目次
銀翼の凶星 ~ バルファルク
- 使用作品
- MHXX
- 収録
- モンスターハンター 狩猟音楽集XX
- オーケストラに混声コーラスを入れた壮大な曲調が特徴。
最初にかき鳴らすようなバイオリンから始まり、力強い曲調が続く。
メインモンスターの戦闘BGMとしては初の混声コーラスが使われており、
特にサビ部分で男性コーラス、曲前半とサビの締めには女性コーラスが目立つ。- 全体的に壮大で激しい曲調だが、それがバルファルクの力強さを感じさせる。
サビはバルファルクに挑むハンターを鼓舞するような勇ましさを感じさせ、天空神との戦いを思わせる。
総じてヒロイックな曲想であり、プレイヤーからの人気も高かった。 - 製作者である裏谷玲央氏によると「耳に残る曲作りを心がけたい」
という思いでこの曲を作ったとの事である。耳に残りすぎて支障が出たと言う者も
- 全体的に壮大で激しい曲調だが、それがバルファルクの力強さを感じさせる。
- 村★9の緊急クエストにて、グラビモスを狩猟した直後にバルファルクが乱入するイベントが発生するが、
この曲は流れず沼地の汎用BGMが流れる。
一定条件を満たすとバルファルクは撤退してしまうため、真の戦いが後に控えていることを匂わせる。- オフラインではクエスト「恐れ見よ、赤き災厄の彗星を」にてバルファルクとの決戦になるが、
このクエストでは冒頭にバルファルクのムービーが流れ、直後にバルファルクの眼前から開始される。
開始直後から発覚BGMが流れ、すぐさま『銀翼の凶星』が流れ始めるという印象深い演出となっている。- MHXXのOP、上記クエストのムービーでは『銀翼の凶星』の一部やアレンジが流れるが、
特に印象深いサビ部分についてはこのクエストにてようやく聞ける形となる。
- MHXXのOP、上記クエストのムービーでは『銀翼の凶星』の一部やアレンジが流れるが、
- オフラインではクエスト「恐れ見よ、赤き災厄の彗星を」にてバルファルクとの決戦になるが、
- バルファルク戦では特殊な演出があり、大技「彗星」が着弾した瞬間にBGMが静まり返り、
その直後に「キィィィーン……」と耳鳴りのような音が響き渡るようになっている。
上記のSEの終わり頃から徐々にBGMが戻ってくるなど、大変臨場感のある演出となっている。- MHXXでは他に鏖魔ディアブロスも類似する仕様を持っている。
そちらは形態移行時の演出であり、1クエスト中基本的に1度しか聴くことができないものとなっている。 - また、この演出が好評だったのか、後年にも類似する演出が導入されている。
一例としてはMHW:Iにおける一部モンスターの即死級の大技が挙げられる。
- MHXXでは他に鏖魔ディアブロスも類似する仕様を持っている。
銀翼の凶星/バルファルク - Rise ver.
- 使用作品
- MHRise, MHR:S, MH-R
- 収録
- MONSTER HUNTER RISE Extra Tracks
- MHRiseにて初登場した奇しき赫耀のバルファルクと
MHR:Sで登場した傀異克服バルファルクとの戦闘時に流れるBGM。
ただし、Riseにおいて通常個体バルファルクは登場しておらず、結果的に事実上、特殊個体専用のBGMと化している。
- MHRiseの楽曲アレンジは「和楽器などの使用による和風化」「コーラスの追加」といった傾向があるのだが、
バルファルクのものについては元々コーラスがあるためどうなるか注目されていた。
結論から言えば大きくアレンジされた炎王龍などとは異なり、
概ねMHXXの原曲の雰囲気を踏襲した楽曲となっている。
さらに、原曲を手がけた裏谷玲央氏によるセルフアレンジ曲である。- ただ原曲よりかなりアップテンポになっており、メロディが異なる部分や追加フレーズもあることで
そこまで劇的なアレンジというわけではないのだが、やや異なった印象を受ける。
原曲は次々と別フレーズに移っていくリズミカルかつノリやすい曲調であり、
ヒロイックだった原曲に比べると、全体的に焦燥や戦慄、威圧感を覚えるようなアレンジとなった。
奇しき赫耀のバルファルクの狂暴さをよく表しているといえよう。 - このBGMで戦うRiseのバルファルクは「龍気の力が過剰になり狂暴化している」個体である。
このことから、「狂暴化したバルファルクを印象付けるためのアレンジではないか」という指摘がある。
特徴的なイントロからして原曲と似ているようで違う、異変を感じさせるものとなっている。
- ただ原曲よりかなりアップテンポになっており、メロディが異なる部分や追加フレーズもあることで
- 大きな特徴としてサビが二度繰り返すようになっているほか、
原曲における終わりのフレーズの後に長い新規部分が存在している。
この部分は曲の冒頭部分とリズムが完全に一致しており、
注意深く聴いてみると音程こそ違うもののバックで冒頭のメロディーが流れていることが分かる。
