迎撃街や砦に設置されている撃龍槍のうち、
折れてしまったものをリサイクルしてハンター用のランスに加工した一品。
対古龍兵器の残骸だからか、龍属性を帯びる。
紛らわしいが、こちらは「撃竜槍」が正式名称である。
目次
概要・性能 
- アイアンランス系統を強化していった派生先の一つ。
素材は鉱石系が中心だが、作品によっては設定通りに「折れた撃龍槍」がキー素材として必要になる。
- 性能は物理寄りで、属性値は低めの傾向にある場合が多い。
元々迎撃兵器を勤めていただけあり、同ランク帯における他のランスよりは斬れ味が良好。
また若干ながら防御力ボーナスやスロットも持ち合わせており、汎用性という点ではそこそこである。
後半になると黒龍槍に代表されるような強力な龍属性特化型のランスが登場し、
そういったものと比較すると基本的にスペックで勝る点は無い。
このランス最大の利点は、やはりその作製難易度の低さにある。
作品によってはラオシャンロン等の古龍が登場する前に作製することができるため、
前述の安定した性能もあり「最初の対古龍武器」としては非常に優秀である。- ただしMHR:Sのように、作中トップクラスの属性値を持つ武器へと化ける作品もある。
後述するようにMHR:Sでは他の龍属性ランスに押し負けるどころか、
真正面から競り合えるほどの大業物となっている。
- ただしMHR:Sのように、作中トップクラスの属性値を持つ武器へと化ける作品もある。
- 強化すると撃竜槍【吽】となり、そこから先の強化は作品によって異なる。
MHPでは強化こそ打ち止めだが実は作成時期を考えるとかなりの高性能。
攻撃力は506と黒滅龍槍や黒槍グラビモスに匹敵し、匠でちゃんと白ゲージも出る。
MHFでは撃竜槍【金剛】→撃竜槍【明王】となり順当に龍ランスとして強化されていくのだが、
MHP2Gでは正式採用回転機械槍→グレイヴディガーと強化されていく過程で、
どういうわけか無属性になってしまう。- ウカムルバス討伐後に作成できる撃竜槍【吽】Gには龍属性値が100ではあるが付いてくる。
攻撃力598と若干伸び悩んでいるが、愛着があるなら担いでも良いだろう。
- ウカムルバス討伐後に作成できる撃竜槍【吽】Gには龍属性値が100ではあるが付いてくる。
- なお、MHFではSP武器版として激流槍SPなる、水属性ランスも存在する。
鈍いメタリックブルーのカラーリングが特徴。
岩をも砕き、押し流す激流を彷彿とさせる脅威の水属性槍。
MHX 
- MH3以降はリストラの憂き目に遭ったが、MHXで突如復活。
上位からカブレライト鉱石を使用して生産できるようになる。
「折れた撃龍槍」は必要ない。
最終強化によって【阿】→【吽】へと銘を変える。
攻撃力200、龍属性10、素で青ゲージ(匠+2で白20)、
防御+16、スロット1と概ね過去作と同様の性能。- ちなみに、いくら強化しても属性値が一切伸びないという謎の頑固さを見せる。
- 生産・強化にやたらとウラガンキンの素材を要求される。硬さを出すのに必要なのだろうか。
MHXX 
- MHXXでは究極強化で剛撃竜槍【二神】という新たな銘を手に入れた。
- 攻撃力330
- 素で白ゲージ 匠+2で紫30
- 防御力は+22と順当に強化
- スロットと龍属性値は変わらず
あちらは同じく攻撃力330に加え、こちらより高い防御ボーナスと斬れ味、とどめにスロット3を持つ大業物である。
頼みの綱の龍属性もたった10ではかなり厳しく、こちらが使われる事はほぼ無いだろう。
- …と、結果としてはあまり良くは無いものの、
それでも使おうと思えば使えるので、武器愛さえあれば使っていけるだろう。
ラオシャンロンとの久しぶりの再会を果たすため、リニューアルされた砦に担いで行ってはいかがだろうか。
MHRise 
- MHWで当たり前のように再リストラを食らってしまうものの、
MHRiseでまたも復活。比較的早い段階で登場するのは毎度恒例。
最終形態は撃竜槍【吽】。
攻撃力210、斬れ味青20、龍属性15。
スロットはLv1が2つと拡張性こそ微妙だが、細々したスキルを2つ搭載できるのはうれしい。
百竜スキルは会心率強化IV(+10%)、防御力強化III(+30)、弱点特効【属性】- 匠をつけても白ゲージは出ないが素の期待値がかなり高い優秀な1本。
百竜強化で会心率+10%もありがたいが、特徴的なのは弱点特効【属性】。
肉質25以上の柔らかい部位に属性ダメージ1.3倍という中々の効果だが、素の属性値の低さと
弱点肉質は物理の方も相当な効果があることから人やスキル構成を選ぶ諸刃の剣。
