武器/荘厳なるクロスクオ

Last-modified: 2023-10-28 (土) 18:39:36

婚礼を祝う鐘の音が鳴る。
厳かに響くその音色は、何を
祓い、何を呼ぶのだろう…。
(荘厳なるクロスクオ)

強化された妃蜘蛛の狩猟笛は
前途遼遠なる未来へと導く
約束された不幸を伴侶として。
(クロス・ド・ネフィラ)

MHRiseより登場した、妃蜘蛛ヤツカダキの素材を用いた狩猟笛。
この項目では熾妃蜘蛛ヤツカダキ亜種の素材を用いた笛についても扱う。

目次

概要

  • ヤツカダキの素材で作られた火属性の笛。
    四つ足の燭台の上に鐘が乗っており、その上に傘のような覆いが付いた形状をしている。
    炎をイメージさせる燭台やカンテラに、楽器要素として鐘を付けたデザインといえるであろうか。
    遠目に見るとキノコや妖怪油すましのように見えなくもない。
    • ヤツカダキが幼体であるツケヒバキと行動を供にすることから、
      赤子をあやすガラガラもモチーフの一つではないかと言われている。
    • 全体的に青紫のカラーリングだが、鐘の内側を覗き込むと
      ガラス細工のように半透明の美しい配色になっている。
  • 武器を振るう際や演奏時にはのような音が鳴る。
    挙式で鳴り響く鐘の音をイメージしたものだろうか。
    また、演奏時には溶岩洞の汎用戦闘BGMの一節が流れる。
    サビ前に流れる物悲しいメロディがチョイスされているのが悲恋物語のあるヤツカダキ武器らしい。

荘厳なるクロスクオ

MHRise

  • 狐鈴コトノハナクテIIからの派生強化、もしくは一発生産で入手可能。
    ヤツカダキ登場が上位後半なのでストーリー終盤でやっと入手できる。
    荘厳なるクロスクオIの性能は、
    この時期にしては凄まじく低い攻撃力130、火属性24、会心率30%、
    長い青ゲージに匠1から白、スロットLv2が1つにLv1が2つ…
    という、上位終盤にしてはやや微妙なもの。
  • ラスボスクリア後に古龍の血を使用することで荘厳なるクロスクオIIとなり、
    これが発売時点での最終段階となる。
    性能は、
    • かなり低い攻撃力140
    • 火属性26
    • 優秀な会心率30%
    • 斬れ味は素で極短の白ゲージ10そこそこの青ゲージ。
    • 旋律 : 全属性やられ無効属性攻撃力UPのけぞり無効
    • スロット:Lv2-Lv1-Lv1
    • 百竜強化 : 攻撃力強化III(+8)、属性強化【火】(+6)、鉄蟲糸技強化
    会心率、斬れ味、スロットが優秀で属性値もそれなり、ここまでは良いのだが、
    肝心の攻撃力が低すぎるため衝撃波ダメージを多用する今作の狩猟笛と相性が悪い。
    会心率と属性値も衝撃波には適用されないので持て余しがちになるのも痛い。
    このため、どうしても高攻撃力の笛の陰に隠れがちな武器という印象であったが、
    最後まで名前がクロスクオのままであったため、
    アップデートで強化先が来ることを期待するカリピストもいた。
  • Ver2.0アップデートにより、期待通りに強化先が追加された。
    炎王龍の素材を使うため、強化可能な時期は遅めである。
    最終強化銘はクロス・ド・ネフィラ
    強化された性能は、
    • 大幅に増加した攻撃力180
    • 火属性は29
    • 斬れ味白が10増加
    • 百竜強化の攻撃力強化がIV(+10)に
    攻撃力がかなり上昇したため、使い勝手は大きく向上。
    演奏攻撃や震打のダメージもそこそこ出るようになった。
    高会心率も達人芸が復活した2.0環境では活かしやすい。
    素で白ゲージが出ているため、スキル負担が重い匠を低レベルで済ませて
    それ以外のスキルを盛るのもやりやすいといえるか。
    業物や達人芸で素の白ゲージを保つ運用も良いかもしれない。
  • 火属性の笛は複数存在する。
    高攻撃力と攻撃力UPの旋律を両立させた蛮顎笛フラムコルヌ
    そこそこの火力と防御よりの旋律を持つクイーンリコーダー
    独特な旋律効果を持つギガンズ=ロック
    こちらもアップデートで強化された火竜笛アンビシオン
    この中で最もライバルらしい存在は、属性型のアンビシオンであろうか。
    あちらは攻撃力190と火属性35を持つが、会心率は0%でスロットもLv1が1つのみ。
    差別化要素としてはスロットを活かして高会心率を活かせるスキルを搭載したり、
    コトノハナクテから百竜強化の弱点特効【属性】(属性肉質25以上の部位に属性ダメージ1.3倍)
    を引き継いで属性特化するのも良いだろう。
    当然、その場合は一発生産ではなく派生強化で作成する必要があるので注意したい。

