既に絶滅し、現代ではその姿を消した生物種。
目次
概要
そもそも絶滅とは?
- 生物の種が滅びて絶えること。また、残らず絶やすこと、無くすことの意。
現実世界では、一般的に「過去50年前後に、信頼できる生息の情報が得られていない種」を絶滅したと判断する。
因みに英語では「Extinct」。
- MHシリーズでも基本的に本来の意味と同じように使われている。
世界観としては、モンスターが絶滅しないように生態数や産卵数などを
ギルドが把握してクエストを請け負っていることになっている為である。
- 希少種は本来の用法では「ちょっとしたことが原因でも絶滅しやすい生物」であり、
いわゆる絶滅危惧種のようなものであるのだが、MH世界の希少種はいずれも圧倒的な力を有するため、
種の絶滅を危惧するというより狩りに向かったハンターが逆に返り討ちにされないように、
特に高い実力を評価された少数のハンターだけがその狩猟を許されている。
- 恐暴竜イビルジョーは過剰捕食により種を絶滅に追い込むことで知られる。
ひょっとすると、イビルジョーの襲来により人知れず絶滅してしまった種もいるのかもしれない。
- ちなみにMHシリーズ初代から存在するモンスターの中で、
時間(シリーズ)経過に伴って絶滅したと明言されたモンスターは確認されていない。
新作に登場していないモンスターは複数存在するが、
いずれも名前が出たり素材交換が可能だったりするため、
単純に狩猟地の関係で姿を現さなかったり、受注可能な依頼が届いていないだけだろう。
この辺りはギルドの管理が上手くいっている結果であろうか。
- ハンター(もといプレイヤー)は素材を求めてモンスターを狩猟するわけだが、
主に奴のおかげで同じモンスターをひたすら狩ることになりやすい。
場合によっては乱獲に近いレベルで連戦することもあり、
その結果として「モンスターが絶滅するんじゃないか」と思えてしまう事も度々ある。- 他の最後の登場から長らく登場しないモンスターがいると、
「絶滅した(から登場しない)」などと言われる事もある。
前述の通り絶滅と認定する指標は約50年なのでこれもネタであるが、
15年以上生きた姿を見せない気になる連中は確かにいる。
- また、小型モンスターに横槍を入れられたり、
排除が面倒な時に「絶滅しろ」などとぼやくプレイヤーもいる。
- 他の最後の登場から長らく登場しないモンスターがいると、
- 現実においては、絶滅したと思われていたが実は現存していた生物は実在する。
1930年に絶滅したと思われたが2001年に再発見された、
ロードハウナナフシ(割とゴツい虫なので苦手な人は閲覧注意)の例が有名。
その他、シーラカンスやメタセコイアなどは元々は太古の昔に地球規模の大量絶滅によって絶滅したと考えられていたが、
後に化石ではなく生きた状態で現存していることが確認された生物の代表格として知られている。
- 種の絶滅、及び絶滅が危惧されるほどの個体数の減少は時に生態系へ大きな影響を与え、
それによって人類側が損害を被った例は少なくない*1。
現行の生態系を前提とした社会を構築している人類にとって、
動物愛護を始めとした倫理的観点からの善悪を度外視しても、
絶滅とは安易に容認すべきものではないことには留意したい。- これは人類に害をもたらすような危険生物でも同じ事で、
たとえ絶滅させることが可能な危険生物であってもその手段をとらないのは、
「人々にとって有害だから」と言う理由で特定生物を絶滅に追い込んだ結果、
予想だにしていない方面で影響が出てきてしまう可能性が高いからである*2。
- これは人類に害をもたらすような危険生物でも同じ事で、
- 21世紀現在に絶滅の原因というと、文明の発展や上記の様に他生物による脅威の対策など
人為的要因によって結果的に起きたものや、太古に恐竜の大部分*3を筆頭に
大量の生物種が絶滅した白亜紀末期の隕石衝突のような天変地異を連想するだろうが、
実は地球の歴史においてはそれらの要因以外の絶滅も緩やかな間隔で生じている。
理由は後述のモンハン世界の例のように
「気候や生息環境の変化に適応できなかった」や「変化に適応した結果として原型が無くなり新たな種となった」、
「ある生物種に致死性の高い伝染病や感染症が発生して蔓延した」など様々なものがある。- 「世界観/雌雄」の記事にも書かれているが、多くの生物種が雌雄の性別を持ち、
性別の無い生物種であっても菌類など一部は子の個体ごとに遺伝子が異なる
「遺伝子の多様性」を持たせているのは絶滅のリスクの低減、
特に上述の「伝染病や感染症による絶滅」のリスクを下げる為とされている。
全て同一遺伝子の生物種の場合は種の弱点まで同一となってしまうため、
その生物種存続の危機に瀕すような環境変化や外敵、病気などが生じた際
それに適応できず絶滅してしまうリスクが高く、
個体差を持たせて適応しやすくする為に遺伝子の多様性を持たせやすい
性別などの仕組みを生み出したと考えられている。
- 「世界観/雌雄」の記事にも書かれているが、多くの生物種が雌雄の性別を持ち、
絶滅種について
- モンハンシリーズにおいても、既に滅び去ったとされるモンスター達が存在している。
