システム/環境生物/エンエンク

Last-modified: 2023-01-26 (木) 12:21:02

MHRiseにて登場した環境生物の一種。
猟具生物に該当する。

概要

  • 煙のように真っ白な体毛が特徴の環境生物。
    すべてのフィールドに登場し、しかもメインエリアの通路に平然と居座っているものも多いため
    見かけたことがないというハンターはまずいないだろう。
    しかも白いので寒冷群島以外では割と目を引く。
  • 使用するとハンターの体のまわりに白い煙が発生。
    これはエンエンクが尾の付け根あたりにある臭腺から分泌されるフェロモンであり、
    この状態で大型モンスターに接近するとモンスターにもフェロモンが付き誘導状態となる。
    誘導状態の大型モンスターはプレイヤーを一定時間追いかけるようになる。
    ほかの大型モンスターと遭遇すると効果が切れて、大型モンスター同士の争いが始まる。
    • 要するにMHWの挑発の装衣の猟具生物版である。
      誘導可能状態が誘導状態に改められ、手順も少し変わったが、ほぼ同じ効果である。
      装備に縛られず使えるほか、フェロモンの煙によって視覚的にわかりやすくなるなど、
      かなり使いやすくなっている。
    • 誘導効果を発生させるにはモンスターに肉薄するくらいまで接近する必要があり、
      かつモンスターの攻撃モーション中は接近しても誘導状態にならない。
      落ち着いて攻撃が終了するのを待ち、攻撃後の硬直で一気に距離を詰めよう。
      誘導状態になった目印の白い煙は顔付近に発生するが、近づく場所は別に尻尾や後ろ足などでもかまわない。
      • フェロモンの効果自体はせいぜい1~2分程度であまり長くはもたない。使ったら早めに接近しよう。
    • 誘導状態のモンスターはハンターがエリアを抜けると通常追跡をやめるところを、
      そのままハンターを追跡するようにエリア移動を行うようになる。
      これによりモンスターを任意の地点に移動させることができるようになる。
      • ハンター心得には距離を離し過ぎると効果が切れると記載されているが、
        かなり距離を離したりサブエリアを経由するようなルートを通ってもしっかり追ってくれる。
        ちなみに専用通路やサブエリアを経由するようなショートカットを使うモンスターも
        誘導中は基本的にメインエリアの通路を使う。
    • 誘導状態でも攻撃出来る時はしてくる。こちらが疾走している分には移動しかしないが、
      下手に足を止めると攻撃される可能性があるので注意。
      • 一部のブレスや速い突進などはガルク騎乗時でも背中から狙い撃たれることがある。
        高レベルの傀異討究クエストなどでは即死もあり得るので要注意。
  • 大型モンスター同士が殴り合いになれば高確率で操竜待機状態が発生するため
    それを意図的に発生させるための環境生物である。同じような能力を持つものに子泣キジがいるが、
    子泣キジの能力が一定範囲のモンスターであれば何頭でもその地点におびき寄せるのに対し
    エンエンクは一頭のモンスターを任意の地点へと誘導できるといった違いがある。
    • 図鑑によるとフェロモンを尾で周囲に拡散させ、フェロモンのついたもの同士が
      争っている間に安全な場所へ逃げ去るというのだが、
      使うものがフェロモンか鳴き声かの違いだけでやることはほぼ子泣キジと変わらない。
    • 子泣キジのいる場所はずいぶんな僻地で大型モンスターが立ち寄るような場所ではないが、
      エンエンクのいる場所はモンスターも行き来するようなエリアであることも多い。
      エンエンク自身はそれほど臆病な性格ではないということなのだろうか。
  • もちろん他の大型モンスターと争わせるために使っても良いし、
    単純にモンスターの狙いを一定時間自分に向けさせる効果もあるのでいわばタンク役をやる際に利用できる。
    ハンマーや大剣など、頭を狙って大ダメージやスタンを稼ぐ武器種との相性が良い。
    太刀やMHR:Sのスラッシュアックスのカウンター技は成功すると自己強化の工程を短縮できるが、
    技を出す前に構えが必要なのでモンスターの狙いがばらけるマルチプレイでは狙いづらいという欠点がある。
    そこでエンエンクで自身にターゲットを固定させることでカウンターの成功率を高め、手早く強化状態に移行できる。
    • 実際に盟勇として登場するミノトは狩猟中にエンエンクを用いるが、
      別のエリアに誘導するような事はせずその場に留まり、モンスターの注意を引くタンク役を買って出てくれる。
    • 注意点として、エンエンクの誘導効果中はモンスターの行動パターンが変化し、
      通常時は確定行動である技が確定でなくなってしまうなど却って対処が難しくなることがある。
      そのため、タンク役をやる場合はモンスターの行動の変化に注意したいところである。
      例えば一部のモンスターはハンターに状態異常を浴びせると直後に確定行動を取ったりするが、
      エンエンクの誘導効果中はそちらの思考パターンを優先して行動を選択する。
      • 一番分かりやすいのがMHR:Sのエスピナスで、
        通常はブレスで麻痺したハンターに対してはほぼ確定でボディプレスでの追撃をしてくるため、
        連続で麻痺して長時間行動不能にされることはまずない。
        しかし、エンエンクの効果中は遠距離のハンターにブレスを行う思考が優先されてしまうため、
        麻痺中にハンターに更にブレスで追撃、ブレスの麻痺効果でハンターは再度麻痺、
        ブレスで吹っ飛んでいるので遠距離扱いとなり更にブレスで追撃……
        というような極悪コンボに発展することがある。
  • また、泥を纏うボルボロスや泥中と陸上で行動パターンが違うジュラトドス、
    水辺では攻撃パターンが大幅に増えるイソネミクニなどが相手の場合、
    ターゲットが有利なエリアから引き剥がして戦う、と言った活用法もある。
    他にも強制的にハンターの方向へ移動させる効果を利用し各種罠へ誘導させる
    といった使い方もあり、様々な応用が利く非常に有用な猟具生物だと言える。
    • このため、捕獲の罠を張った直後にエリア移動して泣く泣く撤去となることが殆ど無くなった。
      やたら鈍足なモンスターもいるにはいるが、正反対のエリアまで移動さえされなければ強引に連れ戻せる。
  • ちなみにMHW同様怒り状態になったモンスターはエンエンクがいなくても誘導状態になる
    これはハンター心得にも記載がある。覚えておくと活用できるかもしれない。
    一部モンスターなら音爆弾など怒らせる手段を用いて誘導できるだろう。
    • わかりやすい例として、乱入中の寝ているラージャンがある。
      起こすと確実に怒るため簡単に誘導できる。
      とはいえ怒り状態での誘導状態は強力ではなく、ある程度距離を取れば追跡が切れるので、
      複数のエリアをまたぐ程の距離を突き放せば追ってこなくなる。
      追ってきてくれた方が都合がいい人は良い感じの距離感を保とう。

