかりかけてるダス! |
シノブ・イチハシ | 私なんか…私なンカ… |
ナイカク | シノブ、意識を強く持つダス! ダスダス! |
シノブ・イチハシ | はっ! わ、私…いったい…? |
領主ブランドー | いいか、覚えておけ… |
領主ブランドー | 次に会った時が キサマらの最後だ! |
シノブ・イチハシ | き、消えた… |
ナイカク | どうやら、これまで通りには いかなそうダスな… |
ステージ3-3
シノブ・イチハシ | 総理、ブランドーの武器屋ですが… |
シノブ・イチハシ | 日を追うごとに その悪事が次々と明らかになっています。 |
シノブ・イチハシ | で、こちらにも、 凄まじい数の陳情が届いていまして… |
シノブ・イチハシ | …いくつか、読みます。 |
シノブ・イチハシ | 「総理、聞いてください」 |
シノブ・イチハシ | 「店で「世界に7本しかない」と 謳われていた剣を購入しましたが…」 |
シノブ・イチハシ | 「その後、同じ物が 何百本も存在している事が分かりました…」 |
シノブ・イチハシ | …酷い話は これだけではありません… |
シノブ・イチハシ | 「この前「絶対に刃こぼれしない」とかいう 高い剣を買ったんだけどぉ…」 |
シノブ・イチハシ | 「溶岩に放り込んだら、 燃え尽きちゃったぁ!!」 |
シノブ・イチハシ | …次、読みます。 |
シノブ・イチハシ | 「店で「切れぬものなど無い」という 謳い文句の剣を買ったでござるが…」 |
シノブ・イチハシ | 「普通に鞘に収まったでござる! 切れぬとはどういう事でござる!」 |
シノブ・イチハシ | ……。 |
シノブ・イチハシ | ブランドーは悪事を働いていたんです! …たぶん! |
ナイカク | 総理! 今は目の前の戦挙に集中ダス! |
シノブ・イチハシ | ナイカク、 どうしたんですか? |
ナイカク | 今度のヤトー、 強敵の匂いがプンプンするダス。 |
ナイカク | 何でもこいつら、ヤトーになる前は 『聖オニーク騎士団』に所属してたそうダス。 |
シノブ・イチハシ | え、『聖オニーク騎士団』? ヤトー…になってしまったんですか? |
ナイカク | なってしまったんダス、騎士団なのに… トンデモ条例に引っかかったんスな。 |
ナイカク | …って、シノブは知ってるダスか? 「聖オニーク騎士団」を。 |
シノブ・イチハシ | …この前、噂を聞きました。 すごく強いっていう… |
ナイカク | 強いダスね。 今までの誰より、強いダス。 |
シノブ・イチハシ | 大丈夫、ですかね… 勝てるんでしょうか… |
ナイカク | 信用してないのダスか、総理を? |
ナイカク | あのダスな…総理がどんだけの苦労を 乗り越えたと思ってるんス? |
ナイカク | どんな凶暴な敵にも ひるむ事なく立ち向かい… |
ナイカク | ボクの乱暴な指図にも 耐えてきたんダスよ? |
ナイカク | こんな気持ち悪い生き物の指図、 ボクなら聞けないダス。 |
シノブ・イチハシ | ああ… そこら辺の自覚あったんですね… |
ナイカク | だから大丈夫。 総理に不可能は無いダス。 |
シノブ・イチハシ | …確かに、そうかもしれないですね。 |
ナイカク | というわけで総理、 今回も頼みますダス! |
(戦闘終了) | |
聖オニーク騎士団員 | このたびは… ご迷惑をおかけしました、総理… |
シノブ・イチハシ | いえいえ、 ご無事でなによりです。 |
聖オニーク騎士団員 | お詫びに我が命、 捧げさせていただきます…! |
シノブ・イチハシ | え、ちょ、何言ってるんですかっ? |
聖オニーク騎士団員 | 止めてくれるなっ! 私はヤトーになったんだぞ!? |