彼らは「絶滅種」と呼ばれ、現存するモンスターの祖先等ではないかと考えられている。
MHR:Sまでの作品内では登場はおろか話題にもならない裏設定のような存在だが、
設定資料集にはその名が見られ、世界観を影から引き立てていた。
- 絶滅した理由は主に二通り。
環境に適応して進化した結果当初の種としての原形を失ったか、
現存するモンスターとの生存競争に敗北、または環境の変化に適応できず滅んでしまったかである。
現在名称が判明しているモンスターの中では前者はイグルエイビスやワイバーンレックスなど、
後者はバジリスやカノプスなどが該当する。
- 一部のモンスターは化石として発見されているため、相当古い時代の生物だったことが分かる。
一方で、未だにどこかで生きているのではないかと言われているモンスターもいる。
現実世界でも絶滅したと思われていた生物がまだ存続していた例もあり、可能性はゼロではない。
- 過去に絶滅したと思われていたモンスターが実は生存していたという例もある。
- MHXXで発見されるまで天彗龍バルファルクは「絶滅した」と考えられていた。
この古龍はその規格外の特徴から彗星と誤認され続けており、
長らく既に絶滅した伝承上の存在と見做されていたという稀有な例である。- ちなみにこのバルファルクだが、その特徴に加えて人類の生存域より遥かに標高が高い場所を縄張りとしているため、
作中には「数千年に一度しか現れない」という伝承さえ残されている。
ただし、MHRiseに登場した特殊個体については、公式設定資料集から
50年に一度起こるとされる百竜夜行に呼応するように現れたことが示唆されている。
モンハン世界でも約50年を基準に判断していると仮定すると、"滅多に姿を見せない"とされる古龍種たちも、
このように局地では例外的な目撃情報があるのかもしれない。
- ちなみにこのバルファルクだが、その特徴に加えて人類の生存域より遥かに標高が高い場所を縄張りとしているため、
- MHFでは、太古に絶滅したと考えられていたが、メゼポルタギルドの調査により、
実は現代でも存続していたことが確認された…という設定を持つ黒穿竜メラギナスが登場している。
こちらは既存のモンスターであるエスピナスとの類縁関係が確認されている。
- MHXXで発見されるまで天彗龍バルファルクは「絶滅した」と考えられていた。
絶滅種の一覧
- 特に説明が無い限り、以下の情報は書籍「ハンター大全」を主な出典としている。
エンシェントサーペント
- 種族
- 魚竜種(魚竜目 古魚亜目 古蛇下目 エンシェントサーペント科)
- 徹底的な水中生活、極端なほどの巨大化の路線を選んで進化した古の魚竜。
遥か古代からその姿を変えること無く繁栄したとされる。
まるでヘビやウナギのような外見は現存する飛竜や魚竜とは大きくかけ離れているが、
長い胴体には翼や脚が退化した跡と思われる鱗が存在しており、頭部の形状や角にも僅かながら竜としての面影を残している。- 意外にも、生態樹系図においては眠魚にかなり近いところに位置している。
極端なまでに巨大化したとされるエンシェントサーペントと、
超小型の魚竜とされる眠魚が比較的近縁に当たるというのはなかなか面白い話である。 - 初期の生態樹形図では、作中とほぼ同じ縮尺の鳥竜種や魚竜種とのサイズ比較が掲載されているが、
それを参考にする限りではあのガノトトスの2倍近いサイズを誇っている。
初期シリーズにおけるガノトトスの基本サイズが2315cmとされていることを考えると、
このエンシェントサーペントは全長40mを優に超える超巨大竜である可能性が高く、
公式に確認されている「竜種」の中ではガララアジャラ等と並び最大級のモンスターとなる。
- 意外にも、生態樹系図においては眠魚にかなり近いところに位置している。
- ハンター大全では「遥か昔からその姿を変えることなく存在している」「”生きた化石”とも言うべきモンスター」
と紹介されており、公式に確認されている中では、今なお現存している可能性がある唯一の絶滅種である。
このため他の絶滅種と異なり、生物科が定められている。- また、上述のように生きている可能性があるからか
一部ファンからは「いずれは本種を狩猟してみたい」という声も上がっている。
- また、上述のように生きている可能性があるからか
- 名前はほぼそのまま「古代の蛇」という意味である。
なお現実には「シーサーペント」という名の巨大なヘビ型の海中に生息するUMAがいるのだが、
こちらは未確認生物である巨大な海棲ヘビ型生物という点が共通する。元ネタかもしれない。
- イラストレーションズ2には、「古代海龍」と呼ばれる生物のラフデザインが掲載されている。
水中での生活に特化した進化を遂げたと思われる鰭や長大な身体など、
エンシェントサーペントと類似する特徴が多いが、全体的なシルエットはやや異なる。- 設定では生きながらにして体が徐々に石化している魚龍とされ、
過去の文明を終わらせたモノであるとも、文明の守護者であったとも言われているらしい。
深海に棲むためか全身をぼんやりと光らせる発光器官を持っているとされるが、
