リッジレーサー

Last-modified: 2023-02-17 (金) 00:11:36

バンダイナムコエンターテインメント(BNEI)が開発・販売したレースゲームのシリーズ作品。元々は旧・ナムコが開発・発売。

架空の車がコーナーを200kmや300kmオーバーのドリフトで駆け抜ける…といった爽快かつあり得ない挙動をシリーズのウリにしており、レースゲームをまったくプレイしないプレイヤーでも簡単にドリフト走法を楽しめる。
リリースされた1993年当時としては美麗な3Dグラフィック、なおかつ60fpsで滑らかに動く事からアーケードゲーム業界に衝撃を与えた作品である。
またPSP版以降に出たシリーズではニトロ*1を搭載・起動することができるようになった。

BGMは「めがてん」「Sampling Masters MEGA」こと細江慎治、「Sampling Masters AYA」こと佐宗綾子、「sanodg」「佐野電磁」こと佐野信義らが担当。
主にテクノミュージックを中心に採用しており、あまり日本では知られていなかった「ガバ」「ロッテルダムテクノ」といったジャンルの曲をいち早くBGMに取り入れた事でも知られている*2
ゲームタイトルをそのまま曲名に冠したフュージョン調の「Ridge Racer」、声ネタが印象的な「ROTTERDAM NATION*3」などはリッジレーサーを代表する楽曲であり、後に太鼓の達人にも収録された。

 

実は湾岸マキシシリーズとは縁があり、湾岸マキシの前身である湾岸ミッドナイトR筐体にはAC版リッジレーサーVのものが使われたり、HIACE WAGON ハイリフト仕様 (KZH100G)のタイヤには作品中で登場する架空の自動車メーカー「テラジ」の刻印が入っている。

初代AC版ではユーノス・ロードスターの実車を使用したフルスケール筐体が稼働していた事があった。
120インチのプロジェクター2台を横に繋ぎ合わせクラシックレッドのオープンカー仕様の車体をまるまる1台贅沢に使用、車内のスピードメーターやタコメーター、テールランプもゲーム中に連動し、元々6速トランスミッションだったのが実車に合わせて5速に変更。自車もそのままロードスターになっている特別仕様版。またオーディオユニットもそのまま使え、持ち込んだカセットテープをBGMにすることも可能であった。
当時のプレイ料金は300円~500円ほどだった模様*4

PSP版「リッジレーサーズ」に登場するソルダ*5・ラッジオの実車が作られた事もあった。
ゲームの方は『YAMASA RAGGIO』の名前でリッジレーサーズ2に登場。元々は「パチスロリッジレーサーシリーズ」を制作する山佐とのコラボ企画で作られた。実車の方はNSXをベースに改造されており、東京オートサロン2006などで展示されていた模様。
今も「ヤマサ ラッジオ」で画像検索すれば当時の写真がヒットするため、興味のある方は検索されたし。

またゲームキューブ及びPS2では外伝的な位置付けで「R:RACING EVOLUTION」という実車が登場する作品がある。
こちらは挙動はリアル志向で後ろに張り付くとミスを誘えるプレッシャーシステムが導入されていたり、R34GT-RやRX-7など湾岸マキシにも登場するマシンも収録されている。

 
家庭用では長らく初代プレステからPS Vita、Xbox360やニンテンドー3DSなど様々なハードのベンチマークローンチタイトルとしてリリースされていた。
しかし2011年に発売されたPS Vita版を最後にリッジレーサーの新作は発売されておらず、10年経った現在でもPS4版およびPS5版リッジレーサーは発売されていない。

 
 