聖オニーク騎士団員 | これ以上生き恥をさらせるかっ! |
シノブ・イチハシ | は、早まらないで下さいっ…! |
シノブ・イチハシ | 落ち着きましたか…? |
聖オニーク騎士団員 | ええ、もう… すみません…本当に… |
聖オニーク騎士団員 | …帰ります、家族のところへ。 |
シノブ・イチハシ | そうして下さい。 きっと心配していますよ。 |
聖オニーク騎士団員 | …あ、そうだ。 一つお伝えしておきます。 |
聖オニーク騎士団員 | 今回の条例でブランドーばかりが 取りざたされてますが… |
聖オニーク騎士団員 | 他の武器屋だって、 酷い事やってますよ。 |
シノブ・イチハシ | え、えっと、他の武器屋? どういう事です? |
聖オニーク騎士団員 | 調べれば、 すぐに分かると思います。 |
シノブ・イチハシ | 調べれば… わかりました… |
聖オニーク騎士団員 | 幸運、お祈りします。 |
ステージ3-4
シノブ・イチハシ | 総理、お知らせです。 |
シノブ・イチハシ | 客を騙していたのは、 ブランドーだけではありませんでした。 |
シノブ・イチハシ | 他の武器屋でも、 同じような事が行われていたんです。 |
シノブ・イチハシ | あの手この手で客を欺いていた、と。 |
シノブ・イチハシ | お客さん… やりきれないですね… |
ナイカク | シノブは何言ってるダスか。 |
ナイカク | 本当にやりきれないのは、 真面目に店を切り盛りしてた武器屋ダス。 |
シノブ・イチハシ | え、武器屋…? |
ナイカク | 陳情が届いてるダス。 よく聞くスよ。 |
ナイカク | 「私の主人は、 とある武器屋を経営しています」 |
ナイカク | 「彼は、突き出たお腹を揺らしながら 洞窟探検にも出かける、活発な人でした」 |
ナイカク | 「冒険に出かけた回数は 恐らく1000回を数えるでしょう」 |
シノブ・イチハシ | 1000回!? |
ナイカク | 「そんな彼ですが、 今はとても辛い状況にあります」 |
ナイカク | 「町中に「偽物の剣を扱っている」という 噂が流れてるんです」 |
ナイカク | 「もちろん、うちの店はそんな事しません」 |
ナイカク | 「主人はこの事でひどく悩み、 体形は日を追うごとにやせ細ってきてます」 |
ナイカク | 「お願いします、総理。 早くこの戦挙区を救ってください!」 |
ナイカク | どうダス? これが戦挙区の現実ダス! |
シノブ・イチハシ | 酷い… ブランドー、早く捕まえないと。 |
ナイカク | まあ、こんな事は今はどうでもいいんダス。 |
シノブ・イチハシ | どうでも…良くはないでしょう。 |
ナイカク | 実は、ブランドーが見つかったんダス! |
シノブ・イチハシ | え、いたんですか!? それを早く言ってくださいよ! |
ナイカク | 総理よ… いよいよ決戦ダス! |
シノブ・イチハシ | え、今からですか? |
ナイカク | 今からダス! |
(戦闘終了) | |
シノブ・イチハシ | やりました、総理。 ブランドーを倒しましたよ! |
ナイカク | さあ、ブランドーよ。 人に戻るダス! |
ブランドー | ノ、ノ、ノォォォォ…! |
シノブ・イチハシ | あれ…これって…? |
ナイカク | こいつは…偽物ス…! |
ナイカク | ヤトーの中には、分身を用意して身を守る 習性を持つモノがいるダス… |
ナイカク | ブランドーめ、 「多魔除け」を使ったダスな… |
シノブ・イチハシ | たまよけ…って何ですか? |
ナイカク | そんな事も知らないダスか。 |
ナイカク | 「多魔除け」ってのは、 自分の分身を作る「暗黒魔道」の一つダス。 |
