MHF-GGより実装されたトンファー型の新武器種「穿龍棍」の独自要素。
なお、他作品に登場する古龍種モンスター「バルファルク」にも龍気と呼ばれる要素があるが、
ここでは穿龍棍の要素としての「龍気」と、関連するアクションの「龍気穿撃」「龍気共鳴」などを解説する。
メインシリーズにおける同名のスキルについては「スキル/龍気」を参照のこと。
目次
概要
- 龍気は、モンスターに特定の状態異常を引き起こす、穿龍棍専用のエネルギー的な要素である。
その原理について詳細な説明はされていないが、
歌姫ストーリーにおいては太刀を「(穿龍棍と同じく)気を扱う武器」と説明する場面があるため、
どうやら太刀の練気と同種のものらしい。
- 実際の戦闘においては、穿龍棍でモンスターへと攻撃を加えることで、部位ごとに龍気が蓄積していく。
モンスターの頭部に攻撃すれば頭部に、尻尾に攻撃すれば尻尾に龍気が溜まるという具合である。
- 蓄積量により、緑⇒黄⇒赤と色が変化していき、
龍気が溜まりきるとその部位に常時赤色のエフェクトが発生するようになる。
この点は爆破属性に類似している(特に色変化についてはMH3Gの爆破属性と全く同じ)。*1
しかし、爆破属性は一定量を超えると自然爆発してモンスターにダメージを与えるのに対し、
龍気はモンスターに蓄積しただけでは何も起こらない。
後述の龍気穿撃という専用技で炸裂させることで、初めて様々な影響を及ぼすことになる。- なお、龍気は複数部位に対して同時に蓄積することが可能である。
- 龍気は複数部位に同時に溜めることが可能である。
MHFにおける他の状態異常同様、一度炸裂させると状態異常の種類ごとに耐性が付く
(部位ごとに発生する状態異常が異なるので、部位ごとに耐性がつくと考えても差し支えない)。- 穿龍棍使用者が多ければ多いほど龍気は溜めやすくなる。
- 龍気穿撃で炸裂した龍気は、龍気が溜まっていたモンスターの部位ごとに
それぞれ異なる効果の特殊な状態異常が発症する。
- めまい耐性弱化
- 頭部位*2に蓄積した龍気が炸裂することで発症する。
20秒間黄色い粉塵のようなエフェクトがモンスターから浮かび上がり、
この間は全ての部位に対して攻撃系統を問わず気絶値が付与される。
穿龍棍は各種モーションの気絶値が一部を除いて低いため、
この状態異常を活用することでモンスターを気絶に持っていきやすくなる。
また、この効果は他のハンターがモンスターに攻撃を加えた際も適用される。
例えば、元々気絶値の高いハンマーとの組み合わせは非常に相性がよい。
ちなみに、本来は気絶値がない攻撃を当てた場合は気絶値が1しか蓄積しない。
- 出血
- 尻尾部位へ蓄積した龍気が炸裂することで発症する。
15秒間モンスターの尻尾部位から血が流れだし、斬属性のスリップダメージを与える。
このダメージは尾の耐久値に依存しており、切断条件さえ満たせば、尻尾切断も可能である。
ちなみに切断不可能な尻尾を持つモンスターどころか、
尻尾自体がないダイミョウザザミなどでもこの状態異常は発生する。
なおこのスリップダメージは毒と異なり、大型モンスターの体力を0にすると討伐が成立する。
通常ダメージと同様の扱いのようで、出血中に睡眠した場合でも即座に起こしてしまう。
そのためか、全体防御率の影響を受ける。
- 龍気放出
- 上記2部位以外への蓄積した龍気が炸裂することで発症する。
30秒間モンスターから黄色いオーラが放出され、
このオーラに近づいたハンターの斬れ味を15回復させ、更に武器倍率も25上昇する。
斬れ味消費の激しい自身の回復としては、龍気穿撃による斬れ味消費を取り戻す程度の効果である。
むしろ双剣など他の斬れ味消費が激しい味方ハンターのサポートとして効果的な状態異常と言える。
いずれにしても、業物が発動していれば相対的な回復量は増える。
ただし業物+2が発動していてもせいぜいヒット30回分の回復なので、
大剣ならともかく双剣や片手剣にとっては残念ながら砥石要らずとは言い難い。
なお、この効果のみモンスター自体には何の影響も及ぼさない。
- 落とし物
- スタンしないモンスターの頭部や小型モンスターにおいて龍気を炸裂させると発生する。
星のエフェクトが表示され、剥ぎ取り素材を落とし物として落とす効果がある。
剥ぎ取り回数を実質的に1回分増やすような効果なので非常に強力だが、
小型モンスターの場合はまともな穿龍棍だと蓄積前に倒してしまうケースも多いので、
斬れ味が赤ゲージの穿龍棍を、レア度1シジルによってさらに弱体化させて使用すると確実。
ちなみにこの効果によって、本来は剥ぎ取りも落とし物も無いアイルーも素材を落とす。
龍気穿撃
- 穿龍棍のアクションの1つで、現状では前述の蓄積した龍気を炸裂させる唯一の手段。
パイルバンカー部分を突き出し、モンスターに叩き込むアクションである。