体組織の石化や寄生貝に覆われた影響によって、現在は腹部にその面影が残るのみだという。 - エンシェントサーペントは上記の通り「竜」に属する生物とされるが、
こちらは「海龍」「魚龍」という表記から古龍種に分類される生物だと思われる。
また、掲載時期及び設定的には大海龍ナバルデウスの原案ないし没モンスターである可能性が高い。
- 設定では生きながらにして体が徐々に石化している魚龍とされ、
- ハンター大全以外では、イラストレーションズ1において口を開閉させる筋肉について触れられている他、
胸鰭を展開することで水面と触れる面積を大きくし表面張力の要領で水面を移動したり
体に見られる大きな鱗から水弾を発射し攻撃するといった生態が記述されている。
イグルエイビス
- 種族
- 鳥竜種(竜盤目 鳥脚亜目)
- 現行の分類においては鳥竜種の始祖と言われる古代生物。
後述する鳥竜下目や走竜下目などは全てこのイグルエイビスの子孫とされている。
ちなみに、ガーグァの属する真鳥下目に関しては鳥竜下目に繋がる系統から分かれたようだ。
祖先は飛竜種と共通しているが、非常に古い時代に分化したらしく、
古代生物の中ではワイバーンオリジンに次いで古い時代の生物とされる。
- 全身骨格が発見されており、他の古代生物に比べて研究は進んでいる。
全身を蒼い羽毛に覆われているほか、鳥類のように羽毛で構成されてた翼を有しており、
その巨体にもかかわらず鳥と変わらない程の飛行能力を持っていたとされる。
脚は頑丈だが、現在の多くの鳥竜種と同様に物を掴むのには適しておらず、
獲物を捉える際はその鋭い嘴を突き刺すか、挟むようにして捉えていたようである。
- 名称のイグル、すなわちイーグルはご存じのとおり「鷲」のこと。
またエイビスとは「翼ある者」を意味する。鳥類全般を指す際に使われることが多いか。- ただ、このままでは「鷲鳥」などといったよく分からない訳になってしまう。
それでも敢えて「エイビス」という名前を取ったのは、
特に「プロトエイビス(プロトアビスとも)」を元ネタとした可能性もある。
プロトエイビスとは、いわゆる始祖鳥よりも更に前に存在したと考えられる鳥類であり、
存在していれば最古の鳥類になり得る種とされる。
イグルエイビスとは全ての祖先になり得るという点で共通する。- なお、現在ではプロトエイビスの化石は見極めが困難な程ボロボロな上に、
別々の複数の生物のものの寄せ集めとされている為、
少なくとも鳥類の祖先としてのプロトエイビスは否定されている。
- なお、現在ではプロトエイビスの化石は見極めが困難な程ボロボロな上に、
- ただ、このままでは「鷲鳥」などといったよく分からない訳になってしまう。
- MHFオリジナルモンスターであるフォロクルルは本種とよく似た容姿を持ち、
鋭い嘴や羽毛で構成された翼といった大まかな特徴も類似していた。
尤もこういった特徴は花畑の環境に適応するための特殊化という側面も強く、
実際にイグルエイビスがデザインの参考にされたのかは定かではない。- ちなみに、公開された設定画には「始祖鳥のようにカラフル」という記載がある。
色素分析の結果として始祖鳥の翼は黒色だったことが判明しているのだが、
ともかく鳥類の古代生物がデザインモチーフの一つという点ではイグルエイビスと共通していたと言える。
- ちなみに、公開された設定画には「始祖鳥のようにカラフル」という記載がある。
- 子孫にあたる鳥竜種は概して皮膜で構成される翼を有しているのだが、本種の翼は上述通り羽毛で構成されている。
つまり、進化の過程で翼の構成が大きく変わったという事になるが何があったのだろうか。
仮説だが、皮膜の翼を持つようになったのは
それまで翼を構成していた羽毛が何らかの理由で無くなったがためとも考えられる。
禿げたとか言わない
いずれにせよ、この謎が解ける日は来るのだろうか?
ケプトス
- 種族
- 鳥竜種(竜盤目 鳥脚亜目 走竜下目)
- ランポス系や狗竜上科、ヤック科などの小型鳥竜種の祖先とされている古代生物。
小型化の路線を選んだイグルエイビスの進化種である。
- ランポスによく似た頭部、翼の面影を残す前脚が特徴。
ドスランポスら小型鳥竜種よりも一回り大きく、ゲリョスに匹敵する体格を持つ。
前脚を用いてある程度は飛行できたらしいが、非常に長く鋭く発達した鉤爪を備えた指の存在から、
翼ではなくあくまで腕としての機能が主だったようだ。
尻尾の先には無数の鉤状のトゲがあり、手のような形となっている。
しかし脚はまだ発達途上と言える状態で、長距離を走ることは苦手だった様子。- 飛行も走行も長時間続けられる身体ではなかった上に続々と大型モンスターが現れ始めた時代が到来し、
その結果生存競争に敗れて個体数が激減したと考えられている。
生き残った者は飛行能力を捨てて脚力を強化し、小型鳥竜種へ進化した。 - なお上述した祖先は羽毛に覆われている他、子孫にはマッカォなど羽毛を持つものがいくつかいるのだが
イラストを見る限り本種には存在しなかったようだ。
一応大全に乗っている画は世界観的にはあくまで復元画とも解釈できるので、
羽毛が見つかってないだけといえるかもしれない。
また小型鳥竜は基本的にリーダーに統率される群れを作るが、本種もそのような群れを作っていたかは謎である。