ナイカク | この魔法を 「シセツ・ヒショ」にかければ… |
シノブ・イチハシ | ちょ、ちょっと待ってください。 し、しせつ、ひしょ…って? |
ナイカク | その泥人形の事ダスよ。 |
ナイカク | 身代わりと言えば、 「ヒショ」に決まってるダス。 |
シノブ・イチハシ | いや、初めて聞きましたけど… |
ナイカク | しかしこれが偽物とすると… 困ったダスなぁ。 |
シノブ・イチハシ | そうですね。 本物はどこにいるんでしょう… |
ナイカク | いや、それもそうなんダスが… 本物は、この偽物よりはるかに強いのス。 |
シノブ・イチハシ | え、そんな…! |
ナイカク | 現実は残酷なのダス! |
ステージ3-5
ナイカク | 総理、やったダス! |
ナイカク | ついに領主ブランドーの 居所をつかんだダスよ! |
シノブ・イチハシ | 先ほど、ブランドーが水晶に姿を現して… 全て明らかになりました。 |
シノブ・イチハシ | ちなみにその時の様子が、こちらです。 |
領主ブランドー | やあ、コクミンの皆さん… |
領主ブランドー | ブランドー、ブランドーでございます! |
領主ブランドー | 本日は皆さんに ご紹介したい人がいます! |
領主シイギ | ウフフフフ! 「美人スギール」領主のシイギよ! |
領主シイギ | いいこと? この戦挙区は我々の物よ! |
領主ブランドー | ブランドー、ブランドーでございます! |
領主シイギ | いい、もう一度言うわよ。 この戦挙区は我々の物よ! |
領主ブランドー | ブランドー、ブランドーでございます! |
領主シイギ | いいか、 この戦キョ… |
ナイカク | 恐ろしい連中ダスなぁ… 震えが止まらないスよぉ… |
シノブ・イチハシ | …それは共感できませんが… |
シノブ・イチハシ | ヤトーはコクミンに話す時、 自分の名前を連呼する習性があるんです。 |
ナイカク | 確信めいた口調だから、 必ず何か意味はある! |
ナイカク | …とは言われてるんダスが、 詳しい事は何も分かってないス。 |
シノブ・イチハシ | いや、そんな事より、 今、領主のシイギもいましたよね!? |
ナイカク | おー、いたダスな。 |
シノブ・イチハシ | その話はしなくて良いんですか? |
ナイカク | んな事よりも、シノブは ちゃんと戦挙の準備は出来てるダスか? |
シノブ・イチハシ | それはモチロ… |
シノブ・イチハシ | い、いけない! すぐに支度します! |
ナイカク | 総理、一つ伝えとくダス。 |
ナイカク | 強力な暗黒面を持った2体のヤトー… かなり厄介な相手ダス。 |
ナイカク | ……。 |
ナイカク | ボクには… 奴らと戦う力は無いダス。 |
ナイカク | 全くの無力ダス… |
ナイカク | だから、頼む事しか出来無いんダス… |
ナイカク | …総理、ヤツらを頼むダス。 |
ナイカク | …あ、これシノブには内緒ダスよ。 |
(戦闘終了) | |
領主ブランドー | くそ… ま、まさか私が負けるとは… |
領主シイギ | …「美人スギール」は私だけのもの… |
ナイカク | ようやくこの時が来たダスな! 今度は逃がさんスよ! |
領主シイギ | く、「美人スギール」は私だけよ! |
ナイカク | いいから来るダス! |
シノブ・イチハシ | …なぜ、あんな条例を公布したんですか? |
領主ブランドー | ……。 |
領主ブランドー | 悪口を言うヤツばかり集めれば、 強力な組織を作れる… |
領主ブランドー | 憎しみは優秀なヤトーを生む… |
シノブ・イチハシ | なるほど… 所でその条例、一人で考えたんですか? |