他にも一部のコーラスにおいては狩猟音楽祭で演奏されたフルオーケストラ版のアレンジが採用されている。
- 大技「彗星」で発生する無音及び耳鳴りの演出はMHRiseでも継承されている。
ただ、全エリアがシームレスに繋がる構造になったMHWorld以降のフィールドの影響を受けてか、
この「彗星」の発動前後でBGMが小さくなったり、大きくなったりといった変更が入っている。- 大技の準備としてバルファルクが飛び立つと、距離が離れるためかBGMが小さくなる。
上空を横に移動している間は小さいままだが、途中でブーストを掛けると同時にBGMが大きくなり、
着弾寸前にBGMが盛り上がり、着弾時に音が掻き消えて耳鳴りのSEが聞こえてくるという流れになった。- World以降は「モンスターとの距離に応じてBGMの音量が変化する」という仕様になっている。
しかし、バルファルクについては序盤はその仕様に準じているような変化があるものの、
MAP上での距離が離れているブーストの段階でBGMが大きくなり始めるため、
他とは異なる独自仕様を有しているようである。
- World以降は「モンスターとの距離に応じてBGMの音量が変化する」という仕様になっている。
- さらに、Riseではバルファルクが他モンスターとの戦闘中に乱入してくることがあり、
その際には「襲撃」と表示されると同時にこのBGMが鳴り、「彗星」で攻撃を仕掛けてくる。
乱入版「彗星」では遠隔地に居るにもかかわらず最初からBGMが大きいままであり、
戦闘中に行ってくるものとはまた異なる処理になっている。
その仕様のせいか、ヌシであろうとマガド特殊個体が同エリアにいてもBGMはこの曲に塗り替えられてしまう。
- 大技の準備としてバルファルクが飛び立つと、距離が離れるためかBGMが小さくなる。
- MHWorld以降は戦闘BGMに追跡用のアレンジが追加されており、バルファルクにも追跡BGMが存在する。
しかしながら、バルファルクはエリア移動を冗談抜きで1秒以内で終えてしまうモンスターであるため、
追跡BGMが開始数秒で途切れることが日常茶飯事で、ゲーム内でまともに聴くことは出来なかったりする。
配信中のサウンドトラックには追跡用の方も収録されているので、購入すればじっくり聴ける。
銀翼の凶星/バルファルク:リコーダー ver.
- 使用作品
- MHR:S
- 追加BGMセット「英雄の証&モンスターBGM:各種アレンジ」に含まれる有料DLC楽曲。
ルームサービスの模様替えによって拠点のBGMとして再生できる。
アレンジ元はRise ver.である。
何をとち狂ったのかバルファルクの威厳を一切感じさせない大胆なアレンジ楽曲が登場。
サイレンホイッスルの腑抜けな音とともに終始リコーダーの生演奏が繰り広げられ、
そのシュールな曲調はまるでお遊戯会のようである。
全体的な雰囲気としては非常に脱力感のある緩い仕上がりとなっているのだが、
原曲が原曲だけに隠しきれないカッコよさがあるため中々人気のある曲でもある。
ただ、雰囲気が雰囲気だけに別のゲームが脳裏をよぎるという声もちらほら……- 当アレンジは重ね着武器「ぬいぐるみシリーズ」の実装とともに追加された。
この情報が初公開されたスペシャルプログラムでは、殺傷能力皆無の見た目でこのBGMが流れたので
多くのプレイヤーを笑いの渦へと誘った。
- 当アレンジは重ね着武器「ぬいぐるみシリーズ」の実装とともに追加された。
- 演奏はリコーダーを中心とした3人組*1の音楽グループ「栗コーダーカルテット」が担当。
やる気のなさそうな脱力感のある、栗コーダーカルテットらしい曲に仕上がった。- 栗コーダーカルテットの代表作は、通称『やる気のないダースベイダーのテーマ』こと「帝国のマーチ」。
同じDLCとして「英雄の証/リコーダーver.」も提供している。
- 栗コーダーカルテットの代表作は、通称『やる気のないダースベイダーのテーマ』こと「帝国のマーチ」。
余談
- MHXXの特典の一つ、3DSのホーム画面テーマ『モンスターハンターダブルクロス 6頭のメインモンスター』
ではこの曲が流れる。
- BGMのループ直前部分が、ディノバルドのBGMのものと一致するという指摘がある。
ディノバルドとバルファルク、両者ともクロスシリーズのパッケージモンスターを務めたモンスターであるため、
意図して似せたのかもしれないが、今のところ言及は無い。
両曲とも作曲者が同じ裏谷氏であるため、単に似た可能性も高い。
- 狩猟音楽集XXではシークレットトラックとして、原曲のロックアレンジver.が収録されている。
明言こそされていないが、公式のロックユニット「BlackLute」を彷彿とさせるアレンジとなっている。- 銀翼の凶星/バルファルク:Rise ver.でのサビの繰り返し部分はこのシークレットトラックのものと類似している。