- 飛行も走行も長時間続けられる身体ではなかった上に続々と大型モンスターが現れ始めた時代が到来し、
- イベント『10周年記念 モンスターハンター展』にて展示されたモンハンシリーズ構想段階のコンセプトアートでは、
なんとこのケプトスが「魚食ワイバーン」として掲載されていた。
つまり後述のバジリスと同様に、ケプトスは開発段階で没となったモンスターであったようだ。- コンセプトアートでは、道具を扱える高い知能を持っており、
川の中の岩に石を叩き付けて下に潜った魚を気絶させて採取を行い、
戦闘時は石を投げつけて遠距離攻撃を行う、さらにはガンナーの銃弾を手で受け止めて投げ返すという
驚きの芸当を披露している。
また、鋭い爪を持つ前脚はハンターを両腕の爪で挟み込んで拘束するためのものであった模様。
手のような形状をした尻尾は、この尻尾を叩き付けたり、
樹の表面に引っ掛けて高所へと昇るなど、相当器用な用途が想定されたものであった。 - その他、声真似をして他のモンスターを煽動するという行動や、
PTメンバーになりすまして偽のチャット発言をするというシステム介入型の行動、
さらにはハンターを物陰に引きずり込んで強制的にエリア移動させるなど、
現在の視点で見ても物凄くトリッキーなモンスターとして作られていたようである。 - いくつかは後のシリーズで反映されているので、初代の時点では時期尚早なモンスターだったと言えるか。
あるいは、ワイバーン型鳥竜種すべての原型とも集大成ともいえる盛り込みすぎが原因か。
なお、この設定が絶滅種としてのケプトスにも受け継がれてるかは不明。
- コンセプトアートでは、道具を扱える高い知能を持っており、
ボルドル
- 種族
- 鳥竜種(竜盤目 鳥脚亜目 鳥竜下目)
- 翼を持つ大型鳥竜種の祖先とされる古代生物。
イグルエイビスから進化した生物で、大型の体格を維持したまま進化した。
突起が目立つ嘴を持つ頭部といった外見は眠鳥ヒプノックに酷似しており、
ヒプノックとボルドルはかなり近い種である可能性が考えられる。
また、鳥竜種としては特異な性質を持つクルペッコやプケプケなどの祖先もこのボルドルと推測されている。
その後、一部耳鳥竜上科やゲリョスといった多様な鳥竜に分化したようだ。
- 体色は全体的に黒っぽく、頭部の赤色のアクセントが特徴。
一見するとヒプノック等と違って羽毛は見受けられないが、解説だと随所に羽毛があったようだ。
設定画をよく見ると胸部の質感が違うが、そこが羽毛の部位だろうか。
- 胃石を使った消化を行う雑食性のヒプノックとは異なり、ボルドルは純粋な肉食性だったと考えられている。
そのためヒプノックは、肉食性だったボルドルら鳥脚亜目の祖先が
植物食性・雑食性へとも適応進化・拡散していった手がかりとして注目されている。
- MHFのアニバーサリー資料集のスタッフコメントの欄には、ヒプノックはこのモンスターが元になっていると書かれている。
ヒプノックの特徴的な尾羽は、ボルドルのものをそのまま使うのは地味という理由で追加したのだという。- ボルドルは上記のようにシリーズ初期から絶滅種とされているが、
一応「便宜上」と書かれており、現存しているかは不明との記載もあるため、
ボルドルのままだったとしても世界観的には問題ない。
あくまでもデザイン性の都合だったと思われる。
- ボルドルは上記のようにシリーズ初期から絶滅種とされているが、
- なお、設定画での記述によればどうやらハゲタカがモデルのようだ。
言われてみれば黒い体に反して真っ赤な頭部や肉食性はそれっぽいし
名前もハゲタカの英名「Vulture(バルチャーと読む)」の捩りに思えてくる。
つまりヒプノックは間接的にハゲタカがモデルのモンスターという事になる。
バジリス
- 種族
- 鳥竜種(竜盤目 鳥脚亜目 鳥竜下目)
- ボルドルから進化した生物。
毒怪鳥ゲリョスの近縁種に当たり、後に誕生したゲリョスとの生存競争に負けて絶滅したと考えられている。
- ゲリョスによく似た姿をしているが、トサカには閃光を発する能力は無かったようで、身体は鱗に覆われている。
またゲリョスに比べて一回り大きいものの、体つきはどちらかと言えばスマートで、輪郭も角張っているため中々強そうである。
脚はボルドルの形状を残しており、尻尾の先端にはディアブロスのそれに似たハンマーのような形状の突起が見受けられる。
もしかしたら、尻尾で相手を叩き潰すような戦法を持っていたのかもしれない。
- 実はMH開発段階の動画(E3出展映像)でシルエットだけではあるがそれらしきものが登場していた。
密林を歩き、ゲリョスにはない首から背に複数の突起を持つ影こそがバジリスだと言われている*4。
「イラストレーションズ」にあるスタッフコメントによると、デザインの試行錯誤の過程で、
より個性的なシルエットを持つゲリョスが最終的に採用されたようだ。
「生存競争に負けた」という設定のメタな実状が垣間見られて興味深い。- なお、イベント『10周年記念 モンスターハンター展』に展示された資料におけるゲリョスのラフスケッチには、
バジリスの尻尾を持つゲリョスの存在が確認できる。