領主ブランドー | もちろん。 仲間なんていないね。 |
シノブ・イチハシ | …まあ、後でゆっくり伺います。 |
領主ブランドー | …わ、悪いのはシイギだ。 私は何もしていない! |
シノブ・イチハシ | いいから、行きましょう。 |
領主ブランドー | …ちくしょう… こうなったのも… |
領主ブランドー | 総理、貴様のせいだぁ!くらえっ! |
シノブ・イチハシ | あっ! 総理、危な…!! |
ナイカク | させるか! |
シノブ・イチハシ | え、ナイカク!? |
ナイカク | 総理に触るなス! トウッ!! |
シノブ | ナイカク!! |
シノブ・イチハシ | あ、総理… おめざめですか? |
シノブ・イチハシ | 良かった… ケガがなくて、本当に… |
シノブ・イチハシ | でも、その代わり… とんでもない事に… |
ナイカク | お、総理。 ようやく目が覚めたダスか? |
シノブ・イチハシ | …あ、ナイカク。 |
ナイカク | …シノブ、その顔はなんダスか? |
シノブ・イチハシ | えっと、ブランドーを取り逃がした事を 総理にどう伝えようかと… |
ナイカク | …確かに、 奴を取り逃したのは痛かったダス。 |
ナイカク | でも、何処に逃げたか、 さっきシイギから聞けたダス。 |
シノブ・イチハシ | え、シイギから? 一体、どこにですか? |
ナイカク | …シノブは知ってるダスか? |
ナイカク | …「セイジ・シ菌」を。 |
シノブ・イチハシ | せいじ・しきん…? なんですか、それ? |
ナイカク | …もうあの「森」には ヤトーはいないと思ったんダスがねえ… |
シノブ・イチハシ | 森、ですか…? |
ナイカク | まさか…また行くことになるダスかぁ… |
ステージ4-1
シノブ・イチハシ | 総理、 いよいよ新しい戦挙区です。 |
シノブ・イチハシ | この戦挙区のどこかに、 ブランドーは逃げ込んだと思われます。 |
シノブ・イチハシ | この前は逃がしてしまいましたが… |
シノブ・イチハシ | 今度こそ、 ブランドーを必ず捕まえましょう! |
シノブ・イチハシ | ただ… 捜索活動は困難を極めるでしょうね。 |
シノブ・イチハシ | 何しろこの地域には、 「コトナカレ杉」が大量に生えているので… |
シノブ・イチハシ | ここの「コトナカレ杉の森」、 コッカでも有数のものだそうですし… |
シノブ・イチハシ | よりによってこんな所に逃げるなんて… |
ナイカク | 総理! 大変ダス!! |
シノブ・イチハシ | ナイカク、どうしたんですか? |
ナイカク | 「コトナカレ杉の森」ダスが、 最近ヤトーが大勢集まってるみたいダス。 |
シノブ・イチハシ | ヤ、ヤトーですか? |
ナイカク | 一度ここのヤトーは キレイに片付けたんダスがな…! |
シノブ・イチハシ | え、ここって昔ヤトーがいたんですか!? |
ナイカク | しつこくて、しぶとくて、傲慢で、 自分の思った通りになると思い込んでて… |
ナイカク | ボクはそういうヤツらが ホントに嫌いダス! |
シノブ・イチハシ | …ナ、ナイカク? |
ナイカク | 何してるんダス総理! ボサッとしてないでさっさと戦挙に行くダス! |
ナイカク | もう二度とヤトーが来ないよう、 徹底的に叩くんダス! |
シノブ・イチハシ | どうしたんでしょう、ナイカク… |
シノブ・イチハシ | そういえば、 この前も言ってましたよね… |
ナイカク | …もうあの「森」には ヤトーはいないと思ったんダスがねえ… |
ナイカク | まさか…また行くことになるダスかぁ… |
シノブ・イチハシ | ナイカク、 この森で何を見たんでしょう… |
