武器/狼牙大剣【辺獄】

MH3Gで登場した獄狼竜ジンオウガ亜種の素材を用いて作製される大剣。

目次

概要

• ジンオウガ亜種が発揮する赤黒い龍属性を基調とした色合いで、
  刀身部分に黒い外殻を配し、柄に美しい白い体毛をあしらったデザインとなっている。
  通常種大剣と同じく、抜刀・納刀時のギミックや溜め時に光る仕様が搭載されており、
  比較的無骨なものが多い大剣としては派手な部類に入る。
  • 王牙大剣【黒雷】は抜刀すると納刀時に格納されていた刃が展開し、
    武器の全長が納刀時の倍近くになるギミックが存在するが、
    狼牙大剣【辺獄】には独自のギミックが搭載されている。
    納刀時は細身の剣のように見えるが、抜刀すると柄部分に折りたたまれていた
    紅いノコギリ状の刃が展開して刀身を挟み込み、大剣らしい面持ちとなる。

• 余談だが、金雷公ジンオウガの大剣「金狼大剣ゲキライ」のデザインは本武器と共通している。

性能

MH3G

• 王牙大剣【黒雷】から真・王牙大剣【一天】→獄大剣リュウカクを経て狼牙大剣【辺獄】に至るが、
  この間に一発生産が無いので作成に非常に手間が掛かる。
  また、必要素材の中にジエン・モーラン亜種の霊水晶x2が含まれているので、
  作成時期はかなり遅くなる上、獄狼竜の天玉も1個必要なので作製難度も高い。
  なお、レア度は狼牙武器で唯一最高の10まで届く。

• 作成難易度の高さだけあって性能は優秀で、攻撃力1248・龍属性480と高火力。
  G級龍属性大剣には、他に神滅大剣アル・レボアやエピタフイディオン、ペイルカイザー、
  覚醒も含めればネロ＝アングイッシュやタルタロスと色々あるが、
  作製難度と火力の面からすればバランスのとれた武器と言えるかもしれない。
  スロットも2つあるので、スキル構築に役立つのもポイント。

MH4

• MH4でもジンオウガ亜種の続投に伴い登場…ではなく、
  強化前の獄大剣リュウカクが本作での最終強化となる。
  性能は攻撃力816、龍属性440、スロット2、匠で長めの白と相変わらずハイスペック。
  今作では龍属性に弱いモンスターが多く、
  ジンオウガ亜種も上位個体ということでMH3Gで登場したG級個体よりは幾分か御し易いため、
  大剣使いであれば是非作っておきたい逸品である。
  因みに強化には昏玉を必要としないため、性能の割に製作難易度も低いのが嬉しい。
  早いうちに作っておけば、古龍キラーとして村や集会所の終盤で活躍してくれるだろう。

• また、闘技大会の「桜火竜と蒼火竜討伐」で大剣を選択すると、
  この武器を担いで出撃する事になる。
  スキル面でかなり優遇されていること、溜め斬りが当てやすく大剣と相性がよい対戦相手であること、
  属性面でも弱点を突くことが可能なこと、大剣自体が隙が少なく同時狩猟に対処しやすいことといった面から、
  Sランク取得やタイムアタックの際のオススメ武器とされることが多い。
  欠点を挙げるとすれば、集中が無いことであろう。
  溜めてる間に攻撃を喰らって…なんて目も当てられないので、デンプシーがおすすめ。

• 最大のライバルは、今作にて復活した黒龍ことミラボレアスの素材を使用したミラブレイド。
  龍属性値こそ300だが、攻撃力はこちらの上を行く864。
  そして最大の強みは斬れ味レベル+1によって唯一紫ゲージを得ること。
  長さは20と短いが手数が少ない大剣にとっては全く問題ない話であり、
  その強烈なアドバンテージを存分に発揮できる。
  一応スロットと属性値では勝っているが、物理攻撃力の差が致命的であるため、
  ミラブレイドが完成すればリュウカクが使われる事は少なくなってしまうだろう。
  作成時期や難易度は段違いなので、それまでの繋ぎとしては十分である。
  余談だが、ミラブレイドの生産には昏玉が必要だったりする。

MH4G

• G級武器として晴れて復活。今回はリュウカクからの強化の途中にリュウカク改が挟まれる。
  最終強化となる「狼牙大剣【辺獄】」の性能は以下の通り。
  • 今作では平均的な攻撃力1296
  • 風化大剣を除けば生産武器中最高となる龍属性550
  • 素で白ゲージ50、斬れ味レベル+1で紫40が出現
  • オマケのスロット3
  MH3Gの頃と変わらず、バランスの良い龍属性大剣となっている。
  他の龍属性大剣は属性値が極端に低かったり、会心率がひねくれていて使いづらかったりするので、
  使い勝手においてこれの右に出る物はないだろう。

• ただ、MH4G発売から約5ヶ月後、前作での強敵だったミラブレイドがブラックミラブレイドへ強化可能となった。
  詳細は個別記事に譲るが、このブラックミラブレイドは生産武器最強と言われるほどの性能である。
  辺獄の方が属性値や紫ゲージ量、スロット数で上回っているものの、
  192という攻撃力の差をそれらで覆すのは不可能に近い。
  ブラックミラブレイドが作成できれば、前作同様に辺獄の出番はかなり少なくなるだろう。
  • あくまでライバルの強さが異常なのであり、辺獄が優秀なのは間違いない。
    ブラックミラブレイドが完成するまでは龍属性大剣の筆頭として活躍してくれる上、
    防御・生存系スキルを発動させて戦うという状況なら完成後でも出番がある。
    何よりミラボレアスは龍属性に滅法弱いため、ブラックミラブレイドの素材集めに役立つだろう。