- なお、イベント『10周年記念 モンスターハンター展』に展示された資料におけるゲリョスのラフスケッチには、
- バジリスのデザインを突き詰めた結果、作中に登場することになったゲリョスは毒を使い、
奇妙なトサカを持つという点で、伝説上の怪物バジリスクに共通する点がある。
名前も殆ど同じとあり、元ネタとなった可能性は否定できないだろう。
その由来を考えれば、仮にバジリスのまま登場しても毒による攻撃を行っていた可能性は充分あるだろう。
- ちなみに本種は設定画だと元々卵泥棒という見覚えのある生態を持つモンスターとして作られていたらしく
物を掴みやすい手や草などの障害物を刈り取りやすい刃翼、極めつけに上述した尾で
物を掴んだり何らかにしがみついたりできると言った行動が記述されている。
絶滅種としての設定という形で上述の内容が残っているかは謎だが
いずれにせよゲリョスに負けず劣らずのトリッキーなモンスターとして開発されていたようだ。- ところでMHOnlineでは未実装のモンスターの中にゲリョスに似た「毒行鳥」
という卵泥棒モンスターがいるのだがそれと関係があるのかは不明。
- ところでMHOnlineでは未実装のモンスターの中にゲリョスに似た「毒行鳥」
ガルトト
- 種族
- 魚竜種(魚竜目 有脚魚竜亜目)
- 最初期の生態樹形図にのみ名前が挙げられている古代生物の一種で、
魚竜種のガレオスやガノトトスの祖先と思われる。
しかしMH2の頃の生態樹形図以降から、その名は図から消滅している。
シェルレウスやクラグモスは現在でも詳しい研究が続けられているが、
ガルトトの研究は完全に滞ってしまっているのか、
あるいは研究が進んだことで存在が抹消されてしまったのだろうか。- 現実でも、新発見と思われていた化石が既知の種と同一であると判明したり、
あるいは化石自体が捏造品であったなどの理由で、一度は存在した化石種が消えることがある。
このガルトトもあるいはそういう例かもしれない。
- 現実でも、新発見と思われていた化石が既知の種と同一であると判明したり、
- 名称の元ネタは定かではないが、一先ずのところ「とと」という単語は「魚」を意味する幼児語として存在する。
また魚類の鱗のカテゴリーの一種に「ガノイン鱗」と呼ばれる硬い鱗を持つ種類が存在し、
そのガノイン鱗を持つ種の中に「ガー(Gar)」という種がある。日本では「アリゲーターガー」が有名か。
ガノイン鱗を持つ種自体も古生代から存在するので、古代の魚類に関係があるという意味では共通点だろう。
この辺りの名称を参考にした可能性はある。
- 近年ではガルトトの名が出る事はなくなってしまったものの、
ジュラトドスの設定に太古の絶滅魚竜の特徴を色濃く残しているというものがある。
とはいえ、その絶滅魚竜が本種の事なのかそれとも別の種の事かは不明。
ワイバーンレックス
- 種族
- 飛竜種(竜盤目 竜脚亜目)
- 現在確認されているほとんどの飛竜種*5の祖先とされている古代生物。
近年の樹形図では単に「レックス」と呼ばれることが多いようだ。
- 多数の化石が発見されており、ほぼ完全な骨格が残っている。
巨大な前脚に小さな翼を備えた四足歩行の生物で、頭部には2本の角と鋭い牙を持つ。
前述の通り竜脚亜目こと有翼飛竜はこの生物を祖先としており、
リオスは勿論、フルフル、ブロス科、ナルガクルガ、ライゼクス、パオウルムー等も
元を辿ればワイバーンレックスから進化している。
一方でワイバーンレックスのように四足歩行を取る種は現在では少数派である。
四足歩行で翼を歩脚として使うより二足歩行で翼を飛翔のみに使う方が有利ゆえに
多くの子孫が二足歩行へと進化していったのだろうか。
- ティガレックスは、形態的にこのワイバーンレックスからほとんど変化していない生物とされており
ティガレックスが「原始的な特徴を持つ飛竜」と称されるのはこのためである。
実際にイラストを見てみると、頭部や尾、背びれなど細かい部分の差異は多々あるものの、
全体的な特徴は類似しており、両者が近縁にあることがデザインからも分かるだろう。- 大全に掲載されているスケッチの体色は黒ずんだ褐色に近いが、
この配色は現実世界での恐竜図鑑などのように絵師の想像による配色のはずなので、
もしかするとワイバーンレックスもティガレックスとほぼ同様の配色だった可能性もある。
- 大全に掲載されているスケッチの体色は黒ずんだ褐色に近いが、
- また、ティガレックスの発見以降、このレックスの骨格を保持したまま進化を遂げたと思われる飛竜種が数多く発見されており
アカムトルムといった無翼の巨竜が飛竜種として認定されたのも似た骨格を持つ本種の存在があるとされている。- メタなことを言うとワイバーンレックスの案を流用して生まれたのがティガレックスだと
開発側が明言しているので似ているのは当然とも言えよう。
- メタなことを言うとワイバーンレックスの案を流用して生まれたのがティガレックスだと
- 翼を有している一方で、大きさ自体はどうも体に比べて小さめであり、資料でも「飛べなかった」とか
「翼としての機能を有していなかった」と考えられている。