ナイカク | おい、何喋ってるダス! さっさと来るダス! |
シノブ・イチハシ | は、はい! 総理、急ぎましょう! |
(戦闘終了) | |
コクミン | ありがとうございました、総理。 本当、危ないところだった… |
コクミン | もし我々の大切な 「ネン菌」が奪われてたら… |
シノブ・イチハシ | 「ネン菌」!? ヤトーの目的は「ネン菌」ですか? |
コクミン | ええ、ヤトーの大好物ですから… |
コクミン | でも、守れて本当に良かった… |
シノブ・イチハシ | それは… 本当によかったですね。 |
シノブ・イチハシ | 生活に欠かせないですもんね、 「ネン菌」は。 |
シノブ・イチハシ | あ! すみません、総理! 説明もせずに、べらべら話して… |
シノブ・イチハシ | 「ネン菌」なんて、 総理はご存じないですよね… |
シノブ・イチハシ | えっと、コクミンにとって、 「ネン菌」は非常に大切なもので… |
シノブ・イチハシ | 衣服の材料にするも良し、 そのまま食べるのも良し… |
シノブ・イチハシ | 生活に欠かせない「菌」なんです。 |
シノブ・イチハシ | …あれ? そういえばこの森では どうやって「ネン菌」を手に入れるんですか? |
コクミン | この森では、 「コトナカレ杉」がネン菌を生んでくれます。 |
シノブ・イチハシ | 「コトナカレ杉」が…ですか? 一体、どうやって? |
コクミン | まず、私たちがマナを地面に撒きます。 |
コクミン | それを「コトナカレ杉」が吸い上げる。 |
コクミン | 吸い上げられたマナは杉の内部で変化し、 「ネン菌」になって木の表面に出てきます。 |
シノブ・イチハシ | 「コトナカレ杉」って、 大切な存在なんですね… |
ナイカク | 残念なお知らせダス! |
シノブ・イチハシ | ナイカク? |
ナイカク | この戦挙区、他にもヤトーが潜伏してるス。 どうやら、ずっと長い事いるらしいダス! |
シノブ・イチハシ | そ、そんな…! |
ナイカク | ボクたちが逃がしたブランドーが そいつらと合流してる可能性もあるんダス… |
シノブ・イチハシ | なら、急いで探しましょう…! |
ナイカク | クソぅ… ここのヤトーは全て討伐したダスのに…! |
ステージ4-2
シノブ・イチハシ | 総理、 潜伏しているヤトー達を見つけました! |
シノブ・イチハシ | どうやら、近くの村を牛耳っているようで、 コクミンは相当苦しんでいるそうです。 |
シノブ・イチハシ | 急いで戦挙に向かいましょう。 |
シノブ・イチハシ | もしかしたら、 ブランドーの居場所も分かるかも… |
ナイカク | 総理、絶対に倒すんダスよ! |
ナイカク | 総理に歯向かうとどうなるか、 骨のズイまで味あわせるんダス! |
シノブ・イチハシ | ナ、ナイカク、どうしたんですか…? いつもと違います… |
ナイカク | 違わないダス! ヤトーを倒したいだけダス! |
ナイカク | さあ、ぐずぐずするな、ダス!! |
(戦闘終了) | |
コクミン | 本当ありがとうございました… これでやっと地獄が終わります… |
シノブ・イチハシ | 大変だったんですね… |
コクミン | 恐ろしい連中でした…とんでもない力で… 抵抗する手段も無くて… |
シノブ・イチハシ | そういえば…この森のヤトー、 これまでの戦挙区とは一味違う強さですね。 |
コクミン | 強さ、というと… もしかしたら… |
コクミン | …あ、そこです、そこ! そこの「コトナカレ杉」を見てください! |
コクミン | 虫が止まってるの、分かります? |
シノブ・イチハシ | 虫…あ、いました! |
