世界観/滅竜砲

Last-modified: 2020-01-13 (月) 02:28:04

ノベル版「モンスターハンター 狩りの掟」に登場した兵器。
王立武器工匠により開発された。

目次

概要 Edit

  • 金属製のリオレウスの頭部を台座に乗せたような奇怪なデザインの兵器。
    通常の大砲よりも大きく、圧縮された超高熱の火球を放つ。
    リオレウスの火球を吐き出す仕組みの威力を強化して、人工的に再現したもの。
    いわば人の手で火竜を作り出そうとしたのに等しい。
    図面によると撃龍槍を超える威力を持つらしく、
    実際、火に耐性があるリオレウスすら一撃で火達磨にしてしまう威力を誇る
    この兵器の基本的な仕組みは古代大戦の資料にあった超兵器を再現しようとしたもの、という噂がある。
  • 基幹には火竜の骨髄が大量に使用されており、砲身は純度の高いマカライト鉱石で造られている。
    一機造るのに、マカライト鉱石が二百個は必要だとされ、
    強度はリオレウスの鉤爪でも破壊するのは困難なほど。
    威力は耐火性に長けるリオレウスの素材をも焼き潰してしまうほどだが、
    逆を言えばこれを用いて倒したモンスターから素材を得ることができない。
  • 移動にはアプトノスに牽引させる必要があるほどの重量を持つため、
    狙いが定めにくく、さらに向きを変える事さえ難しい。
    ただしこの辺りは現実の中近世の大砲にも言えることで、
    ましてモンハン世界の大砲は大抵が固定式運用であること、
    向きを変えられるようになったのはMHW時点であることを鑑みるに、
    むしろこの点に関しては当時としては欠点どころか砲として秀逸な部類に入る。
  • この兵器に限らず、大砲や爆弾など全般に共通する利点だが、
    鍛錬よりもむしろ生まれ持った資質に左右されるであろうハンターそのものや、
    彼らのように類稀な怪力がなければ運用できない超重量の武器や防具と異なり、
    体を鍛えて操作法を勉強しただけの一般人でも扱える種類の兵器である。
    それでいながら各種ハンター用武器を遥かに上回る威力を誇る滅竜砲は、
    こと兵器としての優秀さに関しては、かなり非凡なものがあると言えよう。
  • だがこれ程の威力を持った兵器ながら当然欠点もある。
     上記の取り回しの悪さの他に暖気運転として
    火薬岩を精製した燃料棒を挿入すると
    砲身がランゴスタの羽音のような騒音と共に熱で火竜の骨髄が異臭を大量に発し、
    また発射が可能になるのに十五分必要で、発射ごとに燃料棒を入れ替える必要がある。
    第二射には焼け付いた砲身のせいで、燃料棒の交換の時間がかかり、
    更に装填後に炎の圧縮に時間がかかる。
     製造には大量に希少鉱石と火竜の骨髄を使用する事。
    特に骨髄は正規のギルドの依頼ではとても足りず、又偽装した依頼でも不審に思われる為
    武器工匠はギルドだけでなく違法ハンターにも依頼していた。
    だが彼らが幼体を狙う程貪欲なまでに火竜を狩猟した結果、
    個体数を管理・把握していた保護団体が異変に気付き、今回の事件発覚の糸口となる。
     またマカライト鉱石を融解させて造り上げた砲身でも
    骨髄の発する熱に充分に耐え切ることができず、使用できるのが三回が限度となっている。
     更に火竜の骨髄が空気に触れて燃焼する際の臭いは
    一種の異性に対するフェロモンのようなもので
    縄張りを侵されたと勘違いしたリオレウスを集めてしまう。
    実際ミナガルデ周辺を縄張りにしているリオレウス達は、
    余所の縄張りからの侵入者と勘違いをして追い出しに襲来している。
  • この兵器はハンターの存在を快く思わない王国騎士たちが、
    王立武器工匠の力を借りて設計して作られたもので、
    ラオシャンロンを討伐するために造り上げたものだが、
    そのラオシャンロンにはまともなダメージを与えられず、
    身体に長い年月で積もった土と苔を吹き飛ばしただけで、その下の甲殻は無傷だった。
    結果としてミナガルデにはラオシャンロンに加えリオレウスが大挙して押し寄せる事態になり、
    最終的には全ての砲台を飛竜を持ち上げる力のあるクレーンで持ち上げて
    ラオシャンロンの背中に落とすことで、
    リオレウスの群れごとラオシャンロンに持っていって貰うという本末転倒な結果に終わっている。