また、元となった撃龍槍や城壁に因んで防御+30を発動させるのも堅実かつ面白い。- 龍属性のランスが2系統しかない本作では龍属性を持つこと自体貴重な存在なのもあるが、
単純に優秀な物理武器のおまけに龍属性が付いているとみるとかなり有用な部類。
百竜夜行の反撃の狼煙中であれば元の撃龍槍以上のダメージも期待できる。 - Ver.3.0から龍天槍エンカラモズィが登場。
攻撃力180、白90、龍30、Lv2スロット×1という目を疑う性能を持つ。
斬れ味のフォローが一切いらないためスキル自由度は破格の一言で、その上で一定レベルの火力も完備。
龍ランスを扱う上で重要視したいのが何かによって、神淵ノ風穿チと併せての3択を迫られる。
- 龍属性のランスが2系統しかない本作では龍属性を持つこと自体貴重な存在なのもあるが、
- 匠をつけても白ゲージは出ないが素の期待値がかなり高い優秀な1本。
MHR:S 
- MHR:Sでは、最終強化で剛撃竜槍【二神】改となる。
- 申し分ない攻撃力330
- 龍属性最強の属性値龍54
- 十分な斬れ味白60、匠+3から紫
- 防御力+30、スロットLv2×1、Lv1×1、百竜スロットLv3
- 特に属性値は龍属性のランスでは最高値を誇り、なおかつ物理も平均以上。
ライズ無印では物理に恵まれた代わりに属性は最低値だったので大きなイメチェンである。
それどころか今までのシリーズでも一貫して低属性値が当たり前だったため、歴代でも前例の無い大変革である。
- ライバルはやはりバルファルク素材のMRランス赫絶の尖翼スパルカ。
攻撃力340、龍42、白140と相変わらず優秀だが、
属性値の都合上高いほどスキル強化での伸びが良くなるため属性火力は差を付けやすい。
飛び込み突きや上段突きなど属性補正が強化されたモーションや手数を重視するなら撃竜槍、
溜め薙ぎ払いや属性補正が強化されたが依然物理寄りの十字払いなど、
物理攻撃力を重視するならスパルカなど使い分けが重要になってくるだろう。- 多くの古龍の弱点である龍属性武器のトップに、
対古龍兵器である撃龍槍から作られたランスと古龍素材のランスが並ぶというのもなかなか面白いものである。
- 多くの古龍の弱点である龍属性武器のトップに、
余談 
- 冒頭でも書いたが、砦などにある兵器の方は「撃龍槍」だが、このランスは「撃竜槍」。
超大型古龍を想定して造られた巨大兵器をハンター用にリサイズして一般モンスター相手に担げるようにしたため、
「龍」からスケールダウンさせて「竜」にした、というのが命名の由来だろうか。
- リサイクルして作ったという割に、砦などで見かける撃龍槍と比べて異様に小さい。
ランスのような扱い方をするならこの重量まで削らなければならなかったと思われるが、
すこし削りすぎではないかとも感じられる。
極長にするにしろ大剣にするにしろ、
あのような巨大な質量を誇る対古龍兵器は、
ここまで加工しないと振り回すことすらままならないのかもしれない。
しかし漢字からして実は撃竜針なんじゃなかろうか。
もしかしたらゲーム中で見かけるのよりも細長いタイプの撃龍槍があって、
その先端部だけ使ってるのかも知れない。
- MH4Gではラスボスとして初代撃龍槍を背に載せた古龍が登場した。
ハンター側もこの武器を背負って迎撃したいところだが、あいにく4Gには撃竜槍は未登場。
液体・気体モードには龍属性が効くだけに残念である。- MHXXでは同じく撃龍槍を背負い、さらに武器として扱う甲虫が登場。
そして撃竜槍も前作から復活しているため、文字通り矛を交えることが可能。
踏み潰された城砦の弔いに振るってみるのも良いだろう。
ただし、龍属性の効果が一切無いのは覚悟すること。
まぁこの武器の属性値はかなり低いので、たとえ効いたとしても誤差の範疇だろう。- さらにMHRiseでは、背負ってはいないが撃龍槍を扱うモンスターが登場。
ラスボスであり、また龍属性が第一弱点なので、かなりの効果を期待できるだろう。
- さらにMHRiseでは、背負ってはいないが撃龍槍を扱うモンスターが登場。
- MHXXでは同じく撃龍槍を背負い、さらに武器として扱う甲虫が登場。
- MHR:Sではなんとオトモがネコ式撃龍槍なるサポート行動を習得。
運次第ではあるが、オトモも撃龍槍を武器として扱うようになった。
また、同作ではメインモンスターもラスボスも龍弱点であり、
後者は作中でとても多くの撃龍槍を打ち込まれているので、追撃と洒落込んでもいいだろう。
- 武器の銘になっている「阿」「吽」とは仏教用語である。
それぞれ宇宙の始まりと終わりを指す言葉とされており、そこから「対になるもの」として
「阿吽の呼吸」といった今日でも使われている用語の元になっている。