シノブ・イチハシ | なんですか、この虫? |
コクミン | …「ダンゴウ虫」です。 |
シノブ・イチハシ | …ダンゴ虫? |
コクミン | ダンゴ虫じゃありません。 ダンゴ“ウ”虫。 |
コクミン | …コッカで最も恐ろしい虫の一つです。 |
コクミン | やつらはネン菌を… 私たちのネン菌を… |
コクミン | 食べてしまうんですよ! |
シノブ・イチハシ | ネン菌って… コトナカレ杉が作った「ネン菌」ですか? |
コクミン | ええ。 それを食べて、ヤツらは生成するんです… |
コクミン | …「セイジ・シ菌」を。 |
シノブ・イチハシ | 「セイジ・シ菌」… それ、ナイカクが話してた… |
シノブ・イチハシ | …一体なんですか? その、「セイジ・シ菌」というのは? |
コクミン | 「セイジ・シ菌」は、ヤトーの大好物です。 |
コクミン | 食べる事で、 ヤトーは凄いパワーを手に入れるんですよ。 |
シノブ・イチハシ | …じゃあ、この森のヤトーが強いのは… |
コクミン | 恐らく、「セイジ・シ菌」のせいでしょう… |
シノブ・イチハシ | そんな菌を作れるんですか、 ダンゴウ虫って… |
コクミン | どうやら体内に 変わった臓器があるみたいです。 |
コクミン | 「偽臓」というんですが、 これがネン菌を変えるみたいです。 |
シノブ・イチハシ | 偽臓… |
シノブ・イチハシ | そうして作られた「セイジ・シ菌」を ヤトーは奪ってるんですね。 |
コクミン | あ、いえ、奪ってはいません。 |
コクミン | ダンゴウ虫が渡すんです。 自分で作った「セイジ・シ菌」を。 |
コクミン | 私たちはこの行為を 「献菌」と呼んでいます。 |
シノブ・イチハシ | 献菌って… なぜ、ダンゴウ虫は献菌するんですか? |
ナイカク | 見返りがあるからダス! |
シノブ・イチハシ | ナイカク!? |
ナイカク | さあ、ここでの仕事は終わりダス。 次に行くスよ! |
シノブ・イチハシ | 行くって、どこに? |
ナイカク | ブランドーの所ダス! |
シノブ・イチハシ | え、ブランドー!? 見つかったんですか? |
ナイカク | 今度は…逃がさないダス! |
ステージ4-3
シノブ・イチハシ | 総理、 以前逃した領主のブランドー… |
シノブ・イチハシ | その潜伏先がついに見つかりました… |
シノブ・イチハシ | ナイカクの 言った通りの所に隠れていましたよ。 |
シノブ・イチハシ | さあ、善は急げです。早く戦挙に… |
ナイカク | …総理、言い忘れてた事があるダス。 |
ナイカク | どうやらブランドーも 「セイジ・シ菌」を食べたそうダス。 |
シノブ・イチハシ | 「セイジ・シ菌」をですか? では、強くなったという事ですね… |
シノブ・イチハシ | 以前とは比較にはならんはず! ダス! |
シノブ・イチハシ | 首を洗って待ってるダスよ… 「ダ=イセンセイ」め… |
シノブ・イチハシ | …だいせんせい? 何ですか、それ? |
ナイカク | …今、知る必要はないダス。 |
ナイカク | …知りたくなくても、 知る事になるダスからな… |
ナイカク | さあ、総理よ…戦いの時ダス! |
(戦闘終了) | |
ナイカク | ヒトコト~クダサイ~ ヒトコト~クダサイ~オネガイ~ |
領主ブランドー | やめろ… ぐ、ぐ…ぐおぉぉぉぉぉぉ! |
ナイカク | これで、なんでも喋るダス。 |
シノブ・イチハシ | …本当に効いたんですかね…? |
領主ブランドー | 私から…何を聞くつもりだ…うう… 聞かれた…所で… |
領主ブランドー | 懇切丁寧に 答えさせていただくぞ、クソが… |
