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アザーカー

Last-modified: 2018-07-26 (木) 02:49:45

直訳すると、「他の車」(Other:他の、Car:車)のこと。
湾岸マキシなどのレースゲーム、ドライブゲームにおいてコース上を走行するプレイヤー車以外の車のことを指す。*1

 

一般的に自動車メーカーは、「公道上では安全運転を」というポリシーのため、「公道上でレースをしているという設定」のゲームや、「公道を猛スピードで走行するような危険走行を意図的に行う」ゲームには許諾を出さない傾向が強い。そのため、「コース上に看板を設置」、「公道を舞台としているがレースに参加する車しか走行しない」などのメーカーに対する配慮を行うことで、自動車メーカーからの許諾を得ている。*2*3

 

しかし湾岸マキシでは、原作が「一般車両も走っている公道を時速300km以上の猛スピードで走行する」描写が当たり前のように出てくるため、仮にアザーカーを登場させなかった場合、一般車両が出ていないという点で不自然になってしまう。
かといってアザーカーを登場させた場合、自動車メーカー側のポリシーに反するものになるため、許諾を得る障害となってしまうのである。*4

 

特にホンダとアキュラ*5はこのアザーカーの扱いに厳しく、公道を舞台に、なおかつ一般車両がアザーカーとして登場するゲームに対しては、原則として車両の許諾を行っていない。*6*7
そのため湾岸マキシでは、原作に登場したホンダの車両が収録できず、他メーカーの車両に置き換える影響があった。影響を受けた車両は、

  • 岸田ユウジのS2000*8
  • 友也のインテグラタイプR(DC2)*9

が該当する。これが関係しているかは不明だが、この2台が登場するエピソードは現行バージョンの「6」稼動までは「3から3DX+まで」の収録となり「4」以降は収録されていなかった。

 

しかし、2012年に発売された「Forza Horizon」では、アザーカーが走行するオープンワールドを走行可能、同じくアザーカーが登場する公道レースイベントが存在するがホンダの車両が収録された。また2015年に発売された「Need For Speed(2015)」では公道を違法走行する舞台にも関わらずホンダ及びアキュラが収録されたため、ホンダも少しずつ態度を軟化させてきていると見られていた。そして、湾岸マキシにおいても2016年12月の「5DX+」で(ドレスアップパーツ装着不可能という制限つきではあるが)ようやくホンダの車両が収録されることになった。また2018年7月に稼動開始した「6」で「3DX+」までのストーリーが復活し、上記の2人の車もホンダ車として登場することとなった。

 

が…ホンダが態度を軟化させている中、逆に近年では日産自動車トヨタ自動車が徐々に使用許諾基準を厳しくしているようで、日産自動車は「首都高バトルシリーズで自社の車のカスタムカーの使用許可を出さない」「2005年のNeed for Speed:Most Wantedでライセンスそのものを出さなかった*10」、トヨタ自動車は2017年から海外のレースゲーム*11に過去の市販車の収録を許諾していないという事態が発生している。現時点で影響を受けているのは海外のレースゲームのみであるが、湾岸マキシでもメーカーの意向によっては今後許可が下りなくなるといった可能性も否定できない。*12*13

 

また、自動車メーカーと独占契約を結んでいるゲーム会社もあり、契約を結んでいるゲーム会社が権利を貸さない限り他社のレースゲームに収録できないということもある。現在ではフェラーリとマイクロソフトがこの独占契約を結んでいる。*14
他のレースゲームだけでなく湾岸マキシもこの独占契約によって一部の車両を収録できないという影響を受けている。収録できない車両としては、イシダヨシアキのフェラーリ・テスタロッサが該当する。*15

 

ちなみに、主要人物の島達也の愛車・ブラックバード(ポルシェ・911)も過去に前述のポルシェとエレクトロニック・アーツの独占契約の影響を受けて収録できない状態となっていた。*16
2016年12月末で契約が終了したことでエレクトロニック・アーツ以外のメーカーもポルシェから直接ライセンスを受けることでポルシェ車を収録することが可能となり、湾岸マキシも2018年7月に稼動した「6」で遂に収録が実現した。