余談 Edit

  • ゆうきりん版は、養殖アプトノスの肉の味に主人公が微妙な評価を下したりするなど
    近現代的な価値観を批判している節も見うけられるので、この兵器の顛末もその一環と思われる。
    主人公がこの兵器でリオレウスを討伐するのを、欠点抜きで感情的に否定する辺りにもそれが見て取れる。
    滅竜砲の凄まじい破壊力を目の当たりにした主人公は、
    その暴威に圧倒されながらも「ハンターの誇り」で理屈抜きで存在自体を拒絶してしまった。
    • 些か否定的な表現を用いたが、上述したノベル版主人公の反応については、
      ノベル版内のハンターとしての価値観を踏まえれば些か盲目的ではあれど批難される程の瑕疵ではない。
      尤も、後のシリーズでは巨龍砲のような滅竜砲を思わせる強大な威力を持つ兵器が登場し、
      これがハンターやギルドに公認され、あまつさえ最終兵器として頼みとされている現状があるのも事実だが。
  • 生身で挑む狩猟との対比、言ってしまえば噛ませとして作中ではさんざんな扱いを受けている代物だが、
    ハンターや他の移動式兵器が不可能な大型モンスターの一撃必殺を成し遂げている点は特筆すべきである。
    シリーズ全体を見ても滅竜砲に匹敵する威力を持つと思われる兵器は撃龍槍巨龍砲くらいしかなく、
    それらでさえ基本的に固定式で使い勝手が劣悪なのに鑑みれば、移動可能な時点で汎用性は大きく勝っている。
    凡人でも扱えて、必要な時に必要な場所へ運べる大火力の砲は、それだけで高い戦略的価値を有するものなのだ。
    欠点だらけという悪評も、それらは反省して改善すべきものと理解していれば批判こそすれ否定される謂われはない。
    むしろ、良くも悪くも「モンハン世界の兵器の可能性」を垣間見せたのは実に興味深い点であると言えよう。
    いずれにせよ、どんなリソースや技術を注ぎ込んでも大型モンスターを一撃で討ち取るのは容易ならざることを考えれば、
    初期投資・ランニングコスト・欠点がどうあれ、曲がりなりにもその領域に辿り着いたのは極めて画期的なことだった。
  • 追補すると、欠点とされた火竜をおびき寄せるという特性も、逆に言えば利用価値があると思われる。
    例えば人里離れた場所に仕掛けて安全な距離まで火竜を遠ざける、誘導して罠に嵌めて大砲などを叩き込む、
    或いは集まってきた火竜の同士討ちを誘発するという手も取れよう*1
    一方で、誰かがこの技術を利用して火竜をおびき寄せて行う大規模テロという暴挙に走る危険もないとはいえず、
    色々な意味でハイリスクな発明品だったことは確かである。
  • この兵器の使用対象であるラオシャンロンの街への誘導は、
    王立武器工匠の第四工兵隊が大タル爆弾を100個ほど爆発させることで強引に進路を変更させた。
    その爆弾を全部直撃させていればラオシャンロンの体力は2/3にできたのだが
    前述のとおり討伐作戦は完全に失敗したどころか、リオレウスの群れまでやってきて混沌とした状況になった。
  • MH4、MH4G、MHX、MHXXでネコ式火竜車というリオレウス型の戦車が登場している。
    最も発射するのは火球ではなくドングリ製の弾だったり、乗り込んで運転するなど細部は違うが。

関連項目 Edit

イベント・メディア展開/ノベル版
モンスター/リオレウス - このモンスターのブレスを人工的に再現した。
モンスター/ラオシャンロン - 使用目標。
モンスター/アプトノス - この兵器を牽引している。
アクション/竜撃砲 - 同じく火竜のブレスの原理を研究して完成させた機構。
フィールド/巨龍砲-この兵器と同じく絶大な威力を誇る大砲。
アクション/炎ブレス - 再現したブレスの種類。
アイテム/マカライト鉱石 - 砲身の材料。
アイテム/火薬岩 - これを精製した燃料棒を使う。


*1 MHWで大型モンスター同士が邂逅した際の反応を見る限りでは、結局狩猟場が大混乱に陥ることは避けられない可能性が高いが。