天地を駆ける爆速王
鋭い斧刃を持ちながら 砲撃力を駆使した加速移動を可能とする
モンスターハンターエクスプロア(MHXR)にて登場した、同作初のオリジナル武器種。
MH4系作品の武器種も追加実装されているMHXRにおいて、15番目に実装された武器種となる。
漢字名は「爆斧(ばくふ)」。
重厚な機械斧に砲撃機構を組み込み、砲撃の反動による急加速を可能としている。
目次
概要
- 2017年9月実装のVer.7.0 大型アップデートより登場した、MHXRの新たなる武器種。
「アクセル"アックス"」と名前が付いているが、従来のメインシリーズに登場し、
MHXRにも実装済のスラッシュアックスやチャージアックスとは全くの別物となっている。
スラッシュアックスの変形機構、チャージアックスの合体機構に対して、
アクセルアックスの目玉となるのは武器に組み込まれた砲撃機構。
リーチの短い重量級の片刃斧、その刃と逆の位置にメカニカルな砲口が取り付けられており、
「リーチが長く、両刃状態が主流」な上記2つの武器種とは外観に大きな差異が生じている。
また、両武器とは違いアクセルアックスは「剣」にならない、純粋な「斧」としての武器種になる。- そして、ここからが「"アクセル"アックス」たるこの武器種の真骨頂。
この武器種の砲撃機構は砲撃時の反動を利用して急加速を行う、
文字通り"爆速"を得るための加速装置として組み込まれているものである。
この機構でブーストすることで、抜刀したままの爆速ダッシュやその勢いを活かした攻撃、
咄嗟の砲撃によるその場からの緊急離脱や急速接近、
さらには空中での制動を可能とした、MHXRでは異次元の機動性を有する武器種なのである。- MHXRは抜刀/納刀の仕様が他シリーズに比べて特殊・簡略化されているものの、
アクセルアックスのダッシュ行動は「MHXR史上初」として紹介されている。
素の納刀ダッシュより速く動ける上、武技によっては速度が大幅上昇する。 - また、MHXRにて先に追加実装された操虫棍はジャンプ行動がオミットされたため、
アクセルアックスはMHXRにて初めてジャンプ攻撃を行える武器種にもなっている。
リーチも短いためモンスターとの接近戦を強いられるなど、
取り回しの悪い、RPGでありがちな斧武器らしい弱点を有している。
前述した類稀な機動力を駆使し、この弱点を克服することが求められる武器種となる。 - MHXRは抜刀/納刀の仕様が他シリーズに比べて特殊・簡略化されているものの、
- そして、ここからが「"アクセル"アックス」たるこの武器種の真骨頂。
- 柄の部分にレバーがあり、それを握ると圧縮されたガスが出て、内部で爆発を起こすらしい。
更に峰の部分に別のレバーもあり、倒すとハッチが開き、高出力バーストなどを放つことができる。
- アクセルアックスには「アクセルゲージ」と呼ばれるゲージが画面左側に存在し、
これを消費することで各種砲撃関連の行動を取ることが可能となる。
ゲージは砲撃が絡まない攻撃技を敵に当てることで溜まっていく。
アクセルゲージの蓄積量、消費量は行動毎に異なり、ダッシュなどでは微減、
大技では全体量の概ね1/3程度減少することが多い*1。- アクセルゲージが少ないままでの運用はいざという時離脱できない事態にも繋がるため、
適度に通常攻撃を混ぜてゲージ回収を行っていく立ち回りを求められる。
- アクセルゲージが少ないままでの運用はいざという時離脱できない事態にも繋がるため、
- アクセルアックスの大きな特徴として敵との距離によって挙動が変わる仕様がある。
これはMHXRにおけるランスの突進に近い仕様であり、
敵の近くにいる場合は近接用攻撃、遠くにいる場合は遠隔用攻撃に自動的に切り替わる。
どちらの技が発動する距離か、対象に表示されるターゲットカーソルにより区別が可能となっており、
遠距離の場合はカーソルに黄色い三角アイコンが追加される。- また、ジャンプ行動に関してもこれに近い仕様が存在しており、
「条件を満たした時のみ特殊攻撃ボタンがジャンプボタンに置き換わる」挙動を取る。
このため、プレイヤーがいつでも任意でジャンプすることはできない。
セルフジャンプが可能なメインシリーズの操虫棍や、MHFの穿龍棍よりも扱い辛く、
「ランスの突進ジャンプが更に出し辛くなったもの」といった認識が無難かもしれない。
当然ながらまともに飛び上がるためにはアクセルゲージも最低限必要となる。
- また、ジャンプ行動に関してもこれに近い仕様が存在しており、