余談

  • 由来は煙々羅(えんえんら)+スカンクだと思われる。モンスターに延々と追われるのも掛けているのかもしれない。
    • 煙々羅は煙羅煙羅とも呼ばれる煙の妖怪であるが、名前こそ知られてはいるが具体的な伝承が特にない。
      体色や、フェロモンが煙状である点などに反映されているのだろう。
    • スカンクはエンエンクと同じくふさふさとした長い尾を持つ動物で、
      お尻からすさまじい悪臭を伴う分泌液を出して外敵から身を守る。
      この分泌液による悪臭は風向き次第で数kmの範囲にもおよぶという。
    エンエンクは環境生物図鑑によるとイタチの一種とされているが、
    イタチとスカンクは同じネコ目イヌ亜目クマ下目イタチ上科である。
    イタチ科の多くは肛門付近に臭腺を持っており、そこから悪臭を伴う液を分泌し
    外敵に対して使用し怯ませる。いわゆるイタチの最後っ屁である。
    ペットとして飼われることが多いフェレットもイタチ科であり、
    臭腺を除去していないと悪臭に悩まされる。
  • 初期段階ではおそらく現在と同じであるウサギ骨格からコウモリ骨格
    キノボリウオ骨格カエル骨格、果てはユラユラ骨格まで様々な体型が考えられていた様子。
    モンスターを誘き寄せる匂いに関しても臭腺から発せられるガスから炭とタールを利用した煙、
    キノコの胞子、唾液や体液・ブレスまで多くの案が描かれている。
    ちなみにウサギ骨格は骨の数が多く、動かすと重くなってしまうらしい。
    本作で環境生物が特定の場所から動かないのはこうした事情もあっての事なのかもしれない。
  • もっふもふで愛くるしい見た目から、公開後すぐに「かわいい」「持ち帰りたい」と
    話題になった環境生物である。
    フィールド上でもぴょんぴょん跳ね回ったり、辺りをクンクン嗅いだりと愛嬌たっぷりの行動を見せるため、
    しばらく狩りを忘れて写真撮影に勤しむハンターも多かったとか。
    惹きつけられたのはモンスターだけではなかったようだ。
  • フェロモンというのは対象となる種にとっては蠱惑的な香りであるようだが、
    同時に別種にとってはあまり好ましくない臭いであることも珍しくない。コイツがいい例である。
    大型モンスター全般にとっては誘導に足りるだけの香りであっても
    それを纏うハンターにとっても同じであるかどうかは特に言及されていないが
    誘導状態でも薬は問題なく飲めるので悪臭というわけではないようだ。
    もっとも、エリアの端から端まで届くほどの強烈なフェロモンの発生源になっているハンターからすれば
    どんな匂いだろうときついものがありそうなのだが…。
    • 特定の条件でなければ検知できない香りというものもあるためハンターにとっては無臭なのかもしれない。
      たとえばアスパラガスを食した人間の尿からは独特の臭いがするようになるというが、臭いがしないという人もいる。
      これは尿に成分が含まれているかどうかの問題ではなく、臭いのもととなる成分は常に含まれており、
      嗅覚の方に臭いの元を感知できるかどうかで臭いがするかどうかが分かれるという。

関連項目

システム/環境生物
システム/環境生物/ヒオウギカワズ - 同じく白いフェロモンでモンスターの注意を引く環境生物。
モンスター/ゲネル・セルタス - 雄を呼び寄せるフェロモンのガスを使用しているが、ハンターにとっては悪臭のガスである。