MHR:S

妃蜘蛛の狩猟笛は破滅の音
奏でる。未来など、幸せなど
無かったかのように空しく。
(クリエ・ド・ネフィラ)

妃蜘蛛の狩猟笛は絶望の音
響かせる。憎悪こそが美徳
あるかのように高らかに。
(ランキュ・ド・エテルネ)

  • MR★3到達後、ヤツカダキ素材を使いクリエ・ド・ネフィラに強化可能。
    攻撃力260、火属性32、白ゲージがわずかに伸びて30に。
  • さらにMR★5で炎王龍素材を手に入れることで、クリエ・ド・ネフィラ改となり、
    攻撃力290、火属性33、白ゲージが60、匠4から紫ゲージが出るようになる。
  • ラスボス撃破後、EX★4クエストで入手した傀異化した爪を用いることでランキュ・ド・エテルネとなる。
    性能は、
    • やや低めの攻撃力300
    • そこそこの火属性35
    • 変わらぬ高会心率30%
    • 斬れ味は素で紫20白もそこそこの長さ。
    • 旋律 : 全属性やられ無効属性攻撃力UPのけぞり無効
    • スロットは変わらずLv2-Lv1-Lv1
    • 百竜装飾品スロットLv2
  • これまで通り高会心・低攻撃力・並属性値という性能であるが、
    百竜装飾品スロットがLv2のため上位のように弱点特効【属性】が付けられなくなり、
    上位でのライバルだったレウス笛との差が開いてしまった。
    あちらはMR最終強化で攻撃力310、火属性45、弱点特効【属性】付与可能とかなり手ごわい。
    高い会心率と豊富なスロット数、全属性やられ無効が吹けるといったこの笛ならではの魅力はあるので、
    スロットを駆使し専用装備を作ってみるのもまた一興といえるか。
  • Ver.11で新たに追加されたゴルトリコーダーはかなり方向性が近しいライバル。
    青旋律の全属性やられ無効が被っており、互いの赤旋律込みなら属性値・会心率どちらも近いレベルになる。
    あちらは攻撃力320だが、代わりに斬れ味紫を出すのに匠4が必要になるので、
    ランキュ・ド・エテルネは素紫を活かした運用で差別化していきたいところ。
  • Ver.14で登場した龍気変換と相性の良い旋律を持つことで、属性値でライバルを一気に突き放す余地が出てきた。
    元々火属性値最大のレウス笛とも10しか違わないため、龍気変換で最大62も属性値が増えてしまうと差は簡単に覆る。
    全属性やられ無効はゴルトリコーダー、属性攻撃力UPはツィノフランフラップも持つものの、
    この2つを自力で併用して龍気変換を最大限活用できるのはランキュ・ド・エテルネの特権である。*1
    いっそのこと百竜スロット拡張も諦めて属性強化に全振りし、イヴェルカーナあたりを殴ると大変な火力が出るだろう。
  • ボーナスアップデートとなるver.16でも龍気変換適正の高い火属性狩猟笛という立ち位置は変わらないが、
    旋律効果に攻撃+10を上乗せできるスキル激励が登場。装飾品レベルも1なので発動もお手軽…なのだが、
    狩猟笛を使う上でレベル1装飾品は笛吹き名人、各種属性強化、⚪︎鱗の恩恵、剛心etc…と載せたいものが多すぎてとにかく枠が足りない。
    そんな中でレベル1スロットを2つも持つ本武器はスキルの上乗せに一役買ってくれるだろう。

ギャロホンスの狩猟鐘

麗しき鐘の音が、揚々たる未来
に響き渡ることでしょう。紅く
暗い夜が訪れるまで…。

(ギャロホンスの狩猟鐘)

鐘の音は、その身を焦がす
火種を撒きながら鳴り響く。
やがて訪れる破滅の時まで…。

(カンパ・ダ・ラヴァタ)