- ちなみにオートモード時くらいでしか確認できないが、抜刀したままの歩行速度はかなり遅い。
MHXRには独特の納刀仕様があるため、その弱点はほぼ感じられないのが救いといえよう。
具体的な操作・仕様
- アクセルアックスの攻撃は、ハンターの状態に応じた3種に体系付けられる。
- "近距離状態"での近距離アクション
- モンスターとの距離が一定範囲内の時に行えるアクション。
鈍重で多大な隙を伴う動作が多いため、扱いに習熟が必要となる。 - ダッシュ・ジャンプは行えないが、無敵時間のある「砲撃離脱」を行える。
- モンスターとの距離が一定範囲内の時に行えるアクション。
- "遠距離状態"での遠距離アクション
- モンスターとの距離が離れ、カーソルに三角アイコンが表示された際のアクション。
遠距離状態時の行動は基本的にダッシュ始動となり、カーソルされた部位に向けて走る。 - 操作パッドタップ後のダッシュ行動から、条件を満たした際にジャンプが行える。
- モンスターとの距離が離れ、カーソルに三角アイコンが表示された際のアクション。
- "ジャンプ"中に行えるジャンプアクション
- 行動の選択肢が少なく、ジャンプ自体に隙があるものの、
アクセルアックスを用いる上で重要なアクションが存在する。
- 行動の選択肢が少なく、ジャンプ自体に隙があるものの、
- "近距離状態"での近距離アクション
- バースト斬りや、「砲撃」と付いた技はアクセルゲージを消費する。
特にバースト斬りの消費はかなり大きい為、砲撃離脱できるゲージまで消費しないように注意が必要。
ゲージを消費する技では当たり前だがゲージ回復しない為、適度に通常攻撃を織り交ぜよう。
- 各アクションの「特殊攻撃ボタン」に割り当てられた攻撃には無敵時間がある。
これを念頭に通常攻撃と使い分けるというのも運用面のコツとなる。
近距離アクション
- 三連コンボ[仮想パッド:タップ]
- 斬りかかり、斬り返し、振り下ろしの三連コンボを行う通常攻撃。
機構が重いのか振る速度は総じて遅く、リーチも乏しいためやや扱い辛い。
3発目の振り下ろしはゲージ蓄積量に優れるが、そこまで当てることに拘らず、
モンスターの動きに対処して攻撃を回避中断する柔軟性も求められる。
- 砲撃斬りコンボ→強バースト斬り[仮想パッド:長押し]
- アクセルゲージを大消費して発動させる大技。
ゲージを消費し、仮想パッド長押しで広範囲の横薙ぎからの斬り上げコンボを繰り出す。
そのまま放置すると、さらにゲージを消費してその場でチャージ行動を開始し、
青い炎を噴き出しながら振り回す三段攻撃強バースト斬りを発動させる。
強バースト斬りの点火中は回避キャンセルを受け付け、発動後はハイパーアーマー状態となる。
やはり隙が大きく、強バースト斬りの攻撃モーション自体も長い。
敵の大技を受けると、ハイパーアーマーが仇となり大ダメージを受けてしまうこともある。
- 砲撃離脱[特殊攻撃ボタン]
- アクセルゲージを小消費し、攻撃判定のある砲撃を浴びせつつ後方に飛び退く。
始動時に無敵時間が付いており、自在に距離を取りつつ離脱できる。
無敵の持続時間はそこそこ長いが、降下・着地し終える前に切れてしまう。
そのため判定の長い攻撃だと無防備なまま受ける羽目になるため留意が必要となる。- 砲撃離脱後は大抵の場合は下記の遠距離状態になる。
後隙は回避か特殊攻撃ボタンのダッシュでキャンセルできる為、
砲撃離脱→(ダッシュ→)砲撃連続回転斬りのコンボが成立する。
- 砲撃離脱後は大抵の場合は下記の遠距離状態になる。
遠距離アクション
- 遠距離状態では基本的にダッシュ行動が攻撃の始動技となる。
仮想パッド(タップ・長押し)、特殊攻撃ボタンどちらでもダッシュが可能だが、
実はダッシュ中に行えるアクションがどっちで発動するかで異なる。
仮想パッドで行う2種は後述するジャンプアクションへと移行できる。
早見表に明記されていないのでわかりにくい。- ダッシュはアクセルゲージを微消費し、回避で中断可能。
また、ダッシュ中は攻撃操作以外にも敵に接近すると自動で攻撃する。 - ダッシュは完全に一直線ではなく、ターゲットのマーカーに向かって走る。
つまりターゲットが動けば自動で軌道修正してくれるという訳だが、
チャナガブルの提灯のような部位をターゲットしていると攻撃が上手く当たらない場合がある。
- ダッシュはアクセルゲージを微消費し、回避で中断可能。
- ダッシュ斬り[仮想パッド:タップ]
- アクセルゲージを微消費し、敵部位に向けて高速ダッシュして斬り付ける。