• 今作でも相変わらず、狼牙武器の中では唯一のレア度10に属する。
  ただ、レア度10の武器は極限強化の際に大極竜玉が必要なので、
  他の狼牙武器より強化しづらくなっている。

• 強化に際して獄狼竜の天玉は要求されるが、
  リュウカク改と共にジンオウガ通常種亜種素材(+太古龍骨)以外は必要ないため、
  素材要求も良心的になったと言える。
  しかし、本作のG級ジンオウガ亜種は戦いづらい強敵と化しているので、
  素材集めのために連戦する根気が続くかどうかが問題となる。

MHW:I

• アップデートによりジンオウガ亜種のアイスボーンへの参戦に伴い
  辺獄も復活…することはなく、通常種武器同様にリストラされてしまっている。

獄界の断罪斧

• その代わりに、名前と見た目を変更した形で亜種武器が登場。
  通常種武器は迅雷の断裂斧が登場しているのに対し、亜種武器は獄界の断罪斧が登場している。
  獄界の断罪斧改の性能はというと、
  • 攻撃力1296
  • 龍属性420
  • 龍封力【中】
  • 斬れ味は素で紫40と大剣では十分な数値であり、匠で延長可能
  • スロットはLv2が1つ
  とジンオウガ武器らしくバランスよくまとまっており、大きな弱点も見当たらない。

• 龍属性大剣としてのライバルはドネス＝モンストロ、業剣グルンディング
  滅鬼の凶器【断】あたりだろうか。
  • ドネス＝モンストロは攻撃力1200とこちらより低いが属性値570とこちらより高い。
    が、大剣は基本的に物理重視なのでこちらの方が優秀といえるだろう。
  • 業剣グルンディングは攻撃力1344、属性値390とこちらよりも高い数値、そして龍封力【大】を有する。
    しかし会心率が-30%と非常に手痛く、斬れ味も心許ないため、下記の滅鬼の凶器【断】の下位互換的な性能となっている。
  • 滅鬼の凶器【断】は攻撃力1344とこちらより高く、会心率0%で龍封力は大。属性値は240でこちらより低い。
    素で110もの長大な白ゲージを持っているが、匠で紫ゲージは出ない。
    攻撃力の差こそあれど、紫ゲージの補正(と龍属性値)を含めると期待値では獄界の断罪斧改が上回ることになる。
    火力が欲しい場合は獄界の断罪斧改を、龍封力や継戦能力が欲しい場合は滅鬼の凶器【断】を選ぶと良いだろう。

MHF

• MHF-G10.1でジンオウガ亜種が導入され、遷悠武器としてこの武器も登場。
  他のジンオウガ亜種武器にも言えるが、通常種武器を一切経由せず亜種素材のみで生産する。
  強化段階の名称はMH4Gと一緒で、HR5で獄大剣リュウカクを生産し、
  暫く経ったGR100*1で改→【辺獄】へと強化していく。

• 獄大剣リュウカクの性能は下記の通り。
  • 攻撃力1368(会心率5%)
  • 龍属性700
  • デフォルトで短いが紫ゲージが発生
  • 武器スロット2
  HR帯ではかなりのハイスペックを有する武器であり、
  龍属性はHR5のギルド指定クエストの内トリドクレス、トア・テスカトラ、ディオレックスの3頭に効果的。
  そしてHR7のG級昇級試験ではクエストの性質上最有力候補になりうる。
  クエスト攻略に絶大な恩恵を齎すことは間違いないので、
  大剣で攻略していくのであれば是非手に入れていただきたい逸品である。
  幸いHR帯のジンオウガ亜種はMH4に近い仕様であり、戦いやすい。

• G級の狼牙大剣【辺獄】の性能は下記の通り。
  • 攻撃力2352(会心率10%)
  • 龍属性1000
  • デフォルトで紫ゲージ、斬れ味レベル+1で空色ゲージが発生
  MHFのジンオウガ亜種武器全てに言えることだが、
  スキル、装備構成、プレイスタイルによって有効に活用できるか凡庸のまま終わるかが大きく変わってくる。
  シジルの焼ける龍属性大剣として(進化武器を除けば)最高峰なのは間違いないのだが、
  より高い物理性能を持つ龍属性大剣はいくつも存在するため、
  この武器の性質を活かすには装備構成も重要になるだろう。

余談

• 武器名の「辺獄」とは、ローマ・カトリックにおいて、
  「原罪を犯したが、地獄に落ちるほどでもない人間が死後に行き着くと考えられた場所」のことである。
  地獄と違って罰らしい罰は与えられないが、救いもないまま永遠の時を過ごさねばならない。
  地獄の入口では、冥府の裁判官ミノスが死者の行くべき各地獄を割り当てている。

• 他のジンオウガ亜種武器は、ダンテの「神曲」を元に
  音感や文字単体での意味を考慮して名付けられているようだが、
  この【辺獄】だけは熟語として成立する語句である。

• MH4Gの発掘武器には、この武器と斬れ味が全く同じパターンのものが存在する。
  武器種問わず匠で紫40が出るので優秀な部類に入るのだが、
  他の性能が残念だと大して使えないのが発掘武器の宿命である。

関連項目

モンスター/ジンオウガ亜種
武器/ジンオウ武器
武器/王牙大剣【黒雷】 - 通常種武器。
武器/冥大剣エンファクルス - 真・王牙大剣【一天】の派生先の一つ。こちらも最終強化で「獄狼竜の天玉」が必要。