MHR:S

  • ヤツカダキ亜種の素材で作られた狩猟狩猟鐘ってなんだよ…
    こちらはをベースにをアクセントに用いたカラーリングをしている。
    一見華やかに見えるカラーだが、ぼんやり光る赤色はどことなく不穏な感じも抱かせる。
  • 通常種武器のクリエ・ド・ネフィラから派生強化でギャロホンスの狩猟鐘を入手できる。
    ヤツカダキ亜種の登場がMR★4からなので、通常種武器より入手は遅くなる。
    攻撃力280、爆破属性14、素で白ゲージ20、会心率20%、旋律が変更(後述)、スロットはどちらも変更なし。
  • MR★5で鋼龍素材を投入するとギャロホンスの狩猟鐘改となり、
    攻撃力290、爆破属性16、素で白ゲージ50、その他ステータスは変更なし。
  • こちらも傀異化した爪と甲殻を用いることでMR最終強化のカンパ・ダ・ラヴァタになる。
    性能は、
    • まずまずの攻撃力310
    • 低い爆破属性18
    • ちょっと下がった会心率20%
    • 斬れ味は素で白70。匠4から
    • 旋律 : 地形ダメージ無効攻撃力UP全属性やられ無効
    • スロットはLv2-Lv1-Lv1
    • 百竜装飾品スロットは変わらずLv2
  • 属性攻撃力UPの旋律が攻撃力UPになったため、通常種の笛に比べると物理重視と言える。
    豊富なスロットも通常種笛と変わらず、白ゲージも長いため柔軟なスキル構築がしやすい。
  • 爆破属性武器として見るとライバルは多く、
    そこそこの攻撃力と汎用性の高い旋律を持つテオ笛爆鱗鼓の存在が手ごわい。
    会心率とスロット数、長い白ゲージでの差別化を考えたいところ。
    地形ダメ無効などのピンポイントで使う旋律があるのもこの笛ならではの独自性と言えるだろう。
    なんなら音が好きだから使うという方向性もありかもしれない。

余談

  • 荘厳 (そうごん 又は しょうごん)とは、厳かに美しく飾り立てることを意味する。
    蜘蛛糸で自らを飾るヤツカダキと、旋律で狩場を飾る狩猟笛をイメージしたものであろうか。
  • フレーバーテキストの前途遼遠 (ぜんとりょうえん)とは、
    目指すところがはるかに遠いことや、目的に達するまでに多くの時間がかかる状態を意味する。
    武器性能的には未来に約束された不幸が待つのはご勘弁願いたいところである。
  • 特徴的なクロスクオという単語は、
    フランス語で鐘を表すcloche(クロシュ)と笛を表すcor(コ)から採られたものと思われる。
    そこから派生して釣り鐘状の女性用帽子のこともクローシェと呼ぶが、
    蜘蛛糸で頭を覆ったヤツカダキは見ようによってはクローシェ帽をかぶった女性のようでもある。
  • ド(de)はフランス語の前置詞/冠詞。英語のofに相当するため、
    クロス・ド・ネフィラは「ジョロウグモの鐘」といった意味となる。
    • クリエ・ド・ネフィラのクリエはフランス語のcrier(泣き叫ぶ)から、
      ランキュ・ド・エテルネはrancune de eternite (永遠の怨恨)と思われる。
      まさにフレーバーテキスト通りの悲しく恐ろしい名前である...
  • ヤツカダキ亜種武器の初期名はフランス語で赤系統の色を冠する傾向にあるため、
    ギャロホンスはフランス語のgarance(茜色)が元ネタであろうか。*2
    • 北欧神話でラグナロクの前に吹き鳴らされる角笛(ギャラルホルン)もかかっているのかもしれない。
  • カンパ・ダ・ラヴァタはおそらくイタリア語のcampana da lavaから。
    カンパーナは鐘、ラヴァは溶岩を意味する単語である。
  • 武器種によって派生元となる系統がバラバラなヤツカダキの武器だが、
    この狩猟笛では冒頭にある通り水属性のタマミツネ武器から派生する。
    一見真反対に思える存在だが、これはやはり「狐の嫁入り」からの花嫁派生ということだろうか。
    華やかで将来も明るそうなミツネ武具からの落差が過ぎる。

関連項目

モンスター/ヤツカダキ
モンスター/ヤツカダキ亜種
武器/ヤツカダキ武器
BGM/溶岩洞戦闘BGM - この笛を演奏時にBGMの一節が流れる。
武器/禍ツ弓【封】 - こちらも最終強化でフランス語の怨恨(rancune)をもじった名となる。
武器/ベルナル - 鐘を表すイタリア語のカンパーナが使われている仲間。


*1 龍属性笛なら冥淵大笛トゥリパとTHEグレゴリアも併用できる。Ver.15からは水属性笛でも凶琴【秋嵐】で併用可能になったが、雷・氷属性ではどちらか片方しか吹けない。
*2 読みはギャロホンス又はガランスなど