ダッシュ時のみゲージを消費し、ダッシュ斬りでゲージを回収できる。
続けて追加入力を行うとコンボ攻撃へと移行する。
ダッシュ斬りはアクセルアックスの技の中でも隙が小さく扱いやすい。
- 強ダッシュ斬り→バースト斬り[仮想パッド:長押し]
- アクセルゲージを中消費し、強バースト斬りより隙の少ないバースト斬りを行う。
ゲージはダッシュ時微消費→強ダッシュ斬りで回収→バースト斬りで消費となる。
近距離時の強バースト斬りよりも全体的に攻撃速度が速く、最後まで当てやすい。
威力に関しては強バースト斬りに劣るが、そもそもの当てやすさに大きな差がある。
溜めを回避で中断可能、バースト斬り中はハイパーアーマーなどの性質はほぼ同様。
エフェクトでは赤い炎を吹き出す。
- 砲撃連続回転斬り[特殊攻撃ボタン]
- ゲージを小消費し、ダッシュ後に高速で回転しながら前進する砲撃連続回転斬りを繰り出す。
攻撃開始時から長い無敵時間が存在し、モンスターの攻撃をかいくぐって接近が可能。
無敵時間はモーション終盤の飛び上がりつつ回転する部分の頂点で切れる。
前進しながらの多段攻撃となるため小さい体のモンスターに全ヒットさせるのは難しいが、
巨体のモンスターであればかなりのダメージが期待できる。
無敵時間の長さから強気に扱える技ではあるものの、全体のモーションが大きく、
やはり持続時間の長い攻撃を行うモンスター相手には注意する必要性がある。- また、この特殊攻撃ボタンによるダッシュではジャンプへと移行できない。
ジャンプアクション
- 遠距離状態から仮想パッド操作によるダッシュを行った後、
モンスターとある程度近付いた時に表示される「ジャンプボタン」を押すと移行する。
近距離・遠距離と比べ行動の択が少ないが、砲撃落下回転斬りが強力。
- ジャンプ
- 遠距離アクションの仮想パッドによるダッシュから移行。
アクセルゲージを微量消費し、砲撃機構を利用して高く飛び上がる。
砲撃時に少し立ち止まり少し隙ができる。この砲撃にもダメージ判定がある。
飛び上がった後は空中攻撃・砲撃落下回転斬りのどちらかへ派生可能。
- 空中攻撃[仮想パッド]
- ジャンプからの降下中、斜めから斬り付けるように1回攻撃を行う。
アクセルゲージの蓄積量に大変優れており、これ1回当てるだけで大技1回分回収できる。
ジャンプ→空中攻撃の間、緩やかな上昇→緩やかに降下しつつ攻撃となるため、
相手の行動を先読みしつつ用いないと隙を晒してしまいやすい。
- 砲撃落下回転斬り[特殊攻撃ボタン]
- アクセルゲージを大消費する、ジャンプアクション中の大技。
多段ヒットしながら斜め下に突き進む砲撃落下回転斬りを繰り出す。
ある程度旋回するものの、落下の角度は一定のためモンスターの目の前でジャンプすると
引っかけられずに背中の上を通り過ぎてしまう。
なので、クリーンヒットさせてヒット数を稼ぐには位置調整が重要になる。- 全段ヒットが期待できる長い体形のモンスターには絶大な威力を発揮する。
一方、小柄なモンスターには当てづらく、複数回ヒットしなければゲージ効率はやや悪い。
状況と相手に応じ、アクセルゲージをこの技に用いるかを考えるべきだろう。 - 回転斬りの最中は無敵時間であり、空中での緊急回避手段としても有効。
砲撃離脱・砲撃連続回転斬りよりモーション全体に対する無敵時間が長く、
かなり強気に振ってもリスクが少ないため、その点では大変扱いやすい。
- 全段ヒットが期待できる長い体形のモンスターには絶大な威力を発揮する。
覇玉武器
- Ver.8.1からオリジナル武器種であるアクセルアックスにも覇玉武器が登場。
新たに空中ダッシュ斬り、フルアクセル、スピニングバースト斬り、が追加された。
- 空中ダッシュ斬り
- ジャンプによる滞空中のみ使用可能なアクション。ゲージを少量消費する。
回避行動のように画面上で任意の方向にフリック操作を行うと、
ハンターがその方向に砲撃で水平移動し斬りかかる。
1回の滞空中に最大2回まで使用可能で、そこから更に通常の空中斬りや砲撃落下回転斬りに繋げることができる。
ジャンプしたはいいもののモンスターが移動してしまい、
ただ落ちるのを待つことが少なくなかったアクセルアックスだが、
このアクションの追加によって(距離の制限はあるが)解消されることとなった。
穿龍棍の空中EX回避そのものである。
- フルアクセル
- 新たに登場した強化形態。
砲撃機構を利用したアクションを行うことで特殊攻撃ボタン外周の環状のヒートゲージが溜まり、