白いオーラ状の光とともに放つのでこれ単体でもエフェクトは派手な部類。
龍気が蓄積したモンスターに命中させれば、部位を問わず龍気が炸裂する。
- 地上・空中どこからでも発動でき、共通して味方を吹き飛ばしてしまう効果がある。
地上発動時はダメージがやや大きいものの前後の隙が大きく、また範囲が広いため味方を巻き込みやすい。
空中発動時は隙が小さく範囲が地上版に比べ狭いため(比較的)味方を巻き込みにくい、
よって基本的に空中発動を主とすると良いだろう。- 無論地上版に使い道が無いわけではない。空中版と違いハンターの前方に衝撃波を発生させるため
例えば相手モンスターの攻撃中にその範囲外から当てるといった芸当も可能である。
これに限った話ではないが状況に応じた使い分けが重要だと言えるだろう。
- 無論地上版に使い道が無いわけではない。空中版と違いハンターの前方に衝撃波を発生させるため
- そのアクションから威力もすさまじく高いように見えるのだが、
驚くなかれ、モーション値はたったの2である。
龍気を炸裂させるとそこそこのダメージを与えることが可能であるが、
現状では龍気が溜まっていないときに使う意味は全くないと言えるのである。
- 見た目からは判断しにくいが打撃属性を持つ。ダイミョウザザミのヤド破壊も可能。
- また、使用時にはヒットするしないに関わらず斬れ味を12消費する。
手数型の穿龍棍にとってはかなり重大なので、ここぞという時に使っていきたい。
- ちなみに複数部位に龍気が蓄積しきっている場合、1回の龍気穿撃でまとめて炸裂させることが可能。
逆の言い方をすれば、複数部位に溜まっている龍気の内
どこか特定の部位を狙い撃ちして炸裂させることができない。
また、龍気が蓄積しきる前に龍気穿撃を使ってしまっても、龍気はリセットされない。
龍気共鳴
- 2018年4月アップデートより実装された穿龍棍の新システム。
龍気が蓄積した大型モンスターに龍気穿撃を決めると穿龍棍のコンボゲージとEXゲージが光り輝き、
一定時間これらのゲージが最大値で固定される「龍気共鳴」状態となる。
- 龍気共鳴状態は同エリア内で穿龍棍を用いる全てのハンターに適用される。
発動させるとその時点でコンボゲージとEXゲージがMAXになり、
数十秒間コンボタイマーの消費が止まりコンボゲージがリセットされなくなる。
また、EXゲージを消費する行動を行ってもEXゲージが減らなくなる。- 有効時間は龍気を炸裂させた部位の数が多いほど延長される。
- 穿龍棍を装備したハンターが複数いるなら、
炸裂からの共鳴時間中にモンスターへ龍気を蓄積させ、
再び龍気穿撃で炸裂させることでこの状態をキープすることも可能である(単独でも不可能ではない)。- ただし上記の通り龍気に対する耐性は上がっていくので、
クエストが進むほど龍気共鳴のキープは難しくなる。
- ただし上記の通り龍気に対する耐性は上がっていくので、
- 龍気共鳴の実装のきっかけは、一言でいえば龍気穿撃のテコ入れである。
そもそも龍気穿撃は実装直後こそ注目されたものの、
穿龍棍の「物理性能」が買われたMHF-G5~MHF-G10.1までの間に、
支援要素の強い本アクションは殆ど用いられなくなってしまった
(MHF-Zで穿龍棍の全体的な調整はされたが、その時は龍気穿撃には調整が入らなかった)。
その後、2018年4月のアップデートで実施された穿龍棍のリニューアルの一環として、
緩急のある狩猟を実現するために龍気共鳴というシステムが実装された。- ちなみに2018年4月のアップデートの調整では、
コンボゲージの攻撃力補正がUPするテコ入れがされたため、
コンボゲージを溜める重要性がアップデート前より上がっている。
龍気共鳴は以前よりコンボゲージを溜めやすく(維持しやすく)することで、
プレイヤーに穿龍棍を気軽に扱ってもらうための調整であるとも考えられる
(直近の調整では双剣が似たような方向性の調整を受けている)。
- ちなみに2018年4月のアップデートの調整では、
余談
- 「龍気」とは長らく穿龍棍の用語であったが、MHXXではバルファルクというモンスターが登場し、
その古龍の操る龍属性のエネルギーも「龍気」と呼ばれている。
更に、そのバルファルクの素材から作られる防具は、その名もズバリ龍気というスキルが発動するが、
当記事の龍気との関連性は明言されておらず、おそらく偶然ネーミングが被ったに過ぎないと考えられる。
関連項目
武器/穿龍棍
スキル/砲術 - 龍気穿撃の威力上昇効果。また炸裂時の気絶値を上昇させる効果を持つ。
スキル/溜め短縮 - 龍気の蓄積量を増やす。
スキル/龍気 - こちらはMHXXから登場した全く同じ造語のスキル。
システム/爆破属性 - 蓄積時の変色がMH3Gのそれに酷似。炸裂するという性質も共通する。