堂々たる爵銀龍のランス。
槍は騎士の如き高潔さ、
盾は紋章の如き威容を誇る。
(デュークインペイル)
高潔な騎士の槍も、時に過ぎた
使われ方をする。この槍は、
あまりにも多くの命を貫いた。
(串刺しのプファール)
目次
概要
- MHR:Sで初登場したランス。
爵銀龍メル・ゼナの素材から作られる。
金属様の棒状の柄と、大型な黄金の穂先。刃の根本には血の様に赤い結晶が配置されている。
盾は白銀と黄金を基調にしたカイトシールドに近い形状の大盾。
本作のみならずシリーズ全体を見てもここまで垢ぬけたデザインは少ないだろう。
出るゲームを間違えたかのような超正統派なイケメン槍。
性能
MHR:S
デュークインペイル
- カムラノ武槍から派生する形で「デュークインペイル」に強化出来る。
- 攻撃力320
- 斬れ味紫20
- 属性値龍39
- スロットLv4
- 百竜装飾品スロットLv1
属性値も特化型の剛撃竜槍【二神】に次ぐ水準。
特に斬れ味は紫20の後に白50もあって潤沢。
今作は物理面の斬れ味補正は白と紫で差が小さいので白まで使い切る運用が十分に可能。
- 最大の欠点が百竜スロットLv1。
今作はヤツカダキとガイアデルム以外の全てに〇〇特効が入る為、百竜スロットLv2以上が欲しかったところ。
もっとも、入手段階では特効無しでも圧倒的なのでこの時点ではエースになるはず、
さらにはガイアデルムは龍属性がよく効くため、この武器を持って挑むのが最適解になり得る。
- MR100で解禁される怨嗟響めくマガイマガドの鎧刀殻と爵銀龍の紅血玉で強化可能。
最終強化は串刺のプファール。- 攻撃力330
- 斬れ味紫40、匠でさらに延長
- 属性値龍41
- スロットLv4
- 百竜装飾品スロットLv1
属性も少しだが伸び、スロット4もこの時点でなら選択肢が広く非常にありがたい。 - やはり問題は百竜スロットLv1。
百竜スロットを拡張しなければ、特効が使える他のランスに比べて相対的に物理火力が5%ほどダウンする事になる。- ガルクを採用しているならば百竜スロットLv1の采配珠でガルクの高い火力を更に高められるので、
きちんとカスタムしてやれば武器の5%くらいは取り戻せてしまうかも。
- ガルクを採用しているならば百竜スロットLv1の采配珠でガルクの高い火力を更に高められるので、
- 性能は十二分だが、ライバルが非常に強力。
今作はランスでも属性補正に優れたモーションも増え、属性値がしっかり仕事をするようになったことで
物理攻撃力の次くらいには重要になる為、属性値で大きく勝る剛撃竜槍【二神】改や、
同等の属性値と高い攻撃力を持ち、斬れ味ケアも度外視できる赫絶の尖翼スパルカが手強い。
また属性値はほぼ無いに等しいが、圧倒的紫ゲージと攻撃力350を誇るパゴスはやはり強力。
- とはいえ、比較的高い属性値を持ちながら、属性面で優れる紫ゲージを実用出来るランスは極めて少ない。
百竜スロットの特効さえカバーできるなら上記のランスに負けない強力無比な一振りとなる。
- アップデートで追加された傀異錬成において百竜スロット拡張が可能になり、
各種特効の百竜装飾品を装備できるようになったため物理性能も他武器に見劣りしなくなった。- 改めて似た性能のスパルカと比較してみる。
傀異錬成をこちらが攻撃強化1百竜スロット拡張1、スパルカを攻撃強化3とすると、
物理で僅かに劣り、属性で僅かに勝るといった具合。
そして斬れ味補正の仕様上、攻撃力・属性値を加算するほどプファールが有利になっていく。
スキルやアイテム次第では物理でもスパルカに勝つことは可能である。
あちらは長い斬れ味による拡張性を持つため、装備構成次第で使い分けられるだろう。
- 改めて似た性能のスパルカと比較してみる。
刻銀の襲槍
古より伝わる怪物退治の武器。
銀の槍は怪物を突き通し、
その血肉をより貪欲に啜る。
(刻銀の襲槍)
- Ver.16でメル・ゼナ本来の姿である原初を刻むメル・ゼナが登場。
その素材を用いることで一発生産ができる。
- 性能は
- 攻撃力320、会心率0%
- 龍属性50
- やや短めの紫、匠で延長可能
- 至れり尽くせりのLv4スロット×3、百竜装飾品スロットLv3
- 血氣や劫血やられ時の攻撃での体力回復量が上昇するという固有の効果
何より注目すべきはそのスロット。何かもったいないと思う気持ちさえ捨てればどんな装飾品も付けられるLv4、
かつそれが最大数である3つもあるため、煽衛珠II【4】だろうと守勢珠II【4】だろうと自由に装着できる。
余談
- デュークインペイルの銘は英語のimpaleから。意味は串刺し。
メル・ゼナのモチーフである吸血鬼、引いてはドラキュラ伯爵の元ネタであるワラキア公ヴラド3世からと思われる。- オスマン帝国を筆頭に戦力で敵わない大国を相手に果敢に戦い続け、
捕らえた敵兵や反逆者をことごとく串刺しにして晒し上げ、恐怖を煽って対抗したという逸話はあまりにも有名。
当時無敵を誇った帝国軍をして「カズィクルベイ(串刺し公)」と恐れられた人物である。
自国を守るという高潔な理由ながら、あまりにも苛烈に多くを殺したとされた。
…もっとも、食人などの行き過ぎた異常者的エピソードも多く語られており、
これらは当時の敵対国のプロパガンダによる悪評とされるのが定説となっている。
Fateシリーズでは、宝具名になっているが、クラスで漢字の表記は異なるものの、
振り仮名は共通して「カズィクル・ベイ」となる。 - 串刺しはともかく、自国の貴族に対しても腐敗や反乱を厳しく取り締まっていたとも言われており、
その熾烈な振舞いは敵味方によく知られていたようだ。
そんな背景から最後には貴族達に裏切られて幽閉され、
その後兵力を削がれた状態でオスマン帝国軍と戦い、奮戦虚しく戦死したという。 - 現在もルーマニアではオスマン帝国を何度も退けた英雄として扱われており、
現在広く知られる「冷酷な串刺し公」といったヴラド三世像に抵抗感を持つ地元住民も少なくない。
ルーマニア、特にワラキアを訪れる際は頭の片隅に留めておいた方がいいだろう。
- オスマン帝国を筆頭に戦力で敵わない大国を相手に果敢に戦い続け、
- 串刺しのプファールの銘はドイツ語で杭を意味するPfahlから。
上述のヴラド公が串刺しの刑に使ったのが地面から生やした長い杭。
またドラキュラ伯爵を唯一殺す方法として「心臓に杭を打つ」というモノがある。