ゲージがフルになることで特殊攻撃ボタンの隣に現れる青いボタンを押すと発動できる。
発動すると通常攻撃のリーチが上昇し、バースト斬りが強化され、
新しい大技であるスピニングバースト斬りが解禁される。
- スピニングバースト斬り
- 覇玉アクセルアックス最大の攻撃。
フルアクセル状態かつアクセルゲージが3分の1以上ある場合に使用可能となる。
フルアクセル発動ボタンの位置に現れるオレンジのボタンを押すことで発動され、
ハンターとアクセルアックスが超高速で縦回転しモンスターを斬り刻む。
この攻撃は見た目通りの超多段ヒット攻撃であり、威力もさることながら、武技P回収能力にも優れている。
また、バースト斬りや砲撃落下回転斬りと比べて出が圧倒的に早く、
回転し始めてからはハイパーアーマーが付加される。
フルアクセル中であればアクセルゲージの許す限り何度でも発動できるため、
武技Pを溜めたい場合にも使える便利な技となっている。
それにしても、覇玉が装着されているとはいえ
あのスピードで回転してハンターの身体は大丈夫なのだろうか…今に始まったことでもないから問題ないか
実装と変遷について
- MHXRではサービス開始当初からMH3Gにあった武器種は概ね揃っており、
サービス開始後にメインシリーズであるMH4系作品にて登場した2つの武器種、
すなわちチャージアックスと操虫棍が追加導入されてきた。
この2種が追加されたことで、MHXRにはメインシリーズの武器種が全て出揃う形となった。
一方、開発チームが近いMHFでは独自に穿龍棍およびスラッシュアックスFが登場しており、
「MHXRにも穿龍棍、あるいは新武器種を期待したい」という声もあったようだ。
このような流れの中、登場したのがこのアクセルアックスである。
- MHXRはゲーム専用機ではないスマートフォン向けの作品である関係上、
メインシリーズと比べて各武器種の操作がかなり簡略化されており、
武器特性が大きく変わってしまったものも多数存在している。
その点、アクセルアックスは最初から「スマートフォンでの操作」が前提としてあるため、
操作方法そのものは簡便であり、まさしく「MHXRの環境に合わせた武器種」となっている。
- 新武器種ということで懸念されるのは「実装される武器数の少なさ」である。
一つ前に追加実装された操虫棍はこの問題の影響をもろに受けてしまったため、
アクセルアックスについてもラインナップの乏しさを懸念する声が散見される。
しかし、峰爆ドボルやラージャンにオオナズチ、
オリジナルモンスターのモルドムント等のアクセルアックスが登場するため、武器数は少ないとは言えない。
余談
- 「アクセル」の語源は自動車でお馴染みの"アクセル"であると思われる。
しかし、日本人が普段何気なく使うこの言葉は和製英語であり、
英語圏では加速装置を「accelerator(アクセラレータ)」などと呼ぶのが主流だったりする。
スケート用語の"アクセル"は「Axel」という綴りで、語源*2が異なっている。
- バースト斬りには専用のカメラワークが設定されておりフィニッシュの叩き付けと同時に画面が震撼する、
アクセルアックス本体の装甲を展開して炎を噴き出し、刀身が赤熱化するギミックもあり
公式がこだわったというのも納得の非常に迫力のある技となっている。
- 武器の構えはなんとボウガンに似ており、砲口を後ろに構える。
- 略称は、公式としては「アクセル」と認識しているようだ。
同じ斧系武器種の「スラアク」や「チャアク」、もしくは「スラックス」や「チャックス」などに倣うと、
アクアクというアクの強い言いにくい名前や、"アックス"という混乱を招きそうな名前になってしまうため、
こう呼ぶよりは他にないだろう。
- ボツ案には「ガンナックル」や「ブラストクロー」などが存在した。
他にも武器そのものに乗れるものや銃と剣が合体したもの、
果ては注射器のようなものまであったとか。
関連項目
アクション/抜刀ダッシュ
アクション/ジャンプ攻撃
システム/ヒートゲージ
武器記事リンク
武器種リンク(派生作品) | ||
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切断武器 | 大剣/片手剣/ランス/スラッシュアックス(F)/操虫棍 太刀/双剣/ガンランス/チャージアックス/アクセルアックス | マグネットスパイク(磁斬鎚) |
打撃武器 | ハンマー/狩猟笛/穿龍棍 | |
遠距離武器 | ライトボウガン/ヘビィボウガン/弓 |