 

ゲーム中でアザーカーとして登場する車種は、

の5種類が存在する。また、「5」のRev1.06アップデートでHIACE VAN (H200)に変わるまでは、HIACE WAGON (KZH100G)も存在していた。

トラック以外の車両は特定の車種で隠しコマンドを入力する、またはターミナルスクラッチの景品として入手できる。
くわしくは隠し車両の項目を参照。

 

●関連項目






*1 他のゲームジャンルで例えるならば、RPGにおけるモブキャラクターのようなものである。
*2 後者は「バトルギアシリーズ」、「頭文字D ARCADE STAGEシリーズ」がこの方法で許諾を得ている。アザーカーを登場させないことで、「公道を封鎖したクローズドコースでレースを行っている」と解釈できるためである。また、「グランツーリスモシリーズ」は、「正当なモータースポーツ」「公道セクションは、明確にクローズドなコースとして設定されている」という認識があるため、多くの自動車メーカーから許諾を得ている。
*3 元気のレーシングバトルC1 GPでは完全なクローズドサーキットと化したC1が収録されている為グランツーリスモシリーズ同様、後者の解釈となる。また、首都高バトルシリーズと同様のSPバトルではコース上のライバルカーがアザーカー代わりになっている。
*4 他にも「首都高バトルシリーズ」がこれに該当する。あちらは湾岸マキシのように漫画などの原作はないが。
*5 ホンダが海外で展開する高級車のブランド名。
*6 首都高バトルシリーズ」では、「01」より以前のシリーズ作品では、NSX、インテグラ、シビックがモデルとわかる架空の車両が登場していたが、以降のシリーズでメーカーから許諾を得て実名を出そうとしたのが仇となり、ホンダ車を登場させることができなくなった。
*7 ただし、前述のように「公道であるが、封鎖などでクローズドコースにしてレースを行っている」と解釈できるゲームには車両の許諾を行っている。余談ではあるが、スクウェア・エニックスのアーケードトレーディングカードゲーム「超速変形ジャイロゼッター」では、「実在の車がロボットに変形する」というコンセプトが、「企業イメージにあわない」という理由で許諾を出さなかった。
*8 ゲームでは、マツダ・ロードスター(NCEC)に置き換えられている。
*9 ゲームでは、日産・180SX(RPS13)に置き換えられている。
*10 しかし、続編以降はなぜかライセンスが下りた。
*11 「Forza Motorsport7」、「Need for Speed PayBack」など。またBNEが販売を行ってるレースゲーム、プロジェクトカーズには1作目には日産車が不在だったが2作目には日産車がやっと収録されたものの、トヨタ車は86とプロトタイプレーシングカーのみとなっている。
*12 湾岸マキシトヨタ車では、86(ZN6)、スプリンタートレノ(AE86)、アリスト(JZS161)、HIACE(KZH100G、H200)等人気の車種も多いため、仮にトヨタからの許可が下りなくなった場合、プレイヤーの使用しているトヨタ車がどのような扱いを受けるかは不明である。
*13 ただし現時点では、国内のレースゲームである頭文字D ARCADE STAGEシリーズやグランツーリスモシリーズにはトヨタ車は普通に収録されている。最近ではグランツーリスモシリーズ最新作「SPORT」では、スープラ(JZA80)がモデリングが綺麗になったプレミアムカーとして収録されている。
*14 過去にはポルシェとエレクトロニック・アーツも独占契約を結んでいたが、2016年12月末に契約を終了した。
*15 代わりに、ランボルギーニ・アヴェンタドール(5DX+まではシボレー・コルベットZR1(C6) )が登場する。ちなみにグランツーリスモシリーズにはフェラーリが収録されているが、これはメーカーのSONYがマイクロソフトから許可を得たためと思われる。
*16 そのため、ポルシェ車のチューニングメーカーであるRUFゲンバラの車両を代わりに登場させていた。
*17 恐らくUDトラックス・コンドルと思われるが、フロントデザインはやや同社のクオンに近い。3DX+までは恐らく三菱ふそう・ファイターと思われる。