ワイバーンレックスに近いとされるティガレックスの運用法を見るに滑空が主な運用だったのだろう。- なお本種およびその子孫である飛竜は現実のコウモリや翼竜と同じ皮膜の翼を持つが、
現実だとそれら皮膜の翼で飛ぶ脊椎動物はモモンガのような皮膜を
四肢の間に張って滑空する樹上棲動物から進化したとされており、
双方ともに名残としてか後ろ足にまで皮膜が張られている。
しかし本種はイラストを見るに後ろ足にまで皮膜が張られていない。
現実の皮膜の翼を持つ生物とは違う進化の経路を辿った可能性があるだろう。
- なお本種およびその子孫である飛竜は現実のコウモリや翼竜と同じ皮膜の翼を持つが、
- 余談ではあるがMHGのデータ内には没データとして「Wレックスメイル」という防具が存在する。
没データではあるがグラフィックは存在し、ワイバーンレックスの設定色と同じ黒色をしたレウス装備。
この「W」は「ワイバーン」の略であると考えられる。
恐らくはワイバーンレックスの素材から作られた防具である……と考えられるものの、
以後Wレックスメイルや、その他ヘルムなどがデータ上に登場する作品は今のところ登場していない。
性能は防御力50に風圧のSP11と、当時の環境では強力な防具である。
- 元ネタは言うまでもなく、肉食恐竜の「ティラノサウルス・レックス」だろう。
元ネタの食性はもちろん本種も鋭い牙が確認できるほか
特に形質を残しているティガレックスやその他レックス骨格飛竜と言った大多数の子孫の食性を鑑みても、
ワイバーンレックスもまた獰猛な肉食竜であった可能性は高いだろう。
シェルレウス
- 種族
- 飛竜種(竜盤目 竜脚亜目 甲殻竜下目)
- 全身を茶褐色の甲殻に覆われた、別名「甲殻竜」と呼ばれる飛竜。
ワイバーンレックスから進化を遂げた種であり、飛行能力と完全な二足歩行を獲得した甲殻竜下目リオス科の祖先に当たる。- 「シェル(shell)」とは、英語で甲殻や甲羅を意味する。
殻で覆われたワイバーンレックスの派生といったデザインで本種を正に体現したネーミングである。 - また本種はワイバーンのプロトタイプとしても設計されていたため、メタな面でもリオスの祖先と言えるだろう。
- ちなみにイラストレーションズでは各部位についての詳細な解説があり中には毒ブレスを吐くという記述もある。
絶滅種としての本種にその設定が受け継がれているかはともかく興味深い内容である。
あとハンターとのサイズ比較もあるがやたら小さい
- ちなみにイラストレーションズでは各部位についての詳細な解説があり中には毒ブレスを吐くという記述もある。
- 「シェル(shell)」とは、英語で甲殻や甲羅を意味する。
- 見るからに強靭な肉体を持ち、それを硬い甲殻、長い角、棘付きの尻尾などの発達した部位に覆われている。
頭部の形状や刺々しい甲殻、後脚など、一部の要素はリオスと似通っている。
また、前脚はまだ原型を残しており四足歩行の体勢を取るが、翼の進化もかなり進んでいる。
ティガレックスとリオレウスのちょうど中間のような容姿をしており、首をもたげて前方を見回すような体勢を取る。
飛竜としてはこの特徴は珍しい。- なお甲殻竜下目は近年の樹形図だと他の有翼飛竜と違いレックス科に繋がる系統から分岐したと
されているが、シェルレウスの独特な体勢とこの事実が何か関係あるかは不明*6。
- なお甲殻竜下目は近年の樹形図だと他の有翼飛竜と違いレックス科に繋がる系統から分岐したと
- 種として相当な力を持っていたと思われるが絶滅。
その原因は急激な環境の変化に耐えきれなかったからとされる。
シェルレウスが絶滅する前後の時代で急激に竜の種類が細分化しており、
その環境変化と進化の波に呑まれたというのが最も有力な説である。
この過程で、変化後の環境に対応した進化を遂げたリオスが誕生したようだ。
- 千刃竜セルレギオスはこのシェルレウスにやや類似するシルエットを持っており、
詳細が判明する前はシェルレウスそのものではないかと考えられていたことがあった。
実際はセルレギオスは原始的な骨格を備えつつも独自の進化を遂げた飛竜であり、
生態樹系図においてもシェルレウスとは離れた位置付けとなっている。- 他だと、ハンター大全Gにおいてはアカムトルムが飛竜として認定された一因として名が挙がっている。
カノプス
- 種族
- 飛竜種(竜盤目 竜脚亜目 甲殻竜下目)
- 火竜リオレウスに近い仲間と言われる絶滅種の飛竜。
リオレウスの出現とほぼ同時期に誕生したと言われるほか
一説によると、リオレウスの一族から派生進化したものとも言われている。
しかし、リオレウス程の繁栄はできずに絶滅した。
- 全身が板状の堅い甲殻や棘に覆われており、一見すると高い防御力を持っていそうに見える。
しかし甲殻の一枚一枚がかなり大きく、動きが阻害されてしまう構造になっていた。
特に急所になりうる長い首を守る甲殻は一枚のため首を曲げることすら困難、
下手をすれば曲げられなかったのではないかとされている。
逆に尻尾等は関節部分となる甲殻の隙間がやたらと多く、柔軟性はともかく十分な防御は確保できていない。
- とはいえここまで特殊化するまでに進化したという事は、
裏を返せば上記の一見生存に不利な形質が当時の環境では有利に働いたとも言える。