一部のマシンはドリフトスピリッツにも登場している*6パックマンのマシンもコラボ車として登場してるがそちらはドリフトスピリッツの項目参照。

※図鑑画面の画像はできれば撮影スタジオガレージに差し替えをお願いします。

  • アージュ*7
    ABEILLE(アベイユ)*8
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  • カマタ*13
    • FIERA(フィエラ)
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      • Haruka SP
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    • RC410(アールシーヨンイチマル)
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      • Ritsuko SP
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      • PAC-MAN 42nd Anniv.
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    • SYNCi(シンキ)
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      • PAC-MAN SP
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  • グナーデ*14
    • DIGNISTAR(ディグニスター)※Yuhiko SPのみ。
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    • G00(ジーマルマル)
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  • ジーファ*15
    • ARCHANGEL(アークエンジェル)*16
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  • ダンヴァー*19
    • BAYONET(ベイオネット)*20
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  • テラジ*21
    • WILD GANG(ワイルドギャング)
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    • STARNOSE(スターノーズ)
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  • ヒンメル*22)
    • EO(イーオー)
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      • Azusa SP
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  • ラッキー&ワイルド*23
    • EVOLVER(イヴォルヴァー)
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      • Hibiki SP
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    • WISDOM(ウィスダム)※Iori SPのみ。*24
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  • メーカー不明
    • MONSTROUS(モンストラス)
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*1 ドリフトをする事でゲージが貯まり、ゲージを消費して起動する事で一定時間スピードが大幅アップするシステム。ドリフトの速度が速いほどゲージの貯まりも早くなり、オンライン対戦などではニトロ使用中ないし使い切った直後にドリフトをする事でニトロゲージを回収する…という走法が定石になっている。ただしこのニトロは今でも賛否両論のシステムで「今後新作が出るならニトロは撤廃して欲しい」と言う声も一定数ある模様。
*2 本作はグラフィックのみならずBGM方面でも衝撃的だったようで、セガが翌年デイトナUSAを出した際『リッジレーサーのBGMを超える物を作れ』と言う社命を出す程であったとか。そしてその結果「日本一歌の上手いサラリーマン」こと光吉猛修によるボーカル入りのBGMが出来た訳だが…これについて佐野信義が「当時のハードの性能で出来るはずがないと思っていた事をやられて悔しかった」と逆に衝撃を受けたとの事。そしてVita版リッジではついにデイトナUSAとコラボ、同作の看板車種「ホーネット」と光吉猛修ボーカルによる「Ridge Racer」のアレンジBGMがDLCにて登場した
*3 当時のナムコの社長が社内で定期的に行われていた新作発表会で本作に初めて触れた際『ランダム選曲でBGMとしてこの曲が流れた時、スタッフが頭を抱える事になった』と言う逸話(?)がサントラで語られている。
*4 余談だが頭文字Dも「頭文字D ARCADE STAGE 4 LIMITED」というフルスケールバージョンが2007年から2019年まで東京ジョイポリスにて設置されていた。プレイ料金は600円(+入場料800円、フリーパスも使用可能)。コックピットや操作デバイスも本物のハチロク(拓海)・FD(高橋啓介)・GC8インプレッサ(文太)のものがそのまま用いられ、メーターやランプのみならずハンドルを切ればそれに合わせて車体もそのまま動くというかなり本格的なものだった。ただし使用できるマシンは先述の3台のみでなおかつスタッフに案内される方式のため、プレイヤーが任意で筐体(マシン)を選択する事はできない。現在は中国・青島ジョイポリスにて稼働中。
*5 ゲーム中に登場する架空の自動車メーカー。他にも「ソルバルウ」や「ヴァルキリー」など他バンナムゲーのタイトルやキャラクター名をもじった架空の企業が多数登場する。
*6 主にVita版とリッジ7又は6からのマシンを中心に採用されており、Vita版からの登場車種はデビルカーとDLC専用車含めほぼ全て登場しているが、一部はアイドルマスター仕様のみで登場している。
*7 国籍はフランス。メーカー初出はレイジレーサー
*8 形こそ異なるがレイジレーサーから登場してる車
*9 国籍はフランス。メーカーの初出はR4
*10 国籍はイタリア。メーカー初出はレイジレーサー
*11 リッジ6、7に登場したビゾンテの後継機と言われてる。
*12 形こそ異なるがレイジレーサーから登場してるアッソルートの代表車
*13 国籍は日本。メーカーの初出はリッジⅤ
*14 国籍はドイツ。メーカーの初出はレイジレーサー
*15 国籍は香港。メーカーの初出はVita版。元々は投資会社という
*16 Vita版に登場するデビルカーの一つ。別名エンジェルカー。カマタ・アンジェラスの後継機と言われておりリッジ6の時のと形状が似てる。
*17 国籍はフランス。メーカーの初出はリッジⅤ
*18 かつては「リベルタ」というメーカー(国籍はイタリア。リッジⅤまであったがソルダ社に吸収合併されたという)から登場したデビルカーの一つ。デビルカーは主にクリナーレを指す事が多い。またゴキブリ呼ばれされてるようで...
*19 国籍はアメリカ。メーカーの初出はリッジⅤ
*20 ラッキー&ワイルドのウィスダムと同様かつてはリザードというメーカーから出ていた車の一つ
*21 国籍は日本。メーカーの初出はR4
*22 国籍はドイツ。メーカーの初出はリッジⅤ
*23 国籍はアメリカ。メーカーの初出は3D
*24 R4にリザードというメーカーから同名の車があるが後にVita版の公式サイトにて連邦倒産法第11章を適用していた事が判明する。保有車種に関してはダンヴァー社とラッキー・アンド・ワイルド社が継承しており、R4以降の作品でもウィスダム含め一部の車種が登場する。