シノブ・イチハシ | …効きましたね。 口調が少し気になりますが… |
ナイカク | ホントなら、 さっさと檻の中に放り込みたいダスが… |
ナイカク | その前に聞きたい事が一つあるダス。 |
領主ブランドー | 聞きたい事か…ククク… |
領主ブランドー | なら、お前らが飽きないよう テンポに気を付けつつ説明してやる… |
シノブ・イチハシ | 魔法、変な効き方してますね… |
ナイカク | 何故「ダンゴウ虫」はヤトーに 「セイジ・シ菌」を提供するんダス? |
領主ブランドー | 献菌の理由は… 見返りにオショク・ジ剣がもらえるからだ。 |
シノブ・イチハシ | おしょくじけん…!? なんですか、その事件は? |
領主ブランドー | 「オショク・ジ剣」も知らずに こんな所まで来たのか… |
シノブ・イチハシ | な、なんですか? 私が無知だと言いたいんですか? |
領主ブランドー | …知らない事を素直に打ち明けられる… その素直さ、大事にしろよ… |
シノブ・イチハシ | …え? …あ、はい。 |
領主ブランドー | いいか、「オショク・ジ剣」は、 この世に二つとない伝説の剣だ。 |
領主ブランドー | 恐ろしい力があるとされている… |
領主ブランドー | …だが具体的な効力は謎だ。 故に、その存在もほとんど知られていない。 |
領主ブランドー | …私も詳しくは知らん。 |
シノブ・イチハシ | なるほど… そのオショク・ジ剣が欲しいから… |
シノブ・イチハシ | …という事は、今「オショク・ジ剣」を 持っているのは、ヤトーなんですか!? |
領主ブランドー | そう… この森のヤトーを統べる首領… |
領主ブランドー | 「ダ=イセンセイ」が オショク・ジ剣を持っている… |
シノブ・イチハシ | 「ダ=イセンセイ」… それ、さっきナイカクが言いましたね… |
ナイカク | やはり、ヤツはまだいたんダスな… |
領主ブランドー | フフフ… どうやら因縁があるようだな。 |
領主ブランドー | だが、無理だ… あの方の力はすさまじい… |
ナイカク | 止めても無駄ダスよ。 |
領主ブランドー | 言われずとも止めはしない! |
領主ブランドー | 「やめろ」と言われたから引き下がるような 半端な覚悟には見えんぞ、お前たち! |
領主ブランドー | だから…一つだけ、伝えておく。 充分に力をつけて、万全の態勢を整え… |
領主ブランドー | 細心の注意を持って、挑め! フハハハ…!! |
ナイカク | …調子が狂うダスな… |
ナイカク | ま、とにかく引き上げるダス。 |
シノブ・イチハシ | …あの、ナイカク。 もう教えてくれてもいいんじゃないですか? |
シノブ・イチハシ | 一体…この森で、何があったんですか? |
ナイカク | ……。 |
ナイカク | オショク・ジ剣…あれのせいで… |
ナイカク | …トンデモ条例が生まれたんダス。 |
シノブ・イチハシ | え、トンデモ条例…? |
ナイカク | オショク・ジ剣を手に入れるダス… あれをヤトーに持たせちゃ駄目なのス!! |
ステージ4-4
シノブ・イチハシ | そ、総理、大変です! |
シノブ・イチハシ | 見つけました、この森を仕切る… 「ダ=イセンセイ」を!! |
シノブ・イチハシ | 総理は以前ブランドーが言っていた事、 覚えてますか? |
領主ブランドー | 「ダ=イセンセイ」が オショク・ジ剣を持っている… |
シノブ・イチハシ | 頑張りましょう、総理。 |
ナイカク | 総理、負けは許されないダスよ! 絶対に勝利ダス! 勝利ダス! 勝利ダス! |
シノブ・イチハシ | ナイカク、少し落ち着いて… |
ナイカク | オショク・ジ剣を手に入れるダス! ダスダス! |