だが言い換えればそれは環境に依存し過ぎていたということでもあり環境が変わったがため、
現実の多くの生物同様それまでの長所が不利になった事も考えられる*7。
ともかく結果論とはいえこのような進化をしてしまったことが、本種の絶滅の大きな要因となったと推察されている。
- 名前などの元ネタとして考えられる候補としては、恒星のカノープスだろうか。
竜骨座の一等星であることから、甲殻に覆われた姿は骨っぽさを表しているのかもしれない。
老人星とも呼ばれ、国によってはこの星を見ると長寿になるという伝説があるのだそう。
カノプスは長寿どころか絶滅してしまったが……
- イラストレーションズには、没案らしい記載として"草食ワイバーン"という名前が存在する。
確かに頭部はリオレウスのような肉食のワイバーンとはかけ離れた形状で、
尖った甲殻が目立つ尾の先端を除けば翼爪などの攻撃的な部位も存在しない。
上記の固すぎる首や柔軟すぎる尾といった特徴も植物食とするならそれぞれ
天敵への防御及び動かない植物を食すがため、天敵への攻撃手段…と考察できるかもしれない。- 因みに本種は甲殻竜下目なのだが、一部資料では後述のクラグモスが属する「重殻竜下目」と表記されてたりする。
確かに本種も彼らのような重々しい甲殻が目立つため違和感は一見ないが、
甲殻竜下目と重殻竜下目は離れたグループであるほか
甲殻竜下目から重殻竜下目が分岐した設定も現状ないためこれは誤植と見てもいいだろう。
- 因みに本種は甲殻竜下目なのだが、一部資料では後述のクラグモスが属する「重殻竜下目」と表記されてたりする。
クラグモス
- 種族
- 飛竜種(竜盤目 竜脚亜目 重殻竜下目)
- 設定資料や生態樹形図に名前だけは記されている竜。
姿は未だ不明で詳細も調査中と、謎の多い竜である。
- ワイバーンレックスから進化した飛竜で、重殻竜下目の飛竜の祖先。
重殻竜下目にはグラビモス、モノブロス、ディアブロスといった強大な飛竜が属している。
それらの祖先だけあって巨大で過酷な環境に適応した生物であると推測される。
また重殻竜下目は動物食のものが大多数の竜脚亜目の中では珍しく植物や鉱物といった物を主食とする*8のだが
クラグモスはどういう食性だったのかは現状不明である。- ちなみに、ごく初期の樹形図だとグラビモス科の方に近いとされていた。
- 名前の由来として、クラグについてはクラッグクリフと同じ由来だろう。
意味としては、ゴツゴツした岩や、険しい岩山などである。
グラビモスの先祖にぴったりな単語だろう。
モスは定かではないが、鉱石の硬度の指標の一つに「モース硬度」というものがあるので
グラビモス、バサルモスも含めそこから……とも考えられなくはないが、
ここはやはり伝説上の怪獣ベヒーモスから授かったと考えるほうがイメージ的に自然だろうか。
まさか苔ということもあるまい
- MHFには「グラビモスの先祖に当たる種(始種)」である可能性が示唆された
グレアドモスというオリジナルモンスターが存在した。
クラグモスを思わせる名称や設定ということもあり、情報が公開された際は一部で話題を呼んだ。- ただ、こちらはいわゆる派生作品の独自設定であるため、
クラグモスを含むメインシリーズの世界観設定とどこまで関連があるかは不明である。
無論、クラグモスが記されているメインシリーズの生態樹系図にも登場しない。
- ただ、こちらはいわゆる派生作品の独自設定であるため、
ワイバーンオリジン
- 種族
- 飛竜種(竜盤目 不明)
- 上述したワイバーンレックスより更に古い時代に分化したと考えられる飛竜種の祖先。
この名称はハンター大全シリーズにおいてはワイバーンレックスなどの項で名前が触れられる程度で、
攻略本「ハンター職業安定書」の樹形図でのみ正式に確認できる。
未だ学者間で存在が予想されている段階に留まり、完全な骨格化石なども発見されていないため詳細は不明である。- とはいえ、完全な骨格が見つかっていないということは裏を返せば断片的な部位は既に見つかっている可能性がある。
- 「オリジン」とは「起源」という意味があるが、その名の通り「始原の飛竜」とも呼ぶべき存在と思われる。
ワイバーンレックスよりも原始的な飛竜とされるアカムトルムおよびウカムルバスは
本種の直系の子孫とするのがファンの間での共通認識であり、
彼らと同じく翼は持っていなかったのではないかとされている。
アカムトルムとウカムルバスはそれぞれの環境に適応した進化を遂げたと思しい特徴が見られるが、
ワイバーンオリジンはそうした適応進化が起こるよりも更に以前の形態を持つ、
いわばアカムトルムらのアーキタイプ(原型)となった種なのかもしれない。- なお、近年の樹形図だとその二種は竜脚亜目に繋がる系統から枝分かれしたとされる「不明」から進化したとされる。
しかしその覇竜と崩竜の祖先である「不明」からワイバーンレックスといった竜脚亜目が分かれている様子はないため、
飛竜種の更なる祖として存在が仮定されている本種こと「ワイバーンオリジン」と「不明」は別物であると考えられる。
- なお、近年の樹形図だとその二種は竜脚亜目に繋がる系統から枝分かれしたとされる「不明」から進化したとされる。
- アカムトルムは「起源にして頂点」という異名を持つことで知られるが、
生物学的に言えば、「起源」の称号はこのワイバーンオリジンにこそ相応しいと言える。
「頂点」と呼べるほどの戦闘力を持つのかは定かではないが、
非常に近縁にあるアカムトルムとウカムルバスが飛竜種最強の名を恣にしているという事実や
小嶋元Pの「アカムトルムはティガレックスより原始的で強大ゆえに翼を得る進化をしなかった」という趣旨の発言を元にすれば、
ワイバーンオリジンもまた極めて強大なモンスターであったと考えることができる。
- アカムトルムら無翼の飛竜がいずれも超巨大モンスターであることや、
ティガレックス希少種が「轟竜が突然変異による先祖返りによって巨大化した」個体とされることなどを見ると、
ワイバーンオリジンはかなり巨大な生物であったのではないかと推測できる。
ティガレックスとアカムトルムの頭部にもよく見ると僅かながら共通点が認められ、
ワイバーンオリジンの(極めて大雑把な)特徴を垣間見る事ができるかもしれない。
今後原始的な飛竜種モンスターがもっと増えれば、より詳細な形体も予想できるようになるだろう。- なおティガレックス希少種が巨体を持つ理由は上述通り先祖返りによるものだが、
どちらかというと太古のティガレックス種自体が巨大だったという理由であり
ワイバーンオリジンに由来するものかは明かされていない。
とはいえティガレックス自体原始的な性質を色濃く残しているので、
一概にワイバーンオリジンの巨体とは無関係とも言い切れないが。
また、骨格がティガレックスのそれと同じく原始的である迅竜ナルガクルガの希少種も
ティガレックス希少種同様にかなりの巨体であり、長大な尻尾込みで全長をも上回る。
ナルガクルガ希少種が巨体を持つに至った理由は現在のところ明かされていないが、
あるいはあちらも先祖返りを起こしているのだろうか。
- なおティガレックス希少種が巨体を持つ理由は上述通り先祖返りによるものだが、
- MHFではアカムトルムのように翼のない巨大な飛竜種であるオディバトラスやボガバドルムが登場している。
特に前者はハンター大全に掲載されている没モンスターである「砂丘竜」によく似ており、
超大型モンスターである事からアカムトルム達との関係性が考察されているが、
派生作品であるためか両者ともに系統的な分類は不明であり、原始の飛竜との類縁関係は明らかになっていない。
余談
- 単なる没モンスターの紹介といった趣が強い未確認モンスターとは異なり、
現在でも深い部分で世界観に関わり、これを引き立たせている設定である。
新作発売に伴って新モンスターが確認された際はたまに話題に上がることもあり、
コアな世界観ファンにとっては色々な意味でオイシイ存在と言えるだろう。- しかし、初代ハンター大全以降は新しい絶滅種が追加される事は無くなってしまった。
シリーズが進むにつれ様々な種族が追加されている中で、
それらの種の起源や進化史を知りたいという者には残念かもしれない。
一応生態樹形図で絶滅種の名前が載る事があるなど、開発から忘れられているわけではなく、
いずれ絶滅種に関する掘り下げがくる事をコアなファンの方々は祈る他なかったのだが…。
- しかし、初代ハンター大全以降は新しい絶滅種が追加される事は無くなってしまった。
- 上記の通り、未確認モンスター同様に開発途中で不採用になったモンスターをベースとしているようだが
絶滅種はこれらを上手く既存の世界観に組み込む形でアレンジし、裏設定として昇華している。
没モンスターと明言されている絶滅種の細かい進化過程などはぼかされている部分も多く、
現行の分類を踏まえても設定的にさしたる違和感はないというのも芸が細かい。- なお未確認モンスターについて触れたが実はいくつかのものは
ゲーム本編に出てくるモンスターの祖先ではないかと記述される事がある。
あくまで推察であって祖先と明言されているわけでないが中々興味深い。
いっその事そのようなモンスター達も上のような絶滅種として記載してもらいたいというのは酷だろうか
- なお未確認モンスターについて触れたが実はいくつかのものは
- イラストレーションズ1巻のラフスケッチにある樹形図では、
飛竜の祖先として「甲冑とかげ」という名前のモンスターとそのイラストが確認できる*11。
こちらは体長は1メートル弱で、前脚の部分に翼膜のあるトカゲといった外見である。
外敵から身を守る甲殻を手に入れたことで大きく繁栄し、様々な環境に適応して進化したようだ。
ただし、このラフスケッチの樹系図は現在の正式な樹形図と大きく異なる部分が複数見られ*12、
したがってこちらに掲載されている甲冑とかげの信憑性もかなり危ういものとなっている。
メタ的に表現するなら、「絶滅種の没モンスター」といったところか。
関連項目
イベント・メディア展開/ハンター大全
世界観/生態樹形図
世界観/化石
モンハン用語/未確認モンスター
システム/希少種 - 本来の意味は「希少=個体数が少ない・生息域が狭い、と言った理由で絶滅の危険性が高い種」。
絶滅種だと思われていた生物
モンスター/バルファルク
モンスター/メラギナス
環境生物/カセキカンス